JPH0826955B2 - ホースの締結構造 - Google Patents

ホースの締結構造

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JPH0826955B2
JPH0826955B2 JP3059233A JP5923391A JPH0826955B2 JP H0826955 B2 JPH0826955 B2 JP H0826955B2 JP 3059233 A JP3059233 A JP 3059233A JP 5923391 A JP5923391 A JP 5923391A JP H0826955 B2 JPH0826955 B2 JP H0826955B2
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  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ニツプル部と、ニツ
プル部に外嵌されて接続される接続部を備えたホース
と、ニツプル部に接続されたホースの接続部の周囲を覆
うモールド部と、を備え、接続部のニツプル部への接続
後の流路に関して、ホースの内径とニツプル部の内径と
が略等しくなる、例えば、内燃機関の冷却水等を流すホ
ースの締結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関の冷却水等を流すホース
では、図3に示すような締結構造が採用されている(特
開昭62−233591号公報参照)。
【0003】この締結構造では、分岐パイプ1の三つの
ニツプル部2に、それぞれウオータホース5を外嵌させ
て接続し、その後、その接続された部位を、所定の金型
にセツトして、熱可塑性樹脂からなるモールド部8によ
つてモールドして締結している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の締結構
造では、各ホース5を流れる冷却水の流量を確保できる
ように、図4に示すよう、ニツプル部2の内径と略等し
い内径のホース5を使用しており、つぎのような課題が
生じていた。
【0005】すなわち、ニツプル部2の内径と各ホース
5の内径とが略等しいと、各ホース5のニツプル部2に
外嵌される接続部6は、その内径が接続部6以外の一般
部7の内径と等しい。そのため、接続部6をニツプル部
2に外嵌させて接続する際、接続部6の内径をニツプル
部2の外径と等しい寸法まで拡径しつつ押し込んで接続
する必要が生ずる。
【0006】しかし、各ニツプル部2の外周面には、接
続部6とのシール性を確保できるように、環状のリブ3
が形成されており、接続部6をニツプル部2に接続する
作業が行ない難い。特に、熱変形等に対する強度上、分
岐パイプ1が金属製であればニツプル部2の肉厚が薄く
とも支障は無い。しかし、軽量化の観点から分岐パイプ
1を合成樹脂から形成するような場合には、ニツプル部
2の肉厚を厚くしなければならず、接続部6をニツプル
部2に接続する作業を一層行ない難くさせていた。
に、ホース5が、補強糸からなる編組層を有しておれ
ば、一層、拡径し難く、接続作業を困難にさせていた。
【0007】この発明は、上述の課題を解決するもので
あり、ホース接続部のニップル部への接続後にその接続
部の周囲をモールド部で覆い、締結後の流路に関して、
ホースの内径とニツプル部の内径とが略等しくなるホー
スの締結構造において、ホースが補強糸からなる編組層
を有していても、ホースの接続部をニツプル部に外嵌さ
せて接続する際、ホースの接続部のニツプル部への締結
力の低下を抑えて、その接続作業を容易に行なうことが
できるホースの締結構造を提供することを目的とする。
【0008】この発明に係る締結構造は、ニツプル部
外嵌されて接続される接続部を端部に有し、全長にわた
って補強糸からなる編組層を有したゴム製のホースが、
前記接続部を前記ニツプル部に外嵌させた後、前記接続
部の周囲を射出成形で形成されるモールド部で覆われる
ことにより、前記ニツプル部に締結され、前記接続部の
前記ニツプル部への接続後の流路に関して、前記ホース
の内径と前記ニツプル部の内径とが略等しくなるホース
の締結構造であつて、前記ホースが、加硫前の状態にお
いて、前記編組層を介在させ、内径を全長にわたって前
記ニツプル部の内径と略等しくした生ゴムホースとして
準備され、 該生ゴムホースの加硫時において、内径を、
前記ホースの接続部以外の一般部の内径より大きく、か
つ、前記ニツプル部の外径より小さくなるように、拡径
されて、前記ホースの接続部が、形成されていることを
特徴とする。
【0009】
【発明の作用・効果】この発明に係る締結構造では、ニ
ツプル部にホースの接続部を外嵌させて接続させ、その
後、その接続された部位にモールド部を形成すれば、ホ
ースの接続部を強固にニツプル部に締結することができ
る。
【0010】そして、ニツプル部にホースの接続部を外
嵌させて接続する際、ホースの接続部の内径が、予め、
ホースの接続部以外の一般部の内径より大きく(一般部
の内径寸法を超え)、かつ、ニツプル部の外径より小さ
くしている(ニツプル部の外径寸法未満としている)た
め、従来のようなホースの接続部の内径を接続部以外の
一般部の内径と等しくしている場合に比べ、容易に接続
することができる。
【0011】また、ホースのニツプル部への接続後に
は、接続部位の周囲をモールド部でモールドするため、
締結力の低下を抑えることができ、特に、拡径した状態
で加硫された接続部においては、編組層を形成する補強
糸の編組角(ホースの軸方向と交差する角度)が無理に
大きくなつた状態で加硫されており、接続後において、
圧力流体がホースの流路を流れると、接続部の編組層の
補強糸が、ホースの一般部の編組層の補強糸の引張力に
より、元の編組角に戻ろうとして接続部を縮径させるよ
うに作用し、接続部のニツプル部への締結力を一層増大
させることができる。
【0012】そして、締結された後は、ホースの一般部
の内径とニツプル部の内径とが略等しいため、ホースと
ニツプル部との流路を流れる流体の流量を正確に確保す
ることができる。
【0013】したがつて、この発明に係る締結構造は、
ホース接続部のニツプル部への接続後にその接続部の周
囲をモールド部で覆い、締結後の流路に関して、ホース
の内径とニツプル部の内径とが略等しくなるホースの締
結構造において、ホースが補強糸からなる編組層を有し
ていても、ホースの接続部をニツプル部に外嵌させて接
続する際、ホースの接続部のニツプル部への締結力の低
下を抑えて、その接続作業を容易に行なうことができ
さらに、流体を流す際には、締結力を増大させることが
できる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。
【0015】実施例の締結構造は、図1・2に示すよう
に、四つのニツプル部12を備える分岐パイプ11の各
ニツプル部12に、ウオータホース15を外嵌させて接
続し、その周囲にモールド部18を形成して締結するも
のである。
【0016】分岐パイプ11は、ガラス繊維入りのポリ
アミド等の合成樹脂から形成され、各ニツプル部12に
は、外周面の全周にわたつて突出する複数の環状のリブ
13が形成されている。
【0017】各ホース15は、編組層15aを有するE
PDM等のゴムから形成され、図1に示すように、各ニ
ツプル部12に接続される接続部16が、予め、接続部
16以外の他の一般部17より拡径されて形成されてい
る。一般部17の内径D5は、接続されるニツプル部1
2の内径D1と等しく形成されている。
【0018】なお、ホース15の製造について述べる
と、編組層15aを介在させた生ゴムホース(一般部1
7と略同一形状である)に、接続部16を形成可能なマ
ンドレレルを挿入した状態で、加硫して製造する。
【0019】そして、各接続部16の内径D4は、接続
されるニツプル部12の最大外径(リブ13の外径)D
3より小さくしている。
【0020】なお、実施例の場合には、内径D4は、ニ
ツプル部12の最大外径D3より小さく、かつ、リブ1
3の形成されていない一般部14、若しくは、先端のテ
ーパ面の内縁、の外径D2より大きくしている。そし
て、実施例の場合には、D1は16.0mm、D2は1
9.6mm、D3は21.6mm、D4は18.8mm、D5
は16.0mmとしている。
【0021】モールド部18は、分岐パイプ11との収
縮率を考慮して、分岐パイプ11と同質材のポリアミド
等の合成樹脂から形成されている。
【0022】実施例の締結について説明すると、従来と
同様に、まず、分岐パイプ11の各ニツプル部12に各
ホース15の接続部16を外嵌させて接続させる。その
際、各リブ13の引掛かり抵抗が高くなるよう、分岐パ
イプ11の本体11aに接続部16が接触するまで、各
ホース15を押し込む。
【0023】その後、その接続された部位を所定の金型
にセツトし、その周囲に、射出成形等によりにモールド
部18を形成すれば、各ホース15の接続部16を強固
に各ニツプル部12に締結することができる。
【0024】そして、各ニツプル部12にホース15の
接続部16を外嵌させて接続する際、接続部16の内径
D4が、予め、ホースの接続部16以外の一般部17の
内径D5より大きく、かつ、ニツプル部12の最大外径
D3より小さくしているため、従来のような、ホースの
接続部の内径を接続部以外の一般部の内径と等しくして
いる場合に比べ、容易に接続することができる。
【0025】ちなみに、実施例の場合、各ホース15を
ニツプル部12に接続させる際に要した押し込み力は、
従来の1/3以下となつた。
【0026】また、各ホース15の各ニツプル部12へ
の接続後には、接続部位の周囲をモールド部18でモー
ルドするため、締結力の低下を極力抑えることができ
る。なお、実施例の場合、従来の場合の締結力より、3
0%低下したが、締結力自体が、他のクランプ等で接続
部16をニツプル部12に締結する場合に比べて1.5
倍以上としているため、実際上支障は生じない。
【0027】特に、ホース15に編組層15aが形成さ
れている場合には、ホース15を製造する加硫時に、接
続部16を拡径させる。そのため、拡径した状態で加硫
された接続部16においては、編組層15aを形成する
補強糸の編組角(ホース15の軸方向と交叉する角度)
が無理に大きくなつた状態で加硫される。すなわち、そ
の際、接続部16では、編組層15aによつて縮径しよ
うとする内部応力を有して加硫されることとなる。その
結果、接続部16をニツプル部12に締結させた後の使
用時において、圧力流体がホース15の流路を流れる
と、接続部16の編組層15aの補強糸が、一般部17
の編組層15aの補強糸の引張力により、元の編組角に
戻ろうとして接続部16を縮径させるように作用し、接
続部16のニツプル部12への締結力を一層増大させる
効果を奏する。
【0028】そして、締結された後は、各ホース15の
一般部17の内径D5と各ニツプル部12の内径D1と
が等しいため、各ホース15と各ニツプル部12の流路
を流れる冷却水の流量を正確に確保することができ、既
述の発明の作用・効果の欄で述べたと同様な効果を奏す
る。
【0029】なお、実施例では、ホース15の接続部1
6の内径D4を、ニツプル部12への接続前の状態にお
いて、ニツプル部12の最大外径D3より小さく、リブ
13の形成されていない一般部14、若しくは、先端の
テーパ面の内縁、の外径D2より大きい場合を示した。
しかし、その内径D4の下限は、ホース15の一般部1
7の内径D5より大きければ(内径D5を超える寸法と
すれば)良い。ちなみに、実施例のように、内径D4の
下限を、ニツプル部12のリブ13の形成されていない
一般部14、若しくは、先端のテーパ面の内縁、の外径
D2より大きくする(外径D2を超える寸法とする)場
合には、ホース接続部16のニツプル部12への接続を
一層容易にすることができる。
【0030】また、実施例では、四つのニツプル部12
を有する分岐パイプ11にホース15を締結する構造に
ついて説明した。しかし、三つのニツプル部12や五つ
以上のニツプル部12を備えた分岐パイプや、あるい
は、二つのニツプル部からなる連結パイプ、さらに、所
定の装置に設けられる一つのニツプル部にホースを締結
させる構造に、本発明を利用することができる。
【0031】さらに、実施例では、ニツプル部12を合
成樹脂製としたものを示したが、勿論、ニツプル部が金
属製であつても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すニツプル部とホース
との接続前の断面図である。
【図2】同実施例の締結後の断面図である。
【図3】従来例の断面図である。
【図4】従来例のニツプル部とホースとの接続前の断面
図である。
【符号の説明】
2・12…ニツプル部、 5・15…ホース、 6・16…接続部、 7・17…一般部、 8・18…モールド部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニツプル部に外嵌されて接続される接続
    部を端部に有し、全長にわたって補強糸からなる編組層
    を有したゴム製のホースが、前記接続部を前記ニツプル
    部に外嵌させた後、前記接続部の周囲を射出成形で形成
    されるモールド部で覆われることにより、前記ニツプル
    部に締結され、 前記接続部の前記ニツプル部への接続後の流路に関し
    て、前記ホースの内径と前記ニツプル部の内径とが略等
    しくなるホースの締結構造であつて、 前記ホースが、加硫前の状態において、前記編組層を介
    在させ、内径を全長にわたって前記ニツプル部の内径と
    略等しくした生ゴムホースとして準備され、 該生ゴムホースの加硫時において、 内径を、前記ホース
    の接続部以外の一般部の内径より大きく、かつ、前記ニ
    ツプル部の外径より小さくなるように、拡径されて、前
    記ホースの接続部が、形成されていることを特徴とする
    ホースの締結構造。
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JPS55175686U (ja) * 1979-06-06 1980-12-16
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