JPH08269442A - 作動流体 - Google Patents
作動流体Info
- Publication number
- JPH08269442A JPH08269442A JP7100251A JP10025195A JPH08269442A JP H08269442 A JPH08269442 A JP H08269442A JP 7100251 A JP7100251 A JP 7100251A JP 10025195 A JP10025195 A JP 10025195A JP H08269442 A JPH08269442 A JP H08269442A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ether
- working fluid
- trifluoromethyl ether
- present
- trifluoroethyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 塩素を含むことでオゾン層の破壊を引き起こ
すこれまでのフロンが有していた欠点を解消し、しかも
優れた熱力学的特性を有する作動流体を提供する。 【構成】 2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオ
ロメチルエーテル又は2,2−ジフルオロエチルトリフ
ルオロメチルエーテルの少なくとも1種を成分とする作
動流体。
すこれまでのフロンが有していた欠点を解消し、しかも
優れた熱力学的特性を有する作動流体を提供する。 【構成】 2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオ
ロメチルエーテル又は2,2−ジフルオロエチルトリフ
ルオロメチルエーテルの少なくとも1種を成分とする作
動流体。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は作動流体に関するもので
あり、さらに詳しくは、塩素原子を含まないためオゾン
層のオゾンを分解しない化合物である2,2,2−トリ
フルオロエチルトリフルオロメチルエーテル又は2,2
−ジフルオロエチルトリフルオロメチルエーテルの少な
くとも1種を含有する作動流体に関するものである。こ
こに、作動流体とは、例えば、冷凍機、ヒートポンプ等
に使用される熱媒体(冷媒)をいう。
あり、さらに詳しくは、塩素原子を含まないためオゾン
層のオゾンを分解しない化合物である2,2,2−トリ
フルオロエチルトリフルオロメチルエーテル又は2,2
−ジフルオロエチルトリフルオロメチルエーテルの少な
くとも1種を含有する作動流体に関するものである。こ
こに、作動流体とは、例えば、冷凍機、ヒートポンプ等
に使用される熱媒体(冷媒)をいう。
【0002】
【従来の技術】従来より、作動流体としては、クロロフ
ルオロカーボン、ヒドロフルオロカーボン及びこれらの
共沸組成物等がよく知られている。例えば、冷凍機用や
圧縮式ヒートポンプ用の作動流体としては、トリクロロ
フルオロメタン(フロン11)、ジクロロジフルオロメ
タン(フロン12)、1,2−ジクロロ−1,1,2,
2−テトラフルオロエタン(フロン114)等が主に使
用されている。これらのフロンは、不燃性で毒性が少な
く、安定であり、かつ作動流体としての優れた熱力学的
特性を有することから、これまで広範囲な分野で使用さ
れてきた。
ルオロカーボン、ヒドロフルオロカーボン及びこれらの
共沸組成物等がよく知られている。例えば、冷凍機用や
圧縮式ヒートポンプ用の作動流体としては、トリクロロ
フルオロメタン(フロン11)、ジクロロジフルオロメ
タン(フロン12)、1,2−ジクロロ−1,1,2,
2−テトラフルオロエタン(フロン114)等が主に使
用されている。これらのフロンは、不燃性で毒性が少な
く、安定であり、かつ作動流体としての優れた熱力学的
特性を有することから、これまで広範囲な分野で使用さ
れてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、分子中
に塩素原子を含むこのようなフロンは、大気中に放出さ
れると、成層圏にまで到達し、成層圏のオゾン層を破壊
する。その結果、人類を含む地球上の生態系に重大な悪
影響を及ぼすことが指摘されている。従って、オゾン層
のオゾンを分解するフロンについては、その生産を禁止
することが国際的に決められている。そのような対象と
なるフロンに上記のフロン11、フロン12及びフロン
114が含まれている。冷凍・空調設備等の普及に伴
い、需要が毎年増大してきたこのようなフロンの生産禁
止は、居住環境をはじめとして現在の社会全体に与える
影響が極めて大きい。従って、オゾン層を破壊しない新
たな冷媒等の開発が緊急の課題となっているが、いまだ
優れた代替物は見いだされていない。
に塩素原子を含むこのようなフロンは、大気中に放出さ
れると、成層圏にまで到達し、成層圏のオゾン層を破壊
する。その結果、人類を含む地球上の生態系に重大な悪
影響を及ぼすことが指摘されている。従って、オゾン層
のオゾンを分解するフロンについては、その生産を禁止
することが国際的に決められている。そのような対象と
なるフロンに上記のフロン11、フロン12及びフロン
114が含まれている。冷凍・空調設備等の普及に伴
い、需要が毎年増大してきたこのようなフロンの生産禁
止は、居住環境をはじめとして現在の社会全体に与える
影響が極めて大きい。従って、オゾン層を破壊しない新
たな冷媒等の開発が緊急の課題となっているが、いまだ
優れた代替物は見いだされていない。
【0004】本発明は、以上の状況に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、塩素を含むことでオゾン層の破
壊を引き起こすこれまでのフロンが有していた欠点を解
消し、しかも優れた熱力学的特性を有する新規な作動流
体を提供することにある。
のであり、その目的は、塩素を含むことでオゾン層の破
壊を引き起こすこれまでのフロンが有していた欠点を解
消し、しかも優れた熱力学的特性を有する新規な作動流
体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、含フッ素エーテ
ルである2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロ
メチルエーテル又は2,2−ジフルオロエチルトリフル
オロメチルエーテルがその目的に合致する要件を具備し
ていることを見いだし、本発明を完成するに至ったもの
である。すなわち、本発明は、2,2,2−トリフルオ
ロエチルトリフルオロメチルエーテル又は2,2−ジフ
ルオロエチルトリフルオロメチルエーテルの少なくとも
1種を成分とすることを特徴とする作動流体である。
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、含フッ素エーテ
ルである2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロ
メチルエーテル又は2,2−ジフルオロエチルトリフル
オロメチルエーテルがその目的に合致する要件を具備し
ていることを見いだし、本発明を完成するに至ったもの
である。すなわち、本発明は、2,2,2−トリフルオ
ロエチルトリフルオロメチルエーテル又は2,2−ジフ
ルオロエチルトリフルオロメチルエーテルの少なくとも
1種を成分とすることを特徴とする作動流体である。
【0006】以下、本発明についてさらに詳細に説明す
る。本発明の作動流体に用いられる2,2,2−トリフ
ルオロエチルトリフルオロメチルエーテル又は2,2−
ジフルオロエチルトリフルオロメチルエーテルは、従来
のフロンと同様、発泡剤やエアゾール等の各種用途に使
用できるが、特に作動流体として、従来のフロン11、
フロン12及びフロン114の代替物として極めて有用
なものである。
る。本発明の作動流体に用いられる2,2,2−トリフ
ルオロエチルトリフルオロメチルエーテル又は2,2−
ジフルオロエチルトリフルオロメチルエーテルは、従来
のフロンと同様、発泡剤やエアゾール等の各種用途に使
用できるが、特に作動流体として、従来のフロン11、
フロン12及びフロン114の代替物として極めて有用
なものである。
【0007】本発明の2,2,2−トリフルオロエチル
トリフルオロメチルエーテルの主な物性は、以下の通り
である。 沸点 6.2℃ 分子量 168.1 臨界温度 136℃ 臨界圧力 33kg/cm2 ・ab
トリフルオロメチルエーテルの主な物性は、以下の通り
である。 沸点 6.2℃ 分子量 168.1 臨界温度 136℃ 臨界圧力 33kg/cm2 ・ab
【0008】また、本発明の2,2−ジフルオロエチル
トリフルオロメチルエーテルの主な物性は、以下の通り
である。 沸点 26.1℃ 分子量 150.05 臨界温度 166℃ 臨界圧力 34kg/cm2 ・ab 密度(23℃) 1.3746g/cm3 粘度(23℃) 0.4371cP 比熱 0.3224cal/g℃ 熱伝導率 0.0991kcal/mH℃
トリフルオロメチルエーテルの主な物性は、以下の通り
である。 沸点 26.1℃ 分子量 150.05 臨界温度 166℃ 臨界圧力 34kg/cm2 ・ab 密度(23℃) 1.3746g/cm3 粘度(23℃) 0.4371cP 比熱 0.3224cal/g℃ 熱伝導率 0.0991kcal/mH℃
【0009】また、これらは、ガラス性のシールドチュ
ーブ中で、120℃3日間放置しても分解を起こさず安
定な化合物である。
ーブ中で、120℃3日間放置しても分解を起こさず安
定な化合物である。
【0010】本発明における2,2,2−トリフルオロ
エチルトリフルオロメチルエーテルの製造方法は特に限
定するものではないが、例えば、フッ化カリウム存在
下、2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタ
ンスルホネートとフルオロホスゲンを反応させる方法等
(特願平5−345175号参照)により容易に製造可
能な化合物である。
エチルトリフルオロメチルエーテルの製造方法は特に限
定するものではないが、例えば、フッ化カリウム存在
下、2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタ
ンスルホネートとフルオロホスゲンを反応させる方法等
(特願平5−345175号参照)により容易に製造可
能な化合物である。
【0011】また、2,2−ジフルオロエチルトリフル
オロメチルエーテルの製造方法は特に限定するものでは
ないが、例えば、フッ化カリウム存在下、2,2−ジフ
ルオロエチルトリフルオロメタンスルホネートとフルオ
ロホスゲンを反応させる方法等(特願平5−34517
5号参照)により容易に製造可能な化合物である。
オロメチルエーテルの製造方法は特に限定するものでは
ないが、例えば、フッ化カリウム存在下、2,2−ジフ
ルオロエチルトリフルオロメタンスルホネートとフルオ
ロホスゲンを反応させる方法等(特願平5−34517
5号参照)により容易に製造可能な化合物である。
【0012】本発明における2,2,2−トリフルオロ
エチルトリフルオロメチルエーテル又は2,2−ジフル
オロエチルトリフルオロメチルエーテルには、その50
重量%までの範囲で、2,2,2−トリフルオロエチル
トリフルオロメチルエーテル又は2,2−ジフルオロエ
チルトリフルオロメチルエーテルの沸点と±50℃以内
の沸点を有する他の化合物を混合することができる。こ
のような化合物としては、例えば、HFC−134a、
HFC−152a、HFC−125等のフロン類;ペン
タフルオロジメチルエーテル、ビス(ジフルオロメチ
ル)エーテル、ペルフルオロエチルメチルエーテル、ペ
ルフルオロプロピルメチルエーテル、ペルフルオロイソ
プロピルメチルエーテル等のエーテル類;ヘプタフルオ
ロプロパン、ペルフルオロプロパン、ペルフルオロシク
ロプロパン等の含フッ素炭化水素類等を例示することが
できる。
エチルトリフルオロメチルエーテル又は2,2−ジフル
オロエチルトリフルオロメチルエーテルには、その50
重量%までの範囲で、2,2,2−トリフルオロエチル
トリフルオロメチルエーテル又は2,2−ジフルオロエ
チルトリフルオロメチルエーテルの沸点と±50℃以内
の沸点を有する他の化合物を混合することができる。こ
のような化合物としては、例えば、HFC−134a、
HFC−152a、HFC−125等のフロン類;ペン
タフルオロジメチルエーテル、ビス(ジフルオロメチ
ル)エーテル、ペルフルオロエチルメチルエーテル、ペ
ルフルオロプロピルメチルエーテル、ペルフルオロイソ
プロピルメチルエーテル等のエーテル類;ヘプタフルオ
ロプロパン、ペルフルオロプロパン、ペルフルオロシク
ロプロパン等の含フッ素炭化水素類等を例示することが
できる。
【0013】本発明における2,2,2−トリフルオロ
エチルトリフルオロメチルエーテル又は2,2−ジフル
オロエチルトリフルオロメチルエーテルには、必要に応
じて、各種の安定剤を併用することができる。すなわ
ち、過酷な使用条件下により高度の安定性が要求される
場合には、例えば、プロピレンオキシド、1,2−ブチ
レンオキシド、グリシドール等のエポキシド類;ジメチ
ルホスファイト、ジイソプロピルホスファイト、ジフェ
ニルホスファイト等のホスファイト類;トリラウリルト
リチオホスファイト等のチオホスファイト類;トリメチ
ルホスフィンサルファイド、トリフェノキシホスフィン
サルファイド等のホスフィンサルファイド類;ホウ酸、
トリエチルボレート、トリフェニルボレート、フェニル
ボロン酸、ジフェニルボロン酸等のホウ素化合物;2,
6−ジ−tert−ブチルパラクレゾール等のフェノー
ル類;ニトロメタン、ニトロエタン等の脂肪族ニトロ化
合物;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル等のアクリ
ル酸エステル類;ジメトキシメタン、1,4−ジオキサ
ン等のエーテル類;tert−ブタノール;ペンタエリ
スリトール;パライソプロペニルトルエン等があげられ
る。これらの安定剤の添加量は特に限定するものではな
いが、例えば、作動流体の0.01〜5重量%程度添加
することができる。
エチルトリフルオロメチルエーテル又は2,2−ジフル
オロエチルトリフルオロメチルエーテルには、必要に応
じて、各種の安定剤を併用することができる。すなわ
ち、過酷な使用条件下により高度の安定性が要求される
場合には、例えば、プロピレンオキシド、1,2−ブチ
レンオキシド、グリシドール等のエポキシド類;ジメチ
ルホスファイト、ジイソプロピルホスファイト、ジフェ
ニルホスファイト等のホスファイト類;トリラウリルト
リチオホスファイト等のチオホスファイト類;トリメチ
ルホスフィンサルファイド、トリフェノキシホスフィン
サルファイド等のホスフィンサルファイド類;ホウ酸、
トリエチルボレート、トリフェニルボレート、フェニル
ボロン酸、ジフェニルボロン酸等のホウ素化合物;2,
6−ジ−tert−ブチルパラクレゾール等のフェノー
ル類;ニトロメタン、ニトロエタン等の脂肪族ニトロ化
合物;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル等のアクリ
ル酸エステル類;ジメトキシメタン、1,4−ジオキサ
ン等のエーテル類;tert−ブタノール;ペンタエリ
スリトール;パライソプロペニルトルエン等があげられ
る。これらの安定剤の添加量は特に限定するものではな
いが、例えば、作動流体の0.01〜5重量%程度添加
することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明について実施例を用いて説明す
るが、本発明は実施例に限定されるものではない。
るが、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0015】合成例1(2,2,2−トリフルオロエチ
ルトリフルオロメチルエーテルの製造) 攪拌機、圧力計、温度計、ガス導入管及びガス排出管の
ついた1000mlのステンレス製反応器に、2,2,
2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネー
ト237g(1.02mol)、フッ化カリウム59g
(1.02mol)、ジエチレングリコールジメチルエ
ーテル296mlを入れ脱気した後、ガス導入管からフ
ルオロホスゲン67g(1.02mol)を加え密封し
た。その後、徐々に昇温し、反応温度約70℃で90時
間保持した。反応後、別のステンレス製容器をガス排出
管に接続し、反応物を減圧下で移した。これを水洗し、
濃硫酸で乾燥した後、蒸留して2,2,2−トリフルオ
ロエチルトリフルオロメチルエーテル94.7gを得
た。
ルトリフルオロメチルエーテルの製造) 攪拌機、圧力計、温度計、ガス導入管及びガス排出管の
ついた1000mlのステンレス製反応器に、2,2,
2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネー
ト237g(1.02mol)、フッ化カリウム59g
(1.02mol)、ジエチレングリコールジメチルエ
ーテル296mlを入れ脱気した後、ガス導入管からフ
ルオロホスゲン67g(1.02mol)を加え密封し
た。その後、徐々に昇温し、反応温度約70℃で90時
間保持した。反応後、別のステンレス製容器をガス排出
管に接続し、反応物を減圧下で移した。これを水洗し、
濃硫酸で乾燥した後、蒸留して2,2,2−トリフルオ
ロエチルトリフルオロメチルエーテル94.7gを得
た。
【0016】合成例2(2,2−ジフルオロエチルトリ
フルオロメチルエーテルの製造) 合成例1と同様の反応器に、2,2−ジフルオロエチル
トリフルオロメタンスルホネート168.0g(0.7
9mol)、フッ化カリウム45.6g(0.79mo
l)、ジエチレングリコールジメチルエーテル230m
lを入れ脱気した後、ガス導入管からフルオロホスゲン
51.8g(0.79mol)を加え密封した。その
後、徐々に昇温し、反応温度約70℃で63時間保持し
た。反応後、別のステンレス製容器をガス排出管に接続
し、反応物を減圧下で移した。これを水洗し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した後、蒸留して2,2−ジフルオ
ロエチルトリフルオロメチルエーテル68.6gを得
た。
フルオロメチルエーテルの製造) 合成例1と同様の反応器に、2,2−ジフルオロエチル
トリフルオロメタンスルホネート168.0g(0.7
9mol)、フッ化カリウム45.6g(0.79mo
l)、ジエチレングリコールジメチルエーテル230m
lを入れ脱気した後、ガス導入管からフルオロホスゲン
51.8g(0.79mol)を加え密封した。その
後、徐々に昇温し、反応温度約70℃で63時間保持し
た。反応後、別のステンレス製容器をガス排出管に接続
し、反応物を減圧下で移した。これを水洗し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した後、蒸留して2,2−ジフルオ
ロエチルトリフルオロメチルエーテル68.6gを得
た。
【0017】実施例1 冷媒として2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオ
ロメチルエーテルを使用した1馬力の冷凍機において、
凝縮器における冷媒の凝縮温度及び蒸発温度を表1に示
す数値とし、凝縮器過冷却度を0℃として、運転を行っ
た。その時の蒸発圧力、凝縮圧力、冷凍能力及び成績係
数を表1に示す。
ロメチルエーテルを使用した1馬力の冷凍機において、
凝縮器における冷媒の凝縮温度及び蒸発温度を表1に示
す数値とし、凝縮器過冷却度を0℃として、運転を行っ
た。その時の蒸発圧力、凝縮圧力、冷凍能力及び成績係
数を表1に示す。
【0018】実施例2 冷媒として2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオ
ロメチルエーテルを使用した1馬力の廃熱回収装置にお
いて、凝縮器における冷媒の凝縮温度及び蒸発温度を表
2に示す数値とし、凝縮器過冷却度を0℃として、運転
を行った。その時の蒸発圧力、凝縮圧力、加熱能力及び
成績係数を表2に示す。
ロメチルエーテルを使用した1馬力の廃熱回収装置にお
いて、凝縮器における冷媒の凝縮温度及び蒸発温度を表
2に示す数値とし、凝縮器過冷却度を0℃として、運転
を行った。その時の蒸発圧力、凝縮圧力、加熱能力及び
成績係数を表2に示す。
【0019】実施例3 冷媒として2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメチ
ルエーテルを使用した以外は、実施例2と同様にして運
転を行った。その時の蒸発圧力、凝縮圧力、加熱能力及
び成績係数を表2に示す。
ルエーテルを使用した以外は、実施例2と同様にして運
転を行った。その時の蒸発圧力、凝縮圧力、加熱能力及
び成績係数を表2に示す。
【0020】参考例1 2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメチルエ
ーテルに代えてフロン114を使用した以外は、実施例
1と同様にして冷凍機の運転を行った。この結果を表1
に示す。
ーテルに代えてフロン114を使用した以外は、実施例
1と同様にして冷凍機の運転を行った。この結果を表1
に示す。
【0021】参考例2 2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメチルエ
ーテルに代えてフロン11を使用した以外は、実施例2
と同様にして廃熱回収装置の運転を行った。この結果を
表2に示す。
ーテルに代えてフロン11を使用した以外は、実施例2
と同様にして廃熱回収装置の運転を行った。この結果を
表2に示す。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【発明の効果】本発明の2,2,2−トリフルオロエチ
ルトリフルオロメチルエーテル又は2,2−ジフルオロ
エチルトリフルオロメチルエーテルは、水素原子を含む
ため、大気中の水酸ラジカルとの反応性が高く、対流圏
で分解され易い。また、塩素原子を含まないため、オゾ
ン層のオゾンも分解しないので、オゾン層の破壊や温室
効果の小さい化合物である。また、2,2,2−トリフ
ルオロエチルトリフルオロメチルエーテル又は2,2−
ジフルオロエチルトリフルオロメチルエーテルは、熱安
定性に優れ、その安定性は従来のフロンと同等水準にあ
り、かつ高分子化合物に対する溶解性が低いので、既存
の冷凍機器等における材料変更等を最小限にとどめて使
用できる。
ルトリフルオロメチルエーテル又は2,2−ジフルオロ
エチルトリフルオロメチルエーテルは、水素原子を含む
ため、大気中の水酸ラジカルとの反応性が高く、対流圏
で分解され易い。また、塩素原子を含まないため、オゾ
ン層のオゾンも分解しないので、オゾン層の破壊や温室
効果の小さい化合物である。また、2,2,2−トリフ
ルオロエチルトリフルオロメチルエーテル又は2,2−
ジフルオロエチルトリフルオロメチルエーテルは、熱安
定性に優れ、その安定性は従来のフロンと同等水準にあ
り、かつ高分子化合物に対する溶解性が低いので、既存
の冷凍機器等における材料変更等を最小限にとどめて使
用できる。
【0025】このため、本発明の2,2,2−トリフル
オロエチルトリフルオロメチルエーテル又は2,2−ジ
フルオロエチルトリフルオロメチルエーテルは、冷凍機
器等の作動流体としてだけでなく、ヒートポンプ等の作
動流体としても有用である。
オロエチルトリフルオロメチルエーテル又は2,2−ジ
フルオロエチルトリフルオロメチルエーテルは、冷凍機
器等の作動流体としてだけでなく、ヒートポンプ等の作
動流体としても有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000002200 セントラル硝子株式会社 山口県宇部市大字沖宇部5253番地 (71)出願人 000157119 関東電化工業株式会社 東京都千代田区丸の内1丁目2番1号 (71)出願人 000002004 昭和電工株式会社 東京都港区芝大門1丁目13番9号 (71)出願人 000000044 旭硝子株式会社 東京都千代田区丸の内2丁目1番2号 (71)出願人 000174851 三井・デュポンフロロケミカル株式会社 東京都千代田区猿楽町1丁目5番18号 (74)上記7名の代理人 弁理士 箕浦 清 (72)発明者 長崎 順隆 東京都文京区本郷2−40−17 本郷若井ビ ル 財団法人地球環境産業技術研究機構内 (72)発明者 後藤 嘉彦 東京都文京区本郷2−40−17 本郷若井ビ ル 財団法人地球環境産業技術研究機構内 (72)発明者 山下 史朗 東京都文京区本郷2−40−17 本郷若井ビ ル 財団法人地球環境産業技術研究機構内 (72)発明者 伊藤 晴明 東京都文京区本郷2−40−17 本郷若井ビ ル 財団法人地球環境産業技術研究機構内 (72)発明者 須賀 淳雄 東京都文京区本郷2−40−17 本郷若井ビ ル 財団法人地球環境産業技術研究機構内 (72)発明者 望月 雄司 東京都文京区本郷2−40−17 本郷若井ビ ル 財団法人地球環境産業技術研究機構内 (72)発明者 関屋 章 茨城県つくば市東1丁目1番地 工業技術 院物質工学工業技術研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 2,2,2−トリフルオロエチルトリフ
ルオロメチルエーテル又は2,2−ジフルオロエチルト
リフルオロメチルエーテルの少なくとも1種を成分とす
ることを特徴とする作動流体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7100251A JPH08269442A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 作動流体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7100251A JPH08269442A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 作動流体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08269442A true JPH08269442A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=14269014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7100251A Pending JPH08269442A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 作動流体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08269442A (ja) |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP7100251A patent/JPH08269442A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5648016A (en) | Azeotrope (like) composition with fluoromethyl trifluoromethyl ether and 1,1-difluoroethane | |
US7416679B2 (en) | 1,1,1,2,2,4,5,5,5-nonafluoro-4-(trifluoromethyl)-3-pentanone refrigerant and heat transfer compositions comprising a fluoroether | |
US7153448B2 (en) | 1,1,1,2,2,4,5,5,5-nonafluoro-4-(trifluoromethyl)-3-pentanone compositions comprising a hydrofluorocarbon and uses thereof | |
US10150901B2 (en) | Compositions containing 1,1,1,4,4,4-hexafluorobut-2-ene and 3,3,4,4,4-petrafluorobut-1-ene | |
US5433880A (en) | Refrigerant compositions which include a sulfur compound | |
US7338616B2 (en) | 1,1,1,2,2,4,5,5,5-Nonafluoro-4-(trifluoromethyl)-3-pentanone refrigerant compositions comprising a hydrocarbon and uses thereof | |
KR20060128041A (ko) | 할로케톤 냉매 조성물 및 이의 용도 | |
JPH0393890A (ja) | 作動流体 | |
JP2589917B2 (ja) | 1,1−ジフルオロエチル メチル エーテル及びその製造方法並びにそれを成分とする作動流体 | |
JPH04222893A (ja) | 共沸および共沸様混合物 | |
JPH08269442A (ja) | 作動流体 | |
AU2005205600A1 (en) | 1,1,1,2,2,3,3,4,4-nonafluoro-4-methoxybutane refrigerant compositions comprising a fluoroether and uses thereof | |
JPH08259930A (ja) | ペルフルオロプロピルメチルエーテルを主成分とする作動流体 | |
JPH08269443A (ja) | ペルフルオロイソプロピルメチルエーテルを主成分とする作動流体 | |
JP2002226839A (ja) | 冷 媒 | |
JPH08269444A (ja) | ペルフルオロエチルメチルエーテルを主成分とする作動流体 | |
JPH0570769A (ja) | フルオロアルカン混合物 | |
US7208100B2 (en) | 1-ethoxy-1,1,2,2,3,3,4,4,4-nonafluorobutane refrigerant compositions comprising a fluoroether and uses thereof | |
CA2564165A1 (en) | 1,1,1,2,2,4,5,5,5-nonafluoro-4-(trifluoromethyl)-3-pentanone refrigerant and heat transfer compositions comprising a fluoroether | |
JPH0393888A (ja) | 作動流体 | |
JP2972914B1 (ja) | 不燃性作動流体組成物 | |
JPH0585967A (ja) | フルオロアルカン混合物 | |
US20050194560A1 (en) | Haloketone refrigerant compositions and uses thereof | |
JPH03258888A (ja) | 冷媒 | |
JPH0393887A (ja) | 作動流体 |