JPH08269279A - 塩素含有ポリマーのための安定剤としてのピロロジアジン誘導体 - Google Patents

塩素含有ポリマーのための安定剤としてのピロロジアジン誘導体

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JPH08269279A
JPH08269279A JP8095952A JP9595296A JPH08269279A JP H08269279 A JPH08269279 A JP H08269279A JP 8095952 A JP8095952 A JP 8095952A JP 9595296 A JP9595296 A JP 9595296A JP H08269279 A JPH08269279 A JP H08269279A
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atom
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JP8095952A
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Wolfgang Wehner
ベーナー ボルフガング
Hans-Helmut Friedrich
フリードリッヒ ハンス−ヘルムート
Rolf Drewes
ドレベス ロルフ
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Ciba Geigy AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/16Nitrogen-containing compounds
    • C08K5/34Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring
    • C08K5/3442Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring having two nitrogen atoms in the ring
    • C08K5/3462Six-membered rings

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Abstract

(57)【要約】 【課題】酸化、熱または光誘導崩壊に対する高い安定性
を塩素含有ポリマー(特にPVC)に付与し得る安定剤
の提供。 【解決手段】塩素含有ポリマーと式Iのピロロジアンジ
ン誘導体からなる組成物。該誘導体。その製法。 【化1】 (A=2個の窒素環原子を含有する非置換または置換さ
れた6員の複素環式環を形成するために必要な補足基ま
たは原子)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、塩素含有ポリマ
ー、好ましくはPVC、および安定剤としてピロロジア
ジン誘導体を含有する組成物、酸化、熱または光誘導崩
壊に対して塩素含有ポリマーを安定化するための上記安
定剤の使用方法、PVC成形用組成物を安定化するため
の方法、安定剤の製造方法および新規ピロロジアジン誘
導体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】塩素含有ポリマーが特に成形品への変換
の間に光や熱からの悪影響に対して保護されなければな
らないことは知られている。いくつかのピロール誘導体
および補助安定剤としてのそれらの使用は例えばUS−
A−4369276、US−A−5155152または
US−A−5288776に記載されている。これらの
公知安定剤および安定剤混合物は塩素含有ポリマーにお
いてはあらゆる面で満足できるものではない。
【0003】いくつかのピロロジアジン誘導体は公知で
あり、例えば以下の刊行物に記載されている:N. M. Sm
irnova, L. F. Linberg, V. M. Nesterov およびT. S.
Safanova, Chemistry of Heterocyclic Compounds 197
8, 443-446; H. Ogura, M. Sakaguchi およびK. Taked
a, Chem. Pharm. Bull. 20(2), 404-408 (1972); S. Se
nda およびK. Hirota, Chem. Pharm. Bull. 22(12), 29
21-28 (1974); S. SendaおよびK. Hirota, Chem. Phar
m. Bull. 22(7), 1459-1467 (1974);またはF. Yoneda,
M. Higuchi, K. Senga, M. KanohoriおよびS. Nishigak
i, Chem. Pharm. Bull. 21(3), 473-477 (1973)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、塩素
含有ポリマーのための十分に満足し得る安定剤、該安定
剤を含有する安定化された塩素含有ポリマー組成物およ
び上記安定剤の製法の提供を課題としてなされたもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】ピロロジアジン誘導体が
塩素含有ポリマー、特にPVCのための安定剤としてと
りわけ適していることが今見出された。
【0006】それ故に、本発明は、 a)塩素含有ポリマー、および b)次式I:
【化54】 (式中、Aは2個の窒素環原子を含有する非置換または
置換された6員の複素環式環を形成するために必要な補
足基または原子を表す)で表される基を少なくとも1個
有する少なくとも1種の化合物からなる組成物に関する
ものである。
【0007】式Iにおける、2個の窒素環原子を含有す
る非置換または置換された6員の複素環式環を形成する
ために必要な補足基(additional group)または補足原子
(additional atom) としてのAは、例えば次式a、b、
c、d、e、fまたはg:
【化55】 (式中、Xは酸素原子または硫黄原子を表し、Yは酸素
原子、硫黄原子または次式:
【化56】 で表される基を表し、R4 およびR5 は互いに独立して
水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、酸素
原子、硫黄原子またはカルボキシル基により中断された
炭素原子数2ないし12のアルキル基;ヒドロキシル基
で置換された炭素原子数1ないし12のアルキル基;炭
素原子数3ないし6のアルケニル基、非置換または1な
いし3個のR6 基により置換された炭素原子数5ないし
8のシクロアルキル基;非置換または1ないし3個のR
6 基により置換されたフェニル基;または非置換または
フェニル環上で1ないし3個のR6 基により置換された
炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基を表し、そ
してR6 は炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原
子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数5ないし8
のシクロアルキル基、ヒドロキシル基または塩素原子を
表す)で表される基である。
【0008】式Iで表される基を少なくとも1個含有す
る化合物は塩素含有ポリマーにおける酸化、熱および光
誘導崩壊に対する非常に良好な安定化作用により区別さ
れる。色安定化作用は特に注目すべきである。
【0009】興味深いのは、成分b)が少なくとも1種
の次式II:
【化57】 〔式中、Aは次式IIIまたはIV:
【化58】 で表される基を表し、Xは酸素原子または硫黄原子を表
し、Yは酸素原子、硫黄原子または次式:
【化59】 で表される基を表し、R1 は水素原子、炭素原子数1な
いし12のアルキル基、酸素原子、硫黄原子またはカル
ボキシル基により中断された炭素原子数2ないし12の
アルキル基;ヒドロキシル基で置換された炭素原子数1
ないし12のアルキル基;炭素原子数3ないし6のアル
ケニル基、非置換または1ないし3個のR6 基により置
換された炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基;非
置換または1ないし3個のR6基により置換されたフェ
ニル基;非置換またはフェニル環上で1ないし3個のR
6 基により置換された炭素原子数7ないし9のフェニル
アルキル基;アルカリ金属またはアルカリ土類金属を表
し、R2 およびR3 は互いに独立して水素原子、炭素原
子数1ないし12のアルキル基、酸素原子、硫黄原子ま
たはカルボキシル基により中断された炭素原子数2ない
し12のアルキル基;ヒドロキシル基で置換された炭素
原子数1ないし12のアルキル基;炭素原子数3ないし
6のアルケニル基、非置換または1ないし3個のR6
により置換された炭素原子数5ないし8のシクロアルキ
ル基;非置換または1ないし3個のR6 基により置換さ
れたフェニル基;非置換またはフェニル環上で1ないし
3個のR6 基により置換された炭素原子数7ないし9の
フェニルアルキル基;次式:
【化60】 で表される基または次式VまたはVI:
【化61】 (式中、AおよびR1 は上で定義したものと同じ意味を
表し、またさらに基R2およびR3 の1つはヒドロキシ
ル基、ホルミル基、炭素原子数1ないし12のアルコキ
シ基、非置換または1ないし3個のR6 基により置換さ
れたフェノキシ基;炭素原子数1ないし12のアルカノ
イルオキシ基、非置換または1ないし3個のR6 基によ
り置換されたベンゾイルオキシ基;次式:
【化62】 または−CH=N−R11で表される基を表す)で表され
る基を表し、R4 およびR5 は互いに独立して水素原
子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、酸素原子、
硫黄原子またはカルボキシル基により中断された炭素原
子数2ないし12のアルキル基;ヒドロキシル基で置換
された炭素原子数1ないし12のアルキル基;炭素原子
数3ないし6のアルケニル基、非置換または1ないし3
個のR6 基により置換された炭素原子数5ないし8のシ
クロアルキル基;非置換または1ないし3個のR6 基に
より置換されたフェニル基;または非置換またはフェニ
ル環上で1ないし3個のR6 基により置換された炭素原
子数7ないし9のフェニルアルキル基を表し、R6 は炭
素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし
4のアルコキシ基、炭素原子数5ないし8のシクロアル
キル基、ヒドロキシル基または塩素原子を表し、R7
よびR8 は互いに独立して水素原子、CF3 、炭素原子
数1ないし12のアルキル基、フェニル基または炭素原
子数7ないし9のフェニルアルキル基を表すか、または
7 およびR8 はそれらが結合されている炭素原子と一
緒になって非置換または炭素原子数1ないし4のアルキ
ル基で置換された炭素原子数5ないし12のシクロアル
キリデン環を形成し、R9 は非置換または1ないし3個
のR6 基により置換されたフェニル基を表し、R10は水
素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、酸素原
子または硫黄原子により中断された炭素原子数2ないし
12のアルキル基;ヒドロキシル基で置換された炭素原
子数1ないし12のアルキル基;炭素原子数3ないし6
のアルケニル基、非置換または1ないし3個のR6 基に
より置換された炭素原子数5ないし8のシクロアルキル
基;非置換または1ないし3個のR6 基により置換され
たフェニル基;または非置換またはフェニル環上で1な
いし3個のR6 基により置換された炭素原子数7ないし
9のフェニルアルキル基を表し、R11は炭素原子数1な
いし12のアルキル基、酸素原子または硫黄原子により
中断された炭素原子数2ないし12のアルキル基;ヒド
ロキシル基で置換された炭素原子数1ないし12のアル
キル基;炭素原子数3ないし6のアルケニル基、非置換
または1ないし3個のR6 基により置換された炭素原子
数5ないし8のシクロアルキル基;非置換または1ない
し3個のR6 基により置換されたフェニル基;または非
置換またはフェニル環上で1ないし3個のR6 基により
置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基
を表し、R’12は直接結合または次式:
【化63】 で表される基を表し、そしてR’13は水素原子または炭
素原子数1ないし8のアルキル基を表す〕で表される化
合物である組成物である。
【0010】上記式II中、Aが式IIIまたはIVで
ある化合物は次式VII、VIIa、VIIIまたはV
IIIa:
【化64】 で表される。
【0011】炭素原子数12までのアルキル基は分岐基
または非分岐基、例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、第二ブチル基、イ
ソブチル基、第三ブチル基、2−エチルブチル基、n−
ペンチル基、イソペンチル基、1−メチルペンチル基、
1,3−ジメチルペンチル基、n−ヘキシル基、1−メ
チルヘキシル基、n−ヘプチル基、イソヘプチル基、
1,1,3,3−テトラメチルブチル基、1−メチルヘ
プチル基、3−メチルヘプチル基、n−オクチル基、2
−エチルヘキシル基、1,1,3−トリメチルヘキシル
基、1,1,3,3−テトラメチルペンチル基、ノニル
基、デシル基、ウンデシル基、1−メチルウンデシル
基、ドデシル基または1,1,3,3,5,5−ヘキサ
メチルヘキシル基である。R1 、R2 、R3 、R4 、R
5 、R7 、R8 、R10およびR11は例えば炭素原子数1
ないし10のアルキル基、特に炭素原子数1ないし8の
アルキル基、例えば炭素原子数1ないし6のアルキル基
である。R1 、R2 、R3 、R4 およびR5 の特に好ま
しい意味は炭素原子数1ないし4のアルキル基である。
【0012】酸素原子、硫黄原子またはカルボキシル基
により中断された炭素原子数2ないし12のアルキル基
はモノ−またはポリ中断されていてもよく、そして例え
ばCH3 −O−CH2 −、CH3 −S−CH2 −、CH
3 −O−CH2 CH2 −O−CH2 −、CH3 −(O−
CH2 CH2 −)2 O−CH2 −、CH3 −(O−CH
2 CH2 −)3 O−CH2 −、CH3 −(O−CH2
2 −)4 O−CH2−、CH3 CO2 CH2 CH2
またはCH3 CH2 CO2 CH2 CH2 −である。
1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R10およびR11の特に
好ましい意味は、例えば酸素原子により中断された炭素
原子数2ないし12のアルキル基、特に酸素原子により
中断された炭素原子数4ないし12のアルキル基、例え
ば酸素原子により中断された炭素原子数4ないし10の
アルキル基である。
【0013】好ましくは1ないし3個、特に1または2
個のヒドロキシル基を含有するヒドロキシル基で置換さ
れた炭素原子数12までのアルキル基は、分岐基または
非分岐基、例えば2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロ
キシプロピル基、3−ヒドロキシプロピル基、2,3−
ジヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシブチル基、2
−ヒドロキシペンチル基、2−ヒドロキシヘキシル基、
2−ヒドロキシヘプチル基、2−ヒドロキシオクチル基
または2,5,6−トリヒドロキシヘキシル基である。
1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R10およびR11の特に
好ましい意味は、例えばヒドロキシル基で置換された炭
素原子数1ないし10のアルキル基、特に炭素原子数2
ないし8のアルキル基である。2−ヒドロキシエチル基
が特に好ましい。
【0014】炭素原子数3ないし6のアルケニル基は分
岐基または非分岐基、例えばプロペニル基、2−ブテニ
ル基、3−ブテニル基、イソブテニル基、n−2,4−
ペンタジエニル基、3−メチル−2−ブテニル基、2−
ペンテニル基または2−ヘキセニル基である。R1 、R
2 、R3 、R4 、R5 、R10およびR11の特に好ましい
意味はプロペニル基である。
【0015】非置換または1ないし3個のR6 基により
置換された、そして特に1または2個の分岐または非分
岐の炭素原子数1ないし4のアルキル基を含有する炭素
原子数5ないし8のシクロアルキル基は、例えばシクロ
ペンチル基、メチルシクロペンチル基、ジメチルシクロ
ペンチル基、シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル
基、ジメチルシクロヘキシル基、トリメチルシクロヘキ
シル基、第三ブチルシクロヘキシル基、シクロヘプチル
基またはシクロオクチル基である。シクロヘキシル基が
好ましい。
【0016】1ないし3個のR6 基により置換された、
そして好ましくは1または2個の炭素原子数1ないし4
のアルキル基を含有するフェニル基は、例えばo−、m
−またはp−メチルフェニル基、2,3−ジメチルフェ
ニル基、2,4−ジメチルフェニル基、2,5−ジメチ
ルフェニル基、2,6−ジメチルフェニル基、3,4−
ジメチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、2
−メチル−6−エチルフェニル基、4−第三ブチルフェ
ニル基、2−エチルフェニル基または2,6−ジエチル
フェニル基である。
【0017】非置換またはフェニル環上で1ないし3個
のR6 基により置換された、そして特に1または2個の
分岐または非分岐の炭素原子数1ないし4のアルキル基
を含有する炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基
は、例えばベンジル基、α−メチルベンジル基、α,α
−ジメチルベンジル基、2−フェニルエチル基、2−メ
チルベンジル基、3−メチルベンジル基、4−メチルベ
ンジル基、2,4−ジメチルベンジル基、2,6−ジメ
チルベンジル基または4−第三ブチルベンジル基であ
る。ベンジル基が好ましい。
【0018】炭素原子数12までのアルコキシ基は分岐
基または非分岐基、例えばメトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソ
ブトキシ基、ペントキシ基、イソペントキシ基、ヘキシ
ルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、デ
シルオキシ基、テトラデシルオキシ基、ヘキサデシルオ
キシ基またはオクタデシルオキシ基である。R2 および
3 の好ましい意味は炭素原子数1ないし10、特に1
ないし8のアルコキシ基である。R6 の好ましい意味は
メトキシ基である。
【0019】1ないし3個のR6 基により置換された、
そして好ましくは1または2個の炭素原子数1ないし4
のアルキル基を含有するフェノキシ基は、例えばo−、
m−またはp−メチルフェノキシ基、2,3−ジメチル
フェノキシ基、2,4−ジメチルフェノキシ基、2,5
−ジメチルフェノキシ基、2,6−ジメチルフェノキシ
基、3,4−ジメチルフェノキシ基、3,5−ジメチル
フェノキシ基、2−メチル−6−エチルフェノキシ基、
4−第三ブチルフェノキシ基、2−エチルフェノキシ基
または2,6−ジエチルフェノキシ基である。
【0020】炭素原子数12までのアルカノイルオキシ
基は分岐基または非分岐基、例えばホルミルオキシ基、
アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、ブタノイルオキ
シ基、ペンタノイルオキシ基、ヘキサノイルオキシ基、
ヘプタノイルオキシ基、オクタノイルオキシ基、ノナノ
イルオキシ基、デカノイルオキシ基、ウンデカノイルオ
キシ基またはドデカノイルオキシ基である。炭素原子数
1ないし10、特に1ないし8、例えば2ないし6のア
ルカノイルオキシ基が好ましい。アセトキシ基が特に好
ましい。
【0021】1ないし3個のR6 基により置換された、
そして好ましくは1または2個の炭素原子数1ないし4
のアルキル基を含有するベンゾイルオキシ基は、例えば
o−、m−またはp−メチルベンゾイルオキシ基、2,
3−ジメチルベンゾイルオキシ基、2,4−ジメチルベ
ンゾイルオキシ基、2,5−ジメチルベンゾイルオキシ
基、2,6−ジメチルベンゾイルオキシ基、3,4−ジ
メチルベンゾイルオキシ基、3,5−ジメチルベンゾイ
ルオキシ基、2−メチル−6−エチルベンゾイルオキシ
基、4−第三ブチルベンゾイルオキシ基、2−エチルベ
ンゾイル基、2,4,6−トリメチルベンゾイルオキシ
基、2,6−ジメチル−4−第三ブチルベンゾイルオキ
シ基または3,5−ジ第三ブチルベンゾイルオキシ基で
ある。
【0022】アルカリ金属は例えばリチウム、ナトリウ
ム、カリウム、ルビジウムまたはセシウムである。好ま
しいのはナトリウムおよびカリウムである。
【0023】アルカリ土類金属は例えばマグネシウム、
カルシウム、ストロンチウムまたはバリウムである。好
ましいのはマグネシウムおよびカルシウムである。
【0024】好ましくは1ないし3個、特に1または2
個の分岐または非分岐アルキル基を含有することが好ま
しい炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭
素原子数5ないし12のシクロアルキリデン環は、例え
ばシクロペンチリデン、メチルシクロペンチリデン、ジ
メチルシクロペンチリデン、シクロヘキシリデン、メチ
ルシクロヘキシリデン、ジメチルシクロヘキシリデン、
トリメチルシクロヘキシリデン、第三ブチルシクロヘキ
シリデン、シクロヘプチリデンまたはシクロオクチリデ
ンである。シクロヘキシリデンおよび第三ブチルシクロ
ヘキシリデンが好ましい。
【0025】好ましい組成物は、成分b)が式IIで表
される化合物であり、その中で式IIで表される化合物
が次式VII、VIIaまたはVIII:
【化65】 〔式中、Xは酸素原子または硫黄原子を表し、Yは酸素
原子、硫黄原子または次式:
【化66】 で表される基を表し、R1 は水素原子、炭素原子数1な
いし10のアルキル基;酸素原子により中断された炭素
原子数2ないし12のアルキル基;ヒドロキシル基で置
換された炭素原子数1ないし10のアルキル基;炭素原
子数3ないし6のアルケニル基、炭素原子数5ないし8
のシクロアルキル基、フェニル基、炭素原子数7ないし
9のフェニルアルキル基、アルカリ金属またはアルカリ
土類金属を表し、R2 およびR3 は互いに独立して水素
原子、炭素原子数1ないし10のアルキル基、酸素原子
により中断された炭素原子数2ないし12のアルキル
基;ヒドロキシル基で置換された炭素原子数1ないし1
0のアルキル基;炭素原子数3ないし6のアルケニル
基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基、フェニ
ル基、非置換またはフェニル環上で1ないし3個のR6
基により置換された炭素原子数7ないし9のフェニルア
ルキル基;次式:
【化67】 で表される基または次式IX、X、XIまたはXII:
【化68】 (式中、X、Y、R1 、R2 およびR3 は上で定義した
ものと同じ意味を表すか、またはさらに基R2 およびR
3 の1つはヒドロキシル基、ホルミル基、炭素原子数1
ないし10のアルコキシ基、フェノキシ基、炭素原子数
1ないし10のアルカノイルオキシ基、ベンゾイルオキ
シ基、次式:
【化69】 または−CH=N−R11で表される基を表す)で表され
る基を表し、R4 およびR5 は互いに独立して水素原
子、炭素原子数1ないし10のアルキル基;酸素原子に
より中断された炭素原子数2ないし12のアルキル基;
ヒドロキシル基で置換された炭素原子数1ないし10の
アルキル基;炭素原子数3ないし6のアルケニル基、炭
素原子数5ないし8のシクロアルキル基、フェニル基ま
たは炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基を表
し、R6 は炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原
子数1ないし4のアルコキシ基、シクロヘキシル基、ヒ
ドロキシル基または塩素原子を表し、R7 およびR8
互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし10のア
ルキル基、フェニル基または炭素原子数7ないし9のフ
ェニルアルキル基を表し、R9 はフェニル基を表し、R
10は炭素原子数1ないし10のアルキル基、酸素原子に
より中断された炭素原子数2ないし12のアルキル基;
炭素原子数3ないし6のアルケニル基、炭素原子数5な
いし8のシクロアルキル基、フェニル基または炭素原子
数7ないし9のフェニルアルキル基を表し、R11は炭素
原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数5ないし
8のシクロアルキル基、フェニル基または炭素原子数7
ないし9のフェニルアルキル基を表し、R’12は直接結
合または次式:
【化70】 で表される基を表し、そしてR’13は水素原子または炭
素原子数1ないし4のアルキル基を表す〕で表される化
合物であるものである。
【0026】好ましい組成物はまた、式II中、Xおよ
びYが酸素原子を表すものである。好ましいものは同様
に、式II中、R1 が水素原子、炭素原子数1ないし4
のアルキル基、ベンジル基、2−ヒドロキシエチル基、
ナトリウム、マグネシウムまたはカルシウムを表す組成
物である。
【0027】同様に興味深い組成物は、式II中、R2
が水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、フェ
ニル基、2,6−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル基、ヒドロキシル基、次式:
【化71】 で表される基、次式:−CH=N−R11で表される基ま
たは次式IX:
【化72】 (式中、X、R1 、R4 、R5 、R7 、R8 、R10およ
びR11は請求項2において定義したものと同じ意味を表
す)で表される基を表し、そしてR3 が水素原子、ヒド
ロキシル基、炭素原子数1ないし4のアルキル基、フェ
ニル基、次式:
【化73】 (式中、X、R4 、R5 およびR’12は請求項2におい
て定義したものと同じ意味を表す)で表される基または
2,6−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル基を表
すものである。
【0028】特に興味深い組成物は、式II中、R4
よびR5 が互いに独立して水素原子または炭素原子数1
ないし4のアルキル基を表すものである。
【0029】とりわけ興味深い組成物は、成分b)が式
VII、VIIaまたはVIII中、XおよびYが酸素
原子を表し、R1 が水素原子、炭素原子数1ないし4の
アルキル基、ヒドロキシル基で置換された炭素原子数2
ないし6のアルキル基、アルカリ金属またはアルカリ土
類金属を表し、R2 が水素原子、炭素原子数1ないし8
のアルキル基、非置換または炭素原子数1ないし4のア
ルキル基により置換されたフェニル基;2,6−ジ第三
ブチル−4−ヒドロキシベンジル基、ヒドロキシル基、
次式:
【化74】 で表される基、次式:−CH=N−R11で表される基ま
たは次式IX:
【化75】 (式中、XおよびR1 は上で定義したものと同じ意味を
表す)で表される基を表し、R3 が水素原子、ヒドロキ
シル基、炭素原子数1ないし8のアルキル基、非置換ま
たは炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換され
たフェニル基;次式:
【化76】 で表される基、または2,6−ジ第三ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル基を表し、R4 およびR5 が互いに独立
して水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭
素原子数3ないし6のアルケニル基またはベンジル基を
表し、R7 およびR8 が互いに独立して水素原子、炭素
原子数1ないし9のアルキル基またはフェニル基を表す
か、またはR7 およびR8 はそれらが結合されている炭
素原子と一緒になって炭素原子数5ないし8のシクロア
ルキリデン環を形成し、R10が炭素原子数1ないし8の
アルキル基を表し、そしてR11が炭素原子数7ないし9
のフェニルアルキル基を表す化合物の少なくとも1種で
あるものである。
【0030】中でも非常に興味深い組成物は、成分b)
が式VII、VIIaまたはVIII中、XおよびYが
酸素原子を表し、R1 が水素原子、2−ヒドロキシエチ
ル基、ナトリウム、マグネシウムまたはカルシウムを表
し、R2 が水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル
基、フェニル基、2,6−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シベンジル基、ヒドロキシル基、次式:
【化77】 で表される基、次式:−CH=N−R11で表される基ま
たは次式IX:
【化78】 (式中、XおよびR1 は上で定義したものと同じ意味を
表す)で表される基を表し、R3 が水素原子、ヒドロキ
シル基、炭素原子数1ないし4のアルキル基、フェニル
基、次式:
【化79】 で表される基、または2,6−ジ第三ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル基を表し、R4 およびR5 が互いに独立
して水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基
を表し、R7 およびR8 が互いに独立して水素原子、炭
素原子数1ないし9のアルキル基またはフェニル基を表
し、R10が炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
そしてR11がベンジル基を表す化合物の少なくとも1種
であるものである。
【0031】特に好ましい組成物は、成分b)が式VI
Iで表される化合物の少なくとも1種であるものであ
り、式VIIで表される化合物が次式:
【化80】 のものである。
【0032】塩素含有ポリマーは以下に例示され得る:
塩化ビニルのポリマー、それらの構造中に塩化ビニルを
含有するビニル樹脂、例えば塩化ビニルのコポリマーお
よび脂肪酸のビニルエステル、特に酢酸ビニル、塩化ビ
ニルとアクリル酸およびメタクリル酸のエステルとの、
およびアクリロニトリルとのコポリマー、塩化ビニルと
ジエン化合物および不飽和ジカルボン酸またはその無水
物とのコポリマー、例えば塩化ビニルとジエチルマレエ
ート、ジエチルフマレートまたは無水マレイン酸とのコ
ポリマー、後塩素化ポリマーおよび塩化ビニルのコポリ
マー、塩化ビニルおよび塩化ビニリデンと不飽和無水
物、ケトンおよびその他、例えばアクロレイン、クロト
ンアルデヒド、ビニルメチルケトン、ビニルメチルエー
テル、ビニルイソブチルエーテルおよび同等物とのコポ
リマー;塩化ビニリデンおよびそれらのコポリマーと塩
化ビニルおよびその他の重合性化合物とのポリマー;ビ
ニルクロロアセテートおよびジクロロジビニルエーテル
のポリマー;酢酸ビニルの塩素化ポリマー、アクリル酸
およびα−置換アクリル酸の塩素化ポリマーエステル;
塩素化スチレンのポリマー、例えばジクロロスチレン;
塩素化ゴム;エチレンの塩素化ポリマー;クロブタジエ
ンのポリマーおよび後塩素化ポリマーおよびそれらと塩
化ビニルとのコポリマー、塩酸ゴムおよび塩素化塩酸ゴ
ム;および上記ポリマー相互の、またはその他の重合性
化合物との混合物。
【0033】また、PVCとEVA、ABSおよびMB
Sとのグラフトポリマーも包含される。好ましい基剤は
また、上記ホモポリマーおよびコポリマーの混合物、特
に塩化ビニルホモポリマーとその他の熱可塑性樹脂およ
び/またはエラストマーポリマー、特にABS、MB
S、NBR、SAN、EVA、CPE、MBAS、PM
A、PMMA、EPDMおよびポリアクトンとのブレン
ドである。
【0034】塩素含有ポリマーは特に好ましくはポリ塩
化ビニル、とりわけ懸濁ポリマーおよび塊状ポリマーで
ある。
【0035】本発明の目的のために、成分a)はまた、
特に再循環塩素含有ポリマーを意味するものと理解さ
れ、これらは加工、使用または貯蔵に起因して損傷を受
けた上に詳細に記載したポリマーである。特に好ましい
ものは、再循環PVCである。再循環材料はまた、少量
の外来物質、例えば紙、顔料または接着剤を含有し得、
それらはしばしば除去するのが困難である。上記外来物
質はまた、使用や加工の間に別の物質、例えば燃料残
渣、塗料成分、微量金属、開始剤残渣または水残渣との
接触に由来し得る。
【0036】式Iで表される基を少なくとも1個有する
化合物を単独で、または好ましくは公知熱安定剤、例え
ば有機スズ化合物、有機アンチモン化合物、Me(I
I)フェノキシド、特に炭素原子数7ないし20のアル
キルフェノキシド、例えばノニルフェノキシドまたはM
e(II)カルボキシレートと一緒に使用することが可
能である。Me(II)は例えばBa、Ca、Mgまた
はZnである。上記カルボキシレートは好ましくは炭素
原子数7ないし20のカルボン酸の塩、例えばベンゾエ
ート、アルケノエートまたはアルカノエート、好ましく
はステアレート、オレエート、ラウレート、パルミテー
ト、ヒドロキシステアレート、ジヒドロキシステアレー
トまたはp−第三ブチルベンゾエートである。特に好ま
しいものは、ステアレート、オレエートおよび2−エチ
ルヘキサノエートである。有機スズ化合物および有機ア
ンチモン化合物の例はUS−A−4743640、第3
欄第48行ないし第5欄第38行に記載の化合物であ
る。
【0037】さらに、式Iで表される基を少なくとも1
個有する化合物により安定化される塩素含有ポリマーは
また、その他の慣用のPVC安定剤またはPVC補助安
定剤を慣用の量で、例えばホスフィットまたはホスホナ
イト、エポキシ化合物、例えばグリシジル化合物、過塩
素酸塩、ヒドロタルサイトおよび/またはゼオライトを
含有し得る。
【0038】ホスフィットは好ましくは次式:
【化81】 (式中、B1 、B2 およびB3 は互いに独立して炭素原
子数4ないし18のアルキル基、炭素原子数6ないし1
8のアルケニル基、炭素原子数5ないし7のシクロアル
キル基、フェニル基または1ないし3個の炭素原子数1
ないし12のアルキル基により置換されたフェニル基を
表す)で表される化合物である。
【0039】例えば、トリオクチル、トリデシル、トリ
ドデシル、トリテトラデシル、トリステアリル、トリオ
レイル、トリフェニル、トリクレシル、トリス−p−ノ
ニルフェニルおよびトリシクロヘキシルホスフィットで
ある。アリールジアルキルおよびアルキルジアリールホ
スフィット、例えばフェニルジデシル、(2,4−ジ第
三ブチルフェニル)ジドデシル、(2,6−ジ第三ブチ
ルフェニル)ジドデシルホスフィット、およびジアルキ
ルおよびジアリールペンタエリトリチルジホスフィッ
ト、例えばジステアリルペンタエリトリチルジホスフィ
ットが好ましい。テトラフェニルおよびテトラアルキル
ジプロピレン1,2−グリコールジホスフィットおよび
ポリ〔ジプロピレン1,2−グリコールフェニルホスフ
ィット〕およびポリ〔ジプロピレン1,2−グリコール
アルキルホスフィット〕もまた好ましい。
【0040】特に好ましい有機ホスフィットはジステア
リルペンタエリトリチルジホスフィット、トリス(ノニ
ルフェニル)ホスフィット、フェニルジデシルホスフィ
ット、テトラフェニルジプロピレン、1,2−グリコー
ルジホスフィットおよびポリ〔ジプロピレン1,2−グ
リコールフェニルホスフィット〕である。
【0041】また、とりわけ好ましいものは、次式:
【化82】
【化83】 のホスフィットまたはホスホナイトである。
【0042】ホスフィットまたはホスホナイトは、例え
ばPVC100重量部を基準として0.3ないし5重量
部、好ましくは0.5ないし1重量部の量で使用され
る。
【0043】エポキシ化合物は好ましくはエポキシ化油
およびエポキシ化脂肪酸エステル、例えばエポキシ化ポ
リブタジエン、エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁
油、エポキシ化菜種油、エポキシ化タロウ、メチルブチ
ルまたは2−エチルヘキシルエポキシステアレート、ト
リス(エポキシプロピル)イソシアヌレート、エポキシ
化ヒマシ油、エポキシ化ヒマワリ油、3−(2−キセノ
キシ)−1,2−エポキシプロパン、ビスフェノールA
ポリグリシジルエーテル、ビニルシクロヘキセンジエポ
キシド、ジシクロペンタジエンジエポキシドおよび3,
4−エポキシシクロヘキシルメチル3,4−エポキシシ
クロヘキサンカルボキシレートである。
【0044】本発明のために使用され得るグリシジル化
合物は脂肪族、芳香族、環状脂肪族、芳香脂肪族または
複素環式構造を有し得、それらは側鎖としてエポキシ基
を含有する。エポキシ基は好ましくはグリシジル基とし
て分子の残部にエーテルまたはエステル結合を介して結
合するか、またはそれらは複素環式アミン、アミドまた
はイミドのN−グリシジル誘導体である。これらのタイ
プのエポキシ化合物は一般的な名称で公知であり、そし
て市販のものが利用可能である。
【0045】末端エポキシ化合物(terminal epoxide co
mpound) は次式I’:
【化84】 (式中、R’1 およびR3 ’は両方とも水素原子を表
し、R2 ’は水素原子またはメチル基を表し、そして
n’は0を表すか、またはR’1 およびR’3 は一緒に
なって−CH2 −CH2 −または−CH2 −CH2 −C
2 −を表し、R’2はその場合には水素原子を表し、
そしてn’は0または1を表す)で表されるエポキシ基
を少なくとも1個含有し、そして該エポキシ基は炭素原
子、酸素原子、窒素原子または硫黄原子に直接結合され
ている。
【0046】末端エポキシ化合物の記載され得る例は以
下のとおりである: I)分子中に少なくとも1個のカルボキシル基を含む化
合物とエピクロロヒドリンまたはグリセロールジクロロ
ヒドリンまたはβ−メチルエピクロロヒドリンとを反応
させることにより得られるグリシジルおよびβ−メチル
グリシジルエステル。反応は塩基の存在下で行われるの
が好ましい。
【0047】分子中に少なくとも1個のカルボキシル基
を含む化合物は脂肪族カルボン酸であってよい。これら
のカルボン酸の例はグルタル酸、アジピン酸、ピメリン
酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸または二量
化もしくは三量化リノール酸、アクリル酸、メタクリル
酸、カプロン酸、カプリル酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸およびペラルゴン酸、
ならびに有機亜鉛化合物の場合に言及した酸である。
【0048】しかしながら、環状脂肪族カルボン酸、例
えばシクロヘキサンカルボン酸、テトラヒドロフタル
酸、4−メチルテトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフ
タル酸または4−メチルヘキサヒドロフタル酸を用いる
ことも可能である。芳香族カルボン酸、例えば安息香
酸、フタル酸、イソフタル酸、トリメリット酸またはピ
ロメリット酸を用いることも可能である。同様に、カル
ボキシル基末端の付加物、例えばトリメリット酸とポリ
オール、例としてグリセロールまたは2,2−ビス(4
−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパンとの付加物を用
いることも可能である。本発明のために使用され得るそ
の他のエポキシ化合物はEP0506617号に記載さ
れている。
【0049】II)少なくとも1個の遊離アルコール性
ヒドロキシル基および/またはフェノール性ヒドロキシ
ル基を含む化合物と適当に置換されたエピクロロヒドリ
ンとをアルカリ条件下または酸触媒の存在下およびアル
カリとの引き続く処理の下、反応させることにより得ら
れるグリシジルまたはβ−メチルグリシジルエーテル。
【0050】このタイプのエーテルは、例えば非環状ア
ルコール例えばエチレングリコール、ジエチレングリコ
ールおよび高級ポリ(オキシエチレン)グリコール、
1,2−プロパンジオール、またはポリ(オキシプロピ
レン)グリコール、1,3−プロパンジオール、1,4
−ブタンジオール、ポリ(オキシテトラメチレン)グリ
コール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、2,4,6−ヘキサントリオール、グリセロ
ール、1,1,1−トリメチロールプロパン、ビス(ト
リメチロール)プロパン、ペンタエリトリトール、ソル
ビトールならびにポリエピクロロヒドリン、ブタノー
ル、アミルアルコール、ペンタノールから、および一官
能価のアルコール、例えばイソオクタノール、2−エチ
ルヘキサノール、イソデカノールおよび炭素原子数7な
いし9のアルカノールおよび炭素原子数9ないし11の
アルカノール混合物から誘導される。
【0051】しかしながら、それらはまた、環状脂肪族
アルコール例えば1,3−または1,4−ジヒドロキシ
シクロヘキサン、ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシ
ル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキ
シル)プロパンまたは1,1−ビス(ヒドロキシメチ
ル)シクロヘキセ−3−エンから誘導されるか、または
それらは芳香族環、例えばN,N−ビス(2−ヒドロキ
シエチル)アニリンまたはp,p’−ビス(2−ヒドロ
キシエチルアミノ)ジフェニルメタンを含む。
【0052】末端エポキシ化合物はまた、単環フェノー
ル例えばフェノール、レゾルシノールまたはハイドロキ
ノンから誘導されてもよく、そして多環フェノール例え
ばビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンまたは
フェノールとホルムアルデヒドとの酸条件下で得られる
縮合生成物、例えばフェノールノボラックに基づいてい
てもよい。
【0053】その他の可能な末端エポキシ化合物の例は
グリシジル1−ナフチルエーテル、グリシジル2−フェ
ニルフェニルエーテル、2−ビフェニルグリシジルエー
テル、N−(2,3−エポキシプロピル)フタルアミド
および2,3−エポキシプロピル4−メトキシフェニル
エーテルである。
【0054】III)エピクロロヒドリンと少なくとも
1個のアミノ水素原子を含むアミンとの反応生成物の脱
塩化水素により得られるN−グリシジル化合物。これら
のアミンは例えばアニリン、N−メチルアニリン、トル
イジン、n−ブチルアミン、ビス(4−アミノフェニ
ル)メタン、m−キシレンジアミンまたはビス(4−メ
チルアミノフェニル)メタンであるが、N,N,O−ト
リグリシジル−m−アミノフェノールまたはN,N,O
−トリグリシジル−p−アミノフェノールである。
【0055】しかしながら、N−グリシジル化合物はま
たシクロアルキレン尿素例えばエチレン尿素または1,
3−プロピレン尿素のN,N’−ジ−、N,N’,N”
−トリ−およびN,N’,N”,N”’−テトラグリシ
ジル誘導体、およびヒダントイン例えば5,5−ジメチ
ルヒダントインまたはグリコールウリルのN,N’−ジ
グリシジル誘導体およびトリグリシジルイソシアヌレー
トを包含する。
【0056】IV)S−グリシジル化合物、例えばジチ
オール例として1,2−エタンジチオールまたはビス
(4−メルカプトメチルフェニル)エーテルから誘導さ
れるジ−S−グリシジル誘導体。
【0057】V)上記式I’中、R’1 およびR’3
一緒になって−CH2 −CH2 −を表し、そしてn’が
0を表す基を含有するエポキシ化合物はビス(2,3−
エポキシシクロペンチル)エーテル、2,3−エポキシ
シクロペンチルグリシジルエーテルまたは1,2−ビス
(2,3−エポキシシクロペントキシ)エタンである。
上記式I’中、R’1 およびR’3 が一緒になって−C
2 −CH2 −を表し、そしてn’が1を表す基を含有
する末端エポキシ樹脂の例は、3’,4’−エポキシ−
6’−メチルシクロヘキシルメチル3,4−エポキシ−
6−メチルシクロヘキサンカルボキシレートである。
【0058】適当な末端エポキシ化合物の例は以下のも
のである: a)液体ビスフェノールAジグリシジルエーテル、例え
ばアラルダイト(Araldit) GY240、アラルダイトG
Y250、アラルダイトGY260、アラルダイトGY
266、アラルダイトGY2600、アラルダイトMY
790(以上、登録商標); b)固体ビスフェノールAジグリシジルエーテル、例え
ばアラルダイトGT6071、アラルダイトGT707
1、アラルダイトGT7072、アラルダイトGT60
63、アラルダイトGT7203、アラルダイトGT6
064、アラルダイトGT7304、アラルダイトGT
7004、アラルダイトGT6084、アラルダイトG
T1999、アラルダイトGT7077、アラルダイト
GT6097、アラルダイトGT7097、アラルダイ
トGT7008、アラルダイトGT6099、アラルダ
イトGT6608、アラルダイトGT6609、アラル
ダイトGT6610(以上、登録商標); c)液体ビスフェノールFジグリシジルエーテル、例え
ばアラルダイトGY281、アラルダイトPY302、
アラルダイトPY306(以上、登録商標);d)テト
ラフェニルエタンの固体ポリグリシジルエーテル、例え
ばCGエポキシ・レジン(Epoxy Resin) 0163(登録
商標); e)フェノール−ホルムアルデヒドノボラックの固体お
よび液体ポリグリシジルエーテル、例えばEPN113
8、EPN1139、GY1180、PY307; f)o−クレゾール−ホルムアルデヒドノボラックの固
体および液体ポリグリシジルエーテル、例えばECN1
235、ECN1273、ECN1280、ECN12
99; g)アルコールの液体グリシジルエーテル、例えばシェ
ル(Shell) グリシジルエーテル162、アラルダイトD
Y0390、アラルダイトDY0391(以上、登録商
標); h)カルボン酸の液体グリシジルエーテル、例えばシェ
ル・カルジュラ(Shell Cardura) Eテレフタレート(登
録商標)、トリメリテート、アラルダイトPY284
(登録商標); i)固体複素環式エポキシ樹脂(トリグリシジルイソシ
アヌレート)、例えばアラルダイトPT810(登録商
標); j)液体環状脂肪族エポキシ樹脂、例えばアラルダイト
CY179(登録商標); k)p−アミノフェノールの液体N,N,O−トリグリ
シジルエーテル、例えばアラルダイトMY0510(登
録商標); l)テトラグリシジル−4,4’−メチレンベンズアミ
ンまたはN,N,N’,N’−テトラグリシジルジアミ
ノフェニルメタン、例えばアラルダイトMY720、ア
ラルダイトMY721(以上、登録商標)。
【0059】2個の官能基を含有する末端エポキシ化合
物の使用が好ましい。しかしながら、1個、2個または
2個より多くの官能基を含有する末端エポキシ化合物を
原理的には用いることができる。末端エポキシ化合物、
特に芳香族構造を含有するジグリシジル化合物が優先的
に使用される。所望するならば、異なる構造の末端エポ
キシ化合物の混合物が使用されてもよい。
【0060】特に好ましい末端エポキシ化合物はビスフ
ェノール、例えば2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン(ビスフェノールA)、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)メタンまたはビス(オルト/パラ−ヒド
ロキシフェニル)メタンの混合物(ビスフェノールF)
をベースとするジグリシジルエーテルである。
【0061】末端エポキシ化合物はPVC100重量部
を基準として好ましくは少なくとも0.1重量部、例え
ば0.1ないし50重量部、好ましくは1ないし30重
量部、特に1ないし20重量部の量で使用され得る。
【0062】過塩素酸塩は例えば次式:M(ClO4
m (式中、MはNH4 + 、Na+ 、K+ 、Mg++、Ca
++、Ba++またはAl3+を表す)で表される化合物であ
る。指数mはMの価数に応じて1、2または3を表す。
過塩素酸塩は種々の慣用の配合形態、例えば支持剤、例
としてPVC、Caシリケート、ゼオライトまたはハイ
ドロタルサイト上に吸収されるか、または化学反応によ
りハイドロタルサイトに結合された塩または水溶液とし
て使用され得る。
【0063】過塩素酸塩はPVC100重量部を基準と
して例えば0.001ないし5重量部、好都合には0.
01ないし3重量部、特に好ましくは0.01ないし2
重量部の量で使用され得る。
【0064】それ故に、本発明はまた、好ましくは、成
分a)および成分b)(式Iで表される基を少なくとも
1個有する式で表される化合物)の他に、Me(II)
カルボキシレートおよび/またはMe(II)フェノキ
シド(ここで、Me(II)はBa、Ca、Mgまたは
Znを表す)の少なくとも1種をさらに含有する組成物
に関する。
【0065】その他の好ましい態様において、新規組成
物は成分a)および成分b)の他に、Me(II)カル
ボキシレート(ここで、Me(II)はBa、Ca、M
gまたはZnを表す)の少なくとも1種を含有する組成
物に関する。バリウム/亜鉛またはカルシウム/亜鉛カ
ルボキシレートの混合物は本発明において特に好ましい
補助安定剤である。
【0066】成分a)および成分b)の他に、エポキシ
化合物またはグリシジル化合物および/またはホスフィ
ット、そして所望するならばMe(II)カルボキシレ
ートおよび/またはMe(II)フェノキシドを含有す
る組成物が同様に好ましい。
【0067】さらに好ましい組成物は、成分a)および
成分b)の他に、エポキシ化合物またはグリシジル化合
物および過塩素酸塩および/またはホスフィットまたは
ホスホナイトを含有する組成物である。
【0068】公知熱安定剤(例えばカルボキシレート)
は当業者には公知の濃度、例えば0.05ないし5重量
%の量で安定化すべき材料中に存在し得る。好都合な組
成物は、成分b)が成分a)の重量を基準として0.0
5ないし5%、特に0.1ないし5%、例えば0.1な
いし2%の量で存在する。
【0069】ポリマーの意図される用途に応じて、その
他の添加剤はまた、安定剤の配合前または配合中に配合
され得、これらのその他の添加剤は、例えば酸化防止
剤、滑剤(好ましくはモンタンワックスまたはグリセロ
ールエステル)、脂肪酸エステル、パラフィン、可塑
剤、充填剤、カーボンブラック、アスベスト、カオリ
ン、タルク、ガラス繊維、改質剤(例えば耐衝撃性添加
剤)、蛍光増白剤、顔料、光安定剤、UV吸収剤、難燃
剤、加工助剤または帯電防止剤である。特に好ましいも
のは、ヒンダードアミン構造を有する光安定剤、例えば
EP−A−421933に記載されているものである。
【0070】さらに、その他の可能な添加剤はβ−アミ
ノクロトネート、例えばDE−A−804442、DE
−A−807207およびJP−A−75/17454
に記載された化合物、ピロール、例えばEP−A−22
087に記載された化合物、ポリオール、例えばDE−
A−3019910に記載された化合物、β−ジケト
ン、例えばDE−A−2600516に記載された化合
物、またはβ−ジケトンとハイドロタルサイトとの混合
物、例えばEP−A−63180に記載された化合物で
ある。
【0071】成分a)およびb)の他に、滑剤、顔料、
改質剤、加工助剤、充填剤、酸化防止剤および/または
光安定剤を含有する組成物が好ましい。
【0072】可塑剤、特に有機可塑剤が新規組成物中に
存在するならば、以下の群からのものが例えば適当であ
る。 A)フタレート(フタル酸のエステル) これらの可塑剤の例は、フタル酸の、ジメチル、ジエチ
ル、ジブチル、ジヘキシル、ジ−2−エチルヘキシル、
ジ−n−オクチル、ジ−イソオクチル、ジ−イソノニ
ル、ジ−イソデシル、ジ−イソトリデシル、ジシクロヘ
キシル、ジメチルシクロヘキシル、ジメチルグリコー
ル、ジブチルグリコール、ベンジルブチルおよびジフェ
ニルフタレート、およびフタレートの混合物、例えば主
として線状アルコールから製造される炭素原子数7ない
し9の、および炭素原子数9ないし11のアルキルフタ
レート、炭素原子数6ないし10のn−アルキルフタレ
ートおよび炭素原子数8ないし10のn−アルキルフタ
レートである。これらの中で、ジブチル、ジヘキシル、
ジ−2−エチルヘキシル、ジ−n−オクチル、ジ−イソ
オクチル、ジイソノニル、ジイソデシル、ジイソトリデ
シルおよびベンジルブチルフタレート、およびアルキル
フタレートの混合物が好ましい。特に好ましいのはジ−
2−エチルヘキシルフタレート(DOP)である。
【0073】B)脂肪族ジカルボン酸のエステル、特に
アジピン酸、アゼライン酸とセバシン酸のエステル これらの可塑剤の例は、アジピン酸ジ−2−エチルヘキ
シル、アジピン酸ジ−イソオクチル(混合物)、アジピ
ン酸ジ−イソノニル(混合物)、アジピン酸ジ−イソデ
シル(混合物)、アジピン酸ベンジルブチル、アジピン
酸ベンジルオクチル、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキ
シル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシルおよびセバシ
ン酸ジ−イソデシル(混合物)である。アジピン酸ジ−
2−エチルヘキシルとアジピン酸ジ−イソオクチルが好
ましい。
【0074】C)トリメリット酸のエステルの例 トリ−2−エチルヘキシルトリメリテート、トリ−イソ
デシルトリメリテート(混合物)、トリ−イソトリデシ
ルトリメリテート、トリ−イソオクチルトリメリテート
(混合物)およびトリ−炭素原子数6ないし8のアルキ
ル、トリ−炭素原子数6ないし10のアルキル、トリ−
炭素原子数7ないし9のアルキルおよびトリ−炭素原子
数9ないし11のアルキルトリメリテート。最後に記載
したトリメリテートはトリメリット酸を適当なアルカノ
ール混合物によりエステル化することにより形成され
る。好ましいトリメリテートはトリ−2−エチルヘキシ
ルトリメリテートおよびアルカノール混合物から形成さ
れる上記トリメリテートである。
【0075】D)ポリマー可塑剤 これらの可塑剤の定義およびそれらの例は「プラスチッ
ク添加剤ハンドブック(Plastics Additives Handbook)
」,エル.ゲヒターおよびハー.ミュラー編集,ハン
ザー・フェルラーク,1985年,第284頁,第5.
7.10章、および「PVC技術(PVC Technology)」,
ダブリュ.ヴィ.チトウ編集,第4版,エルゼビール
社,1984年,第165−170頁に記載されてい
る。ポリエステル可塑剤を製造するための最も慣用の出
発物質は以下のものである:ジカルボン酸、例えばアジ
ピン酸、フタル酸、アゼライン酸およびセバシン酸;ジ
オール、例えば1,2−プロパンジオール、1,3−ブ
タンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、ネオペンチルグリコールおよびジエチレ
ングリコール;モノカルボン酸、例えば酢酸、カプロン
酸、カプリル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、ペラルゴン酸および安息香酸;1
官能価アルコール、例えばイソオクタール、2−エチル
ヘキサノール、イソデカノールおよび炭素原子数7ない
し9のアルカノールおよび炭素原子数9ないし11のア
ルカノール混合物。上記ジカルボン酸と1官能価アルコ
ールとから製造されるポリエステル可塑剤が特に好まし
い。
【0076】F)リン酸のエステル これらのエステルの定義は上記の「プラスチック添加剤
ハンドブック」第271頁,第5.7.2章に記載され
ている。これらホスフェートの例はトリブチルホスフェ
ート、トリ−2−エチルブチルホスフェート、トリ−2
−エチルヘキシルホスフェート、トリクロロエチルホス
フェート、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェー
ト、クレシルジフェニルホスフェート、トリフェニルホ
スフェート、トリクレシルホスフェートおよびトリキシ
レニルホスフェートである。トリ−2−エチルヘキシル
ホスフェートが好ましい。
【0077】F)塩素化炭化水素(パラフィン) G)炭化水素
【0078】H)モノエステル、例えばオレイン酸ブチ
ル、オレイン酸フェノキシエチル、オレイン酸テトラヒ
ドロフルフリルおよびアルキルスルホン酸のエステル。
【0079】I)グリコールエステル、例えばジグリコ
ールベンゾエート。
【0080】F)ないしI)の可塑剤の定義および例
は、下記のハンドブックに記載されている:「プラスチ
ック添加剤ハンドブック」,エル.ゲヒターおよびハ
ー.ミュラー編集,ハンザー・フェルラーク,1985
年,第284頁,第5.7.11章(群F)および第
5.7.13章(群G)、「PVC技術」,ダブリュ.
ヴィ.チトウ編集,第4版,エルゼビール社,1984
年,第171−173頁,第6.10.2章(群F),
第174頁,第6.10.5章(群G),第173頁,
第6.10.3章(群H)および第173−174頁,
第6.10.4章(群I)。
【0081】特に好ましいのはA)ないしE)群の可塑
剤、特にA)ないしC)群の可塑剤、中でもその中で好
ましいと記載されている可塑剤である。ジ−2−エチル
ヘキシルフタレート(DOP)が特に好ましい。
【0082】可塑剤はポリマー組成物100重量部に基
づいて例えば15ないし70重量部、有利には15ない
し60重量部、特に20ないし50重量部の量で使用さ
れ得る。
【0083】新規組成物はまた、塩素含有ポリマーに慣
用であるその他の安定剤を含有し得る。新規組成物は慣
用の酸化防止剤、光安定剤およびUV吸収剤をさらに含
有し得る。これらの例を以下に列挙する。
【0084】1.酸化防止剤 1.1.アルキル化モノフェノールの例 2,6−ジ−第三ブチル−4−メチルフェノール、2−
ブチル−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−第
三ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−第三ブ
チル−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−第三ブ
チル−4−イソブチルフェノール、2,6−ジシクロペ
ンチル−4−メチルフェノ−ル、2−(α−メチルシク
ロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−
ジオクタデシル−4−メチルフェノ−ル、2,4,6−
トリシクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−第三ブチ
ル−4−メトキシメチルフェノール、2,6−ジノニル
−4−メチルフェノール、2,4−ジメチル−6−
(1’−メチルウンデシ−1’−イル)フェノール、
2,4−ジメチル−6−(1’−メチルヘプタデシ−
1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−
(1’−メチルトリデシ−1’−イル)フェノール、お
よびそれらの混合物。
【0085】1.2.アルキルチオメチルフェノールの
例 2,4−ジオクチルチオメチル−6−第三ブチルフェノ
ール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−メチルフェ
ノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−エチルフ
ェノール、2,6−ジドデシルチオメチル−4−ノニル
フェノール。
【0086】1.3.ヒドロキノンおよびアルキル化ヒ
ドロキノンの例 2,6−ジ第三ブチル−4−メトキシフェノール、2,
5−ジ第三ブチルヒドロキノン、2,5−ジ第三アミル
ヒドロキノン、2,6−ジフェニル−4−オクタデシル
オキシフェノール、2,6−ジ第三ブチルヒドロキノ
ン、2,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシアニソー
ル、3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシアニソー
ル、3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルス
テアレート、ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)アジペート。
【0087】1.4.ヒドロキシル化ジフェニルチオエ
ーテルの例 2,2’−チオビス(6−第三ブチル−4−メチルフェ
ノール)、2,2’−チオビス(4−オクチルフェノー
ル)、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−3−メチ
ルフェノール)、4,4’−チオビス(6−第三ブチル
−2−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(3,
6−ジ第二アミルフェノール)、4,4’−ビス(2,
6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ジスルフィ
ド。
【0088】1.5.アルキリデンビスフェノールの例 2,2’−メチレンビス(6−第三ブチル−4−メチル
フェノール)、2,2’−メチレンビス(6−第三ブチ
ル−4−エチルフェノール)、2,2’−メチレンビス
〔4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシル)フェ
ノール〕、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−
シクロヘキシルフェノール)、2,2’−メチレンビス
(6−ノニル−4−メチルフェノール)、2,2’−メ
チレンビス(4,6−ジ−第三ブチルフェノール)、
2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−第三ブチルフ
ェノール)、2,2’−エチリデンビス(6−第三ブチ
ル−4−イソブチルフェノール)、2,2’−メチレン
ビス〔6−(α−メチルベンジル)−4−ノニルフェノ
ール〕、2,2’−メチレンビス〔6−(α,α−ジメ
チルベンジル)−4−ノニルフェノール〕、4,4’−
メチレンビス(2,6−ジ−第三ブチルフェノール)、
4,4’−メチレンビス(6−第三ブチル−2−メチル
フェノール)、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,6−ビス
(3−第三ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジ
ル)−4−メチルフェノール、1,1,3−トリス(5
−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)
ブタン、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキ
シ−2−メチルフェニル)−3−n−ドデシルメルカプ
トブタン、エチレングリコール−ビス〔3,3−ビス
(3’−第三ブチル−4’ーヒドロキシフェニル)ブチ
レート〕、ジ(3−第三ブチル−4ーヒドロキシ−5−
メチルフェニル)ジシクロペンタジエン、ビス〔2−
(3’−第三ブチル−2’ーヒドロキシ−5’−メチル
ベンジル)−6−第三ブチル−4−メチルフェニル〕テ
レフタレート、1,1−ビス(3,5−ジメチル−2−
ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−
ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−
メチルフェニル)−4−n−ドデシルメルカプトブタ
ン、1,1,5,5−テトラ(5−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシ−2−メチルフェニル)ペンタン。
【0089】1.6.O−,N−およびS−ベンジル化
合物の例 3,5,3’,5’−テトラ−第三ブチル−4,4’−
ジヒドロキシジベンジルエーテル、オクタデシル4−ヒ
ドロキシ−3,5−ジメチルベンジルメルカプトアセテ
ート、トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)アミン、ビス(4−第三ブチル−3−ヒドロ
キシ−2,6−ジメチルベンジル)ジチオテレフタレー
ト、ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)スルフィド、イソオクチル−3,5−ジ第三ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジルメルカプトアセテート。
【0090】1.7.ヒドロキシベンジル化マロネート
の例 ジオクタデシル2,2−ビス(3,5−ジ第三ブチル−
2−ヒドロキシベンジル)マロネート、ジオクタデシル
2−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルベ
ンジル)マロネート、ジドデシルメルカプトエチル2,
2−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)マロネート、ビス〔4−(1,1,3,3−テト
ラメチルブチル)フェニル〕2,2−ビス(3,5−ジ
第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート。
【0091】1.8.芳香族ヒドロキシベンジル化合物
の例 1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、
1,4−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)−2,3,5,6−テトラメチルベンゼン、
2,4,6−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)フェノール。
【0092】1.9.トリアジン化合物の例 2,4−ビス(オクチルメルカプト)−6−(3,5−
ジ第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5
−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−
1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−
4,6−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ
フェノキシ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−
トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェノ
キシ)−1,2,3−トリアジン、1,3,5−トリス
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イ
ソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−第三ブチル
−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシ
アヌレート、2,4,6−トリス(3,5−ジ第三ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−1,3,5−ト
リアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル
−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサヒドロ
−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,
5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシベンジル)イソ
シアヌレート。
【0093】1.10.ベンジルホスホネートの例 ジメチル2,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ルホスホネート、ジエチル3,5−ジ第三ブチル−4−
ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル3,
5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネー
ト、ジオクタデシル5−第三ブチル−4−ヒドロキシ3
−メチルベンジルホスホネート、3,5−ジ第三ブチル
−4−ヒドロキシベンジル−ホスホン酸モノエチルエス
テルのカルシウム塩。
【0094】1.11.アシルアミノフェノールの例 4−ヒドロキシラウリン酸−アニリド、4−ヒドロキシ
ステアリン酸−アニリド、オクチルN−(3,5−ジ−
第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−カルバメー
ト。
【0095】1.12.β−(3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と以下の一価ま
たは多価アルコールとのエステル アルコールの例:メタノール、エタノール、オクタデカ
ノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジ
オール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イ
ソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)
オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタ
デカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロ
ールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−
2,6,7−トリオキサビシクロ〔2.2.2〕オクタ
ン。
【0096】1.13.β−(5−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸と以下の
一価または多価アルコールとのエステル アルコールの例:メタノール、エタノール、オクタデカ
ノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジ
オール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イ
ソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)
オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタ
デカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロ
ールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−
2,6,7−トリオキサビシクロ〔2.2.2〕オクタ
ン。
【0097】1.14.β−(3,5−ジシクロヘキシ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と以下の一
価または多価アルコールとのエステル アルコールの例:メタノール、エタノール、オクタデカ
ノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジ
オール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イ
ソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)
オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタ
デカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロ
ールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−
2,6,7−トリオキサビシクロ〔2.2.2〕オクタ
ン。
【0098】1.15.3,5−ジ第三ブチル−4−ヒ
ドロキシ酢酸と以下の一価または多価アルコールとのエ
ステル アルコールの例:メタノール、エタノール、オクタデカ
ノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジ
オール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イ
ソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)
オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタ
デカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロ
ールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−
2,6,7−トリオキサビシクロ〔2.2.2〕オクタ
ン。
【0099】1.16.β−(3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミドの例 N,N’−ジ(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキ
シフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジアミン、
N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロ
キシフェニルプロピオニル)トリメチレンジアミン、
N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロ
キシフェニルプロピオニル)ヒドラジン。
【0100】2.UV吸収剤および光安定剤 2.1.2−(2’−ヒドロキシフェニル) ベンゾトリ
アゾールの例 2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ第三ブチル−
2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(5’−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ第三ブチル−
2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリア
ゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−
5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル、2−(3’−第二ブチル−5’−第三ブチル−2’
−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−4’−オクトキシフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ第三アミル−
2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(3’,5’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)−
2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール;2−
(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−
オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)−5−ク
ロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−
5’−〔2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニル
エチル〕−2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベ
ンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒ
ドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フ
ェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’
−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキ
シカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−
(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−5’−
〔2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチ
ル〕−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(3’−ドデシル−2’−ヒドロキシ−5’−
メチルフェニル)ベンゾトリアゾールおよび2−(3’
−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−イソオ
クチルオキシカルボニルエチル)フェニルベンゾトリア
ゾールの混合物、2,2’−メチレン−ビス〔4−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−ベンゾ
トリアゾール−2−イルフェノール〕;2−〔3’−第
三ブチル−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)−
2’−ヒドロキシフェニル〕ベンゾトリアゾールとポリ
エチレングリコール300とのエステル交換体;〔R−
CH2 CH2 −COO(CH2 3 −〕2 −(式中、R
=3’−第三ブチル−4’−ヒドロキシ−5’−2H−
ベンゾトリアゾール−2−イルフェニル)。
【0101】2.2.2−ヒドロキシベンゾフェノンの
例 4−ヒドロキシ−、4−メトキシ−、4−オクトキシ
−、4−デシルオキシ−、4−ドデシルオキシ−、4−
ベンジルオキシ−、4,2’,4’−トリヒドロキシ−
および2’−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ誘導
体。
【0102】2.3.置換および非置換安息香酸のエス
テルの例 4−第三ブチルフェニルサリチレート、フェニルサリチ
レート、オクチルフェニルサリチレート、ジベンゾイル
レゾルシノール、ビス(4−第三ブチルベンゾイル)レ
ゾルシノール、ベンゾイルレゾルシノール、2,4−ジ
−第三ブチルフェニル3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシベンゾエート、ヘキサデシル3,5−ジ−第三
ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、オクタデシル
3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、
2−メチル−4,6−ジ第三ブチルフェニル3,5−ジ
第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート。
【0103】2.4.立体障害性アミンの例 ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバ
ケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ル)スクシネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタ
メチルピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,
6,6−ペンタメチルピペリジル)n−ブチル−3,5
−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルマロネート、
1−ヒドロキシエチル−2,2,6,6−テトラメチル
−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸との縮合生成
物、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−第三オ
クチルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−s−ト
リアジンとの縮合生成物、トリス(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)ニトリロトリアセテー
ト、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラオエート、
1,1’−(1,2−エタンジイル)−ビス(3,3,
5,5−テトラメチルピペラジノン)、4−ベンゾイル
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ステ
アリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジ
ル)2−n−ブチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−
ジ第三ブチルベンジル)マロネート、3−n−オクチル
−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリア
ザスピロ〔4.5〕デカン−2,4−ジオン、ビス(1
−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジル)セバケート、ビス(1−オクチルオキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジル)スクシネート、
N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−モルホリノ
−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの縮合
生成物、2−クロロ−4,6−ビス(4−n−ブチルア
ミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)−
1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプ
ロピルアミノ)エタンとの縮合生成物、2−クロロ−
4,6−ジ(4−n−ブチルアミノ−1,2,2,6,
6−ペンタメチルピペリジル)1,3,5−トリアジン
と1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンと
の縮合生成物、8−アセチル−3−ドデシル−7,7,
9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ
〔4.5〕デカン−2,4−ジオン、3−ドデシル−1
−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
ピロリジン−2,5−ジオン、3−ドデシル−1−
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)ピロリジン−2,5−ジオン。
【0104】2.5.2−(2−ヒドロキシフェニル)
−1,3,5−トリアジンの例 2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオ
キシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−
ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−
ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリ
アジン、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,
6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−
トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロ
ピルオキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニ
ル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ
−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(4−
メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2
−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシフェニル)−4,6
−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−ト
リアジン、2−〔2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキ
シ−3−ブチルオキシプロポキシ)フェニル〕−4,6
−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−ト
リアジン、2−〔2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキ
シ−3−オクチルオキシプロピルキシ)フェニル〕−
4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,
5−トリアジン。
【0105】新規組成物はそれ自体公知の方法で製造さ
れ得る。一般に、安定剤系はボリマー中に配合される
が、その目的のために、それ自体公知の装置、例えばカ
レンダー、ミキサー、配合機等が適している。
【0106】塩素含有ポリマー中への安定剤成分の配合
は慣用の方法で、ミキシングロール上、例えば2本ロー
ルミルにおいて150ないし200℃の温度で良好に行
われるる。一般に、適当な均質化は5ないし15分以内
に達成される。成分は個々に、またはプレミックスとし
て一緒に添加され得る。液体プレミックスが好都合であ
ることが示されている。すなわち、操作は不活性溶媒お
よび/または可塑剤の存在化に行われる。
【0107】
【発明の実施の形態】本発明に従って安定化された組成
物は公知の方法で所望の形状に変換され得る。そのよう
な方法は、例えば粉砕(磨砕)、カレンダリング、押出
および射出成形であり、さらには、押出吹込成形または
プラスチゾル法による加工である。組成物は発泡体(フ
ォーム)に変換され得る。
【0108】好ましい安定化された塩素含有ポリマー組
成物は非可塑化であるか、または可塑剤非配合または実
質的に可塑剤なしの組成物である。
【0109】新規組成物は、硬質配合物の形態において
中空物品(ボトル)、包装用フィルム(熱成形フィル
ム)、インフレートフィルム(blown film)、安全パッド
フィルム(自動車用)、チューブ、ルーフシート材、発
泡体、重形材(窓枠)、軽量壁形材、建築用形材、サイ
ディング、取付部品(fitting) 、事務用フィルムおよび
装置ハウジング(コンピュータおよび家庭用器具)に特
に適している。
【0110】その他の組成物は可撓性配合物の形態にあ
り、ワイヤーシース、ケーブル絶縁物、化粧用フィル
ム、ルーフシート材、発泡体、農業用シート材、チュー
ブ、封止用形材、事務用フィルム、インフレートテント
用シートおよび自動車内装用フィルムに適している。
【0111】新規組成物のプラスチゾルとしての使用例
は人工皮革、床材、織物被覆、壁被覆、コイル被覆およ
び自動車用下塗である。新規組成物の焼結PVCの適用
例はスラッシ、スラッシ成形およびコイル被覆である。
【0112】上記ポリマー組成物は好ましくは、外部へ
の適用のための硬質形材の製造および硬質シート材の製
造のために使用される。
【0113】本発明はさらに、酸化、熱または光誘導崩
壊に対して塩素含有ポリマーを安定化するための安定剤
として、式Iで表される基を少なくとも1個有する化合
物少なくとも1種を使用する方法に関する。本発明はま
た、塩素含有ポリマーに式Iで表される基を少なくとも
1個有する化合物少なくとも1種を配合または適用する
ことからなる、酸化、熱または光誘導崩壊に対して塩素
含有ポリマーを安定化する方法に関する。
【0114】安定剤としての使用のための式Iで表され
る基を少なくとも1個有する好ましい化合物および安定
化方法は、塩素含有ポリマーを含有する組成物に対して
記載したものと同様である。
【0115】本発明は同様に、次式II:
【化85】 〔式中、Aは次式IIIまたはIV:
【化86】 で表される基を表し、Xは酸素原子または硫黄原子を表
し、Yは酸素原子、硫黄原子または次式:
【化87】 で表される基を表し、R1 は水素原子、炭素原子数1な
いし12のアルキル基、酸素原子、硫黄原子またはカル
ボキシル基により中断された炭素原子数2ないし12の
アルキル基;ヒドロキシル基で置換された炭素原子数1
ないし12のアルキル基;炭素原子数3ないし6のアル
ケニル基、非置換または1ないし3個のR6 基により置
換された炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基;非
置換または1ないし3個のR6基により置換されたフェ
ニル基;非置換またはフェニル環上で1ないし3個のR
6 基により置換された炭素原子数7ないし9のフェニル
アルキル基;アルカリ金属またはアルカリ土類金属を表
し、R2 およびR3 は互いに独立して水素原子、炭素原
子数1ないし12のアルキル基、酸素原子、硫黄原子ま
たはカルボキシル基により中断された炭素原子数2ない
し12のアルキル基;ヒドロキシル基で置換された炭素
原子数1ないし12のアルキル基;炭素原子数3ないし
6のアルケニル基、非置換または1ないし3個のR6
により置換された炭素原子数5ないし8のシクロアルキ
ル基;非置換または1ないし3個のR6 基により置換さ
れたフェニル基;非置換またはフェニル環上で1ないし
3個のR6 基により置換された炭素原子数7ないし9の
フェニルアルキル基;次式:
【化88】 で表される基または次式VまたはVI:
【化89】 (式中、AおよびR1 は上で定義したものと同じ意味を
表し、またさらに基R2およびR3 の1つはヒドロキシ
ル基、ホルミル基、炭素原子数1ないし12のアルコキ
シ基、非置換または1ないし3個のR6 基により置換さ
れたフェノキシ基;炭素原子数1ないし12のアルカノ
イルオキシ基、非置換または1ないし3個のR6 基によ
り置換されたベンゾイルオキシ基;次式:
【化90】 または−CH=N−R11で表される基を表す)で表され
る基を表し、R4 およびR5 は互いに独立して水素原
子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、酸素原子、
硫黄原子またはカルボキシル基により中断された炭素原
子数2ないし12のアルキル基;ヒドロキシル基で置換
された炭素原子数1ないし12のアルキル基;炭素原子
数3ないし6のアルケニル基、非置換または1ないし3
個のR6 基により置換された炭素原子数5ないし8のシ
クロアルキル基;非置換または1ないし3個のR6 基に
より置換されたフェニル基;または非置換またはフェニ
ル環上で1ないし3個のR6 基により置換された炭素原
子数7ないし9のフェニルアルキル基を表し、R6 は炭
素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし
4のアルコキシ基、炭素原子数5ないし8のシクロアル
キル基、ヒドロキシル基または塩素原子を表し、R7
よびR8 は互いに独立して水素原子、CF3 、炭素原子
数1ないし12のアルキル基、フェニル基または炭素原
子数7ないし9のフェニルアルキル基を表すか、または
7 およびR8 はそれらが結合されている炭素原子と一
緒になって非置換または炭素原子数1ないし4のアルキ
ル基で置換された炭素原子数5ないし12のシクロアル
キリデン環を形成し、R9 は非置換または1ないし3個
のR6 基により置換されたフェニル基を表し、R10は水
素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、酸素原
子または硫黄原子により中断された炭素原子数2ないし
12のアルキル基;ヒドロキシル基で置換された炭素原
子数1ないし12のアルキル基;炭素原子数3ないし6
のアルケニル基、非置換または1ないし3個のR6 基に
より置換された炭素原子数5ないし8のシクロアルキル
基;非置換または1ないし3個のR6 基により置換され
たフェニル基;または非置換またはフェニル環上で1な
いし3個のR6 基により置換された炭素原子数7ないし
9のフェニルアルキル基を表し、R11は炭素原子数1な
いし12のアルキル基、酸素原子または硫黄原子により
中断された炭素原子数2ないし12のアルキル基;ヒド
ロキシル基で置換された炭素原子数1ないし12のアル
キル基;炭素原子数3ないし6のアルケニル基、非置換
または1ないし3個のR6 基により置換された炭素原子
数5ないし8のシクロアルキル基;非置換または1ない
し3個のR6 基により置換されたフェニル基;または非
置換またはフェニル環上で1ないし3個のR6 基により
置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基
を表し、R’12は直接結合または次式:
【化91】 で表される基を表し、そしてR’13は水素原子または炭
素原子数1ないし8のアルキル基を表すが、次式VI
I:
【化92】 (式中、Xは酸素原子を表し、R1 は水素原子、メチル
基またはフェニル基を表し、R2 は水素原子、ヒドロキ
シル基、ホルミル基、炭素原子数1ないし3のアルキル
基、フェニル基、4−クロロフェニル基、次式:
【化93】 で表される基、次式:−CH=N−R11で表される基ま
たは−CH2 CH(CO2 CH2 CH3 2 を表し、R
3 は水素原子、ヒドロキシル基、ホルミル基、炭素原子
数1ないし5のアルキル基、フェニル基または次式:−
CH2 CO2 10で表される基を表し、R4 およびR5
は互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし4のア
ルキル基、アリル基、フェニル基、4−メチルフェニル
基またはベンジル基を表し、R10は炭素原子数1ないし
4のアルキル基を表し、R11はメチル基、アリル基、ベ
ンジル基またはフェニル基を表す)で表される化合物は
除外され、そして化合物(152):
【化94】 は除外されるが、次式:
【化95】 の化合物は除外されない〕で表される新規化合物に関す
る。
【0116】式IIで表される新規化合物の好ましい群
は新規組成物に対して上記した好ましい態様におけるも
のと同じである。
【0117】特に興味深いものは、式IIで表される化
合物が次式VII、VIIaまたはVIII:
【化96】 〔式中、Xは酸素原子または硫黄原子を表し、Yは酸素
原子、硫黄原子または次式:
【化97】 で表される基を表し、R1 は水素原子、炭素原子数1な
いし10のアルキル基、酸素原子により中断された炭素
原子数2ないし12のアルキル基;ヒドロキシル基で置
換された炭素原子数1ないし10のアルキル基;炭素原
子数3ないし6のアルケニル基、炭素原子数5ないし8
のシクロアルキル基、フェニル基、炭素原子数7ないし
9のフェニルアルキル基、アルカリ金属またはアルカリ
土類金属を表し、R2 およびR3 は互いに独立して水素
原子、炭素原子数1ないし10のアルキル基、酸素原子
により中断された炭素原子数2ないし12のアルキル
基;ヒドロキシル基で置換された炭素原子数1ないし1
0のアルキル基;炭素原子数3ないし6のアルケニル
基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基、フェニ
ル基、非置換またはフェニル環上で1ないし3個のR6
基により置換された炭素原子数7ないし9のフェニルア
ルキル基;次式:
【化98】 で表される基または次式IX、X、XIまたはXII:
【化99】 (式中、X、Y、R1 、R2 およびR3 は上で定義した
ものと同じ意味を表すか、またはさらにR2 およびR3
の1つはヒドロキシル基、ホルミル基、炭素原子数1な
いし10のアルコキシ基、フェノキシ基、炭素原子数1
ないし10のアルカノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ
基、次式:
【化100】 または−CH=N−R11で表される基を表す)で表され
る基を表し、R4 およびR5 は互いに独立して水素原
子、炭素原子数1ないし10のアルキル基、酸素原子に
より中断された炭素原子数2ないし12のアルキル基;
ヒドロキシル基で置換された炭素原子数1ないし10の
アルキル基;炭素原子数3ないし6のアルケニル基、炭
素原子数5ないし8のシクロアルキル基、フェニル基ま
たは炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基を表
し、R6 は炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原
子数1ないし4のアルコキシ基、シクロヘキシル基、ヒ
ドロキシル基または塩素原子を表し、R7 およびR8
互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし10のア
ルキル基、フェニル基または炭素原子数7ないし9のフ
ェニルアルキル基を表し、R9 はフェニル基を表し、R
10は炭素原子数1ないし10のアルキル基、酸素原子に
より中断された炭素原子数2ないし12のアルキル基;
炭素原子数3ないし6のアルケニル基、炭素原子数5な
いし8のシクロアルキル基、フェニル基または炭素原子
数7ないし9のフェニルアルキル基を表し、R11は炭素
原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子数5ないし
8のシクロアルキル基、フェニル基または炭素原子数7
ないし9のフェニルアルキル基を表し、R’12は直接結
合または次式:
【化101】 で表される基を表し、そしてR’13は水素原子または炭
素原子数1ないし4のアルキル基を表す〕で表される化
合物である式IIで表される化合物である。
【0118】式II中、R4 およびR5 が互いに独立し
て水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を
表す化合物が好ましい。
【0119】式II中、XおよびYが酸素原子を表し、
1 が水素原子、2−ヒドロキシエチル基、ナトリウ
ム、マグネシウムまたはカルシウムを表し、R2 が水素
原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、フェニル
基、2,6−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル
基、ヒドロキシル基、次式:
【化102】 で表される基、次式:−CH=N−R11で表される基ま
たは次式IX:
【化103】 (式中、XおよびR1 は上で定義したものと同じ意味を
表す)で表される基を表し、R3 が水素原子、ヒドロキ
シル基、炭素原子数1ないし4のアルキル基、フェニル
基、次式:
【化104】 で表される基、または2,6−ジ第三ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル基を表し、R4 およびR5 が互いに独立
して水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基
を表し、R7 およびR8 が互いに独立して水素原子、炭
素原子数1ないし9のアルキル基またはフェニル基を表
し、R10が炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
そしてR11がベンジル基を表す化合物が特に好ましい。
【0120】式Iで表される基を少なくとも1個有する
化合物の幾種類および式IIで表される化合物の幾種類
は公知であり、そしてそれらの製造方法は例えば以下の
刊行物に記載されている:N. M. Smirnova, L. F. Linb
erg, V. M. Nesterov およびT. S. Safanova, Chemistr
y of Heterocyclic Compounds 1978, 443-446; H. Ogur
a, M. Sakaguchi およびK. Takeda, Chem. Pharm. Bul
l. 20(2), 404-408 (1972); S. Senda およびK. Hirot
a, Chem. Pharm. Bull. 22(12), 2921-28 (1974); S. S
endaおよびK. Hirota, Chem. Pharm. Bull. 22(7), 145
9-1467 (1974);F.Yoneda, M. Higuchi, K. Senga, M. K
anohoriおよびS. Nishigaki, Chem. Pharm. Bull. 21
(3), 473-477 (1973)またはK. HirotaS等, Synthesis 1
982, 1097-1099 。式Iで表される基を少なくとも1個
有する新規化合物および式IIで表される新規化合物は
上記文献の記載と同様に製造され得る。
【0121】しかしながら、これらの公知方法により所
望の新規安定剤が良好な収率で常に得られるわけではな
い。本発明はそれ故に、次式XIIIまたはXIV:
【化105】 (式中の一般記号は式IIに対して定義されたものと同
じ意味を表す)で表される化合物の製造方法であって、
次式XVまたはXVI:
【化106】 (式中の一般記号は式IIに対して定義されたものと同
じ意味を表す)で表される化合物を次式XVIIa、X
VIIb、XVIIc、XVIId、XVIIeまたは
XVIIf:
【化107】 (式中、R2 およびR3 は式IIに対して定義されたも
のと同じ意味を表し、R20は炭素原子数1ないし4のア
ルキル基を表し、R21は炭素原子数1ないし4のアルキ
ル基を表し、そしてZは脱離基を表す)で表される化合
物とアンモニウム塩の存在下で反応させることからなる
上記製造方法に関する。
【0122】炭素原子数1ないし4のアルキル基R20
よびR21は例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、n−ブチル基、第二ブチル基、イソブチ
ル基または第三ブチル基である。R20およびR21の特に
好ましい意味はメチル基およびブチル基である。
【0123】反応は好ましくは溶媒の存在下で行われ
る。反応を行うための適当な溶媒はプロトン性および双
極性非プロトン性溶媒の両方である。特に適当なプロト
ン性溶媒はアルコール(例えばメタノール,エタノー
ル,プロパノールまたはイソプロパノール)、ケトン
(例えばアセトンまたはメチルエチルケトン)、エーテ
ル(例えばテトラヒドロフラン,ジオキサン,ジエチレ
ングリコールまたは2−メトキシエタノール)およびカ
ルボン酸(例えば酢酸)であり、それらは水とあらゆる
所望の比率で混合され得る。新規方法は好ましくは水性
溶媒、特に水性酢酸または水のみの存在下で行われる。
【0124】特に適当な双極性非プロトン性溶媒は水と
あらゆる所望の比率で混合され得るものであり、例えば
アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、ジメチルスルホキシドまたはN−メチルピロ
リドンである。
【0125】反応は好ましくは高められた温度、特に4
0ないし160℃の温度範囲で行われる。特に好ましい
温度範囲は40ないし140℃、中でも60ないし12
0℃である。
【0126】式XVまたはXVIで表される化合物と式
XVIIa、XVIIbまたはXVIIcで表される化
合物との反応において、式XVIIa、XVIIbまた
はXVIIcで表される化合物は式XVまたはXVIで
表される使用される化合物に対して化学量論量または過
剰に使用されるのが好ましい。特に興味深いのは式XV
またはXVIで表される使用される化合物に対して1.
1ないし4当量過剰、特に1.1ないし3.0当量過剰
である。とりわけ好ましい反応体比率は1.0ないし
1.5である。
【0127】式XVIIa、XVIIbまたはXVII
cで表される化合物における脱離基Zは、例えばハロゲ
ン原子、ヒドロキシル基または次式:
【化108】 (式中、R12は水素原子、炭素原子数1ないし4のアル
キル基または非置換もしくはR 13で置換されたフェニル
基を表し、そしてR13はハロゲン原子、ニトロ基、CF
3 、炭素原子数1ないし4のアルキル基または炭素原子
数1ないし4のアルコキシ基を表す)で表される基であ
る。
【0128】ハロゲン原子は例えば塩素原子、臭素原子
またはヨウ素原子である。塩素原子または臭素原子、特
に塩基原子が興味深い。炭素原子数1ないし4のアルキ
ル基R12は分岐基または非分岐基、例えばメチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
第二ブチル基、イソブチル基または第三ブチル基であ
る。R12は好ましくはメチル基である。非置換またはR
13で置換されたフェニル基は、例えばフェニル基、p−
ニトロフェニル基、p−クロロフェニル基、p−メチル
フェニル基、p−メトキシフェニル基またはp−トリフ
ルオロメチルフェニル基である。
【0129】新規方法のための好ましいアンモニウム塩
は次式XVIII:
【化109】 (式中nは1または2を表し、R14およびR15は互いに
独立して水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル
基、酸素原子または硫黄原子により中断された炭素原子
数2ないし12のアルキル基;ヒドロキシル基で置換さ
れた炭素原子数1ないし12のアルキル基;炭素原子数
3ないし6のアルケニル基、非置換または1ないし3個
のR16基により置換された炭素原子数5ないし8のシク
ロアルキル基;非置換または1ないし3個のR16基によ
り置換されたフェニル基;非置換またはフェニル環上で
1ないし3個のR16基により置換された炭素原子数7な
いし9のフェニルアルキル基を表すか;またはR14およ
びR15はそれらが結合されている窒素原子と一緒なって
酸素原子または硫黄原子によりさらに中断されてもよい
炭素原子数4ないし7のシクロアルキレン環を形成し、
16は炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数
1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数5ないし8のシ
クロアルキル基、ヒドロキシル基または塩素原子を表
し、そしてn=1であるならば、
【化110】 は次式:
【化111】 で表される基を表し、そしてn=2であるならば、
【化112】 はカーボネートまたは次式:
【化113】 で表される基を表し、R17は水素原子、ヒドロキシル
基、炭素原子数1ないし18のアルキル基、フェニル基
またはベンジル基を表し、R18は直接結合または炭素原
子数1ないし6のアルキレン基を表し、そしてR19は水
素原子または炭素原子数1ないし18のアルキル基を表
す)で表される化合物である。
【0130】新規方法のための特に好ましいアンモニウ
ム塩は、例えばギ酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、
プロピオン酸アンモニウム、酢酸メチルアンモニウム、
酢酸エチルアンモニウム、酢酸n−プロピルアンモニウ
ム、酢酸n−ブチルアンモニウム、酢酸2−ヒドロキシ
エチルアンモニウム、酢酸ジメチルアンモニウム、酢酸
ジエチルアンモニウム、酢酸ジ−n−ブチルアンモニウ
ム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、シュウ
酸アンモニウム、マロン酸アンモニウム、およびアジピ
ン酸アンモニウムである。酢酸アンモニウムおよび酢酸
ジ−n−ブチルアンモニウムが特に興味深い。
【0131】新規方法のために必要なアンモニウム塩は
あらゆる所望のモル比で、すなわち式XVまたはXVI
で表される化合物に対して過剰または化学量論量以下で
使用され得る。特に興味深いのは、式XVまたはXVI
で表される使用される化合物に対して0.1ないし3当
量、特に0.25ないし1.5当量のアンモニウム塩の
量である。
【0132】新規方法からの生成物は沈澱した生成物の
濾過により単離されるのが好ましい。得られた濾液また
は母液は新規方法における次の反応のための出発材料と
して再び使用され得る。
【0133】それ故に、本発明はまた、反応が完了した
ら、式XIIIまたはXIVで表される化合物の沈澱物
と母液とからなる混合物が形成され、そして該母液が前
記沈澱物から分離され、そして上記新規方法に従ってさ
らなる反応における反応媒体として使用される方法に関
する。
【0134】式XVおよびXVIで表される化合物のい
くつかは公知であるか、またはN. M. Smirnova, L. F.
Linberg, V. M. Nesterov およびT. S. Safanova, Chem
istry of Heterocyclic Compounds 1978, 443-446; H.
Ogura, M. Sakaguchi およびK. Takeda, Chem. Pharm.
Bull. 20(2), 404-408 (1972); S. Senda およびK. Hir
ota, Chem. Pharm. Bull. 22(12), 2921-28 (1974); S.
SendaおよびK. Hirota, Chem. Pharm. Bull. 22(7), 1
459-1467 (1974);またはF. Yoneda, M. Higuchi, K. Se
nga, M. KanohoriおよびS. Nishigaki, Chem. Pharm. B
ull. 21(3), 473-477 (1973)と同様に製造され得る。
【0135】式XVIIa、XVIIb、XVIIc、
XVIId、XVIIeおよびXVIIfで表される好
ましい化合物は、例えばグリオキサール、メチルグリオ
キサール、フェニルグリオキサール、ジアセチル、2,
3−ヘキサンジオン、3,4−ヘキサンジオン、エチル
ジエトキシアセテート、ヒドロキシアセトン、ヒドロキ
シ−3,3−ジメチルブタノン、3−ヒドロキシ−2−
ブタノン、ω−ヒドロキシアセトフェノン、2,5−ジ
メチル−2,5−ジメトキシ−1,4−ジオキサン、ク
ロロアセトン、フェンアシルクロリド、フェンアシルブ
ロミド、1−クロロ−3,3−ジメチル−2−ブタノ
ン、α−ブロモプロピオフェノン、クロロアセトアルデ
ヒドおよびブロモアセトアルデヒドであり、そしてそれ
らのメチルおよびエチルアセタール;およびアセトキシ
アセトンである。これらの化合物は文献から公知である
か、またはフルカまたはアルドリッチから市販されてい
るものが利用可能である。
【0136】式VIIまたはVIII中、R2 が式IX
またはXで表される基を表し、および/またはR3 が式
XIまたはXIIで表される基を表す化合物は、次式X
IX:
【化114】 (式中、R7 およびR8 は上で定義したものと同じ意味
を表す)で表される化合物との反応により、上記新規方
法により製造される式XIIIまたはXIV中、R2
よび/またはR3 が水素原子を表す化合物から出発して
製造されるのが好ましい。
【0137】式XIXで表される化合物がアルデヒドで
あるならば、反応は好ましくは水性ギ酸、酢酸またはプ
ロピオン酸を還流して行われる。式XIXで表される化
合物がケトンであるならば、反応は好ましくは水性ヨウ
化水素と無水酢酸との混合物中、20ないし60℃、特
に30ないし50℃の温度範囲で行われる。
【0138】式XIXで表される好ましい化合物は、例
えばホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオン
アルアルデヒド、ベンズアルデヒド、アセトン、メチル
エチルケトン、ジ−n−ブチルケトン、メチルノニルケ
トン、アセトフェノン、シクロペンタノン、シクロヘキ
サノンおよび5−メチル−2−ヘキサノンである。
【0139】
【実施例】以下の実施例により本発明をより詳細に説明
するが、これらは本発明を限定するものではない。な
お、部および%は重量を基準としている。
【0140】実施例1:化合物(101)(第1表)の
製造 製造はN. M. Smirnova, L. F. Linberg, V. M. Nestero
v およびT. S. Safanova, Chemistry of Heterocyclic
Compounds 1978, 443-446 に記載された方法と同様に行
われ得る。1,3−ジメチル−5−クロロアセチル−4
−アミノウラシル23.1g(0.10モル)、炭酸カ
リウム14.2g(0.10モル)およびジオキサン2
50mlの混合物を攪拌しながら14時間還流する。反
応混合物を冷却し、水300mlで希釈し、真空ロータ
リーエバポレーターにおいて130mlの容量まで蒸発
させ、そして10℃まで冷却する。沈澱する結晶を濾別
し、2×80mlの水で洗浄し、そして乾燥させると、
化合物(101)(第1表)13.0g(61%)が橙
色結晶、融点228−232℃で得られる。
【0141】実施例2:化合物(102)(第1表)の
製造 製造はOgura, M. Sakaguchi およびK. Takeda, Chem. P
harm. Bull. 20(2), 404-408 (1972) に記載された方法
と同様に行われ得る。エチルブロモアセテート16.7
g(0.10モル)、4−アミノ−1,3−ジメチルウ
ラシル15.5g(0.10モル)およびジメチルホル
ムアミド100mlの混合物を攪拌しながら4時間還流
する。反応混合物を次に48時間室温に放置する。結晶
を濾別し、エーテルで洗浄し、そして乾燥させる。n−
ブタノールからの結晶化により化合物(102)(第1
表)13.4g(72%)が赤色結晶、融点310℃で
得られる。
【0142】実施例3:化合物(103)(第1表)の
製造 4−アミノ−1,3−ジメチルウラシル155.2g
(1.0モル)、クロロアセトン101.8g(1.1
モル)、酢酸アンモニウム154.2g(2.0モル)
および水1200mlの混合物を攪拌しながら14時間
還流する。混合物を10℃まで冷却し、そして沈澱を吸
引により濾過し、水100mlで2回洗浄し、そして一
定重量になるまで乾燥させると、化合物(103)(第
1表)106g(55%)が黄色結晶、融点313−3
14℃で得られる。母液は多数回再使用され得る。その
際の収率は同モル量の出発物質を用いて理論量の60%
に上昇する。
【0143】実施例4:化合物(104)(第1表)の
製造 製造はS. SendaおよびK. Hirota, Chem. Pharm. Bull.
22(12), 2921-28 (1974)に記載された方法と同様に行わ
れ得る。6−ジメチルメチレン(1,3−ジメチル−
2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロ
ロ〔2,3−d〕ピリミジン)アンモニウムクロリド
〔S.SendaおよびK. Hirota, Chem. Pharm. Bull. 22(1
2), page 2924 (1974),化合物2a〕13.5g(0.
05モル)および無水エタノール100mlの懸濁液に
ベンジルアミン5.4g(0.05モル)が添加され
る。反応混合物を25℃で30分間攪拌し、次いで真空
ロータリーエバポレーターにおいて蒸発させ、そして水
200mlを残渣に添加する。不溶性の物質を濾別し、
そして乾燥させる。イソプロパノール/水からの濾過残
渣の結晶化により化合物(104)(第1表)14.7
g(94%)が融点121−124℃で得られる。
【0144】実施例5:化合物(105)(第1表)の
製造 製造はS. SendaおよびK. Hirota, Chem. Pharm. Bull.
22(12), 2921-28 (1974)に記載された方法と同様に行わ
れ得る。6−ジメチルメチレン(1,3−ジメチル−
2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロ
ロ〔2,3−d〕ピリミジン)アンモニウムクロリド
〔実施例4参照〕8.1g(0.03モル)を、無水エ
タノール210ml、水素化ナトリウム(パラフィンオ
イル中20%)2g(0.065モル)およびジエチル
マロネート9.6g(0.06モル)の溶液に室温で添
加する。反応混合物を室温で30分間攪拌し、次いで真
空ロータリーエバポレーターにおいて蒸発させる。残渣
を水90mlと氷酢酸5mlとの混合物でスラリー化
し、そして15分間攪拌する。黄色沈澱を濾別し、水で
洗浄し、そして乾燥させる。ジメチルホルムアミド/エ
タノールからの結晶化により化合物(105)6.9g
(66%)が融点249−251℃で得られる。
【0145】実施例6:化合物(106)(第1表)の
製造 ギ酸(85%)5.7g(0.105モル)およびホル
ムアルデヒド溶液(37%)13.4g(0.165モ
ル)の溶液を、水60g中の1,3−ジメチル−2H−
ピロロ〔2,3−d〕ピリミジン−2,4(3H)−ジ
オン〔化合物(122),実施例10〕18g(0.1
0モル)の還流懸濁液に攪拌しながら60分かけて滴下
して添加する。反応混合物を100℃でさらに6時間攪
拌し、次に20℃まで冷却し、そして水100mlで希
釈する。沈澱物を濾別し、水で洗浄し、そして一定重量
まで乾燥させる。ジメチルホルムアミドから残渣の結晶
化により化合物(106)(第1表)18.0g(97
%)が桃色結晶、融点>320℃で得られる。
【0146】実施例6における1,3−ジメチル−2H
−ピロロ〔2,3−d〕ピリミジン−2,4(3H)−
ジオン〔化合物(122)〕を2H−ピロロ〔2,3−
d〕ピリミジン−2,4(3H)−ジオン〔化合物(1
23),実施例10〕に代えることにより、化合物(1
07)(第1表)が得られる。実施例6におけるホルム
アルデヒド溶液をアセトアルデヒド、プロピオンアルデ
ヒドまたはベンズアルデヒドに代えることにより、化合
物(108)、(109)および(110)(第1表)
が得られる。
【0147】実施例7:化合物(111)(第1表)の
製造 製造はS. SendaおよびK. Hirota, Chem. Pharm. Bull.
22(7), 1459-1467 (1974) に記載された方法と同様に行
われ得る。4−ヒドラジノ−1,3−ジメチルウラシル
およびエチルメチルケトンから製造されたシッフ塩基1
3.5g(0.06モル)をエチレングリコール60m
lと攪拌しながら混合し、そして混合物を190℃に1
時間保持する。反応混合物を冷却し、そしてイソプロパ
ノール50mlを添加する。沈澱物を濾別し、イソプロ
パノール/石油エーテルで洗浄し、そして乾燥させる。
エタノール/水からの濾過残渣の結晶化により、化合物
(111)(第1表)9.8g(79%)が白色結晶、
融点318−320℃で得られる。
【0148】実施例8:化合物(112)(第1表)の
製造 製造はOgura, M. Sakaguchi およびK. Takeda, Chem. P
harm. Bull. 20(2), 404-408 (1972) に記載された方法
と同様に行われ得る。4−アミノ−1,3−ジメチルウ
ラシル31g(0.20モル)、フェンアシルブロミド
40g(0.20モル)およびジメチルホルムアミド2
50mlの混合物を135℃で2時間攪拌する。反応混
合物を次に真空ロータリーエバポレーターにおいて蒸発
させる。残渣を水200mlと攪拌し、そして固体を濾
別し、水50mlで2回洗浄し、そして一定重量まで乾
燥させる。氷酢酸/アルコールからの結晶化により化合
物(112)(第1表)46.2g(91%)が淡褐色
結晶、融点289−296℃で得られる。
【0149】実施例9:化合物(112)および(11
3)(第1表)の製造 製造はF. Yoneda, K. Senga, M. KanouchiおよびS. Nis
higaki, Chem. Pharm.Bull. 21(3), 473-477 (1973)に
記載された方法と同様に行われ得る。4−アミノ−1,
3−ジメチルウラシル15.5g(0.10モル)、フ
ェンアシルブロミド19.9g(0.10モル)および
氷酢酸150mlの混合物を90℃で5時間攪拌する。
反応混合物を次に真空ロータリーエバポレーターにおい
て蒸発させる。残渣を水300mlでスラリー化し、不
溶物を濾別し、水で洗浄し、そして乾燥させる。残渣を
エタノールから結晶化させると化合物(112)(第1
表)16.7g(65%)が白色結晶で得られる。母液
を次にアンモニア溶液(25%)を用いてpH10に調
整し、そして混合物を10分間攪拌する。得られる沈澱
を濾別し、水で洗浄し、そして乾燥させる。エタノール
/水からの濾過残渣の結晶化により化合物(113)
(第1表)3.5g(14%)が白色結晶、融点126
−127℃で得られる。
【0150】実施例9における4−アミノ−1,3−ジ
メチルウラシルを、4−アミノウラシル、4−アミノ−
3−n−プロピルウラシル、4−アミノ−1,3−ジ−
n−プロピルウラウル、4−アミノ−1,3−ジ−n−
ブチル−2−チオウラシルまたは4−アミノ−1,3−
ジエチル−2−チオウラシルに代えると、化合物(11
4)、(115)、(116)、(117)および(1
18)(第1表)が得られる。
【0151】実施例10:化合物(122)(第1表)
の製造 水50ml中のクロロアセトアルデヒド(45%水溶
液)52.4g(0.30モル)および酢酸アンモニウ
ム15.4g(0.20モル)の溶液を、4−アミノ−
1,3−ジメチルウラシル31g(0.10モル)、酢
酸アンモニウム15.4g(0.20モル)および水1
50mlの攪拌混合物に60−65℃の温度で10分か
けて滴下して添加する。沈澱物を形成する。反応混合物
をさらに15分間攪拌し、攪拌機のスイッチを切り、そ
して混合物を室温に12時間放置する。沈澱物を濾別
し、水で洗浄し、そして一定重量まで乾燥させると、化
合物(122)(第1表)23.6g(66%)が白色
結晶、融点288−292℃で得られる。
【0152】実施例10における4−アミノ−1,3−
ジメチルウラシルを、4−アミノウラシル、4−アミノ
−3−n−プロピルウラシルまたは4−アミノ−1,3
−ジエチルウラシルに代えると化合物(123)、(1
24)および(125)(第1表)が得られる。実施例
10におけるクロロアセトアルデヒドを、α−クロロプ
ロピオンアルデヒドに代えると化合物(126)(第1
表)が得られる。
【0153】実施例11:化合物(103)および(1
27)の製造 水200ml中の4−アミノ−1,3−ジメチルウラシ
ル31g(0.10モル)、アセトキシアセトン25.
5g(0.22モル)、エタノールアミン12.2g
(0.20モル)および氷酢酸12g(0.20モル)
の混合物を9時間還流する。引続き反応混合物を10℃
まで冷却し、そして沈澱物を濾別し、そして一定重量ま
で乾燥させると、化合物(103)および(127)の
約1:1混合物18.9gが白色結晶、融点246℃で
得られる。組成は 1H−NMRにより決定される。
【0154】実施例12:化合物(103)(第1表)
の製造 水200ml中の4−アミノ−1,3−ジメチルウラシ
ル31g(0.10モル)、アセトキシアセトン25.
5g(0.22モル)および酢酸アンモニウム15.4
g(0.20モル)の混合物を12時間還流する。反応
混合物を次に10℃まで冷却し、そして沈澱物を吸引に
より濾別し、そして水2×50mlで洗浄し、そして真
空下60℃で一定重量まで乾燥させると、化合物(10
3)28.6g(74%)が淡ベージュ色結晶、融点3
13−314℃で得られる。母液が同様の反応操作でも
って反応媒体として再利用されるならば、収率は理論値
の80%以上に上昇する。
【0155】実施例12における4−アミノ−1,3−
ジメチルウラシルを、4−アミノ−1,3−ジエチルウ
ラシル、4−アミノ−3−n−プロピルウラシル、4−
アミノ−1,3−ジ−n−ブチルウラシルまたは4−ア
ミノ−1,3−ジ−n−プロピルウラシルに代えると化
合物(129)、(130)、(131)および(13
3)(第1表)が得られる。実施例12におけるアセト
キシアセトンを1−アセトキシ−2−ブタノン〔バイル
シュタンEIII,第2巻,360頁〕に代えると、化
合物(128)(第1表)が得られる。実施例12にお
ける4−アミノ−1,3−ジメチルウラシルおよびアセ
トキシアセトンを4−アミノ−1,3−ジエチルウラシ
ルおよび1−アセトキシ−2−ブタノン〔バイルシュタ
ンEIII,第2巻,360頁〕に代えると、化合物
(132)(第1表)が得られる。より高級にアルキル
化されたアミノウラシルの場合、水混和性の溶媒、例え
ばn−プロパノール、ジオキサンまたはジメチルホルム
アミドが反応混合物に添加され得る。
【0156】実施例13:化合物(134)および(1
35)の製造 酢酸60ml中の1,3−ジメチル−2H−ピロロ
〔2,3−d〕ピリミジン−2,4(3H)−ジオン
〔化合物(122),実施例10〕9.7g(0.05
モル)および4−(ジメチルアミノメチレン)−2,6
−ジ第三ブチルフェノール13.2g(0.05モル)
の混合物を120℃で4時間攪拌する。反応混合物を次
にさらに30分間攪拌し、そして沈澱する結晶を濾過す
る。メタノールから残渣を結晶化させると、化合物(1
34)(第1表)5.5g(23%)が白色結晶、融点
233℃で得られる。母液を水200mlと混合し、混
合物を1.5時間攪拌し、そして沈澱物を濾別し、そし
て乾燥させる。トルエンから残渣を結晶化させると、化
合物(135)(第1表)8.5g(43%)が白色結
晶、融点250−260℃で得られる。
【0157】実施例14:化合物(134)(第1表)
の製造 無水エタノール100ml中の1,3−ジメチル−2H
−ピロロ〔2,3−d〕ピリミジン−2,4(3H)−
ジオン〔化合物(122),実施例10〕9.0g
(0.05モル)、4−(ジメチルアミノメチレン)−
2,6−ジ第三ブチルフェノール22.6g(0.08
6モル)およびナトリウムエトキシド溶液(30%)1
mlの混合物を攪拌しながら8時間還流する。反応混合
物を次に10℃まで冷却し、沈澱物を濾別し、エタノー
ル/石油エーテルで洗浄し、そして乾燥させると、88
%の化合物(134)(第1表)21.6gが白色結
晶,融点235−238℃で得られる。
【0158】実施例15:化合物(136)(第1表)
の製造 マグネシウム削り粉1.34g(0.055モル)と無
水メタノール150mlとから新たに調製されたマグネ
シウムメトキシド溶液に40℃で攪拌しながら1,3−
ジメチル−2H−ピロロ〔2,3−d〕ピリミジン−
2,4(3H)−ジオン〔化合物(122),実施例1
0〕17.9g(0.10モル)を少しずつ添加する。
反応混合物を次に2時間還流し、そして20℃まで冷却
する。沈澱物を濾別し、メタノールと石油エーテルで洗
浄し、そして乾燥させると、化合物(136)(第1
表)20g(95%)が淡灰色結晶,融点>340℃で
得られる。Mg測定:計算値6.4,実測値7.0%。
【0159】実施例15においてマグネシウム1.4g
をカルシウム2.2g(0.055モル)に代えると、
化合物(138)(第1表)が得られる。収量:20.
2g(95%),淡色粉末,融点>340℃。Ca測
定:計算値10.1%,実測値9.5%。
【0160】実施例16:化合物(137)(第1表)
の製造 無水メタノール100ml中の1,3−ジメチル−2H
−ピロロ〔2,3−d〕ピリミジン−2,4(3H)−
ジオン〔化合物(122),実施例10〕5.4g
(0.03モル)の混合物を30%ナトリウムメトキシ
ド溶液5.4g(0.03モル)と混合する。透明溶液
を引続き真空ロータリーエバポレーターで蒸発させる
と、化合物(137)(第1表)6.0g(95%)が
灰色粉末,融点>340℃で得られる。
【0161】実施例17:化合物(139)(第1表)
の製造 無水酢酸50mlを、ヨウ素酸(水中57%)57.5
g(0.25モル)に攪拌しながら約10℃で75分か
けて滴下して添加する。1,3−ジメチル−2H−ピロ
ロ〔2,3−d〕ピリミジン−2,4(3H)−ジオン
〔化合物(122),実施例10〕9.0g(0.05
モル)とジ−n−ブチルケトン5.7g(0.04モ
ル)を次に添加する。反応混合物を20℃で15分間、
そして40℃で120分間攪拌する。冷却後、反応混合
物を水500ml中で攪拌し、水相をデカンテーション
により分離し、そして残渣をジエチルエーテル500m
l中で1時間攪拌する。沈澱物を濾別し、そして乾燥さ
せる。n−プロパノールからの結晶化および活性炭を用
いた精製により、化合物(139)(第1表)10.0
g(83%)が褐色粉末,融点232−234℃で得ら
れる。
【0162】実施例17におけるジ−n−ブチルケトン
をアセトン、メチルノニルケトンまたはアセトフェノン
に代えると、化合物(140)、(141)および(1
42)(第1表)が得られる。
【0163】実施例18:化合物(119)(第1表)
の製造 a)エチルシアノアセテート69.0g(0.61モ
ル)を窒素雰囲気下で無水メタノール300ml中の硫
酸水素O−メチルイソ尿素86.08g(0.50モ
ル)の溶液に添加する。メタノール中のナトリウムメト
キシドの30%溶液216g(1.20モル)を次に滴
下して添加する。反応混合物を57.5℃まで加温す
る。反応混合物を引続き5時間還流し、次いで冷却し、
そして一晩放置する。沈澱した塩(NaHSO4 )を濾
別し、そして濾液を真空ロータリーエバポレーターにお
いて蒸発させる。残渣を加温しながら水約300ml中
に採取する。透明溶液が存在すればすぐに、混合物を氷
酢酸約35mlを用いて酸性化し(pH約6)、次いで
氷/水浴中で冷却し、そして沈澱物を濾別し、そして水
で洗浄する。真空乾燥室中で残渣を乾燥させると、化合
物(119a)69.2g(70.6%)が融点232
−235℃で得られる。
【化115】
【0164】b)化合物(119a)〔製造は実施例1
8a参照〕7.1g(0.05モル)とフェンアシルブ
ロミド10.0g(0.05モル)のジメチルホルムア
ミド70ml中の混合物を約130℃3時間攪拌する。
反応混合物を次に室温まで冷却する。沈澱物を濾別し、
そして乾燥させると、化合物(119)(第1表)3.
7g(30%)が融点>350℃で得られる。
【0165】実施例19:化合物(120)(第1表)
の製造 ジメチルアセトアミド75ml中の4−アミノ−1,3
−ジメチルウラシル15.5g(0.10モル)および
1−クロロ−3,3−ジメチル−2−ブタノン(アルド
リッチ)20.2g(0.15モル)の溶液を160℃
で2.5時間攪拌する。冷却後、混合物を濾過により清
澄化し、そして濾液を真空ロータリーエバポレーターに
おいて蒸発させる。残渣を塩化メチレン中に溶解させ、
そして水で2回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウム上で
乾燥させ、そして真空ロータリーエバポレーターにおい
て蒸発させる。シリカゲル上での残渣のクロマトグラフ
ィーにより、化合物(120)(第1表)3.5g(1
5%)が黄色結晶、226−232℃で得られる。
【0166】実施例20:化合物(121)(第1表)
の製造 ジメチルホルムアルデヒド100ml中の4−アミノ−
1,3−ジメチルウラシル15.5g(0.10モル)
およびα−ブロモプロピオフェノン(アルドリッチ)2
3.4g(0.11モル)の混合物を約130℃で3時
間攪拌する。反応混合物を引続き冷却し、そして真空ロ
ータリーエバポレーターにおいて蒸発させる。エタノー
ル100mlを残渣に添加する。沈澱物を濾過し、そし
てエタノールで洗浄し、そしてメチル第三ブチルエーテ
ルで洗浄する。n−ブタノールからの結晶化により化合
物(121)(第1表)11.4g(42%)が黄色結
晶、融点270−272℃で得られる。
【0167】実施例21:化合物(103)(第1表)
の製造 氷酢酸72g(1.20モル)および水185g中の4
−アミノ−1,3−ジメチルウラシル186g(1.2
0モル)および酢酸アンモニウム23.1g(0.30
モル)の混合物にヒドロキシアセトン101g(1.3
2モル)を還流下および攪拌しながら90分かけて滴下
して添加する。混合物を次に3時間還流する。反応混合
物を冷却し、沈澱物を濾別し、そして残渣を水3×80
mlで洗浄し,次いで乾燥させると、化合物(103)
188g(81%)がベージュ色結晶、融点313−3
14℃で得られる。
【0168】実施例21においてヒドロキシアセトンを
ヒドロキシ−3,3−ジメチルブタノン〔J. Org. Che
m. 1993 (58), 7557 〕、3−ヒドロキシ−2−ブタノ
ン(アルドリッチ)、ω−ヒドロキシアセトフェノン
〔J. Org. Chem. 1993 (58), 7557 〕および2,5−ジ
メチル−2,5−ジメトキシ−1,4−ジオキサン〔Ho
uben-Weyl VII/2a, page 828〕に代えると、化合物(1
28)(収率84%);(120)(収率25%);
(111)(収率32%);(112)(収率94
%);および(103)(収率84%)が得られる。
【0169】実施例22:化合物(131)(第1表)
の製造 氷酢酸36gおよび水130g中の4−アミノ−1,3
−ジ−n−ブチルウラシル48g(0.20モル)およ
び酢酸アンモニウム15.4g(0.20モル)の混合
物に、n−プロパノール15g中のヒドロキシアセトン
(85%)19.2g(0.22モル)の溶液を還流下
および攪拌しながら100分かけて滴下して添加する。
混合物を次に6時間還流する。反応混合物を冷却し、そ
して塩化メチレン300mlを添加する。有機相を濾別
し、水、炭酸水素ナトリウム溶液そして水で再び洗浄
し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして真空ロータリ
ーエバポレーターにおいて蒸発させる。残渣は化合物
(131)84モル%と出発物質(4−アミノ−1,3
−ジ−n−ブチルウラシル)16モル%からなる混合物
46.0gを淡褐色結晶として与える。組成は 1H−N
MRにより決定される。
【0170】実施例23:化合物(143)(第1表)
の製造 氷酢酸25gおよび水50g中の4−アミノ−1,3−
ジ−n−ブチルウラシル22.9g(0.10モル)お
よび酢酸アンモニウム7.7g(0.10モル)の混合
物に、水10ml中のヒドロキシ−2−ブタノン10.
2g(1.10モル)の溶液を還流下および攪拌しなが
ら50分かけて滴下して添加する。混合物を次に3時間
還流する。反応混合物を冷却し、そして水500mlを
添加する。有機相を塩化メチレン100mlで抽出す
る。有機相を分離し、水、炭酸水素ナトリウム溶液そし
て水で再び洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そし
て真空ロータリーエバポレーターにおいて蒸発させる。
酢酸エチルから残渣を結晶化させると、化合物(14
3)8.8g(34%)が白色結晶、融点141−14
2℃で得られる。
【0171】実施例24:化合物(144)(第1表)
の製造 4−アミノ−1,3−ジエチルチオウラシル39.9g
(0.20モル)、ヒドロキシアセトン22.9g
(0.30モル)、酢酸アンモニウム23.1g(0.
30モル)、酢酸30gおよび水50gの混合物を18
時間攪拌しながら還流する。反応混合物を次に冷却し、
そして沈澱物を濾別する。粘性の沈澱物をn−プロパノ
ール50mlと煮沸し、次に冷却し、不溶物を濾過し、
そして残渣を石油エーテルで洗浄する。乾燥させると、
化合物(144)(第1表)3.3g(6.9%)がベ
ージュ色結晶、融点301−303℃で得られる。
【0172】実施例25:化合物(146)(第1表)
の製造 4−アミノ−1,3−ジメチルウラシル31.1g
(0.20モル)、40%水性メチルグリオキサル溶液
39.6g(0.22モル)および水150mlの混合
物を室温で3時間攪拌する。次に沈澱物を濾別し、水お
よびn−プロパノールで洗浄し、そして一定重量まで乾
燥させると、化合物(146)(第1表)31.6g
(91.3%)が白色結晶、融点>330℃で得られ
る。
【0173】実施例25におけるメチルグリオキサル溶
液をグリオキサル(アルドリッチ)またはジアセチル
(アルドリッチ)に代えると化合物(145)および
(147)(第1表)が得られる。さらに、実施例25
におけるメチルグリオキサル溶液を2,3−ヘキサンジ
オン、3,4−ヘキサンジオン(アルドリッチ)または
フェニルグリオキサルに代え、さらに各々の場合におい
て酢酸50mlを添加すると、化合物(148)、(1
49)および(151)が得られる。化合物(149)
は反応後、反応混合物の残渣への蒸発により仕上げが行
われる。
【0174】実施例26:化合物(150)(第1表)
の製造 4−アミノ−1,3−ジメチルウラシル31.0g
(0.20モル)、エチルジエトキシアセテート(アル
ドリッチ)38.8g(0.22モル)、酢酸アンモニ
ウム7.7g(0.10モル)、水150mlおよび酢
酸50gの混合物を7.5時間還流する。反応混合物を
次に冷却し、沈澱物を濾過し、そして残渣を水で洗浄
し、そしてアセトン100mlでスラリー化する。生成
物を再び濾過し、そして残渣をアセトンで洗浄し、そし
て一定重量まで乾燥させると、化合物(150)14.
2g(41%)がベージュ色結晶、融点276−279
℃で得られる。
【0175】実施例27:化合物(152)(第1表)
の製造 a)6−メチルウラシル(メルク)50.5g(0.4
0モル)を100%硝酸(発煙)200mlと五酸化リ
ン50gとの溶液中に0ないし+5℃で攪拌しながら1
時間かけて少しずつ導入する。発熱反応が収量したら、
混合物を+5℃でさらに5時間攪拌する。反応混合物を
次に氷−水1kg中に注ぐ。得られる沈澱を濾過し、水
で洗浄し、そして一定重量まで乾燥させると、5−ニト
ロ−6−メチルウラシル37g(54%)が淡黄色粉
末、融点281℃(分解)で得られる。
【0176】b)5−ニトロ−6−メチルウラシル(実
施例27a)171g(1.00モル)を2N水酸化ナ
トリウム溶液40g(1.0モル)中に室温で攪拌しな
がら少しずつ導入すると、最初透明だった溶液がわずか
に熱を発生し曇るようになる。正確な温度およびpH制
御(T=40℃;pH8−9)の下、硫酸ジメチル40
0g(3.2モル)および4N水酸化ナトリウム溶液を
攪拌しながら3時間かけて滴下して同時に添加する。反
応混合物の攪拌を続け、そして得られる沈澱物を一晩放
置し、そして濾過する。残渣を水で洗浄し、そして一定
重量まで乾燥させると、5−ニトロ−1,3,6−トリ
メチルウラシル97g(49%)が淡黄色粉末、融点1
52℃で得られる。
【0177】c)ナトリウムエトキシド17.4gを含
有する無水エタノール150ml中で攪拌しながら5−
ニトロ−1,3,6−トリメチルウラシル(実施例27
b)39.8g(0.20モル)を1時間還流する。混
合物を次に室温まで冷却し、そして濾過し、そして残渣
を加温エタノールで洗浄し、そして一定重量まで乾燥さ
せると、5−ニトロ−1,3,6−トリメチルウラシル
のナトリウム塩44.3g(99%)が黄色粉末として
得られる。
【0178】d)ジメチルホルムアミド150ml中の
5−ニトロ−1,3,6−トリメチルウラシルのナトリ
ウム塩(実施例27c)22.1g(0.10モル)、
塩化ベンジル15.2g(0.12モル)、炭酸カリウ
ム15.2g(0.11モル)およびヨウ化カリウム
6.1g(0.036モル)の混合物を攪拌しながら1
20℃に4時間保持する。揮発成分を次に真空ロータリ
ーエバポレーターにおいて除去し、氷−水400gを残
渣に添加し、そして混合物を酢酸50gを用いて攪拌し
ながら酸性化する。得られる沈澱物を濾過し、そして中
性になるまで残渣を水で洗浄し、そして一定重量まで乾
燥させる。残渣をジメチルホルムアミド250ml中に
溶解し、そして2時間還流する。反応混合物を引続き真
空ロータリーエバポレーターにおいて蒸発させる。残渣
を熱エタノール150ml中に採取する。沈澱物を濾過
し、そして濾過残渣をエタノールで洗浄し、そして一定
重量まで乾燥させると、化合物(152)(第1表)
8.94g(35%)がベージュ色粉末、融点314℃
で得られる。
【0179】実施例27dにおいて塩化ベンジルを4−
第三ブチルベンジルクロリドに代えると、化合物(15
3)(第1表)が収率20%、融点307℃で得られ
る。
【0180】第1表
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
【0181】実施例28:190℃での加熱試験 ポリ塩化ビニル(S−PVC,K値60)100.0
部、エポキシ化大豆油5.0部、ジデシルフェニルホス
フィットとデシルジフェニルホスフィットの1:1混合
物0.8部、モンタン酸エステル0.2部および第1表
1らの新規安定剤1.0部からなる乾燥混合物をミキシ
ングロールにて170℃で5分間可塑化する。厚さ0.
5mmの試験片を次にフィルムの中央部から切出し、そ
してマチス・サーモ−タクター(Mathis Thermo-Takter)
において190℃で第2表に示された時間加熱する。上
記試験片の黄色度指数(YI)をASTM D1925
−70に準拠して決定する。低いYIは変色が少ないこ
とを示し、一方、高いYIは試料の強い変色を示す。変
色が少ない程、安定剤がより有効であることを意味す
る。結果は第2表に示されている。
【0182】第2表:加熱試験,190℃での加熱後の
YI値
【表15】
【0183】安定性のその他の測定はDIN53381
第3部に準拠して実施される脱塩化水素試験により行わ
れる。この試験において、脱塩化水素曲線が上昇するま
での時間(誘導時間,IT)と導電率が200μSを越
えるまでの時間(安定化時間,ST)が190℃で測定
される。結果は第3表に示される。より高い値が安定剤
のより高い有効性を示す。
【0184】
【表16】
【0185】安定性のその他の測定は上記フィルムを1
80℃および200バールで3分間プレスして厚さ3m
mのシート(プレスシート)とし、そして該シートの黄
色度指数をASTM D1925−70に準拠して測定
することにより行われる。結果は第4表に示される。低
いYIは変色が少ないことを示し、高いYIは試料の強
い変色を示す。変色が少ない程、安定剤がより有効であ
ることを意味する。
【0186】
【表17】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/524 KHX C08K 5/524 KHX (72)発明者 ハンス−ヘルムート フリードリッヒ ドイツ国 64686 ラオテルタル アム ラウヘンシュタイン 8 (72)発明者 ロルフ ドレベス ドイツ国 64678 リンデンフェルス ア ム ブーフアッカー 1

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)塩素含有ポリマー、および b)次式I: 【化1】 (式中、Aは2個の窒素環原子を含有する非置換または
    置換された6員の複素環式環を形成するために必要な補
    足基または原子を表す)で表される基を少なくとも1個
    有する少なくとも1種の化合物からなる組成物。
  2. 【請求項2】 成分b)が少なくとも1種の次式II: 【化2】 〔式中、 Aは次式IIIまたはIV: 【化3】 で表される基を表し、 Xは酸素原子または硫黄原子を表し、 Yは酸素原子、硫黄原子または次式: 【化4】 で表される基を表し、 R1 は水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル
    基、酸素原子、硫黄原子またはカルボキシル基により中
    断された炭素原子数1ないし12のアルキル基;ヒドロ
    キシル基で置換された炭素原子数1ないし12のアルキ
    ル基;炭素原子数3ないし6のアルケニル基、非置換ま
    たは1ないし3個のR6 基により置換された炭素原子数
    5ないし8のシクロアルキル基;非置換または1ないし
    3個のR6基により置換されたフェニル基;非置換また
    はフェニル環上で1ないし3個のR6 基により置換され
    た炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基;アルカ
    リ金属またはアルカリ土類金属を表し、 R2 およびR3 は互いに独立して水素原子、炭素原子数
    1ないし12のアルキル基、酸素原子、硫黄原子または
    カルボキシル基により中断された炭素原子数2ないし1
    2のアルキル基;ヒドロキシル基で置換された炭素原子
    数1ないし12のアルキル基;炭素原子数3ないし6の
    アルケニル基、非置換または1ないし3個のR6 基によ
    り置換された炭素原子数5ないし8のシクロアルキル
    基;非置換または1ないし3個のR6 基により置換され
    たフェニル基;非置換またはフェニル環上で1ないし3
    個のR6 基により置換された炭素原子数7ないし9のフ
    ェニルアルキル基;次式: 【化5】 で表される基または次式VまたはVI: 【化6】 (式中、AおよびR1 は上で定義したものと同じ意味を
    表し、またさらに基R2およびR3 の1つはヒドロキシ
    ル基、ホルミル基、炭素原子数1ないし12のアルコキ
    シ基、非置換または1ないし3個のR6 基により置換さ
    れたフェノキシ基;炭素原子数1ないし12のアルカノ
    イルオキシ基、非置換または1ないし3個のR6 基によ
    り置換されたベンゾイルオキシ基;次式: 【化7】 または−CH=N−R11で表される基を表す)で表され
    る基を表し、 R4 およびR5 は互いに独立して水素原子、炭素原子数
    1ないし12のアルキル基、酸素原子、硫黄原子または
    カルボキシル基により中断された炭素原子数2ないし1
    2のアルキル基;ヒドロキシル基で置換された炭素原子
    数1ないし12のアルキル基;炭素原子数3ないし6の
    アルケニル基、非置換または1ないし3個のR6 基によ
    り置換された炭素原子数5ないし8のシクロアルキル
    基;非置換または1ないし3個のR6 基により置換され
    たフェニル基;または非置換またはフェニル環上で1な
    いし3個のR6 基により置換された炭素原子数7ないし
    9のフェニルアルキル基を表し、 R6 は炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数
    1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数5ないし8のシ
    クロアルキル基、ヒドロキシル基または塩素原子を表
    し、 R7 およびR8 は互いに独立して水素原子、CF3 、炭
    素原子数1ないし12のアルキル基、フェニル基または
    炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基を表すか、
    またはR7 およびR8 はそれらが結合されている炭素原
    子と一緒になって非置換または炭素原子数1ないし4の
    アルキル基で置換された炭素原子数5ないし12のシク
    ロアルキリデン環を形成し、 R9 は非置換または1ないし3個のR6 基により置換さ
    れたフェニル基を表し、 R10は水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル
    基、酸素原子または硫黄原子により中断された炭素原子
    数2ないし12のアルキル基;ヒドロキシル基で置換さ
    れた炭素原子数1ないし12のアルキル基;炭素原子数
    3ないし6のアルケニル基、非置換または1ないし3個
    のR6 基により置換された炭素原子数5ないし8のシク
    ロアルキル基;非置換または1ないし3個のR6 基によ
    り置換されたフェニル基;または非置換またはフェニル
    環上で1ないし3個のR6 基により置換された炭素原子
    数7ないし9のフェニルアルキル基を表し、 R11は炭素原子数1ないし12のアルキル基、酸素原子
    または硫黄原子により中断された炭素原子数2ないし1
    2のアルキル基;ヒドロキシル基で置換された炭素原子
    数1ないし12のアルキル基;炭素原子数3ないし6の
    アルケニル基、非置換または1ないし3個のR6 基によ
    り置換された炭素原子数5ないし8のシクロアルキル
    基;非置換または1ないし3個のR6 基により置換され
    たフェニル基;または非置換またはフェニル環上で1な
    いし3個のR6 基により置換された炭素原子数7ないし
    9のフェニルアルキル基を表し、 R’12は直接結合または次式: 【化8】 で表される基を表し、そしてR’13は水素原子または炭
    素原子数1ないし8のアルキル基を表す〕で表される化
    合物である請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 式IIで表される化合物が次式VII、
    VIIaまたはVIII: 【化9】 〔式中、 Xは酸素原子または硫黄原子を表し、 Yは酸素原子、硫黄原子または次式: 【化10】 で表される基を表し、 R1 は水素原子、炭素原子数1ないし10のアルキル
    基;酸素原子により中断された炭素原子数2ないし12
    のアルキル基;ヒドロキシル基で置換された炭素原子数
    1ないし10のアルキル基;炭素原子数3ないし6のア
    ルケニル基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキル
    基、フェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアル
    キル基、アルカリ金属またはアルカリ土類金属を表し、 R2 およびR3 は互いに独立して水素原子、炭素原子数
    1ないし10のアルキル基、酸素原子により中断された
    炭素原子数2ないし12のアルキル基;ヒドロキシル基
    で置換された炭素原子数1ないし10のアルキル基;炭
    素原子数3ないし6のアルケニル基、炭素原子数5ない
    し8のシクロアルキル基、フェニル基、非置換またはフ
    ェニル環上で1ないし3個のR6 基により置換された炭
    素原子数7ないし9のフェニルアルキル基;次式: 【化11】 で表される基または次式IX、X、XIまたはXII: 【化12】 (式中、X、Y、R1 、R2 およびR3 は上で定義した
    ものと同じ意味を表し、またさらに基R2 およびR3
    1つはヒドロキシル基、ホルミル基、炭素原子数1ない
    し10のアルコキシ基、フェノキシ基、炭素原子数1な
    いし10のアルカノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ
    基、次式: 【化13】 または−CH=N−R11で表される基を表す)で表され
    る基を表し、 R4 およびR5 は互いに独立して水素原子、炭素原子数
    1ないし10のアルキル基;酸素原子により中断された
    炭素原子数2ないし12のアルキル基;ヒドロキシル基
    で置換された炭素原子数1ないし10のアルキル基;炭
    素原子数3ないし6のアルケニル基、炭素原子数5ない
    し8のシクロアルキル基、フェニル基または炭素原子数
    7ないし9のフェニルアルキル基を表し、 R6 は炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数
    1ないし4のアルコキシ基、シクロヘキシル基、ヒドロ
    キシル基または塩素原子を表し、 R7 およびR8 は互いに独立して水素原子、炭素原子数
    1ないし10のアルキル基、フェニル基または炭素原子
    数7ないし9のフェニルアルキル基を表し、 R9 はフェニル基を表し、 R10は炭素原子数1ないし10のアルキル基、酸素原子
    により中断された炭素原子数2ないし12のアルキル
    基;炭素原子数3ないし6のアルケニル基、炭素原子数
    5ないし8のシクロアルキル基、フェニル基または炭素
    原子数7ないし9のフェニルアルキル基を表し、 R11は炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子
    数5ないし8のシクロアルキル基、フェニル基または炭
    素原子数7ないし9のフェニルアルキル基を表し、 R’12は直接結合または次式: 【化14】 で表される基を表し、そしてR’13は水素原子または炭
    素原子数1ないし4のアルキル基を表す〕で表される化
    合物である請求項2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 XおよびYが酸素原子を表す請求項2記
    載の組成物。
  5. 【請求項5】 R1 が水素原子、炭素原子数1ないし4
    のアルキル基、ベンジル基、2−ヒドロキシエチル基、
    ナトリウム、マグネシウムまたはカルシウムを表す請求
    項2記載の組成物。
  6. 【請求項6】 R2 が水素原子、炭素原子数1ないし4
    のアルキル基、フェニル基、2,6−ジ第三ブチル−4
    −ヒドロキシベンジル基、ヒドロキシル基、次式: 【化15】 で表される基、次式:−CH=N−R11で表される基ま
    たは次式IX: 【化16】 (式中、X、R1 、R4 、R5 、R7 、R8 、R10およ
    びR11は請求項2において定義したものと同じ意味を表
    す)で表される基を表し、そしてR3 が水素原子、ヒド
    ロキシル基、炭素原子数1ないし4のアルキル基、フェ
    ニル基、次式: 【化17】 (式中、X、R4 、R5 およびR’12は請求項2におい
    て定義したものと同じ意味を表す)で表される基または
    2,6−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル基を表
    す請求項2記載の組成物。
  7. 【請求項7】 R4 およびR5 が互いに独立して水素原
    子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す請求
    項2記載の組成物。
  8. 【請求項8】 XおよびYが酸素原子を表し、 R1 が水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、
    ヒドロキシル基で置換された炭素原子数2ないし6のア
    ルキル基、アルカリ金属またはアルカリ土類金属を表
    し、 R2 が水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、
    非置換または炭素原子数1ないし4のアルキル基により
    置換されたフェニル基;2,6−ジ第三ブチル−4−ヒ
    ドロキシベンジル基、ヒドロキシル基、次式: 【化18】 で表される基、次式:−CH=N−R11で表される基ま
    たは次式IX: 【化19】 (式中、XおよびR1 は上で定義したものと同じ意味を
    表す)で表される基を表し、 R3 が水素原子、ヒドロキシル基、炭素原子数1ないし
    8のアルキル基、非置換または炭素原子数1ないし4の
    アルキル基により置換されたフェニル基;次式: 【化20】 で表される基、または2,6−ジ第三ブチル−4−ヒド
    ロキシベンジル基を表し、 R4 およびR5 が互いに独立して水素原子、炭素原子数
    1ないし4のアルキル基、炭素原子数3ないし6のアル
    ケニル基またはベンジル基を表し、 R7 およびR8 が互いに独立して水素原子、炭素原子数
    1ないし9のアルキル基またはフェニル基を表すか、ま
    たはR7 およびR8 はそれらが結合されている炭素原子
    と一緒になって炭素原子数5ないし8のシクロアルキリ
    デン環を形成し、 R10が炭素原子数1ないし8のアルキル基を表し、そし
    てR11が炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基を
    表す請求項3記載の組成物。
  9. 【請求項9】 XおよびYが酸素原子を表し、 R1 が水素原子、2−ヒドロキシエチル基、ナトリウ
    ム、マグネシウムまたはカルシウムを表し、 R2 が水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、
    フェニル基、2,6−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベ
    ンジル基、ヒドロキシル基、次式: 【化21】 で表される基、次式:−CH=N−R11で表される基ま
    たは次式IX: 【化22】 (式中、XおよびR1 は上で定義したものと同じ意味を
    表す)で表される基を表し、 R3 が水素原子、ヒドロキシル基、炭素原子数1ないし
    4のアルキル基、フェニル基、次式: 【化23】 で表される基、または2,6−ジ第三ブチル−4−ヒド
    ロキシベンジル基を表し、 R4 およびR5 が互いに独立して水素原子または炭素原
    子数1ないし4のアルキル基を表し、 R7 およびR8 が互いに独立して水素原子、炭素原子数
    1ないし9のアルキル基またはフェニル基を表し、 R10が炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、そし
    てR11がベンジル基を表す請求項3記載の組成物。
  10. 【請求項10】 式VIIで表される化合物が次式: 【化24】 の化合物である請求項3記載の組成物。
  11. 【請求項11】 塩素含有ポリマーがポリ塩化ビニルで
    ある請求項1記載の組成物。
  12. 【請求項12】 Me(II)カルボキシレートおよび
    /またはMe(II)フェノキシド(ここで、Me(I
    I)はBa、Ca、MgまたはZnを表す)の少なくと
    も1種をさらに含有する請求項1記載の組成物。
  13. 【請求項13】 エポキシ化合物および/またはホスフ
    ィットをさらに含有する請求項1記載の組成物。
  14. 【請求項14】 滑剤、顔料、改質剤、加工助剤、充填
    剤、酸化防止剤および/または光安定剤をさらに含有す
    る請求項1記載の組成物。
  15. 【請求項15】 次式XIIIまたはXIV: 【化25】 (式中の一般記号は請求項2において定義されたものと
    同じ意味を表す)で表される化合物の製造方法であっ
    て、次式XVまたはXVI: 【化26】 (式中の一般記号は請求項2において定義されたものと
    同じ意味を表す)で表される化合物を次式XVIIa、
    XVIIb、XVIIc、XVIId、XVIIeまた
    はXVIIf: 【化27】 (式中、R2 およびR3 は請求項2において定義された
    ものと同じ意味を表し、R20は炭素原子数1ないし4の
    アルキル基を表し、R21は炭素原子数1ないし4のアル
    キル基を表し、そしてZは脱離基を表す)で表される化
    合物とアンモニウム塩の存在下で反応させることからな
    る上記製造方法。
  16. 【請求項16】 脱離基Zがハロゲン原子、ヒドロキシ
    ル基または次式: 【化28】 で表される基を表し、 R12が水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基ま
    たは非置換もしくはR13で置換されたフェニル基を表
    し、そしてR13がハロゲン原子、ニトロ基、CF3 、炭
    素原子数1ないし4のアルキル基または炭素原子数1な
    いし4のアルコキシ基を表す請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 アンモニウム塩が次式XVIII: 【化29】 (式中nは1または2を表し、 R14およびR15は互いに独立して水素原子、炭素原子数
    1ないし12のアルキル基、酸素原子または硫黄原子に
    より中断された炭素原子数2ないし12のアルキル基;
    ヒドロキシル基で置換された炭素原子数1ないし12の
    アルキル基;炭素原子数3ないし6のアルケニル基、非
    置換または1ないし3個のR16基により置換された炭素
    原子数5ないし8のシクロアルキル基;非置換または1
    ないし3個のR16基により置換されたフェニル基;非置
    換またはフェニル環上で1ないし3個のR16基により置
    換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基を
    表すか;またはR14およびR15はそれらが結合されてい
    る窒素原子と一緒なって酸素原子または硫黄原子により
    さらに中断されてもよい炭素原子数4ないし7のシクロ
    アルキレン環を形成し、 R16は炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数
    1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数5ないし8のシ
    クロアルキル基、ヒドロキシル基または塩素原子を表
    し、そしてn=1であるならば、 【化30】 は次式: 【化31】 で表される基を表し、そしてn=2であるならば、 【化32】 はカーボネートまたは次式: 【化33】 で表される基を表し、 R17は水素原子、ヒドロキシル基、炭素原子数1ないし
    18のアルキル基、フェニル基またはベンジル基を表
    し、 R18は直接結合または炭素原子数1ないし6のアルキレ
    ン基を表し、そしてR19は水素原子または炭素原子数1
    ないし18のアルキル基を表す)で表される化合物であ
    る請求項15記載の方法。
  18. 【請求項18】 反応が完了したら、式XIIIまたは
    XIVで表される化合物の沈澱物と母液とからなる混合
    物が形成され、そして該母液が前記沈澱物から分離さ
    れ、そして請求項15記載のさらなる反応における反応
    媒体として使用される請求項15記載の方法。
  19. 【請求項19】 次式II: 【化34】 〔式中、 Aは次式IIIまたはIV: 【化35】 で表される基を表し、 Xは酸素原子または硫黄原子を表し、 Yは酸素原子、硫黄原子または次式: 【化36】 で表される基を表し、 R1 は水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル
    基、酸素原子、硫黄原子またはカルボキシル基により中
    断された炭素原子数2ないし12のアルキル基;ヒドロ
    キシル基で置換された炭素原子数1ないし12のアルキ
    ル基;炭素原子数3ないし6のアルケニル基、非置換ま
    たは1ないし3個のR6 基により置換された炭素原子数
    5ないし8のシクロアルキル基;非置換または1ないし
    3個のR6基により置換されたフェニル基;非置換また
    はフェニル環上で1ないし3個のR6 基により置換され
    た炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基;アルカ
    リ金属またはアルカリ土類金属を表し、 R2 およびR3 は互いに独立して水素原子、炭素原子数
    1ないし12のアルキル基、酸素原子、硫黄原子または
    カルボキシル基により中断された炭素原子数2ないし1
    2のアルキル基;ヒドロキシル基で置換された炭素原子
    数1ないし12のアルキル基;炭素原子数3ないし6の
    アルケニル基、非置換または1ないし3個のR6 基によ
    り置換された炭素原子数5ないし8のシクロアルキル
    基;非置換または1ないし3個のR6 基により置換され
    たフェニル基;非置換またはフェニル環上で1ないし3
    個のR6 基により置換された炭素原子数7ないし9のフ
    ェニルアルキル基;次式: 【化37】 で表される基または次式VまたはVI: 【化38】 (式中、AおよびR1 は上で定義したものと同じ意味を
    表し、またさらに基R2およびR3 の1つはヒドロキシ
    ル基、ホルミル基、炭素原子数1ないし12のアルコキ
    シ基、非置換または1ないし3個のR6 基により置換さ
    れたフェノキシ基;炭素原子数1ないし12のアルカノ
    イルオキシ基、非置換または1ないし3個のR6 基によ
    り置換されたベンゾイルオキシ基;次式: 【化39】 または−CH=N−R11で表される基を表す)で表され
    る基を表し、 R4 およびR5 は互いに独立して水素原子、炭素原子数
    1ないし12のアルキル基、酸素原子、硫黄原子または
    カルボキシル基により中断された炭素原子数2ないし1
    2のアルキル基;ヒドロキシル基で置換された炭素原子
    数1ないし12のアルキル基;炭素原子数3ないし6の
    アルケニル基、非置換または1ないし3個のR6 基によ
    り置換された炭素原子数5ないし8のシクロアルキル
    基;非置換または1ないし3個のR6 基により置換され
    たフェニル基;または非置換またはフェニル環上で1な
    いし3個のR6 基により置換された炭素原子数7ないし
    9のフェニルアルキル基を表し、 R6 は炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数
    1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数5ないし8のシ
    クロアルキル基、ヒドロキシル基または塩素原子を表
    し、 R7 およびR8 は互いに独立して水素原子、CF3 、炭
    素原子数1ないし12のアルキル基、フェニル基または
    炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基を表すか、
    またはR7 およびR8 はそれらが結合されている炭素原
    子と一緒になって非置換または炭素原子数1ないし4の
    アルキル基で置換された炭素原子数5ないし12のシク
    ロアルキリデン環を形成し、 R9 は非置換または1ないし3個のR6 基により置換さ
    れたフェニル基を表し、 R10は水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル
    基、酸素原子または硫黄原子により中断された炭素原子
    数2ないし12のアルキル基;ヒドロキシル基で置換さ
    れた炭素原子数1ないし12のアルキル基;炭素原子数
    3ないし6のアルケニル基、非置換または1ないし3個
    のR6 基により置換された炭素原子数5ないし8のシク
    ロアルキル基;非置換または1ないし3個のR6 基によ
    り置換されたフェニル基;または非置換またはフェニル
    環上で1ないし3個のR6 基により置換された炭素原子
    数7ないし9のフェニルアルキル基を表し、 R11は炭素原子数1ないし12のアルキル基、酸素原子
    または硫黄原子により中断された炭素原子数2ないし1
    2のアルキル基;ヒドロキシル基で置換された炭素原子
    数1ないし12のアルキル基;炭素原子数3ないし6の
    アルケニル基、非置換または1ないし3個のR6 基によ
    り置換された炭素原子数5ないし8のシクロアルキル
    基;非置換または1ないし3個のR6 基により置換され
    たフェニル基;または非置換またはフェニル環上で1な
    いし3個のR6 基により置換された炭素原子数7ないし
    9のフェニルアルキル基を表し、 R’12は直接結合または次式: 【化40】 で表される基を表し、そしてR’13は水素原子または炭
    素原子数1ないし8のアルキル基を表すが、次式VI
    I: 【化41】 (式中、 Xは酸素原子を表し、 R1 は水素原子、メチル基またはフェニル基を表し、 R2 は水素原子、ヒドロキシル基、ホルミル基、炭素原
    子数1ないし3のアルキル基、フェニル基、4−クロロ
    フェニル基、次式: 【化42】 で表される基、次式:−CH=N−R11で表される基ま
    たは−CH2 CH(CO2 CH2 CH3 2 を表し、 R3 は水素原子、ヒドロキシル基、ホルミル基、炭素原
    子数1ないし5のアルキル基、フェニル基または次式:
    −CH2 CO2 10で表される基を表し、 R4 およびR5 は互いに独立して水素原子、炭素原子数
    1ないし4のアルキル基、アリル基、フェニル基、4−
    メチルフェニル基またはベンジル基を表し、 R10は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、 R11はメチル基、アリル基、ベンジル基またはフェニル
    基を表す)で表される化合物は除外され、そして化合物
    (152): 【化43】 は除外されるが、次式: 【化44】 の化合物は除外されない〕で表される化合物。
  20. 【請求項20】 式IIで表される化合物が次式VI
    I、VIIaまたはVIII: 【化45】 〔式中、 Xは酸素原子または硫黄原子を表し、 Yは酸素原子、硫黄原子または次式: 【化46】 で表される基を表し、 R1 は水素原子、炭素原子数1ないし10のアルキル
    基、酸素原子により中断された炭素原子数2ないし12
    のアルキル基;ヒドロキシル基で置換された炭素原子数
    1ないし10のアルキル基;炭素原子数3ないし6のア
    ルケニル基、炭素原子数5ないし8のシクロアルキル
    基、フェニル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアル
    キル基、アルカリ金属またはアルカリ土類金属を表し、 R2 およびR3 は互いに独立して水素原子、炭素原子数
    1ないし10のアルキル基、酸素原子により中断された
    炭素原子数2ないし12のアルキル基;ヒドロキシル基
    で置換された炭素原子数1ないし10のアルキル基;炭
    素原子数3ないし6のアルケニル基、炭素原子数5ない
    し8のシクロアルキル基、フェニル基、非置換またはフ
    ェニル環上で1ないし3個のR6 基により置換された炭
    素原子数7ないし9のフェニルアルキル基;次式: 【化47】 で表される基または次式IX、X、XIまたはXII: 【化48】 (式中、X、Y、R1 、R2 およびR3 は上で定義した
    ものと同じ意味を表し、またさらにR2 およびR3 の1
    つはヒドロキシル基、ホルミル基、炭素原子数1ないし
    10のアルコキシ基、フェノキシ基、炭素原子数1ない
    し10のアルカノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、
    次式: 【化49】 または−CH=N−R11で表される基を表す)で表され
    る基を表し、 R4 およびR5 は互いに独立して水素原子、炭素原子数
    1ないし10のアルキル基、酸素原子により中断された
    炭素原子数2ないし12のアルキル基;ヒドロキシル基
    で置換された炭素原子数1ないし10のアルキル基;炭
    素原子数3ないし6のアルケニル基、炭素原子数5ない
    し8のシクロアルキル基、フェニル基または炭素原子数
    7ないし9のフェニルアルキル基を表し、 R6 は炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数
    1ないし4のアルコキシ基、シクロヘキシル基、ヒドロ
    キシル基または塩素原子を表し、 R7 およびR8 は互いに独立して水素原子、炭素原子数
    1ないし10のアルキル基、フェニル基または炭素原子
    数7ないし9のフェニルアルキル基を表し、 R9 はフェニル基を表し、 R10は炭素原子数1ないし10のアルキル基、酸素原子
    により中断された炭素原子数2ないし12のアルキル
    基;炭素原子数3ないし6のアルケニル基、炭素原子数
    5ないし8のシクロアルキル基、フェニル基または炭素
    原子数7ないし9のフェニルアルキル基を表し、 R11は炭素原子数1ないし10のアルキル基、炭素原子
    数5ないし8のシクロアルキル基、フェニル基または炭
    素原子数7ないし9のフェニルアルキル基を表し、 R’12は直接結合または次式: 【化50】 で表される基を表し、そしてR’13は水素原子または炭
    素原子数1ないし4のアルキル基を表す〕で表される化
    合物である請求項19記載の化合物。
  21. 【請求項21】 R4 およびR5 が互いに独立して水素
    原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す請
    求項20記載の化合物。
  22. 【請求項22】 XおよびYが酸素原子を表し、 R1 が水素原子、2−ヒドロキシエチル基、ナトリウ
    ム、マグネシウムまたはカルシウムを表し、 R2 が水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、
    フェニル基、2,6−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベ
    ンジル基、ヒドロキシル基、次式: 【化51】 で表される基、次式:−CH=N−R11で表される基ま
    たは次式IX: 【化52】 (式中、XおよびR1 は上で定義したものと同じ意味を
    表す)で表される基を表し、 R3 が水素原子、ヒドロキシル基、炭素原子数1ないし
    4のアルキル基、フェニル基、次式: 【化53】 で表される基、または2,6−ジ第三ブチル−4−ヒド
    ロキシベンジル基を表し、 R4 およびR5 が互いに独立して水素原子または炭素原
    子数1ないし4のアルキル基を表し、 R7 およびR8 が互いに独立して水素原子、炭素原子数
    1ないし9のアルキル基またはフェニル基を表し、 R10が炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、そし
    てR11がベンジル基を表す請求項20記載の化合物。
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