JPH08269083A - N6−置換アデノシン誘導体 - Google Patents

N6−置換アデノシン誘導体

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Publication number
JPH08269083A
JPH08269083A JP7101772A JP10177295A JPH08269083A JP H08269083 A JPH08269083 A JP H08269083A JP 7101772 A JP7101772 A JP 7101772A JP 10177295 A JP10177295 A JP 10177295A JP H08269083 A JPH08269083 A JP H08269083A
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JP
Japan
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group
compound
reaction
general formula
lower alkyl
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Pending
Application number
JP7101772A
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English (en)
Inventor
Morihiro Mitsuya
守弘 三ツ谷
Hiroshi Takeshita
寛 竹下
Masaki Ihara
正樹 伊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MSD KK
Original Assignee
Banyu Phamaceutical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Banyu Phamaceutical Co Ltd filed Critical Banyu Phamaceutical Co Ltd
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は一般式[I] 【化1】 [式中、Arはフェニル基又は複素芳香環基を;Qは低
級アルキレン基を;R1は塩素原子、低級アルキル基、
低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基又は−NR45
(ここにおいて、R4及びR5は同一又は異なって、水素
原子又は低級アルキル基を意味する)で表される基を;
2はヒドロキシメチル基、カルバモイル基又は低級ア
ルキルカルバモイル基を;R3は水素原子、水酸基、ア
ミノ基又は低級アルコキシ基を意味する]で表されるN
6−置換アデノシン誘導体等に関する。 【効果】本発明の新規N6−置換アデノシン誘導体は各
種の循環器系疾患、呼吸器系疾患、中枢神経系疾患又は
免疫系疾患の処置剤として有用である。特に本発明化合
物は高血圧症、不安定狭心症、急性心筋梗塞及び/又は
脳神経障害の処置剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬の分野において有用
である。更に詳しくは、本発明の新規N6−置換アデノ
シン誘導体は各種の循環器系疾患、呼吸器系疾患、中枢
神経系疾患又は免疫系疾患の処置剤として有用である。
特に本発明化合物は高血圧症、不安定狭心症、急性心筋
梗塞及び/又は脳神経障害の処置剤として有用である。
【0002】
【従来の技術】アデノシンは強い血圧降下作用、血小板
凝集抑制作用、心臓抑制作用及び中枢抑制作用等、種々
の薬理作用を有することが知られている。
【0003】しかしながら、アデノシンを各種の循環器
系疾患、呼吸器系疾患、中枢神経系疾患又は免疫系疾患
の処置剤として用いようとする場合、鎮静作用、腎血管
収縮作用、血圧低下作用、心拍数減少作用、狭心症様胸
痛等の副作用が問題となる。
【0004】このような欠点を解決するため種々のアデ
ノシン誘導体が合成されている[ジャーナル・オブ・メ
ディシナル・ケミストリー(J.Med.Che
m.),35,407−422(1992年);ドラッ
グ・ディベロップメント・リサーチ(Drug Dev
el.Res.),28,119−231(1993
年);特開昭61−103892号公報;特開平5−2
5195号公報等参照]が、いずれもその医薬としての
利用には問題点が残されている。
【0005】アデノシン受容体のサブタイプはA1及び
2受容体に加え、近年、A3受容体の存在が明らかとな
った[プロシーディング・オブ・ナショナル・アカデミ
ー・オブ・サイエンス(Proc.Natl.Aca
d.Sci.),89,7432−7436(1992
年)参照]。
【0006】アデノシン受容体の作動薬を医薬として用
いる場合、受容体の選択性を高め、薬効を分離すること
により、従来の非選択的作動薬に比べ副作用を低減させ
る等、その医薬としての有用性が期待できる。
【0007】アデノシンA3受容体の作動薬は、例えば
循環器系疾患及び中枢神経系疾患等の処置剤として期待
されている[カルディオバスキュラー・リサーチ(Ca
rdiovascular Res.),28,105
7−1061(1994年);ヨーロピアン・ジャーナ
ル・オブ・ファーマコロジー(Eur.J.Pharm
acol.),263,59−67(1994年);ブ
リティッシュ・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー
(Br.J.Pharmacol.),109,3−5
(1993年)等参照]。
【0008】アデノシンA3受容体の選択的な作動薬
は、A1又はA2受容体の選択的作動薬に比べて、ほとん
ど知られていないが、例えばジャーナル・オブ・メディ
シナル・ケミストリー(J.Med.Chem.),
,3615(1994年)には種々のアデノシンA3
受容体作動薬及びその優れた選択性が記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、更に
アデノシンA3受容体に対する選択性が高く、副作用が
少なく安全で有効なアデノシン誘導体を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、一般式
[I]
【0011】
【化3】 [式中、Arはフェニル基又は複素芳香環基を;Qは低
級アルキレン基を;R1は塩素原子、低級アルキル基、
低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基又は−NR45
(ここにおいて、R4及びR5は同一又は異なって、水素
原子又は低級アルキル基を意味する)で表される基を;
2はヒドロキシメチル基、カルバモイル基又は低級ア
ルキルカルバモイル基を;R3は水素原子、水酸基、ア
ミノ基又は低級アルコキシ基を意味する]で表されるN
6−置換アデノシン誘導体、即ち、アデノシンのN6−置
換基において、式中Qで表される低級アルキレン基に隣
接するフェニレン基上の任意の位置に更にArで表され
るフェニル基又は複素芳香環基を有することを特徴とす
る化合物が、各種の循環器系疾患、呼吸器系疾患、中枢
神経系疾患又は免疫系疾患の処置剤として有用であり、
特に本発明化合物は高血圧症、不安定狭心症、急性心筋
梗塞及び/又は脳神経障害の処置剤として有用であるこ
とを見出し本発明を完成した。
【0012】本発明は、一般式[I]で表される化合物
又はその医薬として許容されうる塩及びその用途に関す
る。
【0013】本明細書に記載された記号及び用語につい
て説明する。
【0014】低級アルキル基とは、炭素数1ないし6の
直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を意味し、例えば
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シ
クロプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、ter
t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられ、
中でもメチル基、エチル基等が好適である。
【0015】低級アルコキシ基とは、炭素数1ないし6
のアルコキシ基を意味し、例えばメトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、ブトキシ基、tert−ブトキシ基
等が挙げられ、中でもメトキシ基、エトキシ基等が好適
である。
【0016】低級アルキルチオ基とは、炭素数1ないし
6のアルキルチオ基を意味し、例えばメチルチオ基、エ
チルチオ基、プロピルチオ基、ブチルチオ基、tert
−ブチルチオ基等が挙げられ、中でもメチルチオ基、エ
チルチオ基等が好適である。
【0017】Arにおけるフェニル基は環上の任意の位
置に1又は2以上、好ましくは1又は2の置換基を有し
ていてもよく、該置換基としては、例えばハロゲン原
子、水酸基、アミノ基、シアノ基、トリフルオロメチル
基、ニトロ基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、メ
チレンジオキシ基等が挙げられる。
【0018】Arにおける複素芳香環基とは、酸素原
子、窒素原子及び硫黄原子からなる群より、同一又は異
なって選ばれる1又は2以上、好ましくは1又は2の複
素原子を含有する5員若しくは6員の芳香族複素環基を
意味し、例えばピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリ
ル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピ
リダジニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、フ
リル基、チエニル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基
等が挙げられる。当該複素芳香環基は、環上の任意の位
置に1又は2以上、好ましくは1又は2の置換基を有し
ていてもよく、該置換基としては、例えばハロゲン原
子、水酸基、アミノ基、シアノ基、トリフルオロメチル
基、ニトロ基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、メ
チレンジオキシ基等が挙げられる。
【0019】ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられ、例えばフッ素
原子、塩素原子が好適である。
【0020】Qにおける低級アルキレン基とは、炭素数
1ないし6の直鎖状又は分岐状のアルキレン基を意味
し、例えばメチレン基、エチレン基、エチリデン基、プ
ロピレン基等が挙げられ、特にメチレン基が好適であ
る。
【0021】R1における−NR45(ここにおいて、
4及びR5は同一又は異なって、水素原子又は低級アル
キル基を意味する)で表される基としては、例えばアミ
ノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミ
ノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基等が挙げら
れ、中でもメチルアミノ基等が好適である。
【0022】R2における低級アルキルカルバモイル基
とは、前記低級アルキル基がモノ置換したカルバモイル
基を意味し、例えばメチルカルバモイル基、エチルカル
バモイル基、シクロプロピルカルバモイル基等が挙げら
れ、例えばメチルカルバモイル基、エチルカルバモイル
基等が好適である。
【0023】医薬として許容されうる塩としては、例え
ば塩酸塩、硫酸塩等の無機酸塩;例えばマレイン酸塩、
フマール酸塩、酒石酸塩等の有機酸塩;例えばメタンス
ルホン酸塩等のスルホン酸塩等が挙げられる。
【0024】次に本発明化合物の製造法について説明す
る。
【0025】一般式[I]で表される本発明化合物は、
例えば以下の製造法1又は製造法2に示した方法により
製造することができる。製造法1 一般式[II]
【0026】
【化4】 [式中、R1aは塩素原子又は低級アルキル基を;R2p
保護されていてもよいヒドロキシメチル基、カルバモイ
ル基又は低級アルキルカルバモイル基を;R6及びR7
同一又は異なって、水素原子又は水酸基の保護基を意味
する]で表される化合物と、一般式[III]
【0027】
【化5】 [式中、Arpは保護されていてもよい置換基を有して
いてもよい、フェニル基又は複素芳香環基を;Qは低級
アルキレン基を;R3pは水素原子、低級アルコキシ基又
は保護されていてもよい水酸基若しくはアミノ基を意味
する]で表される化合物とを反応させ、一般式[IV−
a]
【0028】
【化6】 [式中、Arp、Q、R1a、R2p、R3p、R6及びR7
前記の意味を有する]で表される化合物とし、必要に応
じ保護基を除去することにより、一般式[I−a]
【0029】
【化7】 [式中、Q及びR1aは前記の意味を有し、Arはフェニ
ル基又は複素芳香環基を;R2はヒドロキシメチル基、
カルバモイル基又は低級アルキルカルバモイル基を;R
3は水素原子、水酸基、アミノ基又は低級アルコキシ基
を意味する]で表されるN6−置換アデノシン誘導体を
得ることができる。
【0030】一般式[II]で表される化合物と一般式
[III]で表される化合物との反応は、一般式[I
I]で表される化合物1モルに対して、一般式[II
I]で表される化合物を1モルないし過剰モル、好まし
くは1〜1.5モル用いて行われる。
【0031】反応は、通常、不活性溶媒中で行われ、当
該不活性溶媒としては、例えばメタノール、エタノール
等のアルコール類;例えば塩化メチレン、クロロホル
ム、四塩化炭素、ジクロロエタン、トリクロロエチレン
等のハロゲン化炭化水素類;例えばエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;例えば
ベンゼン、トルエン、クロロベンゼン、キシレン等の芳
香族炭化水素類;例えばジメチルホルムアミド、アセト
ニトリル、アセトン、酢酸エチル、ヘキサメチルりん酸
トリアミド等の非プロトン性極性溶媒、又はその混合溶
媒等が挙げられる。
【0032】反応温度は、通常、室温ないし反応に用い
る溶媒の沸点、好ましくは50℃〜150℃である。
【0033】反応時間は、通常、5分間〜7日間、好ま
しくは10分間〜24時間である。
【0034】また、上記反応は反応を円滑に進めるため
に塩基の存在下に行うこともできる。当該塩基として
は、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カル
シウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基又は例えばト
リエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン、ピ
リジン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジメチ
ルアニリン等の有機塩基が挙げられる。
【0035】当該塩基の使用量は、一般式[III]で
表される化合物1モルに対して、1モルないし過剰モ
ル、好ましくは1〜5モルである。
【0036】一般式[II]の式中、R2pにおけるヒド
ロキシメチル基及びリボフラノース骨格上の水酸基、並
びに一般式[III]の式中、Arpにおけるフェニル
基又は複素芳香環基上に水酸基又はアミノ基を有する場
合の当該水酸基及びアミノ基並びにR3pにおける水酸基
又はアミノ基は、それぞれ水酸基の保護基又はアミノ基
の保護基で適宜保護した後に反応を行い、反応後に当該
保護基を除去することが好ましい。
【0037】該水酸基の保護基としては、例えばter
t−ブチルジメチルシリル基、メトキシメチル基、テト
ラヒドロピラニル基、ベンジル基、トリチル基、アセチ
ル基、ベンゾイル基等が挙げられ、特にメトキシメチル
基、テトラヒドロピラニル基、ベンジル基、トリチル
基、アセチル基、ベンゾイル基等が好ましい。また、R
6及びR7は一緒になってイソプロピリデン基又はベンジ
リデン基であってもよい。
【0038】該アミノ基の保護基としては、例えばベン
ジリデン基、トリチル基、アセチル基、ベンゾイル基、
トリフルオロアセチル基、エトキシカルボニル基、te
rt−ブトキシカルボニル基、アリルオキシカルボニル
基、ベンジルオキシカルボニル基、トリメチルシリル
基、tert−ブチルジメチルシリル基等が挙げられ、
特にアセチル基、ベンゾイル基、トリフルオロアセチル
基、tert−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシ
カルボニル基等が好ましい。
【0039】反応終了後、通常の処理を行い、一般式
[IV−a]で表される化合物の粗生成物を得ることが
できる。
【0040】また、一般式[II]で表される化合物に
代えて、R2pがカルボキシル基である化合物を用い、当
該化合物と一般式[III]で表される化合物との反応
を行った後、公知の方法により、R2pがカルバモイル基
又は低級アルキルカルバモイル基である化合物へ変換す
ることができ、所望の一般式[IV−a]で表される化
合物を得ることができる。
【0041】このようにして得られた一般式[IV−
a]で表される化合物を、常法に従って精製し、又は精
製することなく、必要に応じ、水酸基又はアミノ基の保
護基の除去反応を適宜組み合わせて行うことにより、一
般式[I−a]の化合物を製造することができる。
【0042】保護基の除去はその種類により異なるが、
文献記載の方法[プロテクティブ・グループス・イン・
オーガニック・シンセシス(Protective G
roups in Organic Synthesi
s)、T.W.グリーン(T.W.Greene)著、
John Wiley & Sons社(1981年)
参照]又はそれに準ずる方法に従って、例えば酸又は塩
基を用いる加溶媒分解、水素化金属錯体等を用いる化学
的還元又はパラジウム−炭素触媒、ラネーニッケル等を
用いる接触還元等により行われる。製造法2 一般式[IV−a’]
【0043】
【化8】 [式中、Arp、Q、R2p、R3p、R6及びR7は前記の
意味を有し、Zは塩素原子又はメタンスルホニルオキシ
基を意味する]で表される化合物と、低級アルキルアル
コール若しくは低級アルキルチオールのアルカリ金属塩
又はHNR45(ここにおいて、R4及びR5は前記の意
味を有する)で表される化合物とを反応させ、一般式
[V]
【0044】
【化9】 [式中、Arp、Q、R2p、R3p、R6及びR7は前記の
意味を有し、R1bは低級アルコキシ基、低級アルキルチ
オ基又は−NR45(ここにおいて、R4及びR5は前記
の意味を有する)で表される基を意味する]で表される
化合物とし、必要に応じ保護基を除去することにより、
一般式[I−b]
【0045】
【化10】 [式中、Ar 、Q、R1b、R2及びR3は前記の意味を有
する]で表されるN6−置換アデノシン誘導体を得るこ
とができる。
【0046】一般式[IV−a’]で表される化合物と
低級アルキルアルコール若しくは低級アルキルチオール
のアルカリ金属塩又はHNR45(ここにおいて、R4
及びR5は前記の意味を有する)で表される化合物との
反応は、一般式[IV−a’]で表される化合物1モル
に対して、低級アルキルアルコール若しくは低級アルキ
ルチオールのアルカリ金属塩又はHNR45(ここにお
いて、R4及びR5は前記の意味を有する)で表される化
合物を1モルないし過剰モル、好ましくは1〜5モル用
いて行われる。
【0047】低級アルキルアルコール及び低級アルキル
チオールとは、一般式[I]におけるR1が低級アルコ
キシ基又は低級アルキルチオ基である場合の当該低級ア
ルコキシ基又は低級アルキルチオ基にそれぞれ対応する
低級アルキルアルコール及び低級アルキルチオールを意
味する。
【0048】該低級アルキルアルコール及び低級アルキ
ルチオールは、例えば市販品を用いるか、文献記載の方
法等により容易に製造・入手することができ、それらの
アルカリ金属塩も常法により容易に製造・入手すること
ができる。
【0049】当該アルカリ金属塩としてはナトリウム塩
等が好ましい。
【0050】HNR45(ここにおいて、R4及びR5
前記の意味を有する)で表される化合物とは、一般式
[I]におけるR1が−NR45で表される基である場
合の当該置換基に対応する化合物を意味する。
【0051】該化合物は、例えば市販品を用いるか、文
献記載の方法等により容易に製造・入手することができ
る。
【0052】反応は、通常、不活性溶媒中で行われ、当
該不活性溶媒としては、例えばメタノール、エタノール
等のアルコール類;例えば塩化メチレン、クロロホル
ム、四塩化炭素、ジクロロエタン、トリクロロエチレン
等のハロゲン化炭化水素類;例えばエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;例えば
ベンゼン、トルエン、クロロベンゼン、キシレン等の芳
香族炭化水素類;例えばジメチルホルムアミド、アセト
ニトリル、アセトン、ヘキサメチルりん酸トリアミド等
の非プロトン性極性溶媒、又はその混合溶媒等が挙げら
れる。
【0053】反応温度は、通常、室温ないし反応に用い
る溶媒の沸点、好ましくは50℃〜150℃である。
【0054】反応時間は、通常、5分間〜10日間、好
ましくは10分間〜5日間である。
【0055】また、一般式[IV−a’]で表される化
合物とHNR45(ここにおいて、R4及びR5は前記の
意味を有する)で表される化合物との反応は反応を円滑
に進めるために塩基の存在下に行うこともできる。当該
塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基
又は例えばトリエチルアミン、N−エチルジイソプロピ
ルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、
N,N−ジメチルアニリン等の有機塩基が挙げられる。
【0056】当該塩基の使用量はHNR45(ここにお
いて、R4及びR5は前記の意味を有する)で表される化
合物1モルに対して、1モルないし過剰モル、好ましく
は1〜5モルである。
【0057】反応終了後、通常の処理を行い、一般式
[V]で表される化合物の粗生成物を得ることができ
る。このようにして得られた一般式[V]で表される化
合物を、常法に従って精製し、又は精製することなく、
必要に応じ、水酸基又はアミノ基の保護基の除去反応を
適宜組み合わせて行うことにより、一般式[I−b]の
化合物を製造することができる。
【0058】保護基の除去は前記製造法1と同様にして
行うことができる。
【0059】上記の方法により得られた一般式[I−
a]又は[I−b]の化合物の単離・精製は、例えばシ
リカゲル、吸着樹脂等を用いるカラムクロマトグラフィ
ー、液体クロマトグラフィー、溶媒抽出又は再結晶・再
沈澱等の常用の分離手段を単独又は適宜組み合わせて行
うことにより達成される。
【0060】一般式[I−a]又は[I−b]の化合物
は、常法により医薬として許容されうる塩とすることが
でき、また逆に塩から遊離アミンへの変換も常法に従っ
て行うことができる。
【0061】上記製造法において、原料化合物として使
用される一般式[II]で表される化合物及び一般式
[III]で表される化合物は、例えば市販品を用いる
か、例えばジャーナル・オブ・メディシナル・ケミスト
リー(J.Med.Chem.),37,3615(1
994年)等の文献記載若しくはこれに準ずる方法、あ
るいは以下の方法又は参考例に記載した方法等により製
造することができる。製造法A
【0062】
【化11】 [式中、Arp、Q及びR3pは前記の意味を有し、Ra
水素原子、低級アルキル基、トリフルオロメチル基、フ
ェニル基、低級アルコキシ基又はベンジルオキシ基を;
bは低級アルキル基を;Xは臭素原子、ヨウ素原子又
はトリフルオロメチルスルホニルオキシ基等の脱離基を
意味する] 本製造法によれば、目的の化合物[III]は、一般式
で表されるハロゲン誘導体に、一般式で表されるス
タンナン誘導体を、0価のパラジウム触媒の存在下反応
させ、次いで得られた化合物の式中、Ra−CO−で
表されるアミノ基の保護基を除去することにより製造す
ることができる。
【0063】上記の反応を、好適な反応条件等を挙げ
て、更に具体的に説明する。
【0064】化合物と化合物を所謂クロスカップリ
ング反応させて化合物を製造する工程は、通常、例え
ばトルエン等の反応に関与しない不活性溶媒中、例えば
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(0)等の0価のパラジウム触媒の存在下、化合物
1モルに対して、化合物を1モルないし過剰モル、好
ましくは1〜2モル使用して行われる。
【0065】当該パラジウム触媒の使用量は、化合物
又はの1モルに対して、0.001モル〜1モル、好
ましくは0.01〜0.3モルである。
【0066】反応温度は、通常、50℃ないし反応に用
いる溶媒の沸点まで、好ましくは80℃〜150℃であ
り、反応時間は、通常、5分間〜72時間、好ましくは
1時間〜24時間である。
【0067】次に、化合物からRa−CO−で表され
るアミノ基の保護基を除去する工程は、通常、Raが水
素原子、低級アルキル基、トリフルオロメチル基、フェ
ニル基又は低級アルコキシ基の場合、酸又はアルカリに
よる加水分解により、また、Raがベンジルオキシ基の
場合、接触還元等により行うことができる。
【0068】酸による加水分解は、通常、例えばテトラ
ヒドロフラン、メタノール等の不活性溶媒若しくはそれ
らと水との混合溶媒中か、又は溶媒の非存在下で、例え
ばギ酸、トリフルオロ酢酸、塩酸等の酸を用いて、好ま
しくは0℃〜100℃の範囲で10分間〜24時間処理
することにより行われる。
【0069】アルカリによる加水分解は、通常、例えば
メタノール、テトラヒドロフラン等の反応に悪影響を及
ぼさない不活性溶媒又はそれらと水との混合溶媒中、例
えば水酸化ナトリウム等の水酸化アルカリ金属類又は炭
酸アルカリ金属塩等を、好ましくは−20℃〜80℃の
範囲で10分間〜24時間作用させることにより行われ
る。
【0070】接触還元は、通常、例えばエタノール、酢
酸等の不活性溶媒中、例えばパラジウム−炭素触媒等の
触媒を用いて、好ましくは1〜20kg/cm2の水素
圧下に、好ましくは0℃〜40℃の範囲で10分間〜2
4時間接触還元することにより行われる。
【0071】なお、一般式又はで表される化合物は
市販品を用いるか、参考例記載の方法若しくは公知の方
法又はそれらに準じる方法を必要に応じ適宜組み合わせ
ることにより製造することができる。製造法B
【0072】
【化12】 [式中、Arp、X、R3p及びRbは前記の意味を有し、
cは水素原子又は低級アルキル基を意味する] 本製造法は、一般式[III]で表される化合物のう
ち、一般式[III−a]で表されるベンジルアミン誘
導体を製造するための方法である。
【0073】本製造法によれば、目的のベンジルアミン
誘導体[III−a]は、一般式で表されるハロゲン
誘導体に、一般式で表されるスタンナン誘導体を、0
価のパラジウム触媒の存在下反応させ、一般式で表さ
れる化合物とし、次いで該化合物にN−ブロモコハク
酸イミドを作用させてフェニル基に隣接するメチレン基
を臭素化して一般式で表される化合物とした後、該化
合物に、塩基の存在下、フタルイミドを作用させ、続
いてヒドラジンで処理するか、又はアジ化ナトリウムを
作用させ、次いで還元反応に付し、該化合物の臭素原
子をアミノ基に変換することにより製造することができ
る。
【0074】上記の反応を、好適な反応条件等を挙げ
て、更に具体的に説明する。
【0075】化合物と化合物を所謂クロスカップリ
ング反応させて化合物を製造する工程は、前記製造法
Aにおける化合物と化合物のクロスカップリング反
応と同様に行うことができ、したがって、反応条件等も
全て同様な条件が適用できる。
【0076】一般式で表される化合物から一般式
表される化合物を製造する工程は、通常、例えば四塩化
炭素等の反応に関与しない不活性溶媒中、化合物の1
モルに対して、N−ブロモコハク酸イミドを1モルない
し過剰モル、好ましくは1〜1.5モル使用して行われ
る。
【0077】反応温度は、通常、0℃ないし100℃が
好ましく、反応時間は、通常、30分間〜24時間が好
ましい。
【0078】また上記反応は反応を円滑に進めるために
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、無水過安息香
酸等のラジカル反応開始剤の存在下、又は光照射下に行
うことが好ましい。
【0079】化合物に、塩基の存在下、フタルイミド
を作用させる反応は、通常、例えば塩化メチレン、クロ
ロホルム等の反応に関与しない不活性溶媒中、化合物
の1モルに対して、1モルないし過剰モル、好ましくは
1〜5モルのフタルイミド及び塩基が使用される。また
この際フタルイミドとともに使用される塩基としては、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等が好ましく、更にこれ
ら塩基を使用せずにフタルイミドのナトリウム塩若しく
はカリウム塩をそのまま使用することもできる。
【0080】反応温度は、通常、0℃ないし100℃が
好ましく、反応時間は、通常、30分間〜24時間が好
ましい。
【0081】次いで、上記反応で得られるフタルイミド
体にヒドラジンを作用させて目的のベンジルアミン誘導
体[III−a]を製造する反応は、通常、反応に悪影
響を及ぼさない不活性溶媒中で、1モルないし過剰モ
ル、好ましくは1〜10モルのヒドラジンを用いて行う
ことができる。
【0082】当該不活性溶媒としては、例えばメタノー
ル、エタノール等のアルコール類等が好ましい。
【0083】反応温度は、通常、室温〜100℃が好ま
しく、反応時間は、通常、30分間〜24時間が好まし
い。
【0084】化合物にアジ化ナトリウムを作用させる
反応は、通常、例えば塩化メチレン、クロロホルム等の
反応に関与しない不活性溶媒中、化合物の1モルに対
して、1モルないし過剰モル、好ましくは1〜5モルの
アジ化ナトリウムが使用される。
【0085】反応温度は、通常、−20℃ないし50℃
が好ましく、反応時間は、通常、30分間〜24時間が
好ましい。
【0086】次いで、上記反応で得られるアジド体を還
元反応に付して目的のベンジルアミン誘導体[III−
a]を製造する場合、当該還元反応は、通常、反応に悪
影響を及ぼさない不活性溶媒中で、該アジド体の1モル
に対して、1モルないし過剰モル、好ましくは1〜2モ
ルの水素化金属錯体若しくはトリフェニルホスフィン等
の還元剤を用いるか、又はパラジウム−炭素触媒等を用
いる接触還元により行うことができる。
【0087】当該不活性溶媒としては、還元剤として水
素化金属錯体を用いる場合、例えばエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン等のエーテル類等が、トリフェニルホ
スフィン等でホスフィン還元を行う場合、例えば含水テ
トラヒドロフラン等が、接触還元による還元を行う場
合、例えばメタノール、エタノール等のアルコール類等
が好ましい。
【0088】当該水素化金属錯体としては、例えば水素
化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、
水素化リチウムアルミニウム等が挙げられる。
【0089】還元剤として水素化金属錯体を用いる場
合、反応温度は、通常、−20℃〜50℃が好ましく、
反応時間は、通常、10分間〜10時間が好ましい。ま
た還元剤としてトリフェニルホスフィンを用いる場合、
反応温度は、通常、30℃〜100℃が好ましく、反応
時間は、通常、30分間〜24時間が好ましい。また接
触還元による還元の場合、反応温度は、通常、室温〜5
0℃が好ましく、反応時間は、通常、10分間〜24時
間が好ましい。
【0090】なお、一般式で表される化合物は市販品
を用いるか、参考例記載の方法若しくは公知の方法又は
それらに準じる方法を必要に応じ適宜組み合わせること
により製造することができる。
【0091】本発明の化合物の有用性は、例えば以下の
薬理実験例により説明される。
【0092】薬理実験例(アデノシンA3受容体に対す
る結合選択性) (1)アデノシンA1受容体との結合性 ラット脳を50mM Tris−HCl、5mM Mg
Cl2及び20%ショ糖を含有する緩衝液(pH7.
4)中でポリトロンによりホモジナイズした。調製した
ホモジネートを3,000gにて15分間遠心し、更に
上清を100,000gで1時間遠心して得られた沈澱
を50mg/mlとなるように50mMTris−HC
l及び5mM MgCl2を含有する緩衝液(pH7.
4)中に懸濁させ、膜標品とした。
【0093】[3H]2−クロロ−N6−シクロペンチル
アデノシン(NEN.NET−1026)(40,00
0dpm)を含む225μlの50mM Tris−H
Cl緩衝液(pH7.4)に、75μlの膜標品と種々
の濃度の被検化合物3μlを加えた。これらの混合物を
室温で2時間インキュベーションし、グラスフィルター
GF/Cにて濾過を行い、氷冷した50mM Tris
−HCl緩衝液(pH7.4)にて洗浄した後、グラス
フィルター上の放射能量を測定した。非特異的結合は1
mMの8−シクロペンチル−1,3−ジプロピルキサン
チン存在下で測定し、被検化合物の結合阻害定数(Ki
値)を競合曲線より計算した[ノーニン−シュミーデベ
ルグズ・アーカイブズ・オブ・ファーマコロジー(Na
unyn−Schmiedeberg’s Arch.
Pharm.),340,679−683(1989
年)参照]。その結果を表1に示す。 (2)アデノシンA3受容体との結合性 ラット好塩基球由来のRBL−2H3細胞を培養し、同
細胞を0.25%トリプシン、0.02%EDTAを含
むリン酸緩衝液(pH7.2)で処理して培養容器より
回収した。回収した細胞をリン酸緩衝液(pH7.2)
で洗浄後、50mM Tris−HClを含有する緩衝
液(pH7.4)に5,000cells/mlとなる
ように懸濁して、細胞懸濁液を調製した。
【0094】Linden等の方法に従い、N6−4−
アミノベンジルアデノシンよりクロラミンT法により合
成し、逆相カラムを用いて精製した[125I]N6−(4
−アミノ−3−ヨードベンジル)アデノシン(200,
000cpm)を含む200μlの50mM Tris
−HCl、10mM MgCl2及び1mM EDTA
含有緩衝液(pH7.4)に、100μlの細胞懸濁液
と種々の濃度の被検化合物3μlを加えた。これらの混
合物を25℃で1時間インキュベーションし、グラスフ
ィルターGF/Cにて濾過を行い、氷冷した50mM
Tris−HCl緩衝液(pH7.4)にて洗浄した
後、グラスフィルター上の放射能量を測定した。非特異
的結合は10μlのN6−(4−アミノ−3−ヨードベ
ンジル)アデノシン存在下で測定し、被検化合物の結合
阻害定数(Ki値)を競合曲線より計算した[サーキュ
レーション・リサーチ(Circ.Res.),56
279−284(1985年);ジャーナル・オブ・バ
イオロジカル・ケミストリー(J.Biol.Che
m.),268,16887−16890(1993
年)参照]。その結果を表1に示す。
【0095】
【表1】 以上の結果、本発明化合物はアデノシンA3受容体の非
常に選択的で強力な作動薬として作用し、毒性も低いの
で各種の循環器系疾患、呼吸器系疾患、中枢神経系疾患
又は免疫系疾患の処置剤として有用であり、特に高血圧
症、不安定狭心症、急性心筋梗塞及び/又は脳神経障害
の処置剤として有用である。
【0096】一般式[I]で表される化合物は、経口又
は非経口的に投与することができ、そしてそのような投
与に適する形態に製剤化することにより、各種の循環器
系疾患、呼吸器系疾患、中枢神経系疾患又は免疫系疾患
の処置剤として供することができる。本発明の化合物を
臨床的に用いるにあたり、その投与形態に合わせ、薬剤
学的に許容される添加剤を加えて各種製剤化の後投与す
ることも可能である。その際の添加剤としては、製剤分
野において通常用いられる各種の添加剤が使用可能であ
り、例えばゼラチン、乳糖、白糖、酸化チタン、デンプ
ン、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、トウモロコシデン
プン、マイクロクリスタリンワックス、白色ワセリン、
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、無水リン酸カルシ
ウム、クエン酸、クエン酸三ナトリウム、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ソルビトール、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、ポリソルベート、ショ糖脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリビニルピロリドン、
ステアリン酸マグネシウム、軽質無水ケイ酸、タルク、
植物油、ベンジルアルコール、アラビアゴム、プロピレ
ングリコール、ポリアルキレングリコール、シクロデキ
ストリン又はヒドロキシプロピルシクロデキストリン等
が挙げられる。
【0097】これらの添加剤との混合物として製剤化さ
れる剤形としては、例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、
散剤若しくは坐剤等の固形製剤;又は例えばシロップ
剤、エリキシル剤若しくは注射剤等の液体製剤等が挙げ
られ、これらは、製剤分野における通常の方法に従って
調製することができる。なお、液体製剤にあっては、用
時に水又は他の適当な媒体に溶解又は懸濁させる形であ
ってもよい。また、特に注射剤の場合、必要に応じて生
理食塩水又はブドウ糖液に溶解又は懸濁させてもよく、
更に緩衝剤や保存剤を添加してもよい。
【0098】これらの製剤は、本発明の化合物を全薬剤
の1.0〜100重量%、好ましくは1.0〜60重量
%の割合で含有することができる。これらの製剤は、ま
た、治療上有効な他の化合物を含んでいてもよい。
【0099】本発明の化合物を高血圧症、不安定狭心
症、急性心筋梗塞及び/又は脳神経障害の処置剤として
使用する場合、その投与量及び投与回数は、患者の性
別、年齢、体重、症状の程度及び目的とする治療効果の
種類と範囲等により異なるが、一般に経口投与の場合、
成人1日あたり、0.1〜100mg/kgを1〜数回
に分けて、また非経口投与の場合は、0.001〜10
mg/kgを1〜数回に分けて投与するのが好ましい。
【0100】
【実施例】実施例及び参考例を挙げて本発明を更に具体
的に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定され
るものではない。 実施例11−[2−クロロ−6−[3−(2−チアゾリル)ベン
ジルアミノ]−9H−プリン−9−イル]−N−メチル
−β−D−リボフランウロンアミドの製造 (1)1−(2,6−ジクロロ−9H−プリン−9−イ
ル)−2,3−O−イソプロピリデン−β−D−リボフ
ランウロン酸の製造 2,6−ジクロロ−9−(2,3−O−イソプロピリデ
ン−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン[J.H
eterocyclic Chem.,11,211
(1974)参照](715mg,1.98mmol)
の水−アセトニトリル−四塩化炭素(3:2:2,28
ml)溶液に、過よう素酸ナトリウム(1.48g,
6.92mmol)及び三塩化ルテニウム・n水和物
(50mg,0.241mmol)を室温で加え、4時
間撹拌した。反応液をクロロホルム(20ml×3)で
抽出し、クロロホルム層を飽和食塩水(10ml)で洗
浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮した
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム→クロロホルム/メタノール=20/1)により精製
して、表題化合物(570mg,収率77%)を褐色油
状物として得た。
【0101】1H−NMR(CDCl3)δ:1.46
(3H,s),1.66(3H,s),4.97(1
H,br.s),5.32(1H,br.d,J=6.
0Hz),5.53(1H,br.d,J=6.0H
z),6.37(1H,br.s),8.66(1H,
s) (2)1−[2−クロロ−6−[3−(2−チアゾリ
ル)ベンジルアミノ]−9H−プリン−9−イル]−
2,3−O−イソプロピリデン−N−メチル−β−D−
リボフランウロンアミドの製造 1−(2,6−ジクロロ−9H−プリン−9−イル)−
2,3−O−イソプロピリデン−β−D−リボフランウ
ロン酸(570mg,1.52mmol)のエタノール
溶液(30ml)に、3−(2−チアゾリル)ベンジル
アミン塩酸塩(330mg,1.47mmol)及びト
リエチルアミン(1.0ml)を室温で加え、15時間
撹拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム→クロロホルム/メタノ
ール=20/1)で粗精製し、褐色油状物(471m
g)を得た。該褐色油状物をクロロホルム(50ml)
に溶解し、0℃で1−エチル−3−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(1.02g,5.
33mmol)を加え、室温で18時間撹拌した後、4
0%メチルアミン−メタノール溶液(4ml)を加え、
5時間撹拌した。反応液を減圧濃縮した後、クロロホル
ム(20ml)及び水(10ml)を加え、分液した。
更に水層をクロロホルム(20ml×2)で抽出し、ク
ロロホルム層を合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム→クロロホルム/メタノ
ール=50/1)により精製して、表題化合物(455
mg,収率55%)を無色油状物として得た。
【0102】1H−NMR(CDCl3)δ:1.37
(3H,s),1.62(3H,s),2.86(3
H,d,J=4.8Hz),4.73(1H,br.
s),4.81−4.97(2H,m),5.11−
5.22(2H,m),5.88−5.93(1H,
m),6.34−6.47(1H,m),7.35(1
H,d,J=3.2Hz),7.40−7.60(3
H,m),7.74(1H,s),7.84−7.92
(2H,m),8.03(1H,s) (3)1−[2−クロロ−6−[3−(2−チアゾリ
ル)ベンジルアミノ]−9H−プリン−9−イル]−N
−メチル−β−D−リボフランウロンアミドの製造 1−[2−クロロ−6−[3−(2−チアゾリル)ベン
ジルアミノ]−9H−プリン−9−イル]−2,3−O
−イソプロピリデン−N−メチル−β−D−リボフラン
ウロンアミド(130mg,0.241mmol)に8
5%ギ酸−水(7.5ml)を加え、室温で5時間撹拌
した。反応液を減圧濃縮し、残渣をメタノールで洗浄し
て、表題化合物(70mg,収率58%)を白色固体と
して得た。
【0103】mp277−280℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.71(3H,
d,J=4.5Hz),4.12−4.17(1H,
m),4.31(1H,s),4.50−4.59(1
H,m),4.68−4.77(2H,m),5.56
(1H,d,J=6.3Hz),5.72(1H,d,
J=4.2Hz),5.91(1H,d,J=7.3H
z),7.42−7.49(2H,m),7.77(1
H,d,J=3.3Hz),7.78−7.85(1
H,m),7.90(1H,d,J=3.3Hz),
7.99(1H,br.s),8.23−8.31(1
H,m),8.49(1H,s),9.01−9.11
(1H,m) 実施例2N−メチル−1−[2−メチルアミノ−6−[3−(2
−チアゾリル)ベンジルアミノ]−9H−プリン−9−
イル]−β−D−リボフランウロンアミドの製造 (1)2,3−O−イソプロピリデン−N−メチル−1
−[2−メチルアミノ−6−[3−(2−チアゾリル)
ベンジルアミノ]−9H−プリン−9−イル]−β−D
−リボフランウロンアミドの製造 1−[2−クロロ−6−[3−(2−チアゾリル)ベン
ジルアミノ]−9H−プリン−9−イル]−2,3−O
−イソプロピリデン−N−メチル−β−D−リボフラン
ウロンアミド(48mg,0.089mmol)の2規
定メチルアミン−テトラヒドロフラン溶液(5ml)を
90℃で25時間封管加熱した。反応液を減圧濃縮し、
分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム/メタノ
ール=19/1)により精製して、表題化合物(41m
g,収率86%)を無色油状物として得た。
【0104】1H−NMR(CDCl3)δ:1.43
(3H,s),1.63(3H,s),2.49(3
H,d,J=4.8Hz),2.98(3H,d,J=
5.4Hz),4.70(1H,br.s),4.80
−4.94(3H,m),5.47−5.54(1H,
m),5.59−5.62(1H,m),5.92−
6.08(2H,m),6.17−6.28(1H,
m),7.34−7.51(4H,m),7.85−
7.91(2H,m),8.04(1H,s) (2)N−メチル−1−[2−メチルアミノ−6−[3
−(2−チアゾリル)ベンジルアミノ]−9H−プリン
−9−イル]−β−D−リボフランウロンアミドの製造 2,3−O−イソプロピリデン−N−メチル−1−[2
−メチルアミノ−6−[3−(2−チアゾリル)ベンジ
ルアミノ]−9H−プリン−9−イル]−β−D−リボ
フランウロンアミド(41mg,0.077mmol)
に80%ギ酸−水(4ml)を加え、室温で12時間撹
拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をエタノールで洗浄
して、表題化合物(20mg,収率51%)を白色固体
として得た。
【0105】mp219−224℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.64(3H,
d,J=4.5Hz),2.75(3H,d,J=4.
2Hz),4.13−4.20(1H,m),4.23
(1H,br.s),4.59−4.80(3H,
m),5.47(1H,d,J=6.3Hz),5.5
9(1H,d,J=4.2Hz),5.82(1H,
d,J=6.9Hz),6.20−6.30(1H,
m),7.38−7.49(2H,m),7.75(1
H,d,J=3.3Hz),7.75−7.80(1
H,m),7.89(1H,d,J=3.3Hz),
7.99(1H,br.s),8.01(1H,s),
8.02−8.15(2H,m) 実施例3N−メチル−1−[2−メチルチオ−6−[3−(2−
チアゾリル)ベンジルアミノ]−9H−プリン−9−イ
ル]−β−D−リボフランウロンアミドの製造 1−[2−クロロ−6−[3−(2−チアゾリル)ベン
ジルアミノ]−9H−プリン−9−イル]−N−メチル
−β−D−リボフランウロンアミド(30mg,0.0
60mmol)のジメチルホルムアミド溶液(3ml)
にナトリウムメタンチオラート(39mg,0.56m
mol)を4回に分けて加えながら、80℃で5日間加
熱した。ギ酸を加え中和した後、クロロホルム(15m
l)を加え、不溶物を濾過し、濾液を減圧濃縮した。残
渣を分取用シリカゲル薄層クロマトグラフィー(クロロ
ホルム/メタノール=12/1×2)により精製して、
表題化合物(4.6mg,収率15%)を褐色固体とし
て得た。
【0106】mp241−252℃1 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.45(3H,
s),2.70(3H,d,J=4.5Hz),4.1
0−4.19(1H,m),4.28(1H,br.
s),4.57−4.66(1H,m),4.67−
4.79(2H,m),5.50−5.80(2H,
m),5.90(1H,d,J=7.2Hz),7.3
9−7.49(2H,m),7.74−7.82(2
H,m),7.89(1H,d,J=3.2Hz),
8.00(1H,s),8.17−8.27(1H,
m),8.32(1H,s),8.70−8.81(1
H,m) 参考例13−(2−チアゾリル)ベンジルアミン塩酸塩の製造 (1)3−(2−チアゾリル)ベンジルアルコールの製
造 m−ブロモベンズアルデヒド(3.30g,17.84
mmol)及びトリブチル−2−チアゾリルスタンナン
(7.53g,20.11mmol)のトルエン溶液
(100ml)にテトラキス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム(0)(1.85g,1.60mmo
l)を加えた後、4時間加熱還流した。反応液を室温に
戻し、飽和フッ化カリウム水溶液(100ml)を加
え、30分間撹拌した。析出した固体を濾過し、酢酸エ
チルで洗浄した。濾液を分別し、有機層を飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)により精製して、
5.00gの褐色油状物を得た。該褐色油状物をメタノ
ール(200ml)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム
(1.50g,39.65mmol)を加え、20分間
撹拌した。水(50ml)を加えた後、反応液を約1/
4に濃縮し、クロロホルム(50ml×2)で抽出し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶
媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン/酢酸エチル=9/1→2/1)により精
製し、表題化合物(2.90g,収率85%)を褐色油
状物として得た。
【0107】(2)3−(2−チアゾリル)ベンジルア
ミン塩酸塩の製造 3−(2−チアゾリル)ベンジルアルコール(2.90
g,15.18mmol)の酢酸エチル溶液(100m
l)を0℃に冷却し、トリエチルアミン(5ml)及び
塩化メタンスルホニル(1.4ml)を加え、1時間撹
拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50
ml)を加え、30分間撹拌した後、有機層を分別し
た。更に水層を酢酸エチル(50ml)で抽出し、有機
層を合わせ、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をジメチ
ルホルムアミド(50ml)に溶解し、アジ化ナトリウ
ム(1.60g,24.62mmol)を加え、65℃
で5時間撹拌した。反応液を室温に戻した後、水(25
0ml)を加え、エーテル(300ml×3)で抽出し
た。エーテル層を水及び飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残渣を
テトラヒドロフラン(85ml)に溶解し、水(15m
l)及びトリフェニルホスフィン(6.50g,24.
78mmol)を加え、1.5時間加熱還流した。反応
液を室温に戻し、減圧下濃縮した。1規定塩酸を加え酸
性とした後、酢酸エチルで洗浄した。水層に1規定水酸
化ナトリウム水溶液を加えアルカリ性とした後、クロロ
ホルム(100ml×3)で抽出した。有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残渣
をエーテル(25ml)に溶解し、10%塩酸−メタノ
ール(5ml)を加え、析出した白色固体を濾取し、減
圧乾燥して、表題化合物(2.52g,収率73%)を
得た。
【0108】
【発明の効果】本発明の新規N6−置換アデノシン誘導
体は各種の循環器系疾患、呼吸器系疾患、中枢神経系疾
患又は免疫系疾患の処置剤として有用である。特に本発
明化合物は高血圧症、不安定狭心症、急性心筋梗塞及び
/又は脳神経障害の処置剤として有用である。
【0109】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/70 ABX A61K 31/70 ABX ACD ACD C07H 19/16 C07H 19/16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式[I] 【化1】 [式中、Arはフェニル基又は複素芳香環基を;Qは低
    級アルキレン基を;R1は塩素原子、低級アルキル基、
    低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基又は−NR45
    (ここにおいて、R4及びR5は同一又は異なって、水素
    原子又は低級アルキル基を意味する)で表される基を;
    2はヒドロキシメチル基、カルバモイル基又は低級ア
    ルキルカルバモイル基を;R3は水素原子、水酸基、ア
    ミノ基又は低級アルコキシ基を意味する]で表されるN
    6−置換アデノシン誘導体又はその医薬として許容され
    うる塩。
  2. 【請求項2】Qがメチレン基である請求項1記載の化合
    物。
  3. 【請求項3】一般式[I] 【化2】 [式中、Arはフェニル基又は複素芳香環基を;Qは低
    級アルキレン基を;R1は塩素原子、低級アルキル基、
    低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基又は−NR45
    (ここにおいて、R4及びR5は同一又は異なって、水素
    原子又は低級アルキル基を意味する)で表される基を;
    2はヒドロキシメチル基、カルバモイル基又は低級ア
    ルキルカルバモイル基を;R3は水素原子、水酸基、ア
    ミノ基又は低級アルコキシ基を意味する]で表されるN
    6−置換アデノシン誘導体又はその医薬として許容され
    うる塩を有効成分とする高血圧症、不安定狭心症、急性
    心筋梗塞及び/又は脳神経障害の処置剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001522859A (ja) * 1997-11-08 2001-11-20 グラクソ グループ リミテッド 化合物

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