JPH08268611A - シート状物用巻取機のタッチロール振動防止装置 - Google Patents

シート状物用巻取機のタッチロール振動防止装置

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JPH08268611A
JPH08268611A JP9976595A JP9976595A JPH08268611A JP H08268611 A JPH08268611 A JP H08268611A JP 9976595 A JP9976595 A JP 9976595A JP 9976595 A JP9976595 A JP 9976595A JP H08268611 A JPH08268611 A JP H08268611A
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JP
Japan
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roll
touch roll
sheet
touch
winding
Prior art date
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Pending
Application number
JP9976595A
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English (en)
Inventor
Atsushi Aoki
敦 青木
Morishige Sonoda
守重 薗田
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タッチロールの振動を効果的に抑制するとと
もに、タッチロールによる巻き取りロールへの適正な接
圧力を確保する。 【構成】 シート状物1の巻き取りロール4に接圧され
るタッチロール5を有するシート状物用巻取機におい
て、タッチロール5に、実質的にタッチロール5の巻き
取りロール4への接圧方向とは反対の方向にのみ働くシ
ョックアブソーバ10を設けたことを特徴とする、シー
ト状物用巻取機のタッチロール振動防止装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タッチロールを有する
シート状物用巻取機におけるタッチロールの振動防止装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】連続的に送られてくるシート状物、たと
えばプラスチックフイルムを巻き取る巻取機として、シ
ート状物の巻き取りロールに接圧されるタッチロールを
備えたものが知られている。この種のシート状物用巻取
機においては、シート状物の巻き取りロールの空気噛み
込み量を適切にコントロールし、良好な巻姿を得るため
に、タッチロールは常時所望の押圧力で均一に巻き取り
ロールに接圧されることが好ましい。
【0003】ところが、巻き取りロールは、屡々、若干
偏心状態や楕円状になったり、あるいは、巻き取りロー
ルの表面に突起(局部的な巻きぶくれ)が生じたりする
ことがある。このような巻き取りロールに対してタッチ
ロールが接圧され、巻取軸がある回転数になると、タッ
チロールへの接触部における巻き取りロールの径の変動
に伴いタッチロールが振動する。
【0004】上記巻き取りロールの径の変動の周波数が
低い場合には、タッチロールはその変動に追従して振動
するため、タッチロールの接圧力はある範囲内に維持さ
れ、巻取上それ程大きな問題は生じない。たとえば、巻
き取りロールがある程度巻太り、かつ若干楕円状に巻か
れた状態では、高々2Hz程度の変動周波数であるた
め、たとえ上記巻き取りロールの径の変動に伴う振幅が
1〜4mmと比較的大きくても、タッチロールはそれに
追従できる。
【0005】しかし、巻き取りロールの周方向に複数箇
所の振れや突起が存在する場合や、巻取軸が相当高速回
転される場合、たとえ巻き取りロールの径の変動に伴う
振幅が1〜2mmと比較的小さな値であっても、その変
動の周波数は例えば20Hzを越える程高い値となって
しまう。このような高い周波数になると、もはやタッチ
ロールは上記変動に追従しなくなり、タッチロールの振
動と巻き取りロールの上記径の変動とは一致しなくな
る。つまり、タッチロールの表面が、ある瞬間には巻き
取りロールの表面から浮いた状態となり、次の瞬間には
巻き取りロールの表面に衝突する状態となり、この状態
がタッチロールの振動に伴ってくり返される。このよう
な状態になると、もはや、タッチロールの巻き取りロー
ルに対する適正な接圧力(面圧)は維持されなくなり、
巻き取りロールの良好な巻姿は期待できなくなる。
【0006】さらに、上記巻き取りロールの径の変動に
起因するタッチロールの振動が、タッチロール自身、あ
るいはタッチロール支持系(押圧のための支持系)の固
有振動数と一致するかその近傍の領域に至ると、タッチ
ロールが共振を起こす。タッチロールが共振すると、タ
ッチロールによる適正な接圧制御は全く期待できなくな
り、タッチロールは周期的に極度に大きな面圧を巻き取
りロールに付与してしまい、巻き取りロールの巻姿は極
度に悪化する。巻取速度を大きく低下させればこのよう
な事態を回避することも可能であるが、それでは生産効
率が大幅に低下してしまう。
【0007】また、タッチロールの振動を抑え、かつ共
振を防止する方法として、タッチロールの支持系にオイ
ルダンパを付設する方法が考えられるが、通常のオイル
ダンパは両方向に振動減衰機能を有しているため、オイ
ルダンパの抵抗がタッチロールの巻き取りロールに対す
る接圧力に直接悪影響を及ぼす。したがって、タッチロ
ールの振動に伴って接圧力が大きく変動し、接圧力(面
圧)の適正な範囲を維持できなくなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、タッチロー
ル式のシート状物用巻取機において、タッチロールの振
動を効果的に抑制するとともに、タッチロールによる巻
き取りロールへの適正な接圧力を確保することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
シート状物用巻取機のタッチロール振動防止装置は、シ
ート状物の巻き取りロールに接圧されるタッチロールを
有するシート状物用巻取機において、前記タッチロール
に、実質的にタッチロールの巻き取りロールへの接圧方
向とは反対の方向にのみ働くショックアブソーバを設け
たことを特徴とするものからなる。
【0010】たとえば、上記タッチロールがシリンダ装
置により吊下されており、タッチロールの自重の一部が
シリンダ装置の吊上げ力によって相殺されることにより
タッチロールの巻き取りロールへの接圧力が制御される
巻取機にあっては、該接圧力の方向とは反対の方向にの
み働くショックアブソーバが設けられる。
【0011】
【作用】このようなシート状物用巻取機のタッチロール
振動防止装置においては、ショックアブソーバはタッチ
ロールの接圧力の方向とは反対の方向にのみ、つまりタ
ッチロールが巻き取りロールから浮き上がろうとする方
向に対してのみ振動減衰機能を発揮する。したがって、
タッチロールの巻き取りロールからの浮き上がりが効果
的に抑制される。また、とくにショックアブソーバは、
振動の周波数が高い程大きな振動減衰力を発揮するもの
であるから、タッチロールの振動が効率よく抑えられ、
共振も効果的に防止される。
【0012】さらに、ショックアブソーバはタッチロー
ルの浮き上がり方向に対してのみしか作用しないから、
タッチロールの巻き取りロールへの接圧方向、つまり巻
き取りロールへの面圧付与方向に対しては実質的に殆ん
ど影響を及ぼさない。したがって、シリンダ手段等によ
って制御されるタッチロールの巻き取りロールへの接圧
力は、実質的にそのまま維持され、巻き取りロールに対
する適正な面圧が常時確保される。
【0013】
【実施例】以下に、本発明のシート状物用巻取機のタッ
チロール振動防止装置の望ましい実施例を、図面を参照
して説明する。図1および図2は、本発明の一実施例に
係るシート状物用巻取機のタッチロール振動防止装置を
示しており、プラスチックフイルム用巻取機に本発明を
適用したものを示している。図において、1はシート状
物としてのプラスチックフイルムを示しており、連続的
に送られてくるフイルム1は、巻取軸2に装着された巻
取コア3上にロール状に巻き取られる。この巻き取りロ
ール4直上に、巻取中の巻き取りロール4に所定の接圧
力(面圧)をもって接圧されるタッチロール5が設けら
れている。
【0014】タッチロール5は、その両軸受部6が、そ
れぞれシリンダ装置7に吊下されている。各シリンダ装
置7は、タッチロール5の自重を相殺するように、タッ
チロール5に対し上方に吊上げ力を発揮するようになっ
ており、実質的に、タッチロール5の自重から両側のシ
リンダ装置7による吊上げ力を差し引いた力が、接圧力
として巻き取りロール4に作用するようになっている。
なお、8は、タッチロール5用のアームを示しており、
巻替時等にアーム8の揺動によりタッチロール5を巻き
取りロール4から離れた位置に退避させることができる
ようになっている。シリンダ装置7は、アーム8に取り
付けられたブラケット9に支持されており、ロッドの先
端が連結された軸受部6を介してタッチロール5を吊り
上げている。
【0015】ブラケット9には、突出部9aが設けられ
ており、軸受部6には、突出板6aが設けられている。
この突出部9aと突出板6aの間に、ショックアブソー
バ10が設けられている。ショックアブソーバ10は、
適当な固定具11を介して突出部9aに固定されてい
る。ショックアブソーバ10のロッド10aの先端に
は、先端が略半球面に形成されたパッド12が取り付け
られており、パッド12は突出板6aに当接されてい
る。
【0016】シリンダ装置7は、垂直方向に垂下されて
おり、ショックアブソーバ10も、垂直方向に垂下され
ている。したがって、本実施例では、タッチロール5の
自重方向に対し、丁度反対方向、つまり垂直上方にシリ
ンダ装置7がタッチロール5を吊上げ、ショックアブソ
ーバ10は、同じ垂直上方への振動に対してのみ働くよ
うになっている。13は、タッチロール5の軸受部6を
垂直方向上下に案内するガイドを示している。すなわ
ち、タッチロール5の振動、および上記の各装置による
力は、図の矢印の方向に作用する。
【0017】このような実施例装置においては、ショッ
クアブソーバ10は、軸受部6が上方に移動するときの
み、突出板6a、パッド12を介してロッド10aが縮
められ、振動減衰力を発揮する。つまり、タッチロール
5の巻き取りロール4からの浮き上がり方向に対しての
み抑止力を発揮する。したがってまず、タッチロール5
の巻き取りロール4からの浮き上がりが効率よく抑えら
れる。
【0018】そして、ショックアブソーバ10は、振動
の周波数が高い程大きな振動減衰力を発揮できるもので
あるから、前述の如く20Hzを超えるような高い振動
周波数に対して特に有効に作用し、該高い周波数の振動
が効率よく抑えられる。特にタッチロール5が共振を起
こそうとするような高い振動周波数領域において、大き
な振動減衰力が作用する結果、共振状態の発生が回避さ
れ、振幅の増大も抑えられる。
【0019】また、ショックアブソーバ10は、タッチ
ロール5の自重方向には作用しない(フリー状態であ
る)ことから、タッチロール5の自重とシリンダ装置7
の吊上げ力との差によって定まる巻き取りロール4への
接圧力には実質的に影響を及ぼさない。したがって、制
御目標通りの所望の接圧力が、タッチロール5の振動に
かかわらず常時安定して維持される。その結果、巻き取
りロール4に加わる接圧力(面圧)が、過大な、あるい
は過小な値になることが防止され、実質的に、常時ある
適正な範囲に収めることが可能となる。タッチロール5
の振動にかかわらず面圧が適正な範囲に維持される結
果、巻き取りロール4の空気噛込率も巻初めから巻終り
まで終始所望の範囲にコントロールされることになり、
良好な巻姿が確保される。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシート状
物用巻取機のタッチロール振動防止装置によるときは、
一方向にのみ作用するショックアブソーバを設けること
により、タッチロールの特に高い周波数の振動が効果的
に抑制され、かつ、巻き取りロールに対する適正な接圧
力の範囲も確保されるので、共振状態の発生防止は勿論
のこと、高速巻取等においても巻き取りロールの良好な
巻姿を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る巻取機の巻取部の正面
図である。
【図2】図1の装置の透視側面図である。
【符号の説明】
1 シート状物としてのプラスチックフイルム 2 巻取軸 3 巻取コア 4 巻き取りロール 5 タッチロール 6 軸受部 7 シリンダ装置 10 ショックアブソーバ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状物の巻き取りロールに接圧され
    るタッチロールを有するシート状物用巻取機において、
    前記タッチロールに、実質的にタッチロールの巻き取り
    ロールへの接圧方向とは反対の方向にのみ働くショック
    アブソーバを設けたことを特徴とする、シート状物用巻
    取機のタッチロール振動防止装置。
  2. 【請求項2】 前記タッチロールがシリンダ装置により
    吊下されており、タッチロールの自重の一部がシリンダ
    装置の吊上げ力によって相殺されることによりタッチロ
    ールの巻き取りロールへの接圧力が制御されており、該
    接圧力の方向とは反対の方向にのみ働くショックアブソ
    ーバが設けられている、請求項1のシート状物用巻取機
    のタッチロール振動防止装置。
  3. 【請求項3】 前記ショックアブソーバがタッチロール
    の両側軸部に対して設けられている、請求項1又は2の
    シート状物用巻取機のタッチロール振動防止装置。
  4. 【請求項4】 前記シート状物がプラスチックフイルム
    である、請求項1ないし3のいずれかに記載のシート状
    物用巻取機のタッチロール振動防止装置。
JP9976595A 1995-03-30 1995-03-30 シート状物用巻取機のタッチロール振動防止装置 Pending JPH08268611A (ja)

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