JPH08268367A - 舵取装置 - Google Patents

舵取装置

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Publication number
JPH08268367A
JPH08268367A JP7099724A JP9972495A JPH08268367A JP H08268367 A JPH08268367 A JP H08268367A JP 7099724 A JP7099724 A JP 7099724A JP 9972495 A JP9972495 A JP 9972495A JP H08268367 A JPH08268367 A JP H08268367A
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JP
Japan
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handle
stem
rotating member
end side
pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP7099724A
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English (en)
Inventor
Satoshi Takaiwa
聡 高岩
Masayuki Saito
昌之 斎藤
Tetsuo Yasumaru
哲夫 安丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Fukushima KK
Original Assignee
Tokico Fukushima KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空きスペースを有効利用して緩衝機構を収容
し、当該緩衝機構の小型軽量化や外観を向上する。 【構成】 ヘッドパイプ2、回動部材Aおよびハンドル
支持部材8とからなる舵取装置36において、ハンドル
ステム22の上側にブラケット24、ハンドルステー2
5を介してハンドルバーを上下方向に回動可能に支持
し、ハンドルステム22から伸縮可能に突出した昇降ロ
ッド28をハンドルステー25に連結し、ホークステム
21と昇降ロッド28との間に位置してゴム材料からな
る緩衝部材35をハンドルステム22内に設ける構成と
した。従って、ホークステム21側から振動や衝撃が作
用すると、緩衝部材35の弾性変形で緩和され、ハンド
ルバーへの振動伝達が防止される。しかも、緩衝部材3
5は構成が簡単でハンドルステム22内に収容されてい
るから、小型軽量で外観を損ねることもない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自転車やバイク
の前輪等を操作するのに用いて好適な舵取装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、自転車やバイクには進行方向を
変えるための舵取装置が設けられ、例えば自転車の舵取
装置は、自転車フレームの前側に設けられたヘッドパイ
プと、該ヘッドパイプに回動可能に取付けられたハンド
ルとから大略構成され、ハンドルは、該ハンドルと共に
前記ヘッドパイプに回動可能に取付けられた前ホークと
接続されている。また、前ホークには下向きに伸長した
一対のホーク足が設けられ、該各ホーク足の先端には前
輪が回転可能に取付けられている。
【0003】そして、この自転車の舵取装置は走行する
ときにハンドルを回動操作することにより、前ホークを
介して前輪の向きを変え、進行方向を所望の方向に変え
るものである。
【0004】また、昨今の自転車では、悪路走行時や段
差乗越え時等の振動や衝撃を緩和して乗り心地の向上を
図るために、前ホークに緩衝機構を備えたものがあり、
この緩衝機構を備えた前ホークとしては、該前ホークの
各ホーク足にそれぞれサスペンションを取付ける構成と
なったものが用いられ、各サスペンションを伸縮させる
ことにより振動や衝撃を緩和するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるものでは、前ホークの各ホーク足にそれぞ
れサスペンションを取付ける構成としているから、サス
ペンションが2本必要になり、軽量化のニーズに反して
重量が増大する上に、高価なサスペンションを2本用い
るためコストの増大を招くという問題がある。
【0006】また、各サスペンションは前輪の両脇に配
設され、各ホーク足の一部を兼ねているから、組立時や
メンテナンス時の作業性が悪く、外観の点でも見た目が
悪いという問題がある。
【0007】本発明は、上述した従来技術の問題に鑑み
なされたもので、空きスペースを有効利用して緩衝機構
を収容し、当該緩衝機構の小型軽量化や外観を向上でき
るようにした舵取装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明が採用する舵取装置は、筒状の
パイプと、該パイプに対して回動可能に軸方向に固定支
持された筒状の回動部材と、一端側にハンドル取付部が
形成され、他端側が該回動部材に対して摺動可能に挿嵌
され、前記回動部材と一体的に前記パイプに対して回動
するハンドル支持部材と、前記回動部材内に設けられ、
該ハンドル支持部材への衝撃を緩和する緩衝機構とから
構成してなる。
【0009】また、請求項2の発明のように、前記緩衝
機構は、前記ハンドル支持部材が前記回動部材に対して
他端側に摺動したときに弾性力を発生する弾性部材によ
って構成するのが好ましい。
【0010】さらに、請求項3の発明のように、前記緩
衝機構は、ピストンロッドおよびチューブが前記回動部
材および前記ハンドル支持部材に接続され、内部に減衰
力発生機構を有するショックアブソーバによって構成し
てもよい。
【0011】また、請求項4の発明のように、前記回動
部材と前記ハンドル支持部材との間にはリンク機構を設
け、該リング機構により前記ハンドル支持部材を前記回
動部材に対して摺動可能に支持してもよい。
【0012】さらにまた、請求項5の発明のように、前
記パイプをペダルが設けられた自転車フレームの前側に
固着し、前記回動部材の他端側に前ホークの一端側を取
付け、該前ホークの他端側に前輪を回転可能に取付ける
構成としてもよい。
【0013】
【作用】請求項1の発明の構成により、パイプや回動部
材に振動や衝撃が加わっても、この振動や衝撃を緩衝機
構で緩和でき、ハンドル支持部材を介して運転者に振動
や衝撃が伝わるのを防止できる。しかも、緩衝機構はパ
イプに支持された回動部材内に設けられているから、緩
衝機構を1つにでき、外観もすっきりする。
【0014】また、請求項2の発明の構成により、パイ
プや回動部材に振動や衝撃が加わっても、この振動や衝
撃は弾性部材が弾性変形することによって緩和され、ハ
ンドル支持部材側に伝わるのが防止される。しかも、緩
衝機構を単一にでき、構成も簡略化できる。
【0015】さらに、請求項3の発明の構成により、パ
イプや回動部材に振動や衝撃が加わっても、この振動や
衝撃はショックアブソーバの減衰力発生機構によって緩
和され、ハンドル支持部材側に伝わるのが防止される。
しかも、緩衝機構を単一にできる。
【0016】また、請求項4の発明の構成により、ハン
ドル支持部材の回動部材に対する摺動をスムーズにで
き、小さな振動も緩和できる。
【0017】さらにまた、請求項5の発明の構成によ
り、自転車の前輪を操作するのに当該舵取装置を適用で
きる。
【0018】
【実施例】以下、図1ないし図8に本発明の実施例によ
る舵取装置を自転車に適用した場合を例に挙げて説明す
る。
【0019】まず、図1ないし図3に本発明の第1の実
施例を示す。
【0020】図中、1は自転車の骨組構造をなす自転車
フレームを示し、該自転車フレーム1は、ヘッドパイプ
2、立パイプ3、上パイプ4、下パイプ5、チェーンス
テー6,6およびバックホーク7,7(それぞれ片方の
み図示)から大略構成されている。
【0021】Aはヘッドパイプ2(パイプ)に回動可能
に軸方向に固定支持された筒状の回動部材、8は該回動
部材Aの上端側(一端側)に取付けられたハンドル支持
部材、9は回動部材Aの下端側(他端側)に取付けられ
た前ホークをそれぞれ示し、該前ホーク9の下端側には
前輪10が回転可能に取付けられている。
【0022】また、11は各チェーンステー6、バック
ホーク7の接続部に回転可能に取付けられた後輪、12
は立パイプ3の下端部に回転可能に設けられた大径のス
プロケット、13は後輪11の中心部に設けられた小径
のスプロケットをそれぞれ示し、該各スプロケット1
2,13間にはチェーン14が巻回されている。また、
前記大径のスプロケット12には一対のペダル15,1
5が取付けられ、立パイプ3の上端側にはサドル16が
取付けられている。
【0023】次に、前ホーク9、ハンドル支持部材8等
について図2および図3を参照しつつ詳細に説明する。
【0024】21はヘッドパイプ2内に回動可能に取付
けられたホークステムで、該ホークステム21は薄肉な
円筒状に形成されている。22はホークステム21と共
にヘッドパイプ2内に回動可能に取付けられたハンドル
ステムで、該ハンドルステム22は、ホークステム21
の内径にほぼ対応する外径をもって薄肉な円筒状に形成
されている。このホークステム21とハンドルステム2
2とで回動部材Aは構成されており、回動部材Aはヘッ
ドパイプ2に軸方向に固定支持されている。
【0025】ハンドルステム22の下端側内周には、後
述の固定ブロック30の雄ねじ部30Aが螺着される雌
ねじ部22Aが形成されており、一方ハンドルステム2
2の上端側内周には、後述の昇降ロッド28を摺動可能
に支持するロッドガイド23が固着されている。また、
ホークステム21の下端側には前ホーク9の一端側が溶
接等により固着されている。
【0026】24はハンドルステム22の上端側外周に
固着されたブラケット、25は基端側が該ブラケット2
4にピン26を介して回動可能に連結され、先端側が前
方に向けて伸長したハンドルステーをそれぞれ示し、該
ブラケット24、ハンドルステー25および昇降ロッド
28によってリンク機構を構成している。また、ハンド
ルステー25の中間部は、後述するハンドルバー27の
取付け高さ位置が高くなるのを抑えるために下側に屈曲
したクランク部25Aとなっており、クランク部25A
の先端側には、ハンドルバー27が取付けられるハンド
ル取付部25Bが形成されている。さらに、ハンドルス
テー25には、クランク部25Aよりも基端側に位置し
て昇降ロッド28の係合ピン28Aが係合する係合穴2
5Cが形成され、該係合穴25Cはハンドルステー25
が回動するときの係合ピン28Aとの位置ずれを許容で
きるように長穴状に形成されている。このハンドルステ
ー25と昇降ロッド28とでハンドル支持部材は構成さ
れている。そして、ブラケット24、ハンドルステー2
5等からなるリンク機構はハンドルバー27を上下動可
能に支持しつつ、ハンドルバー27を操作したときに
は、該ハンドルバー27と一体的に回動部材Aを回動さ
せるようになっている。
【0027】27はハンドル取付部25Bに取付けられ
たハンドルバー(図1参照)で、該ハンドルバー27は
幅方向に伸長して設けられ、その両端側を握持して回動
操作することにより前輪10を回動させるものである。
【0028】また、28は下端側がハンドルステム22
内に摺動可能に挿嵌され、上端側がロッドガイド23を
介してハンドルステム22から伸縮可能に突出した昇降
ロッドを示し、該昇降ロッド28の上端側は前方に向け
て屈曲し、その先端部にはハンドルステー25の係合穴
25Cに係合する係合ピン28Aが幅方向に突設されて
いる。また、該昇降ロッド28には、後述の固定ボルト
32が挿通されるボルト穴28Bおよび座ぐり穴28C
が同軸に形成されている。
【0029】29はホークステム21とハンドルステム
22との間に設けられたハンドル固定機構を示し、該ハ
ンドル固定機構29は、図3に示す如く、後述する固定
ブロック30、可動ブロック31および固定ボルト32
から構成されている。
【0030】30はハンドルステム22の雌ねじ部22
Aに雄ねじ部30Aを介して螺着された固定ブロック
で、該固定ブロック30は、その下面が傾斜して衝合斜
面30Bとなっている。また、該固定ブロック30の中
央には固定ボルト32の小径部32Cが挿通される挿通
穴30Cが形成されている。
【0031】31は固定ブロック30に対向するように
ホークステム21内に挿嵌された可動ブロックで、該可
動ブロック31は、その上面が傾斜して衝合斜面30B
と衝合する衝合斜面31Aとなっている。また、可動ブ
ロック31の中央には固定ボルト32のねじ部32Dと
螺合するねじ穴31Bが形成されている。
【0032】32は昇降ロッド28から可動ブロック3
1に亘って設けられた固定ボルトで、該固定ボルト32
はその頭部32Aが座ぐり穴28Cの底部と係合してい
る。また、固定ボルト32の下側は段部32Bを介して
固定ブロック30の挿通穴30Cに挿通される小径部3
2Cとなり、該小径部32Cの先端側は可動ブロック3
1のねじ穴31Bに螺合するねじ部32Dとなってい
る。
【0033】そして、上述にように構成されたハンドル
固定機構29は、固定ボルト32を昇降ロッド28の座
ぐり穴28C、ボルト穴28B内に挿通し、小径部32
Cを固定ブロック30の挿通穴30Cを挿通させると共
に、先端のねじ部32Dを可動ブロック31のねじ穴3
1Bに螺合させ、この状態で固定ボルト32を締め込む
ことにより、各ブロック30,31の衝合斜面30B,
31Aを衝合させる。これにより、可動ブロック31が
径方向にずれてホークステム21内面に押付けられるか
ら、ハンドルステム22とホークステム21とは強い摩
擦力によって一体に固定され、ハンドルステム22とホ
ークステム21とはヘッドパイプ2に軸受33,34を
介して回動自在に取付けられた状態となる。
【0034】また、このときに昇降ロッド28は、座ぐ
り穴28Cの底部に固定ボルト32の頭部32Aが係合
して上限位置で固定され、下方への移動のみ許されるよ
うになる。
【0035】さらに、35はハンドルステム22内に配
設された緩衝機構となる緩衝部材で、該緩衝部材35
は、弾性を有するゴム材料等から厚肉な円筒状に形成さ
れている。また、緩衝部材35は昇降ロッド28と固定
ブロック30との間に初期荷重が与えられた状態で配設
され、これにより昇降ロッド28を上限位置まで押し上
げてハンドルバー27を初期位置に位置決めしている。
そして、緩衝部材35は振動(衝撃)の大きさに応じて
弾性変形することによりヘッドパイプ2に対してハンド
ルバー27が移動するのを許しつつ、弾性力でこのとき
の衝撃を緩和し、ハンドルバー27に衝撃が伝わるのを
防止するものである。
【0036】かくして、本実施例ではヘッドパイプ2、
回動部材Aおよびハンドル支持部材8とで舵取装置36
を構成し、回動部材Aの一部をなすハンドルステム22
内に緩衝部材35が設けられている。
【0037】本実施例による舵取装置36を備えた自転
車は上述の如き構成を有するもので、ハンドル支持部材
8、前ホーク9周りを組付ける場合には、可動ブロック
31が挿入されたホークステム21をヘッドパイプ2内
に下側から挿入し、固定ブロック30、緩衝部材35が
取付けられたハンドルステム22をホークステム21内
に嵌合するようにヘッドパイプ2内に上側から挿入す
る。そして、固定ボルト32を昇降ロッド28、緩衝部
材35、固定ブロック30に亘って挿入し、そのねじ部
32Dを可動ブロック31のねじ穴31Bに螺着して締
め込むことにより、ハンドル支持部材8と前ホーク9を
固定状態で接続して自転車フレーム1に組付ける。
【0038】次に、上述したように組立られた自転車を
走行させるときの動作について説明する。
【0039】まず、サドル16に運転者が乗車し、各ペ
ダル15を踏込んでスプロケット12を回転駆動し、チ
ェーン14、スプロケット13を介して後輪11を回転
駆動することによって自転車を走行させる。
【0040】そして、ハンドル支持部材8のハンドルバ
ー27を操作し、前ホーク9と共に前輪10を所望の方
向に回動させることにより、自転車を所望の方向に走行
させるようになっている。
【0041】この走行時に前輪10で障害物、例えば段
差を乗越えた場合には、該前輪10に突き上げるような
外力(衝撃)が作用し、前ホーク9を介して回動部材A
が外力の大きさに応じて上方に急激に変位する。これに
伴ない、昇降ロッド28と固定ブロック30との間に設
けられた緩衝部材35も上方に移動しようとするが、昇
降ロッド28にはハンドルバー27およびハンドルステ
ー25を介して運転者の体重がかかっているので、緩衝
部材35は軸方向に圧縮されて弾性変形する。ゆえに、
緩衝部材35が弾性変形することによりこの外力を吸収
してハンドルバー27側へ外力が作用するのを防止する
ことができる。
【0042】即ち、回動部材Aが外力の大きさに応じて
上方に変位すると、緩衝部材35が弾性変形した分だけ
昇降ロッド28がハンドルステム22内に進入し、該昇
降ロッド28の進入に伴ないハンドルステー25がブラ
ケット24に対し回動する。このとき、ハンドルステー
25の係合穴25Cに係合する昇降ロッド28に設けら
れた係合ピン28Aは、係合穴25Cに対して前方にず
れることにより、昇降ロッド28および回動部材Aの中
心軸が常に同一軸線上となるようにしている。従って、
昇降ロッド28は回動部材Aに対して傾斜するようなこ
とはなく、ハンドルステー25に取付けられたハンドル
バー27は回動部材Aに対してスムーズに下側に変位す
ることができる。この結果、回動部材Aの上側への変位
とハンドルバー27の下側への変位とで外力が相殺され
るようになるから、外力によってハンドルバー27が変
位(振動)するのを防止できる。
【0043】また、運転者が急発進や急停止をした場
合、運転者が把持するハンドルバー27を介してハンド
ルステー25には前後方向への外力(横荷重)が作用
し、この横荷重によりハンドルステー25は前後方向に
若干移動するが、この場合においても、係合ピン28A
は、係合穴25Cに対して前後方向にずれることによ
り、昇降ロッド28および回動部材Aの中心軸が常に同
一軸線上となるようにしており、昇降ロッド28は回動
部材Aに対して傾斜するようなことはない。
【0044】一方、段差を乗越えて通常の走行状態に戻
る場合には、外力の減少に伴ない緩衝部材35の弾性力
によって昇降ロッド28がハンドルステム22から伸長
し、座ぐり穴28C底部と固定ボルト32の頭部32A
が当接するまで押し上げられる。このときにはハンドル
ステム22、前ホーク9等が通常の走行状態に戻るよう
に下側に変位しているから、ハンドルバー27の上側へ
の変位とハンドルステム22等の下側への変位とによっ
てハンドルバー27をほぼ初期位置で保持でき、戻り時
にハンドルバー27に振動が生じるのを防止できる。
【0045】また、スポーツ走行を行なうときのように
自転車でジャンプし、着地したときにおいても、緩衝部
材35を弾性変形させつつハンドルバー27を回動させ
ることにより衝撃を緩和し、着地時に手や肩に衝撃が作
用するのを防止できる。
【0046】かくして、本実施例によれば、弾性を有す
るゴム材料からなる緩衝部材35をハンドルステム22
内に配設し、前輪10、前ホーク9側に作用する振動や
衝撃を緩和するようにしているから、緩衝機構としての
構成を大幅に簡略化して小型軽量化を図ることができ、
自転車の操作性を向上することができる。また、緩衝部
材35をゴム材料から形成してハンドルステム22内に
収容することにより、緩衝部材35を安価に製造できる
上に、従来技術では2本必要であった緩衝機構(サスペ
ンション)を1つにすることができ、製造コストを大幅
に低減することができる。しかも、緩衝部材35をハン
ドルステム22内に収容することにより、従来技術のよ
うに緩衝機構(サスペンション)を露出させることな
く、外観をすっきりさせることができ、自転車のデザイ
ンを生かすことができる。
【0047】また、緩衝部材35をハンドルバー27に
近いハンドルステム22内に配設しているから、ハンド
ルバー27に作用する振動を効果的に緩和することがで
き、手や肩の負担を大幅に低減して走行時の疲労を少な
くすることができる。
【0048】さらに、ハンドルバー27をリンク機構に
よって回動させるようにしているから、該ハンドルバー
27の上下動(回動)をスムーズに行なうことができ、
緩衝効果を高めることができる。
【0049】また、昇降ロッド28の係合ピン28Aは
ハンドルステー25の係合穴25Cに対して前後方向に
移動可能なため、昇降ロッド28および回動部材Aの中
心軸を常に同一軸線上とすることができるので、昇降ロ
ッド28は回動部材Aをこじるようなことはなく、昇降
ロッド28および回動部材Aの耐久性を確保することが
できる。
【0050】一方、ハンドルステー25の途中にクラン
ク部25Aを設け、ハンドルバー27の取付け位置が高
くなるのを抑えているから、走行時の姿勢を理想的な姿
勢にすることができる。
【0051】また、ホークステム21とハンドルステム
22との固定、ハンドル支持部材8の取付けを1本の固
定ボルト32で行なうことができるから、組立時やメン
テナンス時の作業性を大幅に向上することができる。
【0052】次に、図4および図5に本発明の第2の実
施例を示すに、本実施例の特徴は、ハンドル固定機構の
固定ボルトを下側から挿入して締付ける構成としたこと
にある。なお、本実施例では、前述した第1の実施例と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0053】図中、41は本実施例によるハンドル支持
部材を示し、該ハンドル支持部材41は、後述するハン
ドルステー45、昇降ロッド47から構成されている。
【0054】42は下端側がヘッドパイプ2を介してホ
ークステム21内まで進入した筒状のハンドルステム
で、該ハンドルステム42の下端側内周には、前記第1
の実施例で述べたハンドルステム22と同様に、後述す
る固定ブロック49の雄ねじ部49Aが螺着される雌ね
じ部42Aが形成されている。しかし、本実施例による
ハンドルステム42は、前記雌ねじ部42Aの上側に位
置してかしめ部42Bが形成されている点で相違してい
る。このホークステム21とハンドルステム42とで回
動部材Bは構成されており、回動部材Bはヘッドパイプ
2に軸方向に固定支持されている。
【0055】43はハンドルステム42の下側にかしめ
部42Bを介してかしめ固定された支持部材で、該支持
部材43は、その上面側で後述する緩衝部材52の下側
を支持するものである。
【0056】44はハンドルステム42の上端側外周に
固着され、先端側が上方に向けて伸長したブラケット、
45は基端側が該ブラケット44にピン46を介して回
動可能に連結され、先端側が前方に向けて伸長したハン
ドルステーをそれぞれ示し、該ブラケット44、ハンド
ルステー45および昇降ロッド47によってリンク機構
を構成している。このハンドルステー45には、昇降ロ
ッド47の係合ピン47Aが係合する係合穴45Aが形
成され、該係合穴45Aは、ハンドルステー45が回動
するときの係合ピン47Aとの位置ずれを許容できるよ
うに長穴状に形成されている。また、ハンドルステー4
5の先端側には、ハンドルバー27が取付けられるハン
ドル取付部45Bが形成されている。
【0057】47は下端側がハンドルステム42内に進
入し、上端側がロッドガイド23を介してハンドルステ
ム42から伸縮可能に突出した昇降ロッドを示し、該昇
降ロッド47の上端側にはハンドルステー45の係合穴
45Aに係合する係合ピン47Aが幅方向に突設されて
いる。また、昇降ロッド47の下端側には、後述する固
定ボルト51のガイド部51Cを進入させるための挿入
穴47Bが形成されている。さらに、昇降ロッド47
は、ハンドルステム42から所定寸法伸長したときに係
合ピン47Aがハンドルステー45の係合穴45Aに当
接して伸長が規制されるようになっており、これによっ
てハンドルステム42からの脱落が防止されている。
【0058】48はホークステム21とハンドルステム
42との間に設けられた本実施例によるハンドル固定機
構を示し、該ハンドル固定機構48は、図5に示す如
く、後述する固定ブロック49、可動ブロック50およ
び固定ボルト51から構成されている。
【0059】49はハンドルステム42の雌ねじ部42
Aに雄ねじ部49Aを介して螺着された固定ブロック
で、該固定ブロック49は、その下面が傾斜して衝合斜
面49Bとなっている。また、該固定ブロック49の中
央には固定ボルト51のねじ部51Bと螺合するねじ穴
49Cが形成されている。
【0060】50は固定ブロック49に対向するように
ホークステム21内に挿嵌された可動ブロックで、該可
動ブロック50は、その上面が傾斜して衝合斜面49B
と衝合する衝合斜面50Aとなっている。また、可動ブ
ロック50の中央には固定ボルト51が挿通される挿通
穴50Bが形成されている。
【0061】51は可動ブロック50から昇降ロッド4
7の下端側に亘って設けられた固定ボルトで、該固定ボ
ルト51はその頭部51Aの軸方向中間部までが固定ブ
ロック49のねじ穴49Cに螺合するねじ部51Bとな
り、それより先端側は緩衝部材52に挿通されるガイド
部51Cとなっている。
【0062】そして、上述のように構成されたハンドル
固定機構48は、固定ボルト51を可動ブロック50の
挿通穴50Bに挿通しつつ、そのねじ部51Bを固定ブ
ロック49のねじ穴49Cに螺着して締め込んで、各ブ
ロック49,50の衝合斜面49B,50Aを衝合させ
る。これにより、可動ブロック50が径方向にずれてホ
ークステム21内面に押付けられるから、ハンドルステ
ム42とホークステム21とは強い摩擦力によって一体
に固定される。
【0063】52はハンドルステム42内に配設された
緩衝機構となる緩衝部材で、該緩衝部材52は、前記第
1の実施例で述べた緩衝部材35と同様に、弾性を有す
るゴム材料等から厚肉な円筒状に形成されている。ま
た、緩衝部材52は昇降ロッド47と支持部材43との
間に挟持された状態で配設されている。
【0064】一方、53は前ホーク9の上端側に穿設さ
れた治具挿入穴で、該治具挿入穴53は、固定ボルト5
1を締めたり、緩めたりするときにソケットレンチ、ド
ライバ等の治具を挿入するためのものである。
【0065】かくして、本実施例ではヘッドパイプ、回
動部材Bおよびハンドル支持部材41とで舵取装置54
を構成しており、このように構成された本実施例におい
ても、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、本実施例では、ハンドルステー25、昇
降ロッド28の形状を簡略化でき、製造コストを低減で
きる。
【0066】次に、図6に本発明の第3の実施例を示す
に、本実施例の特徴は、リンク機構をなすブラケット、
ハンドルステーをハンドルステムの前側に配設したこと
にある。なお、本実施例では、前述した第2の実施例と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0067】図中、61は本実施例によるハンドル支持
部材を示し、該ハンドル支持部材61は、前記第2の実
施例で述べた昇降ロッド47と、後述のリンクアーム6
3およびハンドルステー65から構成されている。
【0068】62はハンドルステム42の上端側外周に
固着され、先端側が前方かつ上方に向けて伸長したブラ
ケット、63は基端側が該ブラケット62にピン64を
介して回動可能に連結され、先端側が後方に向けて伸長
して昇降ロッド47の係合ピン47Aに係合穴63Aを
介して係合したリンクアーム、65は該リンクアーム6
3と一体的に形成され、リンクアーム63の先端側から
前方に向けて伸長し、先端部のハンドル取付部65Aに
ハンドルバー27が取付けられるハンドルステーをそれ
ぞれ示し、該ブラケット62、リンクアーム63、ハン
ドルステー65および昇降ロッド47によってリンク機
構を構成している。
【0069】また、リンクアーム63の係合穴63A
は、該リンクアーム63が回動するときの係合ピン47
Aとの位置ずれを許容できるように長穴状に形成されて
いる。そして、リンク機構は、リンクアーム63を介し
てハンドルステー65のハンドル取付部65Aに取付け
られるハンドルバー27を上下動可能に支持しつつ、ハ
ンドルバー27を操作したときには、該ハンドルバー2
7、回動部材Bを回動させるようになっている。
【0070】かくして、本実施例ではヘッドパイプ2、
回動部材Bおよびハンドル支持部材61とで舵取装置6
6を構成しており、このように構成された本実施例にお
いても、前記各実施例とほぼ同様の作用効果を得ること
ができるが、本実施例では、ブラケット62、リンクア
ーム63をハンドルステム42の前側に配設しているか
ら、これらの部材が運転の妨げになるのを防止できる。
【0071】次に、図7および図8に本発明の第4の実
施例を示すに、本実施例の特徴は、緩衝機構としてショ
ックアブソーバを用いたことにある。
【0072】図中、71は本実施例による自転車フレー
ムを示し、該自転車フレーム71の前側には、上パイプ
72、下パイプ73の前端部に位置してヘッドパイプ7
4が固着されている。
【0073】75はヘッドパイプ74内に回動可能に取
付けられたホークステムで、該ホークステム75は薄肉
な円筒状に形成されている。76はホークステム75と
共にヘッドパイプ74内に回動可能に取付けられたハン
ドルステムで、該ハンドルステム76は、ホークステム
75の内径にほぼ対応する外径をもって薄肉な円筒状に
形成されている。このホークステム75とハンドルステ
ム76とで回動部材Cは構成されており、回動部材Cは
ヘッドパイプ74に軸方向に固定支持されている。
【0074】ハンドルステム76の下端側内周には、後
述する支持部材80および固定ブロック87の雄ねじ部
87Aが螺着される雌ねじ部76Aが形成されており、
一方ハンドルステム76の上端側内周には、後述の昇降
ロッド85を摺動可能に支持するロッドガイド77が固
着されている。また、ホークステム75の下端側には前
ホーク78の一端側が溶接等により固着されている。
【0075】79はハンドルステム76を介してヘッド
パイプ74に取付けられたハンドル支持部材を示し、該
ハンドル支持部材79は後述するハンドルステー84、
昇降ロッド85から構成されている。
【0076】80はハンドルステム76の雌ねじ部76
A上側寄りに螺着された支持部材で、該支持部材80の
中央には、後述するピストンロッド95が取付けられる
取付穴80Aが形成されている。
【0077】81はハンドルステム76の上端側外周に
固着され、先端側が前方かつ上方に向けて伸長したブラ
ケット、82は基端側が該ブラケット81にピン83を
介して回動可能に連結され、先端側が後方に向けて伸長
して昇降ロッド85の係合ピン85Aに係合穴82Aを
介して係合したリンクアーム、84は該リンクアーム8
2と一体的に形成され、リンクアーム82の先端側から
前方に向けて伸長し、先端部のハンドル取付部84Aに
ハンドルバーが取付けられるハンドルステーをそれぞれ
示し、該ブラケット81、リンクアーム82、ハンドル
ステー84および昇降ロッド85によってリンク機構を
構成している。また、前記リンクアーム82の係合穴8
2Aは、該リンクアーム82が回動するときの係合ピン
85Aとの位置ずれを許容できるように長穴状に形成さ
れている。そして、リンク機構はリンクアーム82を介
してハンドルステー84のハンドル取付部84Aに取付
けられるハンドルバーを上下動可能に支持しつつ、ハン
ドルバーを操作したときには、該ハンドルバーと一体的
に回動部材Cを回動させるようになっている。
【0078】また、85は下端側がハンドルステム76
内に摺動可能に挿嵌され、上端側がロッドガイド77を
介してハンドルステム76から伸縮可能に突出した筒状
の昇降ロッドを示し、該昇降ロッド85の上端側にはリ
ンクアーム82の係合穴82Aに係合する係合ピン85
Aが幅方向に突設されている。
【0079】86はホークステム75とハンドルステム
76との間に設けられたハンドル固定機構を示し、該ハ
ンドル固定機構86は、図8に示す如く、後述する固定
ブロック87、可動ブロック88および固定ボルト89
から構成されている。
【0080】87はハンドルステム76の雌ねじ部76
Aに雄ねじ部87Aを介して螺着された固定ブロック
で、該固定ブロック87は、その下面が傾斜して衝合斜
面87Bとなっている。また、該固定ブロック87の中
央には固定ボルト89が螺合されるねじ穴87Cが形成
されている。
【0081】88は固定ブロック87に対向するように
ホークステム75内に挿嵌された可動ブロックで、該可
動ブロック88は、その上面が傾斜して衝合斜面87B
と衝合する衝合斜面88Aとなっている。また、可動ブ
ロック88の中央には固定ボルト89が挿通される挿通
穴88Bが形成されている。
【0082】89は可動ブロック88と固定ブロック8
7に亘って設けられた固定ボルトで、該固定ボルト89
は、その先端側が固定ブロック87のねじ穴87Cに螺
合するようになっている。
【0083】そして、上述のように構成されたハンドル
固定機構86は、固定ボルト89を可動ブロック88の
挿通穴88Bに挿通しつつ、固定ブロック87のねじ穴
87Cに螺着して締め込み、各ブロック87,88の衝
合斜面87B,88Aを衝合させる。これにより、可動
ブロック88が径方向にずれてホークステム75内面に
押付けられるから、ハンドルステム76とホークステム
75とは強い摩擦力によって一体に固定され、ハンドル
ステム76とホークステム75とはヘッドパイプ74に
軸受90,91を介して回動自在に取付けられた状態と
なる。
【0084】92はハンドルステム76内に配設された
緩衝機構となるショックアブソーバを示し、該ショック
アブソーバ92は、密閉容器として形成されたチューブ
93と、該チューブ93内に軸方向に摺動可能に挿嵌さ
れたピストン94と、基端側がチューブ93内で該ピス
トン94に接続され、先端側がチューブ93から伸縮可
能に突出したピストンロッド95と、前記ピストン94
に設けられ、連通路96A,96A、ディスクバルブ9
6B,96C等からなる減衰力発生機構96とから大略
構成され、前記チューブ93内には加圧状態のガスと油
液が封入されており、ピストンロッド95を伸長させる
側にばね性を有している。
【0085】また、ショックアブソーバ92は、チュー
ブ93が昇降ロッド85に溶接、ろう付け、かしめ等の
固着手段によって固着され、ピストンロッド95の先端
側が支持部材80を介してハンドルステム76側に取付
けられている。そして、ショックアブソーバ92は、ホ
ークステム75等に振動や衝撃が発生すると、この振動
の大きさに応じてピストンロッド95を伸縮させること
によりヘッドパイプ74に対してハンドルバーが移動す
るのを許しつつ、減衰力発生機構96で流体に抵抗を与
え、このときの衝撃を緩和してハンドルバーに衝撃が伝
わるのを防止する。
【0086】かくして、本実施例ではヘッドパイプ7
4、回動部材Cおよびハンドル支持部材79とで舵取装
置97を構成しており、このように構成された本実施例
においても、前記各実施例とほぼ同様の作用効果を得る
ことができるものの、特に、本実施例では緩衝機構とし
てショックアブソーバ92を用いているから、走行時の
振動や衝撃を減衰力発生機構96で効果的に減衰してハ
ンドルバーに伝わるのを防止でき、より一層乗り心地を
良好にすることができる。
【0087】なお、前記第1、第2および第3の実施例
では、緩衝機構としてゴム材料からなる緩衝部材35,
52を用い、第4の実施例では緩衝機構としてショック
アブソーバ92を用いた場合を例示したが、例えば緩衝
機構をウレタン等の樹脂材料やコイルばね等のばね部材
で構成してもよい。
【0088】また、前記第1、第2および第3の実施例
に緩衝機構としてショックアブソーバを適用してもよ
く、第4の実施例に緩衝機構としてゴム材料等からなる
緩衝部材を適用してもよい。
【0089】さらに、前記各実施例では、自転車の舵取
装置36,54,66,97を例に挙げて説明したが、
バイク、自動車、船舶等に適用してもよい。
【0090】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、ハンドル支持部材をパイプおよび回動部材に対し
て摺動可能に設け、回動部材内にはハンドル支持部材へ
の衝撃を緩和する緩衝機構を設けることにより、パイプ
や回動部材に振動や衝撃が加わっても、この振動や衝撃
を緩衝機構で緩和できるから、ハンドルを介して運転者
に振動や衝撃が伝わるのを防止でき、乗り心地を良好に
することができる。しかも、緩衝機構をパイプに支持さ
れた回動部材内に設けることにより、緩衝機構を1つに
してコストを低減することができ、また、外観をすっき
りさせることができる。
【0091】また、請求項2の発明によれば、緩衝機構
をハンドル支持部材が回動部材に対して下向きに移動し
たときに弾性力を発生する弾性部材によって構成してい
るから、パイプや回動部材に振動や衝撃が加わっても、
この振動や衝撃を弾性部材を弾性変形させることによっ
て緩和でき、ハンドル側に伝わるのを防止して乗り心地
を良好にすることができる。しかも、緩衝機構を単一に
できる上に、構成を大幅に簡略化でき、小型軽量化や組
立作業性の向上を図ることができる。
【0092】さらに、請求項3の発明によれば、緩衝機
構をピストンロッドおよびチューブが回動部材およびハ
ンドル支持部材に接続され、内部に減衰力発生機構を有
するショックアブソーバにより構成しているから、パイ
プや回動部材に振動や衝撃が加わっても、この振動や衝
撃をショックアブソーバの減衰力発生機構によって緩和
でき、ハンドル側に伝わるのを防止して乗り心地を良好
にすることができる。しかも、緩衝機構を単一にでき、
コストを低減できる。
【0093】また、請求項4の発明によれば、回動部材
とハンドル支持部材との間にリンク機構を設け、該リン
ク機構によりハンドル支持部材を回動部材に対して摺動
可能に支持しているから、ハンドル支持部材の回動部材
に対する摺動をスムーズにでき、小さな振動も緩和し
て、運転者の手や肩の負担を軽減することができる。
【0094】さらにまた、請求項5の発明によれば、パ
イプをペダルが設けられた自転車フレームの前側に固着
し、回動部材に前ホークの一端側を回動可能に取付け、
該前ホークの他端側に前輪を取付けることにより、自転
車の前輪を操作するのに当該舵取装置を適用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による舵取装置、緩衝部
材を用いた自転車を示す外観図である。
【図2】図1中の舵取装置、緩衝部材を拡大して示す縦
断面図である。
【図3】図2中の舵取装置、緩衝部材の要部を拡大して
示す縦断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例による舵取装置、緩衝部
材を示す縦断面図である。
【図5】図4中の舵取装置、緩衝部材の要部を拡大して
示す縦断面図である。
【図6】本発明の第3の実施例による舵取装置、緩衝部
材を示す縦断面図である。
【図7】本発明の第4の実施例による舵取装置、緩衝部
材を示す縦断面図である。
【図8】図7中の舵取装置、緩衝部材の要部を拡大して
示す縦断面図である。
【符号の説明】
2,74 ヘッドパイプ 8,41,61,79 ハンドル支持部材 9,78 前ホーク 22,42,76 ハンドルステム 24,44,62,81 ブラケット(リンク機構) 25,45,65,84 ハンドルステー(リンク機
構、ハンドル支持部材) 28,47,85 昇降ロッド(リンク機構、ハンドル
支持部材) 35,52 緩衝部材(緩衝機構) 36,54,66,97 舵取装置 63,82 リンクアーム(リンク機構) 92 ショックアブソーバ(緩衝機構) 93 チューブ 95 ピストンロッド 96 減衰力発生機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のパイプと、該パイプに対して回動
    可能に軸方向に固定支持された筒状の回動部材と、一端
    側にハンドル取付部が形成され、他端側が該回動部材に
    対して摺動可能に挿嵌され、前記回動部材と一体的に前
    記パイプに対して回動するハンドル支持部材と、前記回
    動部材内に設けられ、該ハンドル支持部材への衝撃を緩
    和する緩衝機構とから構成してなる舵取装置。
  2. 【請求項2】 前記緩衝機構は、前記ハンドル支持部材
    が前記回動部材に対して他端側に摺動したときに弾性力
    を発生する弾性部材によって構成してなる請求項1に記
    載の舵取装置。
  3. 【請求項3】 前記緩衝機構は、ピストンロッドおよび
    チューブが前記回動部材および前記ハンドル支持部材に
    接続され、内部に減衰力発生機構を有するショックアブ
    ソーバによって構成してなる請求項1に記載の舵取装
    置。
  4. 【請求項4】 前記回動部材と前記ハンドル支持部材と
    の間にはリンク機構を設け、該リンク機構により前記ハ
    ンドル支持部材を前記回動部材に対して摺動可能に支持
    してなる請求項1,2または3に記載の舵取装置。
  5. 【請求項5】 前記パイプをペダルが設けられた自転車
    フレームの前側に固着し、前記回動部材の他端側に前ホ
    ークの一端側を取付け、該前ホークの他端側に前輪を回
    転可能に取付ける構成としてなる請求項1,2,3また
    は4に記載の舵取装置。
JP7099724A 1995-03-31 1995-03-31 舵取装置 Pending JPH08268367A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010202022A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Yoshikata Rokusha 2分割前輪自転車
JP2017035995A (ja) * 2015-08-11 2017-02-16 志生 森山 二輪車のフレーム
US9790970B2 (en) 2016-03-14 2017-10-17 Showa Corporation Trim and tilt apparatus for marine vessel propulsion machine and marine vessel propulsion machine
CN108657351A (zh) * 2018-04-11 2018-10-16 顾国忠 可调式自行车
EP3114019B1 (en) * 2014-03-03 2021-08-18 Darrell W. Voss Vehicle terrain-tracking systems

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