JPH08268055A - 車両用窓装置 - Google Patents

車両用窓装置

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JPH08268055A
JPH08268055A JP7279595A JP7279595A JPH08268055A JP H08268055 A JPH08268055 A JP H08268055A JP 7279595 A JP7279595 A JP 7279595A JP 7279595 A JP7279595 A JP 7279595A JP H08268055 A JPH08268055 A JP H08268055A
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guide
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bracket
guide rail
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Yoshi Furuya
嘉 古家
Junichi Kubota
淳一 久保田
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Nissan Shatai Co Ltd
Johnan Manufacturing Co Ltd
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Nissan Shatai Co Ltd
Johnan Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フラッシュサーフエス化に有利でしかも大き
な開口を得ることができる構造でありながら、開口を広
げる際に車幅寸法が変化することがなく、電動化が容易
であり、アウタパネルの変形代を小さくしてプレス加工
が容易であり、見栄えの点でもすぐれている車両用窓装
置を提供すること。 【構成】 窓用開口部1のウエザストリップ3a,5a
よりも内側位置に上下ガイドレール11,12を設け、
このガイドレール11,12をスライドする上下ガイド
ブラケット13,20と、ウインドガラス8の上下に固
定された上下支持ブラケット9,10とを車幅方向に相
対変位可能にピン18,19と斜めのガイド長穴13
a,20aを有した連結構造で連結してウインドガラス
8をウエザストリップ3a,5aに圧接されるシール位
置と圧接されないフラップアウト位置とで車幅方向に移
動可能に支持した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の側面に設けられ
た車両用窓装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、いわゆるワンボックスカーのよう
に車体側壁の面積が大きな車両において車体側壁に設け
られている窓装置として、スライド式のものとバタフラ
イ式のものが知られている。スライド式のものは、窓の
半分の面積で開閉できるという利点を有している反面、
ウインドガラスをスライド可能に支持する窓枠を有し、
重量が重くなるという問題を有しているとともに、2枚
のウインドガラスの間ならびにウインドガラスと窓枠と
の間に段差が生じ、見栄えや風切り音の点で不利である
という問題があった。一方、バタフライ式のものは、窓
枠が不要で構造が簡単で軽量であり、また、段差が生じ
難くいわゆるフラッシュサーフエス化に有利である反
面、窓を大きく開放できず開放感に劣るという問題があ
った。
【0003】そこで、上述の問題を解決する車両用窓装
置として、実開平4−51812号公報に記載のものが
提案されている。この従来の車両用窓装置は、開口の上
下に窓枠の後端が車幅方向に回動可能に支持され、この
窓枠にウインドガラスが前後にスライド自在に支持さ
れ、前記ウインドガラスの窓枠よりも内側位置と車体と
の間にシール部材が設けられた構成であった。
【0004】したがって、窓枠を車体に対して回動させ
て、従来のバタフライ式の窓装置と同様に開閉させるこ
とができ、さらに、ウインドガラスを窓枠に対して後方
にスライドさせて大きく開放することができるもので、
フラッシュサーフエス化の点で有利な構造でありなが
ら、大きく開口でき大きな開放感が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の車両用窓装置にあっては、ウインドガラスが車体
側面に対して斜めを向いた窓枠に沿ってスライドするた
め、ウインドガラスを後方にスライドさせた場合、ウイ
ンドガラスの後端が窓枠の後端よりも車外側に突出して
しまうもので、乗員による窓の開閉操作の状態により車
両の最外側寸法が変わってしまい、車幅感覚がつかみに
くいという問題があった。
【0006】また、窓を開くまでの操作が回動操作とス
ライド操作の2操作であるため、電動化が非常に難し
く、しかも、ウインドガラスを支持する窓枠がシール部
材よりも車外側に配置されているため、電動化を行うに
はシール部材よりも内側から外側に駆動伝達を行う部材
を配索する必要があり、これによっても電動化が難しか
った。
【0007】加えて、フラッシュサーフェイス化するた
めには、シール部材よりも外側、すなわち車外に配置さ
れている窓枠が車体から突出しないようにアウタパネル
を大きく車室側へ凹ませる必要があり、変形代が大きく
加工が困難であった。
【0008】さらに、窓枠が車外に露出していて、見栄
えの点でも不利であった。
【0009】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、フラッシュサーフエス化に有利でしか
も大きな開口を得ることができる構造でありながら、開
口を広げる際に車幅寸法が変化することがなく、電動化
が容易であり、アウタパネルの変形代を小さくしてプレ
ス加工が容易であり、見栄えの点でもすぐれている車両
用窓装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の車両用窓装置は、車体側部に窓用開口部が
形成され、この窓用開口部の周囲に設けられたシール部
材に圧接されて窓用開口部を塞ぐシールド部材の車内側
に支持ブラケットが固定され、前記シール部材よりも車
室内側の位置に、前記窓用開口部に沿ってガイドレール
が前後方向に延在され、各ガイドレールには、車幅方向
への移動が規制された状態でガイドレールを前後方向に
移動するガイドブラケットが設けられ、このガイドブラ
ケットと前記支持ブラケットとが、一方に形成された長
穴とこの長穴に挿通されて他方に固定されたピンとから
成る連結構造で連結され、この連結構造の長穴は、シー
ルド部材の開スライド方向側ほど車内側に位置する向き
に傾斜され、かつ、シールド部材を、シール部材に圧接
したシール位置とシール部材に圧接されないフラップア
ウト位置とに車幅方向に移動させることが可能な車幅方
向の変位量を有した形状に形成され、前記ガイドレール
には、前記シールド部材が全閉位置よりも開スライド方
向に位置するときに前記支持ブラケットの一部に当接し
てシールド部材をフラップアウト位置から車内方向へ移
動するのを規制し、前記シールド部材が全閉位置に位置
するときにはこの規制を行わないガイド面が形成されて
いることを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明では、前記ガイドブラ
ケットに、前記ガイドレールに沿って配索されてモータ
により駆動されるワイヤを連結した。
【0012】
【作用】
(全閉時)窓用開口部の全閉時には、シールド部材がシ
ール位置に配置されてシール部材に圧接され、水密状態
で閉じられている。
【0013】(開時)上記全閉状態から窓用開口部を開
く時には、シールド部材あるいはガイドブラケットのい
ずれかをガイドレールに対して前後の一方である開方向
に操作力を入力して移動させると、ガイドブラケットと
支持ブラケットとのいずれか一方に設けられたピンが他
方に設けられた斜めの長穴を移動して、支持ブラケット
は車幅方向の移動を規制されているガイドブラケットに
対して車外方向に変位し、これによりシールド部材は、
シール部材に圧接されたシール位置からフラップアウト
位置に移動する。ちなみに、手動で開閉する構造では、
この開時にシールド部材に開操作力を入力して移動さ
せ、請求項2記載のようにモータにより開閉を行う場合
には、ワイヤを駆動させてモータの駆動力をガイドブラ
ケットに入力して移動させるものである。
【0014】上記開操作力の入力を続けてシールド部材
がフラップアウト位置に達したら、ピンと長穴の相対移
動が規制されて、支持ブラケットとガイドブラケットと
は、一体的にガイドレールに沿ってスライドを開始し、
窓用開口部が開かれる。
【0015】(閉時)窓を閉じる時には、上記とは逆方
向にガイドブラケットあるいはシールド部材に対して、
モータ(請求項2)あるいは手動の閉操作力を入力して
移動させる。この時、支持ブラケットとガイドブラケッ
トとの間の連結構造では、ピンと長穴とが相対移動しよ
うとする方向に閉操作力が入力されるが、支持ブラケッ
トの車内方向の移動がガイド面により規制されているた
め、シールド部材はフラップアウト位置を保持しながら
全閉位置まで前後移動する。そして、全閉位置に達した
らガイド面による車内方向の移動規制が無くなるため、
支持ブラケットとガイドブラケットとの間で相対変位が
成され、シールド部材はフラップアウト位置からシール
位置へ車内方向に移動してシール部材に圧接された状態
となる。
【0016】
【実施例】本発明実施例を図面に基づいて説明する。
【0017】図3は、本発明実施例の車両用窓装置を適
用した自動車Cの側面図であって、実施例装置は自動車
Cの側面に設置されている。
【0018】図1は図3のS1−S1断面図であって、
車体に窓用開口部1が設けられている。この窓用開口部
1の上側にはルーフレール2が車両前後方向に延在され
ており、このルーフレール2のルーフレールアウタ2a
とルーフレールインナ2bのフランジを重合させた部分
にウエザストリップ(シール部材)3aが一体となった
ウエルト3が取り付けられている。一方、前記窓用開口
部1の下側は、サイドパネル4のアウタパネル4aとイ
ンナパネル4bのフランジを重合させた部分にウエザス
トリップ5aが一体となったウエルト5が取り付けられ
ている。また、インナパネル4bの上部には、凹部4c
が前後方向に延在されている。
【0019】なお、前記サイドパネル4の車内側は室内
トリム6で覆われ、ルーフレール2の車内側はルーフト
リム7で覆われている。また、前記ウエルト5と室内と
リム6とには上下に対向してリップ5b,6aが設けら
れている。
【0020】前記窓用開口部1は、ウインドガラス8に
より開閉される。すなわち、前記ウインドガラス8にお
いて、ウエザストリップ3a,5aに当接する位置より
も内側の位置の上部と下部に上側支持ブラケット9と下
側支持ブラケット10とが、図2の斜視図に示すように
それぞれ前後2箇所に固定されている。そして、各上側
支持ブラケット9は、上側ガイドレール11に前後スラ
イド自在に支持され、各下側支持ブラケット10は下側
ガイドレール12に前後スライド自在に支持されてい
る。
【0021】このウインドガラスの支持構造を詳細に説
明すると、図1に戻り、上側ガイドレール11は、ルー
フレールインナ2bに固定され、押出成型により、下方
に開口されたガイド溝11aと、車外方向に水平に突出
した支持フランジ11bと、車内側に設けられて下方に
開口したカーテンレール部11cとが一体に形成されて
いる。そして、前記上側ガイドレール11には、略L字
形状を成した上側ガイドブラケット13が、その下面を
支持フランジ11bに載置され、かつ上端部をガイド溝
11aに挿入されて前後にスライド自在に支持されてい
る。なお、上側ガイドレール11の車室内側はガーニッ
シュ14により覆われている。また、図1に示すよう
に、上側カーテンレール部11cには図外のカーテンを
吊り下げるランナ15が設けられている。また、前記支
持フランジ11bの先端には、後述するピン18のスラ
イドをガイドするガイド面11dが形成されている。
【0022】前記上側ガイドブラケット13の上端部
は、押し引き可能であるとともに外周にギヤが形成され
たワイヤ16に連結され、このワイヤ16はガイド溝1
1aの上端部に沿って配索されて、図2に示すようにモ
ータ17に連結されている。
【0023】そして、前記上側ガイドブラケット13に
は、図4に示すようにウインドガラス8の開スライド方
向である後方(矢印RR方向)ほど車内側に変位した斜
め形状のガイド長穴13aが形成されており、このガイ
ド長穴13aにピン18を挿通させて前記上側支持ブラ
ケット9が連結されている。したがって、前記上側支持
ブラケット9は上側ガイドブラケット13と共に上側ガ
イドレール11を前後にスライドする。
【0024】次に、下側の支持構造について説明する
と、前記下側ガイドレール12は、図1に示すように室
内トリム6で覆われた凹部4cに配置されてインナパネ
ル4bに固定されており、押出成型により、ガイド溝1
2aと上部フランジ12bと下部フランジ12cとが一
体に形成され、下部フランジ12cの先端には後述する
ピン19のスライドをガイドするガイド面12dが形成
されている。
【0025】そして、上側と同様に、下側ガイドレール
12のガイド溝12aに略T字形状の下側ガイドブラケ
ット20が前後方向にスライド自在に設けられており、
この下側ガイドブラケット20に形成されたガイド長穴
20aにピン19を挿通させて前記下側支持ブラケット
10の下部が連結されている。なお、下側支持ブラケッ
ト10には、下側ガイドレール12の上部フランジ12
bの上下との間にガタ防止用の樹脂製のスペーサ21が
介在されている。
【0026】そして、下側ガイドブラケット20の下端
部は、押し引き可能であるとともに外周にギヤが形成さ
れたワイヤ22に連結され、このワイヤ22はガイド溝
12aの下端部に沿って配索されて図2に示すようにモ
ータ17に連結されている。なお、モータ17の駆動を
ワイヤ16,22に伝達するギヤ機構23には、モータ
17で駆動されるピニオンにさらにピニオンを追加設定
して両ワイヤ16,22の作動方向が同じになるように
構成されている。
【0027】ところで、図4は上下ガイドレール11,
12のガイド面11d,12dと、上下ガイドブラケッ
ト13,20と、上下支持ブラケット9,10との関係
を示しているもので、上下とも同様の構造であるので1
つの図により説明するが、ガイド溝11a(12a)に
は、ウインドガラス8を全閉位置に配置したときにピン
18(19)が配置される位置に、車内方向に凹んで全
閉溝11e(12e)が形成されている。そして、この
全閉溝11e(12e)に対向する位置に車内方向に湾
曲した形状のガイド爪24aを配置させて引込ガイド部
材24が各ガイドレール11,12に固定されている。
【0028】なお、全閉溝11e,12eは後側の方が
前側より室内側に深く入り込んでおり、したがってガイ
ド長穴13a,20aも後側の方が前側より車幅方向寸
法が長く形成されている。
【0029】次に、実施例の動作について説明する。
【0030】a)全閉時 全閉時には、図1に示すようにウインドガラス8が車体
の外表面と略同一面上に配置されてウエザストリップ3
a,5aに圧接されてシールされている。この時、各支
持ブラケット9,10ならびに各ガイドブラケット1
3,20は、各ガイドレール11,12における前後ス
トローク範囲の前端に配置され、各ピン18,19が、
図4に示すように全閉溝11e,12e内に配置されて
いる。
【0031】b)窓開時 窓を開くときには、モータ17を正転駆動させて、ワイ
ヤ16,22を押し出させる。このワイヤ16,22の
駆動により各ガイドブラケット13,20が各ガイドレ
ール11,12を後方(RR方向)に移動し、これに伴
って、各支持ブラケット9,10に固定されているピン
18,19が、各ガイド長穴13a,20aを前方(F
R方向)に移動するような相対移動が生じる。そして、
このガイド長穴13a,20aは、前方ほど車外方向に
変位した形状に形成されているため、ピン18,19の
位置が車外方向に変位し、このピン18,19が固定さ
れている各支持ブラケット9,10も車外方向に変位
し、したがって、ウインドガラス8が車外方向に移動し
てウエザストリップ3a,5aから離れる。なお、ウイ
ンドガラス8が図3において実線で示す位置が図1で示
すようにウエザストリップ3a,5aに圧接される位置
であり、この位置を本明細書ではシール位置といい、ウ
インドガラス8が図4において二点鎖線で示すようにシ
ール位置よりも車外側に移動した位置を本明細書ではフ
ラップアウト位置という。
【0032】なお、フラップアウト位置ではウィンドガ
ラス8は後側の方が前側より開いた状態となる。
【0033】上述のようにして、ピン18,19がガイ
ド長穴13a,20aの前端まで移動したら、ピン1
8,19と各ガイドブラケット13,20との相対移動
がなくなり、ピン18,19が各ガイドレール11,1
2のガイド面11d,12dに沿って移動し、これに伴
ってウインドガラス8がガイドレール11,12に平行
に後方に移動して、窓用開口部1が開かれる。ちなみ
に、ウインドガラス8の移動は図外のストッパにより所
定位置で規制されるもので、この位置までウインドガラ
ス8が移動してストッパに移動規制されたことによる負
荷増によりモータ17が停止されるか、あるいは、その
前の時点で、スイッチ操作によりモータ17の駆動が停
止されるかすると、上述の開作動が停止される。
【0034】c)窓閉時 上述の窓開状態から窓を閉じる時には、モータ17を逆
転駆動させてワイヤ16,22を引き込むと、各ガイド
ブラケット13,20が各ガイドレール11,12を前
方に移動し、これに伴って各支持ブラケット9,10も
前方に移動してウインドガラス8が前方に移動する。こ
の時、ピン18,19はガイド長穴13a,20aと斜
め方向に接していることでピン18,19に車内方向へ
の分力が生じるが、ピン18,19はガイド面11d,
12dに当接して車内方向への移動が規制されており、
各ガイドブラケット12,20も各ガイドレール11,
12により車幅方向への移動が規制されているため、ピ
ン18,19は各ガイドブラケット13,20に対して
相対移動することなく、ガイド長穴13a,20aの前
端に配置された状態を維持する。
【0035】そして、ウインドガラス8が全閉位置の直
前に達すると、ピン18,19が引込ガイド部材24の
ガイド爪24aに当接し、このガイド爪24aの車内方
向への湾曲面にガイドされて、ピン18,19は、各ガ
イドブラケット13,20に対し、ガイド長穴13a,
20aを後方へ移動する相対移動を行いながら車内方向
に移動し、これによりウインドガラス8がウエザストリ
ップ3a,5aに圧接される。
【0036】以上説明したように、本実施例の車両用窓
装置にあっては、ウインドガラス8は車外方向にフラッ
プアウトした後は後方へ平行移動するため、車幅が変化
することがない。
【0037】また、各ガイドブラケット13,20を各
ガイドレール11,12に沿って後方に移動させるだけ
でフラップアウトならびに後方スライドを行うため、各
ガイドブラケット13,20をモータ17により駆動さ
れるワイヤ16,22と連結するだけで電動化すること
ができ、電動化が容易である。
【0038】加えて、モータ17により駆動させるガイ
ドブラケット13,20ならびにこのガイドブラケット
13,20を支持するガイドレール11,12は、シー
ル面より内側に設けられているため、モータ17やワイ
ヤ16,22の設置作業が容易であり、これによっても
電動化が容易となり、しかも、フラッシュサーフェス化
を図るにあたり、アウタパネル4aにウインドガラス8
を外板の内側に配置させるだけの凹みを設ければよいか
ら、プレス成型上有利であり、さらに、各ガイドレール
11,12を車外および車内から見えないように配置さ
せることができ見栄えが良い。
【0039】また、本実施例では、押出成型により上側
ガイドレール11にカーテンレール部11cを一体に形
成したため、これらの配置をコンパクトに行えるととも
に、コストダウンを図ることができる。
【0040】以上、実施例について説明してきたが具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても本発
明に含まれる。
【0041】例えば、実施例では、各ガイドブラケット
13,20をモータ17で駆動させるようにして電動化
した例を示したが、モータ17ならびにワイヤ16,2
2を廃止して手動でウインドガラス8を移動させるよう
にしてもよい。この場合、ウインドガラス8の内側に把
手を設けると操作しやすい。
【0042】また、実施例では各支持ブラケット9,1
0にピン18,19を固定し、各ガイドブラケット1
3,20にガイド長穴13,20aを形成した例を示し
たが、これとは逆に支持ブラケットに長穴を形成してガ
イドブラケットにピンを設けるようにしてもよい。
【0043】さらに、実施例ではウィンドガラス8を後
方へスライドして開く例を示したが、前方へスライドさ
せて開いてもよい。なお、前方へスライドさせる場合も
フラップアウト位置で後側を前側より広げた状態でガイ
ドレール11,12に平行移動させ、サイドウィンド8
の出っ張り感を小さく見せることが好ましい。
【0044】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の車両用
窓装置にあっては、窓用開口部のシール部材よりも内側
位置にガイドレールを設け、このガイドレールをスライ
ドするガイドブラケットと、シールド部材に固定された
支持ブラケットとを車幅方向に相対変位可能にピンと斜
めの長穴を有した連結構造で連結してシールド部材をシ
ール部材に圧接されるシール位置と圧接されないフラッ
プアウト位置とで車幅方向に移動可能に支持し、ガイド
レールに全閉位置よりも開方向側で支持ブラケットの一
部に当接して車内方向の移動を規制するガイド面を設け
た構成としたために、シールド部材を全閉位置から車外
方向のフラップアウト位置に移動した後、そのフラップ
アウト位置を保持しながら前後の一方にスライドするも
ので、窓用開口部を開いた時に車幅が変化することがな
く、フラッシュサーフェス化を図ることができながら車
幅間隔も一定しているという効果が得られる。
【0045】また、ガイドブラケットをガイドレールに
沿って前後に移動させるだけでフラップアウトならびに
スライドを行うため、請求項2に記載の発明のように、
各ガイドブラケットをモータにより駆動されるワイヤと
連結するだけで電動化することができ、電動化が容易で
ある。
【0046】加えて、ガイドブラケットならびにこのガ
イドブラケットを支持するガイドレールは、シール面よ
り内側に設けられているため、設置作業が容易であり、
これによっても電動化が容易となり、しかも、フラッシ
ュサーフェス化を図るにあたり、アウタパネルにウイン
ドガラスを外板の内側に配置させるだけの凹みを設けれ
ばよいから、プレス成型上有利であり、さらに、ガイド
レールを車外および車内から見えないように配置させる
ことができ見栄えが良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の車両用窓装置の断面図(図3の
S1−S1断面)である。
【図2】実施例装置の車内側からの側面図である。
【図3】実施例装置を有した自動車を示す側面図であ
る。
【図4】実施例装置の動作説明図である。
【符号の説明】
1 窓用開口部 3a ウエザストリップ(シール部材) 5a ウエザストリップ(シール部材) 8 ウインドガラス(シールド部材) 9 上側支持ブラケット 10 下側支持ブラケット 11 上側ガイドレール 11d ガイド面 12 下側ガイドレール 12d ガイド面 13 上側ガイドブラケット 13a ガイド長穴 16,22 ワイヤ 17 モータ 18 ピン 19 ピン 20 下側ガイドブラケット 20a ガイド長穴

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側部に窓用開口部が形成され、 この窓用開口部の周囲に設けられたシール部材に圧接さ
    れて窓用開口部を塞ぐシールド部材の車内側に支持ブラ
    ケットが固定され、 前記シール部材よりも車室内側の位置に、前記窓用開口
    部に沿ってガイドレールが前後方向に延在され、 各ガイドレールには、車幅方向への移動が規制された状
    態でガイドレールを前後方向に移動するガイドブラケッ
    トが設けられ、 このガイドブラケットと前記支持ブラケットとが、一方
    に形成された長穴とこの長穴に挿通されて他方に固定さ
    れたピンとから成る連結構造で連結され、 この連結構造の長穴は、シールド部材の開スライド方向
    側ほど車内側に位置する向きに傾斜され、かつ、シール
    ド部材を、シール部材に圧接したシール位置とシール部
    材に圧接されないフラップアウト位置とに車幅方向に移
    動させることが可能な車幅方向の変位量を有した形状に
    形成され、 前記ガイドレールには、前記シールド部材が全閉位置よ
    りも開スライド方向に位置するときに前記支持ブラケッ
    トの一部に当接してシールド部材をフラップアウト位置
    から車内方向へ移動するのを規制し、前記シールド部材
    が全閉位置に位置するときにはこの規制を行わないガイ
    ド面が形成されていることを特徴とする車両用窓装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイドブラケットに、前記ガイドレ
    ールに沿って配索されてモータにより駆動されるワイヤ
    が連結されていることを特徴とする請求項1記載の車両
    用窓装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE3726743A1 (de) * 1986-09-01 1988-03-03 Mitsubishi Electric Corp Fet-kettenverstaerker

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DE3726743A1 (de) * 1986-09-01 1988-03-03 Mitsubishi Electric Corp Fet-kettenverstaerker

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