JPH08267047A - 汚染土壌の処理方法 - Google Patents

汚染土壌の処理方法

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JPH08267047A
JPH08267047A JP7094300A JP9430095A JPH08267047A JP H08267047 A JPH08267047 A JP H08267047A JP 7094300 A JP7094300 A JP 7094300A JP 9430095 A JP9430095 A JP 9430095A JP H08267047 A JPH08267047 A JP H08267047A
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JP
Japan
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soil
water
treatment tank
treatment
contaminated soil
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Pending
Application number
JP7094300A
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English (en)
Inventor
Terunobu Maeda
照信 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hazama Corp
Original Assignee
Hazama Gumi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 汚染土壌と処理薬剤との反応時間を短縮する
と共に、濁水の発生を抑制する。 【構成】 汚染された土壌100を予め水で飽和し、処
理槽10内に前記土壌100を積載し、その上に濾過層
20を前記土壌100の上面を覆う形で設け、処理薬剤
を添加した水30を、前記処理槽10の上部に注入して
前記濾過層20を通過して前記土壌100に浸透させる
と共に、前記処理槽10の下部から回収して前記処理槽
10の上部へ循環させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シアン等を含有した汚
染土壌の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シアン(シアン化合物を含む)等
により汚染された土壌を処理する際には、リアクター
(ミキサー)に汚染土壌と処理薬液を投入して攪拌混合
して反応させ、反応終了後に土壌と処理廃液とを分離し
ていた。また、シアンを次亜塩素酸で処理する場合は、
高アルカリで反応させた後、中性にする2段階反応が必
要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来は、汚染土壌をい
きなりリアクターに投入していたため、処理薬液が土壌
に浸透して反応するまでに時間がかかっていた。また、
処理廃液中には土壌から微粒分が溶出して、泥分濃度が
1000乃至10000ppmに達する濁水が発生し、これを処理す
るために大型の濁水処理施設が必要になるという問題が
あった。また、シアンと次亜塩素酸の反応は、2段階で
あるため時間がかかっていた。
【0004】本発明は、このような従来の問題に鑑み、
汚染土壌と処理薬液との反応時間を短縮し得ると共に、
濁水の発生を抑制する汚染土壌の処理方法の提供を目的
としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題を
解決し、所期の目的を達成するための本発明の特徴は、
汚染された土壌を予め水で飽和し、処理槽内に前記土壌
を積載し、その上に濾過層を前記土壌の上面を覆う形で
設け、処理薬剤を添加した水を、前記処理槽の上部に注
入して、前記濾過層を通過して前記土壌に浸透させると
共に、前記処理槽の下部から回収して前記処理槽の上部
へ循環させることにある。
【0006】なお、濾過層は、処理槽内に積載された土
壌の上に積載された砂により形成されることがより好ま
しく、また、土壌にシアンが含有される場合には、処理
薬剤を次亜塩素酸とし、該シアン及び次亜塩素酸とを1
段階で反応させることが好ましい。
【0007】
【作用】本発明においては、汚染された土壌を予め水で
飽和しておくことによって、土壌の粒子表面が安全に接
液する状態となり、土壌中の汚染物質と処理薬剤との反
応時間が短縮される。また、処理槽内に積載された土壌
に、処理薬剤を添加した水を浸透させることによって、
汚染された土壌が処理される。そして、処理槽内に積載
された土壌の上に濾過層を設け、土壌に浸透した水を循
環して濾過層を通過させることによって、土壌から溶出
した微粒分が水から除去され、処理槽の最上面に堆積す
る。
【0008】また、砂を積載して濾過層を形成すること
によって、濾過層の上面に堆積した土壌の微粒分を、表
層の砂と共に掻き取ることができる。
【0009】また、処理薬剤を次亜塩素酸とし、該次亜
塩素酸と土壌に含有されたシアンとを、1段階で反応さ
せることによって、土壌中のシアンが分解される。
【0010】
【実施例】次に本発明の実施例の図面について説明す
る。
【0011】図中10は、処理槽であり、現位置の地盤
の堀り下げ等によって構築し、その内表面に高密度ポリ
エチレンのシート11を二重に敷き詰めてダブルライニ
ングとしている。また、処理槽10の底部には、暗渠管
12,12……が所定の間隔で設置されている。暗渠管
12の外周には、複数の浸透穴が、中央の排水穴に連通
して形成されており、不織布及び砕石により包囲されて
いる。そして、各暗渠管12は、ポンプ13の吸込口に
接続されており、ポンプ13の吐出口は処理槽10の上
部に配置されている。
【0012】汚染された土壌100を処理するには、ま
ず、処理槽10の上にフルイを設置して、土壌100か
ら礫を除去しつつ、土壌100を処理槽10に投入す
る。なお、これらの礫は別個に水洗処理される。
【0013】次に、処理槽10内にポンプ13により水
を注入して、土壌100を水浸する。そして、土壌10
0をバキュームカー等の真空装置により吸引して脱気
し、水で飽和させる。即ち、土壌100の粒子表面が安
全に接液する状態にする。なお、土壌100を水で飽和
させるには、蒸気等により煮沸してもよい。
【0014】そして、水で飽和した土壌100を、暗渠
管12,12……を埋め込む形で、処理槽10の底部に
平らな層状に積載する。また、この土壌100の上に、
砂を、土壌100の表面全体を覆う形で、平らに層状に
積載して、濾過層20を形成する。
【0015】次に、処理槽10内に、ポンプ13によ
り、水30を濾過層20の上方まで注入する。すると、
水30は、濾過層20及び土壌100に浸透して、汚染
された土壌100を洗浄しつつ、処理槽10の底部に達
する。そして、処理槽10の底部の水30を、暗渠管1
2……により回収して、ポンプ13により再び濾過層2
0の上方に注入する。
【0016】このように水30を循環させることによっ
て、水30に溶出した土壌100の微粒分を、濾過層2
0により除去することができる。また、濾過層20は、
砂を積載することによって形成されるので、大型のもの
を形成することができる。そして、濾過層20は積載し
た土壌100の上、即ち、処理槽10の最上部に配置さ
れているので、目詰まりした場合には、表面の砂を掻き
取ることによって堆積した土壌100の微粒分を除去す
ることができ、容易に回復させることができる。
【0017】そして、水30に次亜塩素酸、過酸化水素
(次亜塩素酸ナトリウム等のこれらの化合物を含む)等
の処理薬剤を添加して、土壌100中に含有されたシア
ン等の汚染物質と反応させる。この際、汚染された土壌
100は予め水で飽和されているので、反応速度を増加
することができる。
【0018】また、土壌100中のシアンと処理薬剤と
しての次亜塩素酸の反応、例えば、 2NaCN+5NaOCl+H2 O→N2 +5NaCl+2NaHCO3 (NaHCO3 →NaOH+CO2 ) の反応は、pH9程度(pH8.5〜9.5)のアルカ
リ性において1段階で行う。
【0019】即ち、通常は反応時間の短縮のために2段
階に分けて、まず、pH10において、 NaCN+NaOCl→NaCNO+NaCl の第一段反応を行い、次いで、pH7〜8において、 2NaCNO+3NaOCl+H2 O→N2 +3NaC
l+2NaHCO3 の第二段反応を行うが、土壌100に対しては、土壌中
の有機物の影響により、pH9程度のアルカリ性とする
ことで1段階としても短時間に反応し、作業を容易にす
ることができる。なお、次亜塩素酸ナトリウムは、シア
ン濃度にもよるが、3%以下の濃度でも処理可能であ
る。
【0020】こうして、処理薬剤を添加した水30を循
環させて、汚染された土壌100を処理し、水30から
シアン等が検出されなくなった際に、処理槽10内の土
壌100をサンプリングして含有成分を分析し、処理が
完了したことを確認する。
【0021】土壌100の処理が終了すると、処理槽1
0内の水30を回収して、これにチオ硫酸ナトリウムを
添加してシアンの処理薬剤として用いた次亜塩素酸を処
理し、あるいは、活性炭を添加して過酸化水素を処理す
る。なお、前述のように、土壌100の微粒分は、濾過
層20により水30から除去されているので、大型の濁
水処理施設は不要である。また、処理槽10内の土壌1
00は、水締めされた状態となっているので、容易に搬
出することができる。
【0022】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る汚染土壌の
処理方法は、汚染された土壌を予め水で飽和しておくこ
とによって、土壌中の汚染物質と処理薬剤との反応時間
を短縮することができる。また、処理槽内に積載された
土壌の上に濾過層を設け、処理薬剤を添加した水を濾過
層を通過して土壌に浸透させ、更に循環させることによ
って、汚染された土壌を処理しつつ、土壌から溶出した
微粒分を循環する水から除去することができ、濁水処理
施設が不要となる。
【0023】また、砂を積層して濾過層を形成すること
によって、大型の濾過層を容易に形成でき、目づまりを
生じた場合にも簡単に回復させることができる。
【0024】また、処理薬剤を次亜塩素酸とし、該次亜
塩素酸と土壌に含有されたシアンとを、1段階で反応さ
せることによって、作業を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る汚染土壌の処理方法の一実施例を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 処理槽 11 シート 12 暗渠管 13 ポンプ 20 濾過層(砂) 30 水(処理薬液) 100 土壌(汚染土壌)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚染された土壌を予め水で飽和し、処理
    槽内に前記土壌を積載し、その上に濾過層を前記土壌の
    上面を覆う形で設け、処理薬剤を添加した水を、前記処
    理槽の上部に注入して前記濾過層を通過して前記土壌に
    浸透させると共に、前記処理槽の下部から回収して前記
    処理槽の上部へ循環させる汚染土壌の処理方法。
  2. 【請求項2】 濾過層は、処理槽内に積載された土壌の
    上に積載された砂により形成される請求項1に記載の汚
    染土壌の処理方法。
  3. 【請求項3】 土壌にシアンが含有される場合に、処理
    薬剤を次亜塩素酸とし、該シアン及び次亜塩素酸とを1
    段階で反応させる請求項1又は2に記載の汚染土壌の処
    理方法。
JP7094300A 1995-03-28 1995-03-28 汚染土壌の処理方法 Pending JPH08267047A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004057953A (ja) * 2002-07-30 2004-02-26 Okumura Corp 汚染土壌の原位置による浄化方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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