JPH0826680A - 手動式チェンブロック - Google Patents

手動式チェンブロック

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JPH0826680A
JPH0826680A JP16436994A JP16436994A JPH0826680A JP H0826680 A JPH0826680 A JP H0826680A JP 16436994 A JP16436994 A JP 16436994A JP 16436994 A JP16436994 A JP 16436994A JP H0826680 A JPH0826680 A JP H0826680A
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JP
Japan
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shaft
bearing plate
bearing
cover
gear
Prior art date
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Application number
JP16436994A
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English (en)
Inventor
Munenobu Honda
宗信 本田
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Elephant Chain Block Co Ltd
Original Assignee
Elephant Chain Block Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ギヤカバー16内に雨水やゴミなどが侵入す
るのを確実に阻止して、これらゴミなどが侵入すること
による悪影響を排除し、また、駆動軸7や中間軸36及
びこれら各軸を支持する軸受19,44が他部材と衝突
したりして損傷したりするのを確実に防止する。 【構成】 手動式チエンブロックにおいて、駆動軸7の
歯車減速機構側軸端部と中間軸36の軸端部とを支持す
る軸受板40を設けて、この軸受板40をギヤカバー1
6の内面に固定させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は手動式チエンブロック、
詳しくは、一対のサイドプレート間に、駆動部材をもつ
駆動機構で駆動されるロードシーブを回転自由に支持し
て成る手動式チエンブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種手動式チエンブロックは、
例えば実公昭62ー16477号公報に記載され、ま
た、図9で示したように、一対のサイドプレート10
1,102間にロードシーブ103を回転自由に支持
し、このロードシーブ103の軸孔に駆動軸104を挿
通して、該駆動軸104の軸方向一側に駆動機構を構成
するハンドホイル105を螺着すると共に、その内部側
で前記駆動軸104上に前記ハンドホイル105と対向
状に従動ハブ106を結合し、この従動ハブ106の鍔
部と前記ハンドホイル105との間には、逆転防止ギヤ
107と一対のライニング板108,109とを介装
し、また、前記サイドプレート101に前記逆転防止ギ
ヤ107に噛合う逆転防止爪110を枢着させて、これ
ら逆転防止ギヤ107、ライニング板108,109、
逆転防止爪110でメカニカルブレーキをもつ伝動機構
111を構成する一方、前記駆動軸104の軸方向他側
に歯車減速機構112を設けている。
【0003】また、上記チエンブロックでは、前記一方
側サイドプレート101に前記伝動機構111とハンド
ホイル105とを覆うホイルカバー113を、他方側サ
イドプレート102には前記歯車減速機構112を覆う
ギヤカバー114をそれぞれ設けて、これら各カバー1
13,114と前記各プレート101,102とをステ
ーボルト115により一体に結合しており、また、前記
各プレート101,102の上方にはフック116を取
付軸117を介して取付け、下方にはチエンけり118
を設けている。
【0004】さらに、前記駆動軸104は、その長さ方
向2か所を両持ち構造で回転自由に軸受支持させるよう
にしており、つまり、前記駆動軸104の長さ方向中間
部位を前記ロードシーブ103の軸孔にラジアル軸受1
19を介して支持させると共に、前記ギヤカバー114
の前記駆動軸104との対向部位にラジアル軸受120
を取付け、この軸受120を介して前記サイドプレート
102から外方に延びる前記駆動軸104の軸方向一端
側を軸受支持させるのである。また、前記ラジアル軸受
120を前記ギヤカバー114に取付けるにあたって
は、該カバー114に取付孔121を開設し、この取付
孔121に前記軸受120を、その幅方向中間部位が前
記取付孔121と対向し、一端側が前記カバー114の
内方に、かつ、他端側がカバー114の外方に突出され
るように挿通させて、前記軸受121の内方側への突出
外周部位に前記カバー114の内面側に係止される抜止
めリング122を取付けることにより、前記カバー11
4に前記軸受120を外方側に離脱不能に取付けるよう
にしており、斯くするときには、前記カバー114に対
する前記軸受120の取付強度を大にでき、また、この
軸受120による前記駆動軸104の支持強度を高める
ことができるのである。
【0005】また、前記歯車減速機構112は、前記駆
動軸104の軸端側に一体形成される第1歯車123
と、前記サイドプレート102とギヤカバー114との
間に軸受124により軸受支持される複数の中間軸12
5と、該中間軸125に設けられ、前記第1歯車123
と噛合う第2歯車126と、前記各中間軸125に形成
された第3歯車127と、前記ロードシーブ103の軸
端側に設けられ、前記第3歯車127に噛合う第4歯車
128とを備え、これら各歯車を介して前記ハンドホイ
ル105の操作により回転される前記駆動軸104の回
転力を前記ロードシーブ103側に減速して伝達するよ
うにしている。そして、前記各中間軸125の一方側軸
端を前記ギヤカバー114に軸受支持する場合にも、前
述した駆動軸104の場合と同様に、前記カバー114
の前記各中間軸125との対向部位に取付孔をそれぞれ
開設し、この取付孔に前記各軸受124をその幅方向両
側が前記カバー114の内外方に突出されるように取付
けて、該カバー114に対する前記各軸受124の取付
強度を大とし、これら各軸受124による前記各中間軸
125の支持強度を高めるようにしている。尚、同図
中、129は前記ハンドホイル105の弛緩方向の軸移
動を規制するストッパである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】所が、以上のように、
前記ギヤカバー114に設けた取付孔に前記駆動軸10
4及び各中間軸125を軸受支持する軸受120,12
4を、その幅方向両端側が前記カバー114の内外方に
突出されるように取付けるときには、該カバー114に
対する前記各軸受120,124の取付強度を大とし
て、これら各軸受120,124よる前記駆動軸104
及び各中間軸125の支持強度を高めることができる反
面、前記各軸受120,124の幅方向一端側はそれぞ
れ前記カバー114の外部側に露出されることから、前
記各軸受120,124から雨水やゴミなどが前記カバ
ー114内に侵入したり、また、作業時などに他部材が
前記各軸受120,124の外方露出部位に衝突したり
して、これら各軸受120,124や前記駆動軸104
及び中間軸125の軸端を損傷したりすることがあり、
特に、以上のように、前記カバー114に前記駆動軸1
04及び各中間軸124を軸受支持する複数の軸受12
0,124を取付け、これら各軸受120,124の幅
方向一端側を前記カバー114の外方に露出させるとき
には、前記各軸受120,124や各軸104,125
に他部材が衝突する可能性が増大し、しかも、前記カバ
ー114内へのゴミなどの侵入も起こり易くなって、該
カバー114内に配設される前記歯車減速機構112や
その他部材などに悪影響を与えたりする問題があった。
【0007】本発明の目的は、駆動軸や中間軸の支持強
度を高めることができながら、ギヤカバー内に雨水やゴ
ミなどが侵入するのを確実に阻止して、これらゴミなど
が侵入することによる悪影響を排除することができ、ま
た、前記駆動軸や中間軸及びこれら各軸を支持する軸受
が他部材と衝突したりして損傷したりするのを確実に防
止できるようにした点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、一対の第1及び第2サイド
プレート1,2と、軸孔3aをもち、前記各サイドプレ
ート1,2間に回転自由に支持されるロードシーブ3
と、駆動部材をもつ駆動機構20と、前記ロードシーブ
3の軸孔3aを貫通し、軸方向一端側が前記駆動機構2
0に連動して、この駆動機構20により駆動される駆動
軸7と、この駆動軸7の軸方向他端側に配設され、複数
の中間軸36及び複数の歯車37をもつ歯車減速機構1
1とを備え、前記第2サイドプレート2に前記歯車減速
機構11を覆うギヤカバー16を取付けた手動式チエン
ブロックにおいて、前記駆動軸7の歯車減速機構側軸端
部と前記中間軸36の軸端部とを支持する軸受板40を
設けて、この軸受板40を前記ギヤカバー16の内面に
固定したのである。
【0009】また、請求項2記載の発明は、前記軸受板
40と前記ギヤカバー16との一方に少なくとも二つの
位置決め突起46,46を設け、他方に位置決め突起4
6,46を受入れる位置決め凹部47,47を設けたの
である。
【0010】さらに、請求項3記載の発明は、前記軸受
板40を、板厚方向に膨出する膨出部41と、この膨出
部41の周囲に連続する取付フランジ42とから成るハ
ット形断面とし、前記膨出部41に前記駆動軸7及び中
間軸36の軸受19,44を支持させたのである。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明によれば、前記ギヤカバー
16の内面側に軸受板40を固定し、この軸受板40を
介して前記駆動軸7の歯車減速機構側軸端部と前記中間
軸36の軸端部とをそれぞれ支持させたから、これら駆
動軸7及び中間軸36を前記軸受板40を介して確実か
つ強固に支持することができながら、従来のように、前
記駆動軸7と中間軸36との各軸端を支持させるのに前
記ギヤカバー16に複数の軸受を外部露出状に取付けた
りすることなく、前記駆動軸7及び中間軸36を前記ギ
ヤカバー16内面側の軸受板40に支持させることで、
このギヤカバー16で覆われる前記歯車減速機構11の
配置空間を閉鎖空間とできるのであり、従って、前記カ
バー16の内部に雨水やゴミなどが侵入するのを確実に
阻止できて、これらゴミなどの侵入により前記カバー1
6内の歯車減速機構11やその他の部材に悪影響を与え
るのを排除でき、また、チエンブロックが他部材と衝突
したとき、前記カバー16で前記軸受板40に支持され
た駆動軸7と中間軸36との軸端側を覆っていることに
より、これら各軸7,36やその軸受が他部材と衝突す
るのを保護できて、該各軸7,36及びその軸受が損傷
したりするのを確実に防止することができる。
【0012】また、請求項2記載の発明では、前記軸受
板40と前記ギヤカバー16との一方に少なくとも二つ
の位置決め突起46,46を設け、他方に位置決め突起
46,46を受入れる位置決め凹部47,47を設けた
から、前記ギヤカバー16に前記軸受板40を組付け
て、この軸受板40に前記駆動軸7と中間軸36とを軸
受支持させるとき、前記位置決め突起46,46を位置
決め凹部47,47に突入させて前記軸受板40の位置
決めを行うことにより、前記駆動軸7及び中間軸36の
センターずれを招いて芯振れを起こしたりすることな
く、これら駆動軸7及び中間軸36の前記軸受板40に
対する支持位置を正確に位置決めすることができる。
【0013】さらに、請求項3記載の発明では、前記軸
受板40を、板厚方向に膨出する膨出部41と、この膨
出部41の周囲に連続する取付フランジ42とから成る
ハット形断面となし、前記膨出部41に前記駆動軸7及
び中間軸36の軸受19,44を支持させたから、前記
軸受板40に設けた膨出部41と前記ギヤカバー16と
の間に所定隙間を確保でき、この隙間を利用して前記各
軸受19,44を強固に支持できて、該各軸受19,4
4による前記駆動軸7及び中間軸36の支持強度を高め
ることができるのである。即ち、以上のように、前記軸
受板40に膨出部41を設けて、該膨出部41と前記ギ
ヤカバー16との間に所定隙間を確保するときには、前
記各軸受19,44として強度大で軸受効率に優れたボ
ールベアリングなどのラジアル軸受や長さの長いメタル
軸受を採用する場合でも、これら各軸受19,44を前
記軸受板40に確実かつ強固に支持させることができる
のであり、つまり、前記ラジアル軸受やメタル軸受から
成る各軸受19,44を前記軸受板40に設けた各取付
孔に取付けるとき、これら各取付孔に前記各軸受19,
44を、その幅方向中間部位が前記各取付孔と対向し、
一端側が前記軸受板40の内方に、かつ、他端側が前記
軸受板40とギヤカバー16のと間に確保される隙間内
に突出されるように挿通させて取付けることにより、こ
の軸受板40に対する前記各軸受19,44の取付強度
を大にでき、従って、これら各軸受19,44で前記駆
動軸7と中間軸36とを効率良く軸受支持できながら、
これら駆動軸7及び中間軸36の前記軸受板40に対す
る支持強度を高めることができるのである。しかも、前
記膨出部41を設けて前記軸受板40の全体形状をハッ
ト形断面としたことにより、この軸受板40の全体的な
剛性を高めて、該軸受板40による前記各軸受19,4
4の支持強度を大となし、これら各軸受19,44で支
持される前記駆動軸7及び中間軸36の支持強度を強化
することもできるのである。
【0014】
【実施例】図1,図2に示した手動式チエンブロック
は、手動昇降式チエンブロックであって、左右一対の第
1及び第2サイドプレート1,2間に、ロードチエン4
が掛設されるロードシーブ3を一対の軸受5,6を介し
て回転自由に支持すると共に、このロードシーブ3の軸
孔に駆動軸7を挿通させて、その軸方向一端側に、エン
ドレス状のハンドチエン80が掛設され、後述する駆動
機構の駆動部材となるハンドホイル8を設け、該ハンド
ホイル8と前記駆動軸7との間にはメカニカルブレーキ
9を備えた伝動機構10を設ける一方、前記駆動軸7の
軸方向他端側には歯車減速機構11を設けて、前記ハン
ドチエン80を介してハンドホイル8を駆動操作するこ
とにより、この駆動力が前記伝動機構10と駆動軸7及
び歯車減速機構11を介して前記ロードシーブ3側に伝
達され、該ロードシーブ3に掛設されるロードチエン4
の負荷側に連結するフックなどから成る吊下具(図示せ
ず)が巻上げられたり巻下げられたりできるようになっ
ている。
【0015】また、前記各サイドプレート1,2は、3
本のステーボルト12により所定間隔をおいて固定され
ており、これら両サイドプレート1,2間における前記
ロードシーブ3の上方側には、フック13を取付けるた
めの取付軸14を支持している。
【0016】さらに、前記第1サイドプレート1には、
前記ハンドホイル8を覆うホイルカバー15が取付けら
れ、一方、前記第2サイドプレート2には、前記歯車減
速機構11を覆うギヤカバー16が取付けられており、
これらギヤカバー16及びホイルカバー15は、前記ス
テーボルト12に螺着するナット17により前記各プレ
ート1,2に固定されている。
【0017】また、前記駆動軸7は、前記ロードシーブ
3の軸孔3aに遊挿される中間軸部70と、該中間軸部
70の伝動機構10側に設けられるねじ軸部71と、こ
のねじ軸部71の軸方向外方を延長して形成される第1
支持軸部72と、前記中間軸部70の歯車減速機構11
側に設けられる第2支持軸部73とを備え、これら第
1,第2支持軸部72,73を前記ホイルカバー15及
びギヤカバー16側に設ける各軸受18,19により回
転自由に両持ち支持しており、このことについては後で
詳述する。
【0018】さらに、前記ハンドチエン80とハンドホ
イル8及び伝動機構10は、前記ロードシーブ3の駆動
機構20を構成するもので、図1に示す実施例では過負
荷防止機構21を備えている。そして、前記伝動機構1
0は、前記駆動軸7のねじ軸部71に相対回転可能に結
合される従動ハブ22と、前記ねじ軸部71に螺着され
る駆動体23と、これら駆動体23及び従動ハブ22の
各鍔部間に介装され、この従動ハブ22に回転自由に支
持される逆転防止ギヤ24と、前記従動ハブ22と逆転
防止ギヤ24との間及び該逆転防止ギヤ24と前記駆動
体23との間に介装するライニング板25,26とによ
り構成しており、また、前記第1サイドプレート1に
は、爪ばね27aにより前記逆転防止ギヤ24側に付勢
され、該逆転防止ギヤ24に噛合う逆転防止爪27を爪
軸28を介して搖動可能に枢着し、この逆転防止爪27
と逆転防止ギヤ24及び従動ハブ22と駆動体23並び
にライニング板25,26とにより前記メカニカルブレ
ーキ9を構成している。
【0019】また、前記過負荷防止機構21は、前記駆
動体23の筒状ボス部23aに前記ハンドホイル8を、
ワンウェイクラッチ29を介して正転駆動方向に対し回
転自由に支持すると共に、前記駆動体23の鍔部とハン
ドホイル8のボス部との間にライニング板30を設け、
前記駆動体23の筒状ボス部23aにおける前記ハンド
ホイル8の外側には、ライニング板31と前記筒状ボス
部23aと共周りする押え板32と皿ばねから成る弾性
体33を順次挿嵌し、この弾性体33の外側には、該弾
性体33の押圧力を調節して前記ハンドホイル8が前記
駆動体23に対しスリップするときの荷重を設定する荷
重設定調整体34を螺着して構成している。
【0020】さらに、前記歯車減速機構11は、図3で
明らかなように、前記駆動軸7の中間軸部70と第2支
持軸部73との間に一体状に形成された第1歯車35
と、前記第2サイドプレート2と前記ギヤカバー16側
との間に回転自由に軸受支持される複数の中間軸36
と、該各中間軸36に設けられた前記第1歯車35に噛
合う第2歯車37と、前記各中間軸36に形成された第
3歯車38と、前記ロードシーブ3の軸端延長部に結合
され、前記第3歯車38に噛合う第4歯車39とにより
構成している。
【0021】以上の構成において、前記ハンドチエン8
0を操作して前記ハンドホイル8を正転駆動させると、
前記過負荷防止機構21とメカニカルブレーキ9を備え
た前記伝動機構10を介して駆動軸7が駆動され、この
駆動力が前記歯車減速機構11により前記ロードシーブ
3に伝達されて、該ロードシーブ3が駆動回転され、こ
のロードシーブ3に掛設するロードチエン4の荷物が吊
下げられる負荷側が巻上げられ、該荷物の荷揚げ作業が
行えるのである。
【0022】また、以上のような荷物の荷揚げ作業時
に、負荷側に前記過負荷防止機構21の調整体34で設
定する設定荷重を越える荷重が作用すると、前記ハンド
ホイル8が前記駆動体23に対しスリップし、それ以上
の荷揚げが中止され、また、斯く荷揚げされた荷揚げ位
置は前記メカニカルブレーキ9の作用で保持されるので
ある。
【0023】そして、荷揚げした荷物を荷降しする場合
には、前記ハンドチエン80を操作してハンドホイル8
を逆転駆動させるのであり、このハンドホイル8の逆転
駆動により前記駆動体23が螺退し、前記メカニカルブ
レーキ9の作用・不作用の繰り返しで前記ロードシーブ
3が逆転されて前記荷物の荷降しが徐々に行われるので
ある。
【0024】しかして、以上のように構成する手動式チ
エンブロックにおいて、前記ギヤカバー16における側
壁16aの内面側に軸受板40を対向状に取付けて、こ
の軸受板40に、前記駆動軸7における歯車減速機構1
1側の第2支持軸部73と前記各中間軸36の外方側軸
端とを支持させるのである。
【0025】即ち、前記軸受板40は、図1及び図3,
図4で明らかなように、前記歯車減速機構11側に膨出
する膨出部41と、該膨出部41の外周囲に連続状に設
けられ、前記ギヤカバー16における側壁16aの内面
側に当接される取付フランジ42とを備え、これら膨出
部41と取付フランジ42とにより、前記ギヤカバー1
6の内面側に沿って延びる長楕円形状で断面ハット型に
形成するのである。そして、前記膨出部41の中央部
に、前記駆動軸7の歯車減速機構11側軸端を支持する
前記軸受19が取付けられる径大な第1取付孔43を、
かつ、この取付孔43の長さ方向両側には、前記各中間
軸36の軸端側を支持する軸受44が取付けられる径小
な第2取付孔45,45をそれぞれ形成すると共に、前
記取付フランジ42の長さ方向両端側には、外方に向か
って突出する2つの位置決め突起46,46を金型押圧
手段などで設け、また、前記ギヤカバー16の側壁16
aには前記各突起46,46を受入可能な位置決め凹部
47,47を形成する一方、前記取付フランジ42と該
フランジ42が対接される前記側壁16aとの複数個所
に、それぞれカシメピン48がカシメ止めされる挿通孔
49を対向状に形成するのである。
【0026】さらに、各図の実施例では、前記軸受板4
0の第1取付孔43に取付けられ、前記駆動軸7の第1
支持軸部73を軸受支持する軸受19として、強度大で
軸受効率に優れたボールベアリングを用い、また、前記
軸受板40の第2取付孔45に取付けられ、前記中間軸
36の外方軸端側を軸受支持する軸受44として、前記
ボールベアリングと同様に強度大で軸受効率に優れた長
さの長い筒状メタル軸受を使用している。
【0027】そして、前記ギヤカバー16における側壁
16aの内面側に前記軸受板40を取付けるときには、
その膨出部41が歯車減速機構11側に膨出位置され、
この膨出部41と前記カバー側壁16aとの間に所定隙
間が形成されるように、該側壁16aの内面側に前記軸
受板40の取付フランジ42を当接させて、このフラン
ジ42に設けた各位置決め突起46を前記カバー側壁1
6a側の各位置決め凹部47に突入させることにより、
該側壁16aに対する前記軸受板40の位置決めを行
い、斯かる状態で前記各挿通孔49に前記カシメピン4
8を挿通させてカシメ止めすることにより、前記軸受板
40を前記カバー側壁16aの内面側所定位置、つま
り、前記軸受板40の第1取付孔43と第2取付孔45
との中心が前記駆動軸7及び中間軸36の軸心位置と合
致するように固定するのである。
【0028】以上のように、前記軸受板40の取付フラ
ンジ42に設けた各位置決め突起46,46を、前記ギ
ヤカバー16側に設けた各位置決め凹部47,47に突
入させて、前記軸受板40を前記カバー側壁16aにカ
シメピン48を介して取付けることにより、前記軸受板
40を正確に位置決めして前記カバー側壁16aに取付
けることができるのであり、従って、前記軸受板40の
各取付孔43,45に前記各軸受19,44を介して前
記駆動軸7及び中間軸36を支持させるとき、これら各
軸7,36のセンターずれを招いて芯振れを起こしたり
することなく、該各軸7,36を前記軸受板40に正確
に支持させることができる。
【0029】また、以上のように、前記カバー側壁16
aの内面側に固定された前記軸受板40には、その膨出
部41に設けた前記第1取付孔43に前記ボールベアリ
ングから成る軸受19の外輪を、その幅方向中間部位が
前記第1取付孔43と対向し、一端側が前記軸受板40
の内方に、かつ、他端側が前記軸受板40の膨出部41
と前記ギヤカバー16との間に確保される隙間内に突出
されるように挿通させ、前記軸受19の内方側への突出
外周部位に前記軸受板40の内面側に係止される抜止め
リング19aを取付けることにより、前記軸受板40に
前記軸受19を取付け、この軸受19内に前記駆動軸7
の第1支持軸部73に挿入させて、該第1支持軸部73
を前記軸受19を介して回転自由に支持させる。
【0030】さらに、前記軸受板40の第2取付孔45
に前記メタル軸受から成る軸受44を取付けるにあたっ
ては、該軸受44の外周面で長さ方向中央部が前記第2
取付孔45と対向し、また、前記軸受44の長さ方向一
端側に径方向外方に向けて突出形成された鍔部44aが
前記軸受板40の内面側に当接され、かつ、前記軸受4
4の長さ方向他端側が前記軸受板40の膨出部41と前
記ギヤカバー16との間に確保される隙間内に突出され
るように挿通させることにより、前記軸受板40に前記
軸受44を取付け、そして、この軸受44内に前記中間
軸36の外方側軸端を挿入させて支持させる。また、前
記中間軸36の内方側他端は、前述した場合と同様なメ
タル軸受から成る軸受44を用い、該軸受44を第2サ
イドプレート2に取付け、この軸受44を介して前記中
間軸36の他端側を前記第2サイドプレート2に軸受支
持させるのである。
【0031】従って、以上のように、前記カバー側壁1
6aの内部側に取付けた軸受板40に、前記各軸受1
9,44を介して前記駆動軸7及び中間軸36を支持さ
せたことにより、これら駆動軸7及び中間軸36を前記
軸受板40を介して確実かつ強固に支持することができ
ながら、従来のように、前記駆動軸7と中間軸36との
各軸端を支持させるのに、前記ギヤカバー16に複数の
軸受を外部露出状に取付けたりすることなく、このギヤ
カバー16で覆われる前記歯車減速機構11の配置空間
を閉鎖空間とできるのであり、このため前記カバー16
内に雨水やゴミなどが侵入するのを確実に阻止できて、
これらゴミなどの侵入により前記カバー16内の歯車減
速機構11やその他の部材に悪影響を与えるのを排除で
き、また、チエンブロックが他部材と衝突したとき、前
記カバー16で前記軸受板40に支持された駆動軸7と
中間軸36との軸端側を覆っていることにより、該各軸
7,36や前記各軸受19,44が他部材から保護でき
て、これら各軸7,36及び軸受19,44が衝突によ
り損傷したりするのを確実に防止することができるので
ある。
【0032】また、以上のように、前記軸受板40の膨
出部41が前記カバー側壁16aの内方側に膨出位置さ
れるように、該側壁16aの内面側に前記軸受板40の
取付フランジ42を当接させて、これらフランジ42と
軸受板40とを前記カシメピン48でカシメ止めするこ
とにより、前記膨出部41と前記ギヤカバー16との間
に所定隙間を確保でき、この隙間を利用して前記各軸受
19,44を強固に支持できて、該各軸受19,44に
よる前記駆動軸7及び中間軸36の支持強度を高めるこ
とができるのである。即ち、前記軸受板40に内方側に
膨出する膨出部41を設けて、該膨出部41と前記ギヤ
カバー16との間に所定隙間を確保するときには、前述
したように、前記各軸受19,44として強度大で軸受
効率に優れたボールベアリングや長さの長いメタル軸受
を採用する場合でも、これら各軸受19,44を前記軸
受板40に確実かつ強固に支持させることができるので
あり、つまり、前記ラジアル軸受やメタル軸受から成る
各軸受19,44を前記軸受板40に設けた第1,第2
取付孔43,45に取付けるとき、これら各取付孔4
3,45に前記各軸受19,44を、その幅方向中間部
位が前記各取付孔43,45と対向し、一端側が前記軸
受板40の内方に、かつ、他端側が前記軸受板40とギ
ヤカバー16のと間に確保される隙間内に突出されるよ
うに挿通させて取付けることにより、この軸受板40に
対する前記各軸受19,44の取付強度を大にでき、従
って、これら各軸受19,44で前記駆動軸7と中間軸
36とを効率良く軸受支持できながら、これら駆動軸7
及び中間軸36の前記軸受板40に対する支持強度を高
めることができるのである。
【0033】しかも、前記膨出部41と取付フランジ4
2とで前記軸受板40の全体形状を断面ハット形とした
ことにより、この軸受板40の全体的な剛性を高めて、
該軸受板40による前記各軸受19,44の支持強度を
大となし、これら各軸受19,44で支持される前記駆
動軸7及び中間軸36の支持強度を強化することもでき
るのである。
【0034】所で、各図の実施例では、前記軸受板40
とギヤカバー16とにカシメピン48の挿通孔49をそ
れぞれ形成し、また、前記ギヤカバー16には、前記軸
受板40に設けた位置決め突起46を受入れる位置決め
凹部47として貫通孔を形成しており、これら貫通孔か
ら成る位置決め凹部47及び前記挿通孔49は、それぞ
れ前記ギヤカバー16の外部側に開放されることになる
が、前記位置決め凹部47には前記位置決め突起46が
突入され、また、前記挿通孔49にはカシメピン48が
挿入されてカシメ止めされるため、前記ギヤカバー16
の内部を閉鎖空間とできるのであり、従って、このカバ
ー16内への雨水やゴミなどの侵入を防止することがで
きるのである。
【0035】また、前記軸受板40を前記ギヤカバー1
6に取付けるにあたっては、これら両者に前記カシメピ
ン48の挿通孔49を形成することなく、前記軸受板4
0とギヤカバー16とを溶接又はスボット溶接により固
定し、さらに、前記位置決め凹部47は貫通孔とするこ
となく、該凹部47を非貫通状に形成してもよく、斯く
するときには、前記ギヤカバー16の全体を盲状とする
ことができて、このカバー16内に雨水やゴミなどが侵
入するのを一層確実に阻止でき、これらゴミなどの侵入
により前記カバー16内の歯車減速機構11やその他の
部材に悪影響を与えるのを一層良好に排除することがで
きる。尚、前記軸受板40は前記ギヤカバー16にボル
ト止めで固定することもできる。
【0036】さらに、以上の実施例では、前記軸受板4
0の取付フランジ42側に位置決め突起46を、前記ギ
ヤカバー16側に前記突起46を受入れる位置決め凹部
47をそれぞれ形成するようにしたが、前記ギヤカバー
16側に前記位置決め突起46を、また、前記軸受板4
0側に前記位置決め凹部47を形成するようにしてもよ
い。
【0037】また、図1の実施例では、前記駆動軸7の
第2軸部73を前記ギヤカバー16の内面側に設けた軸
受板40に、また、前記駆動軸7の第1軸部72を前記
ホイルカバー15にそれぞれ両持ち状に軸受支持させ
て、前記駆動軸7の中間軸部70を前記ロードシーブ3
の軸孔3aに所定隙間が保持されるように遊挿させるよ
うにしている。斯くするときには、前記駆動機構20の
ハンドホイル8をハンドチエン80で駆動させる場合、
前記駆動軸7に大きな操作荷重が作用しても軸撓みを少
なくできて軸変形を防止でき、これに伴い前記ハンドホ
イル8からロードシーブ3への駆動力の伝達効率を向上
させることができて、その操作性を高めることもでき、
しかも、前記駆動軸7の軸変形を防止できることによ
り、前記ハンドホイル8がホイルカバー15や、該ホイ
ルカバー15内に設けるチエンガイドに接触して異音を
発生させたり、耐久性を低下させたりする問題を解消さ
せることもできるのである。
【0038】更に詳記すると、前記駆動軸7の第1支持
軸部72とねじ軸部71との間に受止段部74を設け、
この受止段部74に、前記ホイルカバー15側に支持さ
れる軸受18の外輪18aと対向して、該軸受18の軸
方向移動を規制するホイル止め体50を挿嵌支持させ
る。このホイル止め体50は、ラッパ状に拡径する鍔部
をもち、該鍔部の外周外面側で前記軸受18の外輪18
aに当接する規制部51を形成し、該規制部51の軸方
向一側には、前記受止段部74に係止し、前記ねじ軸部
71に螺着する駆動体23を介して前記ハンドホイル8
の軸方向移動を受止める受止部52を設けており、ま
た、前記第1支持軸部72における前記規制部52の軸
方向外方側には、前記止め体50の外方側への離脱を防
止するスナップリングなどから成る抜止め体53を設け
ている。
【0039】そして、前記ホイルカバー15は、図5で
示したように、正面から見て左右両側に前記ハンドチエ
ン80を導通させる導通用開口15a,15bをもち、
これら導通用開口15a,15b間には、該各開口15
a,15b間に形成される長さの短いカバー側壁15c
が係合して、該カバー側壁15cを前記第1サイドプレ
ート1に固定するカバー保持具54を設けると共に、前
記ホイルカバー15の上部側締込部15dには、前記ハ
ンドチエン80を案内するハンドチエンガイド55を前
記ステアリングボルト12により取付けている。
【0040】また、前記ホイルカバー15は、図6で明
らかなように、前記駆動軸7の第1支持軸部72側を支
持する軸受18の保持用凹陥部56と、該凹陥部56を
取り巻く環状リブ57と、この環状リブ57から前記ス
テーボルト12による各締込部15dに向かって放射状
に延び、該各締込部15dに連続する補強リブ58とを
一体形成し、さらに、前記ホイルカバー15の上部側締
込部15d間と、これら上部側締込部15dと下部側締
込部15dとの間に、該各締込部15d側に連続する補
強リブ59を一体に設けて、これら各リブ57,58,
59と前記凹陥部56とにより、前記ホイルカバー15
を補強して、前記凹陥部56に保持される前記軸受18
の位置ずれを防止するようにしている。
【0041】即ち、前記ホイルカバー15における前記
軸受18の保持部位は、前記凹陥部56と環状リブ57
及び放射状に延びる複数の補強リブ58とにより補強さ
れ、また、該各補強リブ58を介して前記ステーボルト
12に連続状に結合され、しかも、このステーボルト1
2を締め込む締込部15d間には前記補強リブ59が設
けられているため、外力が加わっても前記軸受18の位
置ずれを防止又は最小にできて、該軸受18で支持され
る前記第1支持軸部72の軸心位置を所定位置に保持で
きるのである。
【0042】更に、前記ギヤカバー16側においては、
その側壁16aの一部が内方側に凹陥され、該側壁16
aの外周部位に外方に向かって膨出する膨出部16bが
一体形成されて、前記ギヤカバー16の全体が補強され
ており、しかも、前記カバー側壁16aの内部側には軸
受板40が固定され、該軸受板40に前記軸受19を介
して前記駆動軸7の第2支持軸部73を支持するように
しているため、前記ギヤカバー16に外力が加わっても
前記軸受19が位置ずれを起こすことはなく、この軸受
19で支持される前記第2支持軸部73の軸心位置を所
定位置に保持できるのである。従って、前記ホイルカバ
ー15と前記ギヤカバー16の内部側に設ける軸受板4
0と各軸受18、19に支持される駆動軸7を、外部側
から衝撃が掛かっても所定の軸心位置に保持でき、その
軸心ずれによる前記ロードシーブ3との干渉を避けるこ
とができて、耐久性の高いチエンブロックを構成できる
のである。
【0043】また、前記ホイルカバー15は、図7で示
したように、前記ハンドチエン80の導通用開口15
a,15bに開放される前記補強リブ59の内端側一部
を前記ホイルカバー15の内面側に湾曲させて、この湾
曲部60で前記補強リブ59を断面円形状に形成しても
よく、斯くするときには、該補強リブ59の全体強度を
高めることができて、前記ホイルカバー15に前記凹陥
部56と各リブ57,58,59とを形成したことと相
俟って、前記ホイルカバー15の全体的な剛性をさらに
向上させることができる。
【0044】更に、前記ホイルカバー15に前記駆動軸
7の第1支持軸部72を軸受支持させるにあたっては、
図8で示したように、前記軸受18を挿通可能な取付孔
61をもつ軸受板62を用い、この軸受板62を前記第
1サイドカバー1とホイルカバー15との間に挿通され
る前記各ステーボルト12により、前記ホイルカバー1
5と前記カバー保持具54及びハンドチエンガイド55
との間に挟着状に共締めして、前記軸受板62の取付孔
61に前記軸受18を介して第1支持軸部72を支持さ
せるようにしてもよい。斯くする場合は、前記ハンドホ
イル8をハンドチエン80の操作で駆動させるとき、こ
のハンドチエン80が前記ホイルカバー15に衝突した
り、また、作業時に他部材が衝突したりして、前記ホイ
ルカバー15がたとえ変形することがあっても、前記軸
受板62で支持される前記駆動軸7には影響を与えるこ
となく、この駆動軸7や前記軸受18の損傷を防止でき
るばかりか、該駆動軸7の芯振れを防止できるのであ
り、特に、この駆動軸7の長さ方向両側を前記ホイルカ
バー15とギヤカバー16との内部側に設けた各軸受板
40,62で支持させるときには、前記駆動軸7の他部
材との衝突による悪影響を一層良好に排除できて、この
駆動軸7の芯振れを確実に防止することができるのであ
る。
【0045】尚、図2において、63,64は前記各サ
イドプレート1,2間に進入するロードチエン4を前記
ロードシーブ3に案内させるロードチエンガイドであ
り、また、65は前記ロードシーブ3の真下に配設さ
れ、前記ロードシーブ3に噛合うロードチエン4の進入
方向の傾きを規制するチエンけりであって、これらロー
ドチエンガイド63,64及びチエンけり65は前記各
サイドプレート1,2間に挟着固定され、また、前記ロ
ードチエンガイド63,64のうち無負荷側チエンガイ
ド63には、前記ロードチエン4の無負荷側端部を係止
する係止部66を設けている。また、以上の実施例で
は、前記駆動機構20の駆動部材として前記ハンドホイ
ル8と該ホイル8に掛設されるハンドチエン80を使用
したが、前記駆動機構20の駆動部材としては、例えば
操作レバーなどを用いることもできるのである。
【0046】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、一対の第1及び第2サイドプレート1,2と、軸
孔3aをもち、前記各サイドプレート1,2間に回転自
由に支持されるロードシーブ3と、駆動部材をもつ駆動
機構20と、前記ロードシーブ3の軸孔3aを貫通し、
軸方向一端側が前記駆動機構20に連動して、この駆動
機構20により駆動される駆動軸7と、この駆動軸7の
軸方向他端側に配設され、複数の中間軸36及び複数の
歯車37をもつ歯車減速機構11とを備え、前記第2サ
イドプレート2に前記歯車減速機構11を覆うギヤカバ
ー16を取付けた手動式チエンブロックにおいて、前記
駆動軸7の歯車減速機構側軸端部と前記中間軸36の軸
端部とを支持する軸受板40を設けて、この軸受板40
を前記ギヤカバー16の内面に固定したから、前記駆動
軸7及び中間軸36を前記軸受板40を介して確実かつ
強固に支持することができながら、前記駆動軸7及び中
間軸36を前記ギヤカバー16内面側の軸受板40に支
持させることにより、このギヤカバー16で覆われる前
記歯車減速機構11の配置空間を閉鎖空間とできるので
あり、従って、前記カバー16の内部に雨水やゴミなど
が侵入するのを確実に阻止できて、これらゴミなどの侵
入により前記カバー16内の歯車減速機構11やその他
の部材に悪影響を与えるのを排除でき、また、チエンブ
ロックが他部材と衝突したとき、前記カバー16で前記
軸受板40に支持された駆動軸7と中間軸36との軸端
側を覆っていることにより、これら各軸7,36やその
軸受が他部材と衝突するのを保護できて、該各軸7,3
6及びその軸受が損傷したりするのを確実に防止するこ
とができる。
【0047】また、請求項2記載の発明によれば、前記
軸受板40と前記ギヤカバー16との一方に少なくとも
二つの位置決め突起46,46を設け、他方に位置決め
突起46,46を受入れる位置決め凹部47,47を設
けているため、前記ギヤカバー16に前記軸受板40を
組付けて、この軸受板40に前記駆動軸7と中間軸36
とを軸受支持させるとき、前記位置決め突起46,46
を位置決め凹部47,47に突入させて前記軸受板40
の位置決めを行うことにより、前記駆動軸7及び中間軸
36のセンターずれを招いて芯振れを起こしたりするこ
となく、これら駆動軸7及び中間軸36の前記軸受板4
0に対する支持位置を正確に位置決めすることができ
る。
【0048】さらに、請求項3記載の発明によれば、前
記軸受板40を、板厚方向に膨出する膨出部41と、こ
の膨出部41の周囲に連続する取付フランジ42とから
成るハット形断面となし、前記膨出部41に前記駆動軸
7及び中間軸36の軸受19,44を支持させているた
め、前記軸受板40に設けた膨出部41と前記ギヤカバ
ー16との間に所定隙間を確保でき、この隙間を利用し
て前記各軸受19,44を強固に支持できて、該各軸受
19,44による前記駆動軸7及び中間軸36の支持強
度を高めることができるのである。即ち、以上のよう
に、前記軸受板40に膨出部41を設けて、該膨出部4
1と前記ギヤカバー16との間に所定隙間を確保すると
きには、前記各軸受19,44として強度大で軸受効率
に優れたボールベアリングなどのラジアル軸受や長さの
長いメタル軸受を採用する場合でも、これら各軸受1
9,44を前記軸受板40に確実かつ強固に支持させる
ことができるのであり、つまり、前記ラジアル軸受やメ
タル軸受から成る各軸受19,44を前記軸受板40に
設けた各取付孔に取付けるとき、これら各取付孔に前記
各軸受19,44を、その幅方向中間部位が前記各取付
孔と対向し、一端側が前記軸受板40の内方に、かつ、
他端側が前記軸受板40とギヤカバー16のと間に確保
される隙間内に突出されるように挿通させて取付けるこ
とにより、この軸受板40に対する前記各軸受19,4
4の取付強度を大にでき、従って、これら各軸受19,
44で前記駆動軸7と中間軸36とを効率良く軸受支持
できながら、これら駆動軸7及び中間軸36の前記軸受
板40に対する支持強度を高めることができるのであ
る。しかも、前記膨出部41を設けて前記軸受板40の
全体形状をハット形断面としたことにより、この軸受板
40の全体的な剛性を高めて、該軸受板40による前記
各軸受19,44の支持強度を大となし、これら各軸受
19,44で支持される前記駆動軸7及び中間軸36の
支持強度を強化することもできるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる手動式チエンブロックの一実施
例を示す縦断面図。
【図2】各サイドプレート間の中心からの縦断面図。
【図3】歯車減速機構側の横断面図。
【図4】軸受板のみを示す正面図。
【図5】ホイルカバー側から見た側面図。
【図6】ホイルカバーのみの縦断面図。
【図7】同ホイルカバーの他実施例を示す縦断面図。
【図8】駆動軸のハンドホイル側支持構造の他実施例を
示す縦断面図。
【図9】従来例を示す縦断面図。
【符号の説明】
1,2 サイドプレート 3 ロードシーブ 3a 軸孔 7 駆動軸 11 歯車減速機構 16 ギヤカバー 19 軸受 20 駆動機構 36 中間軸 37 歯車 40 軸受板 41 膨出部 42 取付フランジ 46 位置決め突起 47 位置決め凹部 44 軸受
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】また、前記軸受板40を前記ギヤカバー1
6に取付けるにあたっては、これら両者に前記カシメピ
ン48の挿通孔49を形成することなく、前記軸受板4
0とギヤカバー16とを溶接又はスポット溶接により固
定し、さらに、前記位置決め凹部47は貫通孔とするこ
となく、該凹部47を非貫通状に形成してもよく、斯く
するときには、前記ギヤカバー16の全体を盲状とする
ことができて、このカバー16内に雨水やゴミなどが侵
入するのを一層確実に阻止でき、これらゴミなどの侵入
により前記カバー16内の歯車減速機構11やその他の
部材に悪影響を与えるのを一層良好に排除することがで
きる。尚、前記軸受板40は前記ギヤカバー16にボル
ト止めで固定することもできる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】更に詳記すると、前記駆動軸7の第1支持
軸部72とねじ軸部71との間に受止段部74を設け、
この受止段部74に、前記ホイルカバー15側に支持さ
れる軸受18の外輪18aと対向して、該軸受18の軸
方向移動を規制するホイル止め体50を挿嵌支持させ
る。このホイル止め体50は、ラッパ状に拡径する鍔部
をもち、該鍔部の外周外面側で前記軸受18の外輪18
aに当接する規制部51を形成し、該規制部51の軸方
向一側には、前記受止段部74に係止し、前記ねじ軸部
71に螺着する駆動体23を介して前記ハンドホイル8
の軸方向移動を受止める受止部52を設けており、ま
た、前記第1支持軸部72における前記規制部51の軸
方向外方側には、前記止め体50の外方側への離脱を防
止するスナップリングなどから成る抜止め体53を設け
ている。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の第1及び第2サイドプレート(1)
    (2)と、軸孔(3a)をもち、前記各サイドプレート
    (1)(2)間に回転自由に支持されるロードシーブ
    (3)と、駆動部材をもつ駆動機構(20)と、前記ロ
    ードシーブ(3)の軸孔(3a)を貫通し、軸方向一端
    側が前記駆動機構(20)に連動して、この駆動機構
    (20)により駆動される駆動軸(7)と、この駆動軸
    (7)の軸方向他端側に配設され、複数の中間軸(3
    6)及び複数の歯車(37)をもつ歯車減速機構(1
    1)とを備え、前記第2サイドプレート(2)に前記歯
    車減速機構(11)を覆うギヤカバー(16)を取付け
    た手動式チエンブロックにおいて、 前記駆動軸(7)の歯車減速機構側軸端部と前記中間軸
    (36)の軸端部とを支持する軸受板(40)を設け
    て、この軸受板(40)を前記ギヤカバー(16)の内
    面に固定していることを特徴とする手動式チエンブロッ
    ク。
  2. 【請求項2】軸受板(30)とギヤカバー(16)との
    一方に少なくとも二つの位置決め突起(46)(46)
    を設け、他方に位置決め突起(46)(46)を受入れ
    る位置決め凹部(47)(47)を設けている請求項1
    記載の手動式チエンブロック。
  3. 【請求項3】軸受板(40)は、板厚方向に膨出する膨
    出部(41)と、この膨出部(41)の周囲に連続する
    取付フランジ(42)とから成るハット形断面を備え、
    前記膨出部(41)に駆動軸(7)及び中間軸(36)
    の軸受(19)(44)を支持している請求項1記載の
    手動式チエンブロック。
JP16436994A 1994-07-15 1994-07-15 手動式チェンブロック Pending JPH0826680A (ja)

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