JPH08266592A - 粉体溶解液調製装置 - Google Patents

粉体溶解液調製装置

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JPH08266592A
JPH08266592A JP7076905A JP7690595A JPH08266592A JP H08266592 A JPH08266592 A JP H08266592A JP 7076905 A JP7076905 A JP 7076905A JP 7690595 A JP7690595 A JP 7690595A JP H08266592 A JPH08266592 A JP H08266592A
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JP
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solution
powder
bag
bag body
diluting
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Application number
JP7076905A
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English (en)
Inventor
Ryoji Furuno
良治 古野
Takenori Yoshizako
武則 吉迫
Akihiko Sugimoto
章彦 杉本
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Toray Industries Inc
Toray Medical Co Ltd
Toray Kiki KK
Original Assignee
Toray Industries Inc
Toray Medical Co Ltd
Toray Kiki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2種類の粉体を溶解して粉体溶解液を調製す
るに当って、粉体溶解液の組成を正確に設定する。 【構成】 2種類の粉体のそれぞれに対応させて、搬送
部21a,21b、カッタ刃11a´,11b´、溶解
槽12a,12b、電磁弁20a,20b、貯留タンク
17a,17b、希釈槽22a,22bを設け、さらに
両希釈槽22a,22bから供給される溶液を混合する
混合槽28を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は粉体溶解液調製装置に
関し、さらに詳細にいえば、2種類の粉体を溶解し、混
合して所望の粉体溶解液を製造するための装置に関す
る。なお、この明細書において、粉体溶解液とは、粉体
を溶解するための液ではなく、粉体を溶解して得た液を
示す用語として使用される。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば病院などで腎不全患者
のために使用されるバイカーボネイト透析液は、A剤、
B剤および水の3種類を定量混合して調整される。この
うち、B剤は従来から一般に粉体のものが多く用いられ
ており、このような粉体を自動的に溶解する装置とし
て、例えば実開平4−83250号には、包袋の両端部
を保持可能な複数個の取付け部を有する無端状の搬送帯
により、粉体を充填した包袋の両端を保持されて搬送
し、移送される包袋の中央下面部を切断開封して粉体を
払い出し、その後、粉体を計量して所定量を溶解槽に投
入し、希釈液と混合溶解し供給する装置が提案されてい
る。
【0003】また、近年に至って、A剤を粉体として供
給する試みがなされ始め、将来は、A剤およびB剤を共
に粉体として供給することが一般化すると思われる。こ
のような状況に対処することができるものとして、例え
ば実開平4−18540号公報には、1対の粉体計量注
入部によりA剤およびB剤をそれぞれ計量して調合槽に
供給するとともに、希釈水計量供給部により希釈水を計
量して調合槽に供給し、A剤およびB剤を溶解希釈して
貯留槽に供給する装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】実開平4−83250
号公報に記載された装置は、包袋を切断開封して払い出
した粉体を計量して所定量を溶解槽に投入するようにし
ているのであるから、粉体計量の困難さ、不正確さに起
因して、得られる溶解液の濃度が不正確になる可能性が
高いという不都合がある。また、B剤のみを溶解させる
のであるから、A剤も粉体化された場合には到底対処す
ることができないという不都合もある。
【0005】実開平4−18540号公報に記載された
装置は、A剤およびB剤を共に計量して調合槽に供給
し、希釈水により溶解希釈するのであるから、濃度検出
部により濃度を検出しても、A剤の濃度、B剤の濃度を
それぞれ検出することは不可能であり、この結果、最終
的に調整された希釈溶液の組成が所望の組成になってい
ることの保証がないという不都合がある。
【0006】また、両装置を単に組み合せた場合には、
後者の装置の粉体計量注入部に代えて前者の装置の切断
開封装置、計量注入装置をA剤、B剤にそれぞれ対応さ
せて設ける構成が得られるだけであり、上記と同様に、
粉体計量の困難さ、不正確さに起因して、得られる溶解
液の濃度が不正確になる可能性が高いという不都合、最
終的に調整された希釈溶液の組成が所望の組成になって
いることの保証がないという不都合を解消することがで
きない。
【0007】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、2種類の粉体をそれぞれ溶解した後に、
それぞれ計量希釈して混合することにより所望の組成の
溶解液を得ることができる粉体溶解液調製装置を提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の粉体溶解液調
製装置は、所定量の第1粉体を収容した第1袋体を搬送
する第1搬送手段と、所定量の第2粉体を収容した第2
袋体を搬送する第2搬送手段と、第1搬送手段による第
1袋体の搬送経路の所定位置において第1袋体の所定位
置を切断開袋する第1切断手段と、第2搬送手段による
第2袋体の搬送経路の所定位置において第2袋体の所定
位置を切断開袋する第2切断手段と、第1切断手段によ
り切断開袋された第1袋体から落下する第1粉体を収容
し、所定量の溶解液で第1粉体を溶解して第1溶液を得
る第1溶解手段と、第2切断手段により切断開袋された
第2袋体から落下する第2粉体を収容し、所定量の溶解
液で第2粉体を溶解して第2溶液を得る第2溶解手段
と、得られた第1溶液、第2溶液をそれぞれ一時的に収
容する第1溶液収容手段、第2溶液収容手段と、第1溶
液収容手段から所定量の第1溶液を取出す第1溶液取出
し手段と、第2溶液収容手段から所定量の第2溶液を取
出す第2溶液取出し手段と、第1溶液取出し手段により
取出された第1溶液を希釈する第1希釈手段と、第2溶
液取出し手段により取出された第2溶液を希釈する第2
希釈手段と、希釈された第1溶液および希釈された第2
溶液を混合する混合手段とを有している。
【0009】請求項2の粉体溶解液調製装置は、第1切
断手段が第2切断手段を兼ねたものである。
【0010】
【作用】請求項1の粉体溶解液調製装置であれば、所定
量の第1粉体を収容した第1袋体を第1搬送手段により
搬送し、所定量の第2粉体を収容した第2袋体を第2搬
送手段により搬送する。そして、第1搬送手段による第
1袋体の搬送経路の所定位置において第1切断手段によ
り第1袋体の所定位置を切断開袋して第1溶解手段に供
給し、第2搬送手段による第2袋体の搬送経路の所定位
置において第2切断手段により第2袋体の所定位置を切
断開袋して第2溶解手段に供給する。第1溶解手段にお
いては、所定量の溶解液で第1粉体を溶解して第1溶液
を得、第2溶解手段においては、所定量の溶解液で第2
粉体を溶解して第2溶液を得る。そして、得られた第1
溶液、第2溶液をそれぞれ第1溶液収容手段、第2溶液
収容手段により一時的に収容する。その後、第1溶液取
出し手段により第1溶液収容手段から所定量の第1溶液
を取出すとともに、第2溶液取出し手段により第2溶液
収容手段から所定量の第2溶液を取出し、それぞれ第1
希釈手段、第2希釈手段により希釈し、混合手段により
混合することにより所望の組成の粉体溶解液を調製する
ことができる。特に、病院など向けの粉体については、
各袋体に収容されている粉体の量が正確に設定されてい
るのであるから、袋の内容量を全て所定量の溶解液で溶
解させることにより、正確な濃度の第1溶液、第2溶液
を得ることができる。そして、得られた第1溶液、第2
溶液をそれぞれ所定量ずつ取出して希釈し、最終的に両
者を混合するのであるから、粉体を計量する場合と比較
して計量制度を高めることができ、ひいては、最終的に
得られる粉体溶解液の組成を正確に設定することができ
る。
【0011】請求項2の粉体溶解液調製装置であれば、
第1切断手段が第2切断手段を兼ねているので、粉体溶
解液調製装置全体の構成を簡単化することができる。
【0012】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によってこの発
明を詳細に説明する。図1ないし図8は、この発明の一
実施例に係る粉体溶解液調製装置を示しており、図1、
図4ないし図8はこの装置の動作を順に示している。た
だし、図2は第1粉体に対応する部分のみを示してい
る。また、図4ないし図8は希釈槽、混合槽の図示を省
略してある。
【0013】先ず、この装置の待機状態を示す図1ない
し図3を参照して、この装置の構成を説明する。ただ
し、第1粉体のみに対応する構成部分と第2粉体のみに
対応する構成部分とは実質的に互いに等しいので、第2
粉体のみに対応する構成部分の説明を省略する。また、
第1粉体のみに対応する構成部分の参照符号には添字a
を、第2粉体のみに対応する構成部分の参照符号には添
字bをそれぞれ付してある。
【0014】図1ないし図3において、所定量の粉体が
計量充填された、合成樹脂製の袋体Xaは載置部1a上
に多重に載置される。この載置部1aは、シリンダやモ
ータなどからなる昇降機構2aにより上下に昇降し、載
置された袋体Xaのうち、最上部にある袋体Xaを図示
しないセンサで検出して所定位置に停止させるようにし
ている。また、載置部1a、または載置部1aと昇降部
2aは、例えば、下方に移動用のキャスタなどを取付け
て、粉体溶解液調製装置本体と分離可能にしておき、別
の場所で袋体Xaを積載し、粉体溶解液調製装置本体に
セットできるようにしてもよいし、複数個の上記載置部
1aに予め袋体Xaを積載しておき、順次装置本体にセ
ットするようにしてもよく、さらに、装置本体に組み込
まれた構成にしてもよい。
【0015】上記載置部1aの上方には、多重に積載さ
れた袋体Xaの最上部の袋体Xaを移送する移送部21
aとして、真空などで吸着把持する把持部3aと、最上
部の袋体Xaを把持した把持部3aを所定位置に移動さ
せる移動部4aが設けられている。上記把持部3aは、
上記の構成に限定されるものではなく、袋体Xaの先端
部をクリップなどで挟み込む構成や、ピンまたは爪を配
置しておき、袋体Xaの一部をつかんだり、袋体Xaの
後端を支える構成を採用することができる。また、載置
部1aを昇降させる代わりに、把持部3a、または把持
部3aと移送部4aを上下に昇降させ、積載された袋体
Xaのうち最上部の袋体Xaを移送するようにしてもよ
い。
【0016】上記移送部21aにより所定位置に移送さ
れた袋体Xaの下方には案内板5aが設けられている。
さらに案内板5aの斜め下方には、軸6aを中心として
モータ7aにより揺動可能で、また装置幅方向(図2の
左右方向)に図示しないモータなどの駆動装置により移
動可能な、上部が開放された箱形状の袋体保持部9aが
設けられている。この袋体保持部9aには、袋体Xaの
有無を検出するセンサS1aと、真空吸着力などによっ
て袋体Xaを保持する保持具8aが取付けられている。
【0017】上記袋体保持部9aが揺動起立し、装置幅
方向に移動した位置の上方には、袋体Xaの寸法に対応
し、袋体Xaの上端をエアシリンダ10a´などの駆動
部を用いてニップするニップ部10aが設けられてい
る。ニップ部10aの下方には、袋体上部の袋体Xaの
全幅に対応した幅を有するカッタ刃11a´があり、カ
ッタ刃11a´を前後に移動させ、袋体Xaの全幅を開
封するカッタ刃駆動部11aが設けられている。カッタ
刃11a´およびカッタ刃駆動部11aは上記の構成に
限定されるものではなく、回転刃を回転させながら、あ
るいはナイフなどの固定刃を袋体Xaの幅方向に移動さ
せる構成を採用してもよい。
【0018】上記袋体保持部9aの下方には溶解槽12
aが設置されている。この溶解槽12aには、袋体内の
粉体を溶解槽12aに導くための固定式のホッパ13a
と、溶解槽12a内に溶解液を供給する給液部14a
と、撹拌部15aと、溶解槽12a内における溶解液の
量が所定量になったことを検出して給液部14aによる
溶解液の供給を停止させるための液量検出部(図示せ
ず)と、溶解槽12a内の溶液の濃度を測定する濃度測
定部16aとが設けられている。
【0019】上記溶解槽12aの下方には、溶解槽12
aで粉体を溶解して得た溶液を一時的に貯留する貯留タ
ンク17aが設けられている。そして、貯留タンク17
aの下方には希釈槽22aが設けられている。上記貯留
タンク17aには内部の溶液を希釈槽22aに向かって
流出させるための電磁弁20aが設けられており、図示
しない制御部により電磁弁20aの開度および流出時間
を制御することにより希釈槽22aへの溶液流出量を設
定できるようにしてある。また、電磁弁20aの後方に
流量計等を設置し、希釈槽22aへの溶液流出量を検知
し、電磁弁20aを制御してもよい。また、貯留タンク
17aには、溶液量が所定量以下になったことを検出し
て溶解槽12a内の溶液を貯留タンク17aに供給させ
るためのセンサ(図示せず)が設けられている。上記希
釈槽22aには、希釈槽22a内に希釈液を供給する給
液部24aと、撹拌部25aと、希釈槽22a内におけ
る溶液の量が所定量になったことを検出して給液部24
aによる希釈液の供給を停止させるための液量検出部
(図示せず)と、希釈槽22a内の溶液の濃度を測定す
る濃度測定部26aと、希釈された溶液を混合槽28に
向かって流出させるための電磁弁27aとが設けられて
いる。
【0020】上記希釈槽22aの横には、袋体Xa内の
粉体を溶解槽12aに払い出した後の空袋を収納する回
収ボックス29aと、空袋Xaを回収ボックス29aに
導くためのシュータ30aとが設けられている。上記混
合槽28は、両希釈槽22a,22bから流出される溶
液を受け取って両溶液を混合するものであり、撹拌部3
1を有しているとともに、混合液を流出させるための電
磁弁32を有している。
【0021】上記の構成の粉体溶解液調製装置の動作を
作用と共に、図1、図4ないし図8を参照して説明す
る。図1に示す状態で図示しない袋体搭載ボタンが押さ
れると、昇降部2aにより載置部1aが最下部まで下降
し、袋体Xaの積載が可能になる。オペレータは、装置
本体の前扉(図示せず)を開け、載置部1a上に所定量
の粉体が計量充填された袋体Xaを多重に積載する。袋
体Xaの積載が完了し、前扉が閉められ、溶解開始ボタ
ン(図示せず)が押されると、載置部1aが昇降部2a
により上昇し、図4に示すように、図示しないセンサに
より最上部の袋体Xaを検出したことに応答して停止す
る。この状態において、最上部の袋体Xaの上面が把持
部3aと当接している。把持部3aは図示しない真空ポ
ンプなどの真空発生機につながっており、袋体Xaの上
面を吸引把持する。把持部3aによる袋体Xaの把持が
完了すれば、図5に示すように、搬送部21aにより最
上部の袋体Xaを把持した把持部3aが案内板5aへと
移動し停止する。所定の位置まで袋体Xaが搬送される
と、把持部3aの真空を停止し、把持部3aから袋体X
aを解放する。解放された袋体Xaは自重により案内板
5a上に落下し、案内板5a上を滑り落ち、図6に示す
ように、袋保持部9a内に案内される。袋体保持部9a
へ袋体が案内されたことをセンサS1aで確認すると、
保持具8aで袋体Xaを吸引保持する。保持が完了する
と、モータ7aにより袋体保持部9aが揺動され始め、
袋体保持部9aが起立した時点でモータ7aが停止す
る。
【0022】この起立した状態で袋体保持部9aが装置
幅方向に移動し、袋体Xaの上部がニップ部10aに挿
入される。ニップ部10aは、袋体保持部9aの移動が
完了し、袋体上部の挿入が確認されたことに応答して、
図7に示すように、シリンダ10a´を作動させ、袋体
上部を把持する。袋体上部の把持が完了すると、カッタ
刃駆動部11aを作動させてカッタ刃11a´を前進さ
せ、袋体Xaの上部を全幅にわたって切断開封する。袋
体Xaの上部が開封されると、袋体保持部9aがホッパ
13a上に移動し、モータ7aを作動させて袋体保持部
9aをホッパ13a側に揺動させ、図8に示すように、
袋体Xa内部の粉体を溶解槽12a内へ払い出す。粉体
を払い出した後、袋体保持部9aは起立状態に揺動し、
再びニップ部10aの下方位置に移動する。ニップ部1
0aの把持を解除して袋体上部の切片Xa´を袋体保持
部9aに収納し、シュータ30a側へ揺動し、保持部8
aの真空を解除して粉体を払い出した後の空袋と切片X
a´とを袋体保持部9aから排出し、回収ボックス29
aへ収納する。その後、袋体保持部9aが案内板5aと
同角度まで揺動し、案内板5aの位置まで移動して待機
状態にもどり、次の袋体Xaの受け入れに備える。
【0023】一方、溶解槽12aは粉体が供給された
後、給液部14aによる溶解液の供給を受ける。この溶
解液の供給は、センサにより所定量に達したことが検出
された時点で停止される。ただし、溶解液を先に供給す
るようにしてもよく、この場合には粉体の飛散を防止で
きる。同時に撹拌部15aが作動し、粉体の溶解を開始
する。撹拌開始から一定時間経過後、濃度測定部16a
で溶液の濃度を測定し、予め定められた濃度範囲に達す
ると撹拌部15aの作動を停止し、溶液を貯留タンク1
7aに向かって流出させる。また、予め定められた濃度
範囲から外れている場合には、溶解槽12a内の溶液を
図示しない廃棄口から廃棄し、再び上記一連の処理を行
なう。貯留タンク17a内に貯留された溶液は、希釈工
程からの信号に応答して電磁弁20aを開くことにより
希釈槽22aに向かって流出される。ここで、図示しな
い制御部により電磁弁20aの開度、開時間を制御する
ことにより溶液の流出量(希釈槽22aへの供給量)を
制御することができる。希釈槽22aにおいては、給液
部24aにより希釈液の供給を受け、同時に撹拌部25
aにより撹拌を行う。撹拌開始から一定時間経過後、濃
度測定部26aで溶液の濃度を測定し、予め定められた
濃度範囲に達すると撹拌部25aの作動を停止する。
【0024】なお、上記一連の動作と並行して、第2粉
体の溶解、計量、希釈が行われる。ただし、第1粉体と
第2粉体との必要量の割合(袋体の内容量に対する割
合)が違いに異なる場合には、各時点において上記各工
程が並行して行われない可能性があるが、実質的には、
ほぼ並行に行われていることになる。そして、混合工程
からの信号に応答して、電磁弁27a,27bを開くこ
とにより希釈槽22a,22b内の希釈された溶液を混
合槽28に向かって流出させ、混合槽28においては撹
拌部31による撹拌を行って両溶液を混合する。そし
て、混合された溶液(粉体溶解液)は、次工程からの信
号に応答して電磁弁32を開くことにより次工程に向か
って流出させることができる。
【0025】以上から明らかなように、溶解、一時的な
貯留、計量、希釈の各工程においては、第1粉体、第2
粉体に対する処理を互いに並行して行うのであるから、
粉体毎の希釈液の濃度を正確に設定することができ、計
量工程、希釈工程の後に両溶液を混合するのであるか
ら、最終的に得られる粉体溶解液中の組成を正確に設定
することができる。また、積載された袋体の移動から溶
液の混合までの一連の動作が自動化され、この間の手作
業が不要になるので、2種類の粉体の溶解処理が迅速に
かつ正確に行われる。また、カッタ刃による切断、開封
時には袋体が起立状態であり、袋体内の粉体は袋体の下
部に移動しており、実質的に粉体が存在しない上部が切
断されるので、カッタ刃と粉体との直接接触がなくな
る。この結果、異物の混入や、粉体の飛散による装置の
汚損が防止される。
【0026】なお、この発明は上記の実施例に限定され
るものではなく、例えば、回収ボックス29aおよびシ
ュータ30aを共用することが可能であるほか、ニップ
部10a、カッタ刃11a´、カッタ刃駆動部11aを
共用することが可能であり、その他、この発明の要旨を
変更しない範囲内において種々の設計変更を施すことが
可能である。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明は、正確な濃度の第1溶
液、第2溶液を得ることができ、得られた第1溶液、第
2溶液をそれぞれ所定量ずつ取出して希釈し、最終的に
両者を混合することにより、粉体を計量する場合と比較
して計量制度を高めることができ、ひいては、最終的に
得られる粉体溶解液の組成を正確に設定することができ
るという特有の効果を奏する。
【0028】請求項2の発明は、粉体溶解液調製装置全
体の構成を簡単化することができるという特有の効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る粉体溶解液調製装置
の待機状態における概略側面図である。
【図2】図1の装置の正面図である。
【図3】図1の装置の平面図である。
【図4】図1の装置における、載置部を上昇させ、最上
部の袋体を把持した状態を示す側面図である。
【図5】図1の装置における、把持した袋体を定位置ま
で搬送した状態を示す側面図である。
【図6】図1の装置における、袋体保持部に袋体を収納
し保持した状態を示す側面図である。
【図7】図1の装置における、袋体を起立させ袋体の上
部をニップした状態を示す側面図である。
【図8】図1の装置における、袋体保持部を揺動させ溶
解槽に粉体を供給している状態を示す側面図である。
【符号の説明】
11a´,11b´ カッタ刃 12a,12b 溶
解槽 17a,17b 貯留タンク 20a,20b 電磁
弁 21a,21b 搬送部 22a,22b 希釈槽 28 混合槽 Xa,Xb 袋体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉迫 武則 東京都中央区日本橋室町3丁目1番8号 東レ・メディカル株式会社内 (72)発明者 杉本 章彦 静岡県駿東郡長泉町中土狩1111番地 東レ 機器株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定量の第1粉体を収容した第1袋体
    (Xa)を搬送する第1搬送手段(21a)と、所定量
    の第2粉体を収容した第2袋体(Xb)を搬送する第2
    搬送手段(21b)と、第1搬送手段(21a)による
    第1袋体(Xa)の搬送経路の所定位置において第1袋
    体(Xa)の所定位置を切断開袋する第1切断手段(1
    1a´)と、第2搬送手段(21b)による第2袋体
    (Xb)の搬送経路の所定位置において第2袋体(X
    b)の所定位置を切断開袋する第2切断手段(11b
    ´)と、第1切断手段(11a´)により切断開袋され
    た第1袋体(Xa)から落下する第1粉体を収容し、所
    定量の溶解液で第1粉体を溶解して第1溶液を得る第1
    溶解手段(12a)と、第2切断手段(11b´)によ
    り切断開袋された第2袋体(Xb)から落下する第2粉
    体を収容し、所定量の溶解液で第2粉体を溶解して第2
    溶液を得る第2溶解手段(12b)と、得られた第1溶
    液、第2溶液をそれぞれ一時的に収容する第1溶液収容
    手段(17a)、第2溶液収容手段(17b)と、第1
    溶液収容手段(17a)から所定量の第1溶液を取出す
    第1溶液取出し手段(20a)と、第2溶液収容手段
    (17b)から所定量の第2溶液を取出す第2溶液取出
    し手段(20b)と、第1溶液取出し手段(20a)に
    より取出された第1溶液を希釈する第1希釈手段(22
    a)と、第2溶液取出し手段(20b)により取出され
    た第2溶液を希釈する第2希釈手段(22b)と、希釈
    された第1溶液および希釈された第2溶液を混合する混
    合手段(28)とを有することを特徴とする粉体溶解液
    調製装置。
  2. 【請求項2】 第1切断手段(11a´)が第2切断手
    段(11b´)を兼ねている請求項1に記載の粉体溶解
    液調製装置。
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