JPH0826629A - 循環式エレベーター装置 - Google Patents

循環式エレベーター装置

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JPH0826629A
JPH0826629A JP16776494A JP16776494A JPH0826629A JP H0826629 A JPH0826629 A JP H0826629A JP 16776494 A JP16776494 A JP 16776494A JP 16776494 A JP16776494 A JP 16776494A JP H0826629 A JPH0826629 A JP H0826629A
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政之 重田
Jiyun Sugawara
準 簀河原
Masanobu Ito
正信 伊藤
Hideaki Takahashi
秀明 高橋
Teruo Fukunaga
照雄 福長
Kumiko Nakagawa
久美子 中川
Shinji Horiguchi
真嗣 堀口
Kazuhiro Sato
和浩 佐藤
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、乗かごを主索によって連続
して循環させ、しかも循環する複数の乗かごを独立して
駆動し得る循環式エレベーター装置を提供することにあ
る。 【構成】 駆動輪とそらせ輪に巻掛けられて上昇部と下
降部と上下の水平部とを有するループを形成する平行な
2本の主索と、これら2本の主索間に跨って連結された
連結梁に回転自在に取付けられた乗かごとで循環ループ
を構成し、この循環ループを複数組構成して前記駆動輪
とそらせ輪とを各位置で同軸上に支持し、各循環ループ
毎に前記駆動輪を独立して駆動する駆動源を設けて前記
乗かごを一方向に循環するよう構成し、かつ前記連結梁
は前記駆動輪と前記そらせ輪の外周縁から離れた位置で
前記主索に連結したのである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は循環式エレベーター装置
に係り、ループ状に共用する空間内で複数台の乗かごを
独立して昇降させてサービスする循環式エレベーター装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の循環式エレベーターは、少ない昇
降面積で、大きな輸送能力を得ることを目的として、例
えば、特開平4−182292号公報に示される循環式
エレベーターがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、無端
レール上を複数の乗かごが案内されて循環するものであ
るが、各乗かごを主索に連結して循環させる点は記載さ
れていない。
【0004】本発明の目的は、乗かごを主索によって連
続して循環させ、しかも循環する複数の乗かごを独立し
て駆動し得る循環式エレベータ装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、駆動輪とそらせ輪に巻掛けられて上昇部と
下降部と上下の水平部とを有するループを形成する平行
な2本の主索と、これら2本の主索間に跨って連結され
た連結梁に回転自在に取付けられた乗かごとで循環ルー
プを構成し、この循環ループを複数組構成して前記駆動
輪とそらせ輪とを各位置で同軸上に支持し、各循環ルー
プ毎に前記駆動輪を独立して駆動する駆動源を設けて前
記乗かごを一方向に循環するよう構成し、かつ前記連結
梁は前記駆動輪と前記そらせ輪の外周縁から離れた位置
で前記主索に連結したのである。
【0006】
【作用】上記構成によれば、乗かごをループを形成する
主索によって連続して循環させ、しかも循環ループを複
数組設けたので、一方向に複数の乗かごを独立して循環
駆動し得ることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜3に沿って
説明する。1は上り昇降路、2は下り昇降路、3は上り
昇降路1に設けられた上り用の一対の案内レール、4は
下り昇降路2に設けられた下り用の一対の案内レール、
これら案内レール3,4間の内側寄りに3つの内側ルー
プ群を構成する主索5A,5B、主索6A,6B、主索
7A,7Bとが夫々乗かご間口方向に対をなして無端状
の主索ループを構成し、主索5A,5Bには乗かご8
を、主索6A,6Bには乗かご9を、主索7A,7Bに
は乗かご10を連結して駆動している。また、案内レー
ル3,4の外側寄りに3つの内側ループ群を構成する主
索11A,11B、主索12A,12B、主索13A,
13Bが夫々乗かご間口方向に対をなして無端状の主索
ループを構成し、11A,11Bには乗かご14を、主
索12A,12Bには乗かご15を、主索13A,13
Bには乗かご16を連結して駆動している。
【0008】レール内側ループ群の主索5A,5B,6
A,6B,7A,7Bは、同軸上に配置されるレール内
側ループ群用の駆動輪17A,17B、駆動輪18A,
18B、駆動輪19A,19Bが、また、そらせ輪20
A,20B、そらせ輪21A,21B、そらせ輪22
A,22Bが夫々対をなし、昇降路1及び2の下部に配
置したそらせ輪群23,24で駆動される。
【0009】レール外側ループ群の主索11A,11
B,12A,12B,13A,13Bは、同軸上に配置
されるレール外側ループ群用の駆動輪25A,25B、
駆動輪26A,26B、駆動輪27A,27Bが、ま
た、そらせ輪28A,28B、そらせ輪29A,29
B、そらせ輪30A,30Bが夫々対をなし、昇降路1
及び2の下部に設置したそらせ輪群31,32で駆動さ
れる。
【0010】また、レール内,外側ループ群の各駆動輪
17A,17B,18A,18B,19A,19B及び
25A,25B,26A,26B,27A,27B群は
夫々独立の駆動源(図示せず)をもち、各循環ループの
運行の高効率化を図っている。夫々のループの対をなす
駆動輪例えば駆動輪25Aと駆動輪25Bとを1つの駆
動源で同期して駆動するようにしてもよい。
【0011】各対をなす主索には、前記駆動輪及びそら
せ輪との係合を避けた位置、即ち、駆動輪及びそらせ輪
の周縁から離れるように、連結具33A,33Bを介し
て夫々両端を回転自在支持させた連結梁34を連結し、
この連結梁34には両端が回転自在となっている自在梁
35の一端が連結されている。また、この自在梁35の
他端には夫々乗かご8〜10及び14〜16が連結され
ており、結果的に各乗かごは、一対の主索に回転自在に
連結され、主索の循環とともに移動する。
【0012】かかる構造では、連結具33A,33Bが
対をなす主索から外れた位置にあるので、連結梁34が
駆動輪やそらせ輪に干渉することなく駆動輪やそらせ輪
を乗り越えることができ、乗かごを主索から切り離すこ
となく昇降路1,2から離れて水平に移動させることが
出来る。
【0013】また、乗かごの吊り芯位置と主索の循環位
置芯とがずれているので、主索は横荷重を受けて変位し
ようとし、そのために乗かごの走行が不安定になる。そ
こで、安定して主索が乗かごを懸垂するために、連結梁
34の両端部の案内レール3,4に対向する部分にガイ
ドローラ36を設け、この案内レール3,4にガイドロ
ーラ36を接触させて前記主索に作用する横荷重を負担
し、変位が生じないようにしている。
【0014】実施例では、ガイドローラ36を案内レー
ル3,4に支持させているが、専用の変位防止用のレー
ルを設けてガイドローラ36が負担する横荷重を受ける
ようにしても良い。
【0015】また、主索が形成するループの上部や下部
の水平部を乗かごが通過するときは、乗かごの全重量が
主索に作用するため、乗かごの自重を支える案内軌道3
7A,37B,38A,38Bを水平に設置し、この案
内軌道37A,37B,38A,38Bの上を連結梁3
4に設けた支持ローラ39を転動させることにより、主
索に不要な張力が作用するのを防止している。
【0016】一方、各乗かごは、夫々対向する部分に2
つの出入口a,9bを設けており、上昇時には出入口a
を開閉し、下降時には出入口bを開閉するようにしてい
る。そして、これら出入口a,bとは平行になるよう
に、乗かご及び乗場を配置している。
【0017】以上の実施例は、連結梁34が駆動輪やそ
らせ輪と干渉しないようにするために、主索の駆動輪及
びそらせ輪との係合を避けた位置に連結具33A,33
Bを介し、この連結具33A,33Bに連結梁34を回
転自在支持させた構成としたが、他の手段として、同軸
上に軸支されたレール内側ループ群用の駆動輪17A,
18A,19A,17B,18B,19B、そらせ輪2
0A,21A,22A,20B,21B,22Bと、レ
ール外側ループ群用の駆動輪25A,26A,27A,
25B,26B,27B、そらせ輪28A,29A,3
0A,28B,29B,30Bの各輪の外径を内側から
外側に向かって大きくすることにより連結梁34が駆動
輪やそらせ輪と干渉しないようにすることができる。
【0018】以上の説明は、1つの主索ループに1つの
乗かごを連結したものであるが、例えば図1の破線で示
すように、1つの主索ループの相対する位置に第1の乗
かご10,16と第2の乗かご10I,16Iを配置し
ても良く、あるいは1つの乗かごと釣合いおもりを自在
梁35を介して連結梁34に取付け、ループを駆動する
負荷の不釣合量を少なくして、省エネルギで循環させて
もよい。
【0019】さらに、上述の実施例では主索について特
別な説明をしなかったが、上記主索はワイヤロープであ
ってもよく、チェーンであってもよい。ただ、主索がワ
イヤロープであるときは、各駆動輪及び各そらせ輪は網
車とし、主索がチェーンであるときは、各駆動輪及び各
そらせ輪はスプロケットとする必要がある。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
乗かごを主索によって連続して循環させ、しかも循環す
る複数の乗かごを独立して駆動し得る循環式エレベータ
ー装置を得ることができ、それによって、サービスを低
下させずに、省エネルギにして、高密度に、安定して循
環でき、かつ、建屋のエレベーター昇降路占有率を少な
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による循環式エレベーター装置を示す概
略側面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う拡大断面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う拡大断面図である。
【符号の説明】
1 上り昇降路 2 下り昇降路 3 案内レール 4 案内レール 5A 主索 5B 主索 6A 主索 6B 主索 7A 主索 7B 主索 8 乗かご 9 乗かご 10 乗かご 11A 主索 11B 主索 12A 主索 12B 主索 13A 主索 13B 主索 14 乗かご 15 乗かご 16 乗かご 17A 駆動輪 17B 駆動輪 18A 駆動輪 18B 駆動輪 19A 駆動輪 19B 駆動輪 20A そらせ輪 20B そらせ輪 21A そらせ輪 21B そらせ輪 22A そらせ輪 22B そらせ輪 25A 駆動輪 25B 駆動輪 26A 駆動輪 26B 駆動輪 27A 駆動輪 27B 駆動輪 28A そらせ輪 28B そらせ輪 29A そらせ輪 29B そらせ輪 30A そらせ輪 30B そらせ輪 33A そらせ輪 33B 連結具 34 連結梁 36 ガイドローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 正信 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日立 製作所水戸工場内 (72)発明者 高橋 秀明 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日立 製作所水戸工場内 (72)発明者 福長 照雄 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 中川 久美子 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 堀口 真嗣 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 佐藤 和浩 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動輪とそらせ輪に巻掛けられて上昇部
    と下降部と上下の水平部とを有するループを形成する平
    行な2本の主索と、これら2本の主索間に跨って連結さ
    れた連結梁に回転自在に取付けられた乗かごとで循環ル
    ープを構成し、この循環ループを複数組構成して前記駆
    動輪とそらせ輪とを各位置で同軸上に支持し、各循環ル
    ープ毎に前記駆動輪を独立して駆動する駆動源を設けて
    前記乗かごを一方向に循環するよう構成し、かつ前記連
    結梁は前記駆動輪と前記そらせ輪の外周縁から離れた位
    置で前記主索に連結したことを特徴とする循環式エレベ
    ーター装置。
  2. 【請求項2】 上り用と下り用の案内レールを有する循
    環式エレベーターにおいて、乗かごの出入口間口方向の
    両側に位置する2本の主索と、この2本の主索は夫々1
    つのループを構成し、該2本の主索ループを1組とする
    複数組の循環ループを構成し、各組の循環ループは夫々
    駆動輪とそらせ輪を介して駆動され、これら各組の駆動
    輪とそらせ輪を夫々同軸上に配置し各循環ループ毎に独
    立した駆動源で前記駆動輪を駆動し、各循環ループを構
    成する2本の主索に跨る連結梁を取付け、該連結梁の中
    央寄り部に回転自在の自在梁を介して乗かごを連結し、
    前記連結梁は前記駆動輪と前記そらせ輪と干渉しないよ
    うに前記主索に取付けられており、しかして前記乗かご
    は前記案内レールならびにそのループの駆動輪とそらせ
    輪に添って一方向に循環するように構成されていること
    を特徴とする循環式エレベーター装置。
  3. 【請求項3】 上り用と下り用の案内レールを有する循
    環式エレベーターにおいて、乗かごの出入口開口方向の
    乗かごの両側に位置する2本の主索と、この2本の主索
    は夫々1つのループを構成し、該2本の主索ループを1
    組とする複数組の循環ループを構成し、各組の循環ルー
    プは夫々駆動輪とそらせ輪を介して駆動され、これら各
    組の駆動輪とそらせ輪を夫々同軸上に配置し、各循環ル
    ープ毎に独立した駆動源で前記駆動輪を駆動し、各循環
    ループを構成する2本の主索に跨る連結梁を取付け、該
    連結梁の中央寄り部に回転自在の自在梁を介して乗かご
    を連結し、前記同軸上の各駆動輪とそらせ輪のうち内側
    のループの駆動輪とそらせ輪の直径を外側のループの駆
    動輪とそらせ輪の直径よりも小さくし、しかして前記乗
    かごがは前記案内レールならびにそのループの駆動輪と
    そらせ輪に添って一方向に循環するように構成されてい
    ることを特徴とする循環式エレベーター装置。
  4. 【請求項4】 前記主索ループは、前記乗かごと相対す
    る位置に別の乗かごまたは釣合いおもりを連結梁を介し
    て取付けていることを特徴とする請求項2又は3記載の
    循環式エレベーター装置。
  5. 【請求項5】 前記上り用と下り用の案内レールは、各
    循環ループの各乗かごが共用するようにしたことを特徴
    とする請求項2又は3記載の循環式エレベーター装置。
  6. 【請求項6】 前記乗かごは、その出入口が、上り時と
    下り時とで、平行になるように前記上り用と下り用の案
    内レールとによって案内されていることを特徴とする請
    求項2,3,4又は5記載の循環式エレベーター装置。
  7. 【請求項7】 前記乗かごは、第1の出入口とその相対
    向する側に第2の出入口とを設け、上り時は第1の出入
    口で、下り時は第2の出入口を開閉するように構成した
    ことを特徴とする請求項6記載の循環式エレベーター装
    置。
  8. 【請求項8】 前記連結梁は、基準レールを転動して前
    記連結梁と前記案内レール間の距離を一定に保持するロ
    ーラガイドを備えていることを特徴とする請求項2又は
    3記載の循環式エレベーター装置。
  9. 【請求項9】 前記基準レールは、前記案内レールであ
    ることを特徴とする請求項8記載の循環式エレベーター
    装置。
  10. 【請求項10】 前記各循環ループの前記駆動輪は、1
    つの駆動源によって駆動されることを特徴とする請求項
    2又は3記載の循環式エレベーター装置。
  11. 【請求項11】 前記主索はチェンで、前記駆動輪とそ
    らせ輪はスプロケットであることを特徴とする請求項2
    又は3記載の循環式エレベーター装置。
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