JPH0826543A - 導電性帯体の位置決め装置 - Google Patents
導電性帯体の位置決め装置Info
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- JPH0826543A JPH0826543A JP15976594A JP15976594A JPH0826543A JP H0826543 A JPH0826543 A JP H0826543A JP 15976594 A JP15976594 A JP 15976594A JP 15976594 A JP15976594 A JP 15976594A JP H0826543 A JPH0826543 A JP H0826543A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 導電性帯体の幅方向位置決めの安定性を高く
する。支持手段および磁界手段に当るのを防止する。位
置決めのための投入電力を低減する。 【構成】 導電性の帯体(1)を下支持しそれに流体を噴
射する流体パッド(2);流体圧調整手段(21,26);流体パ
ッド(2)に対向する帯体にその面に実質上垂直な方向(y)
の磁界を流体パッド側から加える電気コイル(4b);この
電気コイルに通電するコイル通電手段(22);帯体(1)の
磁界が加わる部位に、その幅方向(x)と直交する方向(z)
に通電する帯体通電手段(12A,12B,23);および、電気コ
イル(4b)の電流値(iTs)に対応してそのレベルが高いと
きには、圧力調整手段(21,26)を介して流体圧を高く
し、低いときには低くする第1圧力制御手段(20);を備
える。
する。支持手段および磁界手段に当るのを防止する。位
置決めのための投入電力を低減する。 【構成】 導電性の帯体(1)を下支持しそれに流体を噴
射する流体パッド(2);流体圧調整手段(21,26);流体パ
ッド(2)に対向する帯体にその面に実質上垂直な方向(y)
の磁界を流体パッド側から加える電気コイル(4b);この
電気コイルに通電するコイル通電手段(22);帯体(1)の
磁界が加わる部位に、その幅方向(x)と直交する方向(z)
に通電する帯体通電手段(12A,12B,23);および、電気コ
イル(4b)の電流値(iTs)に対応してそのレベルが高いと
きには、圧力調整手段(21,26)を介して流体圧を高く
し、低いときには低くする第1圧力制御手段(20);を備
える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性の帯体を浮上支
持し、その幅方向の位置を帯体に非接触で定める位置決
め装置に関し、特に、これに限定する意図ではないが、
熱処理ライン,表面処理ライン等の薄板連続処理設備に
おける搬送鋼帯の蛇行矯正を行なう位置決め装置に関す
る。
持し、その幅方向の位置を帯体に非接触で定める位置決
め装置に関し、特に、これに限定する意図ではないが、
熱処理ライン,表面処理ライン等の薄板連続処理設備に
おける搬送鋼帯の蛇行矯正を行なう位置決め装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば熱処理ライン,表面処理ライン等
の薄板連続処理設備では、薄板が多数の上下ロ−ルで支
持されてつづら折りで搬送され、設備内にきわめて長い
延べ長の薄板が常時存在する。この搬送ラインのどこか
で薄板が破断すると、大量の薄板が不良品となる。設備
内での薄板のトラブルは、薄板の蛇行を原因とするもの
が多い。ここで蛇行とは、搬送方向と直交する方向(薄
板の幅方向)の位置ずれである。蛇行によるトラブルを
回避するため、従来は、設備内に複数個のステアリング
装置を分散配置し、各ステアリング装置で、薄板の蛇行
を矯正している。一形式のステアリング装置とそれを用
いる蛇行制御理論が、例えばニレコ・ニュ−ス No.6(M
arch 1982;昭和57年3月15日,日本レギュレ−タ
−株式会社発行),pp27−31に、「EPCの基礎
理論」と題して説明されている。従来はこの文献の第3
1頁にも開示されている通り、薄板の搬送方向に関して
ステアリング装置の下流側に薄板の幅方向位置ずれ(蛇
行)を検出する検出端を設けて、ステアリング装置の下
流における蛇行量(位置ずれ)が零となるように、ステ
アリング装置を操作する。
の薄板連続処理設備では、薄板が多数の上下ロ−ルで支
持されてつづら折りで搬送され、設備内にきわめて長い
延べ長の薄板が常時存在する。この搬送ラインのどこか
で薄板が破断すると、大量の薄板が不良品となる。設備
内での薄板のトラブルは、薄板の蛇行を原因とするもの
が多い。ここで蛇行とは、搬送方向と直交する方向(薄
板の幅方向)の位置ずれである。蛇行によるトラブルを
回避するため、従来は、設備内に複数個のステアリング
装置を分散配置し、各ステアリング装置で、薄板の蛇行
を矯正している。一形式のステアリング装置とそれを用
いる蛇行制御理論が、例えばニレコ・ニュ−ス No.6(M
arch 1982;昭和57年3月15日,日本レギュレ−タ
−株式会社発行),pp27−31に、「EPCの基礎
理論」と題して説明されている。従来はこの文献の第3
1頁にも開示されている通り、薄板の搬送方向に関して
ステアリング装置の下流側に薄板の幅方向位置ずれ(蛇
行)を検出する検出端を設けて、ステアリング装置の下
流における蛇行量(位置ずれ)が零となるように、ステ
アリング装置を操作する。
【0003】ところで、ステアリングロ−ラで薄板を支
持すると、ねじりが薄板に加わって薄板の形状が乱れる
とかの問題がある。更に、ステアリングローラのみなら
ず、薄板を単に下支持又は上支持するロ−ラによって
も、薄板に疵がつくといった問題がある。そこで、非接
触で薄板の蛇行を矯正するために、薄板支持用の流体パ
ッドを配置し、この流体パッドより流体を噴射してパッ
ドと薄板の間に流体層(空障)を形成して薄板を浮上支
持し、更に、薄板にその搬送方向に通電し、しかも薄板
に垂直に磁界をかけることにより、搬送方向と直交する
方向すなわち薄板の幅方向に、フレミングの左手の法則
による電磁力を及ぼして、この力を利用して薄板の蛇行
を矯正する方法が特開平3−297753号公報に提示
されている。これによれば、薄板の搬送経路上の、蛇行
を矯正する電磁石の前後において薄板が浮上支持されて
いるので、蛇行を矯正するための駆動力が小さくて済む
のみならず、薄板が幅方向移動により疵つくことがな
い。
持すると、ねじりが薄板に加わって薄板の形状が乱れる
とかの問題がある。更に、ステアリングローラのみなら
ず、薄板を単に下支持又は上支持するロ−ラによって
も、薄板に疵がつくといった問題がある。そこで、非接
触で薄板の蛇行を矯正するために、薄板支持用の流体パ
ッドを配置し、この流体パッドより流体を噴射してパッ
ドと薄板の間に流体層(空障)を形成して薄板を浮上支
持し、更に、薄板にその搬送方向に通電し、しかも薄板
に垂直に磁界をかけることにより、搬送方向と直交する
方向すなわち薄板の幅方向に、フレミングの左手の法則
による電磁力を及ぼして、この力を利用して薄板の蛇行
を矯正する方法が特開平3−297753号公報に提示
されている。これによれば、薄板の搬送経路上の、蛇行
を矯正する電磁石の前後において薄板が浮上支持されて
いるので、蛇行を矯正するための駆動力が小さくて済む
のみならず、薄板が幅方向移動により疵つくことがな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、薄板が磁性
体であると、電磁石により吸引されるので、蛇行矯正力
を強くするために電磁石の通電レベルを上げると薄板が
電磁石に吸着するおそれがある。これを回避するために
電磁石を薄板から大きく離して設置すると、蛇行を矯正
するための駆動力が小さくなり、投入電力効率が低下す
る。なお、薄板が導電体ではあるが非磁性体である場合
にはこのような問題はない。
体であると、電磁石により吸引されるので、蛇行矯正力
を強くするために電磁石の通電レベルを上げると薄板が
電磁石に吸着するおそれがある。これを回避するために
電磁石を薄板から大きく離して設置すると、蛇行を矯正
するための駆動力が小さくなり、投入電力効率が低下す
る。なお、薄板が導電体ではあるが非磁性体である場合
にはこのような問題はない。
【0005】他方、薄板が非磁性体であれ磁性体であ
れ、長大な設備に適用する場合には、薄板を支持する間
隔が長くなり、薄板が厚み方向に振動し易く、仮にこの
振動が大きいと薄板が電磁石に当って傷付くおそれがあ
るのに加えて、電磁石に近付いたときには蛇行矯正力が
強く作用し、離れたときには弱くなり、薄板の幅方向に
作用する蛇行矯正力が薄板の厚み方向の振動に同期して
振動することになる。これは蛇行制御の安定性を乱す。
れ、長大な設備に適用する場合には、薄板を支持する間
隔が長くなり、薄板が厚み方向に振動し易く、仮にこの
振動が大きいと薄板が電磁石に当って傷付くおそれがあ
るのに加えて、電磁石に近付いたときには蛇行矯正力が
強く作用し、離れたときには弱くなり、薄板の幅方向に
作用する蛇行矯正力が薄板の厚み方向の振動に同期して
振動することになる。これは蛇行制御の安定性を乱す。
【0006】本発明は、導電性の帯体の幅方向の位置決
めの安定性を高くすることを第1の目的とし、帯体がそ
れを支持する手段および磁界を加える手段に当るのを防
止することを第2の目的とし、帯体の幅方向の位置決め
のための投入電力を低減することを第3の目的とする。
めの安定性を高くすることを第1の目的とし、帯体がそ
れを支持する手段および磁界を加える手段に当るのを防
止することを第2の目的とし、帯体の幅方向の位置決め
のための投入電力を低減することを第3の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の第1発明の位置決
め装置(図1〜4)は、導電性の帯体(1)を下支持し該帯体
との間に流体を圧送する、該帯体の少くとも幅方向(x)
に延びる流体パッド(2);前記圧送する流体圧を調整す
る圧力調整手段(21,26);前記流体パッド(2)に対向する
帯体にその面に実質上垂直な方向(y)の磁界を流体パッ
ド側から加えるための電気コイル(4b);該電気コイル(4
b)に通電するコイル通電手段(22);前記帯体(1)の少く
とも前記磁界が加わる部位に、その幅方向(x)と直交す
る方向(z)に通電する帯体通電手段(12A,12B,23);およ
び、前記電気コイル(4b)の電流値(iTs)に対応してその
レベルが高いときには、前記圧力調整手段(21,26)を介
して前記流体圧を高くし、低いときには低くする第1圧
力制御手段(20);を備える。
め装置(図1〜4)は、導電性の帯体(1)を下支持し該帯体
との間に流体を圧送する、該帯体の少くとも幅方向(x)
に延びる流体パッド(2);前記圧送する流体圧を調整す
る圧力調整手段(21,26);前記流体パッド(2)に対向する
帯体にその面に実質上垂直な方向(y)の磁界を流体パッ
ド側から加えるための電気コイル(4b);該電気コイル(4
b)に通電するコイル通電手段(22);前記帯体(1)の少く
とも前記磁界が加わる部位に、その幅方向(x)と直交す
る方向(z)に通電する帯体通電手段(12A,12B,23);およ
び、前記電気コイル(4b)の電流値(iTs)に対応してその
レベルが高いときには、前記圧力調整手段(21,26)を介
して前記流体圧を高くし、低いときには低くする第1圧
力制御手段(20);を備える。
【0008】本願の第2発明の位置決め装置(図5〜7)
は、導電性の帯体(1)を下支持し該帯体との間に流体を
圧送する、該帯体の少くとも幅方向(x)に延びる流体パ
ッド(2);前記圧送する流体圧を調整する圧力調整手段
(21B,26);前記流体パッド(2)に対向する帯体にその面
に実質上垂直な方向(y)の磁界を流体パッド側から加え
るための電気コイル(4b);該電気コイル(4b)に通電する
コイル通電手段(22B);前記帯体(1)の少くとも前記磁界
が加わる部位に、その幅方向(x)と直交する方向(z)に通
電する帯体通電手段(12A,12B,23B);帯体(1)の、その幅
方向(x)の位置を検出する位置検出手段(6,725B);およ
び、目標位置(xo)に対する検出した位置の偏差(xd)に対
応して、該偏差を実質上零とするための電流(is)を、帯
体通電手段(12A,12B,23B)を介して帯体(1)に通電する帯
体通電制御手段(25B);を備える。
は、導電性の帯体(1)を下支持し該帯体との間に流体を
圧送する、該帯体の少くとも幅方向(x)に延びる流体パ
ッド(2);前記圧送する流体圧を調整する圧力調整手段
(21B,26);前記流体パッド(2)に対向する帯体にその面
に実質上垂直な方向(y)の磁界を流体パッド側から加え
るための電気コイル(4b);該電気コイル(4b)に通電する
コイル通電手段(22B);前記帯体(1)の少くとも前記磁界
が加わる部位に、その幅方向(x)と直交する方向(z)に通
電する帯体通電手段(12A,12B,23B);帯体(1)の、その幅
方向(x)の位置を検出する位置検出手段(6,725B);およ
び、目標位置(xo)に対する検出した位置の偏差(xd)に対
応して、該偏差を実質上零とするための電流(is)を、帯
体通電手段(12A,12B,23B)を介して帯体(1)に通電する帯
体通電制御手段(25B);を備える。
【0009】本願の第3発明の位置決め装置(図1〜7)
は、導電性の帯体(1)を下支持し該帯体との間に流体を
圧送する、該帯体の少くとも幅方向(x)に延びる流体パ
ッド(2);前記圧送する流体圧を調整する圧力調整手段
(21B,26);前記流体パッド(2)に対向する帯体にその面
に実質上垂直な方向(y)の磁界を流体パッド側から加え
るための電気コイル(4b);該電気コイル(4b)に通電する
コイル通電手段(22B);前記帯体の少くとも前記磁界が
加わる部位に、その幅方向(x)と直交する方向(z)に通電
する帯体通電手段(12A,12B,23B);帯体(1)の、前記磁界
の方向yの位置(y)を検出するy位置検出手段(9);およ
び、検出したy方向の位置(y)に対応して目標位置(yo)
に対するその偏差(yd)が零になるように、前記圧力調整
手段(21B,26)を介して前記流体圧を制御する第2圧力制
御手段(20/20B);を備える。
は、導電性の帯体(1)を下支持し該帯体との間に流体を
圧送する、該帯体の少くとも幅方向(x)に延びる流体パ
ッド(2);前記圧送する流体圧を調整する圧力調整手段
(21B,26);前記流体パッド(2)に対向する帯体にその面
に実質上垂直な方向(y)の磁界を流体パッド側から加え
るための電気コイル(4b);該電気コイル(4b)に通電する
コイル通電手段(22B);前記帯体の少くとも前記磁界が
加わる部位に、その幅方向(x)と直交する方向(z)に通電
する帯体通電手段(12A,12B,23B);帯体(1)の、前記磁界
の方向yの位置(y)を検出するy位置検出手段(9);およ
び、検出したy方向の位置(y)に対応して目標位置(yo)
に対するその偏差(yd)が零になるように、前記圧力調整
手段(21B,26)を介して前記流体圧を制御する第2圧力制
御手段(20/20B);を備える。
【0010】なお、カッコ内には、理解を容易にするた
めに、対応する実施例を示す図面番号,実施例中の対応
要素の符号又は対応事項に付した記号を参考までに付記
した。
めに、対応する実施例を示す図面番号,実施例中の対応
要素の符号又は対応事項に付した記号を参考までに付記
した。
【0011】
【作用】本願の第1発明の位置決め装置(図1〜4)によれ
ば、帯体(1)の幅方向(x)に延びる流体パッド(2)が、帯
体(1)を下支持し帯体(1)との間に流体を圧送するので、
帯体(1)が浮上支持される。電気コイル(4b)が、流体パ
ッド(2)に対向する帯体にその面に実質上垂直な方向(y)
の磁界を流体パッド側から加え、帯体通電手段(12A,12
B,23)が、帯体の該磁界が加わる部位にその幅方向(x)と
直交する方向(z)に通電するので、該磁界とこの通電に
よりフレミングの左手の法則に従がう電磁力が帯体(1)
に加わり、この力の方向は帯体の幅方向(x)となる。こ
の力の方向が、帯体(1)の幅方向上の所要矯正方向とな
るように、電気コイル(4b)又は帯体(1)の通電方向を定
め、力の強さが所要矯正力となるように電気コイル(4b)
の電流値(iTs)を定めることにより、帯体(1)がその幅方
向(x)の所要位置に位置決めされる。
ば、帯体(1)の幅方向(x)に延びる流体パッド(2)が、帯
体(1)を下支持し帯体(1)との間に流体を圧送するので、
帯体(1)が浮上支持される。電気コイル(4b)が、流体パ
ッド(2)に対向する帯体にその面に実質上垂直な方向(y)
の磁界を流体パッド側から加え、帯体通電手段(12A,12
B,23)が、帯体の該磁界が加わる部位にその幅方向(x)と
直交する方向(z)に通電するので、該磁界とこの通電に
よりフレミングの左手の法則に従がう電磁力が帯体(1)
に加わり、この力の方向は帯体の幅方向(x)となる。こ
の力の方向が、帯体(1)の幅方向上の所要矯正方向とな
るように、電気コイル(4b)又は帯体(1)の通電方向を定
め、力の強さが所要矯正力となるように電気コイル(4b)
の電流値(iTs)を定めることにより、帯体(1)がその幅方
向(x)の所要位置に位置決めされる。
【0012】帯体(1)が磁性体の場合には、電気コイル
(4b)の電流値(iTs)に対応する吸引力(Fm)が帯体(1)に作
用し、これにより帯体(1)が流体パッド(2)に近づく方向
に吸引されるが、第1圧力制御手段(20)が、電気コイル
(4b)の電流値(iTs)に対応してそのレベルが高いときに
は、圧力調整手段(21,26)を介して流体パッド(2)の流体
圧を高くし、低いときには低くするので、帯体(1)の吸
引力(Fm)が高くなるときには流体パッド(2)の流体圧が
高くなり、これにより帯体(1)の浮上駆動力が上昇し、
帯体(1)の流体パッド(2)への接近が防止される。したが
って、帯体(1)がそれを支持する流体パッド(2)や磁界を
与える電気コイル(4b)などに当ることがなくなる。
(4b)の電流値(iTs)に対応する吸引力(Fm)が帯体(1)に作
用し、これにより帯体(1)が流体パッド(2)に近づく方向
に吸引されるが、第1圧力制御手段(20)が、電気コイル
(4b)の電流値(iTs)に対応してそのレベルが高いときに
は、圧力調整手段(21,26)を介して流体パッド(2)の流体
圧を高くし、低いときには低くするので、帯体(1)の吸
引力(Fm)が高くなるときには流体パッド(2)の流体圧が
高くなり、これにより帯体(1)の浮上駆動力が上昇し、
帯体(1)の流体パッド(2)への接近が防止される。したが
って、帯体(1)がそれを支持する流体パッド(2)や磁界を
与える電気コイル(4b)などに当ることがなくなる。
【0013】これにより、帯体(1)と流体パッド(2)や電
気コイル(4b)などとのギャップを小さく設定でき、比較
的に小さい電流値(iTs)で強い矯正力を帯体(1)に加える
ことができ、帯体(1)の幅方向(x)の位置決めのための所
要電力が低減する。
気コイル(4b)などとのギャップを小さく設定でき、比較
的に小さい電流値(iTs)で強い矯正力を帯体(1)に加える
ことができ、帯体(1)の幅方向(x)の位置決めのための所
要電力が低減する。
【0014】加えて、帯体(1)が磁性体であれ非磁性体
であれ、流体パッド(2)に対向する部位すなわち幅方向
矯正力が与えられる部位では、流体パッド(2)で支持さ
れているので、仮に帯板(1)が厚み方向(y)に振動しても
その振幅は小さい(該部位は振動の節に相当)ので、該
振動による幅方向(x)の矯正力の振動は実質上なく、し
たがって幅方向位置決めの安定性が向上する。
であれ、流体パッド(2)に対向する部位すなわち幅方向
矯正力が与えられる部位では、流体パッド(2)で支持さ
れているので、仮に帯板(1)が厚み方向(y)に振動しても
その振幅は小さい(該部位は振動の節に相当)ので、該
振動による幅方向(x)の矯正力の振動は実質上なく、し
たがって幅方向位置決めの安定性が向上する。
【0015】本願の第2発明の位置決め装置(図5〜7)に
よれば、帯体(1)の幅方向(x)に延びる流体パッド(2)
が、帯体(1)を下支持し帯体(1)との間に流体を圧送する
ので、帯体(1)が浮上支持される。電気コイル(4b)が、
流体パッド(2)に対向する帯体にその面に実質上垂直な
方向(y)の磁界を流体パッド側から加え、位置検出手段
(6,7,25B)が、帯体(1)のその幅方向(x)の位置を検出
し、帯体通電制御手段(25B)が、目標位置(xo)に対する
検出した位置の偏差(xd)に対応して、該偏差を実質上零
とするための電流(is)を、帯体通電手段(12A,12B,23B)
を介して帯体(1)に通電するので、帯板(1)がその幅方向
(x)の目標位置(xo)に自動的に位置決めされる。
よれば、帯体(1)の幅方向(x)に延びる流体パッド(2)
が、帯体(1)を下支持し帯体(1)との間に流体を圧送する
ので、帯体(1)が浮上支持される。電気コイル(4b)が、
流体パッド(2)に対向する帯体にその面に実質上垂直な
方向(y)の磁界を流体パッド側から加え、位置検出手段
(6,7,25B)が、帯体(1)のその幅方向(x)の位置を検出
し、帯体通電制御手段(25B)が、目標位置(xo)に対する
検出した位置の偏差(xd)に対応して、該偏差を実質上零
とするための電流(is)を、帯体通電手段(12A,12B,23B)
を介して帯体(1)に通電するので、帯板(1)がその幅方向
(x)の目標位置(xo)に自動的に位置決めされる。
【0016】帯板(1)が磁性体であれ非磁性体であれ、
流体パッド(2)に対向する部位すなわち幅方向矯正力が
与えられる部位では、流体パッド(2)で支持されている
ので、仮に帯板が厚み方向(y)に振動してもその振幅は
小さい(該部位は振動の節に相当)ので、該振動による
幅方向(x)の矯正力の振動は実質上なく、したがって幅
方向位置決め制御の安定性が高い。
流体パッド(2)に対向する部位すなわち幅方向矯正力が
与えられる部位では、流体パッド(2)で支持されている
ので、仮に帯板が厚み方向(y)に振動してもその振幅は
小さい(該部位は振動の節に相当)ので、該振動による
幅方向(x)の矯正力の振動は実質上なく、したがって幅
方向位置決め制御の安定性が高い。
【0017】本願の第3発明の位置決め装置(図1〜7)に
よれば、帯体(1)の幅方向(x)に延びる流体パッド(2)
が、帯体(1)を下支持し帯体(1)との間に流体を圧送する
ので、帯体(1)が浮上支持される。電気コイル(4b)が、
流体パッド(2)に対向する帯体にその面に実質上垂直な
方向(y)の磁界を流体パッド側から加え、帯体通電手段
(12A,12B,23)が、帯体(1)の該磁界が加わる部位にその
幅方向(x)と直交する方向に通電するので、該磁界とこ
の通電によりフレミングの左手の法則に従がう電磁力が
帯体(1)に加わり、この力の方向は帯体の幅方向(x)とな
る。この力の方向が、帯体の幅方向上の所要矯正方向と
なるように、電気コイル(4b)又は帯体(1)の通電方向を
定め、力の強さが所要矯正力となるように電気コイル(4
b)の電流値(iTs)又は帯体(1)の電流値(is)を定めること
により、帯体(1)がその幅方向(x)の所要位置(xo)に位置
決めされる。
よれば、帯体(1)の幅方向(x)に延びる流体パッド(2)
が、帯体(1)を下支持し帯体(1)との間に流体を圧送する
ので、帯体(1)が浮上支持される。電気コイル(4b)が、
流体パッド(2)に対向する帯体にその面に実質上垂直な
方向(y)の磁界を流体パッド側から加え、帯体通電手段
(12A,12B,23)が、帯体(1)の該磁界が加わる部位にその
幅方向(x)と直交する方向に通電するので、該磁界とこ
の通電によりフレミングの左手の法則に従がう電磁力が
帯体(1)に加わり、この力の方向は帯体の幅方向(x)とな
る。この力の方向が、帯体の幅方向上の所要矯正方向と
なるように、電気コイル(4b)又は帯体(1)の通電方向を
定め、力の強さが所要矯正力となるように電気コイル(4
b)の電流値(iTs)又は帯体(1)の電流値(is)を定めること
により、帯体(1)がその幅方向(x)の所要位置(xo)に位置
決めされる。
【0018】帯体(1)が磁性体の場合には、電気コイル
(4b)の電流値(iTs)に対応する吸引力が帯体(1)に作用
し、これにより帯体(1)が流体パッド(2)に近づく方向に
吸引されるが、y位置検出手段(9)が、帯体(1)の前記磁
界の方向yの位置(y)を検出し、第2圧力制御手段(20/2
0B)が、検出したy方向の位置(y)に対応して目標位置(y
o)に対するその偏差(yd)が零になるように、前記圧力調
整手段(21B,26)を介して前記流体圧を制御するので、帯
体(1)の流体パッド(2)への接近が防止されかつ両者間の
ギャップが一定に維持される。したがって、帯体(1)が
それを支持する流体パッド(2)や磁界を与える電気コイ
ル(4b)などに当ることがなくなる。
(4b)の電流値(iTs)に対応する吸引力が帯体(1)に作用
し、これにより帯体(1)が流体パッド(2)に近づく方向に
吸引されるが、y位置検出手段(9)が、帯体(1)の前記磁
界の方向yの位置(y)を検出し、第2圧力制御手段(20/2
0B)が、検出したy方向の位置(y)に対応して目標位置(y
o)に対するその偏差(yd)が零になるように、前記圧力調
整手段(21B,26)を介して前記流体圧を制御するので、帯
体(1)の流体パッド(2)への接近が防止されかつ両者間の
ギャップが一定に維持される。したがって、帯体(1)が
それを支持する流体パッド(2)や磁界を与える電気コイ
ル(4b)などに当ることがなくなる。
【0019】これにより、帯体(1)と流体パッド(2)や電
気コイル(4b)などとのギャップを小さく設定でき、比較
的に小さい電流値(iTs/is)で強い矯正力を帯体(1)に加
えることができ、帯体(1)の幅方向(x)の位置決めのため
の所要電力が低減する。
気コイル(4b)などとのギャップを小さく設定でき、比較
的に小さい電流値(iTs/is)で強い矯正力を帯体(1)に加
えることができ、帯体(1)の幅方向(x)の位置決めのため
の所要電力が低減する。
【0020】加えて、帯板(1)が磁性体であれ非磁性体
であれ、流体パッド(2)に対向する部位すなわち幅方向
矯正力が与えられる部位では、流体パッド(2)で支持さ
れているので、仮に帯体(1)が厚み方向(y)に振動しても
その振幅は小さいので、該振動による幅方向(x)の矯正
力の振動は実質上なく、したがって幅方向位置決めの安
定性が向上する。
であれ、流体パッド(2)に対向する部位すなわち幅方向
矯正力が与えられる部位では、流体パッド(2)で支持さ
れているので、仮に帯体(1)が厚み方向(y)に振動しても
その振幅は小さいので、該振動による幅方向(x)の矯正
力の振動は実質上なく、したがって幅方向位置決めの安
定性が向上する。
【0021】本願の各発明の他の目的および特徴は、図
面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0022】
−第1実施例− 図1に、本発明の第1実施例を示し、図2に、図1に示
す流体パッド2周りを拡大して示す。半円筒状の流体パ
ッド2は幅方向xに延び、該方向の中間点で、略「コ」
の字型の電磁石コア3の、垂直方向yにわずかに上方に
延びる下磁極3bが流体パッド2を貫通して、その上端
面がパッド2の外周面と同一周面をなす形で露出してい
る。電磁石コア3の、垂直方向yにわずかに下方に延び
る上磁極3tが、帯体である帯板(本例では薄鋼板;導
電体であり磁性体である)1が通る空間を置いて、下磁
極3bの端面に対向している。上磁極3tおよび下磁極
3bにはそれぞれ電気コイル4tおよび4bが巻回され
ている。これらの電気コイル4t,4bは直列に接続さ
れ、通電回路22がこれらに通電する。この通電によ
り、下磁極3bがN極となるときには上磁極3tがS極
になる。逆に、下磁極3bがS極となるときには上磁極
3tがN極になる。
す流体パッド2周りを拡大して示す。半円筒状の流体パ
ッド2は幅方向xに延び、該方向の中間点で、略「コ」
の字型の電磁石コア3の、垂直方向yにわずかに上方に
延びる下磁極3bが流体パッド2を貫通して、その上端
面がパッド2の外周面と同一周面をなす形で露出してい
る。電磁石コア3の、垂直方向yにわずかに下方に延び
る上磁極3tが、帯体である帯板(本例では薄鋼板;導
電体であり磁性体である)1が通る空間を置いて、下磁
極3bの端面に対向している。上磁極3tおよび下磁極
3bにはそれぞれ電気コイル4tおよび4bが巻回され
ている。これらの電気コイル4t,4bは直列に接続さ
れ、通電回路22がこれらに通電する。この通電によ
り、下磁極3bがN極となるときには上磁極3tがS極
になる。逆に、下磁極3bがS極となるときには上磁極
3tがN極になる。
【0023】流体パッド2の周面には、下磁極3bを取
り巻くように、パッド2の内部より、流体を噴射するス
リット5a〜5dが切られている。流体パッド2にはサ
−ボバルブ26を通して高圧流体(この実施例では非酸
化性のN2ガス)が供給され、この流体がスリット5a
〜5dを通ってパッド2の外に噴出する。
り巻くように、パッド2の内部より、流体を噴射するス
リット5a〜5dが切られている。流体パッド2にはサ
−ボバルブ26を通して高圧流体(この実施例では非酸
化性のN2ガス)が供給され、この流体がスリット5a
〜5dを通ってパッド2の外に噴出する。
【0024】帯板1はピンチロ−ル12Aで水平に引き
込まれ、流体パッド13Aで上支持されて90度方向転
換して垂直に上昇し、流体パッド2で下支持され、そこ
で上移動から下移動に180度方向転換し、そして流体
パッド13Bで上支持されて垂直から水平に方向転換し
て、ピンチロ−ル12Bで送り出される。流体パッド2
は、上述の、スリット5a〜5dからの流体の噴射によ
り帯板1を浮上げ支持する。流体パッド13A,13B
もパッド2と同様に流体を噴射し帯板1を浮上げ支持す
る。流体パッド2のみならず、その前後の流体パッド1
3A,13Bも帯板1を浮上げ支持するので、流体パッ
ド2部では帯板1の幅方向xに対する移動抵抗が低く、
帯板1はその幅方向xに比較的に小さい力で移動しう
る。この移動により帯板1が疵つくことがない。
込まれ、流体パッド13Aで上支持されて90度方向転
換して垂直に上昇し、流体パッド2で下支持され、そこ
で上移動から下移動に180度方向転換し、そして流体
パッド13Bで上支持されて垂直から水平に方向転換し
て、ピンチロ−ル12Bで送り出される。流体パッド2
は、上述の、スリット5a〜5dからの流体の噴射によ
り帯板1を浮上げ支持する。流体パッド13A,13B
もパッド2と同様に流体を噴射し帯板1を浮上げ支持す
る。流体パッド2のみならず、その前後の流体パッド1
3A,13Bも帯板1を浮上げ支持するので、流体パッ
ド2部では帯板1の幅方向xに対する移動抵抗が低く、
帯板1はその幅方向xに比較的に小さい力で移動しう
る。この移動により帯板1が疵つくことがない。
【0025】流体パッド2の近くには、帯板1の幅方向
xの位置を検出するために、帯板1を照明する蛍光灯6
およびイメ−ジカメラ7が配置されている。イメ−ジカ
メラ7は、帯板1を間に置いて蛍光灯6に対向してい
る。イメージカメラ7は蛍光灯6よりの光を受光し、帯
板1の両側端の幅方向xの位置を検出する。
xの位置を検出するために、帯板1を照明する蛍光灯6
およびイメ−ジカメラ7が配置されている。イメ−ジカ
メラ7は、帯板1を間に置いて蛍光灯6に対向してい
る。イメージカメラ7は蛍光灯6よりの光を受光し、帯
板1の両側端の幅方向xの位置を検出する。
【0026】更に、流体パッド2の上部(y方向)には
ギャップセンサ9が配置され、センサ9からの帯板1の
距離(y方向)を測定する。
ギャップセンサ9が配置され、センサ9からの帯板1の
距離(y方向)を測定する。
【0027】電気コイル4t,4bが接続された通電回
路22は、制御回路20に接続されている。制御回路2
0には、通電回路22の他に、サ−ボバルブ26を開閉
駆動するバルブドライバ21が接続され、更にy方向ギ
ャップセンサ9及び帯板1のx方向位置を検出するイメ
ージカメラ7が接続されている。帯板1を搬送するピン
チローラ12A/12Bには、通電回路23が接続され
ており、ピンチローラ12A/12Bを介して帯板1に
電流を通電する。通電回路23の通電レベルはPWM
(パルス幅変調)回路24で定められる。PWM回路2
4には、電流コントロ−ラ25が、通電レベルを指定す
る制御信号(iso)を与える。
路22は、制御回路20に接続されている。制御回路2
0には、通電回路22の他に、サ−ボバルブ26を開閉
駆動するバルブドライバ21が接続され、更にy方向ギ
ャップセンサ9及び帯板1のx方向位置を検出するイメ
ージカメラ7が接続されている。帯板1を搬送するピン
チローラ12A/12Bには、通電回路23が接続され
ており、ピンチローラ12A/12Bを介して帯板1に
電流を通電する。通電回路23の通電レベルはPWM
(パルス幅変調)回路24で定められる。PWM回路2
4には、電流コントロ−ラ25が、通電レベルを指定す
る制御信号(iso)を与える。
【0028】この第1実施例は、帯板1に一定レベルお
よび定方向の帯板電流isを流し、帯板1を挟んでそれ
ぞれ対向配置されている電気コイル4t,4bが発生す
る磁界により、帯板1に対してフレミングの左手の方則
に従うx方向の力Fxを発生させ、帯板1のx方向位置
制御を行う。すなわち、制御回路20が、イメージカメ
ラ7が検出した帯板1の両端位置に基づいて帯板1のx
方向位置を算出し、目標位置xoに対する該x方向位置
のずれすなわちxdを算出し、この偏差xdを零とする
ように、通電回路22を介して電気コイル4t,4bの
通電方向および電流レベルiTsを制御する。
よび定方向の帯板電流isを流し、帯板1を挟んでそれ
ぞれ対向配置されている電気コイル4t,4bが発生す
る磁界により、帯板1に対してフレミングの左手の方則
に従うx方向の力Fxを発生させ、帯板1のx方向位置
制御を行う。すなわち、制御回路20が、イメージカメ
ラ7が検出した帯板1の両端位置に基づいて帯板1のx
方向位置を算出し、目標位置xoに対する該x方向位置
のずれすなわちxdを算出し、この偏差xdを零とする
ように、通電回路22を介して電気コイル4t,4bの
通電方向および電流レベルiTsを制御する。
【0029】加えて、流体パッド2に対する帯板1のギ
ャップを一定に維持するために、流体パッド2に加える
流体圧を制御する。ところで、帯板1が磁性体であるの
で、帯板1のx方向位置制御のために電気コイル4t,
4bの電流値iTsが変動すると、帯板1に加わる磁界強
度が変動し、下磁極3bおよび上磁極3t(帯板1は下
磁極3bに近いので、主に下磁極3b)が帯板1に及ぼ
す吸引力が変動する。例えば、帯板1のx方向位置偏差
xdが大きいときには、電気コイル4t,4bの電流値
iTsが高くされるが、これにより吸引力Fmが増大し、
流体パッド2の流体噴射圧が一定であると、流体パッド
2に対する帯板1のギャップが減少する(図1に示す距
離yが長くなる)。逆に、帯板1のx方向位置偏差が小
さいときには電気コイル4t,4bの電流値が低くさ
れ、これにより吸引力が低下し、流体パッド2の流体噴
射圧が一定であると、流体パッド2に対する帯板1のギ
ャップが増大する(図1に示す距離yが短くなる)。こ
れを抑制するために第1実施例では、制御回路20が、
電気コイル4t,4bの電流値iTsに対応して、バルブ
ドライバ21を介してサ−ボバルブ26の開度を制御
し、コイル電流値iTsが高いときには流体パッド2に供
給する流体圧を高く、低いときには低くする。なお、帯
板1が非磁性体のときには、このコイル電流値iTsに対
応した、フィ−ドフォワ−ドの流体圧制御は行わない。
ャップを一定に維持するために、流体パッド2に加える
流体圧を制御する。ところで、帯板1が磁性体であるの
で、帯板1のx方向位置制御のために電気コイル4t,
4bの電流値iTsが変動すると、帯板1に加わる磁界強
度が変動し、下磁極3bおよび上磁極3t(帯板1は下
磁極3bに近いので、主に下磁極3b)が帯板1に及ぼ
す吸引力が変動する。例えば、帯板1のx方向位置偏差
xdが大きいときには、電気コイル4t,4bの電流値
iTsが高くされるが、これにより吸引力Fmが増大し、
流体パッド2の流体噴射圧が一定であると、流体パッド
2に対する帯板1のギャップが減少する(図1に示す距
離yが長くなる)。逆に、帯板1のx方向位置偏差が小
さいときには電気コイル4t,4bの電流値が低くさ
れ、これにより吸引力が低下し、流体パッド2の流体噴
射圧が一定であると、流体パッド2に対する帯板1のギ
ャップが増大する(図1に示す距離yが短くなる)。こ
れを抑制するために第1実施例では、制御回路20が、
電気コイル4t,4bの電流値iTsに対応して、バルブ
ドライバ21を介してサ−ボバルブ26の開度を制御
し、コイル電流値iTsが高いときには流体パッド2に供
給する流体圧を高く、低いときには低くする。なお、帯
板1が非磁性体のときには、このコイル電流値iTsに対
応した、フィ−ドフォワ−ドの流体圧制御は行わない。
【0030】外乱(例えば帯板1の張力変動)によって
も流体パッド2に対する帯板1のギャップ(帯板1の距
離y)が変動するので、これに対処するため、上述のギ
ャップセンサ9を備えており、制御回路20が、ギャッ
プセンサ9が検出した該センサ9に対する帯板1の距離
yが目標値yoになるように、バルブトライバ21を介
してサ−ボバルブ26の開度を制御する。このフィ−ド
バック制御は、帯板1が磁性体であるか非磁性体である
かにかかわらず実行する。
も流体パッド2に対する帯板1のギャップ(帯板1の距
離y)が変動するので、これに対処するため、上述のギ
ャップセンサ9を備えており、制御回路20が、ギャッ
プセンサ9が検出した該センサ9に対する帯板1の距離
yが目標値yoになるように、バルブトライバ21を介
してサ−ボバルブ26の開度を制御する。このフィ−ド
バック制御は、帯板1が磁性体であるか非磁性体である
かにかかわらず実行する。
【0031】制御回路20には、図示しない外部の入力
手段より帯板1の板厚d,帯板の搬送張力T,電気コイ
ル4t,4bの基準電流iTo,x方向目標位置xo(x
方向の基準点からの帯板幅中心位置),噴射流体の比重
ρ,帯板の自重W,サ−ボバルブ基準電流値iFo,y方
向目標位置yoなどの設定値デ−タが入力され、また、
通電回路22より電気コイル4b,4tの電流値iTs
(方向とレベル)が入力され、イメ−ジカメラ7より帯板
1の両側端のx方向位置を示すアナログ信号(ビデオ信
号)が入力され、加えて、ギャップセンサ9より帯板1
の距離yが入力される。制御回路20は所定周期で、イ
メ−ジカメラ7よりの位置情報に基づいて帯板1の板幅
中心位置xを算出し次いで該位置xの、基準位置xoか
らの偏差xdを算出し、また、検出距離yの、基準距離
yoからの偏差ydを算出して、これらと設定値デ−タに
基づいて、偏差xdを零とするための、電気コイル4
b,4tの電流制御、ならびに、偏差ydを零とするた
めの、サ−ボバルブ26の開度制御を行なう。外部の入
力手段より設定値デ−タの変更入力があると、内部メモ
リの対応デ−タを変更する。
手段より帯板1の板厚d,帯板の搬送張力T,電気コイ
ル4t,4bの基準電流iTo,x方向目標位置xo(x
方向の基準点からの帯板幅中心位置),噴射流体の比重
ρ,帯板の自重W,サ−ボバルブ基準電流値iFo,y方
向目標位置yoなどの設定値デ−タが入力され、また、
通電回路22より電気コイル4b,4tの電流値iTs
(方向とレベル)が入力され、イメ−ジカメラ7より帯板
1の両側端のx方向位置を示すアナログ信号(ビデオ信
号)が入力され、加えて、ギャップセンサ9より帯板1
の距離yが入力される。制御回路20は所定周期で、イ
メ−ジカメラ7よりの位置情報に基づいて帯板1の板幅
中心位置xを算出し次いで該位置xの、基準位置xoか
らの偏差xdを算出し、また、検出距離yの、基準距離
yoからの偏差ydを算出して、これらと設定値デ−タに
基づいて、偏差xdを零とするための、電気コイル4
b,4tの電流制御、ならびに、偏差ydを零とするた
めの、サ−ボバルブ26の開度制御を行なう。外部の入
力手段より設定値デ−タの変更入力があると、内部メモ
リの対応デ−タを変更する。
【0032】一方、電流コントローラ25には帯板1の
目標電流値isoが入力され、電流コントローラ25は、
通電回路23より帯板1に通電されている電流を示す信
号isを受信し、常に一定の電流isoが帯板1に通電さ
れるようにPWM回路24を介して通電電流のフィード
バック制御を行う。更に詳しく述べると、帯板1に対し
通電回路23がピンチロ−ラ12A/12B間に直流電
流isを通電するが、この電流isのレベルは、PWM回
路24を介して電流コントローラ25が設定する。すな
わちこの第1実施例では、電流コントローラ25が、指
示された電流値isoを目標値とし、通電回路23が検出
した帯板電流値isをフィ−ドバック値として、検出値
isが目標値isoとなるように、PWM回路24へのパ
ルスデュ−ティ指令値を調整する。これにより、帯板1
には、実質上目標値isoの電流isが、定方向通電され
る。すなわち帯板1には実質上一定レベルisoの電流
が、ピンチロ−ラ12A側からピンチロ−ラ12Bに向
けて流れる。
目標電流値isoが入力され、電流コントローラ25は、
通電回路23より帯板1に通電されている電流を示す信
号isを受信し、常に一定の電流isoが帯板1に通電さ
れるようにPWM回路24を介して通電電流のフィード
バック制御を行う。更に詳しく述べると、帯板1に対し
通電回路23がピンチロ−ラ12A/12B間に直流電
流isを通電するが、この電流isのレベルは、PWM回
路24を介して電流コントローラ25が設定する。すな
わちこの第1実施例では、電流コントローラ25が、指
示された電流値isoを目標値とし、通電回路23が検出
した帯板電流値isをフィ−ドバック値として、検出値
isが目標値isoとなるように、PWM回路24へのパ
ルスデュ−ティ指令値を調整する。これにより、帯板1
には、実質上目標値isoの電流isが、定方向通電され
る。すなわち帯板1には実質上一定レベルisoの電流
が、ピンチロ−ラ12A側からピンチロ−ラ12Bに向
けて流れる。
【0033】図3に、図1に示す第1実施例の制御回路
20の機能構成を示す。制御回路20には、通電回路2
2の通電を制御するPWM回路45,信号処理回路4
4,信号処理回路58,位置演算回路43,59,入出
力インターフェース42,57,ON/OFF回路5
6,コンピュータ30及びコンピュータ50がある。
20の機能構成を示す。制御回路20には、通電回路2
2の通電を制御するPWM回路45,信号処理回路4
4,信号処理回路58,位置演算回路43,59,入出
力インターフェース42,57,ON/OFF回路5
6,コンピュータ30及びコンピュータ50がある。
【0034】信号処理回路44は、イメージセンサ7よ
り帯板1の位置検出信号(ビデオ信号)を、x方向各位
置で帯板1の存否を示す2値信号にデジタル変換する。
位置演算回路43が、この2値信号に基づいて、x方向
での帯板1の存在区間を算出し、その中心位置すなわち
帯板1の幅中心位置xを算出し、入出力インターフェー
ス42より与えられている目標位置xoに対する偏差xd
=x−xoを算出する。コンピュータ30は位置偏差xd
を、入出力インターフェース42を介して読込む。
り帯板1の位置検出信号(ビデオ信号)を、x方向各位
置で帯板1の存否を示す2値信号にデジタル変換する。
位置演算回路43が、この2値信号に基づいて、x方向
での帯板1の存在区間を算出し、その中心位置すなわち
帯板1の幅中心位置xを算出し、入出力インターフェー
ス42より与えられている目標位置xoに対する偏差xd
=x−xoを算出する。コンピュータ30は位置偏差xd
を、入出力インターフェース42を介して読込む。
【0035】コンピュータ30は、帯板1に関する情報
(板厚d,帯板の搬送張力Tおよび基準コイル電流値i
To)に対応する、x方向フィ−ドバック位置制御のPI
D制御ゲインK4,K2,K3およびコイル電流偏差ゲイ
ンK1を選択し、検出された位置偏差xdに対応するPI
D補正量およびコイル電流偏差補正量を算出してこれら
の補正量に対応する、電気コイル4b,4tに流すべき
電流値iaout(通電方向を含む)を算出して、これを入出
力インターフェース42を介してPWM回路45に、電
流出力指令として与える。この制御動作はプログラムに
従ったデジタル処理により行なわれる。この制御機能
を、理解を簡単にするために、図3ではハ−ドウェアブ
ロック(機能ブロック)で代替して示した。
(板厚d,帯板の搬送張力Tおよび基準コイル電流値i
To)に対応する、x方向フィ−ドバック位置制御のPI
D制御ゲインK4,K2,K3およびコイル電流偏差ゲイ
ンK1を選択し、検出された位置偏差xdに対応するPI
D補正量およびコイル電流偏差補正量を算出してこれら
の補正量に対応する、電気コイル4b,4tに流すべき
電流値iaout(通電方向を含む)を算出して、これを入出
力インターフェース42を介してPWM回路45に、電
流出力指令として与える。この制御動作はプログラムに
従ったデジタル処理により行なわれる。この制御機能
を、理解を簡単にするために、図3ではハ−ドウェアブ
ロック(機能ブロック)で代替して示した。
【0036】なお、コンピュ−タ30のメモリ40に
は、板厚d,帯板1の搬送張力Tおよび基準電流値iTo
のそれぞれの各値(範囲)に宛てたゲイングル−プが、
それらの値(範囲)対応で格納されている。前述の通
り、帯板1に関する情報(板厚d,帯板の搬送張力Tお
よび基準電流値iTo)が与えられるとあるいはそれらの
更新入力があると、コンピュータ30はそれらを、入力
レジスタ41に格納する。コンピュータ30は所定周期
で、次の処理を実行する。まず、コイル電流値iTsおよ
び位置偏差xdを読込む。次に領域判定46によりコイ
ル電流値iTsおよび位置偏差xdが、いずれの領域(範
囲)にあるかを判定し判定した領域を表わす領域情報を
生成する。そして、レジスタ41に格納されている板厚
dおよび帯板1の張力Tにより、メモリ40上のメモリ
テーブルを特定し、領域情報で該特定したメモリテーブ
ル内djの1領域を特定して、そこのゲイングループK
1〜K4を読出して、ゲインレジスタ39に書込む。これ
により、現況に対応したゲインK1〜K4が選択されたこ
とになる。
は、板厚d,帯板1の搬送張力Tおよび基準電流値iTo
のそれぞれの各値(範囲)に宛てたゲイングル−プが、
それらの値(範囲)対応で格納されている。前述の通
り、帯板1に関する情報(板厚d,帯板の搬送張力Tお
よび基準電流値iTo)が与えられるとあるいはそれらの
更新入力があると、コンピュータ30はそれらを、入力
レジスタ41に格納する。コンピュータ30は所定周期
で、次の処理を実行する。まず、コイル電流値iTsおよ
び位置偏差xdを読込む。次に領域判定46によりコイ
ル電流値iTsおよび位置偏差xdが、いずれの領域(範
囲)にあるかを判定し判定した領域を表わす領域情報を
生成する。そして、レジスタ41に格納されている板厚
dおよび帯板1の張力Tにより、メモリ40上のメモリ
テーブルを特定し、領域情報で該特定したメモリテーブ
ル内djの1領域を特定して、そこのゲイングループK
1〜K4を読出して、ゲインレジスタ39に書込む。これ
により、現況に対応したゲインK1〜K4が選択されたこ
とになる。
【0037】コンピュータ30は次に、レジスタ41に
格納されている基準位置xoを入出力インターフェース
42に出力し、位置演算回路43により算出されたx方
向位置偏差xdを入出力インターフェース42より読込
む。次に減算35により、現在の偏差xdより遅延38
によって保持される1サンプリング周期前の偏差を減算
して、位置偏差の変化速度(微分値D)dxd/dt(以
下xd’と表記)を算出し、減算47により電流偏差
(比例値P)iT=iTo−iTsを算出し、加算36によ
り、現在の偏差xdに遅延37により保持する1サンプ
リング周期前の偏差累算値を加算して、ギャップ偏差の
累算値(積分値I)∫xddtを算出する。そして、乗
算32,33および34で、これらの算出値にゲインレ
ジスタのゲインデ−タK1〜K3を乗算し、減算31によ
り、電気コイル4t,4bの通電回路22に、出力すべ
き電流を指定する情報 iaout=iTo−K1・(iTo-iTs)−K1・xd−K2・xd’
−K3・∫xddt を算出し、これの極性(通電方向)と絶対値(レベル)
を表わすデ−タを入出力インターフェース42を介して
PWM回路45に出力する。
格納されている基準位置xoを入出力インターフェース
42に出力し、位置演算回路43により算出されたx方
向位置偏差xdを入出力インターフェース42より読込
む。次に減算35により、現在の偏差xdより遅延38
によって保持される1サンプリング周期前の偏差を減算
して、位置偏差の変化速度(微分値D)dxd/dt(以
下xd’と表記)を算出し、減算47により電流偏差
(比例値P)iT=iTo−iTsを算出し、加算36によ
り、現在の偏差xdに遅延37により保持する1サンプ
リング周期前の偏差累算値を加算して、ギャップ偏差の
累算値(積分値I)∫xddtを算出する。そして、乗
算32,33および34で、これらの算出値にゲインレ
ジスタのゲインデ−タK1〜K3を乗算し、減算31によ
り、電気コイル4t,4bの通電回路22に、出力すべ
き電流を指定する情報 iaout=iTo−K1・(iTo-iTs)−K1・xd−K2・xd’
−K3・∫xddt を算出し、これの極性(通電方向)と絶対値(レベル)
を表わすデ−タを入出力インターフェース42を介して
PWM回路45に出力する。
【0038】PWM回路45は、このデ−タiaoutに基
づいて、電気コイル4t,4bの通電回路22に、iao
utの電流を通電するに要する電気コイル4t,4b印加
電圧(時系列平均値)を与える通電(オン/オフ)デュ
−ティ(パルス一周期の間のH区間長)を算出し、該デ
ュ−ティのパルスを、通電極性を指示する極性信号と共
に、通電回路22に与える。通電回路22は、極性信号
が正極性を示すときには、PWM回路45が与えるパル
スのHに応答して電気コイル4t,4bを直流電源の正
電圧ラインに対して導通(オン)とし、該パルスのLに
応答して電気コイル4t,4bの通電を遮断する。極性
信号が負極性を示すときには、PWM回路45が与える
パルスのLに応答して電気コイル4t,4bを直流電源
の負電圧ラインに対して導通(オン)とし、該パルスの
Hに応答して電気コイル4t,4bの通電を遮断する。
づいて、電気コイル4t,4bの通電回路22に、iao
utの電流を通電するに要する電気コイル4t,4b印加
電圧(時系列平均値)を与える通電(オン/オフ)デュ
−ティ(パルス一周期の間のH区間長)を算出し、該デ
ュ−ティのパルスを、通電極性を指示する極性信号と共
に、通電回路22に与える。通電回路22は、極性信号
が正極性を示すときには、PWM回路45が与えるパル
スのHに応答して電気コイル4t,4bを直流電源の正
電圧ラインに対して導通(オン)とし、該パルスのLに
応答して電気コイル4t,4bの通電を遮断する。極性
信号が負極性を示すときには、PWM回路45が与える
パルスのLに応答して電気コイル4t,4bを直流電源
の負電圧ラインに対して導通(オン)とし、該パルスの
Hに応答して電気コイル4t,4bの通電を遮断する。
【0039】以上に説明した処理をコンピュータ30が
所定周期で繰返すことにより、フィードバックゲインK
1〜K4が、帯板1の時々刻々に変わるx位置偏差xdに
対応したものに更新され、帯板1の水平方向(x方向)
の位置が、位置演算装置43に与えられる目標位置xo
となるように、電気コイル4t,4bの通電方向および
電流レベルが自動調整される。これにより帯板1は、イ
メ−ジカメラ7の位置で、実質上目標位置xoに維持さ
れる。
所定周期で繰返すことにより、フィードバックゲインK
1〜K4が、帯板1の時々刻々に変わるx位置偏差xdに
対応したものに更新され、帯板1の水平方向(x方向)
の位置が、位置演算装置43に与えられる目標位置xo
となるように、電気コイル4t,4bの通電方向および
電流レベルが自動調整される。これにより帯板1は、イ
メ−ジカメラ7の位置で、実質上目標位置xoに維持さ
れる。
【0040】帯板1が磁性体と指定されているときに
は、制御回路20は、ON/OFF回路56にON信号
を与えて、電気コイル4t,4bの通電電流指示値Iao
ut(の絶対値)を、コンピュ-タ50に与える。コンピュ
ータ50は、ギャップ偏差ydに対応してそれを零とす
るようにバルブドライバ21を介してサ−ボバルプ26
の開度をフィ−ドバック制御するが、電気コイル4t,
4bの電流指示値Iaoutが与えられるときには、Iaout
に対応してそれが大きいと大きく、小さいと小さく、ギ
ャップ偏差ydに宛てるフィ−ドバックゲインK6を調整
する。
は、制御回路20は、ON/OFF回路56にON信号
を与えて、電気コイル4t,4bの通電電流指示値Iao
ut(の絶対値)を、コンピュ-タ50に与える。コンピュ
ータ50は、ギャップ偏差ydに対応してそれを零とす
るようにバルブドライバ21を介してサ−ボバルプ26
の開度をフィ−ドバック制御するが、電気コイル4t,
4bの電流指示値Iaoutが与えられるときには、Iaout
に対応してそれが大きいと大きく、小さいと小さく、ギ
ャップ偏差ydに宛てるフィ−ドバックゲインK6を調整
する。
【0041】下磁極3bが帯板1を吸引したとして、帯
板1が下磁極3bに引きつけられ動いた距離をΔyと
し、下磁極3bの帯板対向面の面積をS、空気中の透磁
率をμo,帯板1の透磁率をμとすると、帯板1が動く
前の帯板1と下磁極3bの帯板対向面の間の,体積中の
透磁率はμoであることから、単位体積当りのエネルギ
ーe1は、 e1=B2/2μo であり、帯板1が動いた後のギャップ体積中の透磁率は
μであるので、単位体積当りのエネルギーe2は、 e2=B2/2μ 従ってエネルギー密度の差をΔeとすると、 Δe=e2−e1 =(B2/2μ)−(B2/2μo) =(B2/2)×(μ−μo) 電磁石コア3t,3bの断面積はSであるので、Δyだ
け動いたギャップ体積中の全エネルギー変化ΔEは、 ΔE=SΔxΔe ={(B2・S・Δx)/2}×(μ−μo) 電磁石コア3t,3b表面より帯板1に働く吸引力Fm
は、 Fm=ΔE/Δx ={(B2・S)/2}×(μ−μo) ・・・(1) ここで、図4に示すように、帯板1の最低補償浮上量を
ho,磁極3t,3b間のギャップをδとする。帯板1
の下磁極3bへの吸着を防ぐために、コンピュ−タ50
はまず、浮上量hがδ/2≧h≧hoの範囲内となるよ
うに帯板1への流体噴射圧を制御する。これは、磁極3
t,3bの端面間ギャップδの1/2の位置では、該位
置を境にして上下ではそれぞれコア端面に向う方向に逆
向きの吸引力が働き、理論的に帯板1に働く吸引力は0
となり、帯板1が上下磁極3t,3bのいずれにも引き
つけられることがない、つり合った状態になることよ
り、本実施例においては帯板1を常に、つり合い位置よ
りも下磁極3b側にあるようにy位置制御することによ
って帯板1に働く吸引力を全て下向き、つまり流体パッ
ド2に向かう方向にとらえる為である。上記の条件δ/
2≧h≧hoを満たす静圧Pcは、例えば、 ρU2・(d/ho)≧Pc≧ρU2・(2d/δ)・・・(2) で示される。
板1が下磁極3bに引きつけられ動いた距離をΔyと
し、下磁極3bの帯板対向面の面積をS、空気中の透磁
率をμo,帯板1の透磁率をμとすると、帯板1が動く
前の帯板1と下磁極3bの帯板対向面の間の,体積中の
透磁率はμoであることから、単位体積当りのエネルギ
ーe1は、 e1=B2/2μo であり、帯板1が動いた後のギャップ体積中の透磁率は
μであるので、単位体積当りのエネルギーe2は、 e2=B2/2μ 従ってエネルギー密度の差をΔeとすると、 Δe=e2−e1 =(B2/2μ)−(B2/2μo) =(B2/2)×(μ−μo) 電磁石コア3t,3bの断面積はSであるので、Δyだ
け動いたギャップ体積中の全エネルギー変化ΔEは、 ΔE=SΔxΔe ={(B2・S・Δx)/2}×(μ−μo) 電磁石コア3t,3b表面より帯板1に働く吸引力Fm
は、 Fm=ΔE/Δx ={(B2・S)/2}×(μ−μo) ・・・(1) ここで、図4に示すように、帯板1の最低補償浮上量を
ho,磁極3t,3b間のギャップをδとする。帯板1
の下磁極3bへの吸着を防ぐために、コンピュ−タ50
はまず、浮上量hがδ/2≧h≧hoの範囲内となるよ
うに帯板1への流体噴射圧を制御する。これは、磁極3
t,3bの端面間ギャップδの1/2の位置では、該位
置を境にして上下ではそれぞれコア端面に向う方向に逆
向きの吸引力が働き、理論的に帯板1に働く吸引力は0
となり、帯板1が上下磁極3t,3bのいずれにも引き
つけられることがない、つり合った状態になることよ
り、本実施例においては帯板1を常に、つり合い位置よ
りも下磁極3b側にあるようにy位置制御することによ
って帯板1に働く吸引力を全て下向き、つまり流体パッ
ド2に向かう方向にとらえる為である。上記の条件δ/
2≧h≧hoを満たす静圧Pcは、例えば、 ρU2・(d/ho)≧Pc≧ρU2・(2d/δ)・・・(2) で示される。
【0042】更に帯板1に噴射する流体の圧力はhoに
て発生する磁化吸引力Fm(ho)と、帯板1の自重W、加
えて帯板1の搬送張力Tにうち勝つことができるだけの
大きさを持たせて、帯板1に対して働く吸引力Fmとは
逆向きに加えてやる必要があり、それらを支持できる静
圧Pcは、 Pc={2・(T+W)+Fm}/D・Ws ・・・(3) で表され、(2)式に(3)式を代入し整理すると、流
体パッド2から帯板1に噴出する流体の速度Uは、下記
(4)式により求めることができる。
て発生する磁化吸引力Fm(ho)と、帯板1の自重W、加
えて帯板1の搬送張力Tにうち勝つことができるだけの
大きさを持たせて、帯板1に対して働く吸引力Fmとは
逆向きに加えてやる必要があり、それらを支持できる静
圧Pcは、 Pc={2・(T+W)+Fm}/D・Ws ・・・(3) で表され、(2)式に(3)式を代入し整理すると、流
体パッド2から帯板1に噴出する流体の速度Uは、下記
(4)式により求めることができる。
【0043】 √〔{(T+W+Fm)/(ρ・D・Ws)}×δ/d〕 ≧U≧√〔{[2(T+W)+Fm]/(ρ・D・Ws)}×δ/d〕 ・・・(4) ただし、上記各式において用いた記号は、Fm:磁化吸
引力(N), μo:空間の透磁率(N/A)≒4π×10e
-7,μ:帯板1の透磁率(N/A), B:帯板1を通過
する磁速密度(T),h:帯板1浮上量(m), S:
電磁石コアの端面表面積(m2),T:帯板1の搬送張力
(N), W:帯板1の自重(N),D:流体パッド径
(m), ρ:流体の比重(N/m2),Ws:スリット
間隔(m), d:スリット幅(m),Pc:発生静圧
(Pa), U:スリットからの噴出速度(m/sec)
である。
引力(N), μo:空間の透磁率(N/A)≒4π×10e
-7,μ:帯板1の透磁率(N/A), B:帯板1を通過
する磁速密度(T),h:帯板1浮上量(m), S:
電磁石コアの端面表面積(m2),T:帯板1の搬送張力
(N), W:帯板1の自重(N),D:流体パッド径
(m), ρ:流体の比重(N/m2),Ws:スリット
間隔(m), d:スリット幅(m),Pc:発生静圧
(Pa), U:スリットからの噴出速度(m/sec)
である。
【0044】(4)式を満たす流速Uで帯板1に流体を
噴出すれば、帯板1の下磁極3bへの吸着を防ぐことが
できる。実際には、サーボバルブ26の開閉(開度調
整)を、調節流速Uを満たすように制御することにより
帯板1の浮上位置hoの調節をしている。後述するコン
ピュータ50の内部メモリには、上式(1)〜(4)及
びサーボバルブ26の電流値対開度および開度対出力圧
ならびに流体パッド2の入力圧対噴射流速U、等の諸特
性より求められるゲインK5,K6が、帯板1に関する情
報(流体の比重ρ,帯板1の搬送張力T,帯板1の自重
W及びバルブ26の基準電流iFo)ならびに電気コイル
4t,4bに通電されている通電電流iaoutに対応して
格納されている。コンピュータ50は、上記情報より適
切なゲインを選択し、サーボバルブ26の開閉制御を行
なう。これを以下に説明する。
噴出すれば、帯板1の下磁極3bへの吸着を防ぐことが
できる。実際には、サーボバルブ26の開閉(開度調
整)を、調節流速Uを満たすように制御することにより
帯板1の浮上位置hoの調節をしている。後述するコン
ピュータ50の内部メモリには、上式(1)〜(4)及
びサーボバルブ26の電流値対開度および開度対出力圧
ならびに流体パッド2の入力圧対噴射流速U、等の諸特
性より求められるゲインK5,K6が、帯板1に関する情
報(流体の比重ρ,帯板1の搬送張力T,帯板1の自重
W及びバルブ26の基準電流iFo)ならびに電気コイル
4t,4bに通電されている通電電流iaoutに対応して
格納されている。コンピュータ50は、上記情報より適
切なゲインを選択し、サーボバルブ26の開閉制御を行
なう。これを以下に説明する。
【0045】図3に示すコンピュータ50は、制御する
帯板1に関する情報(帯板1の搬送張力T,流体の比重
ρ,板厚の自重W,y方向基準位置yo及び基準電流i
Fo)が与えられると、それらをレジスタ54に格納し、
レジスタ54の情報,コイル電流iaoutおよびギャップ
偏差yoに基づいてサーボバルブ26のバルブの開度制
御(=バルブに通電する電流値制御)を行なう。この制
御動作はプログラムに従ったデジタル処理により行なわ
れる。この制御機能を、図3には、コンピュータ30の
説明と同様に、ハ−ドウェアブロック(機能ブロック)
で代替して示した。次に、この機能ブロックを参照して
コンピュータ50の制御動作を説明する。
帯板1に関する情報(帯板1の搬送張力T,流体の比重
ρ,板厚の自重W,y方向基準位置yo及び基準電流i
Fo)が与えられると、それらをレジスタ54に格納し、
レジスタ54の情報,コイル電流iaoutおよびギャップ
偏差yoに基づいてサーボバルブ26のバルブの開度制
御(=バルブに通電する電流値制御)を行なう。この制
御動作はプログラムに従ったデジタル処理により行なわ
れる。この制御機能を、図3には、コンピュータ30の
説明と同様に、ハ−ドウェアブロック(機能ブロック)
で代替して示した。次に、この機能ブロックを参照して
コンピュータ50の制御動作を説明する。
【0046】なお、メモリ55には、流体の比重ρ,帯
板1の搬送張力T,帯板1の自重W及び電気コイル4
t,4bに通電されている通電電流iaoutのそれぞれの
各値(範囲)に宛てたゲイングル−プが、それらの値
(範囲)対応で格納されている。コンピュ−タ50は、
所定周期で、帯板1に関する情報(流体の比重ρ,帯板
1の搬送張力T,帯板1の自重W及び電気コイル4t,
4bに通電されている通電電流iaout,帯板1の距離
y,基準電流iFo及び基準ギャップyo)に基づいて、
サ−ボバルブ26に流すべき電流値ibout(バルブ開度
に対応)を算出して、バルブドライバ21に与える。
板1の搬送張力T,帯板1の自重W及び電気コイル4
t,4bに通電されている通電電流iaoutのそれぞれの
各値(範囲)に宛てたゲイングル−プが、それらの値
(範囲)対応で格納されている。コンピュ−タ50は、
所定周期で、帯板1に関する情報(流体の比重ρ,帯板
1の搬送張力T,帯板1の自重W及び電気コイル4t,
4bに通電されている通電電流iaout,帯板1の距離
y,基準電流iFo及び基準ギャップyo)に基づいて、
サ−ボバルブ26に流すべき電流値ibout(バルブ開度
に対応)を算出して、バルブドライバ21に与える。
【0047】この処理においてコンピュータ50はま
ず、レジスタ54に格納されている基準位置yoを入出
力インターフェース57に出力し、位置演算回路59に
より算出されたy方向位置偏差ydを入出力インターフ
ェース57より読込む。この時位置演算回路59には、
信号処理回路58によりアナログ/デジタル変換された
ギャップセンサ9よりの帯板1の距離yが入力されてお
り、位置演算回路59は、基準距離yoに対する帯板1
の浮上位置yの偏差yd=y−yoを算出してコンピュ
−タ50に与える。コンピュータ50は、この偏差yd
とコイル電流値iaoutをインターフェース57を介して
読込む。次に領域判定60によりコイル電流値iaoutお
よび位置偏差ydが、いずれの領域(範囲)にあるかを
判定して判定した領域を表わす領域情報を生成する。そ
して、レジスタ54に格納されている板厚の自重W,帯
板1の搬送張力T及び流体の比重ρにより、メモリ40
上のメモリテーブルを特定し、領域情報で該特定したメ
モリテーブル内djの1領域を特定して、そこのゲイン
グループK5,K6を読出して、ゲインレジスタ53に書
込む。これにより、現況に対応したゲインK5,K6が選
択されたことになる。
ず、レジスタ54に格納されている基準位置yoを入出
力インターフェース57に出力し、位置演算回路59に
より算出されたy方向位置偏差ydを入出力インターフ
ェース57より読込む。この時位置演算回路59には、
信号処理回路58によりアナログ/デジタル変換された
ギャップセンサ9よりの帯板1の距離yが入力されてお
り、位置演算回路59は、基準距離yoに対する帯板1
の浮上位置yの偏差yd=y−yoを算出してコンピュ
−タ50に与える。コンピュータ50は、この偏差yd
とコイル電流値iaoutをインターフェース57を介して
読込む。次に領域判定60によりコイル電流値iaoutお
よび位置偏差ydが、いずれの領域(範囲)にあるかを
判定して判定した領域を表わす領域情報を生成する。そ
して、レジスタ54に格納されている板厚の自重W,帯
板1の搬送張力T及び流体の比重ρにより、メモリ40
上のメモリテーブルを特定し、領域情報で該特定したメ
モリテーブル内djの1領域を特定して、そこのゲイン
グループK5,K6を読出して、ゲインレジスタ53に書
込む。これにより、現況に対応したゲインK5,K6が選
択されたことになる。
【0048】コンピュータ50は次に、レジスタ54よ
り基準電流iFoを読み込み乗算61でゲインレジスタの
ゲインデ−タK5を乗算し、y方向位置偏差ydに乗算5
2でゲインレジスタのゲインデ−タK6を乗算し、減算
51により、サーボバルブ26に流すべき電流値ibou
t、 ibout=K6・iFo−K5・yd を算出し、これを表わすデ−タiboutを入出力インター
フェース57を介してバルブドライバ21に出力する。
バルブドライバ21は、このデ−タiboutを目標値とし
て、サ−ボバルブ26の、開度調整用のソレノイドに通
電し、通電電流値をiboutに制御する。
り基準電流iFoを読み込み乗算61でゲインレジスタの
ゲインデ−タK5を乗算し、y方向位置偏差ydに乗算5
2でゲインレジスタのゲインデ−タK6を乗算し、減算
51により、サーボバルブ26に流すべき電流値ibou
t、 ibout=K6・iFo−K5・yd を算出し、これを表わすデ−タiboutを入出力インター
フェース57を介してバルブドライバ21に出力する。
バルブドライバ21は、このデ−タiboutを目標値とし
て、サ−ボバルブ26の、開度調整用のソレノイドに通
電し、通電電流値をiboutに制御する。
【0049】以上に説明した処理をコンピュータ50が
所定周期で繰返すことにより、フィードバックゲインK
5,K6が、時々刻々に変わるy位置偏差ydおよび電気
コイル4t,4bの電流指令値iaoutに対応したものに
更新され、帯板1の垂直方向yの位置(y)が、位置演
算装置59に与えられる目標位置yoとなるように、サ
ーボバルブ26に通電される電流値iboutが自動調整さ
れる。これにより帯板1は実質上、上下磁極3t,3b
間ギャップの1/2の位置と最低保償浮上量hoとの間
に設けられた目標位置yoに維持される。
所定周期で繰返すことにより、フィードバックゲインK
5,K6が、時々刻々に変わるy位置偏差ydおよび電気
コイル4t,4bの電流指令値iaoutに対応したものに
更新され、帯板1の垂直方向yの位置(y)が、位置演
算装置59に与えられる目標位置yoとなるように、サ
ーボバルブ26に通電される電流値iboutが自動調整さ
れる。これにより帯板1は実質上、上下磁極3t,3b
間ギャップの1/2の位置と最低保償浮上量hoとの間
に設けられた目標位置yoに維持される。
【0050】−第2実施例− 第2実施例の全体構成を図5に示す。この実施例の全体
構成の概要は、上述の、図2に示す第1実施例と同様で
あるが、細かくは、電流コントローラ25Bおよび制御
回路20Bの構成と動作が、第1実施例のもの(25,
20)とは異なる。概略でいうとこの第2実施例では、
基準電流値iTo(定電流値かつ定方向)を電気コイル4
t,4bに通電する。すなわち実質上一定の電流値を電
気コイル4t,4bに通電する。そして電流コントロー
ラ25Bが、イメージカメラ7部における帯板1の位置
偏差xdを実質上零とするに要する電流値(レベル&方
向)を帯板1に通電する。すなわち、第2実施例では、
電流コントローラ25Bと制御回路20Bで、電気コイ
ル4t,4bに流れる電流値は実質上一定として帯板電
流を調整して帯板1の水平方向xの位置を目標位置xo
にする。
構成の概要は、上述の、図2に示す第1実施例と同様で
あるが、細かくは、電流コントローラ25Bおよび制御
回路20Bの構成と動作が、第1実施例のもの(25,
20)とは異なる。概略でいうとこの第2実施例では、
基準電流値iTo(定電流値かつ定方向)を電気コイル4
t,4bに通電する。すなわち実質上一定の電流値を電
気コイル4t,4bに通電する。そして電流コントロー
ラ25Bが、イメージカメラ7部における帯板1の位置
偏差xdを実質上零とするに要する電流値(レベル&方
向)を帯板1に通電する。すなわち、第2実施例では、
電流コントローラ25Bと制御回路20Bで、電気コイ
ル4t,4bに流れる電流値は実質上一定として帯板電
流を調整して帯板1の水平方向xの位置を目標位置xo
にする。
【0051】図6に、図5に示す第2実施例における制
御回路20Bの構成を示す。制御回路20Bには、通電
回路22に通電するPWM回路45B,信号処理回路5
8B,位置演算回路59B,入出力インターフェース5
7B,ON/OFF回路56B,コンピュータ20B及
びコンピュータ50Bがある。
御回路20Bの構成を示す。制御回路20Bには、通電
回路22に通電するPWM回路45B,信号処理回路5
8B,位置演算回路59B,入出力インターフェース5
7B,ON/OFF回路56B,コンピュータ20B及
びコンピュータ50Bがある。
【0052】コンピュータ30Bは、帯板1に関する情
報(板厚dおよび基準電流値iTo)により必要な電流ゲ
インK1を選択し、検出されたコイル通電電流iTsと基
準電流値iToより制御偏差を算出し、制御偏差がプラス
であるときはそれを基準電流値iToより差し引いた電流
値を、また制御偏差がマイナスであるときはそれを基準
電流値iToに加算した電流値iaoutを算出し入出力イン
ターフェース42Bを介してPWM回路45Bに、その
分の出力を指示する。すなわち、コンピュ−タ30B
は、電流基準値iToより、電流偏差iTs−iToと板厚対
応のゲインK1との積K1(iTs−iTo)を減算した値i
aoutを算出し、これをPWM回路45Bに与える。すな
わち電気コイル4b,4tのコイル電流をiTo(一定)
に制御する。コイル電流値iaoutは、帯板1が磁性体の
ときに、ON/OFF回路56を介してコンピュ−タ5
0Bに与える。
報(板厚dおよび基準電流値iTo)により必要な電流ゲ
インK1を選択し、検出されたコイル通電電流iTsと基
準電流値iToより制御偏差を算出し、制御偏差がプラス
であるときはそれを基準電流値iToより差し引いた電流
値を、また制御偏差がマイナスであるときはそれを基準
電流値iToに加算した電流値iaoutを算出し入出力イン
ターフェース42Bを介してPWM回路45Bに、その
分の出力を指示する。すなわち、コンピュ−タ30B
は、電流基準値iToより、電流偏差iTs−iToと板厚対
応のゲインK1との積K1(iTs−iTo)を減算した値i
aoutを算出し、これをPWM回路45Bに与える。すな
わち電気コイル4b,4tのコイル電流をiTo(一定)
に制御する。コイル電流値iaoutは、帯板1が磁性体の
ときに、ON/OFF回路56を介してコンピュ−タ5
0Bに与える。
【0053】図6に示すコンピュータ50Bは、第1実
施例(図3)のコンピュ−タ50と全く同様な機能であ
り、同様に、帯板1のy方向位置yが目標位置yoとす
るように、サ−ボバルブ26の通電電流値を制御する。
施例(図3)のコンピュ−タ50と全く同様な機能であ
り、同様に、帯板1のy方向位置yが目標位置yoとす
るように、サ−ボバルブ26の通電電流値を制御する。
【0054】図7に、図5に示す第2実施例の電流コン
トローラ25Bの機能構成を示す。この電流コントロ−
ラ25Bは、第1実施例(図3)の制御回路20の、電
気コイル通電制御系の構成と同様であり、電流コントロ
−ラ25Bは、帯板1の水平方向xの位置を目標位置x
oとするように、帯板1の通電電流値を制御する。第2
実施例(図5)の電流コントロ−ラ25B(図7)のコ
ンピュ−タ70Bは、第1実施例(図1)の制御回路2
0B(図3)のコピンピュ−タ30の機能と同様であ
る。
トローラ25Bの機能構成を示す。この電流コントロ−
ラ25Bは、第1実施例(図3)の制御回路20の、電
気コイル通電制御系の構成と同様であり、電流コントロ
−ラ25Bは、帯板1の水平方向xの位置を目標位置x
oとするように、帯板1の通電電流値を制御する。第2
実施例(図5)の電流コントロ−ラ25B(図7)のコ
ンピュ−タ70Bは、第1実施例(図1)の制御回路2
0B(図3)のコピンピュ−タ30の機能と同様であ
る。
【0055】電流コントロ−ラ25B(図7)の信号処理
回路84Bは、イメージセンサ7より帯板1の位置検出
信号(ビデオ信号)を読込み、それを、x方向各位置で
帯板1の存否を示す2値信号にデジタル変換する。位置
演算回路85Bが、この2値信号に基づいて、x方向で
の帯板1の存在区間を算出し、その中心位置すなわち帯
板1の幅中心位置xを算出し、入出力インターフェース
82Bより与えられている目標位置xoに対する偏差xd
=x−xoを算出する。コンピュータ70Bは位置偏差
xdを、入出力インターフェース82Bを介して読込
む。
回路84Bは、イメージセンサ7より帯板1の位置検出
信号(ビデオ信号)を読込み、それを、x方向各位置で
帯板1の存否を示す2値信号にデジタル変換する。位置
演算回路85Bが、この2値信号に基づいて、x方向で
の帯板1の存在区間を算出し、その中心位置すなわち帯
板1の幅中心位置xを算出し、入出力インターフェース
82Bより与えられている目標位置xoに対する偏差xd
=x−xoを算出する。コンピュータ70Bは位置偏差
xdを、入出力インターフェース82Bを介して読込
む。
【0056】電流コントロ−ラ25B(図7)のコンピュ
−タ70Bは、帯板1に関する情報(板厚d,帯板の搬
送張力T,基準帯板電流値iso,帯板電流値isおよび
幅方向位置偏差xd)に対応する、x方向フィ−ドバッ
ク位置制御のPID制御ゲインK7,K5,K6およびコ
イル電流偏差ゲインK4を選択して、帯板1に流すべき
電流値icout(方向を含む)を算出して、この電流値の
出力を、入出力インターフェース82Bを介してPWM
回路24に指示する。この制御動作はプログラムに従っ
たデジタル処理により行なわれる。この制御機能を、理
解を簡単にするために、図7ではハ−ドウェアブロック
(機能ブロック)で代替して示した。
−タ70Bは、帯板1に関する情報(板厚d,帯板の搬
送張力T,基準帯板電流値iso,帯板電流値isおよび
幅方向位置偏差xd)に対応する、x方向フィ−ドバッ
ク位置制御のPID制御ゲインK7,K5,K6およびコ
イル電流偏差ゲインK4を選択して、帯板1に流すべき
電流値icout(方向を含む)を算出して、この電流値の
出力を、入出力インターフェース82Bを介してPWM
回路24に指示する。この制御動作はプログラムに従っ
たデジタル処理により行なわれる。この制御機能を、理
解を簡単にするために、図7ではハ−ドウェアブロック
(機能ブロック)で代替して示した。
【0057】なお、コンピュ−タ70Bのメモリ80B
には、板厚d,帯板1の搬送張力T,基準帯板電流値i
so,帯板電流値isおよび位置偏差xdのそれぞれの各値
(範囲)に宛てたゲイングル−プが、それらの値(範
囲)対応で格納されている。前述の通り、帯板1に関す
る情報(板厚d,帯板の搬送張力Tおよび基準電流値i
To)が与えられるとあるいはそれらの更新入力がある
と、コンピュ−タ70Bはそれらを、入力レジスタ81
Bに格納する。
には、板厚d,帯板1の搬送張力T,基準帯板電流値i
so,帯板電流値isおよび位置偏差xdのそれぞれの各値
(範囲)に宛てたゲイングル−プが、それらの値(範
囲)対応で格納されている。前述の通り、帯板1に関す
る情報(板厚d,帯板の搬送張力Tおよび基準電流値i
To)が与えられるとあるいはそれらの更新入力がある
と、コンピュ−タ70Bはそれらを、入力レジスタ81
Bに格納する。
【0058】コンピュ−タ70Bは所定周期で、次の処
理を実行する。まず、帯板電流値iisおよび位置偏差
xdを読込む。次に領域判定86Bにより帯板電流値is
および位置偏差xdが、いずれの領域(範囲)にあるか
を判定して、判定した領域を示す領域情報を生成する。
そして、レジスタ81Bに格納されている板厚dおよび
帯板1の張力Tにより、メモリ80B上のメモリテーブ
ルを特定し、領域情報で該特定したメモリテーブル内d
jの1領域を特定して、そこのゲイングループK4〜K7
を読出して、ゲインレジスタ79Bに書込む。これによ
り、現況に対応したゲインK4〜K7が選択されたことに
なる。
理を実行する。まず、帯板電流値iisおよび位置偏差
xdを読込む。次に領域判定86Bにより帯板電流値is
および位置偏差xdが、いずれの領域(範囲)にあるか
を判定して、判定した領域を示す領域情報を生成する。
そして、レジスタ81Bに格納されている板厚dおよび
帯板1の張力Tにより、メモリ80B上のメモリテーブ
ルを特定し、領域情報で該特定したメモリテーブル内d
jの1領域を特定して、そこのゲイングループK4〜K7
を読出して、ゲインレジスタ79Bに書込む。これによ
り、現況に対応したゲインK4〜K7が選択されたことに
なる。
【0059】コンピュ−タ70Bは次に、レジスタ81
Bに格納されている基準位置xoを入出力インターフェ
ース82Bに出力し、位置演算回路43により算出され
たx方向位置偏差xdを入出力インターフェースより読
込む。次に減算76Bにより、現在の偏差xdより遅延
78Bによって保持される1サンプリング周期前の偏差
を減算して、位置偏差の変化速度(微分値D)dxd/d
t(以下xd’と表記)を算出し、減算47により電流
偏差(比例値P)iT=is−isoを算出し、加算77B
により、現在の偏差xdに遅延88Bにより保持する1
サンプリング周期前の偏差累算値を加算して、ギャップ
偏差の累算値(積分値I)∫xddtを算出する。そし
て、乗算72B,75B,73Bおよび74Bで、これ
らの算出値にゲインレジスタのゲインデ−タK4〜K7を
乗算し、減算71Bにより、帯板1の通電回路23に、
通電すべき電流値を指定する情報 icout=iso−K1・(iso-is)−K1・xd−K2・xd’−
K3・∫xddt を算出し、これの極性(通電方向)と絶対値(レベル)
を表わすデ−タを入出力インターフェース82Bを介し
てPWM回路24に出力する。
Bに格納されている基準位置xoを入出力インターフェ
ース82Bに出力し、位置演算回路43により算出され
たx方向位置偏差xdを入出力インターフェースより読
込む。次に減算76Bにより、現在の偏差xdより遅延
78Bによって保持される1サンプリング周期前の偏差
を減算して、位置偏差の変化速度(微分値D)dxd/d
t(以下xd’と表記)を算出し、減算47により電流
偏差(比例値P)iT=is−isoを算出し、加算77B
により、現在の偏差xdに遅延88Bにより保持する1
サンプリング周期前の偏差累算値を加算して、ギャップ
偏差の累算値(積分値I)∫xddtを算出する。そし
て、乗算72B,75B,73Bおよび74Bで、これ
らの算出値にゲインレジスタのゲインデ−タK4〜K7を
乗算し、減算71Bにより、帯板1の通電回路23に、
通電すべき電流値を指定する情報 icout=iso−K1・(iso-is)−K1・xd−K2・xd’−
K3・∫xddt を算出し、これの極性(通電方向)と絶対値(レベル)
を表わすデ−タを入出力インターフェース82Bを介し
てPWM回路24に出力する。
【0060】PWM回路24は、このデ−タicoutに基
づいて、帯板1の通電回路23に、icoutの電流を通電
するに要するピンチロ−ラ12A/12B間印加電圧
(時系列平均値)を与える通電(オン/オフ)デュ−テ
ィ(パルス一周期の間のH区間長)を算出し、該デュ−
ティのパルスを、通電極性を指示する極性信号と共に、
通電回路23に与える。通電回路23は、極性信号が正
極性を示すときには、PWM回路24が与えるパルスの
Hに応答してピンチロ−ラ12Aを直流電源の正電圧ラ
インに対して導通(オン)とし、該パルスのLに応答し
て通電を遮断する。極性信号が負極性を示すときには、
PWM回路24が与えるパルスのLに応答してピンチロ
−ラ12Aを直流電源の負電圧ラインに対して導通(オ
ン)とし、該パルスのHに応答して通電を遮断する。
づいて、帯板1の通電回路23に、icoutの電流を通電
するに要するピンチロ−ラ12A/12B間印加電圧
(時系列平均値)を与える通電(オン/オフ)デュ−テ
ィ(パルス一周期の間のH区間長)を算出し、該デュ−
ティのパルスを、通電極性を指示する極性信号と共に、
通電回路23に与える。通電回路23は、極性信号が正
極性を示すときには、PWM回路24が与えるパルスの
Hに応答してピンチロ−ラ12Aを直流電源の正電圧ラ
インに対して導通(オン)とし、該パルスのLに応答し
て通電を遮断する。極性信号が負極性を示すときには、
PWM回路24が与えるパルスのLに応答してピンチロ
−ラ12Aを直流電源の負電圧ラインに対して導通(オ
ン)とし、該パルスのHに応答して通電を遮断する。
【0061】以上に説明した処理をコンピュ−タ70B
が所定周期で繰返すことにより、フィードバックゲイン
が、帯板1の時々刻々に変わるx位置偏差xdに対応し
たものに更新され、帯板1の水平方向(x方向)の位置
が、位置演算装置85Bに与えられる目標位置xoとな
るように、帯板1の通電方向および電流レベルが自動調
整される。これにより帯板1は、イメ−ジカメラ7の位
置で、実質上目標位置xoに維持される。
が所定周期で繰返すことにより、フィードバックゲイン
が、帯板1の時々刻々に変わるx位置偏差xdに対応し
たものに更新され、帯板1の水平方向(x方向)の位置
が、位置演算装置85Bに与えられる目標位置xoとな
るように、帯板1の通電方向および電流レベルが自動調
整される。これにより帯板1は、イメ−ジカメラ7の位
置で、実質上目標位置xoに維持される。
【0062】以上に説明した第1実施例および第2実施
例では、略「コ」の字形をした電磁石コア3の上下磁極
3t,3bのそれぞれに各1個、計2個の電気コイル4
t,4bを巻回しているが、電気コイルは「コ」の字形
の水平部に巻回してもよく、また垂直部に巻回してもよ
い。更には電気コイルを1個にまとめてもよい。
例では、略「コ」の字形をした電磁石コア3の上下磁極
3t,3bのそれぞれに各1個、計2個の電気コイル4
t,4bを巻回しているが、電気コイルは「コ」の字形
の水平部に巻回してもよく、また垂直部に巻回してもよ
い。更には電気コイルを1個にまとめてもよい。
【0063】また、上下磁極3t,3bを「コ」の字形
の電磁石コア3の一部とし、連続体としているが、図8
に示すように、上下磁極3t,3bを分離体としてもよ
い。いずれにしても、帯板1に垂直磁界を加えるため
に、電気コイル4tと4bの巻回方向と通電方向は、上
下磁極3t,3bの一方がN極のときには他方はS極と
なるように設定する。上磁極3tを支持する吊り板14
は磁性体として、しかもz方向および又はx方向に長い
ものとして、下磁極3b−上磁極3t−吊り板14−下
磁極3bのル−プに磁束が流れ易くするのが好ましい。
の電磁石コア3の一部とし、連続体としているが、図8
に示すように、上下磁極3t,3bを分離体としてもよ
い。いずれにしても、帯板1に垂直磁界を加えるため
に、電気コイル4tと4bの巻回方向と通電方向は、上
下磁極3t,3bの一方がN極のときには他方はS極と
なるように設定する。上磁極3tを支持する吊り板14
は磁性体として、しかもz方向および又はx方向に長い
ものとして、下磁極3b−上磁極3t−吊り板14−下
磁極3bのル−プに磁束が流れ易くするのが好ましい。
【0064】
【発明の効果】本願の第1発明の位置決め装置(図1〜4)
によれば、帯体(1)の幅方向(x)に延びる流体パッド(2)
が、帯体(1)を下支持し帯体(1)との間に流体を圧送する
ので、帯体(1)が浮上支持される。電気コイル(4b)が、
流体パッド(2)に対向する帯体にその面に実質上垂直な
方向(y)の磁界を流体パッド側から加え、帯体通電手段
(12A,12B,23)が、帯体の該磁界が加わる部位にその幅方
向(x)と直交する方向(z)に通電するので、該磁界とこの
通電によりフレミングの左手の法則に従がう電磁力が帯
体(1)に加わり、この力の方向は帯体の幅方向(x)とな
る。この力の方向が、帯体(1)の幅方向上の所要矯正方
向となるように、電気コイル(4b)又は帯体(1)の通電方
向を定め、力の強さが所要矯正力となるように電気コイ
ル(4b)の電流値(iTs)を定めることにより、帯体(1)がそ
の幅方向(x)の所要位置に位置決めされる。
によれば、帯体(1)の幅方向(x)に延びる流体パッド(2)
が、帯体(1)を下支持し帯体(1)との間に流体を圧送する
ので、帯体(1)が浮上支持される。電気コイル(4b)が、
流体パッド(2)に対向する帯体にその面に実質上垂直な
方向(y)の磁界を流体パッド側から加え、帯体通電手段
(12A,12B,23)が、帯体の該磁界が加わる部位にその幅方
向(x)と直交する方向(z)に通電するので、該磁界とこの
通電によりフレミングの左手の法則に従がう電磁力が帯
体(1)に加わり、この力の方向は帯体の幅方向(x)とな
る。この力の方向が、帯体(1)の幅方向上の所要矯正方
向となるように、電気コイル(4b)又は帯体(1)の通電方
向を定め、力の強さが所要矯正力となるように電気コイ
ル(4b)の電流値(iTs)を定めることにより、帯体(1)がそ
の幅方向(x)の所要位置に位置決めされる。
【0065】帯体(1)が磁性体の場合には、電気コイル
(4b)の電流値(iTs)に対応する吸引力(Fm)が帯体(1)に作
用し、これにより帯体(1)が流体パッド(2)に近づく方向
に吸引されるが、第1圧力制御手段(20)が、電気コイル
(4b)の電流値(iTs)に対応してそのレベルが高いときに
は、圧力調整手段(21,26)を介して流体パッド(2)の流体
圧を高くし、低いときには低くするので、帯体(1)の吸
引力(Fm)が高くなるときには流体パッド(2)の流体圧が
高くなり、これにより帯体(1)の浮上駆動力が上昇し、
帯体(1)の流体パッド(2)への接近が防止される。したが
って、帯体(1)がそれを支持する流体パッド(2)や磁界を
与える電気コイル(4b)などに当ることがなくなる。
(4b)の電流値(iTs)に対応する吸引力(Fm)が帯体(1)に作
用し、これにより帯体(1)が流体パッド(2)に近づく方向
に吸引されるが、第1圧力制御手段(20)が、電気コイル
(4b)の電流値(iTs)に対応してそのレベルが高いときに
は、圧力調整手段(21,26)を介して流体パッド(2)の流体
圧を高くし、低いときには低くするので、帯体(1)の吸
引力(Fm)が高くなるときには流体パッド(2)の流体圧が
高くなり、これにより帯体(1)の浮上駆動力が上昇し、
帯体(1)の流体パッド(2)への接近が防止される。したが
って、帯体(1)がそれを支持する流体パッド(2)や磁界を
与える電気コイル(4b)などに当ることがなくなる。
【0066】これにより、帯体(1)と流体パッド(2)や電
気コイル(4b)などとのギャップを小さく設定でき、比較
的に小さい電流値(iTs)で強い矯正力を帯体(1)に加える
ことができ、帯体(1)の幅方向(x)の位置決めのための所
要電力が低減する。
気コイル(4b)などとのギャップを小さく設定でき、比較
的に小さい電流値(iTs)で強い矯正力を帯体(1)に加える
ことができ、帯体(1)の幅方向(x)の位置決めのための所
要電力が低減する。
【0067】加えて、帯体(1)が磁性体であれ非磁性体
であれ、流体パッド(2)に対向する部位すなわち幅方向
矯正力が与えられる部位では、流体パッド(2)で支持さ
れているので、仮に帯板(1)が厚み方向(y)に振動しても
その振幅は小さい(該部位は振動の節に相当)ので、該
振動による幅方向(x)の矯正力の振動は実質上なく、し
たがって幅方向位置決めの安定性が向上する。
であれ、流体パッド(2)に対向する部位すなわち幅方向
矯正力が与えられる部位では、流体パッド(2)で支持さ
れているので、仮に帯板(1)が厚み方向(y)に振動しても
その振幅は小さい(該部位は振動の節に相当)ので、該
振動による幅方向(x)の矯正力の振動は実質上なく、し
たがって幅方向位置決めの安定性が向上する。
【0068】本願の第2発明の位置決め装置(図5〜7)に
よれば、帯体(1)の幅方向(x)に延びる流体パッド(2)
が、帯体(1)を下支持し帯体(1)との間に流体を圧送する
ので、帯体(1)が浮上支持される。電気コイル(4b)が、
流体パッド(2)に対向する帯体にその面に実質上垂直な
方向(y)の磁界を流体パッド側から加え、位置検出手段
(6,7,25B)が、帯体(1)のその幅方向(x)の位置を検出
し、帯体通電制御手段(25B)が、目標位置(xo)に対する
検出した位置の偏差(xd)に対応して、該偏差を実質上零
とするための電流(is)を、帯体通電手段(12A,12B,23B)
を介して帯体(1)に通電するので、帯板(1)がその幅方向
(x)の目標位置(xo)に自動的に位置決めされる。
よれば、帯体(1)の幅方向(x)に延びる流体パッド(2)
が、帯体(1)を下支持し帯体(1)との間に流体を圧送する
ので、帯体(1)が浮上支持される。電気コイル(4b)が、
流体パッド(2)に対向する帯体にその面に実質上垂直な
方向(y)の磁界を流体パッド側から加え、位置検出手段
(6,7,25B)が、帯体(1)のその幅方向(x)の位置を検出
し、帯体通電制御手段(25B)が、目標位置(xo)に対する
検出した位置の偏差(xd)に対応して、該偏差を実質上零
とするための電流(is)を、帯体通電手段(12A,12B,23B)
を介して帯体(1)に通電するので、帯板(1)がその幅方向
(x)の目標位置(xo)に自動的に位置決めされる。
【0069】帯板(1)が磁性体であれ非磁性体であれ、
流体パッド(2)に対向する部位すなわち幅方向矯正力が
与えられる部位では、流体パッド(2)で支持されている
ので、仮に帯板が厚み方向(y)に振動してもその振幅は
小さい(該部位は振動の節に相当)ので、該振動による
幅方向(x)の矯正力の振動は実質上なく、したがって幅
方向位置決め制御の安定性が高い。
流体パッド(2)に対向する部位すなわち幅方向矯正力が
与えられる部位では、流体パッド(2)で支持されている
ので、仮に帯板が厚み方向(y)に振動してもその振幅は
小さい(該部位は振動の節に相当)ので、該振動による
幅方向(x)の矯正力の振動は実質上なく、したがって幅
方向位置決め制御の安定性が高い。
【0070】本願の第3発明の位置決め装置(図1〜7)に
よれば、帯体(1)の幅方向(x)に延びる流体パッド(2)
が、帯体(1)を下支持し帯体(1)との間に流体を圧送する
ので、帯体(1)が浮上支持される。電気コイル(4b)が、
流体パッド(2)に対向する帯体にその面に実質上垂直な
方向(y)の磁界を流体パッド側から加え、帯体通電手段
(12A,12B,23)が、帯体(1)の該磁界が加わる部位にその
幅方向(x)と直交する方向に通電するので、該磁界とこ
の通電によりフレミングの左手の法則に従がう電磁力が
帯体(1)に加わり、この力の方向は帯体の幅方向(x)とな
る。この力の方向が、帯体の幅方向上の所要矯正方向と
なるように、電気コイル(4b)又は帯体(1)の通電方向を
定め、力の強さが所要矯正力となるように電気コイル(4
b)の電流値(iTs)又は帯体(1)の電流値(is)を定めること
により、帯体(1)がその幅方向(x)の所要位置(xo)に位置
決めされる。
よれば、帯体(1)の幅方向(x)に延びる流体パッド(2)
が、帯体(1)を下支持し帯体(1)との間に流体を圧送する
ので、帯体(1)が浮上支持される。電気コイル(4b)が、
流体パッド(2)に対向する帯体にその面に実質上垂直な
方向(y)の磁界を流体パッド側から加え、帯体通電手段
(12A,12B,23)が、帯体(1)の該磁界が加わる部位にその
幅方向(x)と直交する方向に通電するので、該磁界とこ
の通電によりフレミングの左手の法則に従がう電磁力が
帯体(1)に加わり、この力の方向は帯体の幅方向(x)とな
る。この力の方向が、帯体の幅方向上の所要矯正方向と
なるように、電気コイル(4b)又は帯体(1)の通電方向を
定め、力の強さが所要矯正力となるように電気コイル(4
b)の電流値(iTs)又は帯体(1)の電流値(is)を定めること
により、帯体(1)がその幅方向(x)の所要位置(xo)に位置
決めされる。
【0071】帯体(1)が磁性体の場合には、電気コイル
(4b)の電流値(iTs)に対応する吸引力が帯体(1)に作用
し、これにより帯体(1)が流体パッド(2)に近づく方向に
吸引されるが、y位置検出手段(9)が、帯体(1)の前記磁
界の方向yの位置(y)を検出し、第2圧力制御手段(20/2
0B)が、検出したy方向の位置(y)に対応して目標位置(y
o)に対するその偏差(yd)が零になるように、前記圧力調
整手段(21B,26)を介して前記流体圧を制御するので、帯
体(1)の流体パッド(2)への接近が防止されかつ両者間の
ギャップが一定に維持される。したがって、帯体(1)が
それを支持する流体パッド(2)や磁界を与える電気コイ
ル(4b)などに当ることがなくなる。
(4b)の電流値(iTs)に対応する吸引力が帯体(1)に作用
し、これにより帯体(1)が流体パッド(2)に近づく方向に
吸引されるが、y位置検出手段(9)が、帯体(1)の前記磁
界の方向yの位置(y)を検出し、第2圧力制御手段(20/2
0B)が、検出したy方向の位置(y)に対応して目標位置(y
o)に対するその偏差(yd)が零になるように、前記圧力調
整手段(21B,26)を介して前記流体圧を制御するので、帯
体(1)の流体パッド(2)への接近が防止されかつ両者間の
ギャップが一定に維持される。したがって、帯体(1)が
それを支持する流体パッド(2)や磁界を与える電気コイ
ル(4b)などに当ることがなくなる。
【0072】これにより、帯体(1)と流体パッド(2)や電
気コイル(4b)などとのギャップを小さく設定でき、比較
的に小さい電流値(iTs/is)で強い矯正力を帯体(1)に加
えることができ、帯体(1)の幅方向(x)の位置決めのため
の所要電力が低減する。
気コイル(4b)などとのギャップを小さく設定でき、比較
的に小さい電流値(iTs/is)で強い矯正力を帯体(1)に加
えることができ、帯体(1)の幅方向(x)の位置決めのため
の所要電力が低減する。
【0073】加えて、帯板(1)が磁性体であれ非磁性体
であれ、流体パッド(2)に対向する部位すなわち幅方向
矯正力が与えられる部位では、流体パッド(2)で支持さ
れているので、仮に帯体(1)が厚み方向(y)に振動しても
その振幅は小さいので、該振動による幅方向(x)の矯正
力の振動は実質上なく、したがって幅方向位置決めの安
定性が向上する。
であれ、流体パッド(2)に対向する部位すなわち幅方向
矯正力が与えられる部位では、流体パッド(2)で支持さ
れているので、仮に帯体(1)が厚み方向(y)に振動しても
その振幅は小さいので、該振動による幅方向(x)の矯正
力の振動は実質上なく、したがって幅方向位置決めの安
定性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の構成を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】 図1に示す流体パッド2周りを拡大して示す
拡大斜視図である。
拡大斜視図である。
【図3】 図1に示す制御回路20の機能構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図4】 図2に示す流体パッド2のA−A線における
拡大断面図である。
拡大断面図である。
【図5】 本発明の第2実施例の構成を示す斜視図であ
る。
る。
【図6】 図5に示す制御回路20Bの機能構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図7】 図5に示す電流コントローラ25Bの機能構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図8】 (a)は、帯体1に磁界を与える電磁石装置
の一変形例を示す横断面図、(b)は(a)のB−B線
断面図である。
の一変形例を示す横断面図、(b)は(a)のB−B線
断面図である。
1:帯板 2:流体パッド 3:電磁石コア 4t,4b:上下
磁極 5a,5b,5c:スリット 6:蛍光灯 7:イメージカメラ 8:電磁石 9:ギャップセンサ 12A,12B:
ピンチロ−ラ 13A,13B:流体パッド 14:吊り板 20:制御回路 21:バルブドラ
イバ 22,23:通電回路 24:PWM回路 25:電流コントローラ
磁極 5a,5b,5c:スリット 6:蛍光灯 7:イメージカメラ 8:電磁石 9:ギャップセンサ 12A,12B:
ピンチロ−ラ 13A,13B:流体パッド 14:吊り板 20:制御回路 21:バルブドラ
イバ 22,23:通電回路 24:PWM回路 25:電流コントローラ
Claims (6)
- 【請求項1】導電性の帯体を下支持し該帯体との間に流
体を圧送する、該帯体の少くとも幅方向に延びる流体パ
ッド;前記圧送する流体圧を調整する圧力調整手段;前
記流体パッドに対向する帯体にその面に実質上垂直な方
向の磁界を流体パッド側から加えるための電気コイル;
該電気コイルに通電するコイル通電手段;前記帯体の少
くとも前記磁界が加わる部位に、その幅方向と直交する
方向に通電する帯体通電手段;および、 前記電気コイルの電流値に対応してそのレベルが高いと
きには、前記圧力調整手段を介して前記流体圧を高く
し、低いときには低くする第1圧力制御手段;を備える
導電性帯体の位置決め装置。 - 【請求項2】帯体の、その幅方向の位置を検出する位置
検出手段;および、目標位置に対する検出した位置の偏
差に対応して、該偏差を実質上零とするための電流を、
前記コイル通電手段を介して電気コイルに通電するコイ
ル通電制御手段;を更に備える請求項1記載の導電性帯
体の位置決め装置。 - 【請求項3】帯体の、前記磁界の方向yの位置を検出す
るy位置検出手段;および、検出したy方向の位置に対
応して目標位置に対するその偏差が零になるように、前
記圧力調整手段を介して前記流体圧を制御する第2圧力
制御手段;を更に備える請求項1又は請求項2記載の導
電性帯体の位置決め装置。 - 【請求項4】導電性の帯体を下支持し該帯体との間に流
体を圧送する、該帯体の少くとも幅方向に延びる流体パ
ッド;前記圧送する流体圧を調整する圧力調整手段;前
記流体パッドに対向する帯体にその面に実質上垂直な方
向の磁界を流体パッド側から加えるための電気コイル;
該電気コイルに通電するコイル通電手段;前記帯体の少
くとも前記磁界が加わる部位に、その幅方向と直交する
方向に通電する帯体通電手段;帯体の、その幅方向の位
置を検出する位置検出手段;および、 目標位置に対する検出した位置の偏差に対応して、該偏
差を実質上零とするための電流を、帯体通電手段を介し
て帯体に通電する帯体通電制御手段;を備える導電性帯
体の位置決め装置。 - 【請求項5】帯体の、前記磁界の方向yの位置を検出す
るy位置検出手段;および、検出したy方向の位置に対
応して目標位置に対するその偏差が零になるように、前
記圧力調整手段を介して前記流体圧を制御する第2圧力
制御手段;を更に備える請求項4記載の導電性帯体の位
置決め装置。 - 【請求項6】導電性の帯体を下支持し該帯体との間に流
体を圧送する、該帯体の少くとも幅方向に延びる流体パ
ッド;前記圧送する流体圧を調整する圧力調整手段;前
記流体パッドに対向する帯体にその面に実質上垂直な方
向の磁界を流体パッド側から加えるための電気コイル;
該電気コイルに通電するコイル通電手段;前記帯体の少
くとも前記磁界が加わる部位に、その幅方向と直交する
方向に通電する帯体通電手段;帯体の、前記磁界の方向
yの位置を検出するy位置検出手段;および、 検出したy方向の位置に対応して目標位置に対するその
偏差が零になるように、前記圧力調整手段を介して前記
流体圧を制御する第2圧力制御手段;を備える導電性帯
体の位置決め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15976594A JPH0826543A (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | 導電性帯体の位置決め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15976594A JPH0826543A (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | 導電性帯体の位置決め装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0826543A true JPH0826543A (ja) | 1996-01-30 |
Family
ID=15700784
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15976594A Withdrawn JPH0826543A (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | 導電性帯体の位置決め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0826543A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007204193A (ja) * | 2006-01-31 | 2007-08-16 | Jfe Steel Kk | 鋼帯の連続通板ラインにおける蛇行矯正方法および装置 |
JP2009122973A (ja) * | 2007-11-15 | 2009-06-04 | Nireco Corp | 走行ウェブ位置制御装置及びその方法 |
JP5652800B1 (ja) * | 2014-02-03 | 2015-01-14 | Jdc株式会社 | スリッターラインのループ量吸収装置 |
WO2015182332A1 (ja) * | 2014-05-28 | 2015-12-03 | 株式会社Ihi | テンション制御装置 |
-
1994
- 1994-07-12 JP JP15976594A patent/JPH0826543A/ja not_active Withdrawn
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US9890006B2 (en) | 2014-02-03 | 2018-02-13 | Jdc, Inc. | Loop amount absorption apparatus of slitter line |
WO2015182332A1 (ja) * | 2014-05-28 | 2015-12-03 | 株式会社Ihi | テンション制御装置 |
JP2015224110A (ja) * | 2014-05-28 | 2015-12-14 | 株式会社Ihi | テンション制御装置 |
CN105849020A (zh) * | 2014-05-28 | 2016-08-10 | 株式会社Ihi | 张力控制装置 |
TWI555693B (zh) * | 2014-05-28 | 2016-11-01 | Ihi股份有限公司 | 張力控制裝置 |
CN105849020B (zh) * | 2014-05-28 | 2017-09-29 | 株式会社Ihi | 张力控制装置 |
US9862560B2 (en) | 2014-05-28 | 2018-01-09 | Ihi Corporation | Tension control device |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20011002 |