JPH08264741A - 光電子集積素子 - Google Patents

光電子集積素子

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JPH08264741A
JPH08264741A JP7064198A JP6419895A JPH08264741A JP H08264741 A JPH08264741 A JP H08264741A JP 7064198 A JP7064198 A JP 7064198A JP 6419895 A JP6419895 A JP 6419895A JP H08264741 A JPH08264741 A JP H08264741A
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JP
Japan
Prior art keywords
layer
region
collector
light absorption
bipolar transistor
Prior art date
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Pending
Application number
JP7064198A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Okubo
典雄 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速化および高感度化し、かつコレクタ耐圧
が向上する光電子集積素子を提供する。 【構成】 コレクタ層3a、4a、ベース層5aおよび
エミッタ層6aが順次積層されてなるヘテロ接合バイポ
ーラトランジスタ領域と、光吸収層4bおよびコンタク
ト層5bが順次積層されてなるフォトダイオード領域が
半導体基板1上にモノシリックに集積される光電子集積
素子において、半導体基板1上に、ヘテロ接合バイポー
ラトランジスタ領域においてはコレクタ層3aとなり、
フォトダイオード領域では反射層3bとなる半導体多重
層を介して、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ領域に
おいてはコレクタ層4aとなり、フォトダイオード領域
では光吸収層4bとなるエピタキシャル層が積層されて
おり、前記半導体多重層のエネルギーバンドギャップは
前記エピタキシャル層のエネルギーバンドギャップより
も大きくなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信、高速情報処理
などに用いられる光電子集積素子(以下、OEICと称
す)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光通信の飛躍的な発展に伴い、受
光側の処理に対して高速化、高感度化の要求が高まって
いる。そこで、受光素子とアンプを一体化する受光用O
EICでは、両者の接続間の寄生容量を低減でき、高速
化および高感度化が期待できるだけでなく、経済化が図
られることから、その開発が活発に進められている。し
かしながら現状では、受光素子とアンプのハイブリット
受光器に比べて、受光用OEICは、特に高感度化とい
う点で劣っていると言わざるを得ない。例えば、最近、
InP/InGaAs系ヘテロ接合バイポーラトランジ
スタ(HBT:Heterojunction Bipolar Transistor )
のInGaAsからなるコレクタ層をフォトダイオード
(PD)の光吸収層として用いるOEICについての報
告が出されている(文献1参照)。この報告では、高速
化を優先させる結果、受光感度が犠牲になり、また、コ
レクタ層がInGaAsからなるため、コレクタ耐圧が
低くなっている。 文献1:IEEE Photon. Technol. Lett.,vol.5,pp.1316-
1318.
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、InP
/InGaAs系HBTのInGaAsからなるコレク
タ層をPDの光吸収層として用いると、次のような問題
が生じた。即ち、 1)HBTのコレクタ層を薄くして高速化しようとする
と、PDの光吸収層が薄くなるので、高速化を優先させ
ると、受光感度が犠牲になる。 2)HBTを増幅素子として用いる場合には、HBTの
InGaAsからなるコレクタは、エネルギーバンドギ
ャップがGaAsの場合よりも小さくなるので、HBT
のコレクタ耐圧が従来のGaAs系のHBTに比較して
低下し、素子として使用しにくくなる。 本発明の目的は、高速化および高感度化し、かつコレク
タ耐圧が向上するOEICを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決した光電子集積素子を提供するもので、コレクタ層、
ベース層およびエミッタ層が順次積層されてなるヘテロ
接合バイポーラトランジスタ領域と、光吸収層およびコ
ンタクト層が順次積層されてなるフォトダイオード領域
が半導体基板上にモノシリックに集積される光電子集積
素子において、半導体基板上に、ヘテロ接合バイポーラ
トランジスタ領域においてはコレクタ層となり、フォト
ダイオード領域では反射層となる半導体多重層を介し
て、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ領域においては
コレクタ層となり、フォトダイオード領域では光吸収層
となるエピタキシャル層が積層されており、前記半導体
多重層のエネルギーバンドギャップは前記エピタキシャ
ル層のエネルギーバンドギャップよりも大きいことを特
徴とするものである。
【0005】
【作用】上述のように、半導体基板上に半導体多重層を
介して、HBT領域においてはコレクタ層となり、PD
領域では光吸収層となるエピタキシャル層を積層する
と、HBTの高速化を損なわない程度に光吸収層を薄く
しても、エピタキシャル層の上面から入射し、光吸収層
で吸収されずに透過した光を半導体多重層で反射させ、
再び光吸収層へ戻すことができるので、高感度のPDを
得ることができる。また、この半導体多重層のエネルギ
ーバンドギャップをコレクタ層となるエピタキシャル層
のエネルギーバンドギャップよりも大きくすることで、
コレクタ耐圧を向上させることができる。
【0006】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基づいて本発明
を詳細に説明する。図1は本発明にかかる光電子集積素
子の一実施例の製作に用いたエピタキシャルウェハの断
面図であり、図2は前記エピタキシャルウェハを用いて
製作した光電子集積素子の断面図である。この光電子集
積素子は、以下のプロセスで製作した。即ち、 1)半絶縁性InP基板1上に、厚さ300nmのn−
InGaAs層2(HBT領域ではサブコレクタ層2a
となり、PD領域ではコンタクト層2bとなる)、半導
体多重層3(HBT領域ではコレクタ層3aとなり、P
D領域では反射層3bとなる)、厚さ300nmのIn
GaAs層4(HBT領域ではコレクタ層4aとなり、
PD領域では光吸収層4bとなる)、厚さ6nmのp−
InGaAs層5(HBT領域ではベース層5aとな
り、PD領域ではコンタクト層5bとなる)、厚さ10
0nmのn−InP層6(HBT領域でエミッタ層6a
となる)、厚さ100nmのn−InGaAs層7(H
BT領域でキャップ層7aとなる)を順次、エピタキシ
ャル成長させて積層する。なお、半導体多重層3は、厚
さがともに約λ/4光学波長(λ=1.5μm)の11
0nmであるInGaAsP(λg =1.3μm)とI
nP(λg =0.9μm)を交互に25ペア積層させた
高反射層である。 2)次いで、n−InP層6とn−InGaAs層7を
部分的に除去してPD領域とし、上面入射のPDを形成
した。 3)また、PD領域以外の一部分にHBTを形成し、P
DとアンプとなるHBTを一体化したOEICとした。
なお、8は電極である。
【0007】本実施例のOEICについて、5Gb/s
における最小受信感度と符号誤り率との関係について測
定した結果を図3に示す。なお、信号光は1.55μm
である。図3からわかるように、符号誤り率10-9とな
る最小受信感度は−23dBmであった。なお、比較例
1として、上記実施例の半導体多重層を同じ膜厚のIn
P層に置換したエピタキシャルウェハを作製して、OE
ICを形成したところ、符号誤り率10-9となる最小受
信感度は−21dBmに低下した。コレクタ耐圧は、実
施例および比較例1のいずれでも5V以上であった。ま
た、比較例2として、半導体多重層3を除いたエピタキ
シャルウェハを作製して、OEICを形成したところ、
コレクタ耐圧が2V程度しかなく、OEICとしての動
作は不可能であった。
【0008】なお、本発明は上記実施例に限定されな
い。即ち、半導体多重層の材質は、HBTのコレクタ層
の材質のエネルギーバンドギャップより大きい材質であ
ればよく、HBTのコレクタ層の材質をInGaAsと
すれば、半導体多重層としてはこれよりもエネルギーバ
ンドギャップが大きいInP、InAlAsなどを使用
しうる。また、半導体多重層を構成する各層の厚さは、
反射光の波長に応じて最適な厚さであればよく、また、
多重のペア数も上記実施例に限定されるものではない。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、コ
レクタ層、ベース層およびエミッタ層が順次積層されて
なるヘテロ接合バイポーラトランジスタ領域と、光吸収
層およびコンタクト層が順次積層されてなるフォトダイ
オード領域が半導体基板上にモノシリックに集積される
光電子集積素子において、半導体基板上に、ヘテロ接合
バイポーラトランジスタ領域においてはコレクタ層とな
り、フォトダイオード領域では反射層となる半導体多重
層を介して、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ領域に
おいてはコレクタ層となり、フォトダイオード領域では
光吸収層となるエピタキシャル層が積層されており、前
記半導体多重層のエネルギーバンドギャップは前記エピ
タキシャル層のエネルギーバンドギャップよりも大きい
ため、高速化および高感度化し、かつコレクタ耐圧が向
上するOEICが得られるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光電子集積素子の一実施例の製作
に用いたエピタキシャルウェハの断面図である。
【図2】上記エピタキシャルウェハを用いて製作した光
電子集積素子の断面図である。
【図3】上記光電子集積素子の最小受信感度と符号誤り
率との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 InP基板 2 n−InGaAs層 2a サブコレクタ層 2b コンタクト層 3 半導体多重層 3a コレクタ層 3b 反射層 4 InGaAs層 4a コレクタ層 4b 光吸収層 5 p−InGaAs層 5a ベース層 5b コンタクト層 6 n−InP層 6a エミッタ層 7 n−InGaAs層 7a キャップ層 8 電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コレクタ層、ベース層およびエミッタ層
    が順次積層されてなるヘテロ接合バイポーラトランジス
    タ領域と、光吸収層およびコンタクト層が順次積層され
    てなるフォトダイオード領域が半導体基板上にモノシリ
    ックに集積される光電子集積素子において、半導体基板
    上に、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ領域において
    はコレクタ層となり、フォトダイオード領域では反射層
    となる半導体多重層を介して、ヘテロ接合バイポーラト
    ランジスタ領域においてはコレクタ層となり、フォトダ
    イオード領域では光吸収層となるエピタキシャル層が積
    層されており、前記半導体多重層のエネルギーバンドギ
    ャップは前記エピタキシャル層のエネルギーバンドギャ
    ップよりも大きいことを特徴とする光電子集積素子。
JP7064198A 1995-03-23 1995-03-23 光電子集積素子 Pending JPH08264741A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19860701B4 (de) * 1998-12-30 2005-07-07 Kasper, Erich, Prof. Dr.rer.nat. Integrierte Schaltungsanordnung und Verfahren zur Herstellung einer solchen
JP2005243917A (ja) * 2004-02-26 2005-09-08 Seiko Epson Corp 光電子集積素子およびその製造方法
JP2005277310A (ja) * 2004-03-26 2005-10-06 Seiko Epson Corp 光電子集積素子、光モジュールおよび光電子集積素子の製造方法

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