JPH08263213A - 入力機能を有する画像表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 情報処理装置１から映像信号の供給を受けて
表示デバイス６に主画像を表示すると共に、画像表示面
にデータ入力のためのタッチパネル７を取り付けた画像
表示装置において、情報処理装置のソフトウエアに負担
をかけずに、入力装置としてのキーボードを省略する。 【構成】 入力機能を有する画像表示装置は、キーボー
ドのキー配置を画像情報として記憶しているＥＥＰＲＯ
Ｍ３と、機能切換えスイッチ８からの指令に応じて、Ｅ
ＥＰＲＯＭ３からキーボードの画像情報を読み出し、該
キーボードの画像を主画像と合成する画像合成回路４
と、タッチパネル７のタッチ操作による出力信号を、該
タッチ位置に重ねて表示されているキーの出力コードに
変換し、情報処理装置１へ出力するキーコード変換部12
とを具えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、マイクロプロセッサを
具えた各種情報処理装置と接続されて、該情報処理装置
に対してデータを入力する機能と、該情報処理装置から
出力される映像信号に基づいて画像を表示する機能を兼
ね具えた画像表示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、情報処理装置においては、入力
装置としてキーボードやマウスが用いられ、出力装置と
してはＣＲＴ等の表示デバイスが用いられているが、そ
の用途によっては、入力装置としてのキーボードやマウ
スの配置が困難な場合がある。この様な場合には、画像
表示面にデータ入力用のタッチパネルを取り付けた入出
力兼用の画像表示装置が用いられる。

【０００３】斯種画像表示装置においては、ユーザのス
イッチ操作、或いは情報処理装置からの指令に応じて、
画像表示面にテンキーや各種スイッチの画像がスーパー
インポーズされて、ユーザに対して操作が促される。こ
れに応じてユーザがタッチパネルを操作すると、該タッ
チパネルの出力信号が、その操作位置に対応するＸ−Ｙ
座標に変換されて、該座標データが情報処理装置へ供給
される。情報処理装置側では、座標データの供給を受け
て、該座標データをコードデータに変換し、これをメイ
ンの情報処理ルーチンへ引き渡すのである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この様な入出力兼用の
画像表示装置において、画面にキーボードの画像を表示
することとすれば、入力装置としてのキーボードは不要
となる。しかしながら、画像表示装置に表示すべきキー
ボードの画像は、情報処理装置側のコンピュータプログ
ラムによって描画せねばならず、更には、画像表示装置
から送られてくるタッチパネルの座標データをコードデ
ータに変換する処理が必要となって、情報処理装置側の
ソフトウエアの負担が大きくなり、ひいては画像表示を
含む情報処理の速度が低下する問題があった。

【０００５】本発明の目的は、情報処理装置側にソフト
ウエアの負担をかけずに、キーボードを省略することが
出来る画像表示装置を提供することである。

【０００６】

【課題を解決する為の手段】本発明に係る入力機能を有
する画像表示装置は、外部から映像信号の供給を受けて
主画像を表示するための画像表示面に、データ入力のた
めのタッチパネルを取り付けたものであって、データ入
力用のキーボードのキー配置を画像情報として記憶して
いるメモリ手段と、機能切換え指令に応じて、メモリ手
段からキーボードの画像情報を読み出し、該キーボード
の画像を前記主画像と合成して表示するための画像合成
手段と、タッチパネルのタッチ操作による出力信号を、
該タッチ位置に重ねて表示されているキーの出力コード
に変換し、外部へ出力するキーコード変換手段とを具え
ている。

【０００７】具体的には、マイクロプロセッサを含む情
報処理装置の入力端子及び出力端子と接続されて、該出
力端子から映像信号の供給を受けると共に、キーコード
は該入力端子へ供給される。

【０００８】又、メモリ手段には、複数種類のキーボー
ドのキー配置が画像情報として記憶されると共に、キー
コード変換手段には、タッチパネルのタッチ操作による
出力信号と、該タッチ位置に重ねて表示されるべきキー
の出力コードとの対応関係が、キーボードの種類毎に記
憶されており、機能切換え指令によってキーボードの切
換えが可能である。

【０００９】更に具体的には、機能切換え指令は、画像
表示面の近傍に配置した機能切換えスイッチの操作によ
って発せられ、該機能切換え指令によって、画像合成を
行なうスーパーインポーズモードと、画像合成を行なわ
ない一般表示モードの切換えが行なわれる。

【００１０】或いは、機能切換え指令は、情報処理装置
からコマンドとして供給されて、コマンド解析手段へ送
られ、該コマンド解析の結果に応じて、画像合成を行な
うスーパーインポーズモードと、画像合成を行なわない
一般表示モードの切換えが行なわれる。

【００１１】又、他の具体的構成においては、タッチパ
ネルのタッチ操作による出力信号を該タッチ位置の座標
データに変換し、これを情報処理装置へ供給するための
座標変換手段と、機能切換え指令に応じて、タッチパネ
ルの出力信号を座標変換手段又はキーコード変換手段へ
切換え供給するための切換え手段とを具えている。

【００１２】

【作用】本発明の画像表示装置は、マイクロプロセッサ
を含む情報処理装置の入力端子及び出力端子と接続さ
れ、該出力端子から映像信号の供給を受けて、表示デバ
イスに主画像を表示する。画像表示面の近傍に配置した
機能切換えスイッチの手動操作によって、或いは、情報
処理装置からのコマンドとして、機能切換え指令が発せ
られることにより、画像表示面に主画像のみを表示する
一般表示モードと、画像表示面には主画像に重ねてキー
ボード画像を表示するスーパーインポーズモードの切換
えが行なわれる。

【００１３】スーパーインポーズモードでは、メモリ手
段からキーボードの画像情報が読み出され、画像合成手
段へ供給される。この結果、主画像にキーボードの画像
がスーパーインポーズされて、合成画像が画像表示面に
表示される。そして、数値、文字等を入力するべく、キ
ーボード画像のキー位置をタッチ操作すると、タッチパ
ネルは、タッチ位置に応じた出力信号を発する。該出力
信号は、キーコード変換手段へ送られてキーコードに変
換され、該キーコードは情報処理装置の入力端子へ供給
される。

【００１４】メモリ手段に、複数種類のキーボードの画
像情報を記憶させた構成においては、機能切換え指令に
よって１つのキーボードが選択され、該キーボードの画
像が主画像にスーパーインポーズされると共に、キーコ
ード変換手段による変換処理が、選択されたキーボード
に対応したものに切り換えられる。

【００１５】又、座標変換手段及び切換え手段を具えた
他の具体的構成においては、機能切換え指令によりスー
パーインポーズモードが設定されることによって、上述
のキーボード表示及びキーコード変換処理が行なわれ
る。一方、機能切換え指令によって一般表示モードが設
定された状態では、タッチパネルを操作すると、該タッ
チ操作による出力信号が座標変換手段へ送られて、該タ
ッチ位置の座標データに変換される。該座標データは、
情報処理装置へ送られて、情報処理装置でのソフトウエ
ア処理によってキーコードに変換されることになる。

【００１６】

【発明の効果】本発明に係る入力機能を有する画像表示
装置によれば、スーパーインポーズモードの設定によっ
て、情報処理装置によらず、画像表示装置側にてキーボ
ード画像の表示が行なわれ、然も、タッチパネルの出力
信号は、座標変換を経ることなく、直接にキーコードに
変換され、情報処理装置へ供給される。従って、情報処
理装置側のソフトウエアに何らの変更や追加を施すこと
なく、入力装置としてのキーボードを省略することが出
来る。

【００１７】

【実施例】以下、本発明の一実施例につき、図面に沿っ
て詳述する。図４に示す如く、パーソナルコンピュータ
等の情報処理装置(１)の入出力端子に、コード(15)を介
して、本発明の入力機能付表示装置(５)が接続されてい
る。入力機能付表示装置(５)は、ＣＲＴ、液晶表示パネ
ル等の表示デバイス(６)の画像表示面に、周知のタッチ
パネル(７)を取り付けたものであって、情報処理装置
(１)から出力される主画像の表示が可能であると共に、
タッチパネル(７)のタッチ操作によってデータの入力が
可能である。又、機能切換えスイッチ(８)の操作によっ
て、後述するスーパーインポーズモードと一般表示モー
ドの切換えが可能となっている。

【００１８】図１に示す如く、情報処理装置(１)から出
力される主画像のＲＧＢデータは、ビデオメモリ(２)に
一旦格納された後、画像合成回路(４)によって読み出さ
れ、表示デバイス(６)へ供給される。入力機能付表示装
置(５)は、１或いは複数種類のキーボードのパターンが
画像データとして記憶されたＥＥＰＲＯＭ(３)を具えて
おり、画像合成回路(４)によって、この中の１つのキー
ボードの画像データが読み出され、前記ビデオメモリ
(２)から読み出されたＲＧＢデータと合成される。

【００１９】ここで画像合成回路(４)は、主画像にキー
ボード画像をスーパーインポーズするべく、周知の合成
処理を行ない、これによって合成された画像が表示デバ
イス(６)に表示される。

【００２０】画像合成回路(４)には、機能切換えスイッ
チ(８)が接続されており、該機能切換えスイッチ(８)が
ＯＦＦの状態では、画像合成回路(４)は、キーボード画
像の合成を行なわず、ビデオメモリ(２)から読み出した
主画像のみを表示デバイス(６)に表示する(一般表示モ
ード)。これに対し、機能切換えスイッチ(８)をＯＮと
すると、画像合成回路(４)は、ビデオメモリ(２)から読
み出した主画像と、ＥＥＰＲＯＭ(３)から読み出したキ
ーボード画像を合成し、合成画像を表示デバイス(６)に
表示する(スーパーインポーズモード)。

【００２１】タッチパネル(７)のタッチ操作に基づく出
力信号は、マイクロプロセッサー(９)のソフトウエアに
よって構成される切換え部(10)を経て、座標変換部(11)
或いはキーコード変換部(12)へ供給される。ここで、切
換え部(10)の切換えは、機能切換えスイッチ(８)からの
信号によって行なわれ、一般表示モードでは座標変換部
(11)が選択され、スーパーインポーズモードではキーコ
ード変換部(12)が選択される。

【００２２】座標変換部(11)は、タッチパネル(７)のタ
ッチ操作による出力信号を該タッチ位置のＸ−Ｙ座標デ
ータに変換し、該座標データを情報処理装置(１)へ供給
するものである。一方、キーコード変換部(12)は、タッ
チパネル(７)のタッチ操作による出力信号を、該タッチ
位置に重ねて表示されているキーの出力コードに変換
し、該キーコードを情報処理装置(１)へ供給するもので
ある。

【００２３】ここで、キーコード変換部(12)には、ＥＥ
ＰＲＯＭ(３)に記憶されているキーボード毎に、タッチ
パネル(７)のタッチ操作による出力信号と、該タッチ位
置に重ねて表示されるべきキーの出力コードとの対応関
係が、予めテーブル化されて格納されている。そして、
機能切換えスイッチ(８)からの機能切換え信号に基づい
て、表示デバイス(６)に表示すべき１つのキーボードが
選択されると、該キーボードに対応するテーブルが指定
されて、キーコード変換に用いられることになる。

【００２４】又、本実施例では、スーパーインポーズモ
ードと一般表示モードの切換えを、情報処理装置(１)か
らのコマンドによって行なうことも可能となっており、
該コマンドは、マイクロプロセッサー(９)のソフトウエ
アによって構成されるコマンド解析部(13)へ供給され
る。これによって、スーパーインポーズモードの選択指
令が解析されると、トランジスタスイッチ(14)がＯＮと
なって、画像合成回路(４)及び切換え部(10)がスーパー
インポーズモードの状態に切り換えられる。

【００２５】図２は、入力機能付表示装置(５)を構成す
るマイクロプロセッサー(９)のソフトウエア処理を表わ
している。先ずステップＳ１にて、タッチパネルの出力
信号を取り込み、ステップＳ２にて、キーボード画像の
合成中(スーパーインポーズモード)であるかどうかを判
断する。ＮＯの場合はステップＳ３へ移行して、タッチ
パネルの出力信号をＸ−Ｙ座標データに変換する。これ
に対し、ＹＥＳの場合はステップＳ４へ移行して、タッ
チパネルの出力信号をキーコードに変換する。この様に
して変換されたデータは、ステップＳ５にて情報処理装
置へ出力する。

【００２６】図３は、スーパーインポーズモードにおけ
る表示デバイス(６)の画像表示例を示しており、主画像
(図示省略)に対してキーボード画像Ｋがスーパーインポ
ーズされている。この中で任意のキー位置をタッチする
と、図２の処理によって、タッチ位置に対応するキーコ
ードが情報処理装置へ供給されることになる。

【００２７】上述の入力機能付表示装置(５)によれば、
表示デバイス(６)の画面にスーパーインポーズすべきキ
ーボード画像は、予めＥＥＰＲＯＭ(３)に格納されてい
るから、情報処理装置(１)のソフトウエアによって描画
する必要はない。従って、市販のパッケージソフトをそ
のまま利用して、本発明を実施することも可能である。

【００２８】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは
勿論である。例えば、ＥＥＰＲＯＭ(３)に格納されてい
るキーボードの画像は、情報処理装置(１)によって適
宜、異なるパターンに書き換えることが出来る構成も採
用可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る入力機能付表示装置の構成を示す
ブロック図である。

【図２】入力機能付表示装置を構成するマイクロプロセ
ッサーの処理を表わすフローチャートである。

【図３】表示デバイスに合成画像を表示した一例を示す
図である。

【図４】情報処理装置に入力機能付表示装置を接続した
状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

(１) 情報処理装置 (２) ビデオメモリ (３) ＥＥＰＲＯＭ (４) 画像合成回路 (５) 入力機能付表示装置 (６) 表示デバイス (７) タッチパネル (８) 機能切換えスイッチ (９) マイクロプロセッサー (10) 切換え部

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外部から映像信号の供給を受けて主画像
   を表示すると共に、 画像表示面にデータ入力のためのタッチパネルを取り付
   けた画像表示装置であって、 データ入力用のキーボードのキー配置を画像情報として
   記憶しているメモリ手段と、 機能切換え指令に応じて、メモリ手段からキーボードの
   画像情報を読み出し、該キーボードの画像を前記主画像
   と合成して表示するための画像合成手段と、 タッチパネルのタッチ操作による出力信号を、該タッチ
   位置に重ねて表示されているキーの出力コードに変換
   し、外部へ出力するキーコード変換手段とを具えている
   入力機能を有する画像表示装置。
2. 【請求項２】 マイクロプロセッサを含む情報処理装置
   の入力端子及び出力端子と接続されて、該出力端子から
   映像信号の供給を受けると共に、キーコードは該入力端
   子へ供給される請求項１に記載の画像表示装置。
3. 【請求項３】 メモリ手段には、複数種類のキーボード
   のキー配置が画像情報として記憶されると共に、キーコ
   ード変換手段には、タッチパネルのタッチ操作による出
   力信号と、該タッチ位置に重ねて表示されるべきキーの
   出力コードとの対応関係が、キーボードの種類毎に記憶
   されており、機能切換え指令によってキーボードの切換
   えが可能である請求項２に記載の画像表示装置。
4. 【請求項４】 機能切換え指令は、画像表示面の近傍に
   配置した機能切換えスイッチの操作によって発せられ、
   該機能切換え指令によって、画像合成を行なうスーパー
   インポーズモードと、画像合成を行なわない一般表示モ
   ードの切換えが行なわれる請求項２又は請求項３に記載
   の画像表示装置。
5. 【請求項５】 機能切換え指令は、情報処理装置からコ
   マンドとして供給されて、コマンド解析手段へ送られ、
   該コマンド解析の結果に応じて、画像合成を行なうスー
   パーインポーズモードと、画像合成を行なわない一般表
   示モードの切換えが行なわれる請求項２又は請求項３に
   記載の画像表示装置。
6. 【請求項６】 タッチパネルのタッチ操作による出力信
   号を該タッチ位置の座標データに変換し、これを情報処
   理装置へ供給するための座標変換手段と、機能切換え指
   令に応じて、タッチパネルの出力信号を座標変換手段又
   はキーコード変換手段へ切換え供給するための切換え手
   段とを具えている請求項２乃至請求項５の何れかに記載
   の画像表示装置。