JPH08262984A - 再剥離性粘着ラベル - Google Patents

再剥離性粘着ラベル

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JPH08262984A
JPH08262984A JP9312995A JP9312995A JPH08262984A JP H08262984 A JPH08262984 A JP H08262984A JP 9312995 A JP9312995 A JP 9312995A JP 9312995 A JP9312995 A JP 9312995A JP H08262984 A JPH08262984 A JP H08262984A
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JP
Japan
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label
sensitive adhesive
laminated
coating layer
main component
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JP9312995A
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Haruo Takamura
治夫 高村
Satoru Hirota
覚 広田
Toshiharu Ozaki
俊晴 尾▲崎▼
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OJI KAKO KK
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OJI KAKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保冷庫等の低温低湿の雰囲気中に置かれるこ
とのある被貼着体、例えば保冷庫等の低温低湿の雰囲気
中に置かれることのある物品の配送用容器に対して使用
したときに、低温低湿の雰囲気によって、ラベルの4隅
のエッジ部分が表面側へカールして浮き上がり、これに
よって被貼着体面に糊残りを起こすことなく、容易に引
き剥がすことができる再剥離性粘着ラベルを提供する。 【構成】 合成紙又はプラスチックシートによる表面基
材1と、該表面基材1の一方の面に積層されている親水
性高分子化合物を主成分とする被覆層2と、該表面基材
1の他方の面に粘着剤層3を介して積層されている剥離
ライナー4とからなり、被貼着体に対して前記粘着剤層
3によって接着したときの接着力が300〜700gf
/25mmの範囲内にある再剥離性粘着ラベル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば保冷庫等による
低温低湿雰囲気中に置かれることのある食品及び生活用
品等の物品の集配物流管理に使用される再剥離性粘着ラ
ベルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スーパーマーケット、生協、コン
ビニエンスストアー等では、食品や生活用品等を配送用
容器に収納して各業者から集荷し、これを地域毎に存在
している配送センターに集めた後、所定の各店舗に出荷
している。
【0003】このときに使用する配送用容器の上面に
は、容器内の物品の物流管理のために、日付・配送先・
内容物・バーコード等を印字したラベルが接着されてい
る。
【0004】しかして、食品や生活用品等を所定の場所
に配送した後には、配送用容器に貼着されているラベル
を引き剥がした上で、新たに別のラベルを貼り付けてこ
の配送用容器を再利用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の配送用容器に対
して、表面基材が紙でできているラベルを接着した場合
には、この表面基材の機械的強度が弱いために、ラベル
を引き剥がす際にラベルに破れが生じ、残りのラベルを
引き剥がすための作業が極めて煩雑になる。
【0006】また、破れた後の残りのラベルを取り除く
ことなく、その上に新たに別のラベルを貼ることは、新
たなラベルの被貼着面が荒くなっている。このため、新
たなラベルの接着強度が弱くなり、配送用容器を所定の
場所に配送する前にラベルが剥がれてしまう危険性があ
るだけでなく、新たに貼り付けたラベルに凹凸が発生
し、これがバーコードの読み取りエラーを生じる原因に
もなる。
【0007】他方、ラベルを引き剥がすときに、ラベル
が配送用容器に完全に貼り付いた状態のままであると、
へらや爪等でラベルエッジ部を引き上げた後にラベルを
引き剥がさなければならず、ラベルを引き剥がすための
作業に長時間を要するという問題がある。
【0008】さらに、再剥離性能を有さない粘着剤層を
設けたラベルは、ラベルを引き剥がした後に、粘着剤層
の1部が被貼着体面に残ってしまい、これが配送用容器
等の被貼着体面の汚染になるだけでなく、被貼着体面に
堆積した粘着剤層の上に新たに付けたラベルに凹凸が発
生し、これがバーコードの読み取りエラーを生じる原因
になる。
【0009】
【課題を解決するための手段】したがって本発明の目的
は、保冷庫等の低温低湿の雰囲気中に置かれることのあ
る被貼着体、例えば保冷庫等の低温低湿の雰囲気中に置
かれることのある物品の配送用容器に対して使用したと
きに、低温低湿の雰囲気によって、ラベルの4隅のエッ
ジ部分が表面側へカールして浮き上がり、これによって
被貼着体面に糊残りを起こすことなく、容易に引き剥が
すことができる再剥離性粘着ラベルを提供することにあ
る。
【0010】そして上記の目的は、以下の構成による本
発明の再剥離性粘着ラベルによって達成することができ
る。
【0011】すなわち本発明は、[図1]において、合
成紙又はプラスチックシートによる表面基材1と、該表
面基材1の一方の面に積層されている親水性高分子化合
物を主成分とする被覆層2と、該表面基材1の他方の面
に粘着剤層3を介して積層されている剥離ライナー4と
からなり、被貼着体に対して前記粘着剤層3によって接
着したときの接着力が300〜700gf/25mmで
あることを特徴とする再剥離性粘着ラベルからなる。
【0012】この再剥離性粘着ラベルにおいては、親水
性高分子化合物を主成分とする被覆層中に填料を含有さ
せることによって、該被覆層の表面が印字適性を有する
ものにすることができる。
【0013】またこの再剥離性粘着ラベルにおいては、
親水性高分子化合物を主成分とする被覆層中に感熱発色
成分を含有させることによって、該被覆層を感熱記録性
能を有する感熱記録層にすることができる。
【0014】さらにこの再剥離性粘着ラベルにおいて
は、表面基材を、合成紙又はプラスチックシートと該合
成紙又はプラスチックシートの一方の面に積層されてい
る親水性高分子化合物を主成分とする感熱記録層とから
なるものにすることができる。
【0015】また、表面基材を、合成紙又はプラスチッ
クシートと該合成紙又はプラスチックシートの一方の面
に積層されている親水性高分子化合物を主成分とする感
熱記録層とからなるものにし、しかも親水性高分子化合
物を主成分とする被覆層中に填料を含有させることによ
り、被覆層の表面が印字適性を有するものにすることが
できる。
【0016】さらにまた本発明は、[図2]において、
合成紙又はプラスチックシート11と該合成紙又はプラ
スチックシート11の一方の面に積層されている親水性
高分子化合物を主成分とする被覆層12とからなる表面
基材13と、該表面基材13の被覆層12側に積層され
ている親水性高分子化合物を主成分とする感熱記録層1
4と、前記合成紙又はプラスチックシート11の他方の
面に粘着剤層15を介して積層されている剥離ライナー
16とからなり、被貼着体に対して前記粘着剤層15に
よって接着したときの接着力が300〜700gf/2
5mmであることを特徴とする再剥離性粘着ラベルから
なる。
【0017】
【作用】上記の構成による本発明の再剥離性粘着ラベル
は、剥離ライナーを剥がして粘着剤層面を露出させた後
に、この粘着剤層によって、配送用容器等からなる被貼
着体に貼着して使用する。
【0018】本発明の再剥離性粘着ラベルは、被貼着体
に対するJIS Z 0237準じて測定される接着力
が300〜700gf/25mmであり、配送用容器を
被貼着体とするときに、配送用容器の通常の集配送工程
ではラベルが落下することがない。
【0019】また被貼着体に貼着した本発明の再剥離性
粘着ラベルは、保冷庫等の低温低湿雰囲気中に置かれる
と、請求項1〜4の再剥離性粘着ラベルの場合には、ラ
ベルの最上層をなす親水性高分子化合物を主成分とする
被覆層が、また請求項5の再剥離性粘着ラベルの場合に
は、ラベルの最上層をなす親水性高分子化合物を主成分
とする感熱記録層とその下の親水性高分子化合物を主成
分とする被覆層とが、脱水収縮現象を起こす。
【0020】そして、この親水性高分子化合物を主成分
とする樹脂層の脱水収縮現象と、上記の被貼着体とラベ
ルとの間の700gf/25mm以下の接着力との相互
作用により、ラベルエッジ部分がラベル表面側へカール
して浮き上がる。
【0021】これにより、配送用容器を所定の場所へ配
送した後のラベルの引き剥がしが極めて容易に行なえる
ようになる。
【0022】しかも、本発明の粘着ラベルの粘着剤層は
該粘着剤層に十分な凝集力を有する再剥離性のものであ
るため、ラベルを引き剥がした後に粘着剤層の1部が配
送用容器等による被貼着体の表面に糊残りすることが無
い。
【0023】ラベルを被貼着体に対して粘着剤層によっ
て接着したときの接着力が700gf/25mmを超え
る場合には、被貼着体に対するラベルの接着力が強すぎ
るために、これを低温低湿雰囲気中に置いても、ラベル
のエッジ部に浮き上がりが発生しない(浮き上がり:0
mm)。このため、接着力が700gf/25mmを超
えるラベルは、ラベル端部の引き起こしが困難であるば
かりか、ラベルの表面基材の強度よりも接着力の方が高
くなり易くなるために、ラベルの引き剥がし時にラベル
破れが発生する問題もある。
【0024】また、ラベルを被貼着体に対して粘着剤層
によって接着したときの接着力が300gf/25mm
未満の場合には、被貼着体に対するラベルの接着力が弱
すぎるために、保冷庫等の低温低湿雰囲気中に置いたと
きにラベルのエッジ部の浮き上がりが5mmよりも大き
くなり過ぎて、配送用容器等を所定の場所に到達させる
前に、被貼着体から粘着ラベルが落下する危険性があ
る。
【0025】
【実施例】上記の構成による本発明の再剥離性粘着ラベ
ルにおいて、表面基材に使用する合成紙又はプラスチッ
クシートとしては、筆記適性を有することから合成紙が
好ましく、例えば王子油化合成紙(株)製の”ユポFP
G”、”ユポKPK”,”ユポSGU”,”ユポSG
E”等を使用することが好適であり、なかでもラベルの
引き剥がし時に表面基材に破れを生じさせないために、
層間強度の強い”ユポSGU”が特に好ましい。
【0026】感熱記録層は、例えばフルオラン系等のロ
イコ染料5〜10重量部、酸性顕色剤(例えばビスフェ
ノールA,パラオキシ安息香酸ベンジル等)10〜30
重量部、増感剤(例えばステアリン酸アミド,パラベン
ジルビフェニル等)10〜30重量部、填料(例えばカ
オリナイト,タルク,焼成クレー,合成または天然シリ
カ,炭酸カルシウム,炭酸マグネシウム等)30〜60
重量部、必要に応じて滑剤(例えばパラフィン,ステア
リン酸アルミニウム,ステアリン酸カルシウム,ステア
リン酸亜鉛等)2〜3重量部、消泡剤1重量部以下、填
料分散剤1重量部以下を、親水性高分子化合物又は水分
散性高分子化合物からなる結着剤と共に水中に分散させ
たコーティング剤の塗工層として形成し得る。
【0027】被覆層の主成分又は感熱記録層の結着剤と
して使用される親水性高分子化合物は、例えばポリビニ
ルアルコール,アセトアセチル化ポリビニルアルコール
等のポリビニルアルコール変性物,ヒドロキシエチルセ
ルロース,カルボキシエチルセルロース,カルボキシメ
チルセルロース等の水溶性高分子化合物であり、該水溶
性高分子化合物100重量部に対して、必要に応じてS
BR等の耐水性樹脂や例えばグリオキザール,硼酸,グ
ルタルアルデヒド,金属錯体等の架橋剤0.5〜10重
量部、例えばカオリナイト,タルク,焼成クレー,合成
または天然シリカ,炭酸カルシウム,炭酸マグネシウム
等の填料0〜100重量部、例えばパラフィン,ステア
リン酸アルミニウム,ステアリン酸カルシウム,ステア
リン酸亜鉛等の滑剤5重量部を配合させてもよい。
【0028】なお、請求項4の発明の再剥離性粘着ラベ
ルにおいては、感熱記録層はラベルの最上層をなすもの
ではないので、該感熱記録層の結着剤は水分散性を有す
る疎水性高分子化合物であってもよい。
【0029】請求項2の発明の再剥離性粘着ラベルにお
いて、親水性高分子化合物を主成分とする被覆層に印字
適性を持たせるために該被覆層中に含有させる填料は、
例えばカオリナイト,タルク,焼成クレー,合成または
天然シリカ,炭酸カルシウム,炭酸マグネシウム等であ
る。
【0030】粘着剤層は、ゴム系粘着剤すなわち合成ゴ
ムあるいは天然ゴムと粘着付与剤樹脂と軟化剤との混合
体、乳化重合法もしくは溶液重合法により製造したアク
リル系粘着剤すなわちアクリル酸エステルと官能基を有
するアクリル系化合物との共重合体、又はシリコーン系
粘着剤すなわちシリコーンゴムとシリコーン樹脂との混
合体等を使用して形成することができるが、コスト及び
性能の面から乳化重合法により製造したアクリル系粘着
剤が望ましく、粘着剤の特性として合成紙又はプラスチ
ックシートによる表面基材と粘着剤との間の密着性が良
く、低温での粘着力が良好であり、さらに凝集力が大き
く糊残りを起こさない等の点から、内部架橋構造を持
ち、その後架橋剤を添加する、2−エチルヘキシルアク
リレートを主成分とする架橋型アクリル粘着剤が最も好
ましい。
【0031】粘着剤層を被覆し保護する剥離ライナーに
は、例えばグラシン紙や上質紙にシリコーン系剥離剤を
塗布したものを使用できる。
【0032】本発明の再剥離性粘着ラベルは、剥離ライ
ナーを剥がして粘着剤層面を露出させた後、被貼着体に
対して前記粘着剤層によって接着したときの接着力が3
00〜700gf/25mmである。この被貼着体と粘
着ラベルとの間の接着力は、JIS Z 0237準じ
て測定した数値である。
【0033】以下、本発明の再剥離性粘着ラベルのより
具体的な構成を実施例に基づいて説明する。
【0034】実施例1 合成紙「王子油化合成紙(株)製、ユポSGU」からな
る表面基材の一方の面に、下記の組成による感熱記録層
形成用のコーティング剤を、メイヤーバーにより、5g
(dry)/m2 塗布した後、60℃で1分間乾燥さ
せ、感熱記録層を形成した。
【0035】 感熱記録層形成用のコーティング剤の組成 (1) 第1の水分散液・・・・100重量部 3−ジメチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(ロイコ染 料)・・・・8重量部(固形分) ポリビニルアルコール「クラレ(株)社製、商品名:クラレボパール」 10重量%水溶液・・・・20重量部 水・・・・72重量部 (2) 第2の水分散液・・・・100重量部 パラオキシ安息香酸ベンジル(酸性顕色剤)・・・・25重量部 ステアリン酸アミド・・・・20重量部 ポリビニルアルコール10重量%水溶液・・・・20重量部 水・・・・35重量部 (3) 炭酸カルシウム「三共製粉(株)社製、エスカロン」・・・・50重量部 (4) パラフィン・・・・2重量部 (5) 水・・・・48重量部
【0036】次いで、この感熱記録層の上に、ポリビニ
ルアルコール10重量%水溶液50重量部、SBR「日
本合成ゴム(株)社製、JSRS−268A」5重量
部、グリオキザール3重量部、タルク「日本タルク
(株)社製、商品名:シムゴン」15重量部、ステアリ
ン酸アルミニウム3重量部、及び水24重量%を配合し
たコーティング剤を、同じくメイヤーバーにより、3g
(dry)/m2 に塗布した後、60℃で1分間乾燥さ
せ、親水性高分子化合物を主成分とする被覆層を形成し
た。
【0037】更に、64g/m2 の青色グラシン紙にシ
リコーン系剥離剤「信越化学(株)製、KS−772」
をメイヤーバーにより、0.5g/m2 に塗工して剥離
剤層を形成することにより、剥離ライナーを得た。
【0038】続いて、2エチルヘキシルアクリレートを
主成分とするエマルジョン粘着剤「サイデン化学社
(株)製、X−388−429E」100重量部と、エ
ポキシ系架橋剤「サイデン化学社(株)製、A−3」1
重量部との混合物を、上記の剥離ライナーの剥離剤層上
に、アプリケーターを用いて25g(dry)/m2
布した後、110℃で2分間乾燥し、粘着剤層を形成し
た。
【0039】しかる後に、この粘着剤層を形成した剥離
ライナーを、上記の表面基材の他方の面に、粘着剤層を
利用して貼り合わせ積層することにより、本発明の1実
施例品である再剥離性粘着ラベルを得た。
【0040】比較例1 粘着剤として、エマルジョン粘着剤「東洋インキ製造
製、BPW−4866」100重量部と、架橋剤「東洋
インキ製造製、BXX−4867」1.5重量部との混
合物を使用すること以外は、実施例1と同様にして比較
のための粘着ラベルを製造した。
【0041】比較例2 粘着剤として、エマルジョン粘着剤「東洋インキ製造
製、BPW−5175」を使用すること以外は、実施例
1と同様にして比較のための粘着ラベルを製造した。
【0042】比較例3 表面基材として上質紙「新王子製紙(株)製造、OK上
質紙64g/m2 」を使用し、また感熱記録層及び被覆
層の形成を省略し、それ以外は実施例1と同様にして比
較のための粘着ラベルを製造した。
【0043】比較例4 表面基材として合成紙「王子油化合成紙(株)製、ユポ
FPG80」を使用し、また感熱記録層及び被覆層の形
成を省略し、それ以外は実施例1と同様にして比較のた
めの粘着ラベルを製造した。
【0044】比較例5 粘着剤として、エマルジョン粘着剤「カネボウNSC社
製、AQ537T」を使用する以外は、実施例1と同様
にして比較のための粘着ラベルを製造した。
【0045】[評価]実施例1、及び比較例1〜比較例
5の各粘着ラベルから剥離ライナーを取り外した後、該
ラベルをポリプロピレン樹脂板に貼着したときの粘着剤
層の接着力をJIS Z 0237 に準じて測定し
た。
【0046】また、それぞれの粘着ラベルを食品用配送
用のポリプロピレン樹脂製の容器の表面に貼着し、5
℃、30%RHの雰囲気中に24Hr放置した後、それ
ぞれのラベルの4隅のエッジ部の浮き上がり程度を測定
すると共に、配送用容器からラベルを引き剥したときの
ラベルの粘着剤層の糊残りの有,無、及びラベルの破れ
の有,無を評価した。これらの結果を[表1]に示す。
【0047】なお[表1]において、ラベルの4隅のエ
ッジ部の浮き上がりが0.1mm以上〜5mm未満であ
り、ラベルを引き剥したときの粘着剤層の糊残りが無
く、またラベルを引き剥したときのラベルの破れが無い
ことによって、本発明の再剥離性粘着ラベルの実施例品
が特徴付けられる。
【0048】
【表1】
【0049】
【発明の効果】本発明の再剥離性粘着ラベルは、これを
被貼着体に対して接着し、保冷庫等の低温低湿の環境下
に置くと、ラベルの4隅のエッジ部分がラベルが表面側
に適度にカールして浮き上がる。
【0050】これによって、ラベルの引き剥し作業を極
めて容易に行なうことができ、又、被貼着体の表面に糊
残りを生ずることなくラベルを引き剥がすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の再剥離性粘着ラベルの積層構成の1例
を示す断面図である。
【図2】本発明の再剥離性粘着ラベルの積層構成の別の
例を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・・合成紙又はプラスチックシートによる表面基材 2・・・・親水性高分子化合物を主成分とする被覆層 3・・・・粘着剤層 4・・・・剥離ライナー 11・・・・合成紙又はプラスチックシート 12・・・・親水性高分子化合物を主成分とする被覆層 13・・・・表面基材 14・・・・親水性高分子化合物を主成分とする感熱記録層 15・・・・粘着剤層 16・・・・剥離ライナー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成紙又はプラスチックシートによる表
    面基材と、該表面基材の一方の面に積層されている親水
    性高分子化合物を主成分とする被覆層と、該表面基材の
    他方の面に粘着剤層を介して積層されている剥離ライナ
    ーとからなり、被貼着体に対して前記粘着剤層によって
    接着したときの接着力が300〜700gf/25mm
    であることを特徴とする再剥離性粘着ラベル。
  2. 【請求項2】 親水性高分子化合物を主成分とする被覆
    層中に填料が含有されており、該被覆層の表面が印字適
    性を有することを特徴とする請求項1に記載の再剥離性
    粘着ラベル。
  3. 【請求項3】 親水性高分子化合物を主成分とする被覆
    層が、該被覆層中に感熱発色成分を含有する感熱記録層
    である請求項1に記載の再剥離性粘着ラベル。
  4. 【請求項4】 表面基材が、合成紙又はプラスチックシ
    ートと該合成紙又はプラスチックシートの一方の面に積
    層されている親水性高分子化合物を主成分とする感熱記
    録層とからなり、親水性高分子化合物を主成分とする被
    覆層が前記表面基材における感熱記録層の上に積層され
    ていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    再剥離性粘着ラベル。
  5. 【請求項5】 合成紙又はプラスチックシートと該合成
    紙又はプラスチックシートの一方の面に積層されている
    親水性高分子化合物を主成分とする被覆層とからなる表
    面基材と、該表面基材の被覆層側に積層されている親水
    性高分子化合物を主成分とする感熱記録層と、前記合成
    紙又はプラスチックシートの他方の面に粘着剤層を介し
    て積層されている剥離ライナーとからなり、被貼着体に
    対して前記粘着剤層によって接着したときの接着力が3
    00〜700gf/25mmであることを特徴とする再
    剥離性粘着ラベル。
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