JPH08262951A - 異物除去装置と画像形成装置 - Google Patents

異物除去装置と画像形成装置

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JPH08262951A
JPH08262951A JP7090232A JP9023295A JPH08262951A JP H08262951 A JPH08262951 A JP H08262951A JP 7090232 A JP7090232 A JP 7090232A JP 9023295 A JP9023295 A JP 9023295A JP H08262951 A JPH08262951 A JP H08262951A
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roller
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matter removing
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JP7090232A
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Inventor
Yuji Kamiya
裕二 神谷
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メッシュを用いた紙粉分離手段では外添剤や
小さな凝集物を取り除けず、再利用した際、現像特性が
悪化していたのを防止するのが目的である。 【構成】 クリーニング器からスクリュー41で送られ
てきた転写後残留トナーはローラ101に付着され時計
回りに移動し、マグネットを備えたローラ102で吸引
され、ローラ101から102へ移動する際メッシュ1
03で紙粉を除去され、スクレーパ107でローラ11
1上へ送られ、鉄製ブレード113でローラ111上に
薄層化され、バイアス電源116により、新鮮トナーと
ほぼ同成分のトナーがローラ111から回収用ローラ1
12へ送られ、スクレーパ115でスクリュー120に
供給されたトナーは現像器へ還流し、現像に適しない成
分はローラ111上からスクレーパ114で回収ボック
ス130へ落とされる。これによって、新鮮トナーに近
いトナーを再利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、像担持体上の転写後残
留トナー中の異物を除去し再利用に適当な異物除去装置
と該異物除去装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】像担持体例えば感光体上の転写後残留ト
ナーを再利用する技術が従来からあった。転写後の残留
トナーをはぎ取るクリーニング手段で収集して、これを
改めて現像器へ搬送して新鮮トナーと攪拌し使用すると
いうものである。さらに簡略化されたものでは、クリー
ニング手段を設けず感光体の進行に委せて現像器へトナ
ーを付着移送させる手段も考案されている。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】本発明は前述従来
例をさらに発展させたものである。
【0004】そこで本発明は、回収した転写後残留トナ
ー中の微小異物を効果的に除去可能な異物除去装置及び
この異物除去装置を備えた画像形成装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明では、紙粉
分離手段として、転写後残留トナーを微細なメッシュを
通過させることで、まず紙粉を除去する。その後、トナ
ー選別手段として、2つのローラ部材間に電位差を印加
して、適切なトナーのみを飛翔させる構成とすることで
不要な外添剤や帯電特性の好ましくない凝集トナーを分
離することが可能となっている。
【0006】ここで本発明では、トナー選別手段はトナ
ー中の組成比率を変調させる目的のため、トナーを飛翔
させる側のローラ部材上にトナーを薄層コートする必要
があることを見いだした。さらに薄層コートするために
は、ローラ部材と近接するトナー規制部材を設ける必要
から紙粉のようにトナーと比較して形状の大きな異物が
挟まることはトナーの飛翔量を低減させ、最終的にトナ
ー詰まりを引き起こしかねないことも見いだした。その
ため、微細なメッシュをもつ紙粉分離手段を通過させた
後に、トナー中の不適切な帯電特性を有する異物を取り
除くトナー選別手段を配置することを、本発明では見い
だした。
【0007】このように本発明では、最良画質を長期間
維持するために、転写後残留トナー中の紙粉だけでな
く、現像に適さない、外添剤や凝集トナーを取り除くト
ナー選別手段を設けることで、最良画質を長期間維持す
ることが可能となっている。従って、本来もつ外添剤と
しての効果をそのまま維持するような比率で配合するこ
とが可能となり、画像形成や本体寿命に関わる効果を失
うことなく、トナーの配合における自由度を広げること
も本発明では可能としている。
【0008】本発明の第1の発明は像担持体を一様に帯
電する帯電手段と、一様帯電した像担持体に像光を結像
して潜像を形成する画像露光手段と、潜像にトナーを付
与して顕像化する現像手段と、転写紙上に可視像を転写
する転写手段と、該転写紙を像担持体より分離する分離
手段と、分離後の転写紙上の可視像を定着させる定着手
段と、像担持体上の転写後残留トナーを除去するクリー
ニング手段と、除去した転写後残留トナーを該現像手段
に戻し、新鮮トナーと共に再利用する手段と、再利用時
に転写後残留トナー中の再利用に適切でない異物を取り
除く手段とを具備する画像形成装置の異物除去装置にお
いて、該異物除去装置は、転写後残留トナー中の転写紙
から遊離した紙粉を取り除く紙粉分離手段と、該紙粉分
離後のトナーから、現像手段での利用に不適当なトナー
を選別するトナー選別手段と、を有することを特徴とす
る異物除去装置である。
【0009】本発明の第2の発明は紙粉分離手段は、送
り用ローラと磁気吸引力を備えた受け取り用ローラの対
向する2つのローラ部材間にメッシュ状部材を挿入して
構成され、送り用ローラに転写後残留トナーを導入し
て、受け取りローラの磁気力でメッシュ状部材を通過さ
せることにより、転写後残留トナー中の紙粉を分別する
ことを特徴とする第1の発明に記載の異物除去装置であ
る。
【0010】本発明の第3の発明はトナー選別手段は、
飛翔用ローラと回収用ローラの対向する2つのローラ部
材を近接させ、飛翔用ローラに紙粉分離後のトナーを薄
層コートし、該ローラ部材間に電位差を印加させること
により、紙粉分離後のトナーから前記現像手段での利用
に不適当なトナーのみ、もしくは、前記現像手段での利
用に最適なトナーのみを他の1つの回収用ローラに飛翔
させ、選別することを特徴とする第1又は第2の発明に
記載の異物除去装置である。
【0011】本発明の第4の発明は前記新鮮トナーは、
可視像を形成する主成分と、該主成分に付着させる外添
剤成分を有するトナーで、該主成分と該外添剤成分の摩
擦帯電特性が逆極性であること、ないしは、外添剤成分
が摩擦帯電しないことを特徴とするトナーを使用する第
1の発明に記載の異物除去装置である。
【0012】本発明の第5の発明は前記トナー選別手段
の対向する2つのローラ部材は0.1mm以上、1mm
以下の距離をもって配置されることを特徴とする第3の
発明に記載の異物除去装置である。
【0013】本発明の第6の発明は前記トナー選別手段
の薄層コートする飛翔用ローラは、内部にマグネットロ
ーラを内蔵し、薄層コートするためのトナー規制部材を
有し、厚さ50μm以上、500μm以下のコート層を
得られるよう配置されることを特徴とする第3の発明に
記載の異物除去装置である。
【0014】本発明の第7の発明は前記トナー選別手段
の薄層コートする飛翔用ローラは、トナー規制部材を有
し、該飛翔用ローラと該トナー規制部材との距離は、前
記紙粉分離手段のメッシュ状部材の開口幅以上とするこ
と、望ましくは前記トナー選別手段の薄層コートされた
トナー層の厚さが、前記紙粉分離手段のメッシュ状部材
の開口幅以上となる距離とすることを特徴とする第3の
発明に記載の異物除去装置である。
【0015】本発明の第8の発明は前記現像手段はトナ
ーを現像ローラへコートする部材を有し、像担持体へト
ナー付与する手段であり、該コート層を形成する部材と
してトナー規制部材を有し、該現像ローラと該現像用の
トナー規制部材との距離は、前記トナー選別手段の薄層
コートされたトナー層の厚さ以上とすること、望ましく
は該現像手段のコートされたトナー層の厚さが、前記ト
ナー選別手段の薄層コートされたトナー層の厚さ以上と
なる距離とすることを特徴とする第3の発明に記載の異
物除去装置である。
【0016】本発明の第9の発明は前記飛翔用ローラと
回収用ローラ間に印加する電位差は、交流成分を含み、
最大電界強度を1kV/mm以上、5kV/mm以下と
することを特徴とする第3の発明に記載の異物除去装置
である。
【0017】本発明の第10の発明は紙粉分離手段の受
け取り側ローラは、トナー選別手段における飛翔用ロー
ラを兼ねることを特徴とする第3の発明に記載の異物除
去装置である。
【0018】本発明の第11の発明は画像形成装置が転
写後残留トナーの量を検知する手段を有し、転写後残留
トナーの量を検知する手段が検知した転写後残留トナー
の量が多い場合には、前記トナー選別手段におけるトナ
ー選別能力を向上させる制御手段を有することを特徴と
する第1の発明に記載の異物除去装置である。
【0019】本発明の第12の発明は画像形成装置は画
像形成装置本体の置かれた環境を検知する手段、また
は、画像濃度を検知する手段を有し、環境または画像濃
度から転写後残留トナーの量が多い場合を推定し、前記
トナー選別手段におけるトナー選別能力を向上させる制
御手段を有することを特徴とする第11の発明に記載の
異物除去装置である。
【0020】本発明第13の発明は前記制御手段は、前
記トナー選別手段の飛翔用ローラと回収用ローラ間に印
加する電位の波形を変更する制御手段を有し、転写後残
留トナーの量が多い場合には、電位差を広げることを特
徴とする第11の発明に記載の異物除去装置である。
【0021】本発明の第14の発明は第1から第13の
発明に記載の何れか1つの異物除去装置を備えたことを
特徴とする画像形成装置である。
【0022】本発明の第15の発明は像担持体を一様に
帯電する帯電手段、潜像にトナーを付与して顕像化する
現像手段、像担持体上の転写後残留トナーを除去するク
リーニング手段の内少なくとも一つと像担持体を一体の
プロセスカートリッジとして画像形成本体に着脱可能と
したことを特徴とする第14の発明に記載の画像形成装
置である。
【0023】
【作用】而して本発明によれば、転写後残留トナーを再
利用する装置において、長期間最良画質を維持すること
が可能な異物除去装置及びこの異物除去装置を備えた画
像形成装置を提供することができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って説明す
る。
【0025】(実施例1)図1が、この発明の一実施例
を示す画像形成装置を説明する概略構成図であり、複写
機、プリンター、ファクシミリ、印刷機等で共有の電子
写真技術を使用した画像形成装置本体を示し、本実施例
は、複写機である。
【0026】プラテンガラス3に載置され原稿台カバー
2により押圧された原稿を原稿照明ランプ4で照明し、
可動の各反射ミラー5,6,7とレンズ8および固定の
反射ミラー9を使って像担持体例えば感光体10に投影
させる。この感光体10は、予め一次帯電器11により
電荷付与され、投影された原稿により感光体10に形成
された潜像に対して、現像剤のトナーを付着させる現像
器12により顕像化を行う。そして、給紙デッキ13か
ら搬送した転写紙に、転写帯電器14でトナーを転写さ
せ、搬送ベルト15を通過して、定着器16により、ト
ナーを転写紙上へ固着させ、排紙トレイ17に出力す
る。
【0027】そして、転写後の感光体10上に残留した
トナーをクリーニング器20で収集する。この転写後残
留トナーを再利用する手段として、本発明の異物除去装
置100がクリーニング器20に付設され、斜め搬送パ
イプ21が異物除去装置100から、転写後残留トナー
から異物を除去後選別されたトナーを現像プロセスを行
う現像器12上部に設置されたホッパ30への運搬を行
う。ホッパ30は予め新鮮トナーが保管されているが、
この中に異物除去装置100により異物除去と選別を行
った転写後残留トナーを搬入し、新鮮トナーと攪拌して
再利用することで、トナーの再生が実行される。
【0028】現像器12は、ホッパ30からトナー補給
されて、常時一定量のトナー量をその内部に確保してい
る。そして、現像ローラ50上にトナーをコートして感
光体10上の潜像画像を顕像化する現像ローラ50上の
トナー層の厚みは、現像用規制ブレード51によって規
制される。現像ローラ50と現像用規制ブレード51の
最近接距離は300μmであるが、トナー層の厚みは1
50μmに半減することがわかっている。
【0029】図2は、図1における背面図であるが、異
物除去装置100がクリーニング器20の背面に配置さ
れ、本体奥側において異物除去装置100からホッパ3
0へ斜め搬送パイプ21中の搬送スクリュー22により
異物除去後選別された転写後残トナーが搬送される様子
を示している。
【0030】図3は、感光体10とクリーニング器20
と異物除去装置100と斜め搬送パイプ21の位置関係
を示す上視図である。なお、感光体10とクリーニング
器20は画像形成装置本体1に対して、手前側に引き出
すことが可能となっている。クリーニング器20内に
は、感光体10上の転写後残留トナーをかき取るクリー
ニングブレード40と、異物除去装置100へ転写後残
留トナーを搬送するスクリュー41が配置される。そし
て、異物除去装置100内には、紙粉分離用ローラ対1
01,102とトナー選別用ローラ対111,112が
配置され、これらを通過した後、再生に適したトナーと
してスクリュー120から斜め搬送パイプ21へと送ら
れる。
【0031】図4は、異物除去装置100内の断面を表
す模式図である。スクリュー41によりクリーニング器
20から送られた転写後残留トナーは、マグネットを内
蔵した送り用ローラ101に引き寄せられ、送り用ロー
ラ101の表面に付着する。そして、送り用ローラ10
1に対向し、かつマグネットを内蔵した受け取り用ロー
ラ102に引き寄せられる形で、トナーは受け取り用ロ
ーラ102へ移動を始めるが、この紙粉分離用ローラ対
101,102の間には、微細な孔をもつメッシュ10
3が配置され、転写後残留トナー中の紙粉を通過させな
いようにする。メッシュ103は、一辺150μmの正
方形の孔を有している。従って、およそ150μm以上
の紙粉がメッシュ103を通過することなく送り用ロー
ラ101上に滞留し、送り用ローラ101に略当接され
た金属スクレーパ106により送り用ローラ101から
はぎ取られ、異物回収ボックス130に収集される。メ
ッシュ103は、紙粉の付着を防止するため、振動モー
タ104とこのモータに直結された偏芯カム105によ
って、振動が加えられる。振幅は0.6mm程度であ
り、振動の周波数は100Hzとしている。
【0032】図5に、紙粉分離用ローラ対101,10
2の配置関係を示す。送り用ローラ101、受り取り用
ローラ102は夫々軸受108,109で両端支持さ
れ、各ローラ101,102の中心軸101a,102
aには歯車101b,102bが夫々固定され歯車10
1b,102bに歯車110が噛み合っている。ローラ
長は120mmでローラの最近接間隔は2mmとしてい
る。メッシュ103は各ローラ101b,102bから
等距離に有り、方形の枠103a内に張設されている。
【0033】図6は、紙粉分離用ローラ対101,10
2の内蔵マグネットの磁束密度を模式的に示したもので
ある。マグネットはローラの長手方向に平行で、それぞ
れのローラが4極有し、異物除去装置100に固定され
ている。図では、円弧の中央を0G(ガウス)とし、円
弧上を1000Gとして、4極マグネットのの磁束密度
をその回転角度と強度として示している。送り用ローラ
101には、スクリュー41から転写後残留トナーを受
け取るM1極と、トナーをメッシュ103へ近づけるM
2極と、金属スクレーパ106の当接付近に位置するM
3極と、トナーもれを防ぐM4極が配置されている。受
け取り用ローラ102には、メッシュより通過したトナ
ーを引き寄せるM2極よりも磁束密度の高いM11極等
が配置されている。受け取り用ローラ102から紙粉分
離後のトナーを引きはがし易いように、受け取り用ロー
ラ102へ略当接された樹脂スクレーパ107は、M1
1とM14極の極間に配置されている。
【0034】一方、図4においてメッシュ103を通過
したトナーは、受け取り用ローラ102から、樹脂スク
レーパ107により引きはがされ、トナー選別用の飛翔
用ローラ111へ移動する。この飛翔用ローラ111も
マグネットを内蔵している。また飛翔用ローラ111上
に付着されるトナーを薄層化するため規制部材である鉄
製ブレード113が設置され、該ローラ111との最近
接距離を300μmに維持している。ただし、該ローラ
111との距離は300μmであるが、内部にマグネッ
トを内蔵するため、実際にローラ111上に付着される
トナー層の厚みは150μm前後に半減することがわか
っている。この鉄製ブレード113により規制されるト
ナー層の厚みは、50μm以上500μm以下が適当で
あり、50μm未満では鉄製ブレード113と飛翔用ロ
ーラ111間をトナーがとおりぬける吐き出し能力が劣
り、500μmより幅広となると後述のトナー選別能力
が劣るため好ましくない。また、前記の紙粉分離用メッ
シュ103の開口幅150μmと同程度のトナー層厚み
が望ましいといえる。
【0035】なぜなら、メッシュ103の開口幅未満の
厚さでは、メッシュ103を通過した比較的小さく、後
の現像手段でトナーを感光体10上へ顕像化する際にも
画像問題の少ない紙粉が、薄層コートするために設けた
規制部材である鉄製ブレード113近傍に蓄積される恐
れがあるためである。さらにいえば、現像ローラ50上
のコート層の厚さ150μmと同程度に飛翔用ローラ1
11上のトナー層厚みを設定することが望ましい。これ
は、現像ローラ50上のトナーにはできるだけ不純物は
少なくして、画像を安定化することが重要なため、トナ
ー選別手段111,112,113,114以上に現像
用規制ブレード51と現像ローラ50との間を新鮮トナ
ー以外で汚したくないための配慮である。
【0036】従って、本実施例のように、現像ローラ5
0上のトナー層厚みとトナー選別手段の飛翔用ローラ1
11上のトナー層厚みと紙粉分離手段101,102,
103のメッシュ103の開口幅をすべて150μmと
一定とするか、または、現像ローラ50上のトナー層厚
みをトナー選別手段の飛翔用ローラ111上のトナー層
厚み以上とすること、かつ、トナー選別手段111,1
12,113,114の飛翔用ローラ111上のトナー
層厚みを紙粉分離手段101,102,103のメッシ
ュ103の開口幅以上とすることが重要な条件となる。
【0037】そして、飛翔用ローラ111に近接配置さ
れ、マグネットを内蔵しない回収用ローラ112は、後
の現像手段でのトナー再生に適したトナーのみを選別す
る機能を有している。即ち、飛翔用ローラ111と回収
用ローラ112間には、電圧が印加されて、再生に適し
たトナーのみを回収用ローラ112へ飛翔させる。飛翔
用ローラ111と回収用ローラ112の隙間、即ち、ト
ナー選別手段のローラ間距離は飛翔用ローラ111上に
薄層コートされたトナーが回収用ローラ112に直に接
触しない距離がトナー選別性において優れる。逆に必要
以上に距離を取ると、トナーを選別する量が悪化するた
め、供給されるトナーの選別が追いつかなくなる。この
ため飛翔用ローラ111上のトナー層の厚みが150μ
mの場合、トナー選別手段のローラ間距離は200〜3
00μm程度がトナー選別性の高い距離となる。本実施
例ではローラ間距離は300μmとしている。従ってト
ナー層の厚みを50μm〜500μmとした場合、トナ
ー選別手段のローラ間距離は0.1〜1mm程度がよい
といえる。回収用ローラ112に飛翔したトナーは樹脂
スクレーパ115によりスクリュー120へと送られ
る。斜め搬送パイプ21によりホッパ30へ注入され
て、再利用される。
【0038】図7はトナー選別用ローラ対111,11
2の配置関係を示したものである。選別用ローラ対11
1,112は夫々の中心軸111a,112aを軸受1
18に支持され、中心軸111a,112aに固定され
た歯車111b,112bが噛み合っている。ローラ長
は紙粉分離用ローラ対101,102と同じく120m
mである。飛翔用ローラ111と回収用ローラ112間
には、再生に適したトナーを選別すべく、電位差が設け
られるが、飛翔用ローラ111にバイアス電源116が
接続され、回収用ローラ112はアース接地される。バ
イアス電源は、直流成分に交流成分を重畳した波形を有
している。交流成分には、飛翔用ローラ111と回収用
ローラ112が対向され、まさにトナーを選別する課程
において、トナーを攪拌し、トナー選別性を向上させる
作用がある。
【0039】図8は、バイアス電源116の電圧波形を
示したものである。交流成分は振幅650Vで、周波数
2kHzの矩形状波形である。この波形に直流成分であ
るVdcを−650V重畳することで、トナー選別用ロ
ーラ対111,112間へは0〜−1.3kV電位差が
印加される。なお、最大電位差1.3kVはローラ間距
離300μmのトナー選別用ローラ対111,112間
に印加されるため、最大電界強度は約4.3kV/mm
となる。最大電界強度としては、トナー選別性を考慮す
ると1kV/mm以上が望ましく、上記トナー選別用ロ
ーラ対111,112間でのリーク限界を配慮すると5
kV/mm以下が望ましい。
【0040】図9は、トナー選別のための飛翔用ローラ
111の内蔵マグネットの磁束密度を模式的に示したも
のである。マグネットは飛翔用ローラ111の長手方向
に平行で、4極有し、異物除去装置100に固定されて
いる。図では、円弧の中央を0G(ガウス)とし、円弧
上を1000Gとして、4極マグネットの磁束密度をそ
の回転角度と強度として示している。飛翔用ローラ11
1には、受け取り用ローラ102から移送されたトナー
を受け取るM21極と、鉄製ブレード113により飛翔
用ローラ111上にトナーを薄層化させるために鉄製ブ
レード113に対向するM22極と、回収用ローラ11
2に対向して、トナーを安易に飛翔させないM23極等
が配置されている。回収用ローラ112には、前述のご
とくマグネットを内蔵せず飛翔用ローラ111と回収用
ローラ112間に印加された電位差のみで飛翔し、回収
用ローラ112表面に保持される。飛翔用ローラ111
上の飛翔できずに残留した、後の現像手段での顕像化に
不適切なトナー成分は、飛翔用ローラ111へ略当接さ
れた金属スクレーパ114でかき取られるがこの金属ス
クレーパ114の当接位置は、M23極とM24極の極
間に配置され、磁力の影響を受けにくい構成としてい
る。
【0041】上述のように、本発明では画像形成装置内
部に異物除去装置100として、紙粉分離手段101,
102,103とトナー選別手段111,112,11
3,114を設けることで、以下に示す利点が生まれ
る。転写後残留トナーを再生して現像手段で再利用する
画像形成装置では、トナーの組成に制限が加わるが、本
構成を実施することでトナー組成の自由度が広がるとい
うことである。トナーを再利用する場合、感光体10上
の顕像トナーを転写帯電器14で転写紙に転写した際、
トナー中の組成成分の転写効率により、転写後残留トナ
ー中のトナー組成比率が新鮮トナーと異なる現像が生ず
る。例えば本実施例で使用しているバインダー樹脂とし
てポリエステル樹脂100重畳部と磁性を有するマグネ
タイト60重量部を混練して作成したトナーの主成分
は、負の帯電特性を有する。ところが、トナーの主成分
を帯電付与したり、トナーの凝集度を所望の値とするよ
うに「外添」というかたちで、トナー主成分の周りに外
添剤を付着させる必要がある。具体的な外添剤は、本実
施例の場合チタン酸ストロンチウムとシリカを微量加え
る必要があった。チタン酸ストロンチウムは本実施例使
用のトナーと異なり正に帯電する性質があり、シリカは
シリカそのものの組成を変更することで正負どちらでも
電荷付与することができるが、トナーのトータル的な帯
電特性からトナー主成分と同じ負に帯電する。従って、
トナーの主成分及びチタン酸ストロンチウムの帯電特性
から、転写効率が大きく異なり、転写後残留トナー中の
組成比率は、新鮮トナーと異なることになる。このこと
は、転写後残留トナーをトナー選別なしに、後の現像手
段に送り、トナーを再生する場合、新鮮なトナーとの組
成比率が異なるため、うまく混合できないだけでなく、
混合トナーの帯電特性を著しく劣化して、画像濃度やか
ぶりといった画像劣化を生ずる。このため、トナー選別
のない場合は、転写後残留トナーの組成比率を考慮し
て、新鮮トナーの組成比率を決定しなければならなかっ
た。
【0042】表1は、トナーの組成比率を変更した場合
の問題点を記述したものである。まずトナーAは強く正
に帯電するチタン酸ストロンチウムをなくした場合であ
るが、このチタン酸ストロンチウムは、クリーニング器
20でのクリーニングブレード40と感光体10との微
小ギャップに入り込んで、感光体10上の不純物をかき
落とす研磨剤としての効果がある物質である。これがな
いと感光体10上に不純物が蓄積して、いわゆる感光体
フィルミング現象を起こし、画像を乱すことになる。不
純物とは、主に帯電中に作成された窒素酸化物であっ
て、大気中の水分と結びつき、低抵抗物質をつくる。こ
の低抵抗物質が感光体10上に付着すると、一次帯電後
の画像露光による本来シャープな潜像画像が低抵抗化し
た感光体10上で逃げることにより、いわゆるボヤケを
生ずることになる。
【0043】一方、表1におけるトナーBは、チタン酸
ストロンチウムは含有するが、シリカを全く含まないト
ナーである。シリカは、トナーの凝集度を低下させる作
用があり、これがないと凝集度が高くなり、流動性が劣
る。このため、斜め搬送パイプ21でのパイプ詰まりを
引き起す。なおシリカには、トナーの帯電を手助けする
作用があるが、これがないと、所望の帯電量にトナーが
帯電せず現像特性を低下させる虞もある。
【0044】従って、表1におけるトナーCのように、
画像品質と画像形成装置の信頼性のためには、新鮮トナ
ーの時点で、ある程度の外添剤を添加することが必要と
なる。即ちトナーCでは、画像のボヤケやパイプ詰まり
やトナー付着トナーの帯電不良といった諸問題を持たな
いとトナーとなっている。
【0045】ところが、前述の通り、トナー中の主成分
と外添剤の転写効率は異なるため、転写後残留トナー中
の組成比率は、表2に示すように外添剤の比率が多くな
る。紙粉分離手段101,102,103を通過して
も、紙粉そのものはほとんど除去されるものの、トナー
主成分よりも微細な外添剤を取り除くことはできない。
また、転写後残留トナー中には、トナー同士が圧着した
り、紙粉を核としてトナーが密集して粒径の大きなトナ
ーを作り出す場合がある。本実施例では粒径の平均値は
約9μmであるが、転写後残留トナー中には、新鮮トナ
ーには含まれない50μm以上のトナーが含まれること
がわかっている。粒径が50μm以上となると、後の現
像手段での顕像化に際し、帯電性が劣り、現像できない
という問題が生ずる。結果として現像器12中に蓄積さ
れ、正常なトナーの邪魔をする形で、顕像化を妨げるた
め現像器12の寿命を縮め、画像形成装置本体1の信頼
性を落とすことになる。
【0046】そこで、本発明のトナーをトナー選別手段
111,112,113,114を設けることで、トナ
ー中の外添剤や凝集物を選別する構成が必要となる。表
3は、本発明の薄層化されたトナーに電圧印加した際の
条件を変更した場合の比較例と、本発明の実施例を示し
たものである。
【0047】比較例1は、トナー選別手段111,11
2,113,114における薄層化した飛翔用ローラ1
11上のトナー層厚を40μmとした場合である。トナ
ー層厚をより薄層化することは、トナー主成分以外の適
正な帯電付与していない外添剤を飛翔用ローラ111表
面にとどめ、適正なトナーを対向するトナー選別用ロー
ラ対111,112のローラ間を飛翔させ易くなくた
め、選別効率が上がる。しかし、飛翔用ローラ111上
にトナーを一層薄層化させることは、処理できるトナー
量が自ずと減少するため、選別速度が遅くなる。従って
ローラ形状を大型化する等の対策が必要となる。また、
トナー層厚を薄くすることは、本発明の紙粉分離手段1
01,102,103で使用している開口幅150μm
のメッシュ103を通過した比較的小さな紙粉や粒径4
0〜約150μmの凝集物が、飛翔用ローラ111上の
トナーの薄層化を実行している金属ブレード113付近
に堆積し、より選別速度を低下させることになる。
【0048】逆に比較例2に示すように飛翔用ローラ1
11上のトナー層厚を600μmとすると、トナー層中
の表層に位置する外添剤や凝集物が飛翔用ローラ111
上に留まることなく、飛翔する適正な帯電量のトナーに
つられて飛翔してしまい、組成比率にみる外添剤や凝集
物の割合が高く、選別しきれていないことがわかる。こ
のように飛翔用ローラ111上に薄層化するトナー層厚
には50μm以上500μm以下という適正な範囲が存
在することがわかる。特に可能な限り薄層化することが
トナーの選別性を向上させる鍵であるが、鉄製ブレード
113と飛翔用ローラ111との最近接距離を、紙粉分
離で使用しているメッシュ103の開口幅以上であるこ
とが、異物除去装置100としての寿命を延ばす条件と
いえる。さらに望ましくは、飛翔用ローラ111上のト
ナー層の厚みが、紙粉分離で使用しているメッシュ10
3の開口幅以上であることが、異物除去装置100とし
ての寿命を一層延ばす条件といえる。
【0049】次に、トナー選別手段111,112,1
13,114における対向するローラ間に印加する電圧
の最大電界強度については、比較例3及び4に示す。比
較例3では、対向するローラ111,112間距離を3
00μmとし、このローラ111,112間に最大電位
差として2.1kVを印加したため、最大電界強度は7
kVとなっている。この様な条件では、特に湿度が50
%をこえる場合に、ローラ111,112間で電圧リー
クが発生するため、トナーの選別ができないという問題
が発生する。
【0050】一方比較例4では、対向するローラ11
1,112間距離を300μmに対し、このローラ11
1,112間に最大電位差として150Vを印加したた
め、最大電界強度は0.5kVとなっている。この条件
では、薄層化されたトナーから対向する回収用ローラ1
12への引力が弱く、トナーの選別速度が遅くなり、再
生可能なトナーも異物回収ボックス130へ廃棄するこ
とになり、無駄を生じる。このように、対向するローラ
111,112間に印加する電圧の最大電界強度につい
ても、1kV/mm以上5kV/mm以下という適正な
範囲が存在することがわかっている。
【0051】従って表3における本発明の実施例では、
上記の適正条件は、飛翔用ローラ111上のトナー層厚
150μm、ローラ111,112間距離300μm、
最大電界強度4.3kV/mmを採用することで、以下
の作用を得ている。即ち、紙粉分離後のトナーから、チ
タン酸ストロンチウム及びシリカを低減し、新鮮トナー
に近い値となっている。また粒径50μm以上の凝集ト
ナーが0.1%未満と低減しており、紙粉も低減してい
る。このように本発明では、新鮮トナーに近い組成比率
にするトナー選別手段111,112,113,114
を有するための現像手段での新鮮トナーとの攪拌によっ
て混合し易いだけでなく、その現像特性も新鮮トナーと
変わりなく、使用することが可能となる。
【0052】図10は、トナーによる帯電量の分布を示
したものである。横軸は帯電量で、縦軸はそのカウンタ
数である。細線TNで表した分布が新鮮トナーの帯電量
で帯電特性が負のためマイナス側にピークがあり、プラ
ス側には、カウンタ数が僅かである。ところが、転写後
残留トナー中から紙粉分離手段により紙粉を除去したト
ナーでは、点線TRで示すように分布がブロードでプラ
ス側にも無視できない広がりを持っていることがわか
る。しかし、本発明によるトナー選別手段111,11
2,113,114を具備することで、図における太線
TN′に示すように新鮮トナーに近い帯電分布を示すこ
とがわかる。このように本発明のトナー選別は転写後残
留トナーを再利用する画像形成装置においては、最適画
像の長寿命化と画像形成装置本体1の信頼性を確保する
上で有効な手段といえる。
【0053】なお、本実施例では、マイナスに帯電する
トナーについて説明したが、当然プラスに帯電するトナ
ーであっても有効な手段であることに変わりない。
【0054】(実施例2)実施例1では、紙粉分離手段
とトナー選別手段をそれぞれローラ対を2組有し、機能
を分離していたが、本実施例では、紙粉分離とトナー選
別を実行するローラの削減により、異物分離装置の簡略
化を実施している。
【0055】図11は本実施例の異物除去装置100内
の断面を表す模式図である。スクリュー41によりクリ
ーニング器20から送られた転写後残留トナーは、マグ
ネットを内蔵した送り用ローラ101に引き寄せられ、
送り用ローラ101の表面に付着する。そして、送り用
ローラ101に対向し、かつマグネットを内蔵した受け
取り用ローラ102に引き寄せられる形で、トナーは受
け取り用ローラ102へ移動を始めるが、このローラ対
101及び102の間には、微細な孔をもつメッシュ1
03が配置され、転写後残留トナー中の紙粉を通過させ
ないようにする。メッシュ103は、一辺150μmの
正方形の孔を有している。従って、およそ150μm以
上の紙粉はメッシュ103を通過することなく送り用ロ
ーラ101上に滞留し、送り用ローラ101に略当接さ
れた金属スクレーパ106により送り用ローラ101か
らはぎ取られ、異物回収ボックス130に収集される。
メッシュ103は、紙粉の付着を防止するため、振動モ
ータ104とこのモータに直結された偏芯カム105に
よって、振動が加えられる。振幅は0.6mm程度であ
り、振動の周波数は100Hzとしている。
【0056】一方、メッシュ103を通過したトナー
は、受け取り用ローラ102上に移動し、鉄製ブレード
113で規制され受け取り用ローラ102上で薄層化さ
れる。薄層化するための鉄製ブレード113は、受け取
り用ローラ102との距離を300μmに維持してい
る。ただし、鉄製ブレード113と受け取り用ローラ1
02との距離は300μmであるが、内部にマグネット
を内蔵するため、実際に受け取り用ローラ102上に付
着されるトナー層の厚みは150μm前後に半減する。
そして、受け取り用ローラ102に近接配置され、マグ
ネットを内蔵しない回収用ローラ112は、後の現像手
段でのトナー再生に適したトナーのみを選別する機能を
有している。即ち、受け取り用ローラ102と回収用ロ
ーラ112間には、電圧が印加されて、再生に適したト
ナーのみを回収用ローラ112へ飛翔させる。受け取り
用ローラ102と回収用ローラ112とのローラ間距離
は、本実施例では300μmとしている。そして、これ
らローラ102,112間には電界強度としてバイアス
電源116により最大4.3kVの電圧が印加され、現
像手段における現像に適したトナーのみを回収用ローラ
112へ飛翔させている。回収用ローラ112に飛翔し
たトナーは樹脂スクレーパ115によりスクリュー12
0へと送られ、斜め搬送パイプ21によりホッパ30へ
注入されて、再利用される。受け取り用ローラ102か
ら回収用ローラ112へ飛翔しなかった受け取り用ロー
ラ102上のトナーは樹脂スクレーパ107によりかき
とられ、異物回収ボックス130へ送られる。
【0057】本実施例によれば、紙粉分離用の受け取り
用ローラ102がトナー選別用の飛翔用ローラを兼ねる
ことが可能となっている。従って図4に示した実施例1
の異物除去装置100のように、マグネットを内蔵した
ローラが3本ではなく、2本で済むようになる。結果と
して、構成の簡略化により、本体コストの削減や、異物
除去装置の小型化が図れる。特に、従来のごとく2本の
ローラを有した紙粉分離手段に対しては、マグネットを
内蔵しないローラを近接配置して、電圧印加するだけ
で、トナーの選別を実行することが可能な装置を提供で
きる。
【0058】(実施例3)実施例1及び2では、トナー
選別手段において、現像に適したトナーを近接配置した
ローラへ飛翔させて選択する構成としていた。一方本実
施例では、現像に適さないトナーを近接配置したローラ
へ飛翔させる構成を実行している。
【0059】図12は本実施例の異物除去装置100内
の断面を表す模式的である。スクリュー41によりクリ
ーニング器20から送られた転写後残留トナーは、マグ
ネットを内蔵した送り用ローラ101に引き寄せられ、
送り用ローラ101の表面に付着する。そして、送り用
ローラ101に対向し、かつマグネットを内蔵した受け
取り用ローラ102に引き寄せられる形で、トナーは受
け取り用ローラ102へ移動を始めるが、このローラ対
101及び102の間には、微細な孔をもつメッシュ1
03が配置され、転写後残留トナー中の紙粉を通過させ
ないようにする。メッシュ103は、一辺150μmの
正方形の孔を有している。従って、およそ150μm以
上の紙粉はメッシュ103を通過することなく送り用ロ
ーラ101上に滞留し、送り用ローラ101に略当接さ
れた金属スクレーパ106により送り用ローラ101か
らはぎ取られ、異物回収ボックス130に収集される。
メッシュ103は、紙粉の付着を防止するため、振動モ
ータ104とこのモータに直結された偏芯カム105に
よって振動が加えられる。振動は0.6mm程度であ
り、振動の周波数は100Hzとしている。
【0060】一方、メッシュ103を通過したトナー
は、受け取り用ローラ102上に移動し、鉄製ブレード
113で規制され受け取り用ローラ102上で薄層化さ
れる。実施例3と同様、本実施例も紙粉分離のための受
け取り用ローラ102がトナー選別のための飛翔用ロー
ラを兼ねる構成としている。受け取り用ローラ102上
のトナーを薄層化するために鉄製ブレード113が設置
され、受け取り用ローラ102との距離を300μmに
維持している。ただし、鉄製ブレード113と受け取り
用ローラ102との距離は300μmであるが、内部に
マグネットを内蔵するため、実際に受け取り用ローラ1
02上に付着されるトナー層の厚みは150μm前後に
半減する。
【0061】受け取り用ローラ102に近接配置され、
マグネットを内蔵しない回収用ローラ112は、後の現
像手段でのトナー再生に適したトナーのみを選別する機
能を有している。即ち、受け取り用ローラ102と回収
用ローラ112間には、電圧が印加されて、再生に適さ
ないトナーのみを回収用ローラ112へ飛翔させる。受
け取り用ローラ102と回収用ローラ112とのローラ
間距離は、本実施例では300μmとしている。そし
て、これらローラ102,112間には電界強度として
バイアス電源116により最大4.3kVが印加され、
現像手段における現像に適さない不純物のみを回収用ロ
ーラ112へ飛翔させている。この場合現像に適したト
ナーは負に帯電するため正に帯電している不純物は、プ
ラスの直流電圧を重畳してなるバイアス電源116によ
り回収用ローラ112へ飛翔することになる。そして回
収用ローラ112に飛翔した不純物は金属スクレーパ1
15によりかき落とされ、シュート99により、異物回
収ボックス130へ捨てられる。一方受け取り用ローラ
102に残った現像に適したトナーは樹脂スクレーパ1
17によりかきとられスクリュー120へと送られ、斜
め搬送パイプ21によりホツパ30へ注入されて、再利
用される。
【0062】本実施例によれば、図11に示した実施例
2の異物除去装置100と異なり、現像に適さない不純
物を回収用ローラ112へ飛翔して、現像に適したトナ
ーのみを受け取り用ローラ102に残す構成としてい
る。このような構成でもトナー選別が可能である。
【0063】(実施例4)次に、トナー選別手段におけ
る近接配置されたローラ間に印加する電界強度を変調す
ることで、最適なトナー選別の効果を発揮することが可
能なことを本実施例で示す。実施例1で説明した異物除
去装置100の断面模式図である図4における鉄製ブレ
ード113により飛翔用ローラ111のトナー薄層化の
方法では、鉄製ブレード113の後流側で飛翔用ローラ
111上へ薄層化されて吐き出される量よりも紙粉分離
手段の受け取り用ローラ102からの飛翔用ローラ11
1へのトナー供給量が多くなると、鉄製ブレード113
に規制されたブレード裏のトナー量が多量になって、そ
の位置でトナーが圧縮されトナー詰まりを引き起こしか
ねない。そこで、トナー選別手段の処理能力を最適化す
るように変更できれば、上記の問題は抑制することがで
きる。トナー選別手段の処理能力とは、紙粉分離後のト
ナーから現像に適さない量の外添剤や凝集物を取り除く
処理速度を意味する。つまり転写後残留トナー量が多い
ほど、トナー選別手段の処理速度を向上させることがで
きれば、最適なトナー選別が行える。
【0064】図13は転写後残留トナー量の検出手段を
示す斜視図である。図において、紙粉分離手段の送り用
ローラ101近傍に、送り用ローラ101上のトナー量
を検出するようトナー量検出センサー140が取り付け
られている。トナー量検出センサー140はLEDによ
る発光部と、フォトダイオードを内蔵した受光部により
構成される。送り用ローラ101上にトナーがない、ま
たは少ない場合には、ローラの組成がアルミニウムのた
め、LEDの光線は、ローラ表面で反射され、受光部ま
で到達する。一方、送り用ローラ101上にトナーが多
い場合には、トナーの反射率がローラ表面に比べ著しく
低いため、あるいはトナーの厚みにより光線の光軸が受
光部を外れるため、受光部へ到達するLED光は減少す
る。このように、ローラ表面を観察することで、転写後
残留トナーの量を検知することができる。ここでトナー
量検出センサー140は、送り用ローラ101付近に設
置されるが、この送り用ローラ101の長手方向におい
ても、画像形成装置本体1の背面R側寄りに位置する。
転写後残留トナーの量が少ない場合には、トナーは本体
前面F側から送り用ローラ101へ供給されやすいので
(図3参照)、送り用ローラ101の本体背面R側上へ
トナーが付着しにくい。こうして、送り用ローラ101
上のトナー被覆状態を観察することで、転写後残留トナ
ーの量を検知することが可能となる。
【0065】図14は、トナー選別手段の処理速度を変
更するために、本実施例で実施しているバイアス電源1
16の電圧波形の変調を説明するものである。図におい
て、交流成分は振幅650Vで、周波数2kHzの矩形
状波形である。この波形に直流成分を重畳して、トナー
を選別することになるが、図8で示したようにVdcを
固定値−650Vではなく、本実施例では、このVdc
を変更能なようにしている。即ち、−650Vと−45
0Vの2種類を用意することで、最大電位差を1.3k
Vと1.1kVの2種類を有している。従って、トナー
選別用のローラ間距離を300μmとしているため、最
大電界強度としては、約4.3kV/mmと約3.7k
V/mmの2種類の選択ができることになる。
【0066】このように、本実施例では、転写後残留ト
ナーが多い場合には最大電界強度を約4.3kV/mm
とし、少ない場合には約3.7kV/mmとすること
で、トナー選別の処理速度を変更することが可能となっ
ている。
【0067】ところで、画像濃度の高い転写後残留トナ
ーと低い転写後残留トナーの組成比率を調べると、表4
に示すようなことがわかった。即ち、画像濃度の高い転
写後残留トナー中には、低いトナーに比べて、外添剤や
異物の含有率が少ないことがわかった。これは、画像濃
度が高いと転写紙に転写される効率が低下して、クリー
ニング器20で収集される転写後残留トナーが多くな
り、そのため、より新鮮トナーに近いトナーが多く収集
されるためである。つまり、トナー選別手段の選別処理
速度を優先させても、元々の転写後残留トナー中の現像
に不適な物質は少ないので、選別性を多少犠牲にしても
よいことになる。こうして処理速度を変更することが可
能なため、鉄製ブレード113裏でのトナー詰まりによ
る異物除去装置の故障は防止することが可能となる。
【0068】なお、本実施例では、トナー選別手段の選
別処理速度をローラ間に印加する電位差の直流成分で実
施しているが、直流成分以外にも印加する電位波形を変
更することでも、処理速度は変更可能である。また、ト
ナー選別手段の鉄製ブレードとローラとの間隔を変更す
ること、または、2つのトナー選別ローラ間距離を変更
すること、または、これらローラの回転速度を変更する
こと等、いくつかの手段が有効である。
【0069】(実施例5)実施例4では、転写後残留ト
ナーの量を紙粉分離手段内のローラ上を観察すること
で、直接量の多寡を検知していた。一方本実施例では、
転写後残留トナー量を間接的に、推定する方法を説明す
る。
【0070】図1において、画像形成装置本体は感光体
10近傍に、一次帯電器11の帯電特性や、原稿照明ラ
ンプ等の露光状態を読みとる電位センサー18が取り付
けられている。この電位センサーは、特に画像形成装置
本体1の電源オン時に一次帯電器11の印加電圧を変調
して、感光体10上に最適な帯電状態を形成したり、原
稿照明ランプ4を点灯して、感光体10上に最適な白地
電位を形成するために、感光体10の電位を読みとるも
のである。従って、原稿をプラテンガラス3上に載置し
て、露光系にて感光体10上に画像を投影した場合、電
位センサー18は、原稿の反射光量を推定することがで
きる。つまり、原稿濃度を検知することができる。尚、
濃度センサ18′を現像器12の後流側で感光体10に
向かって設け、未定着画像濃度を検出して転写後残留ト
ナー量を推定することができる。
【0071】さらに、画像形成装置本体1には、装置本
体の置かれた環境を読みとるべく、不図示の湿度センサ
ーが、外気と接触しやすい位置に設置されている。外気
の湿度を読みとることで、転写紙の含水率を推定するこ
とが可能となる。そして、この含水率は、感光体10上
から転写紙に転写されるトナー利用の効率を左右するパ
ラメータとして重要なものとなっている。つまり、湿度
が高く転写紙の含水率が高いと、トナー利用の転写の効
率が悪化するという現象が現れる。トナー利用の効率が
悪化すると、実施例4で説明したように、転写後残留ト
ナー中の現象に不適な物質は、組成比率として低下する
ことがわかった。
【0072】そこで、本実施例では、表5に示すよう
に、画像濃度を3段階、湿度を3段階に振り分け、それ
らの組み合わせ9種から、レベルを3段階選択できるよ
うにしている。レベルとは、転写後残留トナーの量を示
したもので、レベル1は少量、レベル2は中量、レベル
3は多量となることがわかった。そして実施例4で示し
たようにローラ間印加電圧の直流成分重畳分Vdcを変
更すべく、レベル1では−650V、レベル2では−5
50V、レベル3では−450Vを印加する。
【0073】このように、本体装置の置かれた湿度と、
画像濃度を検出することで、転写後残留トナーの多寡を
推定するため、最適なトナー選別を実効可能となってい
る。
【0074】なお、本実施例における、装置本体の置か
れた湿度は、湿度センサーではなく、温度センサーから
湿度を類推する方法でも良く、例えば、温度が高い場合
は、湿度が高いと判断する構成でもよい。
【0075】また、本実施例の湿度と画像濃度は、同時
に判断するだけでなく、少なくとも一方を検知して、ト
ナー選別手段の選別処理速度を変調する構成としてもよ
い。
【0076】上記各実施例の適用される図1の画像形成
装置において、画像形成部を一体のプロセスカートリッ
ジとして使用者において交換困難な重要部材を容易に取
り換えられ、メンテナンスフリーを達成できる。
【0077】前述プロセスカートリッジとは、一次帯電
器11、現像器12またはクリーニング器20と電子写
真感光体10とを一体的にカートリッジ化し、このカー
トリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能とするも
のである。及び一次帯電器11、現像器12、クリーニ
ング器20の少なくとも一つと電子写真感光体10とを
一体的にカートリッジ化して画像形成装置本体に着脱可
能とするものである。更に、少なくとも現像器12と電
子写真感光体10とを一体的にカートリッジ化して装置
本体に着脱可能とするものをいう。
【0078】
【発明の効果】以上述べたように本発明の第1の発明で
は、最良画質を長期間維持するために、転写後残留トナ
ー中の紙粉だけでなく、現像に適さない、外添剤や凝集
トナーを取り除くトナー選別手段を設けることで、最良
画質を長期間維持することが可能となっている。しか
も、紙粉分離後に、トナー選別手段を配置することで、
トナー選別手段における薄層コートするための規制部材
とローラ部材とのギャップには異物は挟まらずトナー詰
まりを生じない構成とすることが可能となっている。こ
のように、現像に適さない異物を除去するトナー選別手
段を有することで、外添剤の種類と配合比率に自由度が
増し、より画像安定性と機械信頼性の高い画像形成装置
を提供することが可能となる。
【0079】本発明の第2の発明は、第1の発明におい
て、紙粉分離手段は、送り用ローラと受け取用ローラの
2つのローラ部材間にメッシュ状部材を挿入して、送り
用ローラに転写後残留トナーを導入するようにしたの
で、メッシュ状部材を適当に選択することにより、紙粉
をほぼ完全に除去できる。
【0080】本発明の第3の発明は、第1又は第2の発
明において、トナー選別手段は、飛翔用ローラと回収用
ローラの対向する2つのローラ部材を近接させ、飛翔用
ローラに紙粉分離後のトナーを薄層コートし、該ローラ
部材間に電位差を印加させることにより、紙粉分離後の
トナーから前記現像手段での利用に不適当なトナーの
み、もしくは、現像手段での利用に最適なトナーのみを
他の1つの回収用ローラに飛翔させ選別するようにした
から、ほぼ、新鮮トナーに近いトナーを得ることができ
る。
【0081】本発明の第4の発明は、新鮮トナーは、可
視像を形成する主成分と、該主成分に付着させる外添剤
成分を有するトナーで、該主成分と該外添剤成分の摩擦
帯電特性が逆極性であること、ないしは、外添剤成分が
摩擦帯電しないことを特徴とするトナーを使用すること
で、好適な結果を得る。
【0082】本発明の第5の発明は、第3の発明におい
て、トナー選別手段の対向する2つのローラ部材は0.
1mm以上、1mm以下の距離をもって配置されること
により、対向するローラ部材間において、飛翔用ローラ
上のトナーが回収用ローラに接触せず、回収用ローラへ
飛翔するトナー量が極端に少なくなるということがな
い。
【0083】本発明の第6の発明は、第3に発明におい
て、トナー選別手段の薄層コートする飛翔用ローラは、
内部にマグネットローラを内蔵し、薄層コートするため
のトナー規制部材を有し、厚さ50μm以上、500μ
m以下のコート層を得られるよう配置されることによ
り、好適な結果を得られる。
【0084】本発明の第7の発明は、第3の発明のおい
て、トナー選別手段の薄層コートする飛翔用ローラは、
トナー規制部材を有し、該飛翔用ローラと該トナー規制
部材との距離は、前記紙粉分離手段のメッシュ状部材の
開口幅以上とすること、望ましくは前記トナー選別手段
の薄層コートされたトナー層の厚さが、前記紙粉分離手
段のメッシュ状部材の開口幅以上となる距離とすること
により、トナー選別手段のトナー選別能力が紙粉分離手
段が紙粉を除去したトナーの供給能力以上となり、トナ
ー規制部材の裏面にトナーがたまり凝縮するおそれがな
くなる。
【0085】本発明の第8の発明は、第3の発明におい
て、現像手段はトナーを現像ローラへコートする部材を
有し、像担持体へトナー付与する手段であり、該コート
層を形成する部材としてトナー規制部材を有し、現像ロ
ーラと現像用のトナー規制部材との距離は、前記トナー
選別手段の薄層コートされたトナー層の厚さ以上とする
こと、望ましくは現像手段のコートされたトナー層の厚
さが、トナー選別手段の薄層コートされたトナー層の厚
さ以上となる距離とすることにより、転写後残留トナー
中のトナーの粒径が、現像ローラと現像用のトナー規制
部材間を通過し得る大きさとなり、再利用するに際に、
現像手段に不具合を来すことがない。
【0086】本発明の第9の発明は、第3の発明におい
て、前記飛翔用ローラと回収用ローラ間に印加する電位
差は、交流成分を含み、最大電界強度を1kV/mm以
上、5kV/mm以下とすることにより、所望の成分に
近いトナーとすることができる。
【0087】本発明の第10の発明は、第3の発明にお
いて、紙粉分離手段の受け取り側ローラは、トナー選別
手段における飛翔用ローラを兼ねることとしたので、ロ
ーラ部材の数が1つ減少し、異物除去装置をコンパクト
にできる。
【0088】本発明の第11の発明は、第1の発明おい
て、画像形成装置が転写後残留トナーの量を検知する手
段を有し、転写後残留トナーの量を検知する手段が検知
した転写後残留トナーの量が多い場合には、前記トナー
選別手段におけるトナー選別能力を向上させる制御手段
を有することにより、転写後残留トナーの量にかかわら
ず、トナー選別手段が現像に適する組成のトナーを選別
できる。
【0089】本発明の第12の発明は、第11の発明に
おいて、画像形成装置は画像形成装置本体の置かれた環
境を検知する手段、及び、転写紙上の画像濃度を検知す
る手段を有し、環境及び画像濃度から転写後残留トナー
の量が多い場合を推定し、前記トナー選別手段における
トナー選別能力を向上させる制御手段を有するので、環
境及び、画像濃度からトナー選別手段が現像に適する組
成のトナーを選別できる 本発明の第13の発明は、第11の発明において、前記
制御手段は、前記トナー選別手段の飛翔用ローラと回収
用ローラ間に印加する電位の波形を変更する制御手段を
有し、転写後残留トナーの量が多い場合には、電位差を
広げることにより好適な効果を得る。
【0090】本発明の第14の発明は、画像形成装置に
第1から第13の何れか1つに記載の異物除去装置を備
えたことにより、像担持体から回収した転写後残留トナ
ーから紙粉を取り除いた上、再利用可能な成分のトナー
を利用できる。
【0091】本発明の第15の発明は、第14の発明に
おいて、像担持体を一様に帯電する帯電手段、潜像にト
ナーを付与して顕像化する現像手段、像担持体上の転写
後残留トナーを除去するクリーニング手段の内少なくと
も一つと像担持体を一体のプロセスカートリッジとして
画像形成本体に着脱可能としたことにより、使用者が像
担持体を交換可能となり、メンテナンスフリーとするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の画像形成装置を説明する概略
構成縦断面図である。
【図2】図1の画像形成装置の背面図である。
【図3】感光体とクリーニング器と異物除去装置と斜め
搬送パイプの位置関係を示す上視図である。
【図4】実施例1の異物除去装置内の断面を表す模式図
である。
【図5】紙粉分離用ローラ対の配置関係を示す側面図で
ある。
【図6】紙粉分離用ローラ対の内蔵マグネットの磁束密
度を示す模式図である。
【図7】トナー選別用のローラ対の配置関係を示した側
面図である。
【図8】バイアス電源の電圧波形を示した線図である。
【図9】トナー選別用のローラ対の内蔵マグネットの磁
束密度を示す模式図である。
【図10】トナーによる帯電量の分布を示した線図であ
る。
【図11】実施例2の異物除去装置内の断面を表す模式
図である。
【図12】実施例3の異物除去装置内の断面を表す模式
図である。
【図13】転写後残留トナー量の検出手段を示す斜視図
である。
【図14】トナー選別手段の処理速度を変調するため
に、実施例4で実施しているバイアス電源の電圧波形の
変調を説明する線図である。
【符号の説明】
10 感光体 11 一次帯電器 12 現像器 14 転写帯電器 18 電位センサー 20 クリーニング器 21 斜め搬送パイプ 40 クリーニングブレード 41 搬送スクリュー 50 現像ローラ 51 現像用規制ブレード 100 異物除去装置 101 紙粉分離のための送り用ローラ 102 紙粉分離のための受け取り用ローラ 103 紙粉分離用メッシュ 104 振動モータ 105 偏芯カム 106 金属スクレーパ 107 樹脂スクレーパ 111 トナー選別のための飛翔用ローラ 112 トナー選別のための回収用ローラ 113 鉄製ブレード 114 金属スクレーパ 115 樹脂スクレーパ 116 バイアス電源 120 搬送スクリュー 130 異物回収ボックス 140 トナー量検出センサー

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体を一様に帯電する帯電手段と、
    一様帯電した像担持体に像光を結像して潜像を形成する
    画像露光手段と、潜像にトナーを付与して顕像化する現
    像手段と、転写紙上に可視像を転写する転写手段と、該
    転写紙を像担持体より分離する分離手段と、分離後の転
    写紙上の可視像を定着させる定着手段と、 像担持体上の転写後残留トナーを除去するクリーニング
    手段と、除去した転写後残留トナーを該現像手段に戻
    し、新鮮トナーと共に再利用する手段と、 再利用時に転写後残留トナー中の再利用に適切でない異
    物を取り除く手段とを具備する画像形成装置の異物除去
    装置において、 該異物除去装置は、転写後残留トナー中の転写紙から遊
    離した紙粉を取り除く紙粉分離手段と、該紙粉分離後の
    トナーから、現像手段での利用に不適当なトナーを選別
    するトナー選別手段と、を有することを特徴とする異物
    除去装置。
  2. 【請求項2】 紙粉分離手段は、送り用ローラと磁気吸
    引力を備えた受け取り用ローラの対向する2つのローラ
    部材間にメッシュ状部材を挿入して構成され、送り用ロ
    ーラに転写後残留トナーを導入して、受け取りローラの
    磁気力でメッシュ状部材を通過させることにより、転写
    後残留トナー中の紙粉を分別することを特徴とする請求
    項1に記載の異物除去装置。
  3. 【請求項3】 トナー選別手段は、飛翔用ローラと回収
    用ローラの対向する2つのローラ部材を近接させ、飛翔
    用ローラに紙粉分離後のトナーを薄層コートし、該ロー
    ラ部材間に電位差を印加させることにより、紙粉分離後
    のトナーから前記現像手段での利用に不適当なトナーの
    み、もしくは、前記現像手段での利用に最適なトナーの
    みを他の1つの回収用ローラに飛翔させ、選別すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の異物除去装置。
  4. 【請求項4】 前記新鮮トナーは、可視像を形成する主
    成分と、該主成分に付着させる外添剤成分を有するトナ
    ーで、 該主成分と該外添剤成分の摩擦帯電特性が逆極性である
    こと、ないしは、外添剤成分が摩擦帯電しないことを特
    徴とするトナーを使用する請求項1に記載の異物除去装
    置。
  5. 【請求項5】 前記トナー選別手段の対向する2つのロ
    ーラ部材は0.1mm以上、1mm以下の距離をもって
    配置されることを特徴とする請求項3に記載の異物除去
    装置。
  6. 【請求項6】 前記トナー選別手段の薄層コートする飛
    翔用ローラは、内部にマグネットローラを内蔵し、 薄層コートするためのトナー規制部材を有し、厚さ50
    μm以上、500μm以下のコート層を得られるよう配
    置されることを特徴とする請求項3に記載の異物除去装
    置。
  7. 【請求項7】 前記トナー選別手段の薄層コートする飛
    翔用ローラは、トナー規制部材を有し、 該飛翔用ローラと該トナー規制部材との距離は、前記紙
    粉分離手段のメッシュ状部材の開口幅以上とすること、
    望ましくは前記トナー選別手段の薄層コートされたトナ
    ー層の厚さが、前記紙粉分離手段のメッシュ状部材の開
    口幅以上となる距離とすることを特徴とする請求項3に
    記載の異物除去装置。
  8. 【請求項8】 前記現像手段はトナーを現像ローラへコ
    ートする部材を有し、像担持体へトナー付与する手段で
    あり、該コート層を形成する部材としてトナー規制部材
    を有し、 該現像ローラと該現像用のトナー規制部材との距離は、
    前記トナー選別手段の薄層コートされたトナー層の厚さ
    以上とすること、望ましくは該現像手段のコートされた
    トナー層の厚さが、前記トナー選別手段の薄層コートさ
    れたトナー層の厚さ以上となる距離とすることを特徴と
    する請求項3に記載の異物除去装置。
  9. 【請求項9】 前記飛翔用ローラと回収用ローラ間に印
    加する電位差は、交流成分を含み、最大電界強度を1k
    V/mm以上、5kV/mm以下とすることを特徴とす
    る請求項3に記載の異物除去装置。
  10. 【請求項10】 紙粉分離手段の受け取り側ローラは、
    トナー選別手段における飛翔用ローラを兼ねることを特
    徴とする請求項3に記載の異物除去装置。
  11. 【請求項11】 画像形成装置が転写後残留トナーの量
    を検知する手段を有し、転写後残留トナーの量を検知す
    る手段が検知した転写後残留トナーの量が多い場合に
    は、前記トナー選別手段におけるトナー選別能力を向上
    させる制御手段を有することを特徴とする請求項1に記
    載の異物除去装置。
  12. 【請求項12】 画像形成装置は画像形成装置本体の置
    かれた環境を検知する手段、または、画像濃度を検知す
    る手段を有し、環境または画像濃度から転写後残留トナ
    ーの量が多い場合を推定し、前記トナー選別手段におけ
    るトナー選別能力を向上させる制御手段を有することを
    特徴とする請求項11に記載の異物除去装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、前記トナー選別手段
    の飛翔用ローラと回収用ローラ間に印加する電位の波形
    を変更する制御手段を有し、転写後残留トナーの量が多
    い場合には、電位差を広げることを特徴とする請求項1
    1に記載の異物除去装置。
  14. 【請求項14】 請求項1から13に記載の何れか1つ
    の異物除去装置を備えたことを特徴とする画像形成装
    置。
  15. 【請求項15】 像担持体を一様に帯電する帯電手段、
    潜像にトナーを付与して顕像化する現像手段、像担持体
    上の転写後残留トナーを除去するクリーニング手段の内
    少なくとも一つと像担持体を一体のプロセスカートリッ
    ジとして画像形成本体に着脱可能としたことを特徴とす
    る請求項14に記載の画像形成装置。
JP7090232A 1995-03-23 1995-03-23 異物除去装置と画像形成装置 Pending JPH08262951A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10303116B2 (en) 2016-06-14 2019-05-28 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic image forming apparatus having a driving-force transmission member featuring first and second helical gear portions with opposing twist directions

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10303116B2 (en) 2016-06-14 2019-05-28 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic image forming apparatus having a driving-force transmission member featuring first and second helical gear portions with opposing twist directions

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