JPH08262312A - 視線検出機能付き光学機器 - Google Patents

視線検出機能付き光学機器

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JPH08262312A
JPH08262312A JP7090066A JP9006695A JPH08262312A JP H08262312 A JPH08262312 A JP H08262312A JP 7090066 A JP7090066 A JP 7090066A JP 9006695 A JP9006695 A JP 9006695A JP H08262312 A JPH08262312 A JP H08262312A
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line
sight
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detection
sight detection
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JP7090066A
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Kazuki Konishi
一樹 小西
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 なかなか視線検出が成功せずに該機器の操作
性を損ねたり、信頼性が僅かに足りない為に視線検出失
敗となって自動選択モードとなり意図しない領域が選択
されてしまうといった不都合を無くし、早期に信頼性の
高い視線検出を行うことを可能にする。 【構成】 初回の視線検出の信頼性が低い場合、視線検
出手段に再度の視線検出を指示し、その信頼性により、
この二度目の視線検出結果のみを採用するか、初回と二
度目の双方の視線検出結果を採用するかを決定する領域
決定手段1を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、観察者の視線を検出す
る視線検出手段と、この視線検出出力に基づいて該機器
の諸動作の制御を行う情報を得る為の領域を決定する領
域決定手段とを備えた、カメラ等の視線検出機能付き光
学機器の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の視線検出手段を備えたカメラにお
いては、視線検出を行い、その信頼性がしきい値より高
い場合は、視線検出が成功したとしてその検出結果を採
用する。もしその信頼性がしきい値より低い場合は、し
きい値より高い信頼性を持つ検出結果が得られるか、又
は設定された回数に達するまで視線検出を繰返し行う。
そして、この間にその信頼性がしきい値より高い結果が
得られれば、視線検出が成功したとしてその検出結果を
採用する。逆に得られなければ視線検出失敗とし、自動
選択モードにて測距点などの選択を行う。
【0003】すなわち、視線検出が成功した場合には、 (1)その視線検出結果に最も近い測距点,測光点を選
択する。 (2)予めカメラのファインダ上を幾つかの領域に分割
しておき、検出された視点が存在する領域を測距点,測
光点等のカメラの動作を制御する情報を得る領域とす
る。
【0004】などして視線検出手段の出力に基づく測距
点,測光点の選択を行い、その点においてAF,AEを
行う。
【0005】逆に視線検出が失敗した場合には、AF用
センサから得られる全ての測距点の出力(各測距点の距
離情報)を用いて最適と思われる測距点を一つもしくは
複数選択し(自動選択モード)、その点においてAF,
AEを行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の様に従来例にお
いては、視線検出手段の出力を用いてカメラの諸動作を
制御する情報を得る領域を選択するときに、その検出の
成功,失敗により視線検出結果を採用するか否かを決定
している。また、検出の成功,失敗は信頼性により判定
している。そのため、信頼性がしきい値よりやや低い場
合でも検出失敗とされてしまい、この検出結果が生かさ
れない。
【0007】従って、なかなか視線検出が成功せずにシ
ャッタチャンスを逃すなど操作性を損ねたり、信頼性が
僅かに足りない為に視線検出が失敗となり、自動選択モ
ードとなって意図しない被写体にピントが合うなどの弊
害が生じていた。
【0008】(発明の目的)本発明の目的は、なかなか
視線検出が成功せずに該機器の操作性を損ねたり、信頼
性が僅かに足りない為に視線検出失敗となって自動選択
モードとなり意図しない領域が選択されてしまうといっ
た不都合を無くし、早期に信頼性の高い視線検出を行う
ことのできる視線検出機能付き光学機器を提供すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1〜4記載の本発明は、初回の視線検出の信
頼性が低い場合、視線検出手段に再度の視線検出を指示
し、その信頼性により、この二度目の視線検出結果のみ
を採用するか、初回と二度目の双方の視線検出結果を採
用するかを決定する領域決定手段を設け、初回の視線検
出の信頼性が低い場合は、再度視線検出を行い、この二
度目の視線検出の信頼性の結果から、この二度目の視線
検出結果のみを採用するか、初回と二度目の双方の視線
検出結果を採用するか、或は初回の視線検出結果を採用
するかを決定するようにしている。
【0010】また、上記目的を達成するために、請求項
5〜10記載の本発明は、初回の視線検出の信頼性が低
い場合、視線検出手段に再度の視線検出を指示し、その
信頼性を複数のしきい値と比較し、その結果によりこの
二度目の視線検出結果のみを採用するか、初回と二度目
の双方の視線検出結果を採用するかを決定する領域決定
手段を設け、初回の視線検出の信頼性が低い場合は、再
度視線検出を行い、この二度目の視線検出の信頼性を複
数の異なるしきい値と比較しこの結果により、二度目の
視線検出結果のみを採用するか、初回と二度目の双方の
視線検出結果を採用するか、或は初回の視線検出結果を
採用するかを決定するようにしている。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0012】図1は本発明の第1の実施例における視線
検出機能付カメラの要部構成を示すブロック図である。
【0013】図1において、1はMPU(マイクロプロ
セッシングユニット)、2はメモリ、3はCCD及びi
REDの駆動回路、4はCCD、5は複数のiREDか
ら構成されるiRED群、6はAFを行う為のレンズ駆
動ユニット、7は絞り駆動ユニット、8はシャッタユニ
ット、9はAFモード設定スイッチである。
【0014】本実施例においては、イメージセンサから
の画像信号を演算することにより撮影者の視線を求める
わけであるが、その原理は以下の通りである。
【0015】撮影者の眼球に平行光(もしくは発散光)
を照射すると、この光が角膜前面で反射し発光ダイオー
ドの虚像が生じる。この虚像はプルキニエ像と呼ばれる
が、その発生位置は眼球の回転角が零の際は瞳孔中心と
一致し、眼球が回転するにつれてプルキニエ像と瞳孔中
心の間隔は、回転角の正弦にほぼ比例する形で拡がって
いく。よって、イメージセンサ上の画像信号よりプルキ
ニエ像の位置,瞳孔中心の位置、更にその間隔を算出し
てやれば、眼球の回転角、更には撮影者の視点を知るこ
とができる(カメラのファインダの光学特性により、頭
部がカメラに対して動いても眼球の回転角が等しければ
ピント板上の視点は同じである)。
【0016】次に、上記の原理を用いた本実施例の動作
について述べる。
【0017】図2は本発明の第1の実施例に係る動作を
示すフローチャートである。
【0018】カメラのレリーズボタンの第1ストローク
によりONする不図示のスイッチSW1が押されるなど
して視線検出の要求がなされると(ステップ101)、
MPU1はカウンタNを零に初期化した後(ステップ1
02)、初回の視線検出のルーチンに入る。そこで視線
位置と信頼性を計算する(ステップ103→104)。
そして、カウンタNをカウントアップした後(ステップ
105)、第1のしきい値の比較により信頼性を判断
し、「信頼性≧第1のしきい値」の関係ならば初回の検
出結果をAF,AEなどを行うエリア(または点)を定
めるための視点として採用する(ステップ106→11
3)。
【0019】また、ステップ106において「信頼性<
第1のしきい値」であったならば次に第2のしきい値と
の比較を行い、「信頼性<第2のしきい値」の関係なら
ば初回の視線検出を再度行う(ステップ107→103
→104……)。
【0020】但し、カウンタNの数値が設定回数を超え
ている場合は、視線検出NGとする(ステップ103→
115)。
【0021】更に、「第1のしきい値>信頼性≧第2の
しきい値」の関係である場合には、二度目の視線検出を
行い、視線位置と信頼性を計算する(ステップ106→
107→108)。そして、計算された信頼性を第1の
しきい値と比較し、この結果「信頼性≧第1のしきい
値」の関係ならば二度目の検出結果をAF,AEなどを
行うエリア(または点)を定めるための視点として採用
する(ステップ109→112)。
【0022】また、「信頼性<第2のしきい値」の関係
にあれば、初回の検出結果をAF,AEなどを行うエリ
ア(または点)を定めるための視点として採用する(ス
テップ109→110→113)。
【0023】更に、「第1のしきい値>信頼性≧第2の
しきい値」の関係にあれば、初回の検出結果と二度目の
検出結果の平均値をAF,AEなどを行うエリア(また
は点)を定めるための視点として採用する(ステップ1
09→110→111)。
【0024】ここで、視線検出ルーチンの概略について
述べる。
【0025】演算に使用する変数の初期化等の初期化処
理を行った後、MPU1は蓄積時間の設定を眼鏡の有
無,外光の強度等を考慮して行う。同時にそのときのカ
メラの位置(縦位置か横位置か)を不図示の位置センサ
から受け、眼鏡の有無を考慮して点灯するiREDの選
択も行う。この後蓄積制御のステップに移り、まずMP
U1はクリアモードの動作を行う為の指示をCCD4の
駆動回路3に対して行う。指示を受けた駆動回路3はク
リア動作を行い、CCD4のメモリゾーン,電荷転送ラ
イン等に残っている電荷を消去する。
【0026】次いで、MPU1は選択された点灯iRE
Dを点灯する為にiRED選択信号を駆動回路3に送信
する。その後蓄積信号をHighにし蓄積を開始し、設
定された蓄積時間が経過したら蓄積信号をLowにし蓄
積を終了する。そして、この蓄積に同期してiREDが
点灯される。
【0027】次に、MPU1は光像ブロック(プルキニ
エ像候補),瞳孔エッジ候補抽出の処理を行う。まず、
駆動回路3を介してCCD4の1ライン分の画像信号を
順次読み込み、A/D変換を行いメモリにその値を記憶
していく。そしてこのデ−タを使って光像ブロック(プ
ルキニエ像候補)並びに瞳孔エッジ候補の抽出処理を行
っていく。MPU1はこの処理をCCD4のライン数分
だけ行う。
【0028】全ラインについてこの処理が終了したなら
ばプルキニエ像,瞳孔エッジの選択の処理を行う。そし
て、選択された瞳孔エッジを用いて瞳孔中心及び瞳孔半
径を求める。この方法としては最小二乗法を用いればよ
い。
【0029】その後、MPU1はプルキニエ像と瞳孔中
心の位置を用いて眼球の回転角、更には個人差補正等を
行いカメラピント板上での視点位置を演算する。そし
て、視線検出の信頼性を次のようにして計算する。
【0030】信頼性は最小二乗法を用いて瞳孔中心,瞳
孔径を求める際に計算される最小二乗誤差を瞳孔エッジ
の総数で規格化したものを用いる。
【0031】瞳孔を円と仮定すると、検出された瞳孔エ
ッジ(Xi,Yi)と瞳孔径r,瞳孔中心(a,b)の
関係は (Xi−a)2 +(Yi−b)2 =r2 となる。よって、各々の瞳孔エッジの誤差eiは ei=(Xi−a)2 +(Yi−b)2 −r2 となる。ゆえに、ト−タルの誤差Eは E=Σei2 =〔(Xi−a)2 +(Yi−b)2 −r22 ・・・(1) である。この誤差Eを最小にするa,b,rは(1)を
変数a,b,rで偏辺微分し、「=0」とした以下に示
す連立方程式の解として与えられる。
【0032】∂E/∂a=0 ∂E/∂b=0 ∂E/∂r=0 この三元連立方程式の解a,b,rを上記(1)式に代
入し、瞳孔エッジの総数nで割ったものが規格化された
最小二乗誤差Enである。
【0033】 En=〔(Xi−a)2 +(Yi−b)2 −r22 /n そして、この最小二乗誤差Enから信頼性係数EBを EB=1/(En+1) と求める。信頼性係数EBの最大値は「1」、最小値は
「0」となる。但し、視線検出の結果得られたピント板
上の視点が所定の範囲外のときは「信頼性係数EB=
0」とする。所定の範囲はピント板上における撮影視野
及び視野外表示の範囲に余裕を持たせたものとなる。
【0034】そして、視線検出が成功と判断されたとき
はこの視点からAFの指示がなされた際に焦点検出を行
う点、いわゆる測距点並びに測光点を決定する(ステッ
プ114)。
【0035】また、上記ステップ115において視線検
出NGであった場合には、上述した様にAF用センサか
ら得られる全ての測距点の出力(各測距点の距離情報)
を用いて最適と思われる測距点を一つもしくは複数選択
し(自動選択モード)、その点においていわゆる測距点
並びに測光点を決定する(ステップ114)。
【0036】ところで、一般に銀塩フィルムを用いるカ
メラにおいては、測距点を増せばそれと同数の測距ユニ
ットを必要とする。そのため、コスト的,スペース的な
デメリットから測距点の数は制限される。従って、ピン
ト板上の視点位置に対応する測距点が存在しない可能性
がある。
【0037】そこで、以下のようにして補間処理を行
う。
【0038】その方法は、ピント板上の視点位置に対応
する測距点が存在しない場合はピント板上の視点位置か
ら最も近い測距点をその視点の測距点とする。例えば図
3(a)に示す様に、測距点が設定されている場合、視
点位置の座標(X,Y)と、A〜Eの5点の測距点の中
央位置の座標(XA,YA)(XB,YB)(XC,Y
C)(XD,YD)(XE,YE)の距離Lを次式で求
め、その値が最小となるものを、その視線位置の測距点
とする。
【0039】 L=√〔(X−XA)2 +(Y−YA)2 〕 (測距点Aの場合) また、第2の方法としては、予め測距点とともに、その
測距点を選択するエリアを設定しておく方法が考えられ
る。例えば図3(b)に示すように、測距点A〜Eとそ
の選択エリアを設定する。
【0040】測光点の決定に関しても同様のことが云え
るが、測光センサはエリア分割されたものを用いること
が多いため、第2の方法が主になる。
【0041】ところで、実際の撮影者の視点は常に被写
体にあるわけではなく、ある程度ふらついたり画面外の
表示を見たりする。そこで、視点が画面外にあるときは
領域の追従動作の対象外にしたり、公知の手法(特開平
4−101126号等)で撮影者の注視点を抽出するな
どの処理が必要となる。
【0042】そして、AF,AE動作の要求がなされた
ならばAF動作と測光を行う。
【0043】AF動作は、まずMPU1がセンサから決
定されたAFエリアに対応する部分の信号を読み込み、
その信号を演算することによりレンズ駆動量を求める。
その後、レンズ駆動ユニット6を制御し焦点調整を行
う。また、MPU1は測光センサからの信号に基づき、
指定された撮影モードに従って露出定数(シャッタ速
度,絞り値等)を求める。
【0044】その後、レリーズ要求がなされたならば、
算出された絞り値への絞りの駆動,シャッタの開閉,フ
ィルムの巻上げなどのレリ−ズに関連する一連の動作を
行う。
【0045】(第2の実施例)図4は本発明の第2の実
施例における視線検出機能付カメラの主要部分の動作を
示すフローチャートである。尚、この実施例における視
線検出機能付カメラの回路構成は図1と同様であるの
で、ここでは省略する。
【0046】第1の実施例と同様に、カメラのレリーズ
ボタンの第1ストロークによりONする不図示のスイッ
チSW1が押されるなどして視線検出の要求がなされる
と(ステップ201)、MPU1はカウンタNを零に初
期化した後(ステップ202)、初回の視線検出のルー
チンに入る。そこで視線位置と信頼性を計算する(ステ
ップ203→204)。そして、カウンタNをカウント
アップした後(ステップ205)、第1のしきい値の比
較により信頼性を判断し、「信頼性≧第1のしきい値」
の関係ならば初回の検出結果をAF,AEなどを行うエ
リア(または点)を定めるための視点として採用する
(ステップ206→213)。
【0047】また、ステップ206において「信頼性<
第1のしきい値」であったならば次に第2のしきい値と
の比較を行い、「信頼性<第2のしきい値」の関係なら
ば初回の視線検出を再度行う(ステップ207→203
→204……)。
【0048】但し、カウンタNの数値が設定回数を超え
ている場合は、視線検出NGとする(ステップ203→
217)。
【0049】更に、「第1のしきい値>信頼性≧第2の
しきい値」の関係である場合には、二度目の視線検出を
行い、視線位置と信頼性を計算する(ステップ206→
207→208)。そして、計算された信頼性を第1の
しきい値と比較し、この結果「信頼性≧第1のしきい
値」の関係ならば二度目の検出結果をAF,AEなどを
行うエリア(または点)を定めるための視点として採用
する(ステップ209→215)。
【0050】また、「信頼性<第2のしきい値」の関係
にあれば、初回の検出結果をAF,AEなどを行うエリ
ア(または点)を定めるための視点として採用する(ス
テップ209→210→214)。
【0051】更に「第1のしきい値>信頼性≧第2のし
きい値」の関係にあれば、初回の検出結果と二度目の検
出結果を比較し、その差が所定値以内(類似)ならば両
者の平均値をAF,AEなどを行うエリア(または点)
を定めるための視点として採用する(ステップ210→
211→212)。
【0052】また、所定値以内に無い場合は信頼性の高
い方の検出結果をAF,AEなどを行うエリア(または
点)を定めるための視点として採用する(ステップ21
1→213→214、又は、ステップ211→213→
215)。
【0053】視線検出ルーチンについては、第1の実施
例と同様であるので、ここではその説明は省略する。
【0054】そして、視線検出が成功と判断されたとき
はこの視点からAFの指示がなされた際に焦点検出を行
う点、いわゆる測距点並びに測光点を決定する(ステッ
プ216)。
【0055】また、上記ステップ217において視線検
出NGであった場合には、上述した様にAF用センサか
ら得られる全ての測距点の出力(各測距点の距離情報)
を用いて最適と思われる測距点を一つもしくは複数選択
し(自動選択モード)、その点においていわゆる測距点
並びに測光点を決定する(ステップ216)。
【0056】そして、AF,AE動作の要求がなされた
ならばAF動作と測光を行う。
【0057】AF動作は、まずMPU1がセンサから決
定されたAFエリアに対応する部分の信号を読み込み、
その信号を演算することによりレンズ駆動量を求める。
その後、レンズ駆動ユニット6を制御し焦点調整を行
う。また、MPU1は測光センサからの信号に基づき、
指定された撮影モードに従って露出定数(シャッタ速
度,絞り値等)を求める。
【0058】その後、レリーズ要求がなされたならば、
算出された絞り値への絞りの駆動,シャッタの開閉,フ
ィルムの巻上げなどのレリ−ズに関連する一連の動作を
行う。
【0059】(第3の実施例)図5は本発明の第3の実
施例における視線検出機能付カメラの主要部分の動作を
示すフローチャートである。尚、この実施例における視
線検出機能付カメラの回路構成は図1と同様であるの
で、ここでは省略する。
【0060】第1及び第2の実施例と同様に、カメラの
レリーズボタンの第1ストロークによりONする不図示
のスイッチSW1が押されるなどして視線検出の要求が
なされると(ステップ301)、MPU1は初回の視線
検出のルーチンに入る。そこで視線位置と信頼性を計算
する(ステップ302)。そして、信頼性のしきい値と
計算された信頼性を比較し、「信頼性≧しきい値」の関
係にあれば、初回の検出結果をAF,AEなどを行うエ
リア(または点)を定める為の視点として採用して、測
距点並びに測光点を決定する(ステップ303→311
→310)。
【0061】逆に「しきい値>信頼性」の関係にれば、
二度目の視線検出を行い、視線位置と信頼性を計算する
(ステップ303→304)。そして、計算された信頼
性をしきい値と比較し、「信頼性≧しきい値」の関係に
あれば、二度目の検出結果をAF,AEなどを行うエリ
ア(または点)を定めるための視点として採用して、測
距点並びに測光点を決定する(ステップ305→309
→310)。
【0062】また、「しきい値>信頼性」の関係にあれ
ば、初回の検出結果と二度目の検出結果を比較し、その
差が所定値以内(類似)ならば両者の平均値をAF,A
Eなどを行うエリア(または点)を定めるための視点と
して採用して、測距点並びに測光点を決定する(ステッ
プ306→307→310)。
【0063】また、所定値以内に無い場合は視線検出失
敗とし、自動選択モードにて測距点並びに測光点を決定
する(ステップ306→308→310)。
【0064】視線検出ルーチンについては、第1の実施
例と同様であるので、ここでもその詳細は省略する。
【0065】視線検出の信頼性を次のようにして計算す
る。
【0066】信頼性は検出された瞳孔エッジの数n,瞳
孔径r,画像のコントラストから計算される。その手順
を図6に示す。
【0067】まず、「EB=0」と信頼性の係数を初期
化する(ステップ401)。そして、瞳孔エッジの数n
を瞳孔エッジに関する定数n1と比較し、大きいか等し
ければ信頼性係数EBに「1」を加える(ステップ40
2→403)。小さければそのまま進む。次いで、瞳孔
エッジの数nを瞳孔エッジに関する定数n2と比較し、
大きいか等しければ信頼性係数EBに「1」を加える
(ステップ405→406)。小さければそのまま進
む。
【0068】同様に、瞳孔径rを瞳孔径に関する定数r
1と比較し、大きいか等しければ信頼性係数EBに
「1」を加える(ステップ407→408)。小さけれ
ばそのまま進む。次いで、瞳孔径rを瞳孔径に関する定
数r2と比較し、大きいか等しければ信頼性係数EBに
「1」を加える(ステップ409→410)。小さけれ
ばそのまま進む。
【0069】次に、コントラストを読み込んだ画像の最
大値と最小値の比で求め、この値をコントラストに関す
る定数c1と比較し、大きいか等しければ信頼性係数E
Bに「1」を加える(ステップ411→412)。小さ
ければそのまま進む。次いで、コントラストに関する定
数c2と比較し、大きいか等しければ信頼性係数EBに
「1」を加える(ステップ413→414)。小さけれ
ばそのまま進む。
【0070】以上から明らかな様に、前記信頼性係数E
Bの最大値は「6」、最小値は0となる。
【0071】但し、視線が求められないときや、視線検
出の結果得られたピント板上の視点が所定の範囲外のと
きは、信頼性係数を「EB=0」とする。所定の範囲は
ピント板上における撮影視野及び視野外表示の範囲に余
裕を持たせたものとなる。
【0072】そして、視線検出が成功と判断されたとき
はこの視点からAFの指示がなされた際に焦点検出を行
う点、いわゆる測距点並びに測光点を決定する。
【0073】そして、AF,AE動作の要求がなされた
ならばAF動作と測光を行う。
【0074】AF動作は、まずMPU1がセンサから決
定されたAFエリアに対応する部分の信号を読み込み、
その信号を演算することによりレンズ駆動量を求める。
その後、レンズ駆動ユニット6を制御し焦点調整を行
う。また、MPU1は測光センサからの信号に基づき、
指定された撮影モードに従って露出定数(シャッタ速
度,絞り値等)を求める。
【0075】その後、レリーズ要求がなされたならば、
算出された絞り値への絞りの駆動,シャッタの開閉,フ
ィルムの巻上げなどのレリ−ズに関連する一連の動作を
行う。
【0076】以上の第1及び第2の実施例によれば、初
回の視線検出の信頼性が低い場合、再度視線検出を行
い、その信頼性を複数のしきい値と比較し、その結果、
この二度目の視線検出結果のみを採用するか、初回と2
回目の双方の視線検出結果を採用するか決定する。
【0077】すなわち、二度目の視線検出の信頼性が第
1のしきい値より高ければその結果を採用し、二度目の
視線検出の信頼性が第1のしきい値より低く第2のしき
い値より高ければその結果と初回の視線検出の結果の平
均値を採用する(第1の実施例)。また、二度目の視線
検出の信頼性が第1のしきい値より低く第2のしきい値
より高い場合、その結果と初回の視線検出の結果の差が
所定値以内であればその平均値を採用する(第2の実施
例)。そして、前記二度目の視線検出の信頼性が第2の
しきい値より低ければ、初回の視線検出を再び行い、こ
の回数が設定回数を超えた場合、視線検出失敗と判断す
る。
【0078】また、第3の実施例によれば、初回の視線
検出の信頼性が低い場合、再度視線検出を行い、この二
度目の視線検出の信頼性が高ければ、その結果を採用
し、二度目の視線検出の信頼性が低ければ、その結果と
初回の視線検出の結果の平均値を採用する。又は二度目
の視線検出の信頼性が低い場合、その結果と初回の視線
検出の結果の差が所定値以内であれば、その平均値を採
用する。
【0079】以上に様にすることにより、信頼性がしき
い値よりやや低い場合でも検出失敗されてしまいこの検
出結果が生かされない、なかなか視線検出が成功せずに
シャッタチャンスを逃すなどの操作性を損ねる、信頼性
が僅かに足りない為に視線検出失敗となって自動選択モ
ードとなり意図しない被写体にピントが合う、等の弊害
が生じる不都合が解消し、早く信頼性の高い視線検出を
行うことを可能にしている。
【0080】(変形例)本発明は、一眼レフカメラ,レ
ンズシャッタカメラ,ビデオカメラ等のカメラに適用し
た場合を述べているが、その他の光学機器(例えば双眼
鏡)や他の装置、更には構成ユニットとしても適用する
ことができるものである。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
初回の視線検出の信頼性が低い場合は、再度視線検出を
行い、この二度目の視線検出の信頼性の結果から、この
二度目の視線検出結果のみを採用するか、初回と二度目
の双方の視線検出結果を採用するか、或は初回の視線検
出結果を採用するかを決定するようにしたり、或は、初
回の視線検出の信頼性が低い場合は、再度視線検出を行
い、この二度目の視線検出の信頼性を複数の異なるしき
い値と比較しこの結果により、二度目の視線検出結果の
みを採用するか、初回と二度目の双方の視線検出結果を
採用するか、或は初回の視線検出結果を採用するかを決
定するようにしている。
【0082】よって、なかなか視線検出が成功せずに該
機器の操作性を損ねたり、信頼性が僅かに足りない為に
視線検出失敗となって自動選択モードとなり意図しない
領域が選択されてしまうといった不都合を無くし、早期
に信頼性の高い視線検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における視線検出機能付
カメラの要部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例における視線検出機能付
カメラの主要部分の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施例における視線検出機能付
カメラのAF,AEエリアを示す図である。
【図4】本発明の第2の実施例における視線検出機能付
カメラの主要部分の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第3の実施例における視線検出機能付
カメラの主要部分の動作を示すフローチャートである。
【図6】図5の視線検出機能付カメラにおいて視線検出
の信頼性を求める際の動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 MPU 3 駆動回路 4 CCD 5 iRED群 6 レンズ駆動ユニット

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察者の視線を検出する視線検出手段
    と、該視線検出手段の出力に基づいて該機器の諸動作の
    制御を行う情報を得る為の領域を決定する領域決定手段
    とを備えた視線検出機能付き光学機器において、前記領
    域決定手段は、初回の視線検出の信頼性が低い場合、前
    記視線検出手段に再度の視線検出を指示し、その信頼性
    により、この二度目の視線検出結果のみを採用するか、
    初回と二度目の双方の視線検出結果を採用するかを決定
    する手段であることを特徴とする視線検出機能付き光学
    機器。
  2. 【請求項2】 前記領域決定手段は、二度目の視線検出
    の信頼性が高ければ、その結果を採用する手段であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の視線検出機能付き光学機
    器。
  3. 【請求項3】 前記領域決定手段は、二度目の視線検出
    の信頼性が低ければ、その結果と初回の視線検出の結果
    の平均値を採用する手段であることを特徴とする請求項
    1又は2記載の視線検出機能付き光学機器。
  4. 【請求項4】 前記領域決定手段は、二度目の視線検出
    の信頼性が低ければ、その結果と初回の視線検出の結果
    の差が所定値以内であれば、その平均値を採用する手段
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の視線検出
    機能付き光学機器。
  5. 【請求項5】 観察者の視線を検出する視線検出手段
    と、該視線検出手段の出力に基づいて該機器の諸動作の
    制御を行う情報を得る為の領域を決定する領域決定手段
    とを備えた視線検出機能付き光学機器において、前記領
    域決定手段は、初回の視線検出の信頼性が低い場合、前
    記視線検出手段に再度の視線検出を指示し、その信頼性
    を複数のしきい値と比較し、その結果によりこの二度目
    の視線検出結果のみを採用するか、初回と二度目の双方
    の視線検出結果を採用するかを決定する手段であること
    を特徴とする視線検出機能付き光学機器。
  6. 【請求項6】 前記領域決定手段は、二度目の視線検出
    の信頼性が第1のしきい値より高ければ、その結果を採
    用する手段であることを特徴とする請求項5記載の視線
    検出機能付き光学機器。
  7. 【請求項7】 前記領域決定手段は、二度目の視線検出
    の信頼性が第2のしきい値より高ければ、その結果と初
    回の視線検出の結果の平均値を採用する手段であること
    を特徴とする請求項5又は6記載の視線検出機能付き光
    学機器。
  8. 【請求項8】 前記領域決定手段は、二度目の視線検出
    の信頼性が第2のしきい値より高い場合、その結果と初
    回の視線検出の結果の差が所定値以内であれば、その平
    均値を採用する手段であることを特徴とする請求項5又
    は6記載の視線検出機能付き光学機器。
  9. 【請求項9】 前記領域決定手段は、初回の視線検出の
    信頼性が第2のしきい値より低ければ、初回の視線検出
    を再び行うことを特徴とする請求項5,6又は8記載の
    視線検出機能付き光学機器。
  10. 【請求項10】 前記領域決定手段は、初回の視線検出
    の回数が設定回数を越えた場合、視線検出の失敗と判断
    する手段であることを特徴とする請求項9記載の記載の
    視線検出機能付き光学機器。
JP7090066A 1995-03-24 1995-03-24 視線検出機能付き光学機器 Pending JPH08262312A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001154083A (ja) * 1999-11-25 2001-06-08 Asahi Optical Co Ltd 測距装置
WO2002099496A1 (fr) * 2001-06-04 2002-12-12 Fuji Photo Optical Co., Ltd. Capteur d'etat de mise au point

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