JP2952070B2 - 視線検出装置および視線検出手段を備えた光学機器 - Google Patents

視線検出装置および視線検出手段を備えた光学機器

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JP2952070B2
JP2952070B2 JP3107311A JP10731191A JP2952070B2 JP 2952070 B2 JP2952070 B2 JP 2952070B2 JP 3107311 A JP3107311 A JP 3107311A JP 10731191 A JP10731191 A JP 10731191A JP 2952070 B2 JP2952070 B2 JP 2952070B2
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2213/00Viewfinders; Focusing aids for cameras; Means for focusing for cameras; Autofocus systems for cameras
    • G03B2213/02Viewfinders
    • G03B2213/025Sightline detection

Landscapes

  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Eye Examination Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は視線検出装置および視線
検出手段を備えた光学機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラの諸動作を制御する領域を決定す
るのに、撮影者の視線を用いるアイディア(いわゆる視
線を用いた自動追尾)は種々提案されており、例えば特
開昭63−94232号公報には以下の通り記載されて
いる。
【0003】図8は従来例の構成ブロック図を示す。
【0004】従来例では、撮影映像をファインダやモニ
タ装置により観察する撮影者の眼球運動をモニタし、撮
影者の注視する両面部分を含む領域で自動合焦動作及び
自動露出制御を行う。30がそのための眼球運動検出器
であり、この検出器30は、詳細は後述するが、撮影者
の眼球32の運動を検出し、眼の見ている部分が画面の
どの位置であるかの位置信号(水平位置及び垂直位置)
をゲート制御回路34に送る。ゲート制御回路34は、
クロック回路28からの水平同期信号Haync及び垂
直同期信号Vayncと、眼球運動検出器30からの位
置信号とを比較し、ゲート回路14を制御して、画面上
での相応領域の映像信号のみを通過させる。
【0005】眼球運動を検出する原理としては種々ある
が、ここでは、日本放送協会による方式を例にとって説
明する(テレビジョン学会誌Vol.No.2(198
6)第41頁以降を参照)。NHKの方式の光学系部分
を図9に示し、図8の実施例の眼球運動検出器30に適
用した場合の具体的回路を、ゲート制御回路34と共に
図10に示した。図9に示すように、眼球に近接配置し
た赤外光源40(40X.40Y)から眼球に赤外光を
照射し、その反射光を光電変換素子42(42R.42
L;42U.42D)で受光して、黒目の左右及び上下
への移動を検出する。黒目の左右の動きを検出する光電
変換素子42R、42Lは、正面を向いた状態でそれぞ
れ黒目の右側及び左側からの反射光を受光するように配
置され、その出力は減算増幅器44で減算増幅される。
また、黒目の上下方向の動きを検出する光電変換素子4
2U、42Dは共に、正面を向いた状態で黒目の斜め下
位置からの反射光を受光するように配置され、その出力
は、加算増幅器46で加算増幅される。
【0006】減算増幅器44の出力は、黒目の左右運動
に対し、図11(a)に図示する特性を示し、加算増幅
器46は、黒目の上下方向の運動に対し図11(b)に
図示する特性を示す。結局、減算増幅器44の出力は、
水平面での黒目の向く方向(観察者の観察している観察
画面でいえばその水平位置)を指示し、加算増幅器46
の出力は、垂直面での黒目の向く方向(観察画面でいえ
ばその垂直位置)を指示する。しかし実際には、減算増
幅器44及び加算増幅器46の出力は、多少の非線形性
を示すので、検出精度を高めるために、リニアリティ補
償回路48,50を設けるのが好ましい。
【0007】従って、図10において、補償回路48の
出力は画面イメージでの水平位置xを示し、補償回路5
0の出力はその垂直位置yを示す。
【0008】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例では、仮に撮影者の視線が検出できたとして
も、撮影画面の枠外を一瞬だけ見た時も同じように視線
が移ったとして検出していまい、視線に基づくAF領域
の切換え等を行ってしまうので、視線検出を用いたこと
による逆効果がでてしまう。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、視線検出装置において、連続的に視線位置を検出す
る視線検出手段と、前記視線検出手段によって検出され
る第1の視線位置と、これより後に検出される第2の視
線位置との変化量を演算する演算手段と、前記変化量が
所定の基準値を超えるかどうかを判断する第1の判断手
段と、前記第1の判断手段により前記変化量が前記所定
の基準値を超えると判断される場合、前記第2の視線位
置よりも後に検出される視線位置が前記第2の視線位置
の近傍に所定時間以上停留するかどうかを判断する第2
の判断手段と、前記第2の判断手段により前記第2の視
線位置よりも後に検出される視線位置が前記第2の視線
位置の近傍に所定時間以上停留すると判断される場合、
前記第2の視線位置を有効な視線位置として処理する処
理手段とを有することを特徴としている。
【0010】請求項2に記載した発明は、連続的に視線
位置を検出する視線検出手段を備え、前記視線検出手段
の出力に基づいて、画面内に設定された複数のエリアの
うち何れかのエリアを選択する光学機器において、前記
視線検出手段によって検出される第1の視線位置と、こ
れより後に検出される第2の視線位置との変化量を演算
する演算手段と、前記変化量が所定の基準値を超えるか
どうかを判断する第1の判断手段と、前記第1の判断手
段により前記変化量が前記所定の基準値を超えると判断
される場合、前記第2の視線位置よりも後に検出される
視線位置が前記第2の視線位置の近傍に所定時間以上停
留するかどうかを判断する第2の判断手段と、前記第2
の判断手段により前記第2の視線位置よりも後に検出さ
れる視線位置が前記第2の視線位置の近傍に所定時間以
上停留すると判断される場合、前記第2の視線位置に基
づいて前記画面内に設定された複数のエリアのうち何れ
かのエリアを選択する選択手段とを有することを特徴と
している。
【0011】
【実施例】本発明の実施例の構成の概略を図1に示す。
【0012】図1は本発明実施例のブロック図で、1は
M.P.U、2はメモリー、3はA/D変換機能を有す
るインターフェイス回路、4は撮影者の眼球を観察する
ためのイメージセンサー及びその駆動回路よりなるセン
サーユニット、7は発光素子としての赤外発光ダイオー
ド、5は発光制御回路、6はカメラの縦位置・横位置を
検知する位置センサー、10はAFセンサー、11はレ
ンズ駆動ユニット、12は測光センサー、13は絞り駆
動ユニットである。
【0013】本実施例においてはイメージセンサーから
の画像信号を演算することにより撮影者の視線を求める
わけであるが、その原理は以下の通りである。撮影者の
眼球に平行光(もしくは発散光)を照射すると、この光
が角膜前面で反射し、発光ダイオードの虚像が生じる。
この虚像はプルキンエ像を呼ばれるが、その発生位置は
眼球の回転角が零の際は瞳孔中心と一致し、眼球が回転
するにつれ、プルキンエ像を瞳孔中心の間隔は、回転角
の正弦にほぼ比例する形で拡がってゆく。よってイメー
ジセンサー上の画像信号より、プルキンエ像の位置、瞳
孔中心の位置さらにその間隔を算出してやれば、眼球の
回転角、さらには撮影者の視点を知ることができる。カ
メラのファインダーの光学的な特性により、頭部がカメ
ラに対して動いても眼球の回転角が等しければピント板
上の視点は同じである。
【0014】次に上記の原理を用いた本実施例の動作に
ついて図2のフローチャートを用いて説明する。
【0015】カメラのメインスイッチ(不図示)がオン
するなどして視線検出の開始が指示されると、M.P.
U1は、視線検出のルーチンへ制御を移す(ステップ1
0)視線検出のルーチンに入るとまず、初期化の処理を
行ない、視線検出に関わる全ての変数の値を零にする
(ステップ11)。そしてそのときのカメラの位置(縦
位置か横位置か)の情報を位置センサ6から受け、発光
制御回路5は赤外発光ダイオード(iRED)群7のう
ちどれを発光するかの設定を行なう。同時にM.P.U
1はインターフェイス回路3を介して、イメージセンサ
ー駆動回路4に積分信号を、発光制御回路5に積分信号
に同期した発光制御信号を与える。これにより、そのと
きのカメラの位置に対応した赤外発光ダイオードが、イ
メージセンサーの蓄積に同期して発光される(ステップ
12)。ついで、イメージセンサー4上に結像したプル
キンエ像の生じた眼球前眼部の画像をインターフェイス
回路3を介して読み込む(ステップ13)。そしてこの
画像を処理することにより、プルキンエ像の位置Pと少
なくとも3つの瞳孔輪部(いわゆる瞳孔エッジ)の位置
1、D2、D3を検出する(ステップ14)。この検出
された諸量より眼球の水平方向、鉛直方向の回転角
θH、θVを算出する。眼球の回転角が算出されたなら
ば、視軸補正などの個人差補正を行ない、撮影者のピン
ト板上での視点を求め、その滞留時間等により注視点を
求める(ステップ15)。さらにこの注視点からAFの
指示がなされた際に焦点検出を行なうエリア、いわゆる
AFエリア並びに露出制御を行なうAEエリアを決定す
る(ステップ16)。
【0016】ところで、一般に銀塩フィルムを用いるカ
メラにおいては、AFポイントを増せば、それを同数の
測距ユニットを必要とする。そのため、コスト的・スペ
ース的デメリットからAFポイントの数は制限される。
したがって、ピント板上の視点位置に対応するAFポイ
ントが存在しない可能性がある。そこで以下の様に補間
処理を行なう。
【0017】第1の方法は、ピント板上の視点に対応す
るAFエリアが存在しない場合は、ピント板上の注視点
から最も近いAFポイントをその視点のAFポイントと
する方法である。例えば図3(A)に示すようにAFポ
イントが設定されている場合、注視点位置の座標(x、
y)とA〜Gの7点のAFポイントの中央の座標
(xA,yA)(xB,yB)(xC,yC)(xD,yD
(xE,yE)(xF,yF)(xG,yG)の距離lを次式
で求め、その値が最小となるものを、その注視線位置の
AFポイントとする。
【0018】
【外1】
【0019】第二の方法はあらかじめAFポイントとと
もにそのAFポイントを選択するエリアを設定しておく
ものである。例えば図3(B)に示す様にAFポイント
A〜Gとそれを選択するエリアを設定する。
【0020】AEエリアの決定に関しても同様のことが
言えるが、測光センサーは、エリア分割をされたものを
用いることが多いため、第二の方法が主になる。すなわ
ち、図3(B)の7つのエリアに各々対応するように分
割測光する測光装置を設ける。
【0021】ところで、実際の撮影者の視点は常に被写
体にあるわけではなく、ある程度ふらついたり、画面外
の表示を見たりする。そこで視点が画面外にある場合は
追尾動作の対象外にしたり、公知の手法で撮影者の注視
点を抽出するなどの処理が必要となる。
【0022】さらに本実施例においては効果的に追尾動
作を行なうため、視点の移動量がある一定値を超えた場
合には、その後その位置に一定時間以上停留したらAF
−AEエリアの移動を行ない、一定時間以上停留しなか
ったらAF−AEエリアの移動を行なわない様にしてい
る。その動作手順を図4に示す。注視点位置からAF・
AEエリア決定のルーチンへ入るとまずメモリーに記憶
されている前回の注視位置でのAF・AEエリアの情報
を読み込む(ステップ21)。もしそれが初期化された
値であったなら、すなわち初めてのエリア決定の動作で
あったなら(ステップ22)、そのときの注視点の位置
を基にして上述の様な補間処理を行なうなどしてエリア
を決定し(ステップ32)、その情報をメモリーに記憶
する(ステップ33)。そして二度目以降の場合は、前
回の注視位置に対応したAF・AEエリアの情報との比
較を行ない(ステップ23)、大きな移動があったか否
かの判定を行なう。これはAF・AEエリアの情報とし
て、その決定の際に用いた注視位置のx座標・y座標を
メモリーしている場合は、今回求められた注視位置座標
(xi、yi)と前回の視点位置座標(xi-1、yi-1)と
の距離Δl、
【0023】
【外2】 を求め(ステップ23)、この値がある一定値lcon
st以下であったなら(ステップ24)、今回求められ
た視点の位置座標を用い、さらに上述の補間処理を行な
うなどして新しい注視位置のエリアを決定し、その情報
をメモリーに記憶する。逆にΔlがlconstを超え
たならば、視線が移動後の位置に一定時間Tconst
以上停留するか否かの判定を行なう。Δl>lcons
tと判定されると(ステップ24)、まず、今回算出さ
れた視点位置を(x′、y′)としてメモリー記憶する
(ステップ25)とともに、計時のためのカウンターの
値を零にする(T=0とする)(ステップ26)。その
後、カウンターをカウントアップするとともに(ステッ
プ27)、次の視線検出タイミングにおける撮影者の視
点を算出し、この位置座標を(xii)とする(ステッ
プ28)。この視点の算出は前述の通り、イメージセン
サーの積分に同期して赤外発光ダイオードを点灯し、プ
ルキンエ像の生じた眼球前眼部の画像を読み込み、プル
キンエ像瞳孔中心の検出を行なったのち個人差補正など
の演算をすることにより行なわれる。そしてこの算出さ
れた視点の位置座標(xi、yi)と、メモリーに記憶さ
れた大きな移動直後の視点位置座標(x′y′)との差
Δl′
【0024】
【外3】 を求め(ステップ29)、この値が固視微動を考慮して
定められた定数l′constより大きければAF・A
Eエリアへの変更を行なわずに、このルーチンの処理を
終了する(ステップ30)。Δlがl′const以下
であったならば、カウンターの内容(t)を跳躍的運動
の発生間隔から定められる時間定数Tconstと比較
を行なう(ステップ31)。その結果t≧Tconst
なら視線が移動後の位置に一定時間Tconst以上停
留したと見なし、今回求められた視点の位置座標
(x′、y′)を用い、さらに上述の補間処理を行なう
などしてエリアを決定し(ステップ32)、その情報を
メモリーに記憶する(ステップ33)。逆にt<Tco
nstであったなら、カウントアップ(ステップ27)
をしたのち同様の処理を行ないΔl′≦l′const
ならば、カウンターの内容(t)とTconstの比較
を行なう。以下カウントアップをしながら同様の処理を
行なう。すなわち視線が移動後、その位置(x′y′)
より半径Δl′内にTconst時間以上停留したなら
ば、これを有効な視線と見なし、移動後の視点の位置座
標(x′y′)を用い補間処理などを行ないエリアの決
定、変更を行なうのである。
【0025】この様な処理を行なうのは人間の眼球運動
の特性に起因する検出誤差を最小にし、かつ煩雑にAF
・AEエリアを切換えることにより生じるレンズの煩雑
な駆動などの不都合の抑止を目的としている。
【0026】ここで問題とする眼球運動の特性は跳躍的
運動である。跳躍的運動は読書時や画像特徴を注視する
際に生じる眼球運動で移動時間は、1/20〜1/10
0秒、最高速度は300度/秒にも達する。ただ発生周
期は、0.2秒以下の短い間隔にはならず、さらに運動
発生の50msec前から運動終了までの移動状態では
Saccadic抑制と呼ばれる視機能の極端に低下す
る現像が見られる。
【0027】したがって、跳躍的運動が生じた際に運動
終了点への移動途中の点を検知してしまうことにより生
じる誤動作、特にファインダー視野外の表示を見るため
に生じた跳躍的運動については移動途中の点を検知する
と大きな不都合が起こると予想される。よって定数lc
onstは随従運動(移動物体をゆっくり追跡する際に
生じる低速平滑な眼球運動で30〜35度/秒以下の移
動対象に対して生じる)と視線検出間隔によって定めら
れる。随従運動によって生じるカメラピント板上での視
点の移動量lsmothと視線検出間隔Tsample
の積の形で定数lconstは定められる。またl′c
onstは、固視微動(眼球の中心禍に対象物体の像を
捉え、その状態を保持するために不随意的に発生する不
規則な微小運動で中心禍の視細胞への光刺激を常に変動
させ、信号発生効率を低下させない役割を持っている)
の運動範囲をカバーする様に設定される。そしてTco
nstは跳躍的運動の発生を周期より定められる。
【0028】そして測光スイッチSW1がオンになった
ら(ステップ17)、AF動作と測光を行なう(ステッ
プ18、19)。AF動作はまずM.P.U1がセンサ
ーから決定された注視線でのAFエリアに対応する部分
の信号を読み込み、その信号を演算することによりレン
ズ駆動量を求める。そしてその後、レンズ駆動ユニット
を制御し、焦点調整を行なう。またM.P.Uは測光セ
ンサーからの信号に基づき、指定された撮影モードにし
たがって露出定数(シャッター速度、絞り値…)を求め
る。
【0029】そしてレリーズの要求がなされたならば、
算出された絞り値への絞りの駆動、シャッターの開閉、
ミラー動作フィルムの巻き上げなどのレリーズに関する
一連の動作を行なう。
【0030】今までの説明においては、AF動作(信号
読み込み→演算→レンズ駆動)と測光をほぼ同時に行な
っているが、実際のカメラにおいてはカメラにおいて設
定されているモードに従うものである。すなわちカメラ
のモード設定でレリーズ直前に測光を行ない、その測光
値に基づいて露出値を定めても良い。
【0031】また、AF動作のうちレンズ駆動のみをレ
リーズ要求のあったのちに行なっても構わない。
【0032】以上説明してきた様に、本実施例は撮影者
の視線動きを検知し、視線の存在するエリアでAF・A
Eを行なう、いわゆる被写体の自動追尾を行なうもので
ある。
【0033】(他の実施例)第二実施例のブロック図を
図5に示す。
【0034】1はM.P.U、2はメモリー、3はイン
ターフェイス回路、4は視線検出用のイメージセンサー
並びにその駆動回路、5は発光制御回路、7は赤外発光
ダイオード、11はレンズ駆動ユニット、13は絞り駆
動ユニット、15は撮影用の撮像素子、16は撮影レン
ズ、17は絞りユニット、14はゲートである。
【0035】第一実施例が銀塩スチルカメラに好適なシ
ステムであるのに対し第二実施例はビデオ・カム・コー
ダーなどに好適なシステムである。また視線検出の原理
は第一実施例と同じ、プルキンエ像と瞳孔中心を用いる
ものである。
【0036】本実施例の動作手順を図6に示す。
【0037】不図示のカメラの視線検出要求スイッチ
(例えば自動追尾スイッチ)SW3がオンするなどして
視線検出の開始が指示されると、M.P.U1は視線検
出のルーチンへ制御を移す(ステップ40)。
【0038】視線検出のルーチンへ入るとまず、初期化
処理を行ない、視線検出に関わる全ての変数を零にする
(ステップ41)。その後M.P.U1はイメージセン
サー駆動回路4に、積分信号を、そしてこれに同期した
発光制御信号を発光制御回路5に各々インターフェイス
回路3を介して与える。これにより赤外発光ダイオード
7がイメージセンサー4の蓄積に同期して発光される
(ステップ42)。ついでイメージセンサー4上に結像
したプルキンエ像の生じた眼球前眼部の画像をインター
フェイス回路3を介して読み込む(ステップ43)。そ
してこの画像を処理することにより眼球の水平方向・鉛
直方向の回転角、さらに個人差補正を行なうことにより
撮影者の画面上での注視点を求める(ステップ45)。
そしてこの注視点を基にAF・AEを行なうエリア(図
3(B)に近似した)を決定し(ステップ46)、この
エリアの情報に基づきAF・AE等が行なわれる(ステ
ップ47)。
【0039】なお、ステップ42〜47の動作は視線検
出要求が続くかぎり繰返される(ステップ48)。
【0040】この場合も第一実施例と同様の理由で視点
が画面外にある場合は、追尾動作の対象外にしたり、公
知の手法(例えば滞留時間)や先に提案した特願平2−
220790によって撮影者の注視点を抽出するなどの
処理が必要となる。
【0041】そして、本実施例においても効果的に追尾
動作を行なうために、第一実施例と同様に視点の移動量
がある一定値を越えた場合には、その後その位置に一定
時間以上停留したらAF・AEエリアを移動を行ない、
一定時間以下停留しなかったらAF・AEエリアの移動
を行なわない様にしている。その動作手順を図7に示
す。視点位置からAF・AEエリア決定のルーチンへ入
るとまずメモリーに記憶されている前回のAF・AEエ
リアの情報を読み込む(ステップ50)。もしそれが初
期化された値であったなら(ステップ51)、そのとき
の視点位置をエリア決定の為の視点位置(x0.y0)と
してメモリーに記憶したのち(ステップ61)、エリア
設定のルーチンへ進む。また二度目以降の場合は、前回
のエリア決定の為の視点位置との比較を行なう。すなわ
ち、今回の視点位置(xi,yi)と前回の注視点位置
(xi-1,yi-1)との距離Δl
【0042】
【外4】 を求め(ステップ52)、この値がある一定値lcon
st以下であったなら(ステップ53)、今回の視点位
置(xi,yi)をエリア決定の為の視点位置(x 0
0)としてメモリーに記憶したのち(ステップ6
1)、エリア設定のルーチンへ進む。逆にΔlがlco
nstを超える場合は、視線が移動後の位置に一定時間
Tconst以上停留するか否かの判定を行なう。まず
移動後の視点位置を(x′y′)としてメモリーし(ス
テップ54)、カウンターをリセットし(ステップ5
5,56)、計時を開始する。新たに算出される視点位
置(xi,yi)(ステップ57)の(xi.yi)からの
移動量Δl′
【0043】
【外5】 (ステップ58)が固視微動の特性から定められる定数
l′const以下であるなら(ステップ59)、カウ
ンターをカウントアップする(ステップ56)。そして
その値tがTconst以上になったならば(ステップ
60)、(x′y′)をエリア決定の為の視線位置(x
00)としてメモリーに記憶したのち(ステップ6
1)、エリア設定のルーチンへ進む。逆にカウンターの
値tがTconstに達する前にl′constを超え
る移動が生じた場合は、エリア決定の為の視点位置(x
00)を更新せずに次のルーチンへ進む。
【0044】AF・AEエリアの決定は、エリア決定の
為の視点位置(x00)を用いて次の様にして、決定す
る。まず、そのときの撮影レンズの焦点距離、絞り値か
ら被写界深度を求め、その値に応じてエリアの大きさを
定める。これは被写界深度が浅いときは小さく深いとき
は大きくなる様に設定される。そして、前段階で求めた
エリア決定の為の視点位置(x0,y0)を中心に、被写
界深度に応じた大きさを持つエリアを定め(ステップ6
3)、これをAF・AEエリアとする(ステップ6
4)。
【0045】追尾動作が行なわれている間は上記の様
に、AF・AEエリアが決定され、被写体の動き(撮影
者の画面上での視点の動き)に合わせて移動する。追尾
動作中はM.P.U1は上記の様にして決定した注視位
置に対応するAF・AEエリア情報をゲート14に出力
する。これによりゲート14から、A/D変換機能を有
するインターフェイス回路3に出力される映像信号の範
囲(AF・AEを行なうエリア)が設定される。
【0046】そしてゲートを通して出力された撮像素子
15のエリア内の信号は、インターフェイス回路3で、
ディジタル信号に変換したのち、M.P.U1に読み込
む。M.P.U1はこの信号を用いてAF演算、AE演
算を行ない、レンズ駆動量、絞り駆動量を算出し、その
値をレンズ駆動回路11、絞り駆動回路13へ出力す
る。両駆動回路ではその値に基づいて、レンズ絞りを駆
動する。そして再び視線検出のルーチンに入り、算出さ
れた撮影者の画面上での視点並びに被写界深度を用い
て、新たなAF・AEエリアを設定し、そのエリアから
の信号を用いてAF・AEエリア等を行なう。
【0047】以上の動作を繰返し行なうことにより追尾
動作が行なわれる。
【0048】なお、ビデオ・カム・コーダーにおいて
は、撮像素子から出力される像信号を用いてAF演算、
AE演算が行なわれるので、基本的に全画面のどこのエ
リアであっても測距、測光が可能であり、銀塩カメラの
様なAFポイントAEポイントの補間処理は原則として
不要である。
【0049】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1に記載
した発明は、視線検出装置において、連続的に視線位置
を検出する視線検出手段と、前記視線検出手段によって
検出される第1の視線位置と、これより後に検出される
第2の視線位置との変化量を演算する演算手段と、前記
変化量が所定の基準値を超えるかどうかを判断する第1
の判断手段と、前記第1の判断手段により前記変化量が
前記所定の基準値を超えると判断される場合、前記第2
の視線位置よりも後に検出される視線位置が前記第2の
視線位置の近傍に所定時間以上停留するかどうかを判断
する第2の判断手段と、前記第2の判断手段により前記
第2の視線位置よりも後に検出される視線位置が前記第
2の視線位置の近傍に所定時間以上停留すると判断され
る場合、前記第2の視線位置を有効な視線位置として処
理する処理手段とを有することで、無意識な眼球運動に
よる影響を少なくすることができ、使用者の意志に応じ
た正確な注視位置を得ることができる。また、請求項2
に記載した発明は、連続的に視線位置を検出する視線検
出手段を備え、前記視線検出手段の出力に基づいて、画
面内に設定された複数のエリアのうち何れかのエリアを
選択する光学機器において、前記視線検出手段によって
検出される第1の視線位置と、これより後に検出される
第2の視線位置との変化量を演算する演算手段と、前記
変化量が所定の基準値を超えるかどうかを判断する第1
の判断手段と、前記第1の判断手段により前記変化量が
前記所定の基準値を超えると判断される場合、前記第2
の視線位置よりも後に検出される視線位置が前記第2の
視線位置の近傍に所定時間以上停留するかどうかを判断
する第2の判断手段と、前記第2の判断手段により前記
第2の視線位置よりも後に検出される視線位置が前記第
2の視線位置の近傍に所定時間以上停留すると判断され
る場合、前記第2の視線位置に基づいて前記画面内に設
定された複数のエリアのうち何れかのエリアを選択する
選択手段とを有することで、無意識な眼球運動に基づい
てエリアを選択してしまう不具合を解消することがで
き、使用者の意志を正しく反映させたエリア選択が可能
になる。
【0050】又、実施例においては、カメラの様に撮影
者の頭部の運動を眼球の回転運動が混在するファインダ
ーをのぞく撮影者の視線を正しく検出することが可能な
「プルキンエ像を瞳孔中心を用いる検出原理」を採用し
た視線検出手段を設けることにより、動きのある被写体
に対する視線の動きより主被写体を推定し、自動追尾を
行なうことを可能とした。
【0051】さらに実施例は、画像処理によりAF・A
Eエリアの変更を行なう自動追尾方式では、うまく追尾
の行なえない 「背景に一番輝度の高いものが存在する場合」 「全体が暗いところ」 「同じ輝度の複数の被写体が画面内でバラバラに動いて
いる場合」 「被写体のコントラストが低い場合」 「同様の距離で追尾している被写体と別の被写体が交叉
した場合(別の被写体の方が輝度の高い場合)」 などの場合でも正しく追尾(AF・AEエリアの移動)
が行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例のブロック図。
【図2】第一実施例のフローチャート。
【図3】AF・AEエリアを示す図。
【図4】第一実施例のエリア決定を行なう動作のフロー
チャート。
【図5】第二実施例のブロック図。
【図6】第二実施例のフローチャート。
【図7】第二実施例のエリア決定を行なう動作のフロー
チャート。
【図8】従来例の構成図。
【図9】従来例の原理図。
【図10】従来例の回路図。
【図11】従来例の説明図。
【符号の説明】
1 マイクロ・プロセッシング、ユニット(M.P.
U) 4 イメージセンサー及びその駆動回路 5 発光制御回路 6 姿勢位置センサー 7 赤外発光ダイオード 8 AFセンサー 10 測光センサー 15 撮像素子 16 撮影レンズ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に視線位置を検出する視線検出手
    段と、 前記視線検出手段によって検出される第1の視線位置
    と、これより後に検出される第2の視線位置との変化量
    を演算する演算手段と、 前記変化量が所定の基準値を超えるかどうかを判断する
    第1の判断手段と、 前記第1の判断手段により前記変化量が前記所定の基準
    値を超えると判断される場合、前記第2の視線位置より
    も後に検出される視線位置が前記第2の視線位置の近傍
    に所定時間以上停留するかどうかを判断する第2の判断
    手段と、 前記第2の判断手段により前記第2の視線位置よりも後
    に検出される視線位置が前記第2の視線位置の近傍に所
    定時間以上停留すると判断される場合、前記第2の視線
    位置を有効な視線位置として処理する処理手段とを有す
    ることを特徴とする視線検出装置。
  2. 【請求項2】 連続的に視線位置を検出する視線検出手
    段を備え、前記視線検出手段の出力に基づいて、画面内
    に設定された複数のエリアのうち何れかのエリアを選択
    する光学機器において、 前記視線検出手段によって検出される第1の視線位置
    と、これより後に検出される第2の視線位置との変化量
    を演算する演算手段と、 前記変化量が所定の基準値を超えるかどうかを判断する
    第1の判断手段と、 前記第1の判断手段により前記変化量が前記所定の基準
    値を超えると判断される場合、前記第2の視線位置より
    も後に検出される視線位置が前記第2の視線位置の近傍
    に所定時間以上停留するかどうかを判断する第2の判断
    手段と、 前記第2の判断手段により前記第2の視線位置よりも後
    に検出される視線位置が前記第2の視線位置の近傍に所
    定時間以上停留すると判断される場合、前記第2の視線
    位置に基づいて前記画面内に設定された複数のエリアの
    うち何れかのエリアを選択する選択手段とを有すること
    を特徴とする視線検出手段を備えた光学機器。
JP3107311A 1991-05-13 1991-05-13 視線検出装置および視線検出手段を備えた光学機器 Expired - Lifetime JP2952070B2 (ja)

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