JPH08262004A - カラム充填剤及びその製造方法 - Google Patents

カラム充填剤及びその製造方法

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JPH08262004A
JPH08262004A JP7092994A JP9299495A JPH08262004A JP H08262004 A JPH08262004 A JP H08262004A JP 7092994 A JP7092994 A JP 7092994A JP 9299495 A JP9299495 A JP 9299495A JP H08262004 A JPH08262004 A JP H08262004A
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裕 大津
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 Si−R−X(Rは疎水性基、Xはスルホン
基)結合を有するシリコーンポリマーで被覆された多孔
性担体よりなることを特徴とするカラム充填剤及びその
製造方法。 【効果】 本発明にかかるカラム充填剤は、シリコーン
ポリマー12が担体10を均一にコートした樹脂カプセ
ル型であるため、個々の持つ極性基(例えばシリカゲル
のシラノール基)の影響をほとんど受けない。また、こ
のシリコーンポリマー12は疎水性であり、これにより
完全にコートされているため疎水性化学修飾基に対する
水系移動相の悪影響(化学修飾の剥がれ等)を受け難
く、耐久性に優れた充填剤を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラム充填剤及びその製
造方法、特にその活性基修飾状態の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より各種液体試料の分離に充填剤を
詰めたカラムが用いられており、血清等各種物質の混合
試料の分離、分析には液体クロマトグラフィー、特に高
速液体クロマトグラフィー(HPLC)が汎用され、ま
た、工業的にも特定成分の分離・抽出にカラム充填剤が
応用されている。このイオン交換カラム充填剤にはポリ
マー系樹脂担体とシリカ系担体の2種類がある。
【0003】ポリマー系樹脂担体には、イオン交換容量
が大きく、耐久性に優れているという利点があるが、使
用することで樹脂が膨潤し内圧が上昇する、理論段数が
低い等の欠点がある。一方、シリカ系担体は膨潤しな
い、理論段数が高くピークがシャープである等の利点が
あるが、イオン交換容量が低いという欠点がある。
【0004】従って、シリカ系担体は機能的にはポリマ
ー系樹脂より優れているが、シリカ系担体のイオン交換
カラム充填剤で耐久性や安定性に優れたものは、ほとん
どないという問題がある。そこで、近年これらの欠点を
補い、従来より耐久性に富んだカラム充填剤が開発され
ている。これらの改良されたカラム充填剤は、シリカゲ
ル等の多孔性担体をシリコーンポリマーで被覆し、シリ
コーンポリマー上に機能性部分を付加したものである。
【0005】そして、この充填剤を用いれば、試料の保
持時間が延び、理論段数も高くなり、ピークがシャープ
であるとともに、イオン交換容量が大きくなる。このよ
うな充填剤の具体例としては、特開昭63−17167
8号公報及び特開平4−166764号公報に記載され
たものが挙げられる。この充填剤では、固体材料(例え
ばシリカゲル)をシリコーンポリマーで被覆し、これに
スペーサー基(例えばエポキシ基)を結合し、更にスペ
ーサー基に機能性部分(例えばスルホン基)を導入して
いる。
【0006】従って、上述したカラム充填剤は化学環境
下(例えばアルカリ性条件下)での安定性が向上すると
共に、従来DEAE型アニオン交換樹脂が用いられていた各
種ヌクレオチドの良好な分離が可能になるような分離特
性を示す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たカラム充填剤において、イオン交換での分離を行う場
合、分析対象の試料をイオン化させるような状況下で行
わなければならないため、使用する移動相は、有機溶媒
20%以下の水系でpHも酸性又はアルカリ性に寄った
ものであることが多い。このような移動相を長時間通液
すると、修飾基が担体表面から剥離してしまい、さらに
シリコーンポリマーによる被膜が剥離し、いまだ耐久性
や分離能の点で課題を残している。
【0008】本発明はこのような移動相を用いても、膨
潤せずピークがシャープである等の特性を有し、耐久性
や安定性に優れた、シリカ担体のイオン交換カラム充填
剤及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者が鋭意検討した結果、多孔性担体の表面をシ
リコーンポリマーで完全に被覆し、前記被覆シリコーン
ポリマー上に疎水基を介してスルホン基を導入すること
により過酷な移動相の影響を受けることなく、耐久性、
安定性に優れ分離能の高い、イオン交換カラム充填剤が
得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、本出願にかかるカラム充填剤
は、−Si−R−X(Rは疎水性基、Xはスルホン基)
結合を有するシリコーンポリマーで被覆された多孔性担
体よりなることを特徴とする。また、本出願にかかるカ
ラム充填剤の製造方法は、多孔性担体をシリコーンポリ
マーで被覆する工程と、
【0011】前記被覆シリコーンポリマーの−Si−H
基に、二重結合を有する疎水性スルホン基R−Xを結合
させ、−Si−R−X基を形成する修飾工程と、を含む
ことを特徴とする。なお、前記方法において、多孔性担
体をシリコーンポリマーで被覆する工程と、前記被覆シ
リコーンポリマーの−Si−H基に、二重結合を有し他
端にエポキシ基R′を有する中間基を結合させ−Si−
R′基を形成する中間基修飾工程と、
【0012】前記中間基のエポキシ基にアミノ基又は水
酸基を有するR−X基を反応させ、−Si−R′−R−
X基を形成する修飾工程と、を含むことが好適である。
【0013】また、本出願にかかるカラム充填剤の製造
方法は、多孔性担体をシリコーンポリマーで被覆する工
程と、前記被覆シリコーンポリマーの−Si−H基を疎
水化する疎水基修飾工程と、前記疎水基を直接スルホン
化し、スルホン基Xを導入する工程と、を含むこととす
ることもできる。
【0014】また、前記カラム充填剤及びその製造方法
において、多孔性担体がシリカゲルであることが好適で
ある。また、メチルレッド呈色法により赤紫を呈さず、
オレンジ色を呈することが好適である。また、前記カラ
ム充填剤及びその製造方法において、Rが炭素数1〜3
0の炭化水素であることが好適である。
【0015】以下、本発明の構成を詳細に説明する。多孔性担体 本発明において用いられる多孔性担体としては、例えば
液体クロマトグラフィー用の担体として一般に使用され
ている任意の粉体であるシリカゲル、アルミナ、ガラス
ビーズ(例えばポーラスガラス)、ゼオライト、ヒドロ
キシアパタイト又はグラファイト等を使用することがで
きる。また、複合粉体、例えばポリアミド、アクリル樹
脂、又はポリビニルアルコール等の合成樹脂の表面に、
微細な無機粉体、例えばシリカゲル、二酸化チタン又は
ヒドロキシアパタイトを被覆処理した粉体も使用するこ
とができる。
【0016】また、多孔性担体の平均粒径は2〜200
μmで、比表面積200〜800m2/g、40〜12
0Åの細孔を有するものが好適である。特に好適な多孔
性担体としては、60〜80Åの細孔を持ち、比表面積
が400〜600m2/gで粒径3〜50μmの球形あ
るいは破砕型のシリカゲルである。
【0017】シリコーンポリマー 本発明において使用される−SiH基を有するシリコー
ン化合物は、下記一般式化1
【化1】(R1HSiO)a(R23SiO)b(R4
56SiO1/2)c (式中、R1、R2及びR3は相互に独立に水素原子であ
るか又はハロゲン原子の少なくとも1個で置換されてい
ることのある炭素数1〜10の炭化水素基であるが、R
1、R2及びR3が同時に水素原子であることはない。ま
た、R4、R5及びR6は相互に独立に水素原子であるか
又はハロゲン原子に少なくとも1個で置換されているこ
とのある炭素数1〜10の炭化水素基である。aは0又
は1以上の整数であり、bは0又は1以上の整数であ
り、cは0又は2であるが、但しcが0である場合には
aとbとの和が3以上の整数であるものとする)の少な
くとも1種である。
【0018】上記化1のシリコーン化合物は2種の群か
らなる。第1の群は、前記化1においてc=0の場合に
相当し、下記一般式化2
【0019】
【化2】(R1HSiO)a(R23SiO)b (式中、R1、R2及びR3、a及びbは前記化1の場合
と同じ意味であるが、好ましくはR1、R2及びR3が相
互に独立にハロゲン原子に少なくとも1個で置換されて
いることのある炭素数1〜10の炭化水素基であり、a
とbとの和が3以上である)で表された環状シリコーン
化合物である。この化合物の代表例を挙げれば、以下の
一般式化3、化4である。
【0020】
【化3】
【化4】 上記の化3及び化4で示される化合物は、それぞれ単独
で又はそれらの混合物での形で使用することができる。
上記化3及び化4の各式において、n(又はa+b)は
好ましくは3〜7である。nの値が小さくなるのにした
がってその沸点が低下するので、蒸発して担体上に吸着
する量が多くなる。特に3量体及び4量体は、その立体
性質上、重合しやすいので特に適している。
【0021】前記式化2の環状シリコーン化合物の具体
例としては、ジハイドロジェンヘキサメチルシクロテト
ラシロキサン、トリハイドロジェンペンタメチルシクロ
テトラシロキサン、テトラハイドロジェンテトラメチル
シクロテトラシロキサン、ジハイドロジェンオクタメチ
ルシクロペンタシロキサン、トリハイドロジェンヘキサ
メチルシクロペンタシロキサン、テトラハイドロジェン
ヘキサメチルシクロペンタシロキサン、及びペンタハイ
ドロジェンペンタメチルシクロペンタシロキサン等を挙
げることができる。
【0022】前記式1のシリコーン化合物の第2の群
は、前記式化1においてc=2の場合に相当し、下記一
般式化5
【化5】(R1HSiO)a(R23SiO)b(R4
56SiO1/2)c (式中R1、R2、R3、R4、R5、R6、a及びbは前記
化1の場合と同じ意味であり、cは2であるが、R1
2、R3、R4、R5、R6は好ましくは相互に独立にハ
ロゲン原子の少なくとも1個で置換されていることのあ
る炭素数1〜10の炭化水素基である)で表される直鎖
状シリコーン化合物である。この化合物の代表例として
は、下記一般式化6
【化6】 で表される化合物を挙げることができる。
【0023】上記式化5の直鎖状シリコーン化合物の具
体例としては、1,1,1,2,3,4,4,4,-オクタメチルテトラ
シロキサン、1,1,1,2,3,4,5,5,5,-ノナメチルペンタシ
ロキサン、及び1,1,1,2,3,4,5,6,6,6,-デカメチルヘキ
サシロキサン等を挙げることができる。前記一般式化1
で表されるシリコーン化合物は、気相状態または液相状
態で前記多孔性担体と接触させる。
【0024】気相状態での接触(気相処理)は、例えば
密閉容器を用い、120℃以下好ましくは100℃以下
の温度下で、好ましくは200mmHg以下さらに好ま
しくは100mmHg以下の圧力下において、前記シリ
コーン化合物の蒸気を分子状態で担体表面上に接触させ
る方法、120℃以下好ましくは100℃以下の温度下
で前記シリコーン化合物とキャリヤーガスとの混同ガス
を担体と接触させる方法等により行うことができる。こ
の気相処理に適したシリコーン化合物としては、例えば
テトラヒドロテトラエチルシクロテトラシロキサン、テ
トラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサンを挙げ
ることができる。
【0025】一方、液相状態での接触(液相処理)は、
例えば前記シリコーン化合物を溶解することができる揮
発性溶媒であるベンゼン、ジクロロメタン、またはクロ
ロホルム等、特にヘキサンに溶解した1〜50重量%シ
リコーン化合物溶液を担体1重量部に対してシリコーン
化合物0.01〜1重量部になるように担体に添加すれ
ば良い。この場合、攪拌下に添加することが好ましい。
担体表面上でのシリコーン化合物の表面重合は前記接触
処理後の担体を温度50〜200℃で2時間以上放置あ
るいは攪拌することによって行うことができる。
【0026】この表面重合は、担体自体の表面活性点の
作用により促進されるので、特に触媒を加える必要はな
い。ここで、「活性点」とはシロキサン結合(Si−O
−Si)または−SiH(ヒドロシリル)基をもつシリ
コーン化合物の重合を触媒することのできる部位であ
り、例えば酸点、塩基点、酸化点、又は還元点を意味す
る。表面重合は、担体表面の活性点がシリコーンポリマ
ーの被覆で覆われてしまうまで行われる。担体自体の活
性が非常に弱い場合には、前記接触処理前又は後の担体
にアルカリ触媒例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化リチウム、水酸化アンモニウムもしくは水酸
化カルシウム等、アルキル金属触媒例えばジブチル錫等
を適宜添加した後に重合させても良い。
【0027】担体表面を被覆したシリコーンポリマーの
被膜の構造には2種類のものがある。すなわち、重合が
シロキサン結合(Si−O−Si)の開裂及び再結合に
よって起きるシリコーンポリマーではSi−O−Si単
位の鎖状構造のみをもち、一方重合がH2OまたはO2
存在下におけるヒドロシリル結合(Si−H)同士の架
橋反応によって起きる場合には、下記一般式化7、
【化7】 から誘導される、下記一般式化8、
【化8】 単位をもつ網状構造をシリコーンポリマーが含むことに
なる。
【0028】以上の二つの異なった型の重合は、担体の
種類や反応条件(温度、触媒等)によって、それぞれ単
独に進行する場合と、両方の型の重合が同時に進行する
場合とがある。そして、重合の程度も様々である。以上
のように、本発明においては分子量の低いシリコーン化
合物を担体として接触させるので、シリコーン化合物が
担体の細孔内部にまで進入して粉体の実質的全表面上に
付着又は吸着して重合し、シリコーンポリマーのきわめ
て薄い被膜(3〜30Åの被膜)が担体上に形成され、
担体の多孔性が実質的に元のまま維持される。この多孔
性は、続いて実施するビニル化合物付加等によっても実
質的に損なわれない。
【0029】以上の重合反応により担体表面に形成され
たシリコーンポリマーの分子量(重量平均分子量)は1
5万以上である。但し、シリコーン化合物の場合、重合
により高分子化するにつれ、水や有機溶媒に溶けにくく
なってしまい、ポリマーを抽出して分子量を測定するこ
とはできず、また担体表面上にコートされている状態で
のポリマーの分子量を測定することも不可能である。
【0030】そこで、重合進行中の各段階のポリマーを
クロロホルム抽出し、ポリスチレン換算でポリマーの分
子量を求めたところ、最大15万のポリマーが存在する
ことが確認された。従って、クロロホルムに抽出されな
い状態のままで十分に重合させたポリマーの分子量は、
15万以上であるということができるが、より詳しく分
子量を確認することは困難である。
【0031】疎水性基 ところで、担体表面を被覆したシリコーンポリマー中に
は、未反応の−SiH基が残存している。この−SiH
基に、分子中にビニル基を有する炭化水素を反応させる
ことによって、Si−C結合を有するシリコーンポリマ
ーとすることができる。
【0032】前記ビニル化合物としては、例えば一般式
化9
【化9】R7−CH=CH−R8 (式中R7及びR8は、相互に独立に水素原子、炭素数1
〜40アルキル基、炭素数4〜8のシクロアルキル基若
しくはシクロアルケニル基、又は炭素数1〜20のアル
キル基で置換されているのあるアリール基である)で表
される化合物を使用することができる。
【0033】前記一般式で表されるビニル化合物は、R
7及びR8がともに水素原子であるエチレン、R7及びR8
の一方が水素原子であって他方が水素原子以外の置換基
であるビニル化合物例えばα−オレフィン化合物、R7
及びR8がともに水素原子以外の同じ置換基である対称
形ビニル化合物、あるいはR7及びR8がともに水素原子
以外の異なる置換基である非対称形ビニル化合物のいず
れかであっても良い。
【0034】好ましいビニル化合物は、前記一般式にお
いてR7及びR8が相互に独立に、水素原子;炭素数4〜
20のアルキル基例えば1−ヘキシル基、1−オクチル
基、1−デシル基、1−ドデシル基、1−ヘキサデシル
基、又は1−オクタデシル基;シクロヘキシル基又はシ
クロヘキセニル基;フェニル基又はナフチル基;又は炭
素数1〜4の低級アルキル基で置換されているフェニル
基又はナフチル基であるビニル化合物である。
【0035】R7が水素原子であり、R8がエチル基、ヘ
キシル基、ヘキサデシル基、又はフェニル基であるビニ
ル化合物を付加させると、それぞれ従来の化学結合型充
填剤のC4−タイプ、C8−タイプ、C18−タイプ又はフ
ェニルタイプに相当するものを得ることができる。
【0036】前記ビニル化合物と前記シリコーンポリマ
ー被覆粉体との反応は、例えば溶媒の存在下において5
0〜300℃、気相あるいは液相で2時間以上接触させ
ることにより行うことができる。触媒としては、白金属
触媒すなわちルテニウム、ロジウム、パラジウム、オス
ミウム、イリジウム又は白金の化合物が適合している。
特にパラジウム化合物及び白金化合物が良好である。
【0037】この反応の確認はFT−IR装置を用いた
拡散反射スペクトルの測定により行える。すなわち、21
60cm-1の−SiH基の吸収は、ビニル化合物の付加によ
り吸収強度が大幅に減少し、これに変わって2800cm-1
3000cm-1に新たにアルキル基に基づく吸収が表れる。従
って、この吸収強度の比を求めることによって反応率が
計算される。
【0038】一段階スルホン化法 本発明にかかる充填剤は、シリコーンポリマーで被覆さ
れた多孔性担体に、二重結合を有するスルホン基を導入
し、一段階でスルホン化する方法で製造することができ
る。すなわち、図1(A)に示すように多孔性担体10
の表面を、前述した方法によりシリコーンポリマー12
で被覆する。そして、図1(B)に示すようにそのシリ
コーンポリマー12に残存する−SiH基と、二重結合
を有するR−X基20を反応させ、−Si−R−X基2
2とする。これにより一段階でスルホン基をもつカラム
充填剤を製造することができる。
【0039】二段階スルホン化法 本発明にかかる充填剤は、シリコーンポリマーで被覆さ
れた多孔性担体に、まずエポキシ基を有するエポキシ化
合物を導入し、該末端エポキシ基にスルホン基を結合さ
せてスルホン化する方法で製造することができる。
【0040】すなわち、図2(A)に示すように多孔性
担体10の表面を、前述した方法によりシリコーンポリ
マー12で被覆する。次に、図2(B)に示すようにそ
のシリコーンポリマー12に残存する−Si−H基と、
二重結合及びエポキシ基R′18を有するエポキシ化合
物を反応させる。このエポキシ化合物は二重結合端でシ
リコーンポリマーと結合しシリコーンポリマーで被覆さ
れたシリカゲルは、エポキシ基を有する状態(−Si−
R′)となる。そして、図2(C)に示すように−R−
X基20を反応させ、−Si−R′−R−X基24を形
成する。このようにエポキシ基などを中間体として用い
ることにより、スルホン基を導入する際に担体を損傷し
にくいという利点がある。
【0041】直接スルホン化法 本発明にかかる充填剤は、シリコーンポリマーで被覆さ
れた多孔性担体を、まず、疎水性化し、次いでその疎水
基に直接スルホン化する方法で製造することができる。
すなわち、図3(A)に示すように多孔性担体10の表
面を、前述した方法によりシリコーンポリマー12で被
覆する。次に、図3(B)に示すようにそのシリコーン
ポリマー12に残存する−Si−H基と、二重結合を有
する疎水性基Rを反応させ、−Si−R基14とする。
そして、図3(C)に示すように−Si−R基14を直
接スルホン化して−Si−R−X基22を形成する。こ
のようにシリコーンポリマーを直接スルホン化すること
もできる。
【0042】
【実施例】以下、本発明に好適な実施例をさらに詳細に
説明する。なお、本発明はこれにより限定されるもので
はない。実施例1 二段階スルホン化法により製造されたカラム
充填剤 製造法 約60Åの細孔を有し、平均粒径5μmの球形シリカゲ
ル粉体10gと環状シリコーン化合物(化1において、
1=CH3、a=3〜5、b=0、c=0のもの)2g
とを、両者が連結された別々の密閉容器にとり、環状シ
リコーン化合物を窒素バブリングすることによって気相
状態でシリカゲル粉体表面に接触させ表面重合させた。
【0043】続いて、容器からシリカゲル粉体を取り出
し、恒温槽内において105℃で1時間加熱した。冷却
後、粉体8gと、触媒として塩化白金酸0.5mgとを2
00mlの三ッ口フラスコに取り、イソプロピルアルコー
ル30ml及びアリルグリシジルエーテル(中間基)15
gを加えて油浴中で5時間還流加熱した。これをグラス
フィルターでろ過し、続いてイソプロピルアルコール、
メタノール及びクロロホルムで十分洗浄した後、ろ過し
80℃の恒温槽内において1時間減圧乾燥した。
【0044】次に、スルファニル酸17.1gと水30
mlを200mlの三ッ口フラスコに取り、水酸化ナトリウ
ムでpHを8.5に調整して完全均一系にした。これ
に、乾燥粉体5gを加え、油浴中で4時間還流加熱し
た。これをグラスフィルターでろ過し、続いて水及びメ
タノールで十分洗浄した後、ろ過し80℃の恒温槽内に
おいて1時間減圧乾燥させて実施例1にかかる充填剤を
得た。
【0045】溶出例1−1 上記実施例1で作成した充填剤を内径4.6mm、長さ
25cmのステンレススチール製カラムに平衡スラリー
法で充填し、充填カラムを作成した。このカラムを用い
てウラシル(50ppm)、チミン(50ppm)、グ
アニン(150ppm)、シトシン(300ppm)、
アデニン(150ppm)の核酸塩基5種類の分離状態
を調べた。移動相は、0.2MNH42PO4(pH
3.50)を1.0ml/minで送液し、検出は254nm
で行った。また注入量は7μlであった。得られたクロ
マトグラムを図4に示す。得られた結果では、ウラシ
ル、チミン、グアニン、アデニン、シトシンの
ピークが溶出し、大きなテーリングもなく良好に分離し
ている。
【0046】溶出例1−2 上記実施例1で作成した充填剤を内径4.6mm、長さ
25cmのステンレススチール製カラムに平衡スラリー
法で充填し、充填カラムを作成した。このカラムを用い
てノルエピネフリン、エピネフリン、ドーパミン(各1
00ppm)のカテコールアミン3種類の分離状態を調
べた。移動相は、0.1MNaH2PO4(H2O:CH3
CN=92:8、pH3.50)を1.0ml/minで送液
し、検出は270nmで行った。また注入量は7μlで
あった。得られたクロマトグラムを図5に示す。得られ
た結果では、ノルエピネフリン、エピネフリン、
ドーパミンのピークが溶出し、大きなテーリングもなく
良好に分離している。
【0047】比較例1−1 既知のカラム充填剤(特開昭63−171678号公報
に記載される方法により得られたシリコーンポリマーに
よりシリカゲルを被覆し、スペーサー基としてエポキシ
基、修飾基としてスルホン基を用いたもの)について、
溶出例1−2と同様の溶離挙動を調べた。
【0048】溶出例1−2と比較例1−1を比較する
と、いずれもある程度保持時間が長く、各試料が良好に
分離しており、分離効率が高い。しかし、長時間移動相
を通液すると、本実施例にかかる充填剤の分離効率はほ
とんど変化がないのに対して、既知のカラム充填剤は、
ピーク形状が変形し、分離効率が大幅に低くなってい
る。これは、シリカゲルを完全に被覆していないことに
より、酸性移動相の影響を受け、導入した化学修飾基が
剥離したためと思われる。
【0049】さらに、実施例1のカラム充填剤と比較す
ると、比較例として用いたカラム充填剤は、多孔性担体
をシリコーンポリマーで被覆し、シリコーンポリマー上
にSi−R′−X基が導入され、すなわち、親水基(エ
ポキシ基)を介してスルホン基が直接導入されており、
一方で、本実施例にかかるカラム充填剤はエポキシ基に
さらに疎水基を介してスルホン基を導入している。この
疎水基導入のため、さらに分離効率が高くなっていると
思われる。
【0050】多孔性担体のシリコーンポリマーによる被
膜状態の検討 溶出挙動に対する多孔性担体の極性基の影響を調べるた
め、本実施例により得られたカラム充填剤と、比較例1
−1に用いたカラム充填剤、その他市販のカラム充填剤
において、シリコーンポリマーによる被覆状態の相違を
検討した。具体的には、カラム充填剤についてメチルレ
ッド呈色法により多孔性担体(シリカゲル)のシリコー
ンポリマーによる被覆状態を調べた。
【0051】メチルレッド呈色法とは、調べたい充填剤
100mgをトルエン10mlに分散し、そこへ0.1
%メチルレッド−トルエン溶液を100μl加え、よく
振り、このときの呈色で判断するというものである。
「メチルレッド呈色法」によれば、多孔性担体上に存在
するシラノールの有無を検出することができる。
【0052】すなわち、図6に示すように、シリコーン
ポリマー12の膜がない又は一部剥離している場合、多
孔性担体10の表面にシラノール26が露出して、表面
の酸性が強い固体酸となっている。従って、多孔性担体
がシリコーンポリマーで十分に被覆されていない場合、
シラノールが検出され赤紫色を呈し、多孔性担体がシリ
コーンポリマーで十分に被覆されている場合は、シラノ
ールが検出されずオレンジ色を呈したままである。
【0053】なお、本呈色反応は非水系の呈色反応であ
るため、塩を形成し、遊離するH+をもたないスルホン
基は呈色に関与しないと考えられる。本実施例により得
られたカラム充填剤及び比較例1−1で用いたカラム充
填剤、についてメチルレッド呈色反応を行った。結果を
表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】この結果、比較例1−1に用いたカラム充
填剤をはじめ市販のカラム充填剤においては赤紫色を呈
したが、本実施例にかかるカラム充填剤ではオレンジ色
を呈したままであった。また、その他の市販のカラム充
填剤について調べたところ全てにおいて赤紫色を呈し
た。従って、従来のカラム充填剤においては、完全にシ
リコーンポリマーにより被覆されていないが、本発明に
かかる方法によれば完全にシリコーンポリマーで多孔性
担体表面が被覆されていることが示唆される。
【0056】従って、多孔性担体を完全に被覆すること
により、担体表面に従来より多量のスルホン基を導入す
ることが可能であり、また、多孔性担体の持つ極性基
(たとえば、シリカゲルのシラノール基)の影響も受け
ず、さらに、長時間通液によるシリコーンポリマーによ
る被膜の剥離も防止でき、耐久性、安定性に優れ、分離
能の高いカラム充填剤を得ることが可能であることが明
らかとなった。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかるカラ
ム充填剤は、シリコーン樹脂が担体を完全かつ均一にコ
ートした樹脂カプセル型であるため、ここの粉体の持つ
極性基(例えばシリカゲルのシラノール基)の影響をほ
とんど受けない。また、イオン交換充填剤としての利用
上、移動相は水系で使用することが多いが、これは一般
的に化学修飾基を剥す一因である。しかし、本充填剤は
疎水性のシリコーンポリマーで完全に被覆してあるた
め、化学修飾基の根元への影響が少なく、安定性や耐久
性に優れ分離能の高い充填剤が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる一段階スルホン化法の工程説明
図である。
【図2】本発明にかかる二段階スルホン化法の工程説明
図である。
【図3】本発明にかかる直接スルホン化法の工程説明図
である。
【図4】本発明の実施例1にかかる充填剤による溶出例
1−1により得られたクロマトグラムである。
【図5】本発明の実施例1にかかる充填剤による溶出例
1−2により得られたクロマトグラムである。
【図6】メチルレッド呈色法の説明図である。
【符号の説明】
10 多孔性担体(シリカゲル) 12 シリコーンポリマー 14 疎水性基(R) 16 スルホン基(X) 18 エポキシ基(R′) 20 疎水性基−スルホン基(−R−X基) 22 −Si−疎水性基−スルホン基(−Si−R−X
基) 24 −Si−エポキシ基−疎水性基−スルホン基(−
Si−R′−R−X基) 26 シラノールのOH基
フロントページの続き (72)発明者 山口 道広 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Si−R−X(Rは疎水性基、Xはスル
    ホン基)結合を有するシリコーンポリマーで実質的に全
    面が被覆された多孔性担体よりなることを特徴とするカ
    ラム充填剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカラム充填剤において、
    多孔性担体がシリカゲルであることを特徴とするカラム
    充填剤。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のカラム充填剤におい
    て、メチルレッド呈色法により赤紫色を呈さず、オレン
    ジ色を呈することを特徴とするカラム充填剤。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載のカラム充填剤にお
    いて、Rは炭素数1〜30の炭化水素基であることを特
    徴とするカラム充填剤。
  5. 【請求項5】 多孔性担体をシリコーンポリマーで被覆
    する工程と、 前記被覆シリコーンポリマーの−Si−H基に、二重結
    合を有するR−X基を結合させ、−Si−R−X基を形
    成する修飾工程と、 を含むことを特徴とするカラム充填剤の製造方法。
  6. 【請求項6】 多孔性担体をシリコーンポリマーで被覆
    する工程と、 前記被覆シリコーンポリマーの−Si−H基に、二重結
    合を有し他端にエポキシ基R′を有する中間基を結合さ
    せ−Si−R′基を形成する中間基修飾工程と、 前記中間基のエポキシ基にアミノ基又は水酸基を有する
    −R−X基を反応させ、−Si−R′−R−X基を形成
    する修飾工程と、 を含むことを特徴とするカラム充填剤の製造方法。
  7. 【請求項7】 多孔性担体をシリコーンポリマーで被覆
    する工程と、 前記被覆シリコーンポリマーの−Si−H基を疎水化す
    るシリコーンポリマーの疎水基修飾工程と、 前記疎水基を直接スルホン化してXを反応させ、−Si
    −R−X基を形成する修飾工程と、 を含むことを特徴とするカラム充填剤の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項4〜6に記載されるカラム充填剤
    の製造方法において、多孔性担体がシリカゲルであるこ
    とを特徴とするカラム充填剤の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項4〜7に記載されるカラム充填剤
    の製造方法において、Rが炭素数1〜30の炭化水素基
    であることを特徴とするカラム充填剤の製造方法。
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WO1998044344A1 (fr) * 1997-03-28 1998-10-08 Shiseido Company, Ltd. Chromatographie en phase liquide et remplissage de colonne
JP4962490B2 (ja) * 2006-03-29 2012-06-27 ダイソー株式会社 修飾シリカゲル及びその利用

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