JPH08261649A - 吸水治具装置 - Google Patents

吸水治具装置

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JPH08261649A
JPH08261649A JP6372995A JP6372995A JPH08261649A JP H08261649 A JPH08261649 A JP H08261649A JP 6372995 A JP6372995 A JP 6372995A JP 6372995 A JP6372995 A JP 6372995A JP H08261649 A JPH08261649 A JP H08261649A
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water absorbing
jig device
absorbing
flat plate
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JP6372995A
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Takahiko Yamamoto
多嘉彦 山本
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 平板からの除水効率が高く、かつ、稼働中の
摩耗又は弾力性の喪失により、吸水部材の除水効果が低
減することのない除水装置を提供する。 【構成】 上面及び下面に多孔板25を備えたボックス
枠20と、ボックス枠20の前後にボックス枠20に平
行となるように配置された従動主軸14及び駆動主軸1
5と、駆動主軸15を駆動するためのモータ40と、従
動主軸14及び駆動主軸15を周回し、かつ、ボックス
枠20の上下面において多孔板25に接するように設置
してある吸水ベルト1とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対象物の表面に付着し
ている水滴などを吸水する吸水治具装置に関し、特に洗
浄後のシャドウマスクや樹脂製凸版等の表面の水滴など
を吸水する吸水治具装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の吸水治具装置としては、
2本のローラーを円筒軸が平行となるように配置し、そ
れぞれの外周面に吸水部材を取り付けたものが知られて
いる。図13(a)は、従来の吸水治具装置の斜視図で
あり、図13(b)は、そのA−A断面図である。
【0003】2本のロール61は、その回転軸が平行と
なるように互いの近傍に配置され、図示省略のモータに
より、それぞれ矢印B、Cの方向へ回転している。ロー
ル61の外周面には、ドーナツ形状をしたスポンジ又は
人工皮革等からなる吸水部材62が軸方向に積層されて
いる。平板63は、洗浄後のシャドウマスク等であり、
表面に水滴などが付着している。平板63は、ロール6
1の間に挿入され、その上下面を吸水部材62に接触さ
せながら、矢印Dの方向に引き抜かれる。
【0004】吸水部材62は、平板63と接触する接触
部64において一旦圧縮され、その後、接触部の後端に
おいて復元することにより平板表面の液体を吸引する。
液体を含んだ吸水部材62は、そのままローラの周りを
一回転する。吸水部材62は、再び平板63との接触部
64に達すると、今度は、含んでいた液体を平板63上
に放出しながら圧縮され、次に復元するときに、再び接
触部64周辺の液体を吸引する。このように、従来の吸
水治具装置は、ローラ61を回転させることにより、接
触部64において吸水部材62の圧縮、復元を繰り返
し、復元時に平板63上から液体を除去していた。
【0005】また、上記吸水治具装置の他に、強制吸引
型の吸水治具装置も従来から使用されている。強制吸引
型の吸水治具装置では、ロール61として、吸水部材6
2を取り付ける外周面に複数の開口を設けた中空軸を用
い、その中空軸をボルテックスブロワーに接続してい
る。図14は、このような吸水治具装置の断面図であ
る。図14に示したように、この吸水治具装置において
は、吸水部材62が含んでいる液体は、ボルテックスブ
ロワーにより中空軸の中へ吸引される。従って、吸水部
材は、接触部において吸水した後、一回転して再び接触
部へ達するまでに、再び乾燥した状態となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の吸水治具装置では、継続して使用すると、吸水部材が
吸引した液体により飽和するために、平板からの除水効
果に限界があった。例えば、最終洗浄後のシャドウマス
クは、1平方メーター当たり約700グラムの水をその
表面に付着させているが、従来の除水措置では、その内
630グラム程度しか除去できず、約70グラムがシャ
ドウマスクに残留していた。従って、シャドウマスク
は、吸水治具装置で除水した後に、ブロワーにより温風
を吹きつけて乾燥させるという乾燥工程に通すことで、
完全に乾燥されていた。このために、シャドウマスクの
乾燥には、多くの電力を消費し、多額の電気料金を浪費
するという問題があった。
【0007】これに対し、強制吸引型の従来の吸水治具
装置では、吸水部材が含んでいる液体は、ローラの中空
部を通って排出されるため、吸水部材が液体で飽和する
ことはない。従って、強制吸引型でない従来の吸水治具
装置より高い除水効果が得られていたが、それでも、上
述したシャドウマスクの例では、1平方メートル当たり
約4グラムの洗浄水が残留し、シャドウマスクを完全に
乾燥させるために、乾燥工程で多くの電力を消費すると
いう問題を解決するには至っていなかった。
【0008】また、上述の2種類の吸水治具装置におけ
る基本的な吸水メカニズムは、吸水部材を平板に押しつ
け、圧縮、復元を繰り返すことにより吸水するというも
のである。このために、稼働中に、吸水部材の弾力性が
失われたり、摩耗したりすることにより除水効果が低下
し、2週間程度で吸水部材を交換しなければならないと
いう問題があった。さらに、吸水部材内部に塩化鉄が浸
透、付着し、目詰まりを起こしやすいという問題もあっ
た。ここで、塩化鉄は、シャドウマスクの素材である鉄
と、エッチング液(塩酸)とが反応することにより生じ
るものである。塩化鉄は、始めに吸水部材の表面に付着
するものであるが、吸水部材の圧縮、復元を繰り返し行
っているうちに、吸水部材の深い部分に進入し、蓄積さ
れるのである。
【0009】そこで、本発明の第1の目的は、前述の課
題を解決して、平板からの除水効率が極めて高く、後の
乾燥工程における消費電力を低減させることのできる吸
水治具装置を提供することである。本発明の第2の目的
は、稼働中に、摩耗又は弾力性の喪失により、吸水部材
の除水効果が低減することのない吸水治具装置を提供す
ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、対象物の表面から液体を除去す
る吸水治具装置において、平面状の吸水部及びその吸水
部とは別の位置に設けられた排水部を有する支持手段
と、支持手段の吸水部と排水部を含む外周面上に周回さ
れ、可撓性のある平帯状の吸水手段と、吸水手段を支持
手段の周りに周回させる駆動手段とを備えたことを特徴
としている。請求項2の発明は、請求項1に記載の吸水
治具装置において、支持手段は、中空体であり、吸水部
及び排水部が複数の開口を有し、内部を排気する排気部
を有することを特徴としている。請求項3の発明は、請
求項2に記載の吸水治具装置において、排水部は、吸水
部に略平行な平面であり、排水部及び吸水部を、排気部
に連通し、内部方向への撓みを防止する補強部材を有す
ることを特徴としている。請求項4の発明は、請求項2
又は請求項3に記載の吸水治具装置において、排水部の
開口を流動する流体の流量を調節する流量調節手段を有
することを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1の発明によれば、吸水手段は、駆動手
段より駆動力を伝達されることにより支持手段の外周を
周回する。また、吸水手段は、支持手段を周回する間
に、吸水部において対象物から液体を吸収し、排水部に
おいて吸収した液体を放出する。請求項2の発明によれ
ば、中空である支持手段は、内部の空気を排気部から排
気することにより内部を減圧し、吸水部及び排水部に位
置する吸水手段の内側と外側の間で、圧力差を発生させ
ることが可能となる。請求項3の発明によれば、互いに
略平行な平面である吸水部と排水部の間に補強部材があ
るのために、支持手段の内部を減圧することにより、吸
水部と排水部とに内部方向へ撓ませる力が作用すると、
補強部材がそれに対する反作用を発生させる。請求項4
の発明によれば、流量調節手段は、排水部の開口を流動
する流体の流量を調節する。
【0012】
【実施例】以下、図面等を参照して、実施例について、
さらに詳しくに説明する。 (第1実施例)図1は、本発明に係る吸水治具装置を2
台上下に向かい合わせ、その間にシャドウマスクなどの
平板を挿入しているところの斜視図である。図2は、本
発明に係る吸水治具装置の分解図である。図3は、本発
明に係る吸水治具装置の組立図であり、図4〜図9は、
部品図である。
【0013】はじめに、本実施例の構成について説明す
る。ボックス枠20は、多孔板25a及び25bを保持
するための枠体であり、図4に示すように、前後及び左
右の4面からなる。ボックス枠20の中には、図3に示
すように、ボックス枠20にステー板30を取り付ける
ための取り付けシャフト21が2本が、その両端を、ボ
ックス枠20の左右の面に設けてある開口に貫通させる
ことにより取り付けてある。また、ボックス枠20の片
方の側面(図3では、右側)には、さらに排気口を設
け、その排気口にバキュームソケット22(図9)が取
り付けてある。
【0014】多孔板25は、ボックス枠20の上下に取
り付けられる複数の開口を有する平板であり(図5)、
酸洗加工により、開口の縁などの鋭角な角部を取り除い
たパンチングメタル等を使用している。ここで、多孔板
25の開口は、開口の中心を結ぶ直線LM が、ボックス
枠20の前後面に対して垂直である直線LR となす角F
が、15度〜75度を有するような配列により、また、
直線LR が多孔板25上のいずれの位置あっても、少な
くとも1の開口と交わるようなピッチ間隔により設けて
ある。
【0015】図3に示すように、多孔板25a及び25
bの間には、多孔板25が、ボックス枠20の内側へ撓
むことを防ぐための補強部材であるステー単管23及び
ステー単管26を複数配置してある。ステー単管23
は、外周面に4つの円形開口を有する中空円柱であり、
ステー単管26は、開口等を有さない中実円柱である
(図7、図8)。ステー単管23は、上下の端面が多孔
板25に接するように、2本の取り付けシャフト21の
間に2列に配置してある。また、ステー単管23の側面
の向きは、側面に設けられた円形開口のうち、向かい合
う2つの開口の中心を通る線が、ボックス枠20の前後
面又は左右面に垂直に交わるように揃えてある。これ
は、ステー単管23が、その開口を互いの側面で塞ぐこ
とがないようにし、多孔板25の開口から、バキューム
ソケット22が接続されているボックス枠20の排気口
まで流体が流動できるようにしたものである。一方、ス
テー単管26は、上下の端面が多孔板25に接するよう
に、ボックス枠20の前面と隔壁17の間に配置してあ
る。
【0016】隔壁17は、ボックス20を2つの部分に
仕切りるための板である(図6参照)。これによりボッ
クス枠20は、バキュームソケット22を接続する開口
部、ステー単管23、及び、2本の取り付けシャフト2
1がある部分と、ステー単管26がある部分に仕切られ
る。なお、隔壁17と多孔板25の間は、仕切られた二
つの部分の間で流体が流動しないように塞がれている。
【0017】ステー板30は、従動主軸14及び駆動主
軸15を支持するため2枚の板であり、図2または図3
に示すように、取り付けシャフト21を介してボックス
枠20の左右の側面に取り付けられている。
【0018】従動主軸14及び駆動主軸15は、後述の
吸水ベルト1を駆動するための駆動手段である。従動主
軸14は、直径がボックス枠20の上下方向の幅より小
さい、若しくは、同じサイズの軸であり、ボックス枠2
0の前方に、ボックス枠20の前面にその主軸が平行と
なるように、ステー板30に固定してある。また、従動
主軸14には、ステー板30に固定してある部分より内
側に、2個のベアリング11を介して、従動ローラ10
が回転可能に取り付けてある。さらに、従動主軸14の
ステー板30に固定してある部分より外側の両端は、そ
れぞれベアリング12を介して、本実施例の装置を支持
するアームに取り付けてある。
【0019】駆動主軸15は、直径がボックス枠20の
上下方向の幅より小さい、若しくは、同じサイズの軸で
あり、ボックス枠20の後方に、ボックス枠20の後面
にその主軸が平行となるように、ステー板30にベアリ
ングを介して取り付けてある。また、図2に示すよう
に、駆動主軸15は、ベースプレート31及びベースプ
レート35を介してステー板30aに取り付けられてい
るモータ40に接続してある。ここで、モータ40は、
回転速度の調整が可能なモータであり、例えば、減速器
付きパルスモータを用いている。
【0020】吸水ベルト1は、除水対象である平板にそ
の面を接触させることにより、平板から液体を吸引する
ための吸水部材であり、吸水性及び可撓性を有する平帯
状の部材をループ状に成形したものである。本実施例で
は、吸水ベルト1として、例えば、直径が10ミクロン
以下の繊維より製造され、その内部に多数の微細な空間
を有する人工皮革を用いている。この吸水ベルト1は、
従動主軸14及び駆動主軸15を周回し、かつ、ボック
ス枠20の上下面において多孔板25a、25bに接す
るように設置してある。
【0021】本実施例では、図1に示すように、2台の
吸水治具装置を1組とし、それぞれの上面と下面が、前
後方向に若干ずれた状態で対向するように設置する。こ
こで、前後方向に若干ずれたとは、ボックス枠20の前
後方向の長さの1/3程度ずれていることを意味する。
また、2台の吸水治具装置の間の距離は、その間に平板
50を挿入したときに、吸水ベルト1が、多孔板25に
接している面の全面において、平板50に接するように
調整する。さらに、バキュームソケット22は、ボック
ス枠20と多孔板25に囲まれた空間(以下、この空間
を支持体内部といい、この空間以外の空間を支持体外部
という)を減圧するためのボルテックスブロワーに接続
する。なお、平板50は、2台の吸水治具装置の前面よ
り、その間に挟み込むように挿入し、装置の後面の方へ
(図1の矢印Aの方向へ)引き抜く。
【0022】次に、本実施例の吸水治具装置の動作につ
いて説明する。図10は、図1に示したように配置した
2台の吸水治具装置のB−B断面図である。図中、左側
が装置の前面であり、平板50は、EからFの方向へ一
定の速度で移動している。
【0023】本実施例では、はじめに、バキュームソケ
ット22に接続したボルテックスブロワー(図示省略)
を駆動し、支持体内部を減圧する。このとき、2枚の多
孔板25には、支持体の内外の圧力差により、支持体内
部の方向へ撓ませる力が作用するが、多孔板25は、ス
テー単管23及びステー単管26により、支持体内部か
ら支えられているために、平坦な状態を維持する。
【0024】次に、モータ40を駆動し、その駆動力を
駆動主軸15を介して吸水ベルト1に伝達する。これに
より吸水ベルト1は、ボックス枠20、従動主軸14、
及び、駆動主軸15の周りを周回する。そして、平板5
0を装置の前面より挿入して、後方へ引き抜く。このと
き、モータ40の回転方向及び速度は、吸水ベルト1が
位置EからFの区間において、平板50と相対速度を生
じないように設定する。
【0025】位置EからFの区間は、本実施例の吸水部
であり、吸水ベルト1が、平板50から除水を行う区間
である。本実施例では、吸水部を平面で構成したため
に、局部で平板に短時間接触している従来の吸水治具装
置と異なり、吸水ベルト1は、位置EからFまで移動す
る一定の時間、平板50に接触し続ける。従って、吸水
部材1は、機械的に圧縮膨張しなくても、その素材自信
が有する吸水力により、次第に平板50上の液体を吸収
することが可能となっている。特に本実施例では、吸水
ベルト1として、内部に微細な空間を多数有する人工皮
革を採用したために、その微細空間で生じる毛細管現象
により、平板50に付着している液体は、効率よく吸水
ベルト1に吸収される。
【0026】また、この吸水部において、吸水ベルト1
は、多孔板25に設けられた開口(J1 〜Jn )の下面
(又は上面)を次々と通過する。ここで、支持体内部は
減圧されているために、開口に面している吸水ベルト1
では、多孔板25側と平板50側の間で圧力差が生じ
る。この結果、吸水ベルト1内に取り込まれた液体は、
平板50側から多孔板25側へ引き寄せられ、平板50
との接触面では、さらに平板50からの液体の吸収が促
進される。
【0027】吸水ベルト1は、位置Fまで達すると、吸
収した液体を保持したまま平板50から離れ、駆動主軸
15を周回してボックス枠20の上面へ移動し、本実施
例における排水部である、位置GからHの区間を通過す
る。吸水ベルト1は、排水部において再び多孔板25に
接し、多孔板25に設けられた開口の上面(又は下面)
を次々と通過する。開口において、吸水ベルト1は、再
び支持体内部の低圧にさらされるために、保持している
液体は、多孔板25側へ引き寄せられる。この結果、吸
水ベルト1は、保持していた液体を支持体内部へ放出す
るとともに、支持体外部から周囲空気を吸収する。これ
により、吸水ベルト1は位置Hに達するまでに、保持し
ていた液体のほぼ全部を支持体内部へ放出し、再び乾燥
した状態に復帰する。なお、吸水ベルト1から支持体内
部へ放出された液体は、同時に吸い込まれた空気ととも
に、ステー単管23中空部又はその側面の開口部を通っ
て、バキュームソケット22まで流動し、支持体外部へ
排気される。
【0028】位置Hを通過した吸水ベルト1は、従動主
軸14を周回して位置Eに達し、再び平板50に接触し
て平板50に付着している液体を吸収する。上述のよう
に設置した2台の吸水治具装置の間に、例えば、洗浄工
程を終了したシャドウマスクを通過させたところ、シャ
ドウマスクに付着していた水分の内99.9977%ま
でを除去することが可能であった。また、シャドウマス
クの除水を連続して2週間行った後に、吸水ベルト1の
状態を検査したところ、吸水ベルト1の摩耗、その他の
損傷は認められず、さらに連続して使用することが可能
であった。
【0029】(第2実施例)図11は、本発明に係る第
2実施例の断面図である。本実施例は、排水部を通る流
体の流量を調整する流量調節手段として、吸水ベルト1
と多孔板25の間に、多孔板24を設置してある点にお
いて、第1実施例と異なっている。
【0030】多孔板24は、例えば、多孔板25と同じ
形状の開口を、同じ配列で設けてあるものであり、装置
の稼働中に、ボックス枠20の前後方向に移動すること
が可能であるように設置してある。本実施例では、多孔
板24を前後にずらすと、多孔板24の開口と多孔板2
5の開口の互いに重なり合う面積が変化する。その結
果、多孔板25を通って支持体内部へ流入する流体の流
量を調整することが可能である。
【0031】例えば、平板50の表面が、非常に多くの
液体を付着させており、排水部に達する吸水ベルト1が
多量の液体を含むときは、多孔板24の開口と多孔板2
5の開口の重なり合う面積が大きくなるように、多孔板
24を移動する。これにより、排水部における吸水ベル
ト1の排水効率を高めることが可能である。逆に、排水
部に達する吸水ベルト1が、比較的乾燥した状態である
場合には、多孔板25の開口が塞がれるように多孔板2
4を移動する。これにより、排水部から支持体内部へ、
大量の気体が流入し、その結果として、支持体内部の圧
力が上がり、吸水部における吸水ベルト1の吸水効率が
低下することを防ぐことが可能である。
【0032】(その他の実施例)本発明に係る吸水治具
装置は、以上説明した実施例に限定されることはなく、
種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明に含
まれる。 1)上記の実施例では、吸水治具装置2台使用する例に
ついて説明したが、本発明の吸水治具装置は、1台のみ
を用いて平板の除水を行うことも可能である。図12
に、本発明に係る吸水治具装置を1台のみ使用して、平
板51を除水しているところを模式的に示した。この場
合には、平板51は、吸水ベルト1が周回運動している
吸水治具装置の上面に乗せ、はじめに片面のみを除水し
た後、上下面を反対にして再び吸水治具装置にのせ、反
対面を除水する。このような使用方法では、除水しよう
とする平板の厚み等にあわせて、装置の調整をする必要
がないために、特に、多品種少量生産をする平板を除水
するのに有効である。
【0033】2)上記の実施例では、吸水部において、
吸水ベルト1と平板50とが相対速度を有さないよう
に、吸水ベルト1の周回速度を調整しているが、これ
は、吸水ベルト1と平板50とが一定の相対速度を有す
るように調整してもよい。この場合には、吸水ベルト1
が、平板50上の異物を拭き取る等の副次的な効果を得
ることが可能となる。
【0034】3)図5において、多孔板25の開口を円
形孔として描いているが、これは、多孔板25の表面の
滑らかさを損なわず、吸水ベルト1が開口において摩耗
する又は引っかかる等のことがなければ、スリット状な
ど、円形以外の形状の開口であってもよい。
【0035】4)上記実施例では、2枚の多孔板25の
間に挿入する補強部材としてステー単管23及びステー
単管26を複数用いているが、これは、多孔板25から
支持体内部へ流入する液体、気体が、ボックス枠20に
設けられた排気口まで流動することを妨げるような補強
部材であれば、他のものを使用することも可能である。
一例としては、金属薄膜からなるハニカムであって、そ
の側面に複数の開口を設けたもの等がある。
【0036】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1の
発明によれば、吸水部は、平面状とし、吸水手段と対象
物の接触面積を増大させたので、吸水手段は、機械的に
圧縮膨張させなくても、効率よく対象物から液体を除去
するとが可能となり、かつ、吸水手段の寿命を長くする
ことが可能となるという効果がある。
【0037】請求項2の発明によれば、吸水部及び排水
部に複数の開口を設け、かつ、中空体である支持体の内
部を減圧したので、吸水手段の吸水部のおける吸水効
率、及び、排水部における排水効率を増大できるという
効果がある。
【0038】請求項3の発明によれば、排水部は、吸水
部に略平行な平板としてので、装置体積を小さくするこ
とが可能であるとともに、吸水部と排水部の間に補強部
材を挿入したので、支持体内部を減圧しても吸水部と排
水部が支持体内部へ撓むことを防ぐことが可能である。
さらに、補強部材は、吸水部と排水部を排気部に連通す
るものとしたので、吸水部と排水部から支持体にへ流入
した流体を容易に排気部から排気することが可能である
という効果がある。
【0039】請求項4の発明によれば、流量調節手段に
より、排気部を通って支持体の内部へ流入する流体の流
量を調整するので、本発明に係る装置が効率よく稼働す
るように、支持体の内部の圧力を適正な値に維持するこ
とが可能であるとの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吸水治具装置の実施態様例の斜視
図。
【図2】本発明に係る吸水治具装置の分解図。
【図3】本発明に係る吸水治具装置の組立図。
【図4】本発明に係る吸水治具装置のボックス枠の3面
図。
【図5】本発明に係る吸水治具装置の多孔板の2面図。
【図6】本発明に係る吸水治具装置の隔壁の2面図。
【図7】本発明に係る吸水治具装置のステー単管23の
模式図。
【図8】本発明に係る吸水治具装置のステー単管26の
模式図。
【図9】本発明に係る吸水治具装置のバキュームソケッ
トの断面図。
【図10】図1のB−B断面図。
【図11】本発明に係る第2実施例の断面を示した図。
【図12】本発明に係る吸水治具装置の実施態様例の斜
視図。
【図13】従来の吸水治具装置。
【図14】強制吸引型の従来の吸水治具装置の断面図。
【符号の説明】
1 吸水ベルト1 14 従動主軸14 15 駆動主軸15 17 隔壁 20 ボックス枠 21 取り付けシャフト 22 バキュームソケット 23 ステー単管 24 多孔板 25 多孔板 26 ステー単管 30 ステー板 31 ベースプレート 35 ベースプレート 40 モータ 50 平板 51 平板 61 ロール 62 吸水部材 63 平板 64 接触部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物の表面から液体を除去する吸水治
    具装置において、 平面状の吸水部及びその吸水部とは別の位置に設けられ
    た排水部を有する支持手段と、 前記支持手段の前記吸水部と前記排水部を含む外周面上
    に周回され、可撓性のある平帯状の吸水手段と、 前記吸水手段を前記支持手段の周りに周回させる駆動手
    段とを備えた、ことを特徴とする吸水治具装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の吸水治具装置におい
    て、 前記支持手段は、中空体であり、前記吸水部及び前記排
    水部が複数の開口を有し、内部を排気する排気部を有す
    る、ことを特徴とする吸水治具装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の吸水治具装置におい
    て、 前記排水部は、前記吸水部に略平行な平面であり、 前記排水部及び前記吸水部を、前記排気部に連通し、内
    部方向への撓みを防止する補強部材を有する、ことを特
    徴とする吸水治具装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載の吸水治具
    装置において、 前記排水部の開口を流動する流体の流量を調節する流量
    調節手段を有する、ことを特徴とする吸水治具装置。
JP6372995A 1995-03-23 1995-03-23 吸水治具装置 Pending JPH08261649A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108895773A (zh) * 2018-07-27 2018-11-27 江西美宝利实业有限公司 一种无纺布用干燥装置
CN113758152A (zh) * 2021-09-13 2021-12-07 山东嘉元新能源材料有限公司 一种用于烘干铜箔的烘干装置及其烘干方法

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