JPH08261346A - 圧力制御弁 - Google Patents

圧力制御弁

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JPH08261346A
JPH08261346A JP9137795A JP9137795A JPH08261346A JP H08261346 A JPH08261346 A JP H08261346A JP 9137795 A JP9137795 A JP 9137795A JP 9137795 A JP9137795 A JP 9137795A JP H08261346 A JPH08261346 A JP H08261346A
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Kiyoshi Takahashi
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Toyooki Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 密閉した油タンクの内部を貯蔵作動油量の急
激な変動にかかわりなく常時一定の圧力範囲内に維持し
得る圧力制御弁を、大型化を抑制して大流量の圧縮空気
を排気可能にし、大容量の油タンクに好適に使用する。 【構成】 圧縮空気源P1に接続する供給ポートPと油
タンク1の空間Cに接続する第1負荷ポートA1、第2
負荷ポートA2と外気に開放する第1排気ポートE1、
第2排気ポートE2とを弁本体16の嵌合孔17へ軸方
向に間隙を有して開口し、嵌合孔17には弁体21を軸
方向へ摺動自在に嵌合して設け、弁体21には自重に基
づき設定した設定圧力に負荷ポート側の圧力を対向作用
して設け、負荷ポート側の圧力が設定圧力より高い場合
の第2位置Yでは、弁体21が第1負荷ポートA1を第
1排気ポートE1に連通して第2負荷ポートA2を第2
排気ポートE2に連通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、密閉した油タンク内部
を常時一定の圧力範囲内に維持するのに好適な圧力制御
弁に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の圧力制御弁を適用するものとし
て、本出願人の出願に係る特願平6−106036号の
如き図5に示すものがある。このものは、塵埃が多い環
境下に設置して良好に使用し得るよう作動油を貯蔵する
油タンク25内部を密閉して設け、密閉した内部の貯蔵
作動油上の空間C1に圧縮空気が流通する流路29を連
通して内部を常時圧縮空気により予圧を付与して設け、
内部の予圧を圧力検出センサ30で検出し、制御器31
で設定した一定範囲の設定圧力と比較して設け、流路2
9に配設した電磁方向切換弁32を制御器31からの通
電信号により切換操作し、予圧が設定圧力の下限より低
い場合には油タンク25の内部に圧縮空気を導入したり
予圧が設定圧力の上限より高い場合には内部の圧縮空気
を排気したり予圧が設定圧力の範囲内にある場合には内
部を遮断したりして、油圧ポンプ33の吸入吐出や外部
負荷より戻り流路34を流れての作動油の還流による貯
蔵作動油量の急激な増減にかかわりなく油タンク25内
部を常時一定の圧力範囲内に維持して設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる構成
では、油タンク25内部に高圧力を付与することによる
油タンク25の破損を阻止するよう油タンク25内部を
微圧な圧力範囲(0.0003MPaから0.002M
Pa)内に維持しているため、微圧な油タンク25内部
と大気圧である外気との圧力差が少なく、外部負荷より
戻り流路34を流れての作動油の還流による貯蔵作動油
量の急激な増加に伴い油タンク25内部の圧縮空気を電
磁方向切換弁32の負荷ポートAより排気ポートEを流
して外気に排気する際に、負荷ポートA、排気ポートE
の有効断面積を大きく設けないと、大流量の圧縮空気が
排気できずに油タンク25内部の圧力が微圧な圧力範囲
を超えて上昇してしまい、特に大容量の油タンクでこの
傾向が顕著であり、電磁方向切換弁32は負荷ポート
A、排気ポートEの有効断面積を満足させる各ポート
P、A、Eの有効断面積が大きい大型のものを必要とす
る問題点があった。本発明は、かかる問題点を解決する
もので、大型化を抑制して大流量の圧縮空気を排気可能
にし、大容量の油タンクに好適に使用し得るようにした
圧力制御弁を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、弁本
体の嵌合孔へ軸方向に間隙を有して供給ポートと第1負
荷ポートと第2負荷ポートと第1排気ポートと第2排気
ポートとを開口して設け、供給ポートは圧縮空気源に接
続し、第1負荷ポートと第2負荷ポートは作動油を貯蔵
する内部を密閉して貯蔵作動油を油圧ポンプで吸入吐出
して外部負荷に供給したり外部負荷より作動油が還流し
たりして貯蔵作動油量が変動する油タンクの貯蔵作動油
上の空間に接続し、第1排気ポートと第2排気ポートは
外気に開放して設け、弁本体の嵌合孔には弁体を軸方向
へ摺動自在に嵌合して設け、弁体にはその軸方向に自重
に基づき設定した設定圧力に負荷ポート側の圧力を対向
作用して設け、負荷ポート側の圧力が設定圧力より低い
場合には弁体が第1負荷ポートを供給ポートに連通して
第2負荷ポートを遮断する第1位置と、負荷ポート側の
圧力が設定圧力より高い場合には弁体が第1負荷ポート
を第1排気ポートに連通して第2負荷ポートを第2排気
ポートに連通する第2位置と、負荷ポート側の圧力と設
定圧力とが圧力平衡する場合には弁体が各ポート間を遮
断する中立位置とを有して成る。また、弁本体の嵌合孔
に軸方向へ摺動自在に嵌合した弁体にはその軸方向にば
ね力を対向作用して設け、このばね力差に基づき設定し
た設定圧力に負荷ポート側の圧力を対向作用して設けて
も良い。
【0005】
【作用】かかる本発明の構成において、設定圧力を維持
したい一定の圧力範囲の上限より低く下限より高く弁体
の自重若しくはばね力差により設定し、圧縮空気を供給
していない状態では弁体が自重若しくはばね力差に基づ
く設定圧力で第1位置に位置しており、この状態で圧縮
空気源より圧縮空気を供給すると、圧縮空気は供給ポー
トより第1負荷ポートを流れて油タンク内部の貯蔵作動
油上の空間に導入されて内部に予圧を付与し、圧縮空気
を供給し続けることで内部に予圧を付与する負荷ポート
側の圧力が上昇して設定圧力と圧力平衡すると、弁体が
第1位置から中立位置に切換操作されて各ポート間を遮
断し、内部に付与する予圧は設定圧力に制御される。そ
して、油タンクの内部に貯蔵した作動油が油圧ポンプに
より吸入吐出され貯蔵作動油量が減少して内部の予圧が
低下し負荷ポート側の圧力が設定圧力より低くなると、
弁体が中立位置から第1位置に切換操作されて圧縮空気
が供給ポートより第1負荷ポートを流れて油タンク内部
の空間に導入して予圧を上昇し、予圧の上昇により負荷
ポート側の圧力が上昇して設定圧力と圧力平衡すると、
弁体が第1位置から中立位置に切換操作されて各ポート
間を遮断する。また、外部負荷より作動油が油タンクの
内部に還流され貯蔵作動油量が増加して内部の予圧が上
昇し負荷ポート側の圧力が設定圧力より高くなると、弁
体が中立位置から第2位置に切換操作されて油タンク内
部の貯蔵作動油上の空間にある圧縮空気が第1負荷ポー
トより第1排気ポートを流れると共に、第2負荷ポート
より第2排気ポートを流れて外気に排気して予圧を下降
し、予圧の下降により負荷ポート側の圧力が下降して設
定圧力と圧力平衡すると、弁体が第2位置から中立位置
に切換操作されて各ポート間を遮断する。
【0006】このようにして、油タンク内部を設定圧力
より下限が低く上限が高い微圧な圧力範囲内に維持す
る。そして、圧縮空気源に接続する供給ポート側の圧力
は微圧な圧力範囲内に維持する油タンク内部との圧力差
が大きく、弁体の第1位置で圧縮空気を供給ポートから
第1負荷ポートを流して油タンク内部に導入する際に、
供給ポート側と油タンク内部との大きな圧力差により大
流量の圧縮空気を導入することができて供給ポート及び
第1負荷ポートの有効断面積を大きく設けなくて良く、
弁体の第2位置で油タンク内部の貯蔵作動油上の空間に
ある圧縮空気を外気に排気する際に、圧縮空気を第1負
荷ポートより第1排気ポートを流して排気するのに加
え、第2負荷ポートより第2排気ポートを流して外気に
排気するから、微圧な油タンク内部と大気圧である外気
との小さな圧力差でも大流量の圧縮空気を排気すること
ができる。このため、従来の如き、供給ポートと負荷ポ
ートと排気ポートの各ポートの有効断面積を大きく設け
た弁に比し、弁全体の大型化を抑制することができて大
流量の圧縮空気を排気可能にでき、大容量の油タンクに
好適に使用することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1(A)において、1は油タンクで、内部に
作動油を貯蔵して貯蔵作動油上に空間Cを設け、この内
部を密閉して設けている。2は油圧ポンプで、電動機3
により回転駆動されて油タンク1内部に貯蔵の作動油を
一端にストレーナ4を有した吸入流路5を介して吸入し
吐出流路6へ吐出して図示しない外部負荷に供給するよ
う設けている。7は戻り流路で、外部負荷より排出され
た作動油を油タンク1内部に還流するよう設けている。
8は圧力制御弁で、供給ポートPと第1負荷ポートA1
と第2負荷ポートA2と第1排気ポートE1と第2排気
ポートE2とを有し、供給ポートPは供給流路9により
圧縮空気源P1に接続し、第1負荷ポートA1と第2負
荷ポートA2は負荷流路10に並列接続して油タンク1
の貯蔵作動油上の空間Cに接続し、第1排気ポートE1
と第2排気ポートE2は一端にサイレンサ11を有した
排気流路12に並列接続して外気に開放して設けてい
る。13は供給流路9に配設したドレン排出器付きエア
フイルタ、14は供給流路9にドレン排出器付きエアフ
イルタ13の後側に配設したリリーフ付き減圧弁で、二
次側圧力を0.05MPa(メガパスカル)に減圧制御
するよう設定圧力を設定して設けている。15は吸気弁
15Aと排気弁15Bとを備えた吸排気安全弁で、負荷
流路10に分岐接続した分岐流路10Aに配設し、吸気
弁15Aの設定圧力を油タンク1内部の維持したい一定
の圧力範囲の下限(0.0005MPa)より低い−
0.002MPaに設定すると共に、排気弁15Bの設
定圧力を維持したい一定の圧力範囲の上限(0.002
5MPa)より高い0.003MPaに設定して設けて
いる。
【0008】以下、圧力制御弁8の構成を図1(B)に
おいて説明する。16は弁本体で、図1(B)の縦方向
に配置し、内部に嵌合孔17を貫設したスリーブ部材1
8を装着して有している。19、20は弁本体16の軸
方向両端に固定して設けた蓋部材で、嵌合孔17の両端
開口を閉塞している。弁本体16の嵌合孔17にはその
下方より順次軸方向に間隙を有して供給ポートPと第1
負荷ポートA1と第1排気ポートE1と第2排気ポート
E2と第2負荷ポートA2とを開口して設けている。1
6Aは弁本体16を着脱自在に固定して設けたマニホー
ルド部材で、供給ポートPが接続する供給流路9と、第
1負荷ポートA1と第2負荷ポートA2が並列接続する
負荷流路10と、第1排気ポートE1と第2排気ポート
E2が並列接続する排気流路12とを有している。21
は嵌合孔17に軸方向へ摺動自在に嵌合した弁体で、ラ
ンド部21A、21B、21Cを軸方向に間隙を有して
設けている。そして、弁本体21はその自重に基づき設
定圧力(0.0015MPa)を設定して設けると共
に、その下方端に第1負荷ポートA1と第2負荷ポート
A2の少なくともどちらか一方が含まれる負荷ポート側
の圧力を第1負荷ポートA1より流路22を介して導入
し設定圧力に対向作用して設けている。また、弁体21
の上方端は流路23を介して第2排気ポートE2に接続
している。圧力制御弁8は負荷ポート側の圧力が設定圧
力より低い場合には弁体21が第1負荷ポートA1を供
給ポートPに連通して第2負荷ポートA2を遮断する第
1位置X(図1(A)に示す。)と、負荷ポート側の圧
力が設定圧力より高い場合には弁体21が第1負荷ポー
トA1を第1排気ポートE1に連通して第2負荷ポート
A2を第2排気ポートE2に連通する第2位置Y(図1
(A)に示す。)と、負荷ポート側の圧力と設定圧力と
が圧力平衡する場合には弁体21が各ポートP、A1、
A2、E1、E2間を遮断する中立位置Z(図1に
(A)に示す。)とを有している。
【0009】次にかかる構成の作動を説明する。図1
(A)、(B)は圧縮空気源P1より圧縮空気を供給し
ていない状態を示し、圧力制御弁8は弁体21の自重に
基づく設定圧力で第1位置Xに位置し、弁体21のラン
ド部21Aが供給ポートPの嵌合孔17への開口個所よ
り下方にあり、ランド部21Bが第1負荷ポートA1の
開口個所と第1排気ポートE1の開口個所間にあり、ラ
ンド部21Cが第2負荷ポートA2の開口個所を閉塞
し、第1負荷ポートA1を供給ポートPに連通して第2
負荷ポートA2を遮断している。
【0010】この状態で、圧縮空気源P1より圧縮空気
を供給すると、圧縮空気は供給ポートPより第1負荷ポ
ートA1を流れて油タンク1内部の貯蔵作動油上の空間
Cに導入されて内部に予圧を付与する。そして、圧縮空
気を供給し続けることで内部に予圧を付与する負荷ポー
ト側の圧力が上昇して設定圧力(0.0015MPa)
と圧力平衡すると、圧力制御弁8は弁体21が第1位置
Xから中立位置Zに切換操作されて上昇した負荷ポート
側の圧力に基づく作用力で上方向へ摺動して図2に示す
如きに成り、ランド部21Aが供給ポートPの開口個所
を閉塞し、ランド部21Bが第1排気ポートE1の開口
個所を閉塞し、ランド部21Cが第2負荷ポートA2の
開口個所を閉塞し、各ポートP、A1、A2、E1、E
2間を遮断する。これにより、油タンク1の内部に付与
する予圧は設定圧力に制御される。
【0011】この油タンク1内部の予圧が設定圧力に制
御された状態で、電動機3により油圧ポンプ2を回転駆
動して油タンク1内部の貯蔵作動油を吸入吐出して外部
負荷に供給すると、貯蔵作動油量が急激に減少して内部
の予圧が低下する。そして、予圧の低下により負荷ポー
ト側の圧力が設定圧力より低くなると、圧力制御弁8は
弁体21が中立位置Zから第1位置Xに切換操作されて
図1の状態に復帰し、圧縮空気が供給ポートPより第1
負荷ポートA1を流れて油タンク1内部の空間Cに導入
して予圧を上昇し、予圧の上昇により負荷ポート側の圧
力が上昇して設定圧力と圧力平衡すると、弁体21が第
1位置Xから中立位置Zに切換操作されて図2に示す如
きに成り、各ポートP、A1、A2、E1、E2間を遮
断する。
【0012】また、油タンク1内部の予圧が設定圧力に
制御された状態で、外部負荷より排出した作動油が戻り
流路7を流れて油タンク1内部に還流すると、貯蔵作動
油量が急激に増加して内部の予圧が上昇する。そして、
予圧の上昇により負荷ポート側の圧力が設定圧力より高
くなると、圧力制御弁8は弁体21が中立位置Zから第
2位置Yに切換操作されて上昇した負荷ポート側の圧力
に基づく作用力で上方向へ摺動して図3に示す如きに成
り、ランド部21Aが供給ポートPの開口個所を閉塞
し、ランド部21Bが第1排気ポートE1の開口個所と
第2排気ポートE2の開口個所間に摺動し、ランド部2
1Cが第2負荷ポートA2の開口個所より上方に摺動
し、第1負荷ポートA1を第1排気ポートE1に連通し
て態2負荷ポートA2を第2負荷ポートA2を第2排気
ポートE2に連通する。そして、油タンク1内部の空間
Cにある圧縮空気が負荷流路10より第1負荷ポートA
1、第1排気ポートE1を流れると共に、第2負荷ポー
トA2、第2排気ポートE2を流れて外気に排気して予
圧を下降し、予圧の下降により負荷ポート側の圧力が下
降して設定圧力と圧力平衡すると、圧力制御弁8は弁体
21が第2位置Yから中立位置Zに切換操作されて設定
圧力を設定する自重で下方向へ摺動して図2に示す如き
に成り、各ポートP、A1、A2、E1、E2間を遮断
する。このようにして、油タンク1内部を、弁体21の
自重に基づき設定した0.0015MPaの設定圧力よ
り下限が低く上限が高い0.0005MPaから0.0
025MPaの微圧な圧力範囲内に維持する。
【0013】かかる作動で、供給ポートPに接続する供
給流路9の圧力はリリーフ付き減圧弁14で0.05M
Paに設定して0.0005MPaから0.0025M
Paの微圧な圧力範囲内に維持する油タンク1内部との
圧力差が大きく、弁体21の第1位置Xで圧縮空気を供
給ポートPから第1負荷ポートA1を流して油タンク1
内部の空間Cに導入する際に、供給ポートP側と油タン
ク1内部の大きな圧力差により大流量の圧縮空気を導入
することができて供給ポートP、第1負荷ポートA1の
有効断面積を大きく設けなくて良く、弁体21の第2位
置Yで油タンク1内部の空間Cにある圧縮空気を外気に
排気する際に、圧縮空気を第1負荷ポートA1より第1
排気ポートE1を流して排気するのに加え、第2負荷ポ
ートA2より第2排気ポートE2を流して外気に排気す
るから、微圧な油タンク1内部と大気圧である外気との
小さな圧力差でも大流量の圧縮空気を排気することがで
きる。このため、従来の如き、供給ポートと負荷ポート
と排気ポートの各ポートの有効断面積を大きく設けた弁
に比し、圧力制御弁8は弁全体の大型化を抑制すること
ができて大流量の圧縮空気を排気可能にでき、大容量の
油タンクに好適に使用することができる。
【0014】また、圧力制御弁8は、油タンク1内部の
貯蔵作動油量の増減に伴う予圧の上昇下降に応じる負荷
ポート側の圧力で弁体21を中立位置Zから各位置X、
Yに切換操作して、油圧ポンプ2による貯蔵作動油の吸
入吐出や外部負荷より戻り流路7を流れての作動油の還
流による貯蔵作動油量の急激な変動にかかわりなく油タ
ンク1内部を常時一定の圧力範囲(0.0005MPa
から0.0025MPa)内に維持することができるか
ら、従来の如き、圧力検出センサ、制御器を不要にでき
て低コストにすることができる。さらにまた、設定圧力
を弁体21の自重に基づいて設定しているため、設定圧
力をばね力、パイロツト圧力、電磁力等により設定する
ものに比べ、格別の部材を必要とせず部品点数を削減で
き、より低コストにすることができる。
【0015】図4は本発明の他実施例を示し、一実施例
と同一個所については同符号を付して説明を省略し、異
なる個所についてのみ説明する。圧力制御弁8Aは弁本
体16を図4の横方向に配置し、弁体21Dの軸方向両
端に大きなばね力のばね24Aと小さなばね力のばね2
4Bとを収装し、弁体21Dにばね24A、24B力を
対向作用して設け、このばね24A、24B力差に基づ
き設定圧力(0.0015MPa)を設定して設けてい
る。
【0016】作動は、図4は圧縮空気を供給していない
状態を示し、弁体21はばね24A、24B力差に基づ
く設定圧力で左方端にあり第1負荷ポートA1を供給ポ
ートPに連通して第2負荷ポートA2を遮断する第1位
置X(図1(A)に示す。)に位置している。そして、
圧縮空気の供給で油タンク内部に予圧を付与する負荷ポ
ート側の圧力が上昇して設定圧力と圧力平衡すると、弁
体21Dが図4の右方向へ摺動して第1位置Xから中立
位置Zに切換操作され、一実施例と同様に、油タンク内
部の貯蔵作動油量の増減に伴う予圧の上昇下降に応じる
負荷ポート側の圧力で弁体21Dが中立位置Zと各位置
X、Y間を切換操作される。
【0017】そして、圧力制御弁8Aは、弁全体の大型
化を抑制できて大流量の圧縮空気を排気可能にでき、大
容量の油タンクに好適に使用することができ、また、従
来の如き圧力検出センサ、制御器を不要にできて低コス
トにすることができると言った一実施例と同様の作用効
果を得ることができる。さらにまた、設定圧力を弁体2
1Dの軸方向に対向作用したばね24A、24B力差に
基づいて設定しているため、弁体に負荷ポート側の圧力
に軸方向へ対向作用するばね力に基づいて設定圧力を設
定して設ける場合と比べ、0.0015MPaと言う非
常に微圧な設定圧力を設定するのに各ばね24A、24
B自体はばね力を低くすることなく線径を十分なものに
でき、長期間にわたる弁体21Dの軸方向への摺動で各
ばね24A、24Bに繰り返し作用するせん断力に対応
できて耐久性を向上することができる。さらにまた、ば
ね24A、24B力差に基づいて設定圧力を設定してい
るため、弁体21Dを摺動自在に嵌合した弁本体16の
配置方向にとらわれることなくできる。
【0018】
【発明の効果】このように本発明は、弁本体の嵌合孔へ
軸方向に間隙を有して供給ポートと第1負荷ポートと第
2負荷ポートと第1排気ポートと第2排気ポートとを開
口して設け、供給ポートは圧縮空気源に接続し、第1負
荷ポートと第2負荷ポートは作動油を貯蔵する内部を密
閉して貯蔵作動油を油圧ポンプで吸入吐出して外部負荷
に供給したり外部負荷より作動油が還流したりして貯蔵
作動油量が変動する油タンクの貯蔵作動油上の空間に接
続し、第1排気ポートと第2排気ポートは外気に開放し
て設け、弁本体の嵌合孔には弁体を軸方向へ摺動自在に
嵌合して設け、弁体にはその軸方向に自重若しくはばね
力差に基づき設定した設定圧力に負荷ポート側の圧力を
対向作用して設け、負荷ポート側の圧力が設定圧力より
低い場合には弁体が第1負荷ポートを供給ポートに連通
して第2負荷ポートを遮断する第1位置と、負荷ポート
側の圧力が設定圧力より高い場合には弁体が第1負荷ポ
ートを第1排気ポートに連通して第2負荷ポートを第2
排気ポートに連通する第2位置と、負荷ポート側の圧力
と設定圧力とが圧力平衡する場合には弁体が各ポート間
を遮断する中立位置とを有しているため、大型化を抑制
できて大流量の圧縮空気を排気可能にでき、大容量の油
タンクに好適に使用することができる。また、圧力制御
弁は、油タンク内部の貯蔵作動油量の増減に伴う予圧の
上昇下降に応じる負荷ポート側の圧力で弁体を中立位置
から第1位置と第2位置とに切換操作して、貯蔵作動油
量の急激な変動にかかわりなく油タンク内部を常時一定
の圧力範囲内に維持することができるから、従来の如
き、圧力検出センサ、制御器を不要にできて低コストに
することができる効果を有する。また、請求項1のもの
では、設定圧力を弁体の自重に基づいて設定しているた
め、設定圧力を設定する格別の部材を必要とせず部品点
数を削減でき、より低コストにすることができる効果を
有する。また、請求項2のものでは、設定圧力を弁体の
軸方向に対向作用したばね力差に基づいて設定している
ため、微圧な設定圧力を設定する場合であっても各ばね
自体はばね力を低くすることなく線径を十分なものにで
き、長期間にわたる弁体の軸方向への摺動で各ばねに繰
り返し作用するせん断力に対応できて耐久性を向上する
ことができる。さらにまた、弁体を摺動自在に嵌合した
弁本体の配置方向にとらわれることなくできる効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、(A)は回路図、
(B)は圧力制御弁の縦断面図である。
【図2】図1(B)の圧力制御弁の作動状態を示す縦断
面図である。
【図3】図2とは異なる作動状態を示す圧力制御弁の縦
断面図である。
【図4】本発明の他実施例を示した圧力制御弁の縦断面
図である。
【図5】従来例を示した回路図である。
【符号の説明】
1油タンク 2油圧ポンプ 8、8A圧力制御弁 16、弁本体 17嵌合孔 21、21D弁体 24A、24Bばね C空間 P供給ポート A1第1負荷ポート A2第2負荷ポート E1第1排気ポート E2第2排気ポート X第1位置 Y第2位置 Z中立位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁本体の嵌合孔へ軸方向に間隙を有して
    供給ポートと第1負荷ポートと第2負荷ポートと第1排
    気ポートと第2排気ポートとを開口して設け、供給ポー
    トは圧縮空気源に接続し、第1負荷ポートと第2負荷ポ
    ートは作動油を貯蔵する内部を密閉して貯蔵作動油を油
    圧ポンプで吸入吐出して外部負荷に供給したり外部負荷
    より作動油が還流したりして貯蔵作動油量が変動する油
    タンクの貯蔵作動油上の空間に接続し、第1排気ポート
    と第2排気ポートは外気に開放して設け、弁本体の嵌合
    孔には弁体を軸方向へ摺動自在に嵌合して設け、弁体に
    はその軸方向に自重に基づき設定した設定圧力に負荷ポ
    ート側の圧力を対向作用して設け、負荷ポート側の圧力
    が設定圧力より低い場合には弁体が第1負荷ポートを供
    給ポートに連通して第2負荷ポートを遮断する第1位置
    と、負荷ポート側の圧力が設定圧力より高い場合には弁
    体が第1負荷ポートを第1排気ポートに連通して第2負
    荷ポートを第2排気ポートに連通する第2位置と、負荷
    ポート側の圧力と設定圧力とが圧力平衡する場合には弁
    体が各ポート間を遮断する中立位置とを有して成る圧力
    制御弁。
  2. 【請求項2】 弁本体の嵌合孔へ軸方向に間隙を有して
    供給ポートと第1負荷ポートと第2負荷ポートと第1排
    気ポートと第2排気ポートとを開口して設け、供給ポー
    トは圧縮空気源に接続し、第1負荷ポートと第2負荷ポ
    ートは作動油を貯蔵する内部を密閉して貯蔵作動油を油
    圧ポンプで吸入吐出して外部負荷に供給したり外部負荷
    より作動油が還流したりして貯蔵作動油量が変動する油
    タンクの貯蔵作動油上の空間に接続し、第1排気ポート
    と第2排気ポートは外気に開放して設け、弁本体の嵌合
    孔には弁体を軸方向へ摺動自在に嵌合して設け、弁体に
    はその軸方向にばね力を対向作用して設け、このばね力
    差に基づき設定した設定圧力に負荷ポート側の圧力を対
    向作用して設け、負荷ポート側の圧力が設定圧力より低
    い場合には弁体が第1負荷ポートを供給ポートに連通し
    て第2負荷ポートを遮断する第1位置と、負荷ポート側
    の圧力が設定圧力より高い場合には弁体が第1負荷ポー
    トを第1排気ポートに連通して第2負荷ポートを第2排
    気ポートに連通する第2位置と、負荷ポート側の圧力と
    設定圧力とが圧力平衡する場合には弁体が各ポート間を
    遮断する中立位置とを有して成る圧力制御弁。
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