JPH08261208A - 複合アクチュエータ - Google Patents

複合アクチュエータ

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Publication number
JPH08261208A
JPH08261208A JP28245695A JP28245695A JPH08261208A JP H08261208 A JPH08261208 A JP H08261208A JP 28245695 A JP28245695 A JP 28245695A JP 28245695 A JP28245695 A JP 28245695A JP H08261208 A JPH08261208 A JP H08261208A
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JP
Japan
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piston
cylinder tube
magnetic screw
rotation
shaft
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Pending
Application number
JP28245695A
Other languages
English (en)
Inventor
Terumasa Takeuchi
輝正 竹内
Korei Nozawa
好令 野沢
Daiki Maki
大樹 真木
Yasuhiro Yoshida
泰裕 吉田
Katayuki Endou
方志 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転運動と直動運動の同期を正確にとって、
回転軸の突出端を任意の経路でスムーズに回転及び直動
可能な複合アクチュエータを提供すること。 【構成】 複合アクチュエータ11は、中空状のシリン
ダチューブ20と、シリンダチューブ20の中心に固設
され、外周に螺旋状の着磁帯13が形成された雄磁気ネ
ジ軸12と、シリンダチューブ20内に摺動自在に嵌合
されたピストン17と、内周に螺旋状の着磁帯28が形
成された雌磁気ネジ18と、ピストン17の端面に付設
されピストン17に対し回転自在なスラストベアリング
15と、シリンダチューブ20の外に突出する突出端と
を備える回転軸14とを有し、ピストン17がシリンダ
チューブ20内を摺動することにより、回転軸14が直
進運動と回転運動とを同時に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転運動と直進運動と
を兼ね備えた複合アクチュエータに関し、さらに詳細に
は、回転運動と直進運動とが同時に行われる複合アクチ
ュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、ロボットハンド等におい
て、回転運動と直進運動とを同時に行う複合アクチュエ
ータが使用されている。図7及び図8に、回転運動と直
進運動とを同時に行う従来の複合アクチュエータ101
を示す。これは、特公昭49−41550号に開示され
ている技術である。ロボットハンド102が、シリンダ
内を摺動するピストン103と一体的に設けられてい
る。ピストン103は、中空状のシリンダチューブ10
4内を摺動する。シリンダチューブ104の中心には、
ガイド棒105が固設されている。ガイド棒105の外
周には、ガイド溝106が形成されている。ピストン1
03の内面には、ガイド溝106に対して転動可能で、
かつピストン103に対して常に定位置にあって回転可
能な状態にガイドボール109が保持されている。ま
た、ピストン103は、復帰バネ107により上方向に
付勢されている。また、シリンダチューブ104には、
ピストン103より上側の位置に油圧供給ポート108
が形成されている。
【0003】次に、上記構成を有する従来の複合アクチ
ュエータ101の作用を説明する。図7は、油圧供給ポ
ート108に作動油が供給されていない状態を示してい
る。また、図8は、油圧供給ポート108に作動油が供
給されている状態を示している。油圧供給ポート108
に作動油が供給されていない場合、ピストン103は、
復帰バネ107に付勢されてシリンダチューブ104の
中空部の上側に位置している。このとき、ロボットハン
ド102は、シリンダチューブ104から最も離間した
位置にある。また、ガイドボール109がガイド溝10
6の上端部にあり、ロボットハンド102は、図7に示
すように、図の平面上にある。
【0004】次に、油圧供給ポート108に作動油が供
給された場合、ピストン103が下向きに移動され、図
8の状態になる。このとき、ロボットハンド102は、
ロボットハンド102に最も近い位置にある。また、ガ
イドボール109がガイド溝106の下端部にあり、ロ
ボットハンド102は、図8に示すように、図と垂直な
位置に回転している。ここで、ロボットハンド102
が、図7の位置から図8の位置に移動する場合に、ロボ
ットハンド102の上下方向の位置、及びロボットハン
ド102の回転方向の位置は共に、ガイド溝106とガ
イドボール109とにより一義的に決定されるため、ロ
ボットハンド102の上下運動と回転運動とは、正確に
同期されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
複合アクチュエータには、次のような問題点があった。
すなわち、ガイドボール109が、ピストン103の内
面孔で回転し、かつガイド溝106に沿って転動するの
で、転動部等で摩耗粉が発生し、その摩耗粉により孔や
溝が削られたり、またガイドボール109に傷が付いた
りすることがあり、それにより、ロボットハンド102
の回転運動及び上下運動がスムーズでなくなる問題があ
った。その結果、ロボットハンド102が把持している
ワークの位置が狂ったりする問題があった。
【0006】本発明は、回転運動と直動運動とを同時に
行って、回転軸の突出端を任意の経路でスムーズに回転
及び直動可能な複合アクチュエータを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の複合アクチュエータは、(1)中空状のシ
リンダチューブと、(2)シリンダチューブの中心に固
設され、外周に螺旋状の着磁帯が形成された雄磁気ネジ
軸と、(3)シリンダチューブ内に摺動自在に嵌合さ
れ、シリンダチューブに対する回転を防止する回転防止
手段を備えるピストンと、(4)内周に螺旋状の着磁帯
が形成された雌磁気ネジと、ピストンの端面に付設され
ピストンに対し回転自在な回転保持手段と、シリンダチ
ューブの外に突出する突出端とを備える回転軸とを有
し、(5)ピストンがシリンダチューブ内を摺動するこ
とにより、回転軸が直進運動と回転運動とを同期して行
う。
【0008】また、本発明の複合アクチュエータは、
(1)中空状のシリンダチューブと、(2)シリンダチ
ューブの中心に固設され、外周に螺旋状の着磁帯が形成
された雄磁気ネジ軸と、(3)シリンダチューブ内に摺
動自在に嵌合されると共に、内周に螺旋状の着磁帯が形
成された雌磁気ネジと、(4)シリンダチューブの外に
突出する突出端とを備えるピストンとを有し、(5)ピ
ストンがシリンダチューブ内を摺動することにより、突
出端が直進運動と回転運動とを同期して行う。
【0009】また、本発明の複合アクチュエータは、上
記複合アクチュエータにおいて、前記雄磁気ネジ軸が、
外周全周に螺旋状の切れ目のない着磁帯が形成された一
体的な磁気ネジ部を有し、前記雌磁気ネジが、内周全周
に螺旋状の切れ目のない着磁帯が形成された一体的な雌
磁気ネジ部を有することを特徴とする。また、本発明の
複合アクチュエータは、上記複合アクチュエータにおい
て、前記ピストンの端面であって、前記シリンダの空気
室に駆動空気を供給する空気孔に対応する位置に、ショ
クアブソーバ用カップが取り付けられていることを特徴
とする。
【0010】
【作用】直動型シリンダアクチュエータのピストンが摺
動すると、回転軸はピストンと一体的に摺動する。同時
に、回転軸の内周に備えられている雌磁気ネジが、固設
されている雄磁気ネジより磁力を受ける。ここで、ピス
トンは回転防止手段により、シリンダチューブに対して
回転しないようにすると良い。そして、回転軸は回転保
持手段により、ピストンに対して回転自在に取り付けら
れているので、回転軸はピストンの摺動に伴ってシリン
ダチューブの軸心方向に直進摺動すると同時に、ピスト
ンに対してシリンダチューブの軸心を中心にして回転運
動する。これにより、回転軸は、直進運動と回転運動を
同時に行う。
【0011】回転軸が直進運動と回転運動とを同時に行
うとき、直進する位置は、シリンダチューブ内を摺動す
るピストンの位置により決定される。同時に、回転軸が
回転する位置は、雄磁気ネジ軸に対する回転軸の位置、
すなわち、雄磁気ネジ軸はシリンダチューブに固設され
ているので、シリンダチューブに対する回転軸の位置に
より決定される。従って、回転軸の直進位置と回転位置
とは、共にシリンダチューブに対するピストンの位置に
より一義的に定められる。このことから、雄磁気ネジ軸
と雌磁気ネジとの各々の着磁帯を任意に設計することに
より、回転軸に取り付けたハンド等を空間の任意の経路
を辿らせることが可能である。
【0012】また、ピストンに回転防止手段を取り付け
ない場合には、外部手段により、回転軸に対して任意の
回転を与えることが可能である。また、回転軸をピスト
ンと一体に形成することもできる。この場合、ピストン
の外部突出部を構成する突出端が直進運動と回転運動と
を同期して行う。この場合は、ピストンの外周部が、ピ
ストンチューブの内面と直進摺動すると同時に回転摺動
する。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例である複
合アクチュエータを図面に基づいて詳細に説明する。図
1に複合アクチュエータ11の構成を断面図で示す。シ
リンダボディは、中空円筒状のシリンダチューブ20と
その両端を塞ぐ左エンドカバー21,右エンドカバー2
2により構成されている。右エンドカバー22の左側端
面の中心には、シリンダチューブ20の中心線に沿っ
て、外周に螺旋状の着磁帯13を有する雄磁気ネジ軸1
2が片持ち状態でボルトにより固設されている。
【0014】また、シリンダチューブ20の内部には、
シリンダチューブ20に対して摺動可能にピストン17
が嵌合されている。また、ピストン17の中心に形成さ
れた孔が雄磁気ネジ軸12に嵌合しており、ピストン1
7は、雄磁気ネジ軸12に対しても摺動自在である。図
4に図1のCC断面図を示す。図4に示すように、ピス
トン17の外周断面及びシリンダチューブ20の内周断
面は、楕円形状であり、各々が嵌合しているので、ピス
トン17はシリンダチューブ20に対する回転が防止さ
れており、ピストン17はシリンダチューブ20に対し
て摺動はするが、回転することがない。
【0015】一方、ピストン17の左端面には、スラス
トベアリング15を介して、回転軸14が回転自在に止
めリング16により保持されている。回転軸14は、中
空形状であり、その中空部には、内周に螺旋状の着磁帯
28が形成された雌磁気ネジ18が固設されている。雌
磁気ネジ18は、中空形状であり、その中空部には、雄
磁気ネジ軸12が位置している。ここで、雌磁気ネジ1
8の内周と雄磁気ネジ軸12の外周の間には、わずかな
隙間が形成され、雌磁気ネジ18と雄磁気ネジ軸12と
は接触しない状態でお互いに保持されている。
【0016】回転軸14の左端は、左エンドカバー21
の中央孔よりシリンダチューブ20の外に突出してい
る。突出した回転軸14の左端には、図中上方向に延び
たハンド33が取り付けられている。シリンダチューブ
20内は、ピストン17により左右に、左空気室25と
右空気室26との2つの空気室に分けられている。左エ
ンドカバー21には、左空気室25と連通する左空気ポ
ート19が形成されている。また、右エンドカバー22
には、右空気室26と連通する右空気ポート34が形成
されている。
【0017】次に、複合アクチュエータ11で使用して
いる雄磁気ネジ軸12及び雌磁気ネジ18の構成を詳細
に説明する。雄磁気ネジ軸12は、図5に示すように、
ロッド部材31、及びロッド部材31の外周に嵌合され
接着された雄スパイラル円筒磁石32より構成される雄
磁気ネジ軸12とから構成されている。ロッド部材31
は、高透磁性の材料(例えば鉄、酸化鉄、ニッケル、コ
バルト若しくはこれらを主成分とする合金その他の化合
物等)より成形されている。雄スパイラル円筒磁石32
は円筒形状の磁石であって、螺旋状に形成された複数本
の着磁帯13を有している。隣接する着磁帯13同士は
着磁の極性が逆向きとなっている。すなわち、ある着磁
帯13において外面にN極が着磁されていれば、その隣
の着磁帯13においては外面にS極が着磁されている。
そして、図5に示すように、雄磁気ネジ軸12の表面に
は、螺旋状にN極とS極とが交互に着磁された着磁帯1
3が整然と形成されている。
【0018】一方、回転軸14の内側には、雄磁気ネジ
12軸に対応する位置に雌磁気ネジ18が固設されてい
る。雌磁気ネジ18は、図5に示すように、中空円筒状
の雌スパイラル円筒磁石29が、高透磁性材料(例えば
鉄、酸化鉄、ニッケル、コバルト若しくはこれらを主成
分とする合金その他化合物等)から成形されるジャケッ
ト部材30の内周に固着されることにより構成されてい
る。雌磁気ネジ18の内周には、図5に示すように、螺
旋状にN極とS極とが交互に着磁された着磁帯28が形
成されている。雄スパイラル円筒磁石32の外周半径は
rであり、雌スパイラル円筒磁石29の内周半径はr+
αである。ここで、αは、雌スパイラル円筒磁石29と
雄スパイラル円筒磁石32との隙間を示している。
【0019】上記構成を有する雄スパイラル円筒磁石3
2及び雌スパイラル円筒磁石29は、以下の特徴を有し
ている。すなわち、機械的強度に優れる。中空部分に強
度部材を挿入するか、又は周囲を強度部材で覆うことが
できるからである。図5の磁気ネジでは、ロッド部材3
1及びジャケット部材30が、かかる強度部材に相当す
る。この強度部材により機械的強度が確保されるので、
雄スパイラル円筒磁石32及び雌スパイラル円筒磁石2
9として、磁石材料としては優れるが材質的に脆いフェ
ライト系や希土類系の材料で形成しても問題はない。そ
して、強度部材を高透磁性の材料で構成すれば、雄スパ
イラル円筒磁石32及び雌スパイラル円筒磁石29の強
い磁力を更に有効に利用することができる。
【0020】次に、上記構成を有する複合アクチュエー
タ11の作用を説明する。図1は、左空気ポート19に
圧縮空気が供給され、ピストン17が右側に押し付けら
れている状態を示している。この状態では、回転軸14
は、シリンダチューブ20に最も近い位置にあり、ハン
ド33が左方向から見て上向きに位置している。次に、
図示しない電磁弁により、圧縮空気の供給が、左空気ポ
ート19から右空気ポート34へ切り替えられた場合を
説明する。ピストン17は、圧縮空気に押されて左方向
に移動する。このとき、ピストン17の断面形状が楕円
状であり、同形状のシリンダチューブ20と嵌合してい
るので、ピストン17は回転せずにシリンダチューブ2
0内を摺動する。
【0021】ピストン17が、図中矢印Aで示すように
左方向に直進移動すると、雌磁気ネジ18も共に直進移
動するため、回転軸14の内側に固設された雌磁気ネジ
18が雄磁気ネジ軸12の着磁帯13より磁力を受け
る。回転軸14は、スラストベアリング15によりピス
トン17に対して回転自在に取り付けられているので、
回転軸14は、図中矢印Bで示すように、左方向から見
て時計回りに回転する。ここで、シリンダチューブ20
の中央線上に固設された一体的な雄磁気ネジ軸12が、
外周全周に螺旋状の着磁帯13を有しており、また、回
転軸14の内側に固設された一体的な雌磁気ネジ18
が、内周全周に螺旋状の着磁帯28を有しているので、
ピストン17の摺動により、雌磁気ネジ18が雄磁気ネ
ジ軸12から磁力を受け、回転軸14が回転されるとき
に、回転軸14の回転がスムーズであり、回転ムラが発
生することがない。
【0022】すなわち、雄磁気ネジ軸12が、円筒形状
に形成された永久磁石材料の外周面全周に切れ目なく螺
旋着磁された雄スパイラル円筒磁石32が、高透磁性の
ロッド部材31に嵌合され構成されており、また、回転
軸14の構成要素の1つである雌磁気ネジ18が、円筒
形状に形成された永久磁石材料の内周面全周に切れ目な
く螺旋着磁された雌スパイラル円筒磁石29が、高透磁
性のジャケット部材30の内周に嵌合されているので、
雌スパイラル円筒磁石29がピストン17と共に摺動し
たとき、雌スパイラル円筒磁石29がジャケット部材3
0の磁力を受けてスムーズに回転され、回転軸14に回
転ムラが発生しない。
【0023】ピストン17が左側に移動した状態を図2
に示す。ここでは、図示しないストッパーにより回転軸
14の直進運動が停止された状態である。回転軸14
は、図1のときから丁度360度回転した状態にあり、
ハンド33は、左方向から見て、図中上方向に位置して
いる。また、回転軸14は、図1の場合と比べて離間し
ている。
【0024】以上詳細に説明したように、本実施例のロ
ータリーアクチュエータ11によれば、(1)中空状の
シリンダチューブ20と、(2)シリンダチューブ20
の中心に固設され、外周に螺旋状の着磁帯13が形成さ
れた雄磁気ネジ軸12と、(3)シリンダチューブ20
内に摺動自在に嵌合され、シリンダチューブ20に対す
る回転を防止する楕円形状のピストン17と、(4)内
周に螺旋状の着磁帯28が形成された雌磁気ネジ18
と、ピストン17の端面に付設されピストン17に対し
回転自在な回転保持手段15,16と、シリンダチュー
ブ20の外に突出する突出端とを備える回転軸14とを
有し、(5)ピストン17がシリンダチューブ20内を
摺動することにより、回転軸14が直進運動と回転運動
とを同期して行うので、回転力を伝達する手段が非接触
であるため、長期間使用した場合でも、摩耗粉等が発生
せず、直進運動と回転運動との同期運動を常にスムーズ
に行わせることができる。
【0025】次に、本発明の第二の実施例を図3により
説明する。第二の実施例の主要部は、ほとんど第一の実
施例と同じなので、異なる構成のみ説明する。右エンド
カバー22に速度調整用のノズル孔24が形成され、ノ
ズル孔24の空気通路上に先端が尖った形状のノズル2
3が、ノズル孔24に対して移動可能に保持されてい
る。また、ピストン17の右端面には、右エンドカバー
22の右空気ポート孔に対応する位置に、その孔を塞ぐ
ようにショックアブソーバ用のカップ27が取り付けら
れている。
【0026】次に、上記構成を有する第二の実施例の複
合アクチュエータ11の作用を説明する。右空気ポート
34から左空気ポート19へ駆動空気の供給が切り替え
られたとき、ピストン17は右方向に移動し、右エンド
カバー22に当接して停止する。ここで、ピストン17
が右エンドカバー22に当接する前にカップ27が右空
気ポート34を塞ぐため、右空気室26内の空気が右空
気ポート34から逃げることができなくなり、ノズル孔
24から外部に逃げることになる。従って、ノズル23
によりノズル孔24の開口面積を調整することにより、
ピストン17が右エンドカバー22に当接するショック
を緩和することができる。
【0027】以上説明したように、第二の実施例の複合
アクチュエータ11によれば、ピストン17の端面であ
って、右空気室26に駆動空気を供給する右空気ポート
34の空気孔に対応する位置に、ショクアブソーバ用カ
ップ27が取り付けられているので、ピストン17が右
エンドカバー22に当接して停止する時のショックを緩
和することができる。
【0028】次に、本発明の第三の実施例を図6により
説明する。第三の実施例の主要部は、ほとんど第一の実
施例と同じなので、異なる構成のみ説明する。すなわ
ち、第三の実施例が第一の実施例と異なるのは、回転軸
14が突出端42として、ピストン41と一体的に構成
されている点、ピストン41及びシリンダチューブ20
の断面が円形状であって回転防止部材が無い点である。
従って、スラストベアリング15、止めリング16等、
ピストンに対して回転軸14を回転させるための部品は
必要ない。第三の実施例の作用が第一の実施例と異なる
のは、ピストン41がシリンダチューブ20に対して、
直進運動すると同時に回転運動することである。本実施
例によれば、スラストベアリング15等の部品を減らす
ことにより、全体の構成を簡素化することができ、コス
トダウンが可能である。
【0029】以上本発明の複合アクチュエータ11につ
いて実施例に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記
実施例に限定されることなく、色々な変形が可能であ
る。実施例では、ピストンに回転防止手段を取り付けた
場合を説明したが、ピストンに回転防止手段を取り付け
ない場合には、回転軸14の回転はフリーとなるので、
外部にガイドを設けて回転軸14に任意の回転角度を与
えることが可能である。また、ガイドを設けずに、回転
軸14の回転をフリーな状態に保つことも可能である。
【0030】本実施例では、ピストン17の回転防止手
段としてピストン17の形状を楕円形状としているが、
ピストン17の形状を円形状としてガイドピン等により
ピストン17の回転を防止してもよい。本実施例では、
回転軸14を360度回転させているが、着磁帯のリー
ド角度を変更することにより、任意の回転角度を得るこ
とができる。例えば前記実施例では、ショックアブソー
バ用のカップをピストン17の右端面にのみ取り付けた
が、左端面に取り付けてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように本発
明の複合アクチュエータによれば、中空状のシリンダチ
ューブと、シリンダチューブの中心に固設され、外周に
螺旋状の着磁帯が形成された雄磁気ネジ軸と、シリンダ
チューブ内に摺動自在に嵌合されたピストンと、内周に
螺旋状の着磁帯が形成された雌磁気ネジと、ピストンの
端面に付設されピストンに対し回転自在な回転保持手段
と、シリンダチューブの外に突出する突出端とを備える
回転軸とを有し、ピストンがシリンダチューブ内を摺動
することにより、回転軸が直進運動と回転運動とを同時
に行うので、回転力を伝達する手段が非接触であるた
め、長期間使用した場合でも、摩耗粉等が発生せず、直
進運動と回転運動との同時運動を常にスムーズに行わせ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の複合アクチュエータ11
の構成を示す断面図である。
【図2】複合アクチュエータ11の別な状態を示す断面
図である。
【図3】第二の実施例の複合アクチュエータ11の構成
を示す断面図である。
【図4】図1のCC断面図である。
【図5】雄磁気ネジ軸12と雌磁気ネジ18の構成を示
す分解斜視図である。
【図6】第三の実施例の複合アクチュエータ11の構成
を示す断面図である。
【図7】従来の複合アクチュエータの構成を示す断面図
である。
【図8】従来の複合アクチュエータの別な状態を示す断
面図である。
【符号の説明】
11 複合アクチュエータ 12 雄磁気ネジ軸 13 着磁帯 17 ピストン 18 雌磁気ネジ 20 シリンダチューブ 23 ノズル 24 ノズル孔 27 カップ 28 着磁帯 29 雌スパイラル円筒磁石 30 ジャケット部材 32 雄スパイラル円筒磁石 41 ピストン 42 突出端
フロントページの続き (72)発明者 吉田 泰裕 愛知県小牧市大字北外山字早崎3005 シー ケーディ株式会社内 (72)発明者 遠藤 方志 愛知県小牧市大字北外山字早崎3005 シー ケーディ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空状のシリンダチューブと、 前記シリンダチューブの中心に固設され、外周に螺旋状
    の着磁帯が形成された雄磁気ネジ軸と、 前記シリンダチューブ内に摺動自在に嵌合され、前記シ
    リンダチューブに対する回転を防止する回転防止手段を
    備えるピストンと、 内周に螺旋状の着磁帯が形成された雌磁気ネジと、前記
    ピストンの端面に付設されピストンに対し回転自在な回
    転保持手段と、前記シリンダチューブの外に突出する突
    出端とを備える回転軸とを有し、 前記ピストンが前記シリンダチューブ内を摺動すること
    により、前記回転軸が直進運動と回転運動とを同期して
    行うことを特徴とする複合アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 中空状のシリンダチューブと、 前記シリンダチューブの中心に固設され、外周に螺旋状
    の着磁帯が形成された雄磁気ネジ軸と、 前記シリンダチューブ内に摺動自在に嵌合されると共
    に、内周に螺旋状の着磁帯が形成された雌磁気ネジと、
    前記シリンダチューブの外に突出する突出端とを備える
    ピストンとを有し、 前記ピストンが前記シリンダチューブ内を摺動すること
    により、前記突出端が直進運動と回転運動とを同期して
    行うことを特徴とする複合アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載するもの
    において、 前記雄磁気ネジ軸が、外周全周に螺旋状の切れ目のない
    着磁帯が形成された一体的な磁気ネジ部を有し、 前記雌磁気ネジが、内周全周に螺旋状の切れ目のない着
    磁帯が形成された一体的な雌磁気ネジ部を有することを
    特徴とする複合アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項1及至請求項3に記載するものの
    1つにおいて、 前記ピストンの端面であって、前記シリンダの空気室に
    駆動空気を供給する空気孔に対応する位置に、ショクア
    ブソーバ用カップが取り付けられていることを特徴とす
    る複合アクチュエータ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106438564A (zh) * 2016-12-02 2017-02-22 王树声 一种可交叉控制的同步互锁油缸
US9954416B2 (en) 2012-02-08 2018-04-24 Nsk Ltd. Actuator, stator, motor, rotational-to-linear motion conversion mechanism, and linear actuator
CN108141125A (zh) * 2015-06-16 2018-06-08 天铁公司 磁性线性驱动装置和系统
CN110206829A (zh) * 2019-05-18 2019-09-06 夏元峰 电磁同步器

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