JPH09177716A - ロータリーアクチュエータ及びその使用方法 - Google Patents

ロータリーアクチュエータ及びその使用方法

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JPH09177716A
JPH09177716A JP7349807A JP34980795A JPH09177716A JP H09177716 A JPH09177716 A JP H09177716A JP 7349807 A JP7349807 A JP 7349807A JP 34980795 A JP34980795 A JP 34980795A JP H09177716 A JPH09177716 A JP H09177716A
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JP
Japan
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magnetic screw
rotary actuator
magnetic
screw
rotation
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JP7349807A
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English (en)
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Keiichi Inaba
啓一 稲葉
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CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方向のみの回転を出力するロータリーアク
チュエータ及びその使用方法を提供すること。 【解決手段】 本発明のロータリーアクチュエータ1
は、シリンダ2へ供給する作動流体によってピストン6
を摺動させ、螺旋状の着磁帯からなる第1磁気ネジ11
が係設されたロッド7を軸方向に移動させると、その第
1磁気ネジ11に対して配設された回転可能な第2磁気
ネジ12が、が第1磁気ネジ11の磁力を受けて回転す
るものであって、その第2磁気ネジ12の所定方向への
回転を規制する回転規制手段21を有することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ネジが係設さ
れたピストンロッドの直線運動を、磁気ネジの係設され
た回転体の回転運動に変換するロータリーアクチュエー
タに関し、特に一方向のみの回転を出力するロータリー
アクチュエータ及びロータリーアクチュエータの使用方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、圧縮空気等の流体を駆動源として
利用するロータリーアクチュエータが色々と使用されて
いる。しかし、従来のベーン型ロータリーアクチュエー
タ及びラックピニオン式ロータリーアクチュエータに
は、ロッドと直交する方向にボディが延びてしまい、ロ
ータリーアクチュエータが大型化する問題があった。ま
た、ベーン型ロータリーアクチュエータでは、シールと
ベーンとの間で流体の漏れが発生する問題があった。そ
こで、これらの問題を解決するために、本出願人は、特
開昭62−46005号において磁気ネジを採用するこ
とを提案した。図7は、その磁気ネジを用いたロータリ
ーアクチュエータを示す分解斜視図であり、図8は、そ
の断面図である。
【0003】このような図示した従来のロータリーアク
チュエータ51は、次のような構成をなす。上部ポート
52及び下部ポート53が形成された厚肉環形をなすシ
リンダ本体54にシリンダカバー55,55が上下に嵌
着され、そのシリンダカバー55,55の中心を貫くよ
うにロッド56が回転可能に嵌挿されている。また、シ
リンダ本体54内には、ロッド56を挟む対称な位置に
案内ピン57,57が嵌合され、その案内ピン57,5
7及びロッド56に貫かれたピストン58が摺動可能な
ように嵌挿されている。そして、シリンダ本体54を貫
通するロッド56の中央に段付部があり、その表面には
外周面がN極及びS極に交互に着磁された螺旋状の着磁
帯59が形成されている。一方、ピストン58の軸芯部
に形成された溝60,60には、2個の永久磁石である
案内磁石61,61が埋設され固着されている。この案
内磁石61,61は、内周面側がともにN極である。
【0004】そこで、このような構成のロータリーアク
チュエータ51は、次のように作用する。先ず、上部ポ
ート52から圧縮空気あるいは作動油等の作動流体が供
給されると、ピストン58が案内ピン57,57に案内
されてシリンダ本体54内を下方に回転することなく下
降する。一方、下部ポート53から作動流体が供給され
ると、逆にピストン58はシリンダ本体54内を上昇す
ることとなる。このようにピストン58がシリンダ本体
54内を上下すると、そのピストン58に埋設された案
内磁石61,61も着磁帯59に沿って上下に直線移動
することとなる。その際、案内磁石61,61の内周面
がN極であるため、着磁帯59のN極とS極とでは反発
と吸引を繰り返し、更に螺旋状に着磁さているため、そ
の着磁帯59と一体のロッド56は回転することとな
る。具体的には、図のように着磁帯59が右上がりのも
のでは、ピストン58の下降時には反時計方向に回転
し、上昇時には時計方向に回転する。
【0005】このような従来のロータリーアクチュエー
タ51は、互いに吸引し合う永久磁石を螺旋形にするこ
とによって、出力軸であるロッド56に回転を生じさせ
るようにした。従って、ピストン58が上下動すること
によってロッド56が所定の角度を往復する回転を出力
することとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成をな
す従来のロータリーアクチュエータのように出力軸から
は往復する回転が出力されるものでは、例えば電子部品
の間欠搬送等のように一方向のみの回転の出力が必要な
装置への利用が不可能であった。そこで従来から印刷
機、半導体製造機さらに選別機の割出作業や電子部品の
間欠搬送等には、例えば、精密加工されたローラギアカ
ムとカムフォロア付きのタレットから構成されたインデ
ックスユニットが利用されていた。この構造は、具体的
に図9の斜視図に示すように、テーパリブ(カム山)付
の円筒状カムから形成された入力軸をなすローラギアカ
ム71と、所定数のカムフォロアは放射状に取り付けら
れたタレット72とによってその要素が構成されてい
る。ところが、このようなインデックスユニットは、上
述したようにローラギアカム71やタレット72のカム
フォロア周面を高い精度で精密加工しなければならず、
また出力する角度を容易に変更することができず、コス
トの高い装置であった。更に、このような構成では欠歯
等によって振動、バックラッシュ等の問題があった。
【0007】そこで、このような従来の問題点を解消す
べく、本発明は、一方向のみの回転を出力するロータリ
ーアクチュエータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のロータリーアク
チュエータは、外部へ突出するロッドと一体のピストン
を備えた密閉中空のシリンダと、螺旋状の着磁帯からな
る前記ロッドに係設された第1磁気ネジと、螺旋状の着
磁帯からなる前記第1磁気ネジに対して配設された回転
可能な第2磁気ネジとを有し、前記ピストンの摺動によ
って前記第1磁気ネジが軸方向に移動すると前記第2磁
気ネジが第1磁気ネジの磁力を受けて回転するものであ
って、前記第2磁気ネジの所定方向への回転を規制する
回転規制手段を有することを特徴とする。また、本発明
のロータリーアクチュエータは、前記回転規制手段が、
前記第2磁気ネジに係設された一方向クラッチであるこ
とが望ましい。
【0009】また、本発明のロータリーアクチュエータ
は、前記シリンダが、軸方向の前後に突出したロッドを
有し、そのロッドの一端には前記第1磁気ネジが係設さ
れ、他端にはシリンダの当接面までの距離を調整できる
ストッパが係設されたものであることが望ましい。ま
た、本発明のロータリーアクチュエータは、前記第1磁
気ネジが外周に螺旋状の着磁帯が形成された雄磁気ネジ
であり、前記第2磁気ネジが内周に螺旋状の着磁帯が形
成された雌磁気ネジであってもよい。一方、本発明のロ
ータリーアクチュエータは、前記第1磁気ネジが内周に
螺旋状の着磁帯が形成された雌磁気ネジであり、前記第
2磁気ネジが外周に螺旋状の着磁帯が形成された雄磁気
ネジであってもよい。
【0010】更に、本発明のロータリーアクチュエータ
の使用方法は、外部へ突出するロッドと一体のピストン
を備えた密閉中空のシリンダと、螺旋状の着磁帯からな
る前記ロッドに係設された第1磁気ネジと、螺旋状の着
磁帯からなる前記第1磁気ネジに対して配設された回転
可能な第2磁気ネジとを有し、前記ピストンの摺動によ
って前記第1磁気ネジが軸方向に往復運動すると前記第
2磁気ネジが第1磁気ネジの磁力を受けて回転するロー
タリーアクチュエータに関し、前記第2磁気ネジの回転
を出力する回転部材に対して配設された回転規制手段
が、前記ピストンが往路又は復路を摺動する際に前記回
転部材に係合または係接することによってその回転を規
制し、前記第1磁気ネジと前記第2磁気ネジとの間で脱
調を生じさせて、前記ロータリーアクチュエータから一
方向のみの回転を出力させることを特徴とする。
【0011】上記構成を有する本発明のロータリーアク
チュエータでは、シリンダに供給される作動流体の圧力
によって駆動力を与えられたピストンがシリンダ内を摺
動し、そのピストンと一体のロッドに係設された第1磁
気ネジが軸方向に直線上を移動すると、その第1磁気ネ
ジに対して配設された第2磁気ネジが第1磁気ネジより
受ける磁力により回転するため、シリンダ内を摺動する
ピストンの駆動力が回転となって出力される。しかし、
回転規制手段が前記第2磁気ネジの所定方向への回転を
規制するため、第1磁気ネジが第2磁気ネジに沿って往
復する直線運動を繰り返しても、第2磁気ネジはその第
1磁気ネジの往路または復路の移動の際に影響する磁力
によってしか回転せず、その結果一方向のみの回転が出
力されることとなる。即ち、回転規制手段が前記第2磁
気ネジの所定方向への回転を規制すると、両者の間に生
じる磁力に反して第1磁気ネジは直線運動し、第2磁気
ネジは回転を停止し続けるため、第1磁気ネジと第2磁
気ネジとの間で脱調が生じ、一方向の回転のみが出力さ
れる。
【0012】また、本発明のロータリーアクチュエータ
では、一方向クラッチが前記第2磁気ネジが係設された
回転部材の回転を規制することによって、一方向のみの
回転が出力されるようにすることもできる。また、本発
明のロータリーアクチュエータは、前記シリンダから突
出したロッドの他端に係設されたストッパを、そのスト
ッパから当該シリンダの当接面までの距離を調整するこ
とによって、シリンダ内を摺動するピストンの移動距離
を制限して、一のロータリーアクチュエータで異なる角
度での一方向への回転出力が可能となった。
【0013】また、本発明のロータリーアクチュエータ
は、第1磁気ネジが外周に螺旋状の着磁帯を有する雄磁
気ネジであり、また、第2磁気ネジが内周に螺旋状の着
磁帯を有している雌磁気ネジであれば、ピストンの摺動
により雌磁気ネジが雄磁気ネジから磁力を受け、回転軸
が回転するときに回転軸の回転がスムーズであり、回転
ムラが発生することがない。また、本発明のロータリー
アクチュエータは、第1磁気ネジが内周に螺旋状の着磁
帯を有する雌磁気ネジであり、また、第2磁気ネジが外
周に螺旋状の着磁帯を有している雄磁気ネジであれば、
ピストンの摺動により雄磁気ネジが雌磁気ネジから磁力
を受け、回転軸が回転するときに回転軸の回転がスムー
ズであり、回転ムラが発生することがない。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかるロータリー
アクチュエータを具体化した一実施の形態を図面を参照
して説明する。図1は、第1の実施の形態のロータリー
アクチュエータを示した断面図である。このロータリー
アクチュエータ1は、磁気ネジ部3にシリンダ2が係設
されて構成されている。初めにシリンダ2の構成につい
て説明する、シリンダ2は、中空円筒状のシリンダチュ
ーブ本体4の左端がエンドカバー5によって塞がれ、そ
のシリンダチューブ本体4の中空部には、ピストン6が
摺動可能に嵌挿され、そのピストン6にはロッド7が同
軸上に位置するよう固設されている。そして、シリンダ
チューブ本体4には、圧縮空気を供給するための空気ポ
ート8,9が形成されている。ところでシリンダ2は、
そのロッド7がシリンダチューブ本体4を突出して磁気
ネジ部3にまで延設され、その先端には後述する磁気ネ
ジが嵌合され、磁気ネジ部3に駆動を伝達するよう構成
されている。
【0015】次に磁気ネジ部3の構成について説明す
る。ここで、磁気ネジの一部を示した断面斜視図である
図2も参照して説明する。磁気ネジ部3は、シリンダ2
から延設されたロッド7の先端に雄磁気ネジ11が嵌合
され、その雄磁気ネジ11を包むように中空円筒形の雌
磁気ネジ12が回転可能に嵌装されている。また、シリ
ンダ2は、円筒形のガイド16がシリンダ4に固設さ
れ、そのガイド16に対して雌磁気ネジ12とその雌磁
気ネジ12端部にネジ止めされた回転盤17とが、ベア
リング19,20を介して回転可能に保持されている。
そして、この磁気ネジ部3には、本発明の特徴的な構成
であるワンウェイクラッチ21が、雌磁気ネジ12と円
筒形のガイド16とに係設されている。
【0016】このようなシリンダ2を構成する雄磁気ネ
ジ11は、ロッド7に嵌合され接着された雄スパイラル
円筒磁石である。ロッド7は、高透磁性の材料(例えば
鉄、酸化鉄、ニッケル、コバルト若しくはこれらを主成
分とする合金その他の化合物等)より成形されている。
雄磁気ネジ11は円筒形状の磁石であって、螺旋状に形
成された複数本の着磁帯13を有している。隣接する着
磁帯13同士は着磁の極性が逆向きとなっている。すな
わち、ある着磁帯13において外面にN極が着磁されて
いれば、その隣の着磁帯13においては外面にS極が着
磁されている。雄磁気ネジ11の表面には、螺旋状にN
極とS極とが交互に着磁された着磁帯13が整然と形成
されている。
【0017】一方、ベアリング19,20によって回転
可能に保持された雌磁気ネジホルダ14は、高透磁性材
料(例えば鉄、酸化鉄、ニッケル、コバルト若しくはこ
れらを主成分とする合金その他化合物等)から成形され
たものであり、雌磁気ネジ12は、その雌磁気ネジホル
ダ14の内周に固定された中空円筒状の雌スパイラル円
筒磁石である。そして、雌磁気ネジ12の内周にも螺旋
状にN極とS極とが交互に着磁された着磁帯15が形成
されている。
【0018】このような構成を有する雄磁気ネジ11及
び雌磁気ネジ12は、中空部分に強度部材を挿入する
か、又は周囲を強度部材で覆うことで機械的強度を高め
ている。即ち、雄磁気ネジ11及び雌磁気ネジ12は、
ロッド7及び雌磁気ネジホルダ14が、かかる強度部材
に相当する。この強度部材により、磁石材料としては優
れるが材質的に脆いフェライト系や希土類系の材料によ
って形成する雄磁気ネジ11及び雌磁気ネジ12の機械
的強度が確保される。そして、強度部材を高透磁性の材
料で構成すれば、雄磁気ネジ11及び雌磁気ネジ12の
強い磁力を更に有効に利用することができる。
【0019】次にこのような構成のロータリーアクチュ
エータ1の作用について説明する。空気ポート8から圧
縮空気がシリンダチューブ本体4内に供給されると、空
気圧によってピストン6が、一体となったロッド7と図
面右方へシリンダチューブ本体4内を摺動する。する
と、ロッド7の先端に嵌合された雄磁気ネジ11が雌磁
気ネジ12に沿って移動することとなる。
【0020】このようにして雌磁気ネジ12内を雄磁気
ネジ11が回転することなく直線上を移動すると、雄磁
気ネジ11または雌磁気ネジ12を構成する着磁帯1
3,15のそれぞれのN極とS極とが互いに反発と吸引
を繰り返し、更に螺旋状に着磁されているため、直線上
を移動する雄磁気ネジ11に対して雌磁気ネジ12が回
転することとなる。この場合、雌磁気ネジ12とガイド
16とに係設したワンウェイクラッチ21は空回りする
ため、雌磁気ネジ12が回転方向の力を受けるとベアリ
ング19,20を介してガイド16内を雌磁気ネジホル
ダ14が回転し、その雌磁気ネジホルダ14にネジ止め
された回転盤17も同様に回転し、この回転盤17に係
設される不図示の装置に回転を与える。この場合、雄磁
気ネジ11が移動する距離に比例して雌磁気ネジ12が
回転することとなる。
【0021】一方、不図示の電磁弁によって圧縮空気の
供給が切り替えられ、空気ポート9からシリンダチュー
ブ本体4内へ圧縮空気が供給されると、ピストン6が図
面左方へ摺動され元の状態に戻ることとなる。そのた
め。この場合も雄磁気ネジ11が雌磁気ネジ12を逆方
向へ移動することによって、雌磁気ネジ12は雄磁気ネ
ジ11から磁力を受けて回転方向への力を受ける。しか
し、ワンウェイクラッチ21によって雌磁気ネジホルダ
14の回転が規制されるため、回転盤17はそのままの
位置を維持する。即ち、ワンウェイクラッチ21によっ
て雌磁気ネジホルダ14の回転が規制されると、雄磁気
ネジ11と雌磁気ネジ12との間に生じる磁力に反して
雄磁気ネジ11は直線運動を続ける一方、雌磁気ネジ1
2は回転を停止し続けるため両者の間で脱調が生じ、回
転盤17が停止したままピストン10は元に戻ることと
なる。
【0022】従って、本実施の形態のロータリーアクチ
ュエータ1では、雄磁気ネジ11が図面右方へ移動する
場合にのみ雌磁気ネジ12及び回転盤17が回転し、雄
磁気ネジ11が図面右方へ移動する場合は回転が規制さ
れる。そのため、ピストン6がシリンダチューブ本体4
内を往復すれば、磁気ネジ部3からは回転盤17によっ
て一方向の回転を間欠駆動として出力することが可能と
なった。また、ロッド7に設けられた一体的な雄磁気ネ
ジ11が、外周全周に螺旋状の着磁帯13を有し、ま
た、雌磁気ネジホルダ14に設けられた一体的な雌磁気
ネジ12が、内周全周に螺旋状の着磁帯15を有してい
るので、ピストン10の摺動により、雌磁気ネジ12が
雄磁気ネジ11から磁力を受けて回転する回転がスムー
ズであり、回転ムラが発生することがない。また、ロー
タリーアクチュエータ1自体簡易な構成からなり、間欠
駆動を発生させる装置としてそのコストも低く提供する
ことが可能である。
【0023】次に、本発明にかかるロータリーアクチュ
エータの第2の実施の形態について図面を参照して説明
する。図3は、本実施の形態のロータリーアクチュエー
タを示した断面図である。本実施の形態のロータリーア
クチュエータは上記第1実施の形態のものと共通する構
成を有するため、その構成については同符号を付して説
明は省略する。本実施の形態のロータリーアクチュエー
タ31は、上記実施の形態のものと同様に磁気ネジ部3
及びシリンダ2から構成されているが、その特徴的な構
成としてシリンダ2のピストン6に、その軸芯を貫いて
固設されたロッド32が更にエンドカバー9を貫通して
設けられている。そして、このロッド32には、その先
端部を覆うように調整ストッパ33がロックナット34
とともに螺設されている。
【0024】このような本実施の形態のロータリーアク
チュエータ31では、シリンダ2の駆動によっては上記
第1の実施の形態のものと同様に作用するが、その特徴
として調整ストッパ33を回転させることによってロッ
ド32での位置を変更し、調整ストッパ33の当接面3
3aからエンドカバー5への距離Lを調整する。従っ
て、距離Lがピストン6のピストンストロークPより大
きい場合には、この調整ストッパ33はなんら作用せ
ず、ロータリーアクチュエータ31は、上記第1実施の
形態のものと同様に作用する。一方、距離Lがピストン
ストロークPより小さい場合には、図4に示すように調
整ストッパ33の当接面33aがエンドカバー5に当接
し、ピストン6の摺動を制限することとなる。従って、
例えば本来シリンダ2の作用によれば回転盤17が90
度回転するものが、本実施の形態のものではそれ以下の
例えば60度の回転を得ることができる。そのため、6
0度で回転する回転盤17の間欠駆動を出力することが
可能となった。
【0025】このような、構成による本実施の形態のロ
ータリーアクチュエータ31によれば、上記第1実施の
形態のものに加え、調整ストッパ33の位置を変更する
ことによってシリンダ2の設計段階で決定した回転角を
任意の角度に変更することができ、ピストンのストロー
ク内の角度でなら希望する回転角の間欠駆動を出力する
ことが可能となった。また、ロータリーアクチュエータ
31の取り付け後に回転角の微調整をすることができる
ようになった。
【0026】次に、本発明にかかるロータリーアクチュ
エータの使用方法の実施の形態について図面を参照して
説明する。図5は、本実施の形態のロータリーアクチュ
エータの使用方法を示した斜視図である。本実施の形態
で使用するロータリーアクチュエータも上記第1の実施
の形態のものとほぼ同様の構成を有するため、その構成
については同符号を付して説明は省略する。即ち、本実
施の形態で使用するロータリーアクチュエータ41は、
第1の実施の形態のものと同様に磁気ネジ部3及びシリ
ンダ2から形成されているが、ワンウェイクラッチ21
等の回転規制手段を構成の一部として採用していない点
を特徴とする。そこで、本実施の形態では、ワンウェイ
クラッチ21をその構成に有するこなく上記第1実施の
形態のものと同様な効果を達成すべく、ロータリーアク
チュエータ41に対して外部ロック機構を採用した。
【0027】なお、ワンウェイクラッチ21を構成の一
部にした上記第1、第2実施の形態では、それ自体をロ
ータリーアクチュエータとしてその構成及び作用を説明
したが、ワンウェイクラッチ21を使用して一方向の回
転を出力することを可能としたロータリーアクチュエー
タの使用方法の一形態でもある。
【0028】外部ロック機構は、回転盤17の円周部に
沿った円弧状の曲面部が形成された一対の板材42,4
2が回転盤17を挟んで配設され、不図示の駆動手段に
よって回転盤17と同一平面で互いに回転盤17を挟持
するように移動する。また、この板材42,42には、
回転盤17の円周面に所定間隔に形成された位置決穴4
3,43…に挿入可能なピン44,44が取り付けられ
ている。但し、この板材42,42に設けたピン44,
44は、板材42,42の圧接によって回転盤17をロ
ックすることができるようにすれば必ずしも必要でな
い。
【0029】そして、このような外部ロック機構を採用
したロータリーアクチュエータの使用方法は、次のよう
に作用する。空気ポート8から圧縮空気が供給される
と、上述したように雄磁気ネジ11及び雌磁気ネジ12
間の磁力によって回転盤17が矢印A方向に回転する。
このように、空気ポート8への圧縮空気が供給される
と、所定のタイミングで不図示の駆動手段が板材42,
42を矢印B方向へ移動させ、ピン44,44を位置決
穴43,43へ挿入し、回転盤17の回転を停止させ
る。
【0030】一方、空気ポート9へ圧縮空気を供給すれ
ばピストン6の摺動によって雄磁気ネジ11が雌磁気ネ
ジ12を逆方向へ移動し、回転盤17が矢印Aとは逆方
向に回転するはずであるが、板材42,42が依然とし
て位置決穴43,43にピン44,44が挿入され回転
盤17を挟持した状態にあるため、その位置で停止する
ことになる。そして、ピストンがエンドカバー5に達す
るタイミングで、不図示の駆動手段が板材42,42を
矢印Bと逆方向へ後退させ回転盤17の回転を可能とす
る。
【0031】従って、本実施の形態のロータリーアクチ
ュエータの使用方法でも、このような一連の動作を繰り
返すことによって回転盤17による一方向の回転による
間欠駆動が可能となった。また、本実施の形態では、回
転盤17の位置決穴43,43…の間隔を変えることに
より、また回転盤17をロックのタイミングを変えるこ
とによりシリンダ2のピストンストロークにかかわらず
間欠駆動する回転角の設定を容易に変更するとが可能と
なった。
【0032】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変
更が可能である。例えば、上記実施の形態では、回転規
制手段としてワンウェイクラッチ21を使用し、またロ
ータリーアクチュエータの使用方法として板材42,4
2を利用した外部ロック機構を外部回転規制手段として
採用したが、いずれの場合にも更に異なる手段を使用す
ることに問題はない。また、回転規制手段又は外部回転
規制手段は、直線上を往復する雄磁気ネジ11の往路又
は復路の移動によって回転する雌磁気ネジ12のいづれ
の方向の回転を規制するものであってもよい。
【0033】また、例えば、シリンダからの駆動を磁気
ネジに伝達するようロッド7には雄磁気ネジ11を係設
したが、図6に示すようにシリンダ46のロッド47に
は雌磁気ネジ48を係設し、その雌磁気ネジ48を回転
させることなく直線運動させ、雄磁気ネジ49を回転さ
せるロータリーアクチュエータにワンウェイクラッチ5
0を使用するようにしてもよい。また、上記実施例では
ピストンを摺動させる作動流体に圧縮空気を使用した
が、作動油等を使用することに問題はない。
【0034】
【発明の効果】本発明は、回転可能な第2磁気ネジの所
定方向への回転を規制する回転規制手段を有するため、
第1磁気ネジが第2磁気ネジに沿って往復する直線運動
を繰り返しても、第2磁気ネジはその第1磁気ネジの往
路または復路の移動の際に影響する磁力によってしか回
転せず、その結果一方向のみの回転の出力が可能なロー
タリーアクチュエータを提供することが可能となった。
また、本発明は、シリンダから突出したロッドの他端に
ストッパを設けたので、シリンダ内を摺動するピストン
の距離を制限して出力される回転角を調整することがで
きるロータリーアクチュエータを提供することが可能と
なった。
【0035】また、本発明は、第1磁気ネジを内周に螺
旋状の着磁帯を有する雌磁気ネジとし、第2磁気ネジを
外周に螺旋状の着磁帯を有している雄磁気ネジとしたの
で、ピストンの摺動により雄磁気ネジが雌磁気ネジから
磁力を受け、回転軸が回転するときに回転軸の回転がス
ムーズであり、回転ムラが発生することがないロータリ
ーアクチュエータを提供することが可能となった。ま
た、本発明は、第1磁気ネジを外周に螺旋状の着磁帯を
有する雄磁気ネジとし、第2磁気ネジを内周に螺旋状の
着磁帯を有している雌磁気ネジとしたので、ピストンの
摺動により雌磁気ネジが雄磁気ネジから磁力を受け、回
転軸が回転するときに回転軸の回転がスムーズであり、
回転ムラが発生することがないロータリーアクチュエー
タを提供することが可能となった。
【0036】本発明のロータリーアクチュエータの使用
方法によれば、回転可能な第2磁気ネジの回転を出力す
る回転部材に対して配設された回転規制手段が、ピスト
ンが往路又は復路を摺動する際に、その回転部材に係合
または係接することによって回転を規制し、直線運動す
る第1磁気ネジと第2磁気ネジとの間で脱調を生じさせ
て、ロータリーアクチュエータから一方向のみの回転を
出力させることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のロータリーアクチュエータ
を示した断面図である。
【図2】第1の実施の形態のロータリーアクチュエータ
の磁気ネジを示した一部断面斜視図である。
【図3】第2の実施の形態のロータリーアクチュエータ
を示した断面図である。
【図4】第2の実施の形態のロータリーアクチュエータ
の駆動時を示した断面図である。
【図5】第3の実施の形態のロータリーアクチュエータ
を示した斜視図である。
【図6】他の実施の形態のロータリーアクチュエータを
示した断面図である。
【図7】従来のロータリーアクチュエータを示した分解
斜視図である。
【図8】従来のロータリーアクチュエータを示した断面
図である。
【図9】ローラギアカムとカムフォロア付きのタレット
を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 ロータリーアクチュエータ 2 シリンダ 3 磁気ネジ部 6 ピストン 7 ロッド 11 雄磁気ネジ 12 雌磁気ネジ 17 回転盤 21 ワンウェイクラッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部へ突出するロッドと一体のピストン
    を備えた密閉中空のシリンダと、 螺旋状の着磁帯からなる前記ロッドに係設された第1磁
    気ネジと、 螺旋状の着磁帯からなる前記第1磁気ネジに対して配設
    された回転可能な第2磁気ネジとを有し、 前記ピストンの摺動によって前記第1磁気ネジが軸方向
    に移動すると前記第2磁気ネジが第1磁気ネジの磁力を
    受けて回転するロータリーアクチュエータにおいて、 前記第2磁気ネジの所定方向への回転を規制する回転規
    制手段を有することを特徴とするロータリーアクチュエ
    ータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のロータリーアクチュエ
    ータにおいて、 前記回転規制手段が、前記第2磁気ネジに係設された一
    方向クラッチであることを特徴とするロータリーアクチ
    ュエータ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のロータリ
    ーアクチュエータにおいて、 前記シリンダが、 軸方向の前後に突出したロッドを有し、そのロッドの一
    端には前記前記第1磁気ネジが係設され、他端にはシリ
    ンダの当接面までの距離を調整できるストッパが係設さ
    れたことを特徴とするロータリーアクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    するロータリーアクチュエータにおいて、 前記第1磁気ネジが外周に螺旋状の着磁帯が形成された
    雄磁気ネジであり、 前記第2磁気ネジが内周に螺旋状の着磁帯が形成された
    雌磁気ネジであることを特徴とするロータリーアクチュ
    エータ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    するロータリーアクチュエータにおいて、 前記第1磁気ネジが内周に螺旋状の着磁帯が形成された
    雌磁気ネジであり、 前記第2磁気ネジが外周に螺旋状の着磁帯が形成された
    雄磁気ネジであることを特徴とするロータリーアクチュ
    エータ。
  6. 【請求項6】 外部へ突出するロッドと一体のピストン
    を備えた密閉中空のシリンダと、 螺旋状の着磁帯からなる前記ロッドに係設された第1磁
    気ネジと、 螺旋状の着磁帯からなる前記第1磁気ネジに対して配設
    された回転可能な第2磁気ネジとを有し、 前記ピストンの摺動によって前記第1磁気ネジが軸方向
    に往復運動すると前記第2磁気ネジが第1磁気ネジの磁
    力を受けて回転するロータリーアクチュエータの使用方
    法において、 前記第2磁気ネジの回転を出力する回転部材に対して配
    設された回転規制手段が、前記ピストンが往路又は復路
    を摺動する際に前記回転部材に係合または係接すること
    によってその回転を規制し、前記第1磁気ネジと前記第
    2磁気ネジとの間で脱調を生じさせて、前記ロータリー
    アクチュエータから一方向のみの回転を出力させること
    を特徴とするロータリーアクチュエータの使用方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019065986A (ja) * 2017-10-03 2019-04-25 Smc株式会社 回転ユニット及び該回転ユニットを備えたシリンダ装置
CN117318432A (zh) * 2023-11-29 2023-12-29 湖南天友精密技术有限公司 一种动磁型永磁电机及控制方法

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