JPH0949505A - ロータリーアクチュエータ - Google Patents

ロータリーアクチュエータ

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Publication number
JPH0949505A
JPH0949505A JP28245495A JP28245495A JPH0949505A JP H0949505 A JPH0949505 A JP H0949505A JP 28245495 A JP28245495 A JP 28245495A JP 28245495 A JP28245495 A JP 28245495A JP H0949505 A JPH0949505 A JP H0949505A
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JP
Japan
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piston
magnetic screw
rod
female
rotary actuator
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Pending
Application number
JP28245495A
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English (en)
Inventor
Terumasa Takeuchi
輝正 竹内
Korei Nozawa
好令 野沢
Daiki Maki
大樹 真木
Yasuhiro Yoshida
泰裕 吉田
Katayuki Endou
方志 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
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Publication date
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  • Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きなトルクで、かつトルク変動の少ない安
定した回転の可能な、磁気ネジを利用したロータリーア
クチュエータを提供すること。 【構成】 (a)ピストン17が、摺動方向と平行に形
成され内周に螺旋状の着磁帯16を有する雌磁気ネジ1
5と、ピストン17内周と雌磁気ネジ15とで形成され
る円周溝17aと、円周溝17aのピストン17内周に
設けられたOリング18とを有し、(b)ロッド12
が、雌磁気ネジ15に回転可能に装着されると共に、外
周に螺旋状の着磁帯13を有する雄磁気ネジ14を有
し、(c)エンドカバー21,22が、ピストン17の
円周溝17aに進入して延出し、Oリング18が当接す
るシールガイド21a,22aを有し、(d)ピストン
17の摺動により、雄磁気ネジ14が雌磁気ネジ15か
ら磁力を受け、ロッド12が回転されることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロータリーアクチュエ
ータに関し、さらに詳細には、ピストンとロッドとの各
々に磁気ネジを形成し、ピストンの移動により、ロッド
を回転させるロータリーアクチュエータに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、圧縮空気等の流体を駆動源として
利用するロータリーアクチュエータが色々と使用されて
いる。しかし、従来のベーン型ロータリーアクチュエー
タ及びラックピニオン式ロータリーアクチュエータに
は、ロッドと直交する方向にボディが延びてしまい、ロ
ータリーアクチュエータが大型化する問題があった。ま
た、ベーン型ロータリーアクチュエータでは、シールと
ベーンとの間で流体の漏れが発生する問題があった。そ
れらの問題を解決するために、本出願人は、ネジを用い
たロータリーアクチュエータを提案している。
【0003】図9に従来例として、ボールネジ式ロータ
リーアクチュエータを示す。これは、本出願人が特開昭
60−44607号で提案したものである。シリンダボ
ディ129を貫通してロッド122が2つの回転軸受1
28により回転可能に支持されている。ロッド122の
中央部には、段付部123が形成され、段付部123の
周囲には、螺旋状にボール溝124が形成されている。
シリンダボディ129の内部には、ピストン121が、
ロッド122に対して軸方向に摺動可能に嵌合されてい
る。ピストン121には、複数のボール125を保持す
るボール保持部材126が一体的に固設されている。ボ
ール125は、段付部123のボール溝124に係合し
ている。また、ピストン121に形成されたガイド孔
が、シリンダボディ129に付設されたガイド棒127
と嵌合している。従って、ピストン121がロッド12
2に対して摺動することにより、ボール125の作用
で、ロッド122が回転する。シリンダボディ129の
内側は、ピストン121により右室と左室に分割されて
いる。
【0004】次に、上記構成を有するボールネジ式ロー
タリーアクチュエータの作用を説明する。ピストン12
1の右室に圧縮空気が流入されると、ピストン121
は、摺動して図9の位置に来る。このとき、ロッド12
2は、ボール125の作用により、左側から見て時計回
りに回転する。また、ピストン121の左室に圧縮空気
が流入されると、ピストン121は、摺動してシリンダ
ボディ129の右側壁に当接する位置に来る。このと
き、ロッド122は、ボール125の作用により、左側
から見て反時計回りに回転する。
【0005】次に、第二従来例としてネジ式ロータリー
アクチュエータの構造を図7に示す。これは、本出願人
が実開昭62−162401号で提案したものである。
シリンダボディ139を貫通してロッド132が2つの
回転軸受138により回転可能に支持されている。ロッ
ド132の中央部には、段付状の雄ネジ部133が形成
されている。シリンダボディ139の内部には、ピスト
ン131が、ロッド132に対して軸方向に摺動可能に
嵌合されている。雄ネジ部133に係合して雌ネジ部材
136が、ピストン131に一体的に固設されている。
また、ピストン131は、(b)に示すように、断面が
楕円形状であり、回転しない構造となっている。従っ
て、ピストン131がロッド132に対して摺動するこ
とにより、雄ネジ部133と雌ネジ部材136の作用
で、ロッド132が回転する。シリンダボディ139の
内側は、ピストン131により右室と左室に分割されて
いる。
【0006】次に、上記構成を有するネジ式ロータリー
アクチュエータの作用を説明する。ピストン131の左
室に圧縮空気が流入されると、ピストン131は、摺動
して図7の位置に来る。このとき、ロッド132は、雄
ネジ部133と雌ネジ部材136の作用により、左側か
ら見て反時計回りに回転する。また、ピストン131の
右室に圧縮空気が流入されると、ピストン131は、摺
動してシリンダボディ139の左側壁に当接する位置に
来る。このとき、ロッド132は、雄ネジ部133と雌
ネジ部材136の作用により、左側から見て時計回りに
回転する。
【0007】しかし、従来のボールネジ式ロータリーア
クチュエータ及びネジ式ロータリーアクチュエータに
は、次のような問題があった。すなわち、ネジのトルク
伝達効率が低いため、必要とする回転出力トルクに比較
して、ロータリーアクチュエータ全体が大型化する問題
があった。また、ボールネジでは、局部的な当り面でト
ルクが伝達されるため、面圧が高くなり、寿命が短いと
いう問題があった。
【0008】従来のボールネジ式ロータリーアクチュエ
ータ及びネジ式ロータリーアクチュエータの問題点を解
決するために、本出願人は、特開昭62−46005号
において、ネジやボールネジの代わりに、磁気ネジを採
用することを提案した。図8にその構成を示す。シリン
ダ146を貫通するロッド141の中央に段付部があ
り、その表面に螺旋状の着磁帯142が形成されてい
る。一方、ピストン143の溝144には、2つの永久
磁石である案内磁石145が埋設され固着されている。
2つの案内磁石145は、ピストン143と共にシリン
ダ146内を摺動する。また、同公開公報の第3頁左下
欄第12〜16行目に、「本実施例の変形例として、ピ
ストンの中心孔の内周には螺旋形をなす案内磁石を設
け、ローターの外周にはブロック形をなす従動磁石を設
けるようにしてもよく、この場合にも、ピストンの上下
動とともに、ローターが回転する。」と記載されてい
る。
【0009】上記構成を有することにより、ピストン1
43が摺動すると、ロッド141が回転する。この発明
の効果は、「本発明のロータリーアクチュエータは、駆
動時に相対的に動き合う部分のシールをOリングによっ
て確実に行うようにしたから、高度なシール技術が不要
となり、また、互いに吸引し合う永久磁石の一方を螺旋
形にすることによって、出力軸に回転を生じさせるよう
にしたから、螺旋のリードを小さくするか、シリンダの
軸方向に長くすることにより出力軸の最大回転角度を3
60度以上にすることができる。」(同公開公報の第4
頁右上欄第3〜11行目)と記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の特開昭
62−46005号の磁気ネジ式ロータリーアクチュエ
ータには、次のような問題があった。 (1)ピストン131と回転するロッド132との間の
空気漏れを防止するために、シール材としてOリング1
40を設けているが、磁気ネジ式ロータリーアクチュエ
ータの場合、磁気ネジ同士のカップリングのため、カッ
プリング力があまり大きくないため、回転ロッド132
に対してOリング140等の弾性体を直接当接させてシ
ールすると、Oリング140の摩擦力が影響して、回転
ロッド132の実効トルクが低下する問題があった。
【0011】(2)また、Oリング140等の弾性体シ
ールを使用する場合、使用流体である圧縮空気等の圧力
変化、または回転ロッド132の回転速度変化等によ
り、摩擦力が変化するため、出力トルクが変動する問題
があり、出力トルクを一定に保ちたい場合に不都合であ
った。
【0012】本発明は、上記問題点を解決して、大きな
トルクで、かつトルク変動の少ない安定した回転の可能
な、磁気ネジを利用したロータリーアクチュエータを提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、 (1)本発明のロータリーアクチュエータは、中空状の
シリンダと、シリンダ内を摺動するピストンと、端部が
該シリンダカバーの外側に突出しピストンの摺動に応じ
て回転するロッドとを有するロータリーアクチュエータ
であって、(a)ピストンが、摺動方向と平行に形成さ
れ内周に螺旋状の着磁帯を有する雌磁気ネジと、ピスト
ン内周と雌磁気ネジとで形成される円周溝と、円周溝の
ピストン内周に設けられた弾性シール部材とを有し、
(b)ロッドが、雌磁気ネジに回転可能に装着されると
共に、外周に螺旋状の着磁帯を有する雄磁気ネジを有
し、(c)シリンダカバーが、ピストンの円周溝に進入
して延出し、弾性シール部材が当接するシールガイドを
有し、(d)ピストンの摺動により、雄磁気ネジが雌磁
気ネジから磁力を受け、ロッドが回転されることを特徴
とする。
【0014】(2)また、本発明のロータリーアクチュ
エータは、両端がカバーで密閉された中空状のシリンダ
と、シリンダ内を摺動するピストンと、端部が該シリン
ダカバーの外側に突出しピストンの摺動に応じて回転す
るロッドとを有するロータリーアクチュエータであっ
て、(a)ピストンが、摺動方向と平行に形成され内周
に螺旋状の着磁帯を有する雌磁気ネジと、ピストン内周
に設けられた弾性シール部材とを有し、(b)ロッド
が、雌磁気ネジに回転可能に装着されると共に、外周に
螺旋状の着磁帯を有する雄磁気ネジを有し、(c)シリ
ンダカバーが、ピストンの雌磁気ネジとロッドの雄磁気
ネジとの間の空間を遮り、弾性シール部材が外周に当接
する非磁性体シールチューブを有し、(d)ピストンの
摺動により、雄磁気ネジが雌磁気ネジから磁力を受け、
ロッドが回転されることを特徴とする。
【0015】
【作用】上記構成を有するロータリーアクチュエータの
ピストンは、シリンダに供給される流体により駆動力を
与えられ、シリンダ内を摺動する。このとき、ピストン
の雌磁気ネジが磁力により、ロッドの雄磁気ネジに作用
して、ロッドを回転させる。ここで、ピストンに設けら
れた雌磁気ネジが、内周に螺旋状の着磁帯を有してお
り、また、ロッドに設けられた雄磁気ネジが、外周に螺
旋状の着磁帯を有しているので、ピストンの摺動によ
り、雄磁気ネジが雌磁気ネジから磁力を受け、ロッドが
回転されるときに、ロッドの回転がスムーズであり、回
転ムラが発生することがない。
【0016】また、請求項1の構成によれば、ピストン
の内周に設けられたシール部材が、シリンダカバーに設
けられたシールガイドと当接することにより、ピストン
両側の空気室を遮断して作動流体の漏れを防止している
ので、回転軸であるロッドの回転トルクに影響を与える
ことがなく、ロッドの回転トルクを大きくでき、かつロ
ッドの出力トルクの変動を軽減することができる。
【0017】また、請求項2の構成によれば、ピストン
の内周に設けられたシール部材が、シリンダカバーによ
り保持される非磁性体シールチューブと当接することに
より、ピストン両側の空気室を遮断して作動流体の漏れ
を防止しているので、回転軸であるロッドの回転トルク
に影響を与えることがなく、ロッドの回転トルクを大き
くでき、かつロッドの出力トルクを安定させることがで
きる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例であるロ
ータリーアクチュエータを図面に基づいて詳細に説明す
る。図1にロータリーアクチュエータ11の構成を断面
図で示す。また、図2に図1のBB断面図を示す。シリ
ンダカバーは、中空円筒状のシリンダチューブ20とそ
の両端を塞ぐ左エンドカバー21,右エンドカバー22
により構成されている。エンドカバー21,22の中心
を貫通してロッド12が、エンドカバー21,22に固
設された2つの回転軸受27により回転可能に支持され
ている。左エンドカバー21には、圧縮空気を供給する
ための空気ポート25が形成されている。また、右エン
ドカバー22には、圧縮空気を供給するための空気ポー
ト26が形成されている。
【0019】次に、磁気ネジの構成を詳細に説明する。
ロッド12は、図6に示すように、ロッド部材28、及
びロッド部材28の中央外周に嵌合され接着された雄ス
パイラル円筒磁石30より構成される雄磁気ネジ14と
から構成されている。ロッド部材28は、高透磁性の材
料(例えば鉄、酸化鉄、ニッケル、コバルト若しくはこ
れらを主成分とする合金その他の化合物等)より成形さ
れている。雄スパイラル円筒磁石30は円筒形状の磁石
であって、螺旋状に形成された複数本の着磁帯13を有
している。隣接する着磁帯13同士は着磁の極性が逆向
きとなっている。即ち、ある着磁帯13において外面に
N極が着磁されていれば、その隣の着磁帯13において
は外面にS極が着磁されている。そして、図6に示すよ
うに、雄磁気ネジ14の表面には、螺旋状にN極とS極
とが交互に着磁された着磁帯13が整然と形成されてい
る。
【0020】一方、シリンダチューブ20の内側には、
ピストン17が、ロッド12に対して軸方向に摺動可能
に嵌合されている。ピストン17は、図2に示すように
外周が長円形状である。長円形状のピストンを使用して
いるのは、ピストン17が回転するのを防止するためで
ある。ピストン17の内側には、雄磁気ネジ14に対応
する位置に雌磁気ネジ15が固設されている。ピストン
17の外周には、シール部材用溝が形成され、Oリング
20aが保持されている。雌磁気ネジ15は、図6に示
すように、中空円筒状の雌スパイラル円筒磁石33が、
高透磁性材料(例えば鉄、酸化鉄、ニッケル、コバルト
若しくはこれらを主成分とする合金その他化合物等)か
ら成形されるジャケット部材41の内周に嵌合されるこ
とにより構成されている。雌磁気ネジ15の内周には、
図6に示すように、螺旋状にN極とS極とが交互に着磁
された着磁帯16が形成されている。
【0021】上記構成を有する雄スパイラル円筒磁石3
0及び雌スパイラル円筒磁石33は、以下の特徴を有し
ている。すなわち、機械的強度に優れる。中空部分に強
度部材を挿入するか、又は周囲を強度部材で覆うことが
できるからである。図6の磁気ネジでは、ロッド部材2
8及びジャケット部材41が、かかる強度部材に相当す
る。この強度部材により機械的強度が確保されるので、
雄スパイラル円筒磁石30及び雌スパイラル円筒磁石3
3として、磁石材料としては優れるが材質的に脆いフェ
ライト系や希土類系の材料で形成しても問題はない。そ
して、強度部材を高透磁性の材料で構成すれば、雄スパ
イラル円筒磁石30及び雌スパイラル円筒磁石33の強
い磁力を更に有効に利用することができる。
【0022】次に、図1に戻って、ロータリーアクチュ
エータ11の全体構成の説明を続ける。雌磁気ネジ15
は、ジャケット部材41の中央部が、ピストン17の中
央凸部の内周に固着されている。これにより、ピストン
17の内周と雌磁気ネジ15とにより円周溝17aが形
成されている。また、ピストン17の内周にはOリング
溝が形成され、弾性シール部材であるOリング18が保
持されている。一方、左エンドカバー21及び右エンド
カバー22には、内側に向けて、円周溝17aに進入し
て右シールガイド21a及び左シールガイド22aが形
成されている。そして、ピストン17の内周に保持され
ているOリング18が当接している。
【0023】次に、上記構成を有するロータリーアクチ
ュエータ11の作用を説明する。図1は、空気ポート2
6に圧縮空気が供給され、ピストン17が左側に押し付
けられている状態を示している。ここで、空気ポート2
6に供給された圧縮空気は、Oリング18及びOリング
20aにより漏れが防止されている。次に、図示しない
電磁弁により、圧縮空気の供給が、空気ポート26から
空気ポート25へ切り替えられた場合を説明する。ピス
トン17は、圧縮空気に押されて右方向に移動する。ピ
ストン17の左側に空気ポート25から供給される圧縮
空気は、2つのOリング18及びOリング20aにより
漏れが防止されている。
【0024】ピストン17が右方向に移動すると、雌磁
気ネジ15も共に移動するため、雄磁気ネジ14が雌磁
気ネジ15により磁力を受け、ロッド12は、図中矢印
Aで示すように、左から見て反時計回りに回転する。こ
こで、Oリング18が左シールガイド22aに当接し、
ロッド12には接触していないため、ロッド12の出力
トルクに影響を与えることがない。また、ピストン17
に設けられた一体的な雌磁気ネジ15が、内周全周に螺
旋状の着磁帯16を有しており、また、ロッド12に設
けられた一体的な雄磁気ネジ14が、外周全周に螺旋状
の着磁帯13を有しているので、ピストン17の摺動に
より、雄磁気ネジ14が雌磁気ネジ15から磁力を受
け、ロッド12が回転されるときに、ロッド12の回転
がスムーズであり、回転ムラが発生することがない。
【0025】以上詳細に説明したように、本実施例のロ
ータリーアクチュエータ11によれば、(a)ピストン
17が、摺動方向と平行に形成され内周に螺旋状の着磁
帯16を有する雌磁気ネジ15と、ピストン17内周と
雌磁気ネジ15とで形成される円周溝17aと、円周溝
17aのピストン17内周に設けられたOリング18と
を有し、(b)ロッド12が、雌磁気ネジ15に回転可
能に装着されると共に、外周に螺旋状の着磁帯13を有
する雄磁気ネジ14を有し、(c)エンドカバー21,
22が、ピストン17の円周溝17aに進入して延出
し、Oリング18が当接するシールガイド21a,22
aを有し、(d)ピストン17の摺動により、雄磁気ネ
ジ14が雌磁気ネジ15から磁力を受け、ロッド12が
回転されるので、Oリング18が、シールガイド21
a,22aと当接することにより、ピストン17両側の
空気室を遮断して作動流体の漏れを防止しているので、
回転軸であるロッド12の回転トルクに影響を与えるこ
とがなく、ロッド12の回転トルクを大きくでき、かつ
ロッド12の出力トルクの変動を軽減することができ
る。
【0026】次に、本発明の第二の実施例を説明する。
図3に第二実施例のロータリーアクチュエータ11の構
成を断面図で示す。また、図4に図3のCC断面図を示
す。ほとんどの構成は第一実施例と同様であるので、異
なる点のみ説明する。第二実施例が異なるのは、円周溝
17a、右シールガイド21a、左シールガイド22a
が無く、両端が左エンドカバー21と右エンドカバー2
2とで保持される非磁性体シールチューブ19を有して
いる点である。また、Oリング18がシールチューブ1
9と当接している点である。第二の実施例によれば、ピ
ストン17の内周に設けられたOリング18が、エンド
カバー21,22により保持される非磁性体シールチュ
ーブ19と当接することにより、ピストン17両側の空
気室を遮断して圧縮空気の漏れを防止しているので、回
転軸であるロッド12の回転トルクに影響を与えること
がなく、ロッド12の回転トルクを大きくでき、かつロ
ッド12の出力トルクを安定させることができる。
【0027】本発明の第三の実施例について説明する。
構成は、第一実施例とほとんど同じなので、異なる点の
み説明する。左エンドカバー21のピストン17に当接
する箇所に弾性部材21bが固設されている。また、右
エンドカバー22のピストン17に当接する箇所に弾性
部材22bが固設されている。弾性部材21b,22
b,によれば、ピストン17が左エンドカバー21や右
エンドカバー22に衝突するショックを軽減できるた
め、ロッド12に与える振動を軽減させることができ
る。
【0028】以上本発明の磁気ネジについて実施例に基
づいて詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定さ
れることなく、色々な変形が可能である。本実施例で
は、シール部材としてOリング18を使用しているが、
他の形状の弾性部材を使用しても同様である。また、本
実施例では、雄スパイラル円筒磁石30とロッド部材2
8とを別体として後で固着しているが、強度的に問題が
ない場合等においては、完全に一体として構成してもよ
い。
【0029】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように本発
明のロータリーアクチュエータによれば、(a)ピスト
ンが、摺動方向と平行に形成され内周に螺旋状の着磁帯
を有する雌磁気ネジと、ピストン内周と雌磁気ネジとで
形成される円周溝と、円周溝のピストン内周に設けられ
た弾性シール部材とを有し、(b)ロッドが、雌磁気ネ
ジに回転可能に装着されると共に、外周に螺旋状の着磁
帯を有する雄磁気ネジを有し、(c)エンドカバーが、
ピストンの円周溝に進入して延出し、弾性シール部材が
当接するシールガイドを有し、(d)ピストンの摺動に
より、雄磁気ネジが雌磁気ネジから磁力を受け、ロッド
が回転されるので、弾性シール部材が、シールガイドと
当接することにより、ピストン両側の空気室を遮断して
作動流体の漏れを防止しているので、回転軸であるロッ
ドの回転トルクに影響を与えることがなく、ロッドの回
転トルクを大きくでき、かつロッド12の出力トルクの
変動を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例のロータリーアクチュエー
タ11の構成を示す断面図である。
【図2】図1のBB断面図である。
【図3】第二実施例のロータリーアクチュエータ11の
構成を示す断面図である。
【図4】図3のCC断面図である。
【図5】雄磁気ネジ14と雌磁気ネジ15の構成を示す
説明図である。
【図6】第三実施例のロータリーアクチュエータ11の
構成を示す断面図である。
【図7】従来のネジ式ロータリーアクチュエータの構成
を示す断面図である。
【図8】従来の磁気ネジ式ロータリーアクチュエータの
構成を示す分解斜視図である。
【図9】従来のボールネジ式ロータリーアクチュエータ
の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
11 ロータリーアクチュエータ 12 ロッド 13 着磁帯 14 雄磁気ネジ 15 雌磁気ネジ 17 ピストン 18 Oリング 19 シールチューブ 20 シリンダチューブ 21 左エンドカバー 21a 右シールガイド 22 右エンドカバー 22a 左シールガイド 28 ロッド部材
フロントページの続き (72)発明者 吉田 泰裕 愛知県小牧市大字北外山字早崎3005 シー ケーディ株式会社内 (72)発明者 遠藤 方志 愛知県小牧市大字北外山字早崎3005 シー ケーディ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端がカバーで密閉された中空状のシリ
    ンダと、シリンダ内を摺動するピストンと、端部が該シ
    リンダカバーの外側に突出しピストンの摺動に応じて回
    転するロッドとを有するロータリーアクチュエータにお
    いて、 前記ピストンが、前記摺動方向と平行に形成され内周に
    螺旋状の着磁帯を有する雌磁気ネジと、前記ピストン内
    周と前記雌磁気ネジとで形成される円周溝と、前記円周
    溝のピストン内周に設けられた弾性シール部材とを有
    し、 前記ロッドが、前記雌磁気ネジに回転可能に装着される
    と共に、外周に螺旋状の着磁帯を有する雄磁気ネジを有
    し、 前記シリンダカバーが、前記ピストンの円周溝に進入し
    て延出し、前記弾性シール部材が当接するシールガイド
    を有し、 前記ピストンの摺動により、前記雄磁気ネジが前記雌磁
    気ネジから磁力を受け、前記ロッドが回転されることを
    特徴とするロータリーアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 両端がカバーで密閉された中空状のシリ
    ンダと、シリンダ内を摺動するピストンと、端部が該シ
    リンダカバーの外側に突出しピストンの摺動に応じて回
    転するロッドとを有するロータリーアクチュエータにお
    いて、 前記ピストンが、前記摺動方向と平行に形成され内周に
    螺旋状の着磁帯を有する雌磁気ネジと、ピストン内周に
    設けられた弾性シール部材とを有し、 前記ロッドが、前記雌磁気ネジに回転可能に装着される
    と共に、外周に螺旋状の着磁帯を有する雄磁気ネジを有
    し、 前記シリンダカバーが、前記ピストンの雌磁気ネジと前
    記ロッドの雄磁気ネジとの間の空間を遮り、前記弾性シ
    ール部材が外周に当接する非磁性体シールチューブを有
    し、 前記ピストンの摺動により、前記雄磁気ネジが前記雌磁
    気ネジから磁力を受け、前記ロッドが回転されることを
    特徴とするロータリーアクチュエータ。
JP28245495A 1995-02-02 1995-10-03 ロータリーアクチュエータ Pending JPH0949505A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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