JPH08261202A - 油圧制御装置における防水構造 - Google Patents

油圧制御装置における防水構造

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JPH08261202A
JPH08261202A JP7060991A JP6099195A JPH08261202A JP H08261202 A JPH08261202 A JP H08261202A JP 7060991 A JP7060991 A JP 7060991A JP 6099195 A JP6099195 A JP 6099195A JP H08261202 A JPH08261202 A JP H08261202A
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Atsushi Yamashita
淳 山下
Masashi Kobayashi
正史 小林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧制御装置のハウジングの側面に開口部を
有するリザーバ及びダンパーの防水性を向上させる。 【構成】 油圧制御装置のハウジング31に設けられた
リザーバ191 は栓部材46及びシール部材50により
閉塞された大気連通室48を備える。ハウジング31の
側面に結合されるカバー32は、シール部材50の外周
部501 をハウジング31及び栓部材46に押圧して固
定する環状突起3210を備えるとともに、シール部材5
9の通気管502 の先端が対向する凹部329 を備え
る。ハウジング31とカバー32間に形成されて大気連
通室48に連なる空間61は、カバー32の下縁を水平
方向に屈曲させたフランジ328 とハウジング31の下
面との間に形成した排水路64を介して大気に連通す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧制御装置に関し、
ハウジングに設けたリザーバ及びダンパーの外側をカバ
ーで覆った油圧制御装置における防水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる油圧制御装置における防水構造
は、実開平6−40402号公報により既に知られてい
る。このものは、油圧制御装置のリザーバの大気連通室
を画成する栓部材の外面に呼吸用の溝を有するシール部
材を配置し、このシール部材により大気連通室の呼吸を
許容しながら水の浸入を防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、リザーバの
防水性を高めるために、前記シール部材の外側を覆うよ
うにカバーを装着することが考えられる。この場合、カ
バーの内部に流入した水を外部に排出し、且つリザーバ
の呼吸作用を確保するために、カバーの下部に通気孔を
兼ねる排水路を形成する必要がある。しかしながら、か
かる排水路を形成すると、この排水路から水飛沫等が入
り込んでリザーバの大気連通室に浸入する虞がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、カバーによって覆われた油圧制御装置の防水性を一
層向上させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、ハウジングの側面に
臨むリザーバ及びダンパーの開口部を栓部材で閉塞し、
前記栓部材の外側をハウジングの側面に結合したカバー
により所定の空間を存して覆い、前記空間を大気に連通
させる排水通路を介してハウジング及びカバー間に流入
した水を外部に排出する油圧制御装置において、カバー
に形成した複数の当接面をハウジングの側面に当接させ
るとともに、カバーの下縁を水平方向に屈曲させてフラ
ンジ部を形成し、このフランジ部とハウジングの下面と
の間に前記複数の当接面により分離された複数の排水路
を形成したことを特徴とする。
【0006】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、リザーバに臨む空間とダンパーに臨
む空間とを、上下方向に延びる前記当接面により仕切っ
たことを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1の構成によれば、カバーの下縁を水平
方向に屈曲させたフランジ部とハウジングの下面との間
に排水路を形成したので、ハウジングとカバー間の空間
に流入した水が下方に流れて前記排水路から外部に排出
される。上下方向に延びる空間と水平方向に延びる排水
路とが迷路を構成するため、下方からの水飛沫がハウジ
ングとカバー間の空間に浸入することが防止される。
【0008】請求項2の構成によれば、リザーバに臨む
空間とダンパーに臨む空間とが上下方向に延びる当接面
により仕切られているので、両空間に流れ込んだ水が速
やかに下方に排出されるとともに、リザーバの呼吸によ
ってダンパーに臨む空間から水や塵が吸い込まれること
がない。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0010】図1〜図5は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は車両用アンチロックブレーキ制御装置の油圧
回路図、図2はアンチロックブレーキ装置の一部破断側
面図(図4の2−2線断面図)、図3はアンチロックブ
レーキ装置の一部破断側面図(図4の3−3線断面
図)、図4は図2の4−4線矢視図、図5は図2の5部
拡大図である。
【0011】先ず図1において、タンデム型マスタシリ
ンダMは、ブレーキペダルPの踏込みに応じた制動油圧
を出力する一対の出力ポート12,13を備えており、
左前輪用車輪ブレーキBFL、右後輪用車輪ブレーキBRR
に接続される比例減圧弁14 R 、右前輪用車輪ブレーキ
FR、ならびに左後輪用車輪ブレーキBRLに接続される
比例減圧弁14L と、前記両出力ポート12,13との
間にアンチロックブレーキ制御装置15が介設される。
【0012】このアンチロックブレーキ制御装置15
は、左前輪用車輪ブレーキBFL、右後輪用車輪ブレーキ
RR、右前輪用車輪ブレーキBFR及び左後輪用車輪ブレ
ーキB RLに個別に対応した4つの常開型電磁弁VOFL
ORR ,VOFR ,VORL と、各常開型電磁弁VOFL 〜V
ORL にそれぞれ並列に接続される4つのチェック弁17
FL,17RR,17FR,17RLと、前記各車輪ブレーキB
FL〜BRLに個別に対応した4つの常閉型電磁弁VCFL
CRR ,VCFR ,VCRL と、左前輪用車輪ブレーキBFL
及び右後輪用車輪ブレーキBRR側ならびに右前輪用車輪
ブレーキBFR及び左後輪用車輪ブレーキBRL側にそれぞ
れ個別に対応した一対のリザーバ191 ,192 と、両
リザーバ191 ,192 に吸入弁201 ,202 を介し
て接続される一対の戻しポンプ211 ,212 と、両戻
しポンプ211 ,212 に共通なモータ22と、両戻し
ポンプ211 ,212 に吐出弁231 ,232 を介して
接続される一対のダンパー241 ,242 と、前記マス
タシリンダMの出力ポート12,13及び前記両ダンパ
ー241 ,242 間にそれぞれ介設されるオリフィス2
1 ,252 と、各常開型電磁弁VOFL 〜VORL 及び各
常閉型電磁弁VCFL 〜VCRL の消磁・励磁を切換制御す
る電子制御ユニット26とを備える。
【0013】常開型電磁弁VOFL は、マスタシリンダM
の一方の出力ポート12と左前輪用車輪ブレーキBFL
の間に介設され、常開型電磁弁VORR は、前記出力ポー
ト12と右後輪用車輪ブレーキBRRに接続された比例減
圧弁14R との間に介設され、常開型電磁弁VOFR は、
マスタシリンダMの他方の出力ポート13と右前輪用車
輪ブレーキBFRとの間に介設され、常開型電磁弁VORL
は、前記出力ポート13と左後輪用車輪ブレーキBRL
接続された比例減圧弁14L との間に介設される。また
チェック弁17FL〜17RLは、対応する車輪ブレーキB
FL〜BRLからの作動液の流通のみを許容するようにして
各常開型電磁弁VOFL 〜VORL に並列に接続される。
【0014】常閉型電磁弁VCFL は左前輪用車輪ブレー
キBFL及びリザーバ191 間に、常閉型電磁弁VCRR
比例減圧弁14R 及びリザーバ191 間に、常閉型電磁
弁V CFR は右前輪用車輪ブレーキBFR及びリザーバ19
2 間に、また常閉型電磁弁V CRL は比例減圧弁14L
びリザーバ192 間にそれぞれ介設される。
【0015】このようなアンチロックブレーキ制御装置
15によれば、各車輪がロックを生じる可能性のない通
常ブレーキ時には、各常開型電磁弁VOFL 〜VORL が消
磁状態にあって開弁しており、また各常閉型電磁弁V
CFL 〜VCRL が消磁状態にあって閉弁している。したが
ってマスタシリンダMの一方の出力ポート12から出力
される制動液圧は、常開型電磁弁VOFL を介して左前輪
用車輪ブレーキBFLに作用するとともに常開型電磁弁V
ORR 及び比例減圧弁14R を介して右後輪用車輪ブレー
キBRRに作用し、またマスタシリンダMの他方の出力ポ
ート13から出力される制動液圧は、常開型電磁弁V
OFR を介して右前輪用車輪ブレーキBFRに作用するとと
もに常開型電磁弁VORL 及び比例減圧弁14L を介して
左後輪用車輪ブレーキBRLに作用する。
【0016】ブレーキ時に車輪がロック状態に入りそう
になったときのアンチロック制御時には、常開型電磁弁
OFL 〜VORL のうちロック状態に入りそうである車輪
に対応する常開型電磁弁を励磁して閉弁するととともに
常閉型電磁弁VCFL 〜VCRLのうち上記車輪に対応する
常閉型電磁弁を励磁して開弁する。そうすると、制動液
圧の一部がリザーバ191 あるいは192 に逃がされて
減圧されることになる。また制動液圧を保持する際に
は、常開型電磁弁VOFL 〜VORL を励磁して閉弁すると
ともに常閉型電磁弁VCFL 〜VCRL を消磁して閉弁状態
に保持すればよく、制動液圧を増圧する際には、常開型
電磁弁VOFL 〜VORL を消磁して開弁するとともに常閉
型電磁弁VCFL 〜VCRL を消磁して閉弁状態に保持すれ
ばよい。
【0017】而して一対の戻しポンプ211 ,212
共通に駆動するモータ22は、上記アンチロック制御時
に作動せしめられるものであり、リザーバ191 ,19
2 に逃がされた作動液が戻しポンプ211 ,212 から
ダンパー241 ,242 及びオリフィス251 ,252
を経て各常開型電磁弁VOFL 〜VORL の上流側に戻され
る。したがってリザーバ191 ,192 に逃がした分だ
けマスタシリンダMにおけるブレーキペダルPの踏込み
量が増加することはなく、しかも戻しポンプ211 ,2
2 から送出される作動液の脈動はダンパー241 ,2
2 及びオリフィス251 ,252 の働きにより減衰さ
れ、前記ブレーキペダルPに脈動が伝わることはない。
【0018】各常開型電磁弁VOFL 〜VORL 及び各常閉
型電磁弁VCFL 〜VCRL の消磁・励磁を制御する電子制
御ユニット26には、車輪がロック状態に入りそうにな
ったかどうかを判断するために各車輪の車輪速度を個別
に検出する車輪速度センサ27FL,27RR,27FR,2
RLの検出信号が入力されるとともに、ハンドブレーキ
レバー28が操作されたかどうかを検出するハンドブレ
ーキ検出センサ29の検出信号が入力され、さらにアン
チロック制御状態にあるときに電子制御ユニット26に
よって活性化されるランプ等の報知器30が電子制御ユ
ニット26に接続される。
【0019】図2及び図3に示すように、アンチロック
ブレーキ制御装置15はブロック状に形成された金属製
のハウジング31を備えており、ハウジング31の前面
及び後面にはそれぞれ合成樹脂製のカバー32及び前記
モータ22が結合される。車体33に固定された取付ブ
ラケット34は1個の前部支持部341 及び左右2個の
後部支持部342 ,342 を備えており、前部支持部3
1 にハウジング31の前面に設けた弾性マウント手段
35がボルト36で結合されるとともに、左右2個の後
部支持部342 ,342 にハウジング31の後面に設け
た2個の弾性マウント手段37,37がボルト38,3
8で結合される。ハウジング31の下部に前記2個のリ
ザーバ191 ,192 が左右方向に併置され、それら2
個のリザーバ191 ,192 の外側に前記2個のダンパ
ー241 ,242 が左右方向に併置される。
【0020】2個のリザーバ191 ,192 の構造は実
質的に同一であり、以下その代表として一方のリザーバ
191 の構造を図2に基づいて説明する。
【0021】リザーバ191 はハウジング31の前面に
開口する有底円筒状のシリンダ41を備える。シリンダ
41の内部には外周にOリング42を装着したカップ状
のピストン43が摺動自在に嵌合しており、ピストン4
3の後端とシリンダ41の閉塞端部との間に、油路44
を介して前記ポンプ211 に連なる容積可変の圧力室4
5が画成される。シリンダ41の開放端部には環状の栓
部材46が嵌合し、クリップ47により軸方向に固定さ
れる。ピストン43と栓部材46間に画成される大気連
通室48に収納された戻しばね49は、ピストン43を
圧力室45の容積が減少する方向に付勢する。ハウジン
グ31の前面に結合される前記カバー32と栓部材46
間に、大気連通室48に塵や水が入り込むのを防止する
ためのラバー製のシール部材50が挟持される。
【0022】2個のダンパー241 ,242 の構造は実
質的に同一であり、以下その代表として一方のダンパー
241 の構造を図3に基づいて説明する。
【0023】ダンパー241 はハウジング31の前面に
開口部511 を有する有底円筒状のダンパー室51を備
える。ダンパー室51の開口部511 には外周にOリン
グ52を装着した栓部材53が嵌合してクリップ54に
より固定される。
【0024】図2〜図4に示すように、カバー32には
4個のボルト孔321 …が形成されており、このボルト
孔321 …を貫通する4本のボルト60…によってカバ
ー32がハウジング31の前面に結合される。更にカバ
ー32の中央下部には、前記弾性マウント手段35のボ
ルト36が貫通するボルト孔322 が形成される。
【0025】カバー32がハウジング31に結合された
とき、カバー32の上縁に沿って延びる上部当接面32
3 と、カバー32の左右側縁に沿って延びる左右の側部
当接面324 ,324 と、カバー32の中央下部に上下
方向に延びる当接面としてのセンターリブ325 と、セ
ンターリブ325 の左右両側部に上下方向に延びる当接
面としての左右のサイドリブ326 ,326 と、カバー
32の下縁のセンターリブ325 及びサイドリブ3
6 ,326 間に突設された左右の下部当接面32 7
327 とがハウジング31の前面に当接する。そして、
カバー32の下縁に沿って、ハウジング31の下面に沿
うように水平方向に突出するフランジ部32 8 が形成さ
れる。
【0026】一対のリザーバ191 ,192 は、カバー
32のセンターリブ325 と左右のサイドリブ326
326 とによって区画された2個の空間61,61にそ
れぞれ対向するとともに、一対のダンパー241 ,24
2 は、カバー32の左右の側部当接面324 ,324
左右のサイドリブ326 ,326 とによって区画された
2個の空間62,62にそれぞれ対向する。
【0027】図5を併せて参照すると明らかなように、
内側に位置する各空間61にはすり鉢状の凹部329
形成されており、この凹部329 の外周を囲むように概
略環状の突起3210が突設される。突起3210の上半部
は半円状に連続する防水庇部3211を構成しており、ま
た下半部には5個の切欠き3212…及び4個の押圧部3
13が交互に形成される。リザーバ191 ,192 のシ
ール部材50の外周部501 は、前記突起3210により
ハウジング31及び栓部材46間の溝に圧接されて固定
される。そして、シール部材50の中央から突出する通
気管502 の先端がカバー32の凹部329 底面に対向
する。カバー32とシール部材50との間隔は少なくと
も1.5mm以上離れており、両者間に表面張力により
水が溜まらないようになっている。尚、突起3210とシ
ール部材50の外周部501 との間に所定の隙間を形成
しても良い。
【0028】図4に鎖線で示すハウジング31の下縁
と、カバー32のフランジ部328 の上面との間に隙間
が形成される。この隙間により、空間61の下部におい
て、下部当接面327 とセンターリブ325 との間に第
1排水路63(図4参照)が形成されるとともに、下部
当接面327 とサイドリブ326 との間に第2排水路6
4(図4及び図5参照)が形成される。また、空間62
の下部には、側部当接面324 とサイドリブ326 との
間に第3排水路65(図3及び図4参照)が形成され
る。
【0029】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0030】リザーバ191 ,192 の圧力室45の容
積が拡縮してピストン43が摺動すると、それに伴って
大気連通室48の容積も拡縮する。例えば、図2におい
てピストン43が右動して大気連通室48の容積が拡大
すると、第1排水路63及び第2排水路64を介して空
間61に空気が吸入され、その空気は5個の切欠き32
12…を介して突起3210の内側に達し、そこからカバー
32の凹部329 、シール部材50の通気管502 及び
栓部材46の通気孔461 を経て大気連通室48に吸入
される。また、ピストン43が左動して大気連通室48
の容積が縮小すると、前述と逆の経路で大気連通室48
内の空気が大気に排出される。
【0031】さて、ハウジング31とカバー32との結
合面には特別のシール部材が配置されていないため、カ
バー32の上部当接面323 及び側部当接面324 ,3
4から浸入した水はハウジング31の前面を伝って下
方に流れ、リザーバ191 ,192 に対向する空間6
1,61及びダンパー241 ,242 に対向する空間6
2,62に流入する。空間61に流入した水は突起32
10の上半部に形成された防水庇部3211に遮られて横方
向に流れ、空間61の下部を大気に連通させる第1排水
路63及び第2排水路64から外部に排出される。
【0032】このようにして突起3210の内側への水の
流入が防止されるため、リザーバ191 ,192 の大気
連通室48への水の浸入が阻止される。万一、突起32
10の内側に水が流入しても、シール部材50の通気管5
2 とカバー32の凹部32 9 とにより迷路が形成され
ているため、その水は大気連通室48に浸入することな
く、切欠き3212…、第1排水路63及び第2排水路6
4を経て外部に排出される。
【0033】また、突起3210がシール部材50の外周
部501 をハウジング31及び栓部材46間の溝に押し
付けているため、シール部材50の外周部501 が浮き
上がって防水性が低下する虞もない。
【0034】ダンパー241 ,242 に対向する空間6
2に流入した水は、そのまま下方に流れて第3排水路6
5から外部に排出される。このとき、リザーバ191
19 2 に対向する空間61,61とダンパー241 ,2
2 に対向する空間62,62とがサイドリブ326
326 により仕切られているため、空間62,62側か
ら空間61,61側に水が流れ込むことが防止され、こ
れによりリザーバ19 1 ,192 に水が浸入する可能性
が一層小さくなる。また、前記サイドリブ32 6 ,32
6 は、リザーバ191 ,192 の大気連通室48が呼吸
したときに、空間62,62側から空間61,61側に
塵を吸い込む可能性も小さくしている。更に、センター
リブ325 及びサイドリブ326 ,326 は上下方向に
延びているため、空間61,61,62,62に流入し
た水を案内して速やかに第1〜第3排水路63,63,
64,64,65,65から排出させる機能を有してい
る。
【0035】また、ハウジング31の下面に水飛沫等が
かかった場合、カバー32のフランジ部328 によって
形成された第1〜第3排水路63,63,64,64,
65,65が断面L字状に屈曲した迷路を構成している
ため、空間61,61,62,62に直接水飛沫が入る
ことが阻止されてリザーバ191 ,192 及びダンパー
241 ,242 への水の浸入が更に確実に阻止される。
【0036】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0037】例えば、本発明の防水構造はアンチロック
ブレーキ装置以外の任意の油圧機器に対して適用するこ
とが可能である。
【0038】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載された発明
によれば、ハウジングとカバー間の空間に流入した水を
排水路から外部に速やかに排出することができ、しかも
上下方向に延びる空間と水平方向に延びる排水路とによ
って迷路を構成することにより、下方からの水飛沫がハ
ウジングとカバー間の空間に浸入するのを防止してリザ
ーバ及びダンパーの防水性を向上させることができる。
【0039】また請求項2に記載された発明によれば、
リザーバに臨む空間とダンパーに臨む空間とを仕切る上
下方向の当接面により、両空間に流れ込んだ水を案内し
て速やかに排出路から排出することができる。またリザ
ーバが呼吸を行っても、ダンパーに臨む空間からリザー
バに臨む空間に水や塵が吸い込まれることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用アンチロックブレーキ制御装置の油圧回
路図
【図2】アンチロックブレーキ装置の一部破断側面図
(図4の2−2線断面図)
【図3】アンチロックブレーキ装置の一部破断側面図
(図4の3−3線断面図)
【図4】図2の4−4線矢視図
【図5】図2の5部拡大図
【符号の説明】
191 リザーバ 192 リザーバ 241 ダンパー 242 ダンパー 31 ハウジング 32 カバー 324 側部当接面(当接面) 325 センターリブ(当接面) 326 サイドリブ(当接面) 327 下部当接面(当接面) 328 フランジ部 46 栓部材 53 栓部材 61 空間 62 空間 63 第1排水路(排水路) 64 第2排水路(排水路) 65 第3排水路(排水路)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング(31)の側面に臨むリザー
    バ(191 ,192)及びダンパー(241 ,242
    の開口部(411 ,511 )を栓部材(46,53)で
    閉塞し、前記栓部材(46,53)の外側をハウジング
    (31)の側面に結合したカバー(32)により所定の
    空間(61,62)を存して覆い、前記空間(61,6
    2)を大気に連通させる排水通路(63,64,65)
    を介してハウジング(31)及びカバー(32)間に流
    入した水を外部に排出する油圧制御装置において、 カバー(32)に形成した複数の当接面(324 〜32
    7 )をハウジング(31)の側面に当接させるととも
    に、カバー(32)の下縁を水平方向に屈曲させてフラ
    ンジ部(328 )を形成し、このフランジ部(328
    とハウジング(31)の下面との間に前記複数の当接面
    (324 〜327 )により分離された複数の排水路(6
    3,64,65)を形成したことを特徴とする油圧制御
    装置における防水構造。
  2. 【請求項2】 リザーバ(191 ,192 )に臨む空間
    (61)とダンパー(241 ,242 )に臨む空間(6
    2)とを、上下方向に延びる前記当接面(326 )によ
    り仕切ったことを特徴とする、請求項1記載の油圧制御
    装置における防水構造。
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