JPH082607B2 - 脱臭積層塗膜 - Google Patents
脱臭積層塗膜Info
- Publication number
- JPH082607B2 JPH082607B2 JP62317216A JP31721687A JPH082607B2 JP H082607 B2 JPH082607 B2 JP H082607B2 JP 62317216 A JP62317216 A JP 62317216A JP 31721687 A JP31721687 A JP 31721687A JP H082607 B2 JPH082607 B2 JP H082607B2
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- JP
- Japan
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- coating film
- deodorant
- deodorizing
- substance
- coating
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- Laminated Bodies (AREA)
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、塗装により形成され、広範囲の悪臭を効率
よく脱臭する脱臭積層塗膜に関するものである。
よく脱臭する脱臭積層塗膜に関するものである。
従来脱臭塗膜を形成する方法として、フラバノール
類、フラボノール類等の植物性化合物、その他ゼオライ
ト等の脱臭性物質を塗料中に配合することにより、塗膜
に脱臭性能を持たせる方法があった。
類、フラボノール類等の植物性化合物、その他ゼオライ
ト等の脱臭性物質を塗料中に配合することにより、塗膜
に脱臭性能を持たせる方法があった。
しかしながら、一般に悪臭と呼ばれる臭気には大別し
て、硫化水素、メチルメルカプタン等に代表される酸性
系ガスと、アンモニア、トリメチルアミン等に代表され
るアルカリ系ガスがある。このうち、硫化水素等の酸性
系ガスを脱臭する脱臭性物質、例えば桂皮アルデヒド、
バニリン等の植物精油系物質はアンモニア等のアルカリ
系ガスに対してはその効果は劣る。また逆に、硫化鉄等
の金属化合物はアンモニア等のアルカリ系ガスを効率よ
く脱臭するが、酸性系ガスには効果がないのが実状であ
る。
て、硫化水素、メチルメルカプタン等に代表される酸性
系ガスと、アンモニア、トリメチルアミン等に代表され
るアルカリ系ガスがある。このうち、硫化水素等の酸性
系ガスを脱臭する脱臭性物質、例えば桂皮アルデヒド、
バニリン等の植物精油系物質はアンモニア等のアルカリ
系ガスに対してはその効果は劣る。また逆に、硫化鉄等
の金属化合物はアンモニア等のアルカリ系ガスを効率よ
く脱臭するが、酸性系ガスには効果がないのが実状であ
る。
また、このような選択性のある脱臭性物質のうち、一
般に酸性系ガスを脱臭するものはpH8.0〜10.0を示し、
アルカリ系ガスを脱臭するものはpH2.0〜4.0を示す。従
って、これらを混合して用いるとこは困難である。仮に
脱臭性物質を塗料組成物として混合して用いても、各々
のpH領域が変化するため脱臭効果が減少し、場合によっ
ては沈澱物を生成する。
般に酸性系ガスを脱臭するものはpH8.0〜10.0を示し、
アルカリ系ガスを脱臭するものはpH2.0〜4.0を示す。従
って、これらを混合して用いるとこは困難である。仮に
脱臭性物質を塗料組成物として混合して用いても、各々
のpH領域が変化するため脱臭効果が減少し、場合によっ
ては沈澱物を生成する。
一方、塗料中で安定性の高い脱臭性物質は、その効果
が期待できないのが現状である。
が期待できないのが現状である。
本発明者は、上記問題点に関し鋭意検討を行い、従来
の欠点を克服した脱臭積層塗膜、すなわち酸性系ガスお
よびアルカリ系ガスの広範囲の悪臭を効率的に脱臭する
方法として、 (a)酸性系の悪臭を化合,中和,吸着,相殺等の作用
により除去する脱臭性物質を含有し、pHが8.0〜11.0に
調整されている塗料Aにより形成される塗膜。
の欠点を克服した脱臭積層塗膜、すなわち酸性系ガスお
よびアルカリ系ガスの広範囲の悪臭を効率的に脱臭する
方法として、 (a)酸性系の悪臭を化合,中和,吸着,相殺等の作用
により除去する脱臭性物質を含有し、pHが8.0〜11.0に
調整されている塗料Aにより形成される塗膜。
(b)アルカリ系の悪臭を化合,中和,吸着,相殺等の
作用により除去する脱臭性物質を含有し、pHが2.0〜6.0
に調整されている塗料Bにより形成される塗膜。
作用により除去する脱臭性物質を含有し、pHが2.0〜6.0
に調整されている塗料Bにより形成される塗膜。
上記(a)及び(b)を積層する塗膜であって、
(a)を形成後(b)を形成する、または、(b)を形
成後(a)を形成することにより形成される脱臭積層塗
膜を提案した。(特願昭62−113351) 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、これらの方法にて塗膜を形成するに
は、異なった配合による2種類の塗料を作成する必要が
あった。すなわち一般に酸性系のガスを脱臭するものは
pH8.0〜10.0を示し、アルカリ系ガスを脱臭するものはp
H2.0〜4.0を示すため、これらを混合して用いることは
困難となり、全くpH領域の異なった2種類の塗料を準備
しなければならなかった。
(a)を形成後(b)を形成する、または、(b)を形
成後(a)を形成することにより形成される脱臭積層塗
膜を提案した。(特願昭62−113351) 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、これらの方法にて塗膜を形成するに
は、異なった配合による2種類の塗料を作成する必要が
あった。すなわち一般に酸性系のガスを脱臭するものは
pH8.0〜10.0を示し、アルカリ系ガスを脱臭するものはp
H2.0〜4.0を示すため、これらを混合して用いることは
困難となり、全くpH領域の異なった2種類の塗料を準備
しなければならなかった。
本発明者らは、上記問題点に関し鋭意検討を行った結
果、酸性系の悪臭を脱臭する脱臭性物質のうち、アルカ
ノールアミン類がpH2.0〜6.0の条件下でも安定であり、
優れた脱臭効果を示すことを見出した。
果、酸性系の悪臭を脱臭する脱臭性物質のうち、アルカ
ノールアミン類がpH2.0〜6.0の条件下でも安定であり、
優れた脱臭効果を示すことを見出した。
一般に酸性系のガスを脱臭するものはpH8.0〜10.0を
示すが、アルカノールアミン類はpH2.0〜6.0の条件下に
おいても安定である。
示すが、アルカノールアミン類はpH2.0〜6.0の条件下に
おいても安定である。
このことにより従来、酸性系の悪臭及びアルカリ性の
悪臭を除去するためには異なった配合による2種類の塗
料を作成する必要があったが、脱臭性物質としてアルカ
ノールアミン類を用いることにより、pH領域が2.0〜6.0
に調整されている塗料1種類のみを用意すればよいこと
を見出した。本発明はこの知見に基づきなされるに至っ
たものである。
悪臭を除去するためには異なった配合による2種類の塗
料を作成する必要があったが、脱臭性物質としてアルカ
ノールアミン類を用いることにより、pH領域が2.0〜6.0
に調整されている塗料1種類のみを用意すればよいこと
を見出した。本発明はこの知見に基づきなされるに至っ
たものである。
すなわち本発明は (a)PHが2.0〜6.0に調整された塗料に、酸性系の悪臭
を除去する脱臭性物質として、アルカノールアミン類を
添加し、これを塗装することにより形成される塗膜。
を除去する脱臭性物質として、アルカノールアミン類を
添加し、これを塗装することにより形成される塗膜。
(b)PHが2.0〜6.0に調整された塗料に、アルカリ系の
悪臭を、化合、中和、吸着、相殺等の作用により除去す
る脱臭性物質を添加し、これを塗装することにより形成
される塗膜。
悪臭を、化合、中和、吸着、相殺等の作用により除去す
る脱臭性物質を添加し、これを塗装することにより形成
される塗膜。
上記(a)および(b)からなる脱臭積層塗膜であっ
て、(a)を形成後(b)を形成する、または、(b)
を形成後(a)を形成することにより形成される脱臭積
層塗膜に関するものである。
て、(a)を形成後(b)を形成する、または、(b)
を形成後(a)を形成することにより形成される脱臭積
層塗膜に関するものである。
本発明は、酸性系の悪臭を化合,中和,吸着,相殺等
の作用により除去する塗膜層(a)およびアルカリ系の
悪臭を化合,中和,吸着,相殺等の作用により除去する
塗膜層(b)により構成される。
の作用により除去する塗膜層(a)およびアルカリ系の
悪臭を化合,中和,吸着,相殺等の作用により除去する
塗膜層(b)により構成される。
(a)層及び(b)層形成に用いる塗料は、脱臭性物
質を含有する他は一般の塗料と同様であり、バインダ
ー、着色顔料、体質顔料と、界面活性剤、増粘剤等の添
加剤から構成される。
質を含有する他は一般の塗料と同様であり、バインダ
ー、着色顔料、体質顔料と、界面活性剤、増粘剤等の添
加剤から構成される。
バインダーとしては、アクリル酸エステル、エチレ
ン、酢酸ビニル、塩化ビニル、ベオバ等の単量体の重合
物または共重合物、またはこれらの混合物を、合成樹脂
エマルション、水溶性樹脂の形態で用いる。
ン、酢酸ビニル、塩化ビニル、ベオバ等の単量体の重合
物または共重合物、またはこれらの混合物を、合成樹脂
エマルション、水溶性樹脂の形態で用いる。
また、着色顔料としては、二酸化チタン、酸化鉄、フ
タロシアニンブルー、亜鉛華等、一方体質顔料としては
重炭酸カルシウム、クレー、カオリン、タルク等一般に
塗料に用いるものが利用できる。但しこれらは、粒径が
細かいものより粗いものの方が、塗膜が多孔質となり、
脱臭効果の向上が期待できる。
タロシアニンブルー、亜鉛華等、一方体質顔料としては
重炭酸カルシウム、クレー、カオリン、タルク等一般に
塗料に用いるものが利用できる。但しこれらは、粒径が
細かいものより粗いものの方が、塗膜が多孔質となり、
脱臭効果の向上が期待できる。
その他、分散剤、湿油剤、増粘剤、可塑剤、造膜助
剤、防腐剤等の各種添加剤は一般に塗料に用いるものが
利用できるが、種類によっては脱臭性物質との相溶性が
悪くゲル化等を生じ、脱臭効果に影響を及ぼすものがあ
るので選択には注意を要する。
剤、防腐剤等の各種添加剤は一般に塗料に用いるものが
利用できるが、種類によっては脱臭性物質との相溶性が
悪くゲル化等を生じ、脱臭効果に影響を及ぼすものがあ
るので選択には注意を要する。
ここで塗料のPVCは50%〜90%必要であり、好ましく
は65〜85%である。
は65〜85%である。
PVCが50%以下の場合、塗膜の通気性が低下し悪臭成
分が脱臭性物質と接触しにくくなり、その結果脱臭効果
の減少がみられる。また、PVCが90%以上の場合は塗膜
としての性能の低下が著しく実用上問題がある。
分が脱臭性物質と接触しにくくなり、その結果脱臭効果
の減少がみられる。また、PVCが90%以上の場合は塗膜
としての性能の低下が著しく実用上問題がある。
次に、本発明脱臭積層塗膜の形成方法は、塗料を現場
にて直接施工する方法、予め工場ライン等において各種
パネル、シート等の表面に本発明脱臭積層塗膜を形成さ
せておき、これらを貼り付ける等の方法により設置する
方法がある。また、第1層を工場ライン等において各種
パネル、シート等の表面に形成させておき、上層を現場
施工にて形成する方法も可能である。
にて直接施工する方法、予め工場ライン等において各種
パネル、シート等の表面に本発明脱臭積層塗膜を形成さ
せておき、これらを貼り付ける等の方法により設置する
方法がある。また、第1層を工場ライン等において各種
パネル、シート等の表面に形成させておき、上層を現場
施工にて形成する方法も可能である。
本発明脱臭積層塗膜の塗膜形状は、一般のフラットペ
イントの他ジュラク調、ゆず肌調等種々のテクスチャー
が選択できる。
イントの他ジュラク調、ゆず肌調等種々のテクスチャー
が選択できる。
塗装方法はその塗膜の形状に応じ刷毛塗り、ローラー
塗り、スプレー塗り等が適宜選択される。もちろん、工
場ラインにおけるロールコーター、フローコーター等の
塗装方法も有効に利用できる。
塗り、スプレー塗り等が適宜選択される。もちろん、工
場ラインにおけるロールコーター、フローコーター等の
塗装方法も有効に利用できる。
また、本発明に用いられる脱臭性物質のうち酸性系の
悪臭に対し効果を示す脱臭性物質として、アルカノール
アミン類を利用する。ここでアルカノールアミンとは、
一般式 NH2−(CH2)n+1−OH (nは自然数) で表され、同一分子内にアミノ基とアルコール性の水酸
基をもつ物質であり、具体的には、モノエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、2−ジメチルアミノエタノ
ール等を例示でいるが、就中、2−(2−アミノエチル
アミノ)エタノールが特に好適な物質として用いられ
る。
悪臭に対し効果を示す脱臭性物質として、アルカノール
アミン類を利用する。ここでアルカノールアミンとは、
一般式 NH2−(CH2)n+1−OH (nは自然数) で表され、同一分子内にアミノ基とアルコール性の水酸
基をもつ物質であり、具体的には、モノエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、2−ジメチルアミノエタノ
ール等を例示でいるが、就中、2−(2−アミノエチル
アミノ)エタノールが特に好適な物質として用いられ
る。
さらにアルカリ系の悪臭に対し効果を示すものとして
は、Fe、Cu、Al、Ni、Zn、Co等の金属塩(塩酸塩、硝酸
塩、硫酸塩等)が挙げられる。
は、Fe、Cu、Al、Ni、Zn、Co等の金属塩(塩酸塩、硝酸
塩、硫酸塩等)が挙げられる。
本発明においては、少なくとも酸性系の悪臭に対して
効果のあるアルカノールアミン類と、アルカリ系の悪臭
に対して効果のある脱臭性物質の2種の脱臭性物質を用
いるが、補助的にこれら以外の脱臭性物質も、有効に利
用できる。
効果のあるアルカノールアミン類と、アルカリ系の悪臭
に対して効果のある脱臭性物質の2種の脱臭性物質を用
いるが、補助的にこれら以外の脱臭性物質も、有効に利
用できる。
この酸性系の悪臭に対して効果の高いアルカノールア
ミン類の脱臭性物質、及びアルカリ系の悪臭に対して効
果の高い脱臭性物質を、樹脂の選別や添加剤の使用によ
ってpHを2.0〜6.0に調整した塗料に添加する。これは、
アルカリ系の悪臭物質に対して効果のみられる脱臭性物
質は、一般的に中性から酸性に傾いていること、及び塗
膜を酸性にすることから、脱臭性物質の安定化を図るた
めである。
ミン類の脱臭性物質、及びアルカリ系の悪臭に対して効
果の高い脱臭性物質を、樹脂の選別や添加剤の使用によ
ってpHを2.0〜6.0に調整した塗料に添加する。これは、
アルカリ系の悪臭物質に対して効果のみられる脱臭性物
質は、一般的に中性から酸性に傾いていること、及び塗
膜を酸性にすることから、脱臭性物質の安定化を図るた
めである。
一般に、酸性系の悪臭を除去する脱臭性物質はpH8.0
〜11.0を示すために、pHが8.0〜11.0に調整されている
塗料に添加しなければ、その脱臭効果を示すことは困難
であったが、本発明に用いられる脱臭性物質アルカノー
ルアミン類はpH2.0〜6.0の条件下でも安定であり、悪臭
を十分に除去できる。
〜11.0を示すために、pHが8.0〜11.0に調整されている
塗料に添加しなければ、その脱臭効果を示すことは困難
であったが、本発明に用いられる脱臭性物質アルカノー
ルアミン類はpH2.0〜6.0の条件下でも安定であり、悪臭
を十分に除去できる。
脱臭性物質の添加量は、用いる脱臭性物質によって異
なるが、一般的に0.1〜20重量%の範囲で用いる。0.1重
量%より少ないと脱臭効果が減少し、20重量%以上にな
ると塗膜の性能低下や、塗膜の変色等の影響を及ぼす可
能性があるため一般に好ましくないが、塗膜に対し悪影
響の少ない脱臭性物質を補助的に用いる場合は、合計量
が20%を越えてもよい。
なるが、一般的に0.1〜20重量%の範囲で用いる。0.1重
量%より少ないと脱臭効果が減少し、20重量%以上にな
ると塗膜の性能低下や、塗膜の変色等の影響を及ぼす可
能性があるため一般に好ましくないが、塗膜に対し悪影
響の少ない脱臭性物質を補助的に用いる場合は、合計量
が20%を越えてもよい。
塗料配合を表1、試験体作成方法を表2に示す。ここ
で合成樹脂エマルション(A)は酢酸ビニル系エマルシ
ョンを用い、合成樹脂エマルション(B)はアクリルス
チレン系エマルションを用いた。また脱臭性物質(A)
は硫酸第一鉄を主成分としており、脱臭性物質(B)は
2(2−アミノエチルアミノ)エタノールである。さら
に脱臭性物質(C)はゼオライトを用いている。尚、塗
料Eは脱臭性物質A、Bを添加したところ塗料がやや褐
色に変色した。これは脱臭性物質同志が反応し、変色し
たためと考えられる。
で合成樹脂エマルション(A)は酢酸ビニル系エマルシ
ョンを用い、合成樹脂エマルション(B)はアクリルス
チレン系エマルションを用いた。また脱臭性物質(A)
は硫酸第一鉄を主成分としており、脱臭性物質(B)は
2(2−アミノエチルアミノ)エタノールである。さら
に脱臭性物質(C)はゼオライトを用いている。尚、塗
料Eは脱臭性物質A、Bを添加したところ塗料がやや褐
色に変色した。これは脱臭性物質同志が反応し、変色し
たためと考えられる。
表2の試験体作成方法に基づいて、前記8種類の塗料
を、表面を樹脂にてコーティングすることにより通気性
をなくしたアート紙に、刷毛を用いて均一に塗布後、直
ちに養生室(温度20±2℃、湿度65%±10%)にて養生
した。上層と下層の工程間隔は24時間とし、最終養生1
週間として試験体とした。実施例1の脱臭積層塗膜の断
面図を第1図に示す。
を、表面を樹脂にてコーティングすることにより通気性
をなくしたアート紙に、刷毛を用いて均一に塗布後、直
ちに養生室(温度20±2℃、湿度65%±10%)にて養生
した。上層と下層の工程間隔は24時間とし、最終養生1
週間として試験体とした。実施例1の脱臭積層塗膜の断
面図を第1図に示す。
次に第2図に示すように組み立てた試験装置を用い
て、脱臭試験を行った。図中5は2テドラーバック、
6はマノメーター、7は試験体設置部位(内径26mmのア
クリル性チューブ)、8はエ アーポンプである。図中7に約1cm×5cmに裁断した試験
体を、所定量(5g)入れ、5に高濃度(800ppm)のNH3
あるいはH2Sガスを取り、全体を接続後、ガスを流速1
/分で1時間循環させた。試験後の、NH3あるいはH2S
ガス濃度を、NH3あるいはH2Sガス用探知管(ガステッ
ク)を用いて、測定を行った。
て、脱臭試験を行った。図中5は2テドラーバック、
6はマノメーター、7は試験体設置部位(内径26mmのア
クリル性チューブ)、8はエ アーポンプである。図中7に約1cm×5cmに裁断した試験
体を、所定量(5g)入れ、5に高濃度(800ppm)のNH3
あるいはH2Sガスを取り、全体を接続後、ガスを流速1
/分で1時間循環させた。試験後の、NH3あるいはH2S
ガス濃度を、NH3あるいはH2Sガス用探知管(ガステッ
ク)を用いて、測定を行った。
次に同濃度(800ppm)の新しいNH3あるいはH2Sガスを
取り、全体と接続後同様の試験を行い、NH3あるいはH2S
ガス濃度を測定した。(この間の試験体は同一であ
る。)こうして同様の実験を3回繰り返した。その結果
を第3表、第4表に示した。
取り、全体と接続後同様の試験を行い、NH3あるいはH2S
ガス濃度を測定した。(この間の試験体は同一であ
る。)こうして同様の実験を3回繰り返した。その結果
を第3表、第4表に示した。
実施例の結果より明らかなように、pH領域が2.0〜6.0
に調整された塗料を用意し、この塗料に酸性の悪臭を除
去する脱臭性物質としてアルカノールアミン類を添加し
たもの、アルカリ性の悪臭を除去する脱臭性物質、例え
ばFe、Cu、Al、Ni、Zn、Co等の金属塩(塩酸塩、硝酸
塩、硫酸塩等)を添加したものを用いて2層塗膜を形成
することにより、酸性系、アルカリ系各々の悪臭が、そ
れぞれの塗膜によって、化合、中和、吸着、相殺等の作
用により脱臭され、広範囲の悪臭に対して脱臭能力を示
す。
に調整された塗料を用意し、この塗料に酸性の悪臭を除
去する脱臭性物質としてアルカノールアミン類を添加し
たもの、アルカリ性の悪臭を除去する脱臭性物質、例え
ばFe、Cu、Al、Ni、Zn、Co等の金属塩(塩酸塩、硝酸
塩、硫酸塩等)を添加したものを用いて2層塗膜を形成
することにより、酸性系、アルカリ系各々の悪臭が、そ
れぞれの塗膜によって、化合、中和、吸着、相殺等の作
用により脱臭され、広範囲の悪臭に対して脱臭能力を示
す。
第1図は実施例1の脱臭積層塗膜の断面図を示す。第2
図の脱臭試験装置の説明図を示すものである。 1……アート紙 2……樹脂コーティング層 3……脱臭塗膜層(a) 4……脱臭塗膜層(b) 5……2テドラーバック 6……マノメーター 7……試験体設置部位 8……エアーポンプ
図の脱臭試験装置の説明図を示すものである。 1……アート紙 2……樹脂コーティング層 3……脱臭塗膜層(a) 4……脱臭塗膜層(b) 5……2テドラーバック 6……マノメーター 7……試験体設置部位 8……エアーポンプ
Claims (3)
- 【請求項1】(a)PHが2.0〜6.0に調整された塗料に、
酸性系の悪臭を除去する脱臭性物質として、アルカノー
ルアミン類を添加し、これを塗装することにより形成さ
れる塗膜。 (b)PHが2.0〜6.0に調整された塗料に、アルカリ系の
悪臭を、化合、中和、吸着、相殺等の作用により除去す
る脱臭性物質を添加し、これを塗装することにより形成
される塗膜。 上記(a)および(b)からなる脱臭積層塗膜であっ
て、(a)を形成後(b)を形成する、または、(b)
を形成後(a)を形成することにより形成される脱臭積
層塗膜。 - 【請求項2】アルカノールアミン類が2(2−アミノエ
チルアミン)エタノールであることを特徴とする特許請
求の範囲第1項記載の脱臭積層塗膜。 - 【請求項3】塗膜の顔料容積濃度(以下PVCという)が5
0〜90%であることを特徴とする特許請求の範囲第1項
記載の脱臭積層塗膜。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62317216A JPH082607B2 (ja) | 1987-12-14 | 1987-12-14 | 脱臭積層塗膜 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62317216A JPH082607B2 (ja) | 1987-12-14 | 1987-12-14 | 脱臭積層塗膜 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01156053A JPH01156053A (ja) | 1989-06-19 |
JPH082607B2 true JPH082607B2 (ja) | 1996-01-17 |
Family
ID=18085766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62317216A Expired - Fee Related JPH082607B2 (ja) | 1987-12-14 | 1987-12-14 | 脱臭積層塗膜 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH082607B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108404635A (zh) * | 2018-04-12 | 2018-08-17 | 南阳汇思原环保科技有限公司 | 一种除臭剂及制备方法和使用方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2258405A4 (en) * | 2008-02-29 | 2011-08-31 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | ADSORBABLE COMPOSITION AND ADSORBABLE FORMING |
-
1987
- 1987-12-14 JP JP62317216A patent/JPH082607B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108404635A (zh) * | 2018-04-12 | 2018-08-17 | 南阳汇思原环保科技有限公司 | 一种除臭剂及制备方法和使用方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01156053A (ja) | 1989-06-19 |
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