JPH08260730A - ユニットバスルーム等建築構造物の軸組構造 - Google Patents

ユニットバスルーム等建築構造物の軸組構造

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JPH08260730A
JPH08260730A JP7094398A JP9439895A JPH08260730A JP H08260730 A JPH08260730 A JP H08260730A JP 7094398 A JP7094398 A JP 7094398A JP 9439895 A JP9439895 A JP 9439895A JP H08260730 A JPH08260730 A JP H08260730A
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corner
shaft
flat
axis
wall panel
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JP7094398A
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Toshiaki Tabata
敏秋 田畑
Masayuki Saito
正幸 斎藤
Kazumasa Moriki
和正 守木
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Daido Hoxan Inc
Original Assignee
Daido Hoxan Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユニットバスルーム等の構築に際し、隅軸お
よび平軸への壁パネル取付け作業を、簡易迅速に行い、
かつ、外観の簡潔化を図る。 【構成】 隙間25、31を縦設した隅軸21と平軸2
7間、または平軸27相互間の当接内面23,29、2
8,29に跨装配設した壁パネル22の縦方向辺縁部2
2aを、隙間25、31から固定保持部材32、38を
装入して、その係止突条34を隅軸21および平軸31
の被係止部26、30に係止すると共に、係止突条34
に連設の押圧条部36を両縦方向辺縁部22aに跨装押
圧して、一対の壁パネル22を隅軸21および平軸27
に挟持固定する。 【効果】 ビス止め作業等をなくして、軸組施工時間を
短縮し、かつ、施工部品点数も削減してユニットバスル
ーム内からの見栄えも向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばユニットバスル
ーム等建築構造物における支軸と、壁板との軸組構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】家屋等に建築時にあって設備されるバ
ス、化粧室などのユニットルームにおける従来の軸組構
造としては、例えば図11ないし図14に示す如きもの
が知られている。すなわち、この従来例で示されるユニ
ットバスルームの構築手順は、防水パンなどの基盤1上
に、四方の床枠2を敷設し、その床枠2の各隅部に、そ
れぞれ図11、図13の如く隅軸3を起立せしめ、この
隅軸3の下端を、スクリューねじやタッピングねじ等の
取付ねじ4によって床枠2に固定する。またそれら隅軸
3の上端には、天井枠5を配置し、この天井枠5に隅軸
3上端を上記同様の取付ねじ4により固定する。
【0003】かくして立設された隅軸3相互の間には、
軸組の強度を高めるため、さらには、壁板(パネル)の
固定を行なうため、図12、図14のように、所定の間
隔で平軸6を起立配置し、これら平軸6の上下両端を前
記の天井枠5および床枠2に、前同様にして、取付ねじ
4により固定する。
【0004】このようにしてユニットバスルームの軸組
みがなされた後、その軸組みの各隅軸3と平軸6との
間、あるいは平軸6相互間に壁パネル7を取付けるが、
これには、これら壁パネル7の縦方向両側辺縁部を、隅
軸3および平軸6の壁パネル7の当接内面3a、6aに
当てがい、次いで隣装の壁パネル7相互間に、隅軸用押
え枠8および平軸用押し枠9を挟装配置し、当該各押え
枠8、9を、これに設けられているねじ挿通孔10に、
タッピングねじ又はスクリューねじ等による取付ねじ1
1を挿通して、これを、隅軸3および平軸6に設けられ
ている溝12内にねじ込む。これによって隅軸用押え枠
8および平軸用押え枠9を、隅軸3および平軸6に固定
するのであり、かくして、隅軸用押え枠8および平軸用
押え枠9と、夫々隅軸3および平軸6との間で、壁パネ
ル7の縦方向辺縁部7a、7aを挟持固定する。
【0005】次いで上記の各押え枠8および9を、各隅
軸3、平軸6に固定している取付ねじ11につき、その
露呈を隠すために、当該両押え枠8、9に形成されてい
る各縦溝13内には、化粧用のモール14が嵌め込まれ
て、見栄えを損わないようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の通り従来のユニ
ットバスルーム等の軸組構造にあっては、予め構築した
隅軸3と平軸6との間又は平軸6相互間に壁パネル7を
固定させるための手段として、多数本のアルミニューム
製等による各押え枠8、9と、これを隅軸3および平軸
6に固定するための多数本の取付ねじ11とを用い、さ
らに、これら取付ねじ11を隠すため多数本の化粧モー
ル14を用いなければならない。
【0007】従って、かかる従来例によるとき、上記の
ように三種もの施工部材を使用しなければならないこと
から、ユニットバス等の構築費用が嵩み経済性の点で満
足すべきものとなっていない。また前掲各押え枠を隅軸
3および平軸6に取付けるための取付ねじ11は、各軸
一本当り約10個所にわたり螺着することになるため、
その作業に多大なる手間がかかるだけでなく、さらに、
各押え枠8、9がアルミニューム製である場合は、鉄ま
たはステンレス製である取付ねじに電触の生ずる心配も
あった。
【0008】さらに、重大なことは、各壁パネル7と各
押え枠8、9および化粧モールである各部材は夫々、そ
の材質が異なり、しかもこれら各部材は構築されたユニ
ットバスルーム等内から直視されることになるから、そ
れら各部材の材質差や色彩感からして、各壁パネル相互
の継目箇所に違和感が生じて、質感が低下する等の不具
合を避けることができない。
【0009】本発明は上記従来の欠陥に鑑み検討された
もので、その請求項1にあっては、隅軸や平軸の各壁パ
ネルに対する当接内面に、壁パネルの縦方向辺縁部を当
接した状態で、別途用意した固定保持部材を、内側から
押し込むだけの作業で、この保持部材の係止突条は、隅
軸や平軸の被係止部に係止してしまい、この際、固定保
持部材の押圧条部によって、連結すべき両壁パネルを押
止状態として軸組作業を完結するようにし、これにより
軸組作業の能率化を図り、かつ経済性を向上すると共
に、従来例における前記の電触問題をも解消しようとし
ている。さらに、ユニットバスルームなどの内側から直
視される壁パネルの連結箇所につき、これを当該壁パネ
ルと固定保持部材の二部材により仕上げ得るようにし、
これによって質感の向上を図るのが、その目的である。
【0010】次に、請求項2にあっては、上記の請求項
1において、その固定保持部材における係止突条、係止
爪を形成することで、施着した固定保持部材の不本意な
離脱を確実に阻止すると共に、押圧条部により壁パネル
を充分に押圧可能なるよう構成して、従来の如く多数本
の取付ねじを用いることなしに、より強固な軸組構造を
得ようとしている。
【0011】また、請求項3では、請求項1における固
定保持部材の押圧条部にあって、その両先端側に可撓弾
性を有する舌片部を延設し、この舌片部の復元力を利用
して、当該押圧条部による壁パネルの押圧を、より強力
になし得るようにしている。
【0012】さらに、請求項4にあっては、これまた請
求項1の固定保持部材につき、その係止突条を二股に分
岐し、かつ変曲可能に形成することで、隅軸や平軸の被
係止部に対する係止強度を、より強固にしようとしてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、請求項1にあっては建築構造物を構築す
る隅軸と平軸の左右両側に形成された壁パネル用の当接
内面間にあって、隙間を縦方向に形成し、上記一対の当
接内面に取付けるべき壁パネルの縦方向辺縁部を当てが
い、さらに前記隅軸と平軸における隙間内側に形成され
た被係止部に嵌合止着される係止突条と上記壁パネルの
縦方向辺縁部における表面に跨装当接される押圧条部と
を有する固定保持部材により、上記壁パネルの縦方向辺
縁部を上記押圧条部と、隅軸および平軸の壁パネル用で
ある当接内面とで挟持したことを特徴とするユニットバ
スルーム等建築構造物の軸組構造を提供しようとしてい
る。
【0014】請求項2では、上記の請求項1における固
定保持部材が、隅軸または平軸に設けられている隙間内
に嵌装されると共に、その隙間内側に形成の被係止部に
係止される係止爪を有する係止突条と、この係止突条の
長手方向両側部に鍔状に形成されて、壁パネルの縦方向
辺縁部を隅軸または平軸方向へ押圧する一対の押圧条部
を有していることを、その内容としている。
【0015】請求項3にあっては、同上固定保持部材
が、請求項2の構成に加えて、当該押圧条部の各先端側
には、壁パネルの表面に弾圧付勢されるよう外側へ向け
て曲成した可撓弾性を具有する舌片部が形成されてい
る。
【0016】さらに、請求項4では、これまた同上固定
保持部材につき、請求項2の構成に加えて上記係止突条
が、スリットを挟んで左右方向に離間距離をもって変曲
自在なるよう二股に分岐していることを、その内容とし
ている。
【0017】
【作用】本発明によるときは立設状態で一対の壁パネル
を取り付けるための各当接内面間に、隙間を設けた隅軸
と平軸との間、または平軸相互間にあって、当該各当接
内面に押当配置された連結すべき壁パネルは、上記の隙
間から装入された固定保持部材の係止突条が隅軸および
平軸の被係止部に嵌合止着されることで、当該固定保持
部材の押圧条部が、両壁パネルの表面を跨装押圧するこ
ととなるから、各壁パネルの隅軸および平軸への確実な
取付けが、取付ねじや他部材なしに、当該固定保持部材
のみでなされることになる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1、図2、図6、図7において、2
1は端面が略L字状の筒状体に形成された上下方向に長
い隅軸を示し、この隅軸21の内側面にあって軸方向に
は、図1で示す壁パネル22の縦方向辺縁部22aが当
接される一対の当接面23、24が直交状態にて形成さ
れている。これら両当接面23、24の間にあって、当
該当接面23、24に沿って長手方向へ延びた隙間25
が形成されているが、図1、図2に示した隙間25は、
隅軸21の成形時に、上記当接面23、24の先端から
直交状に外側へストッパ片部26aを形成し、その先端
から辺縁端26bを軸心方向へ平行に折り曲げること
で、被係止部26を形成するのであり、これにより、上
記の辺縁端26b間に形成されることとなる。
【0019】また、この隅軸21の上下両端部には、従
来例で述べた天井枠および床枠に取付けるための取付ね
じを挿通するための取付孔21aが設けられており、当
該図1における符号1と2は、前記従来例と同一符号で
示された夫々基盤と床枠を表わしている。
【0020】次に図1ないし図3に基づいて平軸27の
構造について述べる。この平軸27は、その端面が方形
状であって上下方向に長尺である角筒状のもので、その
内面側中央部における長手方向前期隅軸21と同じく、
当接面28、29が形成されているが、これらは互いに
平行に形成され、その先端から直交状に外側へストッパ
片部30aが曲成され、その先端から折り返して重積さ
れ、かつ軸心方向に延出した辺縁端30bとによって被
係止部30が形成され、上記辺縁端30b間に間隙31
が設定されている。また、この平軸27の上下両端部に
は、前記同様に天井枠および床枠に取付けるための取付
孔27aが設けられている。
【0021】次に壁パネル22を上記隅軸21または平
軸27に取付けるための固定保持部材32の構造につい
て述べる。図4(A)は、隅軸21に使用される固定保
持部材32を示し、これは端面が略Y字状に形成され、
軸方向に長く例えば硬質の塩化ビニールなどによる樹脂
成形品が用いられる。そして、その軸心部からは、前記
隅軸21の隙間25内に嵌入されるように、当該実施例
では、スリット33を挟んで対向する二股の係止突条3
4が延出され、その先端面における外側に係止爪35が
形成されている。隅軸用の固定保持部材32には、さら
に軸心部から左右両側へ向けて、壁パネル22の縦方向
辺縁部22aを押えるための各押圧条部36が左右へ延
設されているが、それら押圧条部36の各先端縁には、
壁パネル22との水密的な圧接を確保するために、前記
の押圧条部36の延長方向に対して係止突条34方向で
ある外側へやや折り曲げられ、しかも可撓弾性を有する
舌片部37が形成されている。
【0022】図4(B)は平軸27に使用される固定保
持部材38を示すもので、その端面が略T字状であっ
て、軸方向に長く形成され、前記同様に硬質の塩化ビニ
ール等による樹脂で成形されている。そしてその中央基
部からは、上記隅軸用の固定保持部材32と同様にスリ
ット33を挟んで対向する二股の係止突条34および、
その係止爪35が延設されている。またこの平軸用の固
定保持部材38の中央基部からは、左右両側へ向けて、
壁パネル22の縦方向辺縁部22aを押えるための各押
圧条部36を有し、その先端部には、壁パネル22との
水密的な圧接を確保するために、隅軸用のものと同じく
前記押圧条部36の延長方向に対して係止突条34方向
へやや折り曲げられ、しかも可撓弾性を有する舌片部3
7が一体形成されている。
【0023】さらに、図5に示されているのも平軸用の
固定保持部材38を示し、舌片部37を有する押圧条部
36を具備している点で、前実施例と同じであるが、係
止突条34が前記の如く二股状に形成されているのでは
なく一条のみであり、その先端両外側に係止爪35が突
設されている。
【0024】次に、図6の実施例では、図4(A)のも
のと同様の隅軸用である固定保持部材32が示されてお
り、これに対応する隅軸21の構成は、前掲実施例のも
のと多少相違している。すなわち、隙間25を形成して
いる一対の辺縁端26bにあって、その自由端が外側へ
鉤状となるよう曲成され、このことで被係止部26が構
成され、当該自由端の内側に、固定保持部材32の係止
爪35が係嵌する抜止欠所26cが形成されている。
【0025】図7の隅軸21に係る実施例では、一対の
ストッパ片部26aが、隅軸21の軸心側へ向け曲折し
て形成の被係止部26によって連設されており、このこ
とで、左右一対の隙間25が開口されており、当該一対
の隙間25間にあって、隅軸21の軸心から外側へ向け
矢印状に形成された突出曲片部26dが突設されてお
り、その左右外側に抜止欠所26cが設けられている。
【0026】そして、図7の(B)に示す通り、固定保
持部材32にあって、その一対である係止突条34を、
一対の各隙間25に装入することで、当該係止突条34
の内側面に形成した係止爪35が、上記した突出曲片部
26dにおける抜止欠所26cに係嵌可能となるよう構
成されている。
【0027】図8は平軸27についての実施例であっ
て、これは、隅軸21につき示した図6の構成と近似し
ており、平軸27の前記した被係止部30にあって、そ
の辺縁端30bにおける内側に抜止欠所30cが欠設さ
れ、これに固定保持部材38の係止突条34に形成され
た係止爪35が、係止されるようにしてある。
【0028】図9は平軸27についての他実施例で、こ
れは隅軸21につき図7で説示した構成と近似してい
る。すなわち、固定保持部材38については、その係止
爪35が係止突条34の先端にあって、その内側へ突設
されており、平軸27にあっては、そのストッパ片部2
6a間が、図7のものと同様に被係止部26によって連
設されることで、一対の隙間31が形成されている。さ
らに、矢印状の突出曲片部30dも形成されていて、そ
の左右外側に、上記の係止爪35が係止する抜止欠所3
0cが設けられている。
【0029】図10も平軸27についての異種実施例で
あるが、前掲図8のものと実質的な違いはなく、ただ、
固定保持部材38の係止突条34には、その先端部では
なく、先端寄りに係止爪35が突設され、しかも、その
形状が半円状に突曲して形成されている。従って、当該
係止爪35が係嵌する抜止欠所30cも樋状に凹曲さ
れ、また、辺縁端30bはストッパ片部30aから折り
返して形成されているのではなく、直線状に連結されて
いる。
【0030】以上が本発明の軸組構造に用いられる施工
部材の構造であるが、これを用いることで以下のように
当該軸組構造を形成することができる。すなわち、先ず
既知の通り、隅軸21および平軸27を床枠2上に起立
状態で構築し、それら隅軸21および平軸27の上端に
は天井枠を取付ける。そこで、その隅軸21と平軸27
との間および複数本の平軸27が隅軸21相互間に配置
されている場合には、平軸相互間に跨って壁パネル22
を配置し、図1のように、その壁パネル22の縦方向辺
縁22aを、隅軸21にあっては直交状態である各当接
内面23、24に、平軸27にあっては、直列状である
各当接内面28、29に当接する。
【0031】次いでその隅軸21に設けられている隙間
25内に、固定保持部材32の係止突条34を内側から
押し込み、その係止突条34の先端に設けられている係
止爪35を、隙間25の奥方に形成されている隅軸21
の被係止部26に係止させれば、この固定保持部材32
は隅軸21と係嵌止着され、このことで、当該固定保持
部材32に形成した一対の押圧条部36で壁パネル22
の縦方向辺縁22aが隅軸21の前記の当接内面23、
24へ押圧状態で挟持固定される。このとき、押圧条部
36の先端部に形成されている可撓弾性をもった舌片部
37を形成しておけば、壁パネル22表面に水密状態で
押当されることになる。また、この際、上記の係止爪3
5が形成されていなくとも、固定保持部材32の係止突
条34が、隅軸21や平軸27における被係嵌部26、
30の辺縁端26b、30bによって、充分に弾圧挟持
されていれば、軸組を構成することが可能である。
【0032】同様にして平軸27に対しては、その隙間
31内に、固定保持部材38の係止突条34を装入し、
その係止爪35を被係止部30における辺縁端30bの
奥部に係止させれば、当該固定保持部材38が平軸27
に止着され、その結果一対の押圧条部36で壁パネル2
2の縦方向辺縁部22aが平軸27の当接内面28、2
9へ押圧状態で挟持固定される。このとき、押圧条部3
6の先端部に形成されている可撓弾性をもつ舌片部37
が、壁パネル22と水密状態で接触することで壁パネル
22の取付けが完了する。
【0033】なお、固定保持部材32、38において一
対の係止突条34をスリット33だけ離間して、双方の
係止突条34が互いにスリット33方向へ変位自在と
し、これによりその挿入を容易とし、かつ係止状態を強
固にすることが望ましいが、前説の図5に示すようにス
リットを設けることなく、一つの係止突条34に係止爪
35を形成して、それ自体の可撓変形を利用するように
しても、本発明の目的を達成することができる。
【0034】このように本実施例では、隅軸21と平軸
27の間または平軸27と平軸27との間に跨って配置
した壁パネル22を、固定保持部材32、38に設けた
係止突条34が、隅軸21または平軸27に設けた隙間
25、31内に挿入(押入)するといった簡単な取付け
操作だけで、隅軸21および平軸27に取付けることが
でき、従って、その施工時間の短縮が可能となる。また
壁パネル22を隅軸21または平軸27に止着せしめる
ために用いられる取付けのため部材が、固定保持部材3
2、38のみであるから、取付部品点数が少なくなる。
【0035】
【発明の効果】請求項1に係る発明は、以上のようにユ
ニットバスルーム等の建築構造物を構築するための隅軸
および平軸の壁パネルに対する当接内面間にあって、そ
の縦方向に隙間を形成し、この隙間から装入されて、壁
パネルの縦方向辺縁部を、隅軸または平軸内の被係止部
に嵌合止着される固定保持部材によって挟持させ得る構
成としたから、隅軸と平軸の間や平軸と平軸との間に跨
って配置されている壁パネルを、上記固定保持部材の嵌
合止着のみの取付け作業により固定することができ、こ
れによって、施工時間の短縮、使用される取付部品の削
減等に伴い、その経済性を大幅に向上されることができ
る。さらに、構成部品が双方の壁パネル相互間で帯状に
露出される固定保持部材のみであるから、外観上の配色
や構成を、簡素化できて見栄えが良くなり、商品価値の
高いものを提供することができる。
【0036】尚、請求項2にあっては、請求項1におけ
る固定保持部材につき、その係止突条に、隅軸または平
軸に設けた被係止部と係止される係止爪を形成するよう
にしたから、被係嵌部との止着強度を、より確実にする
ことができ、請求項3では、上記固定保持部材の押圧条
部に、舌片部を設けたので、壁パネルの隅軸または平軸
に対する挟着強度を、より向上することができる。また
請求項4では、同上固定保持部材の押圧条部を二股に分
岐して形成するようにしたので、壁パネルの挟着状態
を、より強固に保持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るユニットバスルームの軸組構造を
示した要部を示す平面説明図である。
【図2】(A)は図1における隅軸の正面図で、(B)
は当該隅軸のB−B線横断面図である。
【図3】(A)は図1における平軸の正面図で、(B)
は当該平軸のB−B線横断面図である。
【図4】本発明の軸組構造に用いられる(A)は隅軸用
の固定保持部材を示す部分斜視図で、(B)は平軸用の
固定保持部材を示す部分斜視図である。
【図5】平軸用の固定保持部材に係る他実施例の部分斜
視図である。
【図6】(A)は本発明の構成部材である隅軸用の固定
保持部材と隅軸および壁パネルの軸組以前における平面
説明図で、(B)は軸組後における要部平面図を示す。
【図7】(A)は本発明の構成部材である隅軸用の固定
保持部材と隅軸および壁パネルの軸組以前における異種
例を示した平面説明図で、(B)は軸組後における要部
平面図である。
【図8】(A)は本発明の構成部材である平軸用の固定
保持部材と平軸および壁パネルの軸組以前における平面
説明図で、(B)は軸組後における要部平面図を示す。
【図9】(A)は本発明の構成部材である平軸用の固定
保持部材と平軸および壁パネルの軸組以前における異種
例を示した平面説明図で、(B)は軸組後における要部
平面図を示す。
【図10】同上平軸用の固定保持部材と平軸および壁パ
ネルの軸組完了後における要部平面図である。
【図11】従来のユニットバスルームにおける隅軸近傍
を示した軸組構造の一部を切欠した斜視説明図である。
【図12】同上ユニットバスルームにおける平軸近傍を
示した軸組構造の一部を切欠した斜視説明図である。
【図13】図11に示した軸組構造の横断平面拡大図で
ある。
【図14】図12に示した軸組構造の横断平面拡大図で
ある。
【符号の説明】
21 隅軸 22 壁パネル 22a 縦方向辺縁部 23 隅軸の当接内面 24 隅軸の当接内面 25 軸隅の隙間 26 軸隅の被係止部 27 平軸 28 平軸の当接内面 29 平軸の当接内面 30 平軸の被係止部 31 平軸の隙間 32 隅軸の固定保持部材 33 スリット 34 係止突条 35 係止爪 36 押圧条部 37 舌片部 38 平軸の固定保持部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築構造物を構築する隅軸と平軸の左右
    両側に形成された壁パネル用の当接内面間にあって、隙
    間を縦方向に形成し、上記一対の当接内面に、取付ける
    べき壁パネルの縦方向辺縁部を当てがい、さらに前記隅
    軸と平軸における隙間内側に形成された被係止部に嵌合
    止着される係止突条と上記壁パネルの縦方向辺縁部にお
    ける表面に跨装当接される押圧条部とを有する固定保持
    部材により、上記壁パネルの縦方向辺縁部を上記押圧条
    部と、隅軸および平軸の壁パネル用である当接内面とで
    挟持したことを特徴とするユニットバスルーム等建築構
    造物の軸組構造。
  2. 【請求項2】 固定保持部材が、隅軸または平軸に設け
    られている隙間内に嵌装されると共に、その隙間内側に
    形成の被係止部に係止される係止爪を有する係止突条
    と、この係止突条の長手方向両側部に鍔状に形成され
    て、壁パネルの縦方向辺縁部を隅軸または平軸方向へ押
    圧する一対の押圧条部を有している請求項1記載のユニ
    ットバスルーム等建築構造物の軸組構造。
  3. 【請求項3】 固定保持部材が、隅軸または平軸に設け
    られている隙間内に嵌装されると共に、その隙間内側に
    形成の被係止部に係止される係止爪を有する係止突条
    と、この係止突条の長手方向両側部に鍔状に形成され
    て、壁パネルの縦方向辺縁部を隅軸または平軸方向へ押
    圧する一対の押圧条部を有し、当該押圧条部の各先端側
    には、壁パネルの表面に弾圧付勢されるよう外側へ向け
    て曲成した可撓弾性を具有する舌片部が形成されている
    請求項1記載のユニットバスルーム等建築構造物の軸組
    構造。
  4. 【請求項4】 固定保持部材が、隅軸または平軸に設け
    られている隙間内に嵌装されると共に、その隙間内側に
    形成の被係止部に係止される係止爪を有する係止突条
    と、この係止突条の長手方向両側部に鍔状に形成され
    て、壁パネルの縦方向辺縁部を隅軸または平軸方向へ押
    圧する一対の押圧条部を有し、上記係止突条が、スリッ
    トを挟んで左右方向に離間距離をもって変曲自在なるよ
    う二股に分岐している請求項1記載のユニットバスルー
    ム等建築構造物の軸組構造。
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