JPH08260372A - 抄紙機の濾水性改善方法 - Google Patents

抄紙機の濾水性改善方法

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JPH08260372A
JPH08260372A JP6998595A JP6998595A JPH08260372A JP H08260372 A JPH08260372 A JP H08260372A JP 6998595 A JP6998595 A JP 6998595A JP 6998595 A JP6998595 A JP 6998595A JP H08260372 A JPH08260372 A JP H08260372A
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JP
Japan
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fibers
paper
short
drainage
long
Prior art date
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Pending
Application number
JP6998595A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Aikawa
川 叔 彦 相
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aikawa Iron Works Co Ltd
Original Assignee
Aikawa Iron Works Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】濾水性を改善し、抄紙スペードを早め、生産性
の向上を図ることができると共に紙力の低下をも防止す
ることができる抄紙機の濾水性改善方法を提供すること
を目的としている。 【構成】抄紙機の濾水性改善方法は、スクリーンで除塵
された古紙原料中の繊維を第1の長繊維と第1の短繊維
とに分離し、更に、該第1の短繊維を、第2の長繊維と
第2の短繊維とに分離して、少なくとも、前記第1の長
繊維及び第2の長繊維を、抄紙機側へ供給したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抄紙機の濾水性改善方
法に係り、特に、スクリーンで除塵された古紙原料中の
繊維を長繊維と短繊維とに分離して行う抄紙機の濾水性
改善方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、表層、中層、裏層からなる板紙
の原料においては、コストの低減化を図るために、バー
ジンパルプの代わりに古紙をできるだけたくさん入れた
いという要請がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、古紙を
多量に使用すると、水切りが悪く抄紙機の生産性が上が
らなかったり、また、紙力が低下するという問題点があ
った。
【0004】本発明は、前記した従来の問題点を除去す
るようにした抄紙機の濾水性改善方法を提供することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の抄紙機の濾水性改善方法は、スクリーンで
除塵された古紙原料中の繊維を第1の長繊維と第1の短
繊維とに分離し、該第1の短繊維を、更に、第2の長繊
維と第2の短繊維とに分離して、少なくとも、前記第1
の長繊維及び第2の長繊維を、抄紙機側へ供給したもの
である。
【0006】また、発明の抄紙機の濾水性改善方法は、
スクリーンで除塵された古紙原料中の繊維を第1の長繊
維と第1の短繊維とに分離し、該第1の短繊維を、更
に、第2の長繊維と第2の短繊維とに分離して、少なく
とも、該第2の短繊維は、濾水性向上剤を添加して、抄
紙機側へ供給したものである。
【0007】また、発明の抄紙機の濾水性改善方法は、
スクリーンで除塵された古紙原料中の繊維を第1の長繊
維と第1の短繊維とに分離し、該第1の短繊維を、更
に、第2の長繊維と第2の短繊維とに分離して、前記第
1の長繊維及び前記第2の長繊維を、抄紙機側へ供給
し、また、前記第2の短繊維は、濾水性向上剤を添加し
て、抄紙機側へ供給したものである。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例を図面を参照して説明す
る。
【0009】一般に、古紙原料は、図1に示すように、
パルパーで離解され、かつ、希釈される。そして、スク
リーンで除塵された後(濃度は、約1〜2%程度)、フ
ィルターで脱水される(濃度は、約3〜5%程度)。
【0010】脱水された原料は、リファイナーで叩解さ
れ、平滑、板厚等が調整されて抄紙される。
【0011】本実施例においては、スクリーンで除塵さ
れた古紙原料は、1段目分離機、2段目分離機を介し
て、抄紙機側へ供給される。
【0012】即ち、1段目分離機(2段目分離機)1
は、一種のスクリーンで、中に網があり、網の回りを羽
根が回転し、長繊維は、網を通過しにくくなり、短い繊
維は、網を通過することを利用して、供給された繊維を
長繊維と短繊維とに分離する機械で、例えば、相川鉄工
所株式会社製 商品名AVFフラクショネーターであ
る。
【0013】1段目分離機(2段目分離機)1は、図2
及び図3に示すように、ケーシング2内をスクリーンプ
レート(網)3を介して一次室4と二次室5とに区分け
している。
【0014】6は、一次室4に連通する原料供給管で、
7は、一次室4に連通し、スクリーンプレート3を通過
したフラクション(比較的短い繊維)を排出する第1の
排出管で、7は、二次室5に連通し、スクリーンプレー
ト3を通過できないフラクション(比較的長い繊維)を
排出する第2の排出管である。なお、9は、一次室4に
設けられた回転羽根である。従って、スクリーンで除塵
された古紙原料(古紙原料は、例えば、400 C.S.F.
で、「 C.S.F. 」は、Canadian Standard Freeness の
略称で、濾水性の単位であり、 C.S.F. の値が小さくな
る程、濾水性が悪くなる。)は、回転羽根7により攪拌
され、1段目分離機1で、スクリーンプレート3を通過
するか、しないかにより、第1の長繊維(例えば、35
%で、510 C.S.F. である。)と第1の短繊維(例
えば、65%で、250 C.S.F. である。)とに分離
されることとなる。
【0015】第1の長繊維は、図1に示すように、フィ
ルタ−により脱水され、リファイナーで叩解され、抄紙
機に、例えば、板紙の表層として供給される。
【0016】また、第1の短繊維は、そのまま、抄紙機
側へ供給されると、水切りが悪く抄紙機の生産性が上が
らなかったり、また、紙力が低下するため、再度、2段
目分離機1により、スクリーンプレート3を通過する
か、しないかにより、第2の長繊維(例えば、50%
で、330〜350 C.S.F. である。)と第3の短繊
維(例えば、50%で、170〜150 C.S.F. であ
る。)とに分離されることとなる。
【0017】第2の長繊維は、330〜350 C.S.
F. であるため、図1に示すように、フィルタ−により
脱水され、抄紙機に、例えば、板紙の中層として供給さ
れても支障を生じない。
【0018】しかしながら、第3の短繊維は、170〜
150 C.S.F. であるため、このままでは、水切れが
悪い。水切れコントロールを良好にするために、第3の
短繊維に濾水性向上剤[例えば、ポリエチレン イミン
(栗田工業株式会社製 商品名 ハイホルダー60
1)、アクリル系凝集剤(栗田工業株式会社製 商品名
ハイホルダー301及び304)等]を添加する。
【0019】濾水性向上剤を添加することにより、短繊
維同士が付着され、水切れが良くなる。
【0020】濾水性向上剤を添加した第3の短繊維は、
図1に示すように、フィルターで脱水された第2の長繊
維と配合され、抄紙機に、例えば、板紙の中層として供
給される。
【0021】従って、この実施例によれば、第1の短繊
維を、第2の長繊維と第2の短繊維とに分離して、少な
くとも、前記第1の長繊維及び第2の長繊維を、抄紙機
側へ供給することにより、濾水性を改善し、抄紙スペー
ドを早め、生産性の向上を図ることができると共に紙力
の低下をも防止することができる。
【0022】また、第1の短繊維を、第2の長繊維と第
2の短繊維とに分離して、更に、少なくとも、該第2の
短繊維は、濾水性向上剤を添加して、抄紙機側へ供給
し、濾水性向上剤を分離しないままの繊維全体に濾水性
向上剤を使用しないため、濾水性向上剤を効率良く使用
して、濾水性を改善して、抄紙スペードを早め、生産性
の向上を図ることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明の抄紙機の濾水性改善方法は、ス
クリーンで除塵された古紙原料中の繊維を第1の長繊維
と第1の短繊維とに分離し、該第1の短繊維を、第2の
長繊維と第2の短繊維とに分離して、少なくとも、前記
第1の長繊維及び第2の長繊維を、抄紙機側へ供給した
から、濾水性を改善し、抄紙スペードを早め、生産性の
向上を図ることができると共に紙力の低下をも防止する
ことができる。
【0024】また、発明の抄紙機の濾水性改善方法は、
スクリーンで除塵された古紙原料中の繊維を第1の長繊
維と第1の短繊維とに分離し、該第1の短繊維を、第2
の長繊維と第2の短繊維とに分離して、更に、少なくと
も、該第2の短繊維は、濾水性向上剤を添加して、抄紙
機側へ供給し、濾水性向上剤を分離しないままの繊維全
体に濾水性向上剤を使用しないため、濾水性向上剤を効
率良く使用して、濾水性を改善して、抄紙スペードを早
め、生産性の向上を図ることができる。
【0025】また、発明の抄紙機の濾水性改善方法は、
スクリーンで除塵された古紙原料中の繊維を第1の長繊
維と第1の短繊維とに分離し、該第1の短繊維を、更
に、第2の長繊維と第2の短繊維とに分離して、前記第
1の長繊維及び前記第2の長繊維を、抄紙機側へ供給
し、また、前記第2の短繊維は、濾水性向上剤を添加し
て、抄紙機側へ供給したものであるから、前述した請求
項1及び請求項2記載の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1及び図2は、本発明の一実施例の抄紙機の
濾水性改善方法を実施するための工程を示す概略的工程
図である。
【図2】図2は、繊維を長繊維と短繊維に分離する分離
機の概略的断面図である。
【図3】図3は、図2のA−A線による概略的断面図で
ある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スクリーンで除塵された古紙原料中の繊維
    を第1の長繊維と第1の短繊維とに分離し、 該第1の短繊維を、更に、第2の長繊維と第2の短繊維
    とに分離して、 少なくとも、前記第1の長繊維及び前記第2の長繊維
    を、抄紙機側へ供給したことを特徴とする抄紙機の濾水
    性改善方法。
  2. 【請求項2】スクリーンで除塵された古紙原料中の繊維
    を第1の長繊維と第1の短繊維とに分離し、 該第1の短繊維を、更に、第2の長繊維と第2の短繊維
    とに分離して、 少なくとも、該第2の短繊維は、濾水性向上剤を添加し
    て、抄紙機側へ供給したことを特徴とする抄紙機の濾水
    性改善方法。
  3. 【請求項3】スクリーンで除塵された古紙原料中の繊維
    を第1の長繊維と第1の短繊維とに分離し、 該第1の短繊維を、更に、第2の長繊維と第2の短繊維
    とに分離して、 前記第1の長繊維及び前記第2の長繊維を、抄紙機側へ
    供給し、 また、前記第2の短繊維は、濾水性向上剤を添加して、
    抄紙機側へ供給したことを特徴とする抄紙機の濾水性改
    善方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4753472B2 (ja) * 1999-02-22 2011-08-24 ストゥラ エンソ アクチボラグ 紙またはボール紙の製造に関連する方法
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