JPH08260283A - 3位置開口ジャガード機 - Google Patents

3位置開口ジャガード機

Info

Publication number
JPH08260283A
JPH08260283A JP8006103A JP610396A JPH08260283A JP H08260283 A JPH08260283 A JP H08260283A JP 8006103 A JP8006103 A JP 8006103A JP 610396 A JP610396 A JP 610396A JP H08260283 A JPH08260283 A JP H08260283A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hook
hooks
control element
knife
knives
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8006103A
Other languages
English (en)
Inventor
Andre Dewispelaere
アンドレ・デヴィスペラエル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MISHIERU FUAN DE UIILES NV
Original Assignee
MISHIERU FUAN DE UIILES NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MISHIERU FUAN DE UIILES NV filed Critical MISHIERU FUAN DE UIILES NV
Publication of JPH08260283A publication Critical patent/JPH08260283A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03CSHEDDING MECHANISMS; PATTERN CARDS OR CHAINS; PUNCHING OF CARDS; DESIGNING PATTERNS
    • D03C3/00Jacquards
    • D03C3/12Multiple-shed jacquards, i.e. jacquards which move warp threads to several different heights, e.g. for weaving pile fabrics
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03CSHEDDING MECHANISMS; PATTERN CARDS OR CHAINS; PUNCHING OF CARDS; DESIGNING PATTERNS
    • D03C3/00Jacquards
    • D03C3/20Electrically-operated jacquards

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Looms (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの制御要素を上下に配置し、かつリフタ
要素は1つだけなので、ジャガード機を小さくできると
ともに、各ナイフによりフックが静止位置からスムーズ
に移動できるようにする。 【解決手段】 3位置開口ジャガード機は、織機におい
て少なくとも1本のたて糸を上げるための2つの連関す
るフック1,2、逆位相に上下動可能で、最下部の死点
で各フック1,2を選択高さSから移動させ得る2つの
第1ナイフ10,11、フック1,2を選択可能であ
り、それによりフックが第1ナイフ10,11により移
動させ得る第1制御要素20、逆位相に上下動可能で、
最上部の死点で選択高さSから各フック1,2を移動さ
せ得る2つの第2ナイフ12,13、および各フック
1,2を選択可能で、それによりフックを選択高さSに
保持する第2制御要素21をもつ機構を備え、いずれの
制御要素20,21でも選択されなかったフック1,2
を第2ナイフ12,13で移動させ、同じフック1,2
と連関する第1ナイフ10,11と第2ナイフ12,1
3を互いに逆位相に移動するように設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、織機において少な
くとも1本の縦糸を持ち上げるための2つの連関するフ
ックと、持ち上げ距離(h1)をもって逆位相に上下動
可能で、かつ最下部の死点の近傍位置ではそれぞれのフ
ックを選択高さから共に移動させることができるように
設けられた2つの第1ナイフと、選択高さにおいて各フ
ックを選択可能であって、選択されたフックは第1ナイ
フによって共に移動されることができ、選択されなかっ
たフックはそれと共に移動できないようにした第1制御
要素と、を有する機構を備えた3位置開口ジャガード機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】上記
ジャガード機の場合、2つの連関するフックをもつ各機
構は少なくとも1本の縦糸を、下記において位置と称す
る3つの異なる高さにもって行くことができる。それら
ナイフの一方がその最上部の死点に常に位置するナイフ
の半分の移動サイクル後に、織機において1本またはそ
れ以上の横糸が縦糸間に形成される杼道に挿入される。
1本またはそれ以上の横糸の挿入を以下において「ショ
ット」と言う。3位置開口ジャガード機の場合、それぞ
れのショット用に縦糸の3つの位置を得ることができ
る。このことは、個別のショットのための第1位置にあ
る縦糸を前記第1位置のまま維持したり第2位置にした
りすることができ、あるいは次のショットのための第3
位置にすることができることを意味する。
【0003】欧州特許No.0,399,930は、3
位置開口ジャガード機を開示している。このジャガード
機の場合、3位置を可能にするため、互いに近接配置さ
れた連関するフックを2組もった機構が必要である。各
組の連関するフックはリフタコードによって互いに連結
されている。各リフタコードはそれぞれのリフタ要素の
トップリフタローラの下側を通されている。もう1つの
リフタコードは一端部が不動固定され、一方のリフタ要
素のボトムリフトローラの下側を通されている。このボ
トムリフトローラはジャガード機の固定部分にあるリフ
タ要素よりも低い位置に不動固定されたリバーシングロ
ーラの下方であって、別のリフタ要素のボトムリフトロ
ーラの上方にある。前記リフタコードの他端部は、少な
くとも1本の縦糸を持ち上げるための通糸に連結されて
いる。フックの適当な選択により、前記縦糸をそれぞれ
のショット用に3つの可能な位置のうちの1つに選択的
にもってくることができる。制御要素は、所望の選択を
できるようにするため、連関するフックのそれぞれの組
について必要である。
【0004】2組の近接した連関するフック、近接した
2つの制御要素、2つのリフタ要素、およびリバーシン
グローラをそれぞれの機構に設けていることにより、こ
のジャガード機は、2位置開口ジャガード機の2倍のス
ペースを取ることになる。そのうえ、このジャガード機
はかなり高価になる。
【0005】ドイツ特許No.4,101,778は、
この説明の第1パラグラフで示した特徴を有する、2つ
の3位置開口ジャガード機を開示する。異なる3つの位
置に少なくとも1本の縦糸を持ち上げるための各機構が
2つの連関するフック、1つの制御要素、および1つの
リフタ要素を備えている。
【0006】第1番目のジャガード機の場合、各ナイフ
には2つの異なる高さにある搬送フランジが設けてある
ため、各フックは上部搬送フランジまたは下部搬送フラ
ンジのいずれかによって共に移動することができる。ナ
イフがその最下部の死点に位置するとき、選択高さにあ
るフックの曲がった上端部の高さに上部搬送フランジが
おおよそ位置する。
【0007】フックの曲がった上端部の高さに下部搬送
フランジが位置したときには、前記ナイフはその最上部
の死点に向かってフルスピードで既に移動しつつある。
フックが下部搬送フランジによって共に移動するように
選択されたとき、前記フックはナイフによって強く引か
れて静止位置から選択高さへと共に移動する。これによ
り、ジャガード機の不規則な作動を生ずることになる。
【0008】第2番目のジャガード機の場合、ナイフは
搬送フランジを1つだけを有している。2つのナイフの
うちの1つは、そのナイフの最下部の死点では他方のナ
イフと同じ高さに行くが、その最上部の死点では他方の
ナイフと同じ高さに持ち上げられないという伝達機構に
連結されている。このジャガード機の欠点は、複雑で高
価な伝達機構を必要とするということである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、上記し
た欠点のない3位置開口ジャガード機を提供することに
ある。この目的は、この説明の第1パラグラフで示した
特徴を有する3位置開口ジャガード機を提供する本発明
によって達成され、そのジャガード機はさらに、逆位相
に持ち上げ距離h2をもって上下動可能で、かつそれら
の最上部の死点の近傍位置にあるときに選択高さから各
フックを共に移動させるように設けた2つの第2ナイフ
と、選択高さにおいて各フックを選択可能な第2制御要
素とを備え、これにより選択されたフックは選択高さに
保持され、選択されなかったフックは上下に移動するこ
とができる一方、2つの制御要素のいずれにも選択され
なかったフックは第2ナイフによって共に移動されると
ともに、同じフックと連関する第1および第2ナイフは
逆位相に移動するように設けられている。
【0010】少なくとも1本の縦糸を持ち上げるための
機構は、例えば、トップリフタローラとボトムリフタロ
ーラをもつ1つのリフタ要素を備え、2つのフックを連
結するリフタコードをトップリフタローラの下側を通す
一方、一端部を動かないように固定されたもう1つのリ
フタコードをボトムリフタローラの上側を通し、その他
端部で通糸を介して1本またはそれ以上の縦糸を持ち上
げることができるようにしている。
【0011】以下は、本発明によるジャガード機でどの
ようにして縦糸を各ショットを行うことができる3つの
異なる位置に移動させ得るかについての説明である。各
フックは個別のショット用に以下の状態のうちの1つに
あることができる。
【0012】「状態a」では、フックは選択高さ
((S)によって示される参照高さ)に保持され、その
第1ナイフは最上部の死点にある一方、その第2ナイフ
は最下部の死点にある。
【0013】「状態a′」では、フックは選択高さ
(S)に保持され、その第1ナイフは最下部の死点にあ
る一方、その第2ナイフは最上部の死点にある。
【0014】「状態b」では、フックはその第1ナイフ
によって共に移動され、前記第1ナイフは最上部の死点
にある一方、その第2ナイフは最下部の死点にある。フ
ックは選択高さより上方の高さ(+h1)にある。
【0015】「状態b′」では、フックはその第1ナイ
フによって共に移動され、前記第1ナイフは最下部の死
点にある一方、その第2ナイフは最上部の死点にある。
フックは選択高さ(S)にある。
【0016】「状態c」では、フックはその第2ナイフ
によって共に移動され、前記第2ナイフは最下部の死点
にある一方、その第1ナイフは最上部の死点にある。フ
ックは選択高さより下方の高さ(−h2)にある。
【0017】「状態c′」では、フックは第2ナイフに
よって共に移動され、前記第2ナイフは最上部の死点に
ある一方、その第1ナイフは最下部の死点にある。フッ
クは、選択高さ(S)にある。
【0018】2つの連関するフック(フックIとフックI
I)、および、それらにそれぞれ対応する第1ナイフ
(第1ナイフIと第1ナイフII)と第2ナイフ(第2ナ
イフIと第2ナイフII)がある。
【0019】第1ショットのために第1ナイフIが最上
部の死点にあるとした場合、そのとき第1ナイフIIは最
下部の死点に、第2ナイフIは最下部の死点に、第2ナ
イフIIは最上部の死点にそれぞれある。この第1ショッ
トのためにフックIは状態a,bまたはc、フックIIは
状態a′,b′またはc′を取ることができる。このよ
うに、フックIは選択高さ(S)、高さ(+h1)、また
は高さ(−h2)に位置することができるとともに、フ
ックIIは選択高さ(S)にあっていかなる状態をも取り
得る。
【0020】連関するフックの位置により、フックIと
フックIIが共に選択高さ(S)にある、フックIが高さ
(+h1)にありフックIIが選択高さ(S)にある、フ
ックIが高さ(−h2)にありフックIIが選択高さ(S)
にある、というように第1ショット用に3つの可能性が
ある。
【0021】これら3つの可能性のために、少なくとも
1本の縦糸を持ち上げる通糸に連結されたリフタコード
端部は、中間位置、最高位置、および最低位置にそれぞ
れある。この場合における1本またはそれ以上の縦糸
は、下記に“M”,“B”および“O”でそれぞれ示
す、中間位置、最上位置または最下位置にもって行かれ
る。
【0022】第1ショット用の位置から次の第2ショッ
ト用の位置へのナイフの移動によって、縦糸を同じ位置
に保つか、または他の2つの位置へ移動させるために、
フックの位置を保持するか、または変えることができ
る。このことはナイフが新たな位置へ移動する前に適当
な選択をすることにより達成されるため、ナイフの移動
の間に、各フックは選択高さ(S)に保持されるか、ま
たは第1ナイフあるいは第2ナイフと共に移動する。
【0023】第2ショットのための各ナイフの位置は、
第1ナイフIが最下部の死点、第1ナイフIIが最上部の
死点、第2ナイフIが最上部の死点、第2ナイフIIが最
下部の死点にある。第1ショット用にフックIが状態a
にあった場合、このフックは第1ナイフまたは第2ナイ
フと共に移動するようには選択されない。状態aにある
ため、これらのナイフは、選択高さにあるフックを共に
移動させる位置にはない。したがって、第2ショットの
ためにフック1は状態a′における選択高さ(S)のま
まである。第1ショットのためにフックIが状態bにあ
った場合、そのフックは状態b′における選択高さ
(S)に第1ナイフによって共に移動される。状態bで
はフックIが選択高さ(S)にないので、そのフックに
ついては他のいかなる選択もなされない。第1ショット
のためにフックIが状態cにあった場合、そのフックは
状態c′における選択高さ(S)に第2ナイフによって
共に移動される。状態c′では、そのフックIが選択高
さにないので、そのフックについては他のいかなる選択
もなされない。このように、第2ショットのために、フ
ックIは第1ショット用の状態とは関係なくいかなる状
態にもなる。
【0024】フックIIが第1ショットのために状態a′
にあった場合、このフックは次のように第2ショット用
の状態となり得る。すなわち、第2制御要素の選択保持
により選択高さ(S)にある状態aか、第2制御要素で
の選択が終了し、かつ第1制御要素で選択されることに
より高さ(+h1)にある状態bか、または第2制御要
素の選択の終了により高さ(−h2)にある状態cのい
ずれかの状態である。フックIIが第1ショットのために
状態b′にあった場合、このフックは次のように第2シ
ョット用の状態になり得る。すなわち、第1制御要素に
よる選択が終了し、かつ第2制御要素で選択されること
により選択高さ(S)にある状態aか、第1制御要素の
選択保持により高さ(+h1)にある状態bか、または
第1制御要素の選択の終了により高さ(−h2)にある
状態cのいずれかの場合である。フックIIが第1ショッ
トのために状態c′にあった場合、このフックは次のよ
うに第2ショット用の状態になり得る。すなわち、第2
制御要素で選択されることにより選択高さ(S)にある
状態aか、第1選択要素で選択されることにより高さ
(+h1)にある状態bか、または2つの制御要素のい
ずれにも選択されないことにより高さ(−h2)にある
状態cのいずれかの状態である。このように、正確な選
択をすることにより第1ショット用のそれぞれの可能な
状態から、フックIIは選択高さ(S)、高さ(+
1)、または高さ(−h2)のいずれかに移動すること
ができる。
【0025】連関するフックのそれぞれの位置により、
第2ショット用の各場合における3つの可能性、すなわ
ち、選択高さ(S)にあるフックIおよびフックII、選
択高さ(S)にあるフックIと高さ(+h1)にあるフッ
クII、選択高さ(S)にあるフックIと高さ(−h2)に
あるフックIIがある。このことから、縦糸が第1ショッ
ト用の3つの位置のうちのどの位置にあるかに関係な
く、次のショット用に3つの位置のそれぞれが達成可能
である。
【0026】このジャガード機は、1本またはそれ以上
の縦糸を持ち上げる機構ごとに、連関するフックを1組
だけ有している。機構ごとにリフタ要素を1つだけ必要
とし、かつ2つの制御要素を必要とするが、それらにつ
いては例えば一方の下に他方を配置することができるの
で、各機構は1つの制御要素だけをもつ機構よりも大き
なスペースをとることはない。また、リバーシングロー
ラも必要としない。
【0027】一方、本発明によるジャガード機は、欧州
特許No.0,399,930によるジャガード機のス
ペースの半分だけで足りる。他方、このジャガード機は
また、上記した欧州特許で知られるジャガード機よりか
なり安価で、かつ複雑ではない。
【0028】本発明によるジャガード機の場合、第1ナ
イフが最下部の死点におおよそ位置するときは前記第1
ナイフによって、また、第2ナイフが最上部の死点にお
およそ位置するときには前記第2ナイフによって、フッ
クは選択高さ(S)から共に移動することができる。こ
れらの位置において前記ナイフの速度は比較的にかなり
遅いので、フックは第1および第2ナイフによりスムー
ズで、かつ強く引かれることなく静止位置から共に移動
することができる。そのうえ、このジャガード機は高価
で複雑な伝達機構を必要としない。
【0029】さらに、このジャガード機は高価で複雑な
伝達機構を必要としない。また、ドイツ特許No.4,
101,778に開示されたジャガード機の欠点も、本
発明によるジャガード機では解消されている。
【0030】本発明によるジャガード機の具体例では、
第1および第2制御要素は一方の下に他方が配置されて
いる。このことは、これらの制御要素は横幅方向におい
て1つの制御要素のスペースで足りることを意味する。
【0031】第1および第2ナイフは、各第2ナイフが
それぞれの第1ナイフの下方に配置されるとともに、最
上部の死点にある第2ナイフが、その上方であって最下
部の死点に位置する第1ナイフより低い位置になるよう
に設けるのが好ましい。
【0032】各フックは保持手段を有することにより選
択高さ(S)において固定高さに配置されたそれぞれの
保持要素に引っ掛かることができるとともに、選択高さ
(S)にある各フックは第2制御要素によって2つの異
なる位置に移動可能であり、フックは一方の位置では保
持要素に引っ掛かり、他方の位置ではそれに引っ掛から
ないようにした場合には、簡単な手段によって第2制御
要素でのフックの選択およびその選択を終了を非常に能
率的に操作できる。
【0033】各フック用の第2制御手段がフックに磁力
を及ぼすための手段を備える一方、選択高さに位置する
各フックがその保持手段の高さにおいて前記磁力により
弾性的に変形可能であるため、前記フック用に設けられ
た手段のスイッチをオンオフすることにより各フックが
変形位置と非変形位置をとることができ、2つの位置の
うちの一方の位置でフックはその保持要素に引っ掛か
り、他方の位置ではそれに引っ掛からないようにした場
合には、第2制御手段とフックはまた、非常に簡単なデ
ザインにすることもできる。
【0034】本発明によるジャガード機の具体例では、
前記保持手段がフックに設けられた開口部であるととも
に、保持要素は前記開口部内にはまり込む突出部を備え
ている。別の具体例では、保持手段がフックからの突出
部である一方、保持要素は前記突出部のための支持フラ
ンジを備えている。この具体例の場合、フックと保持要
素の両方が非常に簡単な形状であり、そのために容易か
つ安価に製造できる。
【0035】各フックが搬送手段を有し、この手段によ
って第1ナイフにより共に移動するように前記ナイフに
引っ掛かる一方、選択高さにある各フックが第1制御要
素によって2つの異なる位置をとることができ、一方の
位置にあるフックは第1ナイフにより共に移動できる
が、他方の位置ではそれと共に移動できないようにした
場合、フックは第1制御要素によって選択され、この選
択が非常に能率的な方法で、かつ簡単な手段によって終
了できる。
【0036】各フック用の第1制御手段がフックに磁力
を及ぼすための手段を備える一方、選択高さに位置する
各フックがその搬送手段の高さにおいて前記磁力により
弾性的に変形可能であり、そのためフック用に設けられ
た手段のスイッチをオンオフすることにより、各フック
は変形位置と非変形位置をそれぞれとることができ、そ
の2つの位置のうち一方の位置におけるフックは第1ナ
イフにより共に移動できるが、他方の位置では第1ナイ
フにより共に移動することができないようにした場合、
第1制御手段とフックもまた、非常に簡単なデザインに
できる。
【0037】好ましい具体例では、上記した弾性変形可
能なフックが搬送手段をもった柔軟性のある搬送ストリ
ップと、保持手段をもった柔軟性のある保持ストリップ
とを有するとともに、第1制御要素は選択高さ(S)に
位置する各フックの搬送ストリップを2つの異なる位置
にもって行くことができ、一方の位置にあるフックは第
1ナイフにより共に移動できるが他方の位置では第1ナ
イフにより共に移動することができず、また、第2制御
要素は選択高さ(S)に位置する各フックの保持ストリ
ップを2つの異なる位置にもって行くことができ、この
場合において一方の位置にあるフックはその保持要素に
引っ掛かるが他方の位置ではそれに引っ掛からない。
【0038】搬送ストリップと保持ストリップとは、所
定長さに沿って互いに重ね合わせた状態で連結される一
方、搬送手段と保持手段の高さでは連結されていないの
が好ましく、これによりその位置でそれらは互いに独立
して曲がった位置に移動したり、または真っすぐな位置
に弾性復元したりすることができる。
【0039】第1番目の具体例では、搬送ストリップが
保持ストリップの一端部を越えて突出する部分を有し、
この部分に搬送手段が設けてあり、保持手段が保持スト
リップに設けられた突出部である一方、搬送ストリップ
には開口部が形成されており、この開口部を介して前記
突出部が延びることができ、これにより保持要素に引っ
掛かる。
【0040】第2番目の具体例では、保持ストリップが
搬送ストリップの一端部を越えて延びる部分を有し、こ
の部分に保持手段が設けてあり、搬送手段は搬送ストリ
ップに設けられた突出部である一方、保持ストリップに
は開口部が形成されており、この開口部を介して前記突
出部が延びることができ、これにより第1ナイフに引っ
掛かる。
【0041】本発明によるジャガード機の異なる具体例
では、各フックが保持手段を有し、それにより選択高さ
(S)でそれぞれの保持要素に引っ掛かることができる
が、この場合のフックは第2制御要素によって2つの異
なる位置に移動できるものではない。その一方、この具
体例では各保持要素が第2制御要素により2つの異なる
位置をとることができ、そのため、選択高さ(S)に位
置するフックは、その一方の位置において保持要素に引
っ掛かり、他方の位置では保持要素に引っ掛からない。
【0042】この異なる具体例では、各フックに搬送手
段を設けることもでき、それによりフックはそれぞれの
第1ナイフの搬送要素に引っ掛かることができる一方、
それぞれの第1ナイフの最下部の死点では各搬送要素が
第1制御要素により2つの異なる位置をとることができ
るため、選択高さ(S)に位置するフックはその一方の
位置において第1ナイフにより共に移動できるが他方の
位置では第1ナイフにより共に移動することができな
い。
【0043】各第1ナイフにはまた、その搬送要素を2
つの異なる位置にもって行くための手段を設けることも
できる。
【0044】
【発明の実施の形態】本発明は、本発明によるジャガー
ド機の相当数の可能な具体例についての以下の記述にお
いてさらに説明されている。この記述では添付図面を参
照する。
【0045】本発明によるジャガード機の可能な具体例
は、図1(A)〜(D)および図2(A)〜(D)に示
すように、織機において少なくとも1本の縦糸を持ち上
げる機構を有している。この機構は2つの連関するフッ
ク(1),(2)と、両方のフック(1),(2)に連
結され、かつリフタ要素(6)のトップローラ(4)の
下側を通されたリフタコード(3)と、リフタ要素
(6)のボトムローラ(5)の上側を通されて一端部が
固定点(8)に固定され、図示しない1本またはそれ以
上の縦糸を持ち上げるための1本またはそれ以上の通糸
に他端部(9)が連結された別のリフタコード(7)
と、から構成される。後者のリフタコード端部(9)の
位置は、織機における1本またはそれ以上の縦糸の位置
を決定する。リフタコード端部(9)の可能な3つの位
置はそれぞれ、縦糸の対応位置B,MまたはO(それぞ
れ最上部、中間部、最下部)によって図示される。
【0046】このジャガード機はまた、図示しない駆動
装置によって持ち上げ距離(h)だけ逆位相に上下動可
能な2つの第1ナイフ(10),(11)と、各第1ナ
イフ(10),(11)の下方に第2ナイフ(12),
(13)とを有している。第2ナイフ(12),(1
3)もまた、図示しない駆動装置によって持ち上げ距離
(h)だけ逆位相に上下動可能であるとともに、各第2
ナイフ(12),(13)は上方にある第1ナイフ(1
0),(11)に関しても逆位相に移動する。
【0047】第1ナイフ(10),(11)がその最下
部(最上部)の死点にあるときには、前記第1ナイフ
(10),(11)の下方に配置された第2ナイフ(1
2),(13)は、結果としてその最上部(最下部)の
死点にある。図1(A)〜(D)および図2(A)〜
(D)において、互いに同じ位相に動くナイフ(1
0),(11),(12),(13)は点線により結ば
れている。
【0048】その最上部の死点にある第2ナイフ(1
2),(13)は、その最下部の死点にある上方の第1
ナイフ(10),(11)よりも低い位置にある。
【0049】各フック(1),(2)は、平坦で柔軟性
のある異なる長さの2つの金属ストリップ(14a),
(15a);(14b),(15b)からなる。それぞ
れ搬送ストリップ(14a),(14b)および保持ス
トリップ(15a),(15b)と称する両方のストリ
ップ(14a),(14b);(15a),(15b)
は、それらの下側から所定長さだけ互いに重ね合わせた
状態で連結されるとともに、互いに連結されていない上
側部分を有しているので、各ストリップ(14a),
(14b);(15a),(15b)はその先端におい
て、他のストリップとは互いに独立して曲がった位置に
なったり、弾性復元したりすることができる。
【0050】搬送ストリップ(14a),(14b)
は、保持ストリップ(15a),(15b)の上端部を
越えて突出する部分を有するとともに、フック(1)、
(2)が第1ナイフ(10),(11)に引っ掛かるこ
とができるように先端フック部(16a),(16b)
を有しているため、前記第1ナイフ(10),(11)
によって共に移動することができる。搬送ストリップ
(14a),(14b)のほぼ中間には、フック
(1),(2)が第2ナイフ(12),(13)上に載
ることができるように支持突出部(17a),(17
b)が設けてあるため、フック(1),(2)は前記第
2ナイフ(12),(13)によって共に移動すること
ができる。
【0051】図3に示すように、保持ストリップ(15
a),(15b)の上端部近傍には、開口部(18
a),(18b)が設けてあり、その用途については後
述する。
【0052】このジャガード機はまた一定高さに配置さ
れた選択装置(19)を有し、その下部に第1制御要素
(20)と第2制御要素(21)が設けられてる。図3
に示すように、各制御要素(20),(21)は、公知
の方法で電磁場を形成できるように2つのコイル(2
0′),(20″);(21′),(21″)を備えて
いる。選択装置(19)にも、その両側にフック形状の
突出部(22),(23)が設けてあり、この突出部
(22),(23)が前述の保持ストリップ(15
a),(15b)の開口部(18a),(18b)には
まり込む。
【0053】フック(1),(2)は、それらの保持ス
トリップ(15a),(15b)が互いに向き合った状
態で並べて配置されているため、各フック(1),
(2)はその先端フック部(16a),(16b)が各
第1ナイフ(10),(11)に引っ掛かるか、また
は、その支持突出部(17a),(17b)が各第2ナ
イフ(12),(13)上に載ることができる。
【0054】第1ナイフ(10),(11)が最下部の
死点にある場合、第1ナイフ(10),(11)によっ
て共に移動したフック(1),(2)は選択高さ(S)
に来る。第2ナイフ(12),(13)が最上部の死点
にある場合には、第2ナイフ(12),(13)によっ
て共に移動したフック(1),(2)は選択高さ(S)
に来る。
【0055】選択高さ(S)に来たフック(1),
(2)はそれらの搬送ストリップ(14a),(14
b)の上部が第1制御要素(20)の高さに位置し、か
つ、それらの保持ストリップ(15a),(15b)の
上部が第2制御要素(21)の高さに位置するというよ
うに連関するフック間に選択装置(19)が配置されて
いる。
【0056】各制御要素(20),(21)は、両方の
フック(1),(2)に電磁力を及ぼすためにコイル
(20′),(20″),(21′),(21″)を有
している。これらのコイル(20′),(20″),
(21′),(21″)は図示しない制御装置によって
自動的に制御される。
【0057】第1制御要素(20)が選択高さ(S)に
あるフック(1),(2)に磁力を及ぼすとき、フック
(1),(2)の搬送ストリップ(14a),(14
b)は選択装置(19)の方向に曲がるため、前記搬送
ストリップ(14a),(14b)のフック状先端部
(16a),(16b)が前記フック(1),(2)用
の第1ナイフ(10),(11)の範囲から外れる。こ
れは図1(D)における左側のフック(1)の場合であ
る。
【0058】第1制御要素(20)が前記フック
(1),(2)に磁力をもはや及ぼさなくなったとき、
搬送ストリップ(14a),(14b)は真っすぐな状
態に弾性復元するため、搬送ストリップ(14a),
(14b)のフック状端部(16a),(16b)は前
記フック(1),(2)用の第1ナイフ(10),(1
1)に引っ掛かることができる。これは、図1(A),
(B)および(C)における左側のフック(1)の場合
である。
【0059】第2制御要素(21)が選択高さ(S)に
あるフック(1),(2)に磁力を及ぼすとき、前記フ
ック(1),(2)の保持ストリップ(15a),(1
5b)は選択装置(19)の方向に曲がるため、選択装
置(19)のフック状突出部(22),(23)は保持
ストリップ(15a),(15b)の開口部(18
a),(18b)に入り込む。このようにしてフック
(1),(2)は選択高さ(S)に保持される。これ
は、図1(B)における右側のフック(2)の場合であ
る。
【0060】第2制御要素(21)が前記フック
(1),(2)に磁力をもはや及ぼさなくなったとき、
保持ストリップ(15a),(15b)は真っすぐな状
態に弾性復元するため、選択装置(19)のフック状突
出部(22),(23)は保持ストリップ(15a),
(15b)の開口部(18a),(18b)から離れ
る。これにより、フック(1),(2)は再び自由に上
下に移動できる。これは、図1(C)における右側のフ
ック(2)と図1(A)〜(D)における左側のフック
(1)の場合である。
【0061】図1(A)〜(D)および図2(A)〜
(D)に示す具体例において、フック(1),(2)
は、いかなる磁力も及ぼすことなく第1制御装置(2
0)により選択され、また、それに磁力を及ぼすことに
よって第2制御要素(21)により選択される。
【0062】図1(A)〜(D)に第1ショット用のフ
ック(1),(2)のそれぞれ異なる位置が示されてお
り、第1ショットに際し左側の第1ナイフ(10)は最
下部の死点に位置する。そして、右側の第1ナイフ(1
1)は最上部の死点にあり、左側(12)と右側の第2
ナイフ(13)は最上部と最下部の死点にそれぞれあ
る。
【0063】図1(A)において、両方のフック
(1),(2)はそれそれの第2ナイフ(12),(1
3)で支持され、左側のフック(1)は選択高さ(S)
に、また右側のフック(2)は高さ(−h)にある。次
に、リフタコード端部(9)は位置“O”にある。左側
のフック(1)は第1制御要素(20)によって選択さ
れる。
【0064】図1(B)において、左側のフック(1)
は第2ナイフ(12)によって選択高さ(S)に支持さ
れ、右側のフック(2)は第2制御要素(21)の選択
によって選択高さ(S)に保持される。そのとき、リフ
タコード端部(9)は位置“M”にある。左側のフック
(1)は第1制御要素(20)によって選択される。
【0065】図1(C)において、左側のフック(1)
は第2ナイフ(12)により選択高さ(S)に支持さ
れ、高さ(+h)にある右側のフック(2)は第1ナイ
フ(11)によって共に移動されている。そのとき、リ
フタコード端部(9)は位置“B”に位置する。左側の
フック(1)は第1制御要素(20)によって選択され
る。
【0066】図1(D)は、左側のフック(1)が第1
制御要素(20)によって選択されていないので図1
(A)と異なる。したがって、リフタコード端部(9)
も位置“O”にある。
【0067】正確な選択をすることにより、各場合にお
ける第1ショット用のリフタコード端部(9)の3つの
可能な位置“B,M,O”のそれぞれについて、そのま
ま第1ショットの位置を保持するか、または次の(第
2)ショット用の別の2つの位置に移動させるかのいず
れもが可能になる。
【0068】図1(A)と(D)に示す状態(位置
“O”)から、次のショットのために3つの可能な位置
“B,M,O”には以下のようにして到達することがで
きる。
【0069】左側のフック(1)が第1制御要素(2
0)によってのみ選択される場合、前記左側のフック
(1)は最上部の死点へ左側の第1ナイフ(10)によ
り共に移動される。したがって、前記フック(1)は高
さ(+h)へ距離(h)だけ高く持ち上げられる。右側
のフック(2)は右側の第2ナイフ(13)によって支
持されたままで、最上部の死点へ前記ナイフ(13)に
よって共に移動される。このようにして、このフック
(2)も選択高さ(S)に距離(h)だけ高く持ち上げ
られる。リフタコードの端部(9)は結果として高さ
(2h)だけ高く持ち上げられるため、図2(C)に示
す位置“B”に達する。
【0070】左側のフック(1)が制御要素(20),
(21)のいずれによっても選択されない場合、前記フ
ック(1)は最下部の死点へ左側の第2ナイフ(12)
によって共に移動される。したがって、前記フック
(1)は高さ(−h)まで距離(h)だけ下げられる。
上記で説明したように、右側のフック(2)は選択高さ
(S)まで距離(h)だけ高く持ち上げられる。このよ
うにして、リフタコード端部(9)は、図2(A)に示
すように、位置“O”に留まる。
【0071】左側のフック(1)が第2制御要素(2
1)によってのみ選択される場合、前記フック(1)は
選択高さ(S)に保持される。上記で説明したように、
右側のフック(2)は選択高さ(S)まで距離(h)だ
け持ち上げられる。その結果として、リフタコードの端
部(9)は距離(h)だけ高く持ち上げられ、図2
(B)に示すように、位置“M”に達する。
【0072】次のショット用に3つの可能な位置“B,
M,O”を達成できるということが、図1(B)に示す
状態(位置“M”)から同じように説明することができ
る。各場合における右側のフック(2)は選択高さ
(S)に留まっており、左側のフック(1)が、第1制
御要素(20)によってのみ選択される場合には位置
“B”に達し、第2制御要素(21)によってのみ選択
される場合には位置“M”に達し、いずれの制御要素
(20),(21)によっても選択されない場合には位
置“O”に達する。
【0073】3つの位置は図1(C)に示す状態(位置
“B”)からも達することができる。右側のフック
(2)が第1ナイフ(11)によって(選択高さ(S)
まで)距離(h)だけ下げられると同時に、第1制御要
素(20)によってのみ左側のフック(1)を選択する
ことにより位置“B”に達し、第2制御要素(21)に
よってのみ左側のフック(1)を選択することにより位
置“M”に達し、いずれの制御要素(20),(21)
でも左側のフック(1)を選択しないことにより位置
“O”に達する。
【0074】図2(A)〜(D)に示すそれぞれ異なる
状態(第2ショット用)から、次の(第3)ショットの
ために3つの可能な位置に達することもできる。そこで
は、それぞれの場合に、第3ショットのためにナイフ
(10),(11),(12),(13)がそれぞれの
位置に移動すると、左側のフック(1)が選択高さ
(S)に持って来られたり、またはそこに保持されたり
する。右側のフック(2)が第1制御要素(20)によ
ってのみ選択される場合には、位置“B”が保持される
か、またはそこに達する。右側のフック(2)が第2制
御要素(21)によってのみ選択される場合には、位置
“M”が保持されるか、またはそこに達する。右側のフ
ック(2)がいずれの制御要素(20),(21)によ
っても選択されない場合には、位置“O”が保持される
か、またはそこに達する。
【0075】図3には、図1(A)〜(D)および図2
(A)〜(D)に示す選択装置(19)、2つの第1ナ
イフ(10),(11)、および2つの連関するフック
(1),(2)の上端部が拡大して示されている。図6
にフック(1)の正面図と側面図を示す。しかしなが
ら、フック(1),(2)および選択装置(19)はま
た、異なるデザインとすることもできる。
【0076】図4(右側のフック(2)だけが示されて
いる。)に示すように、保持ストリップ(15a),
(15b)は、一定高さに配置されるとともに選択装置
19の一部を形成しない保持要素26,27上に引っ掛
かるように、選択装置(19)から離れて対向し、かつ
搬送ストリップ(14a),(14b)の開口部(25
a),(25b)を介して延びるフック状先端部(24
a),(24b)を有することもできる。このようなフ
ック(1),(2)は、第2制御要素(21)が保持ス
トリップ(15a),(15b)に磁力を及ぼさないと
き、前記制御要素(21)により選択される。
【0077】図5(右側のフック(2)だけが示されて
いる。)に示すように、別の具体例による保持ストリッ
プ(15a),(15b)には、選択装置(19)に対
向し、かつ選択装置(19)に設けた突出部(22),
(23)上に引っ掛かることができるフック状先端部
(28a),(28b)を設けてもよい。
【0078】図6(B)はフック(1)の正面図と縦断
面図を示し、このフック(1)は平坦で柔軟性を有する
1つのストリップからなり、そのストリップの長方形部
分は縦方向に部分的に切り取られており、前記長方形部
分はその下部によってのみストリップと連結状態にあ
る。
【0079】ストリップはその先端にフック状端部(1
6a)を有しているため、ストリップの先端部分は搬送
ストリップ(14a)を形成する。切り取った部分に
は、図5に示すフックの場合と同様に、開口部(18
a)またはフック状先端部(28b)が設けてあり、こ
の部分は保持ストリップ(15a)を形成する。
【0080】図6(C)は、図4のフック(1)の正面
図、変形していない状態にある前記フック(1)の縦断
面、および、第2制御要素(21)が保持ストリップ
(15a)に磁力を及ぼしたときに想定される状態(そ
の状態では、フック(1)は第2制御要素(21)によ
って選択されておらず、そのため保持要素(26)に引
っ掛からない。)にある前記フック(1)の縦断面を示
す。
【0081】図6(D)は、図5のフック(1)の正面
図と縦断面を示す。フック(1),(2)は、先端にフ
ック状端部(16a),(16b)を有し、これにより
第1ナイフ(10),(11)に引っ掛かることがで
き、またその下に開口部(18a),(18b)を備え
ており、これにより選択装置(19)の突出部(2
2),(23)に引っ掛かることができる。
【0082】図7(A)〜(C)には、第1制御要素
(20)によってのみ選択された状態、2つの制御要素
(20),(21)のいずれにも選択されていない状
態、および第2制御要素(21)によってのみ選択され
た状態のフック(2)がそれぞれ示されている。
【0083】フック(1),(2)の開口部(18
a),(18b)および選択装置(19)の突出部(2
2),(23)に代えて、各フック(1),(2)には
突出部(29a),(29b)を設けてもよく、その一
方、フック(1),(2)のそれぞれの突出部(29
a),(29b)のために、選択装置(19)はその両
側に支持フランジ(30),(31)を有している。
【0084】図8(A)〜(C)には、第1制御要素
(20)によってのみ選択された状態、2つの制御要素
(20),(21)のいずれにも選択されていない状
態、および第2制御要素(21)によってのみ選択され
た状態のフック(1)がそれぞれ示されている。
【0085】さらに別の具体例では、図9(A)〜
(C)に示すように、選択装置(19)は第1制御要素
(20)と同じ高さの両側に凹面側壁(32),(3
3)を設けてもよい。第1制御要素(20)により磁力
を及ぼされたフック(1),(2)は、先端部近傍の部
分が凹面側壁(32),(33)に向かって引っ張られ
るために、凹面側壁(32),(33)に向かって引か
れた部分の上方に位置するフック(1),(2)の部分
が選択装置(19)から離れるように曲げられる。各フ
ック(1),(2)は第1ナイフ(10),(11)に
引っ掛かることができる先端フック部(16a),(1
6b)を有するとともに、その下に開口部(18a),
(18b)または突出部(29a),(29b)を備え
ており、これにより選択高さ(S)において引っ掛かる
ことができるようになっている。第1制御要素(20)
がフック(1),(2)に磁力を及ぼさない場合、前記
フックは第1ナイフ(10),(11)によって共に移
動することができず、したがってフック(1)は選択さ
れない。第1制御要素(20)がフック(1),(2)
に磁力を及ぼす場合には、図9(C)に明示するよう
に、フック状端部(16a),(16b)が第1ナイフ
(10),(11)の範囲内に来て、それによりフック
(1),(2)は第1ナイフ(10),(11)によっ
て共に移動でき、そのときフック(1),(2)は選択
される。
【0086】図9(A)〜(C)には、2つの制御要素
(20),(21)のいずれにも選択されない状態、第
2制御要素(21)によってのみ選択された状態、およ
び第1制御要素(20)によってのみ選択された状態の
フック(2)がそれぞれ示されている。
【0087】図7(A)〜(C)、図8(A)〜
(C)、および図9(A)〜(C)に示される単一のス
トリップからなるフック(1),(2)のために、制御
要素(20),(21)は、第2制御要素(21)の高
さでフック(1),(2)がなだらかに曲がるように、
それらの間に適当な間隔を設ける必要がある。
【0088】別の具体例において各フック(1),
(2)は、上記で説明したように搬送ストリップ(14
a),(14b)と保持ストリップ(15a),(15
b)とからなり、その一方、保持ストリップ(15
a),(15b)は搬送ストリップ(14a),(14
b)の上端部を越えて突出し、かつ開口部(18a),
(18b)が設けられた部分を有している。搬送ストリ
ップ(14a),(14b)は、保持ストリップ(15
a),(15b)の開口部(34a),(34b)を介
して延びることができるフック状先端部(16a),
(16b)が設けてあるため、第1ナイフ(10),
(11)上に引っ掛かる。保持ストリップ(15a),
(15b)には支持突出部(17a),(17b)が設
けてあり、それによってフック(1),(2)は第2ナ
イフ(12),(13)上に載ることができる。
【0089】この具体例の場合、第2制御要素(21)
は選択装置(19)において第1制御要素(20)の上
に位置するとともに、突出部(22),(23)も当然
に第2制御要素(21)の高さに設けてある。
【0090】図10(A)〜(C)において、フック
(2)は第1制御要素(20)によってのみ選択される
場合、2つの制御要素(20),(21)のいずれにも
選択されない場合、および、第2制御要素(21)によ
ってのみ選択される場合のそれぞれの場合である。
【0091】さらに別の具体例によれば、図11(A)
〜(C)に示すように、第1ナイフ(10),(11)
には、それぞれ下方に向いた柔軟性のある搬送アーム
(35),(36)が設けてあり、その最下部にフック
状端部(35′),(36′)を有している。第1制御
要素(20)の高さと第2制御要素(21)の高さの位
置の両方に、選択装置(19)は、互いに近づくように
下方に延びる2つの側壁(37),(38);(3
9),(40)を有している。下方に向かう柔軟性のあ
る2つの保持アーム(41),(42)が第2制御要素
(21)の高さにある側壁(39),(40)に対向し
て選択装置(19)に固定されている。各保持アーム
(41),(42)はその最下部にフック状端部(4
1′),(42′)を有し、コイル(21′),(2
1″)の1つにより磁力の作用によって、例えば図11
(A)と(B)の右側の保持アーム(42)のように、
第2制御要素(21)の高さで、上述した側壁(3
9),(40)のそれぞれに向かって第2制御要素(2
1)により引っ張られることができる。磁力が作用しな
い保持アーム(41),(42)は、図11(C)にお
ける右側の保持アーム(42)のように、鉛直位置に弾
性復元する。
【0092】第1ナイフ(10),(11)の最下部の
死点では、搬送アーム(35),(36)は第1制御要
素(20)の高さにおいて上述した側壁(37),(3
8)のそれぞれに対向して位置する。その位置において
各搬送アーム(35),(36)は、コイル(2
0′),(20″)の1つによる磁力の作用によって、
図11(B)と(C)の右側の搬送アーム(36)のよ
うに、それぞれの側壁(37),(38)に向かって第
1制御要素(20)により引っ張られることができる。
磁力が作用しない搬送アーム(35),(36)は、図
11(A)の右側の搬送アーム(36)のように、鉛直
位置に弾性復元する。
【0093】フック(1),(2)は真っすぐな金属ス
トリップで構成されるが、必ずしも柔軟性を必要とする
ものではない。各フック(1),(2)は支持突出部
(17a),(17b)、搬送開口部(18a),(1
8b)、および保持開口部(38a),(38b)を有
している。
【0094】第1ナイフ(10),(11)がその最下
部の死点にあり、かつ第1制御要素(20)が搬送アー
ム(30),(31)に磁力を及ぼさない場合には、選
択高さ(S)に位置するフック(1),(2)は第1制
御要素(20)によって選択される。そのとき、搬送ア
ーム(30),(31)のフック状端部はフック
(1),(2)の搬送開口部(18a),(18b)内
に位置するため、フック(1),(2)は第1ナイフ
(10),(11)によって共に移動される。磁力が作
用する場合、フック(1),(2)は選択されない。
【0095】フック(1),(2)は、フック(1),
(2)に対向する保持アーム(41),(42)に第2
制御要素(21)による磁力が作用しない場合、選択高
さ(S)に位置するフック(1),(2)は第2制御要
素(21)によって選択される。そのとき、保持アーム
(41′),(42′)のフック状端部はフック
(1),(2)の保持開口部(18a),(18b)内
に位置するため、フック(1),(2)は選択高さ
(S)で保持される。
【0096】図11(A)〜(C)には、最上部の死点
に位置する第1ナイフ(10)によって共に移動された
左側のフック(1)の各場合を示す一方、選択高さ
(S)にある右側のフック(2)について、第1制御要
素(20)によってのみ選択された場合、2つの制御要
素(20),(21)のいずれにも選択されない場合、
および第2制御要素(21)によってのみ選択された場
合のそれぞれを示す。
【0097】図12(A)〜(C)に示すさらに別の具
体例では、フック(1),(2)は図11(A)〜
(C)に示すものと同様にデザインされている。第1ナ
イフ(10),(11)にヒンジで動くように取り付け
られた搬送アーム(35),(36)は、各第1ナイフ
(10),(11)に設けられた双安定要素(43),
(44);(45),(46)によって2つの異なる位
置をとることができる。一方の位置では、搬送アーム
(35),(36)はフック(1),(2)と共に移動
でき、他方の位置ではそれができない(図12(B)と
図12(A)の右側の搬送アーム(36)でそれぞれの
場合を示す。)。選択装置(19)は第2制御要素(2
1)とヒンジで動くように取り付けられた2つの保持ア
ーム(41),(42)だけを含む。
【0098】各保持アーム(41),(42)は、双安
定要素(47),(48);(49),(50)によっ
て2つの異なる位置をとることができる。一方の位置で
は、保持アーム(41),(42)はフック(1),
(2)を選択高さ(S)に保持でき、他方の位置ではそ
れができない(図12(C)と図12(A)の右側の保
持アーム(42)でそれぞれの場合を示す。)。
【0099】図12(A)〜(C)では、それぞれ場合
における左側のフック(1)は、最上部の死点に位置す
る第1ナイフ(10)によって共に移動される一方、選
択高さ(S)にある右側のフック(2)については、2
つの選択要素20,(21)のいずれにも選択されない
場合、第1制御要素(20)によってのみ選択される場
合、および第2制御要素(21)によってのみ選択され
る場合のそれぞれの場合を示す。
【0100】図3〜9(C)では、各場合におけるフッ
ク(1),(2)の上端部だけを示してある。図示して
いないが、これらのフック(1),(2)にも当然に支
持突出部(17a),(17b)が下部に設けてある。
【0101】本発明によれば、1つの制御要素を分割し
た状態の3位置開口ジャガード機が得られるため、ジャ
ガード機の大きさを制限できる。そのうえ、フック
(1),(2)は選択高さ(S)から強く引かれること
なく移動することができる。加えて、1つのリフタ要素
(6)が要求されるだけである。
【0102】リフタコード(7)の端部(8)を取り付
けた格子(grate)を制御することにより、3、4、ま
たは5位置のジャガード機を構成することもでき、3位
置はそれぞれの場合における各ショットに利用できる。
最上部の杼道と最下部の杼道とは、第1ナイフ(1
0),(11)と第2ナイフ(12),(13)の持ち
上げ距離に違いをつけることにより異なって設けること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1ショットのそれぞれの状態を含む(A)
〜(D)までは、第1と第2のナイフ、第1と第2の制
御要素、および縦糸持ち上げ機構の2つの連関フックを
示し、各図において異なる選択のためのフックが示され
ている。
【図2】 第2ショットのそれぞれの状態を含む(A)
〜(D)までは、図1(A)〜(D)に含まれる同じ部
材を示し、各図において異なる選択のためのフックが示
されている。
【図3】 それぞれの状態を含む図3から図5は、第1
と第2の制御要素および保持要素に対向する、異なって
デザインされたフックの上端部を示す。
【図4】 それぞれの状態を含む図3から図5は、第1
と第2の制御要素および保持要素に対向する、異なって
デザインされたフックの上端部を示す。
【図5】 それぞれの状態を含む図3から図5は、第1
と第2の制御要素および保持要素に対向する、異なって
デザインされたフックの上端部を示す。
【図6】 それぞれの状態を含む(A)〜(D)は、フ
ックの具体例の上端部の正面図と、側面図あるいは縦断
面を示す。
【図7】 それぞれの状態含む図7(A)〜(C)、図
8(A)〜(C)、図9(A)〜(C)および図10
(A)〜(C)は、第1と第2の制御要素および保持要
素に対向するフックの上端部を示し、そのフックは3つ
の図面の各グループにおいて異なってデザインされてお
り、各グループのそれぞれの図面は異なる選択のための
フックを示している。
【図8】 それぞれの状態含む図7(A)〜(C)、図
8(A)〜(C)、図9(A)〜(C)および図10
(A)〜(C)は、第1と第2の制御要素および保持要
素に対向するフックの上端部を示し、そのフックは3つ
の図面の各グループにおいて異なってデザインされてお
り、各グループのそれぞれの図面は異なる選択のための
フックを示している。
【図9】 それぞれの状態含む図7(A)〜(C)、図
8(A)〜(C)、図9(A)〜(C)および図10
(A)〜(C)は、第1と第2の制御要素および保持要
素に対向するフックの上端部を示し、そのフックは3つ
の図面の各グループにおいて異なってデザインされてお
り、各グループのそれぞれの図面は異なる選択のための
フックを示している。
【図10】 それぞれの状態含む図7(A)〜(C)、
図8(A)〜(C)、図9(A)〜(C)および図10
(A)〜(C)は、第1と第2の制御要素および保持要
素に対向するフックの上端部を示し、そのフックは3つ
の図面の各グループにおいて異なってデザインされてお
り、各グループのそれぞれの図面は異なる選択のための
フックを示している。
【図11】 それぞれの状態を含む図11(A)〜
(C)および図12(A)〜(C)は、第1と第2ナイ
フ、第1と第2の制御要素、および2つの連関するフッ
クを示し、保持要素は第2制御要素によって移動可能で
あり、かつ第1ナイフの搬送要素は第1制御要素によっ
て移動可能である一方、制御要素は3つの図面の各グル
ープにおいて異なっており、各グループのそれぞれの図
面は異なる選択のためのフックを示している。
【図12】 それぞれの状態を含む図11(A)〜
(C)および図12(A)〜(C)は、第1と第1のナ
イフ、第1と第2の制御要素、および2つの連関するフ
ックを示し、保持要素は第2制御要素によって移動可能
であり、かつ第1ナイフの搬送要素は第1制御要素によ
って移動可能である一方、制御要素は3つの図面の各グ
ループにおいて異なっており、各グループのそれぞれの
図面は異なる選択のためのフックを示している。
【符号の説明】 1,2…フック、10,11…第1ナイフ、12,13
…第2ナイフ、20…第1制御要素、21…第2制御要
素、S…選択高さ。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織機において少なくとも1本の縦糸を持
    ち上げるための2つの連関するフック(1),(2)
    と、逆位相に上下動可能で、かつそれら最下部の死点の
    近傍位置でそれぞれのフック(1),(2)を共に選択
    高さ(S)から移動させ得るように設けられた2つの第
    1ナイフ(10),(11)と、選択高さ(S)で各フ
    ック(1),(2)を選択可能な第1制御要素(20)
    とからなり、選択されたフック(1),(2)は第1ナ
    イフ(10),(11)により共に移動でき、選択され
    なかったフック(1),(2)は第1ナイフ(10),
    (11)により共に移動することができないようにした
    3位置開口ジャガード機において、 逆位相に上下動可能で、かつそれら最上部の死点の近傍
    位置にあるときにそれぞれのフック(1),(2)を共
    に移動させるために設けた2つの第2ナイフ(12),
    (13)と、選択高さ(S)で各フック(1),(2)
    を選択可能な第2制御要素(21)とを備え、これによ
    り選択されたフック(1),(2)は選択高さ(S)に
    保持され、選択されなかったフック(1),(2)は上
    下動可能であり、2つの制御要素(20),(21)の
    いずれによっても選択されなかったフック(1),
    (2)は第2ナイフ(12),(13)によって共に移
    動し、同じフック(1),(2)と連関している第1ナ
    イフ(10),(11)および第2ナイフ(12),
    (13)を逆位相に移動するように設けたことを特徴と
    する3位置開口ジャガード機。
  2. 【請求項2】 第1制御要素(20)と第2制御要素
    (21)とを一方の下方に他方を配置したことを特徴と
    する請求項1に記載の3位置開口ジャガード機。
  3. 【請求項3】 各第2ナイフ(12),(13)が第1
    ナイフ(10),(11)のそれぞれの下方に配置され
    るとともに、最下部の死点にある第1ナイフ(10),
    (11)よりも、最上部の死点にある第2ナイフ(1
    2),(13)が下にあるようにしたことを特徴とする
    前記請求項のいずれかに記載の3位置開口ジャガード
    機。
  4. 【請求項4】 各フック(1),(2)が保持手段(1
    8a;24a;28a;29a),(18b;24b;
    28b;29b)を有し、これによって一定高さに配置
    されたそれぞれの保持要素(22;26;30;4
    1),(23;27;31;42)に選択高さ(S)で
    引っ掛かることができ、選択高さ(S)での各フック
    (1),(2)は第2制御要素(21)によって異なる
    2つの位置を移動することができ、一方の位置ではその
    保持要素に引っ掛かり、他方の位置ではそこに引っ掛か
    らないことを特徴とする前記請求項のいずれかに記載の
    3位置開口ジャガード機。
  5. 【請求項5】 各フック(1),(2)のための第2制
    御要素(21)がフック(1),(2)に磁力を及ぼす
    ための手段(21′),(21″)を備えており、選択
    高さ(S)に位置する各フック(1),(2)はその保
    持手段(18a;24a;28a;29a),(18
    b;24b;28b;29b)の高さにおいて前記磁力
    によって弾性的に変形可能であり、前記フック用の前記
    手段(21′),(21″)のスイッチをオンオフする
    ことにより各フックは変形位置と非変形位置とをそれぞ
    れとることができ、2つの位置のうち一方ではフック
    (1),(2)が保持要素(22;26;30;4
    1),(23;27;31;42)に引っ掛かり、他方
    の位置では引っ掛からないことを特徴とする請求項4に
    記載の3位置開口ジャガード機。
  6. 【請求項6】 保持手段がフック(1),(2)に設け
    られた開口部(18a),(18b)であるとともに、
    保持要素がその開口部(18a),(18b)にはまり
    込む突出部(22;41′),(23;42′)を備え
    るか、または、保持手段がフック(1),(2)からの
    突出部(24a;28a;29a),(24b;28
    b;29b)であり、保持要素が前記突出部のための支
    持フランジ(26;30),(27;31)を備えてい
    ることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の3
    位置開口ジャガード機。
  7. 【請求項7】 各フック(1),(2)が搬送手段(1
    6a),(43a),(16b),(43b)を有し、
    これによって第1ナイフ(10),(11)と共に移動
    するために前記ナイフに引っ掛かることができ、選択高
    さ(S)にある各フック(1),(2)が第1制御要素
    (20)によって異なる2つの位置をとることができ、
    一方の位置におけるフック(1),(2)は第1ナイフ
    (10),(11)によって共に移動することができ
    が、他方の位置では移動できないことを特徴とする請求
    項4から請求項6のいずれかに記載の3位置開口ジャガ
    ード機。
  8. 【請求項8】 各フック(1),(2)用の第1制御要
    素(20)がフック(1),(2)に磁力を及ぼすため
    の手段(20′),(20″)を備え、選択高さ(S)
    に位置する各フック(1),(2)は搬送手段(16
    a;43a),(16b;43b)の高さで前記磁力に
    よって弾性的に変形可能であり、フック(1),(2)
    用に設けられた前記手段(20′),(20″)のスイ
    ッチをオンオフすることにより各フック(1),(2)
    は変形位置と非変形位置とをそれぞれとることができ、
    その2つの位置のうちの一方ではフック(1),(2)
    は第1ナイフ(10),(11)によって共に移動する
    ことができるが、他方の位置では共に移動することがで
    きないことを特徴とする請求項7に記載の開口ジャガー
    ド機。
  9. 【請求項9】 各フック(1),(2)が搬送手段(1
    6a;43a),(16b;43b)をもつ柔軟性のあ
    る搬送ストリップ(14a),(14b)と、保持手段
    (18a;24a;28a;29a),(18b;24
    b;28b;29b)をもつ柔軟性のある保持ストリッ
    プ(15a),(15b)とを有し、第1制御要素(2
    0)は選択高さ(S)に位置する各フック(1),
    (2)の搬送ストリップ(14a),(14b)を異な
    る2つの位置にすることができ、一方の位置にあるフッ
    ク(1),(2)は第1ナイフ(10),(11)によ
    って共に移動することができるが、他方の位置では共に
    移動することができず、第2制御要素(21)は選択高
    さ(S)に位置する各フック(1),(2)の保持スト
    リップ(15a),(15b)を異なる2つの位置にす
    ることができ、この場合に一方の位置にあるフック
    (1),(2)は保持要素(22;26;30;4
    1),(23;27;31;42)に引っ掛かるが、他
    方の位置では引っ掛からないことを特徴とする請求項7
    または請求項8に記載の3位置開口ジャガード機。
  10. 【請求項10】 搬送ストリップ(14a),(14
    b)と保持ストリップ(15a),(15b)とは、所
    定長さだけ重ね合わせた状態で互いに連結される一方、
    搬送手段(16a;43a),(16b;43b)およ
    び保持手段(18a;24a;28a;29a),(1
    8b;24b;28b;29b)の高さでは互いに連結
    されておらず、その位置ではそれらは曲がった位置に移
    動できるか、または、互いに独立して真っすぐな位置に
    弾性復元することができることを特徴とする請求項9に
    記載の3位置開口ジャガード機。
  11. 【請求項11】 搬送ストリップ(14a),(14
    b)が、保持ストリップ(15a),(15b)の一端
    部を越えて突出するとともにその部分に搬送手段(16
    a;43a),(16b;43b)が設けられた部分を
    有し、保持手段は保持ストリップ(15a),(15
    b)に設けられた突出部(24a),(24b)であ
    り、搬送ストリップ(14a),(14b)には開口部
    (25a),(25b)が設けてあり、その開口部を介
    して前記突出部(24a),(24b)が延びることが
    でき、これにより保持要素(26),(27)に引っ掛
    かるようにしたことを特徴とする請求項9または請求項
    10に記載の3位置開口ジャガード機。
  12. 【請求項12】 保持ストリップ(15a),(15
    b)が、搬送ストリップ(14a),(14b)の一端
    部を越えて突出するとともにその部分に保持手段(18
    a;24a;28a;29a),(18b;24b;2
    8b;29b)が設けられた部分を有し、その保持手段
    は搬送ストリップ(14a),(14b)に設けられた
    突出部(16a),(16b)であり、保持ストリップ
    (15a),(15b)には開口部(34a),(34
    b)が設けてあり、この開口部を介して前記突出部(1
    6a),(16b)が延びることができ、これにより第
    1ナイフ(10),(11)に引っ掛かるようにしたこ
    とを特徴とする請求項9または請求項10に記載の3位
    置開口ジャガード機。
  13. 【請求項13】 各フック(1),(2)が、それぞれ
    の保持要素(22;26;30;41),(23;2
    7;31;42)に引っ掛かることができる保持手段
    (18a;24a;28a;29a),(18b;24
    b;28b;29b)を有し、各保持要素は第2制御要
    素(21)によって異なる2つ位置をとることができ、
    これにより選択高さ(S)にあるフック(1),(2)
    は一方の位置ではその保持要素に引っ掛かり、他方の位
    置ではそれに引っ掛からないようしたことを特徴とする
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の3位置開口ジ
    ャガード機。
  14. 【請求項14】 各フック(1),(2)が、それぞれ
    の第1ナイフ(10),(11)の搬送要素(35),
    (36)に引っ掛かることができる搬送手段(16a;
    43a),(16b;43b)を有し、それぞれの第1
    ナイフ(10),(11)の最下部の死点において各搬
    送要素(35),(36)は第1制御要素(20)によ
    って異なる2つの位置をとることができ、これにより選
    択高さ(S)に位置するフック(1),(2)は一方の
    位置では第1ナイフ(10),(11)によって共に移
    動することができ、他方の位置ではそれと共に移動する
    ことができないことを特徴とする請求項1,2,3およ
    び請求項11のいずれかに記載の3位置開口ジャガード
    機。
  15. 【請求項15】 各第1ナイフ(10),(11)が、
    搬送要素(35),(36)を異なる2つの位置にもっ
    て行くための手段(43,44),(45,46)を備
    えたことを特徴とする請求項14に記載の開口ジャガー
    ド機。
JP8006103A 1995-01-17 1996-01-17 3位置開口ジャガード機 Pending JPH08260283A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
BE9500038 1995-01-17
BE9500038A BE1009047A4 (nl) 1995-01-17 1995-01-17 Driestanden open-gaap jacquardmachine.

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08260283A true JPH08260283A (ja) 1996-10-08

Family

ID=3888723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8006103A Pending JPH08260283A (ja) 1995-01-17 1996-01-17 3位置開口ジャガード機

Country Status (6)

Country Link
US (1) US5671784A (ja)
EP (1) EP0723041B1 (ja)
JP (1) JPH08260283A (ja)
BE (1) BE1009047A4 (ja)
DE (1) DE69601652T2 (ja)
TR (1) TR199600040A2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2754277B1 (fr) * 1996-10-04 1998-12-18 Staubli Lyon Mecanique d'armure a trois positions et metier a tisser de type jacquard equipe d'une telle mecanique
FR2756574B1 (fr) * 1996-11-29 1999-01-08 Staubli Lyon Dispositif de selection, mecanique d'armure a trois positions et metier a tisser equipe d'une telle mecanique d'armure
BE1011210A3 (nl) * 1997-06-12 1999-06-01 Wiele Michel Van De Nv Vierstanden-opengaap-jacquardmachine.
DE29715332U1 (de) * 1997-08-26 1997-11-27 Textilma Ag, Hergiswil Jaquardvorrichtung für eine Webmaschine
FR2767843B1 (fr) * 1997-09-01 1999-10-22 Staubli Lyon Dispositif de selection, mecanique d'armure a trois positions et metier a tisser equipe d'une telle mecanique d'armure
BE1011710A3 (nl) * 1998-01-19 1999-12-07 Wiele Michel Nv Van De Gaapvormingsinrichting voor weefmachines.
BE1011711A5 (nl) * 1998-01-19 1999-12-07 Wiele Michel Nv Van De Gaapvormingsinrichting voor het individueel sturen van de kettingdraden van een weefmachine.
BE1012129A3 (nl) * 1998-08-24 2000-05-02 Wiele Michel Van De Nv Gaapvormingsmechanisme voor jacquardmachines.
BE1013193A3 (nl) 1999-12-23 2001-10-02 Wiele Michel Van De Nv Gaapvormingsinrichting voor een weefmachine.
BE1013880A3 (nl) * 2000-12-21 2002-11-05 Wiele Michel Van De Nv Driestanden-jacquardmachine.
BE1019154A5 (nl) * 2010-01-15 2012-04-03 Wiele Michel Van De Nv Selectie-inrichting voor de gaapvormingsinrichting van een weefmachine.
BE1021506B1 (nl) * 2012-11-19 2015-12-03 Nv Michel Van De Wiele Module geschikt voor inbouw in een jaquardmachine
WO2020180655A1 (en) * 2019-03-05 2020-09-10 Thomas Jefferson University Dynamic wall for augmented reality

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE408076A (ja) *
FR399930A (fr) * 1908-03-13 1909-07-10 Ernest Desire Driviere Chevalet de pointage pour le tir
FR2287539A1 (fr) * 1974-10-09 1976-05-07 Zangs Ag Maschf Metier jacquard a double leve et a grande ouverture de la foule
FR2535742A1 (fr) * 1982-11-04 1984-05-11 Verdol Sa Mecanique d'armure a selection perfectionnee des crochets
DD240223A1 (de) * 1985-08-13 1986-10-22 Textima Veb K Mustersteuereinrichtung fuer textilmaschinen
FR2586432B1 (fr) * 1985-08-23 1987-11-13 Staubli Verdol Dispositif pour la formation de la foule d'un metier a tisser
IT1216766B (it) * 1988-02-15 1990-03-08 Bobbio Benedetto Macchina di armatura a doppia levata, provvista di dispositivi perfezionati per il movimento degli arpini.
DE3817417C2 (de) * 1988-05-21 1995-06-01 Schleicher Oskar Fa Fachbildevorrichtung für Textilmaschinen, insbesondere Webmaschinen
FR2647473B1 (fr) * 1989-05-24 1991-07-26 Staubli Verdol Perfectionnements aux mecaniques d'armure a trois positions
BE1004307A3 (nl) * 1989-07-14 1992-10-27 Wiele Michel Van De Nv Inrichting voor hakenselektie bij een elektronisch gestuurde jacquardmachine, en elektronisch gestuurde jacquardmachines van een dergelijke inrichting voorzien.
JPH03264942A (ja) * 1990-03-15 1991-11-26 Canon Inc 写真印画紙画像再生装置
DE4116164A1 (de) * 1991-03-13 1992-09-17 Textilma Ag Fachbildevorrichtung fuer eine textilmaschine
IT1259606B (it) * 1992-02-12 1996-03-25 Tecnotessile Centro Ricerche S Dispositivo di selezione e comando dei mezzi di movimentazione dei fili di ordito, singolarmente.

Also Published As

Publication number Publication date
US5671784A (en) 1997-09-30
BE1009047A4 (nl) 1996-11-05
DE69601652T2 (de) 1999-07-08
TR199600040A2 (tr) 1996-08-21
EP0723041B1 (en) 1999-03-10
EP0723041A1 (en) 1996-07-24
DE69601652D1 (de) 1999-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08260283A (ja) 3位置開口ジャガード機
JPH1053930A (ja) 繊維機械用杼口形成装置
US5522435A (en) Machine for weaving face to face fabrics
BE1011711A5 (nl) Gaapvormingsinrichting voor het individueel sturen van de kettingdraden van een weefmachine.
US5743308A (en) Double lift weave system
US5540262A (en) Tackle assembly for weaving loom
EP3655574B1 (en) Shed-forming device for a weaving machine
US6328076B1 (en) Thread controlling device with control element supported independently from the lifting device
BE1011710A3 (nl) Gaapvormingsinrichting voor weefmachines.
JP3426120B2 (ja) 織成機構及びそのような織成機構を備えたジャカード式織機
BE1013353A5 (nl) Hakenselectie-inrichting voor een gaapvormingsinrichting voor een weefmachine.
JPH09132837A (ja) 圧電素子の支援により開口手段を選択する開口装置
JP3401123B2 (ja) 部分整経機械のヤーン分割装置
JPH11217744A (ja) コ―ドにヘルドを掛止めする装置、そのような掛止め装置を有する織機のヘルド及びそのようなヘルドを備えた織機
JP2001207346A (ja) 織機用杼口形成装置
BE1009268A3 (nl) Driestanden open-gaap jacquardmachine.
US5676179A (en) Electronically controlled shedding mechanism
BE1013880A3 (nl) Driestanden-jacquardmachine.
JPH06316830A (ja) ジャカード織機のヘルドロッド制御装置
US4526210A (en) Easily replaceable weaving mechanism needle assembly
JP2000027046A (ja) ジャカード機
EP0727515B1 (en) Three-position non-open-shed jacquard
JPH02104735A (ja) 電子ジャカード機
JPH0473237A (ja) ジャガード機における経糸開口装置
JP2000027047A (ja) 織機におけるヘルド駆動装置