JPH08260032A - 曲率をもった部材の焼入装置 - Google Patents

曲率をもった部材の焼入装置

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JPH08260032A
JPH08260032A JP7066420A JP6642095A JPH08260032A JP H08260032 A JPH08260032 A JP H08260032A JP 7066420 A JP7066420 A JP 7066420A JP 6642095 A JP6642095 A JP 6642095A JP H08260032 A JPH08260032 A JP H08260032A
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roller
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curvature
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久一 森本
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豊作 久米
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一方側に湾曲した軸状部材を焼入れするにあ
たり、焼入れによる変形を確実に防止でき、かつ、作業
が容易である焼入装置を提供する。 【構成】 基台2上には、複数個のガイドローラユニッ
ト4が、軸状部材100の湾曲した軸の方向への移動の
位置に沿って配置される。各ガイドローラユニット4
は、単一の内側面押し付けローラ41と、2つの外側面
支持ローラ42、43とを備えている。内側面押し付け
ローラ41は、軸状部材100の湾曲による内側面10
2を押圧するフリーローラである。外側面支持ローラ4
2、43は、軸状部材100の湾曲による外側面103
を支持するフリーローラである。2つの外側面支持ロー
ラ42、43は、内側面押し付けローラ41の軸状部材
100押圧の位置より、軸状部材100の中心軸線10
1方向の両側に振り分けられて各々配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、所定の曲率で一方側
に湾曲している軸状の部材に焼入れをする、曲率をもっ
た部材の焼入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような焼入装置としては、例えば、
実公昭52−34331号公報に開示の技術などがあ
る。
【0003】所定の曲率で一方側に湾曲している軸状の
部材は、その所定形状への加工により、内側面の方には
圧縮力が、その反対側には引っ張り力が働いている。そ
のため、このような軸状部材に高温で焼入処理を施す
と、内側面側が伸び、外側面側が縮むなどの変形を生じ
てしまい、上述の従来技術では、このような変形を防止
しながら焼入れを施すことは困難であった。
【0004】そこで、このような変形を防止しながら焼
入れを行う技術として、従来、次のような手段が用いら
れていた。
【0005】第1の手段は、焼入れ対象となる軸状部材
を移動させる台車様の部材である送り用治具に、湾曲し
た軸状部材を手作業によりボルト留めし、このボルト留
めにより軸状部材の変形を防止しつつ、送り用治具で軸
状部材を移動させ、誘導加熱コイルで焼入れを行うもの
である。また、かかる技術では、軸状部材の曲率のバリ
エーションに対応して、送り用治具への軸状部材のボル
ト留め位置が変更できるようになっている。
【0006】また、第2の手段は、一方側に湾曲した軸
状部材の、内側面側と外側面側とに、かかる軸状部材を
挟んで向き合う位置に配置され、この両側から、かかる
軸状部材を各々支持する2つのフリーローラを2組備
え、軸状部材の移動方向に沿ってかかる2組を配置し、
向き合う2つのフリーローラによる支持により変形を防
止しつつ、軸状部材を移動させ、誘導加熱コイルで焼入
れを行うものである。
【0007】湾曲のないまっすぐな軸状部材を、変形を
防止しつつ焼入れする技術としては、特公昭56−80
89号公報に開示の技術がある。この技術は、湾曲のな
いまっすぐな軸状部材を、その軸方向を水平とし、その
軸方向両端面の中心部を2つの心立てピンで支持し、所
定の間隔を空けて配置された2つのローラで軸状部材の
周面を下から支持し、誘導加熱コイルを軸状部材の軸方
向に沿って移動させて焼入れする。また、誘導加熱コイ
ルと連動して移動し、軸状部材の周面を上から押える単
一のローラである上部押えローラも形成され、軸状部材
を下から支持する2つのローラと、1つの上部押えロー
ラとの協同により、変形を抑えつつ焼入れをしようとす
るものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一方側に湾曲
した軸状部材を焼入れする、上述の第1の手段は、焼入
れによる変形を防止するために、焼入れを行う軸状部材
をひとつひとつ手作業により複数箇所ボルト留めし、焼
入れ終了後は、このボルトをはずすという作業を行わね
ばならず、焼入れ作業がきわめて煩雑である。
【0009】また、この手段では、台車様の部材である
送り用治具に、湾曲した軸状部材を固定して移動させる
ものであるため、軸状部材の送り用治具への固定側の面
(下面)や、この面に続く湾曲による内側、外側面(両
側面)の下部については焼入れをすることが出来ず、上
面側へ湾曲するような変形が生じやすい。
【0010】一方、上述の第2の手段では、軸状部材の
湾曲した軸方向の2箇所で、各々2つのローラで軸状部
材を両側から挟むように支持しているのみであり、軸状
部材を確実に拘束することはできず、焼入れによる変形
を十分に防止することが出来ない。
【0011】さらに、特公昭56−8089号公報に開
示の技術では、湾曲のないまっすぐな軸状部材の変形を
抑えつつ焼入れすることはできても、湾曲した軸状部材
の変形を抑えつつ焼入れすることはできない。
【0012】この発明は、一方側に湾曲した軸状部材を
焼入れするにあたり、焼入れによる変形を確実に防止で
き、かつ、作業が容易である焼入装置を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、基台を備え、この基台は、
所定の曲率で一方側に湾曲している軸状の部材が、湾曲
していない所定面を下面として配置されるものであり、
この配置される軸状の部材を、その湾曲した軸の方向に
沿って移動させる移動手段と、この移動する軸状の部材
に沿って設けられ、この軸状の部材に誘導加熱により焼
入れする誘導加熱コイルとを備えている、曲率をもった
部材の焼入装置において、前記軸状部材の前記湾曲によ
る内側面を押圧する単一のフリーローラである内側面押
し付けローラと、前記軸状部材の前記湾曲による外側面
を支持する2つのフリーローラである外側面支持ローラ
とを有しているガイドローラユニットを複数個備え、こ
の各ガイドローラユニットは、前記軸状部材の前記移動
の位置に沿って配置されており、前記単一の内側面押し
付けローラの前記押圧の位置より前記軸状部材の軸方向
の両側に振り分けられて、前記2つの外側面支持ローラ
が各々配置されていることを特徴とするものである。
【0014】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記各ガイドローラユニットを前記
基台上に取り付ける取付手段を備え、この取付手段は、
前記軸状部材の前記曲率の変更に対応して、前記基台上
での前記取付の位置を可変としており、前記移動手段
は、前記軸状部材の鉛直下方側に配置されて、この軸状
部材を、その軸の方向に沿って送る駆動ローラである下
部フィードローラと、前記軸状部材を鉛直上方側から押
圧するフリーローラである上部押し付けローラとであ
り、この下部フィードローラと上部押し付けローラと
は、前記各ガイドローラユニットに各々設けられている
ことを特徴とするものである。
【0015】さらに、請求項3記載の発明は、請求項2
記載の発明において、前記誘導加熱コイルは、前記ガイ
ドローラユニットの隣合う2つの間で前記軸状部材の前
記移動位置周囲に設けられ、前記下部フィードローラの
駆動により軸方向に移動する前記軸状部材の移動に沿っ
て、この軸状部材の上下面および湾曲による内側、外側
面に所定深さの焼入れを行うことを可能とすることを特
徴とするものである。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明は上記の構成であるため、
軸状部材は移動手段によって湾曲した軸の方向に基台上
を移動し、誘導加熱コイルによって焼入れされる。この
移動にあたり、各ガイドローラユニットの3つのローラ
の配置は、軸状部材の湾曲した軸の方向に、1つの外側
面支持ローラが湾曲による外側面側、単一の内側面押し
付けローラが湾曲による内側面側、もう1つの外側面支
持ローラが湾曲による外側面側、と配列されていて、軸
状部材の軸方向に向かって、2つの外側面支持ローラの
間の位置に配置されることとなる単一の押し付けローラ
が、湾曲による内側面側から外側面側に軸状部材を押圧
し、また、その両側の2つの外側面支持ローラは、湾曲
による外側面側から内側面側に軸状部材を押圧すること
となるので、各ガイドローラユニットにおける、これら
3つのローラは、軸状部材の湾曲形状に沿って、この湾
曲形状を維持するように押圧する。
【0017】しかも、焼入れをする軸状部材をひとつひ
とつ手作業により複数箇所ボルト留めし、焼入れ終了後
は、このボルトをはずすという煩雑な作業を行なう必要
なく、各ガイドローラユニットにおける3つのローラが
焼入れによる変形を防止する。
【0018】請求項2に記載の発明によれば、各ガイド
ローラユニットを基台上に取り付ける取付手段は、軸状
部材の曲率の変更に対応して、基台上での前記取付の位
置を可変としているので、請求項1記載の発明と同様の
作用を奏するほか、湾曲している軸状部材の曲率に関係
なく焼入れができる。
【0019】また、移動手段は、軸状部材をその軸の方
向に沿って送る駆動ローラである下部フィードローラ
と、軸状部材を鉛直上方側から押圧するフリーローラで
ある上部押し付けローラとであるから、軸状部材の湾曲
のない方向側も、この下部フィードローラと上部押し付
けローラとで鉛直上方側と下方側から押圧される。
【0020】さらに、移動手段である下部フィードロー
ラと上部押し付けローラとは、軸状部材の曲率の変更に
対応して、基台上での取付の位置が可変であるところの
各ガイドローラユニットに設けられているので、軸状部
材の曲率の変更に対応しての、下部フィードローラと上
部押し付けローラとの基台上での位置変更は、押し付け
ローラ、外側面支持ローラの基台上での位置変更と併せ
て行うことができる。
【0021】そこで、請求項3記載の発明によれば、誘
導加熱コイルを、ガイドローラユニットの隣合う2つの
間で軸状部材の移動位置周囲に設け、下部フィードロー
ラの駆動により軸方向に移動する軸状部材の移動に沿っ
て、この軸状部材の上下面および湾曲による内側、外側
面に所定深さの焼入れを行うことを可能としたから、請
求項2記載の発明と同様の作用を奏するほか、湾曲した
軸状部材の上面、この面に続く軸状部材の湾曲による内
側面、外側面(両側面)の全面、さらに、下面の所定部
分の焼入れも行なえる。
【0022】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照しつ
つ説明する。図1は、この発明の一実施例である、曲率
をもった部材の焼入装置1の平面図であり、図2は同要
部平面図、図3は同要部縦断面図である。
【0023】この実施例の、曲率をもった部材の焼入装
置1は、基台2を備えている。この基台2の台面上に
は、所定の曲率で一方側に湾曲している軸状の部材10
0が、湾曲していない所定面を下面として配置される。
後述するように、基台2上に配置される軸状部材100
は、その湾曲した軸の方向に沿って、後述する複数のガ
イドローラユニット4により移動させられるが(図1
中、その移動方向を矢示している。なお、1点鎖線10
1は、軸状部材100の中心軸線を示している)、この
ガイドローラユニット4の隣合う2つの間で軸状部材1
00の移動位置には誘導加熱コイルユニット3が設けら
れ、ガイドローラユニット4に設けられた、後述する下
部フィードローラ44の駆動によって軸方向に移動する
軸状部材100の移動に沿って、この軸状部材100の
上面104と、下面105の所定部分と、湾曲による内
側、外側面102、103との所定深さに誘導加熱によ
って焼入れを行う。符号31は、誘導加熱コイルユニッ
ト3に電力を供給するL2ボックスである。
【0024】基台2上には、ガイドローラユニット4が
複数個(この実施例では、例えば4つ)取り付けられて
いる。この各ガイドローラユニット4は、軸状部材10
0の、後述する、湾曲した軸の方向への移動の位置に沿
って配置される。各ガイドローラユニット4は、単一の
内側面押し付けローラ41と、2つの外側面支持ローラ
42、43とを備えている。内側面押し付けローラ41
は、軸状部材100の湾曲による内側面側102を押圧
するフリーローラである。この押圧動作は、エアシリン
ダ47により行う。外側面支持ローラ42、43は、軸
状部材100の湾曲による外側面側103を支持するフ
リーローラである。2つの外側面支持ローラ42、43
は、内側面押し付けローラ41の軸状部材100押圧の
位置より、軸状部材100の中心軸線101方向の両側
に振り分けられて各々配置されている。なお、内側面押
し付けローラ41、外側面支持ローラ42、43は、何
れも同一の3つのローラを鉛直方向を中心軸方向として
配列したものである。
【0025】各ガイドローラユニット4は、軸状部材1
00の曲率の変更に対応して、基台2上での取付の位置
を可変としている。具体的には、基台2上には、軸状部
材100の種々の曲率に対応して、複数個のボルト孔
(図示せず)が形成されており、ガイドローラユニット
4を所望の曲率に対応したボルト孔にボルト(図示せ
ず)で留めて固定する。図1中の一点鎖線101´、1
01´´は、軸状部材100の曲率が変動した場合の、
軸状部材100の中心軸線の例を示すものであり、符号
4´、4´´は、軸状部材100が、その中心軸線10
1´、101´´であるような曲率のときの、ガイドロ
ーラユニット4の基台2上での取付位置を示すものであ
る。
【0026】各ガイドローラユニット4は、下部フィー
ドローラ44と、上部押し付けローラ45とを備えてい
る。下部フィードローラ44は、軸状部材100の鉛直
下方側に配置されて、この軸状部材100の下面105
に当てられ、軸状部材100を、その中心軸101の方
向に沿って送る駆動ローラである。この下部フィードロ
ーラ44は、モータ48により駆動される。上部押し付
けローラ45は、軸状部材100の上面104を鉛直上
方側から押圧するフリーローラである。この押圧は、エ
アシリンダ49により行う。なお、ローラ41、42、
43、44、45の回転方向、エアシリンダ47、49
の動作については、図2、図3中に矢示した。
【0027】各ガイドローラユニット4には、その基台
2上での移動(各ガイドローラユニット4の位置決め固
定のための移動)を容易にするため、下面部にエア放出
口46が設けられている。これは、ガイドローラユニッ
ト4の下面部と基台2上との間に圧縮空気を送り込むこ
とで、この両者間の摩擦係数を減少させるものである。
【0028】次に、この実施例の作用について説明す
る。作業者は、焼入れ対象となる軸状部材100の湾曲
曲率に対応して、基台2上における各ガイドローラユニ
ット4の取付位置を決めてボルト(図示せず)により固
定する。軸状部材100は、各ガイドローラユニット4
の、各上部押し付けローラ45により鉛直上方から押圧
され、各下部フィードローラ44の回転により、図1中
に矢示した方向に送られ、ガイドローラユニット4間に
配置されている誘導加熱コイルユニット3により上下面
104、105と湾曲による内側、外側面102、10
3の全体を焼入れする。このとき、軸状部材100の湾
曲による内側、外側面102、103は各ガイドローラ
ユニット4の単一の内側面押し付けローラ41と、2つ
の外側面支持ローラ42、43により支持される。
【0029】本発明者は、上記の構成の焼入装置1と、
前述した従来の第1の手段の焼入装置とで、焼入れの比
較対象実験を行った。この実験で用いた軸状部材100
の寸法は、中心軸線長さLが667.86mm、断面が5
6mm(上下面104、105方向)×65mm(湾曲によ
る内側、外側面102、103方向)である。この実験
は、このような軸状部材100を用い、焼入装置1、第
1の手段の焼入装置とで、それぞれ軸状部材100を各
10本焼入れして、その変形の程度を比較するものであ
る。
【0030】図4は軸状部材100の上下面104、1
05方向の曲がり量(上下曲がり量)の結果を示す表
図、図5は軸状部材100の湾曲による内側、外側面1
02、103方向の曲がり量(R側曲がり量)を示す表
図、図6は軸状部材100の曲率半径の変化、及びその
変化率を示す表図、図7は焼入装置1、第1の手段の焼
入装置との焼入れ技術の違いで、軸状部材100の上下
面104、105方向の曲がり量(上下曲がり量)に及
ぼす影響を示すグラフ図、図8は焼入装置1、第1の手
段の焼入装置との焼入れ技術の違いで、曲率半径変化率
に及ぼす影響を示すグラフ図である。
【0031】図4〜8において、「従来焼入機」とある
のは、従来の第1の手段の焼入装置による結果を示し、
「実施例焼入機」とあるのは、この実施例の焼入装置1
による結果を示している。「1〜10」は、それぞれ1
0本の軸状部材100への焼入れの結果を示し、この1
0本の結果の平均値、最大値、最小値、ばらつきが示さ
れている。上下曲がり量の測定値は、下面105側への
曲がりを「+」、上面104側への曲がりを「−」とし
て示している。R側曲がり量は、外側面103側への曲
がりを「+」、内側面102側への曲がりを「−」とし
て示している。図4において、「L=500mm変換後」
とあるのは、測定値より、軸状部材100の中心軸線長
さが500mmであるとした場合の数値に計算したもので
ある。図6に示す曲率半径の変化率は、変形がない場合
の軸状部材100の曲率半径R0=1955.50mmを
基準とし、焼入れ後の軸状部材100曲率半径Rに基づ
き、(R/R0−1)で計算した。図7、8において、
「a−b」、「a´−b´」で示した範囲は、それぞれ
従来焼入機、実施例焼入機の場合における測定値のばら
つきの範囲を示し、平均値も数値で示してある。
【0032】この図4〜8に示す結果から明らかなよう
に、この実施例の焼入装置1によれば、従来の焼入装置
より、湾曲した軸状部材100の、上下面104、10
5方向の変形、湾曲による内側、外側面102、103
方向の変形とも、十分に抑制することができる。
【0033】すなわち、この実施例の焼入装置1によれ
ば、軸状部材100が、その焼入れのために、その湾曲
した軸の方向に沿って移動するにあたり、各ガイドロー
ラユニット4の3つのローラ41、42、43の配置
は、軸状部材100の湾曲した中心軸101の方向に、
1つの外側面支持ローラ42が湾曲による内側面102
側、単一の内側面押し付けローラ41が湾曲による外側
面103側、もう1つの外側面支持ローラ43が湾曲に
よる内側面102側、と配列されていて、軸状部材の中
心軸101方向に向かって、2つの外側面支持ローラ4
2、43の間の位置に配置されることとなる単一の押し
付けローラ41が、湾曲による内側面102側から外側
面103側に軸状部材100を押圧し、また、その両側
の2つの外側面支持ローラ42、43は、湾曲による外
側面103側から内側面102側に軸状部材100を押
圧することとなるので、各ガイドローラユニット4にお
ける、これら3つのローラ41、42、43は、軸状部
材100の湾曲形状に沿って、この湾曲形状を維持する
ように押圧し、軸状部材100をしっかり拘束して、焼
入れによる変形を十分に抑制することができる。
【0034】また、軸状部材100を、その中心軸10
1の方向に沿って送る駆動ローラである下部フィードロ
ーラ44と、軸状部材100の上面104を鉛直上方側
から押圧するフリーローラである上部押し付けローラ4
5とであるから、軸状部材100の湾曲のない方向側
も、この下部フィードローラ44と上部押し付けローラ
45とで鉛直上方側と下方側から押圧されるので、軸状
部材100を、その上下面側の変形も抑制しつつ、湾曲
した中心軸101の方向に沿って移動させることができ
る。
【0035】そのうえ、この実施例の焼入装置1では、
前記の従来の第1の手段のように、台車様の部材である
送り用治具に軸状部材を固定して移動させるのではな
く、軸状部材100を、その軸の方向に沿って送る駆動
ローラである下部フィードローラ44と、軸状部材10
0を鉛直上方側から押圧するフリーローラである上部押
し付けローラ45とであり、この各ローラ44、45は
各ガイドローラユニット4毎に設けられているので、隣
合うガイドローラユニット4間において、誘導加熱コイ
ルユニット3により、湾曲した軸状部材100の上面、
この面104に続く軸状部材100の湾曲による内側面
102、外側面103(両側面)の全面、さらに、下面
105の所定部分の焼入れを行うことも可能となる。
【0036】そこで、誘導加熱コイルユニット3を、ガ
イドローラユニット4の隣合う2つの間で軸状部材10
0の移動位置周囲に設け、下部フィードローラ44の駆
動により軸方向に移動する軸状部材100の移動に沿っ
て、この軸状部材100の上下面104、105および
湾曲による内側、外側面102、103に所定深さの焼
入れを行うことを可能としたから、軸状部材100の上
面104や、この面104に続く軸状部材100の湾曲
による内側面102、外側面103の全面、軸状部材1
00の下面105の所定部分の焼入れも行なえ、軸状部
材100の焼入れのマクロパターンを調節することで、
上面104側へ湾曲するような変形を抑制することがで
きる。
【0037】しかも、従来のように、焼入れをする軸状
部材100をひとつひとつ手作業により複数箇所ボルト
留めし、焼入れ終了後は、このボルトをはずすという煩
雑な作業を行なう必要なく、各ガイドローラユニット4
における3つのローラ41、42、43が焼入れによる
変形を防止するので、焼入れ作業が容易である。
【0038】したがって、一方側に湾曲した軸状部材1
00を焼入れするにあたり、焼入れによる変形を確実に
防止でき、かつ、作業が容易である焼入装置1を提供す
ることができる。
【0039】各ガイドローラユニット4の基台2上への
取り付けは、軸状部材100の曲率の変更に対応して、
基台2上での取付の位置を可変としているので、湾曲し
ている軸状部材100の曲率に関係なく焼入れができ、
様々な曲率で湾曲している各種軸状部材を1台の焼入装
置1で焼入れすることができる。
【0040】さらに、下部フィードローラ44と上部押
し付けローラ45とは、軸状部材100の曲率の変更に
対応して、基台2上での取付の位置が可変であるところ
の各ガイドローラユニット4に設けられているので、軸
状部材100の曲率の変更に対応しての、下部フィード
ローラ44と上部押し付けローラ45との基台2上での
位置変更は、押し付けローラ41、外側面支持ローラ4
2、43の基台2上での位置変更と併せて行うことがで
きるので、変形を防止しつつ行う焼入作業が、更に容易
となる。
【0041】なお、この実施例の焼入装置1において、
各ガイドローラユニット4を、基台2の長手方向に一直
線に配列し、かつ、軸状部材の側部の一方の面と他方の
面とに、内側面押し付けローラ41と、2つの外側面支
持ローラ42、43とが、それぞれ交互に配置されるよ
う、各ガイドローラユニット4の向きを互い違いにする
ことで、湾曲のないまっすぐな軸状の部材を、その変形
を防止しつつ焼入れすることができる。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明は上記の構成である
ため、軸状部材が、その焼入れのために、その湾曲した
軸の方向に沿って移動するにあたり、各ガイドローラユ
ニットの3つのローラの配置は、軸状部材の湾曲した軸
の方向に、1つの外側面支持ローラが湾曲による外側面
側、単一の内側面押し付けローラが湾曲による内側面
側、もう1つの外側面支持ローラが湾曲による外側面
側、と配列されていて、軸状部材の軸方向に向かって、
2つの外側面支持ローラの間の位置に配置されることと
なる単一の押し付けローラが、湾曲による内側面側から
外側面側に軸状部材を押圧し、また、その両側の2つの
外側面支持ローラは、湾曲による外側面側から内側面側
に軸状部材を押圧することとなるので、各ガイドローラ
ユニットにおける、これら3つのローラは、軸状部材の
湾曲形状に沿って、この湾曲形状を維持するように押圧
し、軸状部材をしっかり拘束して、焼入れによる変形を
十分に抑制することができる。
【0043】しかも、焼入れをする軸状部材をひとつひ
とつ手作業により複数箇所ボルト留めし、焼入れ終了後
は、このボルトをはずすという煩雑な作業を行なう必要
なく、各ガイドローラユニットにおける3つのローラが
焼入れによる変形を防止するので、焼入れ作業が容易で
ある。
【0044】したがって、一方側に湾曲した軸状部材を
焼入れするにあたり、焼入れによる変形を確実に防止で
き、かつ、作業が容易である焼入装置を提供することが
できる。
【0045】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
記載の発明と同様の作用、効果を奏するほか、各ガイド
ローラユニットを基台上に取り付ける取付手段は、軸状
部材の曲率の変更に対応して、基台上での前記取付の位
置を可変としているので、湾曲している軸状部材の曲率
に関係なく焼入れができ、様々な曲率で湾曲している各
種軸状部材を1台の焼入装置で焼入れすることができ
る。
【0046】また、移動手段は、軸状部材をその軸の方
向に沿って送る駆動ローラである下部フィードローラ
と、軸状部材を鉛直上方側から押圧するフリーローラで
ある上部押し付けローラとであるから、軸状部材の湾曲
のない方向側も、この下部フィードローラと上部押し付
けローラとで鉛直上方側と下方側から押圧されるので、
軸状部材を、その湾曲のない方向側の変形も抑制しつ
つ、湾曲した軸の方向に沿って移動させることができ
る。
【0047】さらに、移動手段である下部フィードロー
ラと上部押し付けローラとは、軸状部材の曲率の変更に
対応して、基台上での取付の位置が可変であるところの
各ガイドローラユニットに設けられているので、軸状部
材の曲率の変更に対応しての、下部フィードローラと上
部押し付けローラとの基台上での位置変更は、内側面押
し付けローラ、外側面支持ローラの基台上での位置変更
と併せて行うことができるので、変形を防止しつつ行う
焼入作業が、更に容易となる。
【0048】そこで、請求項3記載の発明によれば、誘
導加熱コイルを、ガイドローラユニットの隣合う2つの
間で軸状部材の移動位置周囲に設け、下部フィードロー
ラの駆動により軸方向に移動する軸状部材の移動に沿っ
て、この軸状部材の上下面および湾曲による内側、外側
面に焼入れを行うことを可能としたから、請求項2記載
の発明と同様の作用、効果を奏するほか、湾曲した軸状
部材の上面、この面に続く軸状部材の湾曲による内側
面、外側面(両側面)の全面、さらに、下面の所定部分
の焼入れも行なえ、軸状部材の焼入れのマクロパターン
を調節することで、上面側へ湾曲するような変形を抑制
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である、曲率をもった部材
の焼入装置の平面図である。
【図2】この発明の一実施例である、曲率をもった部材
の焼入装置の要部平面図である。
【図3】この発明の一実施例である、曲率をもった部材
の焼入装置の要部縦断面図である。
【図4】この発明の一実施例である曲率をもった部材の
焼入装置と、従来の焼入機とによる、焼入れ後の軸状部
材の上下面方向の曲がり量(上下曲がり量)の測定結果
を結果を示す表図である。
【図5】この発明の一実施例である曲率をもった部材の
焼入装置と、従来の焼入機とによる、焼入れ後の軸状部
材の湾曲による外側面方向の曲がり量(R側曲がり量)
を示す表図である。
【図6】この発明の一実施例である曲率をもった部材の
焼入装置と、従来の焼入機とによる、焼入れ後の軸状部
材の曲率半径の変化、及びその変化率を示す表図であ
る。
【図7】この発明の一実施例である曲率をもった部材の
焼入装置と、従来の焼入機とによる、焼入れ後の軸状部
材の上下面方向の曲がり量(上下曲がり量)に及ぼす影
響を示すグラフ図である。
【図8】この発明の一実施例である曲率をもった部材の
焼入装置と、従来の焼入機とによる、焼入れ後の軸状部
材の曲率半径変化率に及ぼす影響を示すグラフ図であ
る。
【符号の説明】
1 曲率をもった部材の焼入装置 2 基台 3 誘導加熱コイルユニット 4 ガイドローラユニット 41 内側面押し付けローラ 42 外側面支持ローラ 43 外側面支持ローラ 44 下部フィードローラ 45 上部押し付けローラ 100 所定の曲率で湾曲している軸状の部材 101 軸状の部材の中心軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺島 章 神奈川県平塚市田村5893 高周波熱錬株式 会社湘南事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台を備え、この基台は、所定の曲率で
    一方側に湾曲している軸状の部材が、湾曲していない所
    定面を下面として配置されるものであり、この配置され
    る軸状の部材を、その湾曲した軸の方向に沿って移動さ
    せる移動手段と、この移動する軸状の部材に沿って設け
    られ、この軸状の部材に誘導加熱により焼入れする誘導
    加熱コイルとを備えている、曲率をもった部材の焼入装
    置において、 前記軸状部材の前記湾曲による内側面を押圧する単一の
    フリーローラである内側面押し付けローラと、前記軸状
    部材の前記湾曲による外側面を支持する2つのフリーロ
    ーラである外側面支持ローラとを有しているガイドロー
    ラユニットを複数個備え、この各ガイドローラユニット
    は、前記軸状部材の前記移動の位置に沿って配置されて
    おり、前記単一の内側面押し付けローラの前記押圧の位
    置より前記軸状部材の軸方向の両側に振り分けられて、
    前記2つの外側面支持ローラが各々配置されていること
    を特徴とする、曲率をもった部材の焼入装置。
  2. 【請求項2】 前記各ガイドローラユニットを前記基台
    上に取り付ける取付手段を備え、この取付手段は、前記
    軸状部材の前記曲率の変更に対応して、前記基台上での
    前記取付の位置を可変としており、前記移動手段は、前
    記軸状部材の鉛直下方側に配置されて、この軸状部材
    を、その軸の方向に沿って送る駆動ローラである下部フ
    ィードローラと、前記軸状部材を鉛直上方側から押圧す
    るフリーローラである上部押し付けローラとであり、こ
    の下部フィードローラと上部押し付けローラとは、前記
    各ガイドローラユニットに各々設けられていることを特
    徴とする請求項1記載の曲率をもった部材の焼入装置。
  3. 【請求項3】 前記誘導加熱コイルは、前記ガイドロー
    ラユニットの隣合う2つの間で前記軸状部材の前記移動
    位置周囲に設けられ、前記下部フィードローラの駆動に
    より軸方向に移動する前記軸状部材の移動に沿って、こ
    の軸状部材の上下面および湾曲による内側、外側面に所
    定深さの焼入れを行うことを可能とすることを特徴とす
    る請求項2記載の曲率をもった部材の焼入装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101114106B1 (ko) * 2004-12-08 2012-02-21 현대중공업 주식회사 경판의 담금질 변형 방지장치
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