JPH08259526A - 2位に置換基を有するビタミン▲d3▼誘導体 - Google Patents

2位に置換基を有するビタミン▲d3▼誘導体

Info

Publication number
JPH08259526A
JPH08259526A JP3864996A JP3864996A JPH08259526A JP H08259526 A JPH08259526 A JP H08259526A JP 3864996 A JP3864996 A JP 3864996A JP 3864996 A JP3864996 A JP 3864996A JP H08259526 A JPH08259526 A JP H08259526A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
carbon atoms
formula
substituted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3864996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3795952B2 (ja
Inventor
Yoshiyuki Ono
芳幸 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugai Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP03864996A priority Critical patent/JP3795952B2/ja
Publication of JPH08259526A publication Critical patent/JPH08259526A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3795952B2 publication Critical patent/JP3795952B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 骨粗鬆症治療剤などの医薬として有用な薬剤
を提供すること。 【解決手段】 一般式 (式中、R,Rは同一または異なって炭素数1から
4のアルキル基を示し、Rは水酸基、ハロゲン原子、
シアノ基、炭素数1から4のアルコキシ基、アミノ基、
アシルアミノ基で置換されていてもよい、炭素数1から
7のアルコキシ基を示す。ただし、R,Rが同時に
メチル基であることはない。)で表される化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2位に置換基を有
するビタミンD誘導体に関する。さらに詳しくは、一
般式(I)
【化4】 (式中、R,Rは同一または異なって炭素数1から
4のアルキル基を示し、Rは水酸基、ハロゲン原子、
シアノ基、炭素数1から4のアルコキシ基、アミノ基、
アシルアミノ基で置換されていてもよい、炭素数1から
7のアルコキシ基を示す。ただし、R,Rが同時に
メチル基であることはない。)で表される化合物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】活性型ビタミンDはカルシウム代謝調
節作用の他、分化誘導作用、免疫調節作用など多くの生
理活性を有することが知られている。従来2位に置換基
を有するビタミンD誘導体は、たとえば特公平6−2
3185号公報および特開平6−41059号公報など
に記載されており、これらの化合物の中には骨粗鬆症治
療薬として有効な化合物も存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年ビタミンD類の生
理活性が逐次明らかにされてきている。ビタミンD類、
例えば、1α,25−ジヒドロキシビタミンDはカル
シウム代謝調節作用、腫瘍細胞などの増殖抑制作用や分
化誘導作用、免疫調節作用など多岐にわたって生理活性
を示すことが知られている。最近、ビタミンD類の作用
の分離を目的として数多くのビタミンD誘導体が合成さ
れ、その生理活性が検討されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、一般式(I)
【化5】 (式中、R,Rは同一または異なって炭素数1から
4のアルキル基を示し、Rは水酸基、ハロゲン原子、
シアノ基、炭素数1から4のアルコキシ基、アミノ基、
アシルアミノ基で置換されていてもよい、炭素数1から
7のアルコキシ基を示す。ただし、R,Rが同時に
メチル基であることはない。)で表される化合物が医薬
として有用であることを見いだし本発明を完成した。
【0005】
【発明の実施の形態】すなわち本発明は、一般式(I)
【化6】 (式中、R,Rは同一または異なって炭素数1から
4のアルキル基を示し、Rは水酸基、ハロゲン原子、
シアノ基、炭素数1から4のアルコキシ基、アミノ基、
アシルアミノ基で置換されていてもよい、炭素数1から
7のアルコキシ基を示す。ただし、R,Rが同時に
メチル基であることはない。)で表される化合物に関す
る。
【0006】一般式(I)で表される化合物のうち、好
ましいものとして、Rが、水酸基で置換されていても
よい炭素数1から7のアルコキシ基である化合物があげ
られる。
【0007】さらに好ましいものとしては、Rが、水
酸基で置換されている炭素数1から7のアルコキシ基で
ある化合物があげられる。
【0008】また、一般式(I)で表される化合物のう
ち、好ましいものとして、一般式(II)
【化7】 (式中、R,Rは同一または異なって炭素数1から
4のアルキル基を示し、Rは水酸基、ハロゲン原子、
シアノ基、炭素数1から4のアルコキシ基、アミノ基、
アシルアミノ基で置換されていてもよい、炭素数1から
7のアルコキシ基を示す。ただし、R,Rが同時に
メチル基であることはない。)で表される化合物をあげ
ることもできる。
【0009】この化合物のうち、さらに好ましいものと
しては、Rが、水酸基で置換されていてもよい炭素数
1から7のアルコキシ基である化合物があげられる。
【0010】さらに好ましいものとして、Rが、水酸
基で置換されている炭素数1から7のアルコキシ基であ
る化合物があげられる。
【0011】また、さらに好ましいものとして、R
がエチル基、n−プロピル基から選ばれる基である
化合物をあげることができる。
【0012】本発明の化合物のうち最も好ましいものと
して、一般式(III)
【化8】 (式中、R,Rは同一または異なってエチル基、n
−プロピル基を示す)で表される化合物があげられる。
本発明の化合物のR,Rは同一でも異なっていても
かまわないが同一のものがより好ましい。
【0013】本発明において、炭素数1から4のアルキ
ル基とは、直鎖または分岐鎖状のアルキル基を示し、た
とえばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロ
ピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、
t−ブチル基があげられ、好ましくはエチル基、n−プ
ロピル基が、さらに好ましくはエチル基があげられる。
【0014】ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子を示し、好ましくはフッ素原
子、塩素原子、臭素原子などがあげられ、さらに好まし
くはフッ素原子があげられる。炭素数1から4のアルコ
キシ基とは、直鎖または分岐鎖状のアルキルオキシ基を
示し、たとえばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキ
シ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキ
シ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基があげられ、好
ましくはメトキシ基、エトキシ基が、さらに好ましくは
メトキシ基があげられる。
【0015】アシルアミノ基とは置換基を有していても
よいアルキルカルボニルアミノ基または置換基を有して
いてもよいアリールカルボニルアミノ基を示す。上記の
置換基の好ましい例としては、ハロゲン原子、炭素数1
から4のアルコキシ基などがあげられ、さらに好ましく
は塩素原子、メトキシ基などがあげられる。置換基を有
していてもよいアルキルカルボニルアミノ基の好ましい
例としては、アセチルアミノ基、トリクロロアセチルア
ミノ基などがあげられ、さらに好ましくはアセチルアミ
ノ基があげられる。置換基を有していてもよいアリール
カルボニルアミノ基の好ましい例としては、ベンゾイル
アミノ基、p−メトキシベンゾイルアミノ基などがあげ
られる。
【0016】炭素数1から7のアルコキシ基とは、直鎖
または分岐鎖状のアルキルオキシ基を示し、たとえばメ
トキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポ
キシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、s−ブトキ
シ基、t−ブトキシ基のほか、ペントキシ基、ヘキシル
オキシ基、ヘプチルオキシ基などが挙げられ、好ましく
はn−プロポキシ基、n−ブトキシ基であり、さらに好
ましくはn−プロポキシ基である。
【0017】置換基を有する炭素数1から7のアルコキ
シ基上の置換基の数は1でも複数であってもかまわない
が、1であることが好ましい。
【0018】水酸基で置換されていてもよい炭素数1か
ら7のアルコキシ基の、水酸基の置換位置はどこであっ
てもかまわないが、好ましくは末端の炭素原子上であ
る。
【0019】すなわち、水酸基で置換されていてもよい
炭素数1から7のアルコキシ基の好ましい例としては、
たとえば、2−ヒドロキシエトキシ基、3−ヒドロキシ
プロポキシ基、4−ヒドロキシブトキシ基、5−ヒドロ
キシペントキシ基、6−ヒドロキシヘキシルオキシ基、
7−ヒドロキシヘプチルオキシ基などが挙げられ、好ま
しくは3−ヒドロキシプロポキシ基、4−ヒドロキシブ
トキシ基であり、さらに好ましくは3−ヒドロキシプロ
ポキシ基である。
【0020】本発明の化合物は、新規化合物であり、本
発明の化合物のうち一般式(II)で表される化合物は
たとえば以下のように合成できる。
【化9】 (式中、R,Rは同一または異なって炭素数1から
4のアルキル基を示し、Rは水酸基、ハロゲン原子、
シアノ基、炭素数1から4のアルコキシ基、アミノ基、
アシルアミノ基で置換されていてもよい、炭素数1から
7のアルコキシ基を示す。ただし、R,Rが同時に
メチル基であることはない。A,Aは同一または異
なって保護基を示す。)
【0021】すなわち、化合物(1)のエポキシ化合物
に常法、たとえば特公平6−23185号公報、特開平
6−41059号公報、国際公開WO94/12522
号公報などに記載の方法により、2位に置換基を導入
し、得られた化合物(2)の水酸基を必要に応じ適当な
保護基で保護し化合物(3)を得る。用いる保護基とし
ては、以下のグリニャール型の反応において不活性で、
保護基の導入、脱保護の際にプロビタミンDの骨格に影
響を与えないものであればかまわないが、好ましい例と
して、たとえば、置換シリル基、置換ベンジルオキシ
基、メトキシメチル基などがあげられ、好ましくは置換
シリル基であり、最も好ましいものとしてはt−ブチル
ジメチルシリル基があげられる。ここで出発物質の化合
物(1)は、たとえばCosta等の方法(J. Ch
em. Soc.Perkin Trans.I,19
85,1331−1336)により合成することができ
る。
【0022】化合物(3)をグリニャール型の反応に付
し化合物(4)を得る。本反応に用いられる溶媒として
は、通常グリニャール型の反応に用いられる溶媒、たと
えばエーテル系の溶媒や芳香族炭化水素系の溶媒が用い
られ、好ましくはエーテル系の溶媒、さらに好ましくは
テトラヒドロフランがあげられる。用いられる試薬とし
ては、通常のグリニャール試薬の他、たとえばリチウム
試薬(有機リチウム化合物)などを用いることができ
る。
【0023】得られた化合物(4)を必要に応じ脱保護
した後、常法により光照射、熱異性化を行い化合物(I
I)を得ることができる。
【0024】
【実施例】以下に実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。
【0025】実施例1 1α,3β−ジヒドロキシ−2
β−(3−ヒドロキシプロポキシ)−20(R)−(3
−メトキシカルボニルプロピル)プレグナ−5,7−ジ
エンの合成
【化10】 1α,2α−エポキシ−3β−ヒドロキシ−20(R)
−(3−メトキシカルボニルプロピル)プレグナ−5,
7−ジエン 673mg(1.63mmol),カリウ
ム−t−ブトキシド 545mg(4.86mmo
l),および1,3−プロパンジオール 9.38ml
(129mmol)の混合物を110℃で14時間撹
拌。反応混合物に水 500μlを加え、110℃で3
0分間撹拌。氷冷下、酢酸 600μlを加え10分間
撹拌後、メタノール 1.3ml,テトラヒドロフラン
4ml,およびトリメチルシリルジアゾメタン 6ml
(2.0Mヘキサン溶液,12.0mmol)を順次加
え、室温で1時間撹拌。反応混合物を飽和食塩水に注
ぎ、酢酸エチルで2回抽出、飽和食塩水で洗浄。有機層
を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して得ら
れる残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル、エタノール:ジクロロメタン=3:25)で精
製し、淡黄色粉末状の標記化合物 348mg(44
%)を得た。 H−NMR δ:0.62(3H,s),0.96
(3H,d,J=6.1Hz),1.06(3H,
s),3.49−4.03(7H,m),3.67(3
H,s),5.30−5.41(1H,m),5.70
(1H,brd,J−5.4Hz). IR(neat):3385(br),2940,28
70,1735,1440,1385,1165,10
95,1050,1030cm−1.MS(m/z):
490(M),131(100%). UVλmax nm: 293,281,271.
【0026】実施例2 26,27−ジメチル−2β−
(3−ヒドロキシプロポキシ)−1α3β,25−トリ
ヒドロキシコレスタ−5,7−ジエンの合成
【化11】 実施例1で得られた化合物 12mg(24,5μmo
l)をテトラヒドロフラン 2mlに溶解し、エチルマ
グネシウムブロマイド(テトラヒドロフラン溶液 1.
04M) 490μl(510μmol)を加えて、ア
ルゴン雰囲気下、2時間室温で撹拌した。反応混合物に
水を加え、酢酸エチルで抽出。水で二度洗浄し無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、減圧留去により得られた残査を
分取用薄層クロマトグラフィー(シリカゲル ジクロロ
メタン.エタノール=10:1)で精製し白色粉末状の
標記化合物 12mg(95%)を得た。 H−NMR(CDCl) δ:0.62(3H,
s),0.86(6H,t,J=7.5Hz),0.9
5(3H,d,J=6.6Hz),1.07(3H,
s),3.58−4.01(7H,m),5.32−
5.40(1H,m),5.67−5.73(1H,
m) UV(EtOH)nm: λmax 293,282,
271 IR(KBr)cm−1: 3400(br),296
0,2950,2880,1460,1380,114
0,1100,1060MS(m/z): 518(M
),87(100%)
【0027】実施例3 26、27−ジメチル−2β−
(3−ヒドロキシプロポキシ)−1α,3β,25−ト
リヒドロキシ−9,10−セココレスタ−5,7,10
(19)−トリエンの合成
【化12】 実施例2で得られた化合物 9.3mg(18.0μm
ol)をエタノール200mlに溶解し氷冷下、アルゴ
ンガスを通気しながらバイコールフィルタ−を通じて4
00W高圧水銀灯で90秒間光照射した後、アルゴン雰
囲気下で3時間30分間加熱還流した。溶媒を留去し残
査を分取用薄層クロマトグラフィー(シリカゲル ジク
ロロメタン:エタノール=10:1)で精製し無色油状
の標記化合物 1.3mg(14%)を得た。 H−NMR(CDCl) δ:0.55(3H,
s),0.86(6H,t,J=7.6Hz),0.9
3(3H,d,J=6.3Hz),3.26(1H,d
d,J=2.8,9.0Hz),3.68−3.97
(4H,m),4.21−4.37(2H,m),5.
08(1H,s),5.49(1H,s),6.04
(1H,d,J=11.2Hz),6.36(1H,
d,J=11.2Hz) UV(EtOH)nm: λmax 264 λmin
228 IR(neat)cm−1:3400(br),295
0,2890,1460,1380,1120,108
0,760 MS(m/z):518(M),87(100%)
【0028】実施例4 1α,3β−ビス(t−ブチル
ジメチルシリルオキシ)−2β−(3−t−ブチルジメ
チルシリルオキシプロポキシ)−20(R)−(3−メ
トキシカルボニルプロピル)プレグナ−5,7−ジエン
の合成
【化13】 実施例1で得られた化合物 348mg(710μmo
l)のジクロロメタン(30ml)溶液にt−ブチルジ
メチルシリルトリフラート 2.19ml(9.54m
mol)および2,6−ルチジン 1.85ml(1
5.9mmol)を加え、室温で1.5時間撹拌。反応
混合物を冷1N塩酸に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽
出、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄。有機層を硫
酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して得られる
残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル、2%酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し、無色油
状の化合物(16) 541mg(92%)を得た。 H−NMR(200MHz)δ: 0.05(9H,
s),0.07(3H,s),0.10(3H,s),
0.13(3H,s),0.62(3H,s),0.8
9(27H,s),0.96(3H,d,J=6.3H
z),1.03(3H,s),3.49−4.12(7
H,m),3.67(3H,s),5.25−5.37
(1H,m),5.52−5.65(1H,m). IR(neat): 2950,2925,2850,
1745,1470,1385,1255,1090,
835cm−1. MS(m/z): 832(M),73(100
%). UVλmax nm: 293,281,271.
【0029】実施例5 1α,3β−ビス(t−ブチル
ジメチルシリルオキシ)−26,27−ジエチル−25
−ヒドロキシ−2β−(3−t−ブチルジメチルシリル
オキシプロポキシ)コレスタ−5,7−ジエンの合成
【化14】 塩化セリウム(III)7水和物 485mg(130
3μmol)を電気炉で脱水し(250℃ 2.5時
間)、反応容器に入れさらに減圧下乾燥(140℃1時
間)した。アルゴン置換後、テトラヒドロフラン1ml
を加え室温で1時間撹拌した。プロピルマグネシウムブ
ロマイド(テトラヒドロフラン溶液 2M) 594μ
l(1189μmol)を加え室温で1時間撹拌した。
実施例4の化合物のテトラヒドロフラン 2ml溶液を
加え14時間加熱還流した。反応混合物に水を加え、酢
酸エチルで抽出。水で二度洗浄し無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧留去により得られた残査を分取用薄層ク
ロマトグラフィー(シリカゲル 酢酸エチル:ヘキサン
=1:5))で精製し無色油状の標記化合物 49mg
(94%)を得た。 H−NMR(CDCl) δ: 0.05−0.1
2(18H,m),0.62(3H,s),0.81−
0.92(36H,m),1.03(3H,s),3.
50−4.10(7H,m),5.28−5.34(1
H,m),5.45−5.50(1H,m) UV(EtOH)nm: λmax 293,282,
271 IR(neat)cm−1: 3450(br),29
50,2930,2850,1460,1080,83
0,770
【0030】実施例6 26,27−ジエチル−2β−
(3−ヒドロキシプロポキシ)−1α,3β,25−ト
リヒドロキシコレスタ−5,7−ジエンの合成
【化15】 実施例5で得られた化合物 49mg(54.4μmo
l)をテトラヒドロフラン 2mlに溶解し、テトラブ
チルアンモニウムフルオリド(テトラヒドロフラン溶液
1M) 814μl(814μmol)を加えて、ア
ルゴン雰囲気下、2時間加熱還流した。反応混合物に酢
酸エチルを加え、水で2度洗浄し無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧留去により得られた残査を分取用薄層ク
ロマトグラフィー(シリカゲル ジクロロメタン:エタ
ノール=10:1)で精製し白色粉末状の標記化合物
12mg(40%)を得た。 H−NMR(CDCl) δ: 0.63(3H,
s),0.91−0.99(9H,m),1.07(3
H,s),3.67−4.00(7H,m),5.34
−5.40(1H,m),5.67−5.72(1H,
m) UV(EtOH)nm: λmax 293,281,
271 IR(neat)cm−1: 3400(br),29
50,2870,1470,1380,1100,10
60,760 MS(m/z): 546(M),56(100%)
【0031】実施例7 26,27−ジエチル−2β−
(3−ヒドロキシプロポキシ)−1α3β,25−トリ
ヒドロキシ−9,10−セココレスタ−5,7,10
(19)−トリエンの合成
【化16】 実施例6で得られた化合物 12mg(22.1μmo
l)をエタノール 200mlに溶解し氷冷下、アルゴ
ンガスを通気しながらバイコールフィルターを通じて4
00W高圧水銀灯で90秒間光照射した後、アルゴン雰
囲気下で3時間30分間加熱還流した。溶媒を留去し残
査を分取用薄層クロマトグラフィー(シリカゲル ジク
ロロメタン:エタノール=10:1)で精製し白色粉末
状の標記化合物 2.2mg(18%)を得た。 H−NMR(CDCl) δ: 0.55(3H,
s),0.87−0.94(9H,m),3.27(1
H,dd,J=3.0,8.9Hz),370−3.9
7(4H,m),4.23−4.35(2H,m),
5.08(1H,s),5.49(1H,s),6.0
4(1H,d,J=11.2Hz),6.36(1H,
d,J=11.2Hz) UV(EtOH)nm: λmax 264 λmin
228 IR(neat)cm−1: 3400(br),29
60,2940,2880,1110,1080 MS(m/z): 546(M),56(100%)
【0032】試験例 骨粗鬆症モデルラットにおける骨
量増加作用 8週齢のWistar−Imamichiラットに卵巣
摘出術(OVX)および偽手術を施した。2週間の回復
期間を経たのち、実施例3で得られた化合物(化合物
(5))
【化17】 を0.008および0.04μg/kgの投与量で、ま
た、実施例7で得られた化合物(化合物(6))
【化18】 を0.008,0.04および0.2μg/kgの投与
量で、週5回、6週間経口投与した。実験期間中1.2
%のCaを含む普通食で飼育した。投与終了後、椎体骨
の骨密度をDXA法で測定した。結果を図1に示す。図
1に示されるグラフは、OVXおよび誘導体投与による
椎体骨の骨量変化を示す。化合物(5)の 0.04μ
g/kg投与群および化合物(6)の 0.2μg/k
g投与群では偽手術群以上の増加が認められ、骨塩量増
加作用を示した。
【0033】
【発明の効果】本発明の化合物は、骨塩量増加作用を示
し、骨粗鬆症治療剤などの医薬として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化合物の投与による骨塩量の変化を示
す図である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R,Rは同一または異なって炭素数1から
    4のアルキル基を示し、Rは水酸基、ハロゲン原子、
    シアノ基、炭素数1から4のアルコキシ基、アミノ基、
    アシルアミノ基で置換されていてもよい、炭素数1から
    7のアルコキシ基を示す。ただし、R,Rが同時に
    メチル基であることはない。)で表される化合物。
  2. 【請求項2】 Rが、水酸基で置換されていてもよい
    炭素数1から7のアルコキシ基であることを特徴とする
    請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Rが、水酸基で置換されている炭素数
    1から7のアルコキシ基であることを特徴とする請求項
    2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 一般式(II) 【化2】 (式中、R,Rは同一または異なって炭素数1から
    4のアルキル基を示し、Rは水酸基、ハロゲン原子、
    シアノ基、炭素数1から4のアルコキシ基、アミノ基、
    アシルアミノ基で置換されていてもよい、炭素数1から
    7のアルコキシ基を示す。ただし、R,Rが同時に
    メチル基であることはない。)で表されることを特徴と
    する請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 Rが、水酸基で置換されていてもよい
    炭素数1から7のアルコキシ基であることを特徴とする
    請求項4記載の化合物。
  6. 【請求項6】 Rが、水酸基で置換されている炭素数
    1から7のアルコキシ基であることを特徴とする請求項
    5記載の化合物。
  7. 【請求項7】 R,Rがエチル基、n−プロピル基
    から選ばれる基であることを特徴とする請求項6記載の
    化合物。
  8. 【請求項8】 一般式(III) 【化3】 (式中、R,Rは同一または異なってエチル基、n
    −プロピル基を示す)で表されることを特徴とする請求
    項7記載の化合物。
  9. 【請求項9】 R,Rが同一であることを特徴とす
    る請求項1記載の化合物。
JP03864996A 1995-01-23 1996-01-19 2位に置換基を有するビタミン▲d3▼誘導体 Expired - Fee Related JP3795952B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03864996A JP3795952B2 (ja) 1995-01-23 1996-01-19 2位に置換基を有するビタミン▲d3▼誘導体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4224595 1995-01-23
JP7-42245 1995-01-23
JP03864996A JP3795952B2 (ja) 1995-01-23 1996-01-19 2位に置換基を有するビタミン▲d3▼誘導体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08259526A true JPH08259526A (ja) 1996-10-08
JP3795952B2 JP3795952B2 (ja) 2006-07-12

Family

ID=26377925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03864996A Expired - Fee Related JP3795952B2 (ja) 1995-01-23 1996-01-19 2位に置換基を有するビタミン▲d3▼誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3795952B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999052863A1 (fr) * 1998-04-10 1999-10-21 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha DERIVES DE LA VITAMINE D SUBSTITUES A LA POSITION 2$g(b)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999052863A1 (fr) * 1998-04-10 1999-10-21 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha DERIVES DE LA VITAMINE D SUBSTITUES A LA POSITION 2$g(b)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3795952B2 (ja) 2006-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR940010767B1 (ko) 신규 비타민 d 동족체
US5545633A (en) 17-ene vitamine D analogues
CA2146429C (en) 25-carboxylic acid derivatives in the vitamin d series, method of producing them, intermediate products for this method, pharmaceutical preparations containing these derivatives and their use in the manufacture of medicines
EP0633878B1 (en) Novel vitamin d analogues
US6399797B1 (en) Vitamin D analogues
US5532228A (en) Side-chain homologous vitamin D derivatives, process for their production, pharmaceutical preparations containing these derivatives and their use as pharmaceutical agents
EP0296800B1 (en) Vitamin d3 derivatives
JP2008542201A (ja) 19,26,27−トリノル−1α,25−ジヒドロキシビタミンD3化合物
EP0806413B1 (en) 2-substituted vitamin d3 derivatives
JP3213092B2 (ja) 2β位に置換基を有するビタミンD誘導体
AU5108093A (en) Novel vitamin d analogues
PT96679B (pt) Processo para a preparacao de derivados de vitamina d homologos de cadeias laterais e de composicoes farmaceuticas que os contem
JP2002516306A (ja) ヒドロキシ−25−エン−ビタミンd化合物の製造方法
JP3795952B2 (ja) 2位に置換基を有するビタミン▲d3▼誘導体
EP1556345B1 (en) Vitamin d analogues, compositions comprising said analogues and their use
JPH05201963A (ja) 新規なビタミンd3類縁体
JP3050564B2 (ja) 新規な22―オキサビタミンd誘導体
CZ2002392A3 (cs) Nové analogy vitaminu D
JP3516715B2 (ja) 22−アルキル−25,26,27−トリスノルビタミンd誘導体
JPH10182597A (ja) 異性化ビタミンd誘導体
CA2397081A1 (en) Novel vitamin d analogues
JPH05339230A (ja) 活性型ビタミンd2及びその誘導体の製造法
Albinescu Synthesis and biological activity of 1 alpha-hydroxy vitamin D5 and derivatives
JPH08239360A (ja) ビタミンd誘導体および製造方法
JPH06157455A (ja) 新規なビタミンd3類縁体

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050927

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20051128

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20060330

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20060414

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees