JPH08259003A - シート積載装置及び画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 昇降動装置の駆動により上昇するシートが上
昇しすぎて、カセットの上方に設置されている部材に突
き当たることのないようにする。 【構成】 ユニバーサルカセットＵＣの上方に、昇降動
装置９の駆動により上昇するシートＳに押し上げられて
垂直に上昇する上昇部材２１と、同上昇部材２１の上昇
状態を検知する上昇状態検知センサ２２と、を設置し
た。シート積載板２上の、シート上面位置検知センサ１
７で検知不可能な領域にセットされたシートＳはシート
上面位置検知センサ１７の位置を越えて上昇すると、上
昇部材２１を押し上げる。上昇状態検知センサ２２が上
昇部材２１の上昇を検知すると、ＣＰＵ１９は昇降動装
置９の駆動を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機・プリンタ・フ
ァクシミリ等の画像形成装置に備えられるシート積載装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】複写機・プリンタ・ファクシミリ等の画
像形成装置に備えられている給紙カセットの中には、複
数種類のサイズのシートを積載可能とするもの（ユニバ
ーサルカセット）がある。

【０００３】図１２にユニバーサルカセットの構成を示
し、図１３に同ユニバーサルカセットＵＣを用いた従来
例のシート積載装置の構成を示す。

【０００４】カセット本体１内には、複数種類のサイズ
（例えば、Ａ４，Ａ３，Ａ４Ｒ，Ｂ４，Ｂ５，Ｂ５Ｒ）
のシートＳを積載可能なシート積載板（シート積載手
段）２が上下の方向に移動可能に設置されている。

【０００５】また、カセット本体１の底板３上には、シ
ート積載板２上に積載されたシートＳの搬送方向に対し
て直交する方向の側端位置を規制するためのサイド規制
板４，５と、同シートＳの後端位置を規制するための後
端規制板６が設置されている。

【０００６】サイド規制板４，５は底板３上を矢印Ｘ
１，Ｘ２方向にスライド可能である。シート積載板２に
は、サイド規制板４，５用の開口７が形成されている。
後端規制板６は底板３上を矢印Ｙ１，Ｙ２方向にスライ
ド可能である。シート積載板２には、後端規制板６用の
開口８が形成されている。

【０００７】シート積載板２は昇降動装置（昇降動手
段）９によってカセット本体１内を昇降動するようにな
っている。この昇降動装置９は、カセット本体１の底板
３に取り付けられた昇降動モータ１０と、シート積載板
２に取り付けられた昇降案内部材１１とを備えて構成さ
れている。昇降動モータ１０の出力軸にはピニオンギア
１２が取り付けられており、このピニオンギア１２が昇
降案内部材１１の一側に形成されているラック１３に噛
み合っている。従って、昇降動モータ１０を正逆方向に
駆動させると、シート積載板２はカセット本体１内を昇
降動する。

【０００８】図１２は複数枚のシートＳをシート積載板
２上にセットした状態を示す。シートＳは先端側をカセ
ット本体１の先端の側板１４に突き当て、幅方向位置を
サイド規制板４，５で規制し、後端位置を後端規制板６
で規制する。

【０００９】図１３はユニバーサルカセットＵＣを画像
形成装置本体内にセットした状態を示す。

【００１０】画像形成装置本体内には、カセット本体１
内に積載収納されたシートＳを最上位のシートから順に
繰り出す給紙ローラ１５と、同給紙ローラ１５によって
繰り出されたシートＳを１枚ずつ分離して搬送する分離
ローラ対１６と、シート積載板２上のシートＳの最上面
が所定の高さ（給紙ローラ１５に所定圧で接触する高
さ）に達したことを検知するシート上面位置検知センサ
１７と、カセットのセット状態を検知するカセット検知
センサ１８と、が設置されている。

【００１１】ユニバーサルカセットＵＣを画像形成装置
本体内にセットすると、カセット検知センサ１８に検知
される。画像形成装置全体の動作を制御するＣＰＵ（制
御手段）１９は、カセット検知センサ１８から検知信号
が入力すると、昇降動モータ１０に駆動信号を出力し
て、昇降動装置９を駆動させる。これにより、シート積
載板２はカセット本体１内を上昇する。

【００１２】シート積載板２上のシートＳの最上面ＳＡ
が所定高さ位置に達するとシート上面位置検知センサ１
７に検知される。ＣＰＵ１９は、シート上面位置検知セ
ンサ１７から検知信号が入力すると、昇降動モータ１０
に停止信号を出力して、昇降動装置９を停止させる。こ
の時、シート積載板２上の最上位のシートＳは給紙ロー
ラ１５に対して所定圧で接触している。

【００１３】給紙開始で給紙ローラ１５は反時計回り方
向に回転してシートＳを繰り出す。そして、給紙ローラ
１５によって繰り出されたシートＳは分離ローラ対１６
によって１枚ずつ分離されて下流へ搬送される。この給
紙動作が指定枚数分連続的に行われる中で、シートＳの
最上面ＳＡ位置が下がり、シート上面位置検知センサ１
７によって検知されなくなると、ＣＰＵ１９は上述のよ
うにして昇降動装置９を駆動して、シートＳの最上面Ｓ
Ａ位置を上げる。

【００１４】シート補給のためにユニバーサルカセット
ＵＣを画像形成装置本体内から取り出すと、シート積載
板２は自重で底板３上まで降下する。

【００１５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、ユニバーサル
カセットＵＣの場合、シート積載板２上にシートＳを正
しく積載（シート先端側をカセット本体１の側板１４に
突き当てる）しないで使用されることがしばしばあっ
た。

【００１６】例えば、図１４は最大長のサイズ（Ａ３）
を規制する位置にセットされている後端規制板６にシー
ト後端を突き当てて小サイズ（Ａ４）のシートＳをセッ
トした場合であり、図１５はシート積載板２の略中央位
置にセットした後端規制板６にシート先端を突き当てて
小サイズ（Ａ４）のシートＳをセットした場合である。

【００１７】図１４及び図１５のようにシートＳをセッ
トした場合にはいずれもシートＳの最上面ＳＡ位置をシ
ート上面位置検知センサ１７で検知不可能であるため
に、図１６に示すように、シートＳの最上面ＳＡがシー
ト上面位置検知センサ１７の位置を超えても昇降動装置
９は駆動を続けてしまうようになる。

【００１８】このため、上記従来例のシート積載装置に
おいては、昇降動装置９によって上昇しているシートＳ
がユニバーサルカセットＵＣの上方に設置されている部
材（例えば、定着装置本体）２０に衝突し、更に昇降動
装置９は駆動を続けるので、シート積載板２が変形した
り、昇降動装置９が破損したりすることがあった。

【００１９】そこで本発明は、上述の如き事情に鑑みて
なされたもので、シート積載手段上にシートが正しく積
載されておらず、シートの最上面がシート上面位置検知
手段に検知されない状態にあっても、シートの最上面が
所定の高さまで上昇した時点で昇降動装置を停止させる
ことができるシート積載装置を提供することを目的とす
る。

【００２０】

【課題を解決するための手段】本発明は、複数種類のサ
イズのシートを積載可能なシート積載手段と、前記シー
ト積載手段を昇降動させる昇降動手段と、前記シート積
載手段上のシートの最上面が所定高さに達したことを検
知するシート上面位置検知手段と、前記昇降手段の動作
を制御する制御手段と、を具備しているシート積載装置
に係る。

【００２１】そして、本発明は、上記目的を達成するた
め、前記シート積載手段上の、前記シート上面位置検知
手段による検知が不可能な領域に積載されたシートによ
って押圧されると上昇する上昇部材と、前記上昇部材の
上昇状態を検知する上昇状態検知手段と、を有し、か
つ、前記上昇状態検知手段が前記上昇部材の上昇状態を
検知したとき、前記制御手段が前記昇降動手段を停止さ
せるようにしたことを特徴とする。

【００２２】

【作用】上記構成とした本発明のシート積載装置によれ
ば、シート積載手段上の、シート上面位置検知手段によ
る検知が不可能な領域にシートがセットされた場合に
は、昇降動手段がシート積載手段を上昇させると、所定
の高さまで上昇した最上位のシートが上昇部材を上昇さ
せ、上昇状態検知手段が上昇部材を検知して、昇降動手
段が停止する。

【００２３】従って、上昇したシートがシート積載手段
の上方に設置されている部材に衝突する前に昇降動装置
が停止するようになる。

【００２４】

【実施例】以下、本発明装置の実施例を図面に基づいて
説明する。 〈実施例１〉図１及び図２は本発明の実施例１に係るシ
ート積載装置の構成を示す。

【００２５】なお、本シート積載装置の構成を説明する
に当たり、上記従来例のユニバーサルカセットと同一の
部材等には同一符号を付すと共に、構成的かつ機能的に
変わらないものについては、その説明を省略する。

【００２６】図１は、ラージサイズ（Ａ３）のシートＳ
１をシート積載板２上に正しくセットした状態を示す。
図２は、スモールサイズ（Ａ４）のシートＳ２をシート
積載板２上に正しくセットした状態を示す。図３はシー
トＳ２が横置きされている場合を示し、図４はシートＳ
２が縦置きされている場合を示す。これらの場合には、
シートＳ１，Ｓ２の最上面ＳＡはシート上面位置検知セ
ンサ１７で検知可能である。

【００２７】図５ないし図７はスモールサイズ（Ａ４）
のシートＳ２がシート積載板２上に正しくない状態でセ
ットされた場合を示す。これらの場合には何れもシート
Ｓ２の最上面ＳＡはシート上面位置検知センサ１７で検
知することは不可能である。

【００２８】本シート積載装置においては、図５ないし
図７に示すシートＳ２が昇降動装置９の駆動によって上
昇した時、シートＳ２に押し上げられて垂直方向に上昇
する上昇部材２１と、同上昇部材２１の上昇状態を検知
する上昇状態検知センサ２２と、をユニバーサルカセッ
トＵＣの上方に設置している。

【００２９】上昇部材２１は帯板状をなしており、シー
ト積載板２の略中央部上方に配置されている。この上昇
部材２１は２つの押圧点２３，２４を有しており、いず
れか１つの押圧点を押圧されると上昇する。図６及び図
７のシートＳ２は２つの押圧点２３，２４を押圧するこ
とが可能であり、図５のシートＳ２は１つの押圧点２３
を押圧することが可能である。

【００３０】上昇部材２１は、部材２０の下面に、複数
のコイルばね２５，２６で吊り下げられており、シート
Ｓ２に押圧されると、各コイルばね２５，２６を圧縮さ
せながら上昇する。

【００３１】次に、本シート積載装置の動作を説明す
る。

【００３２】ユニバーサルカセットＵＣをカセット検知
センサ１８が検知すると、ＣＰＵ１９は昇降動モータ１
０に駆動信号を出力して、昇降動装置９を駆動させる。
これにより、シート積載板２はカセット本体１内を上昇
する。

【００３３】図１及び図２に示すようにシートＳ１，Ｓ
２が正しくセットされている場合、シートＳ１，Ｓ２の
最上面ＳＡが所定位置まで上昇するとシート上面位置検
知センサ１７によって検知される。これにより、ＣＰＵ
１９は昇降動モータ１０に停止信号を出力して、昇降動
装置９を停止させる。

【００３４】図５ないし図７に示すようにシートＳ２が
正しくセットされていない場合、シートＳ２の最上面が
所定位置まで上昇してもシート上面位置検知センサ１７
に検知されないので昇降動装置９は停止せず更に駆動を
続ける。

【００３５】そして、図８に示すように、シートＳ２の
最上面ＳＡが所定位置まで上昇すると、最上位のシート
Ｓ２が上昇部材２１を押し上げ、上昇状態検知センサ２
２が上昇部材２１の上昇を検知する。これにより、ＣＰ
Ｕ１９は昇降動モータ１０に停止信号を出力して、昇降
動装置９を停止させる。この結果、シートＳは部材２０
に衝突することがなく、シート積載板２が変形したり、
昇降動装置９が破損したりしない。 〈実施例２〉図９に、上記上昇部材２１の別の構成例を
示す。

【００３６】本上昇部材２７は通常は図示のように略水
平の状態に位置しているが、シートに押し上げられると
支軸２８を中心として上下の方向に回転して上昇するよ
うになっている。 〈実施例３〉図１０に、上記上昇部材２１の更に別の構
成例を示す。

【００３７】本上昇部材２９は支持部材３０の開口部３
１に上下の方向に移動可能に嵌められている。この上昇
部材２９は通常は自重によって降下し図示の位置にある
が、シートに押し上げられると開口部引に沿って上昇す
るようになっている。

【００３８】図１１に、本発明のシート積載装置を備え
た画像形成装置（複写機）の全体構成例を示す。

【００３９】本画像形成装置においては、、ユニバーサ
ルカセットＵＣ内に積載されているシートＳが最上位の
シートから順に１枚ずつ給送される。この給紙動作は上
述の通りである。

【００４０】ユニバーサルカセットＵＣから給送された
シートＳは回転停止中のレジストローラ対３２へ送ら
れ、シート先端がレジストローラ対３２のニップに突き
当たると、所定のル−プを形成して斜行状態が矯正され
る。

【００４１】レジストローラ対３２へ到達したシートＳ
は時計回り方向に回転している感光ドラム３３上のトナ
ー像とシート先端との位置を合わせるタイミングをとっ
て回転を開始するレジストローラ対３２によって、感光
ドラム３３と転写ローラ３４との間の転写部へ送られ
る。

【００４２】転写部へ送られたシートＳには、転写ロー
ラ３４により感光ドラム３３上にトナー像が順次転写さ
れた行く。そして、トナー像の転写を終えたシートＳは
搬送ベルト３５によって定着装置３６へ送られ、同定着
装置３６によってトナー像が定着処理された後、排紙ロ
ーラ対３７によって機外の排紙トレイ（不図示）上へ排
紙される。

【００４３】本画像形成装置においては、原稿台３８上
にセットされている原稿３９の画像が光学系４０によっ
て走査され、感光ドラム３３上へ投影される。これによ
り、感光ドラム３３上に静電潜像が形成され、この潜像
は現像器４１から供給されるトナー像によって顕像化さ
れる。

【００４４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のシート積
載装置においては、シート積載手段上に積載されている
シートがシート上面検知手段によって検知不可能な位置
にセットされている場合でも、シートの最上面が所定の
高さまで上昇すると昇降動手段を停止させる手段を有し
ているので、シートがシート積載手段の上方に設置され
ている部材に衝突して、シート積載手段が変形したり、
昇降動手段が破損したりするようなことがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１に係るシート積載装置の構成
を示す縦断側面図。

【図２】本発明の実施例１に係るシート積載装置の構成
を示す縦断側面図。

【図３】シート積載板上にシートが正しくセットされた
例を示す平面図。

【図４】シート積載板上にシートが正しくセットされた
例を示す平面図。

【図５】シート積載板上にシートが正しくない状態でセ
ットされた例を示す平面図。

【図６】シート積載板上にシートが正しくない状態でセ
ットされた例を示す平面図。

【図７】シート積載板上にシートが正しくない状態でセ
ットされた例を示す平面図。

【図８】同シート積載装置の動作を説明する縦断側面
図。

【図９】上昇部材の別の構成例を示す縦断側面図。

【図１０】上昇部材の更に別の構成例を示す縦断側面
図。

【図１１】本発明のシート積載装置を備えた画像形成装
置（複写機）の全体構成例を示す縦断側面図。

【図１２】ユニバーサルカセットの構成を示す斜視図。

【図１３】同ユニバーサルカセットを用いた従来例のシ
ート積載装置の構成を示す縦断側面図。

【図１４】シート積載板上にシートが正しくない状態で
セットされた例を示す縦断側面図。

【図１５】シート積載板上にシートが正しくない状態で
セットされた例を示す縦断側面図。

【図１６】シート積載板上にシートが正しくない状態で
セットされた場合に生ずる問題点を説明する縦断側面
図。

【符号の説明】

２ シート積載板（シート積載手段） ９ 昇降動装置（昇降動手段） １７ シート上面位置検知センサ（シート上面位置検
知手段） １９ ＣＰＵ（制御手段） ２１，２７，２９ 上昇部材 ２２ 上昇状態検知センサ（上昇状態検知手段） ２５，２６ コイルばね ２８ 支軸 Ｓ１，Ｓ２ シート ＳＡ シートの最上面

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数種類のサイズのシートを積載可能な
   シート積載手段と、前記シート積載手段を昇降動させる
   昇降動手段と、前記シート積載手段上のシートの最上面
   が所定高さに達したことを検知するシート上面位置検知
   手段と、前記昇降動手段の動作を制御する制御手段と、
   を具備しているシート積載装置において、 前記シート積載手段上の、前記シート上面位置検知手段
   による検知が不可能となる領域に積載されたシートによ
   って押圧されると上昇する上昇部材と、前記上昇部材の
   上昇状態を検知する上昇状態検知手段と、を有し、か
   つ、前記上昇状態検知手段が前記上昇部材の上昇状態を
   検知したとき、前記制御手段が前記昇降動手段を停止さ
   せるようにしたことを特徴とするシート積載装置。
2. 【請求項２】 前記上昇部材には、略垂直方向に上昇可
   能な板状部材が用いられていることを特徴とする請求項
   １記載のシート積載装置。
3. 【請求項３】 前記上昇部材は、複数のコイルばねによ
   って支持されており、前記各コイルばねを圧縮させなが
   ら上昇することを特徴とする請求項２記載のシート積載
   装置。
4. 【請求項４】 前記上昇部材には、支軸を中心として回
   転し上昇する板状部材が用いられていることを特徴とす
   る請求項１記載のシート積載装置。
5. 【請求項５】 前記上昇状態検知手段は前記シート上面
   位置検知手段よりも高い位置に設置されていることを特
   徴とする請求項１記載のシート積載装置。
6. 【請求項６】 請求項１ないし５に記載のうちのいずれ
   か１項のシート積載装置と、前記シート積載装置に積載
   されているシートを１枚ずつ給送するシート給送手段
   と、前記シート給送手段によって給送されたシートに画
   像を形成する画像形成手段と、を備えたことを特徴とす
   る画像形成装置。