JPH08258995A - 連続式アンローダの掘削制御方法及び制御装置 - Google Patents

連続式アンローダの掘削制御方法及び制御装置

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JPH08258995A
JPH08258995A JP7144795A JP7144795A JPH08258995A JP H08258995 A JPH08258995 A JP H08258995A JP 7144795 A JP7144795 A JP 7144795A JP 7144795 A JP7144795 A JP 7144795A JP H08258995 A JPH08258995 A JP H08258995A
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JP
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bucket elevator
excavation
boom
hold
side wall
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Application number
JP7144795A
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English (en)
Inventor
Tetsuro Maekawa
哲朗 前川
Yoshikazu Ito
義和 伊藤
Kazuo Hosomi
和夫 細見
Tomoki Ishikawa
知己 石川
Hiroaki Ishikawa
裕昭 石川
Tsunehiro Kaneda
経博 兼田
Masamichi Ogami
正通 大神
Takashi Ida
傑 井田
Masao Fujita
昌男 藤田
Takumi Hayashioka
卓己 林岡
Tooru Odagami
徹 小田上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Sumitomo Heavy Industries Ltd
JFE Logistics Corp
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Kawasaki Steel Corp
Kawatetsu Logistics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホールドの側壁に近い領域、特にコーナ領域
の掘削を行う場合に、できるだけ重複掘削を回避するこ
とのできる連続式アンローダの掘削制御方法を提供する
こと。 【構成】 バケットエレベータ14は、ホールド10−
1の側壁に沿ってそのコーナに向けて移動する時は、コ
ーナから離れた位置では掘削部15が側壁に直角に延在
してバケットエレベータ中心(以下、BE中心と呼ぶ)
がホールド10−1の側縁から最も離れ、ホールド10
−1のコーナに近づくにつれてBE中心をハッチのコー
ナに接近させると共に掘削部の先端が側壁に沿いつつホ
ールド10−1のコーナに向かう。一方、ホールド10
−1の側壁に沿ってそのコーナから離れる方向に移動す
る時には、バケットエレベータ14をハッチのコーナか
ら離れる方向に斜行させてBE中心をホールド10−1
の側縁から離すと共に掘削部の先端が側壁に沿いつつ移
動し、かつホールド10−1のコーナから離れた位置で
は掘削部が側壁に直角に延在するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行フレームに旋回フ
レームを介して起伏可能にブームを設け、そのブームの
先端にバケットエレベータを介してばら物の掘削部を装
着した連続式アンローダに関し、特に岸壁等に設置され
て船倉内のばら物を荷揚げするのに適した連続式アンロ
ーダの掘削制御方法及び制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は連続式アンローダを船舶10と共
に示す。この連続式アンローダは、岸壁に付設したレー
ル上を走行する走行フレーム11と、この走行フレーム
11に設置され水平面内で旋回し得る旋回フレーム12
と、この旋回フレーム12に起伏自在に枢支されたブー
ム13と、このブーム13の先端に旋回自在なように支
持されかつ鉛直方向に垂下されたバケットエレベータ1
4と、このバケットエレベータ14の下端に備えられた
掘削(又は掻取)部15とを含んでいる。そして、バケ
ットエレベータ14には、バケットを蓋被するエレベー
タケーシング16が設けられている。
【0003】ブーム13は油圧シリンダ機構17により
起伏可能である。ブーム13上にはブームコンベア18
が設置されてバケットエレベータ14からのばら物を旋
回フレーム12側に搬送する。ブーム13とは反対方向
にアーム19が延び、このアーム19の先端にはバラン
スウェイト20が設けられている。これによって、ブー
ム13とアーム19とは旋回フレーム12の上部を支点
として、いわゆるシーソー運動を行うことができるよう
になっている。
【0004】船舶10はホールド10−1内に鉱石、石
炭、或いは穀物等のばら物21を積荷として収容してい
る。ばら物21を連続して陸揚げするには、ホールド1
0−1内に上端のハッチ10−2を通してバケットエレ
ベータ14を挿入し、掘削部15によりばら物21を掘
削しまたは掻取り、その掘削したばら物21をバケット
エレベータ14により船舶10の外部に搬送して陸揚げ
する作業を連続的に実行する。
【0005】ばら物21を掘削する際に掘削部15はホ
ールド10−1内で移動させられる。この掘削部15の
移動は、走行フレーム11の走行、旋回フレーム12の
旋回、ブーム13の起伏、及びバケットエレベータ14
の旋回を伴って行われる。なお、ブーム13は旋回フレ
ーム12と共に旋回し、掘削部15はバケットエレベー
タ14と共に旋回する。それ故、旋回フレーム12の旋
回はブーム13の旋回と見なすことができ、バケットエ
レベータ14の旋回は掘削部15の旋回と見なすことが
できる。このことから、以下では、旋回フレーム12の
旋回はブーム13の旋回で説明し、バケットエレベータ
14の旋回は掘削部15の旋回として説明する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ハッチ10
−2の開口面積はホールド10−1の床面積よりも小さ
いのが普通である。この場合、アンローダはホールド1
0−1の側壁に近い領域の掘削に際して、バケットエレ
ベータ14がハッチ10−2の口縁部に衝突しないよう
に運転する必要がある。
【0007】その一例として、特開平6−80252号
公報に記載された方法があり、図7を参照して説明す
る。図7(a)はホールド10−1のコーナ部近傍にお
いて掘削部15が位置P1からP2,P3を経て位置P
4に移動する過程を示している。掘削部15は、通常、
ホールド10−1の側壁に対してほぼ直角に延在する状
態を維持しながら移動する。しかし、ホールド10−1
のコーナ部においてはバケットエレベータ14を旋回さ
せて掘削部15を旋回させる必要がある。すなわち、位
置P1から位置P2、すなわちバケットエレベータ14
がハッチ10−2の口縁部に衝突する直前の位置まで
は、掘削部15はホールド10−1の側壁にほぼ直角の
状態で移動する。しかし、位置P2に達すると旋回動作
を始め、それに伴なって掘削部15の先端がホールド1
0−1の側壁に衝突することを防ぐためにバケットエレ
ベータ14は元の方向へ後退する。掘削部15の先端が
位置P4にある時、バケットエレベータ14は位置P2
の時よりもかなり後退している。
【0008】ここで、図7(b)に示すように、掘削部
15が位置P2から位置P3に移動する間は、掘削部1
5はバケットエレベータ14の中心を軸として旋回して
いるだけであるので、掘削量が減少してしまう。更に、
掘削部15が位置P3から位置P4へ移動するにつれて
掘削部15のバケットエレベータ14寄りの部分は一度
掘削済みの領域を再度通過するので、掘削量は更に減少
するという問題点を有している。
【0009】そこで、本発明の課題は、ホールドの側壁
に近い領域、特にコーナ領域の掘削を行う場合に、でき
るだけ重複掘削を回避することのできる連続式アンロー
ダの掘削制御方法を提供することにある。
【0010】本発明の他の課題は、定量の掘削を行うと
共に、ホールドのコーナ領域におけるばら物の残量を少
なくするのに効果的な連続式アンローダの掘削制御方法
を提供することにある。
【0011】本発明の更に他の課題は、上記課題に適し
た連続的アンローダの制御装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、走行フレーム
に旋回フレームを介して起伏可能にブームを設け、該ブ
ームの先端に旋回自在なバケットエレベータを設け、こ
のバケットエレベータを船体のハッチを通してホールド
内に垂直に挿入し、このバケットエレベータ下端に設け
られた掘削部を移動させてホールド内のばら物を掻取る
連続式アンローダの掘削制御方法において、前記バケッ
トエレベータは、前記ホールドの側壁に沿って前記ホー
ルドのコーナに向けて掻取りを行う時は、前記ホールド
のコーナから離れた位置では前記掘削部が前記側壁に直
角に延在して前記バケットエレベータ中心(以下、BE
中心と呼ぶ)が前記ホールドの側壁から最も離れ、前記
走行フレームを走行及び前記ブームを旋回させることで
前記ホールドのコーナに近づくにつれて前記バケットエ
レベータを斜行させて前記BE中心を前記ハッチのコー
ナに接近させると共に前記バケットエレベータを旋回さ
せることで前記掘削部の先端が前記側壁に沿いつつ前記
ホールドのコーナに向かうようにし、前記ホールドの側
壁に隣接した他の側壁に沿って前記ホールドのコーナか
ら離れる方向に掻取りを行う時には、前記走行フレーム
を走行及び前記ブームを旋回させることで前記バケット
エレベータを前記ハッチのコーナから離れる方向に斜行
させて前記BE中心を前記他の側壁から離すと共に前記
バケットエレベータを旋回させることで前記掘削部の先
端が前記他の側壁に沿いつつ移動するようにし、かつ前
記ホールドのコーナから離れた位置では前記掘削部が前
記側壁に直角に延在するようにしたことを特徴とする。
【0013】本発明によればまた、走行フレームに旋回
フレームを介して起伏可能にブームを設け、該ブームの
先端に旋回自在なバケットエレベータを設け、このバケ
ットエレベータを船体のハッチを通してホールド内に垂
直に挿入し、このバケットエレベータ下端に設けられた
掘削部を移動させてホールド内のばら物を掘削して船外
に搬出する連続式アンローダにおいて、前記ブームの旋
回速度を制御するブーム旋回速度制御部と、前記走行フ
レームの走行速度を制御する走行速度制御部と、前記バ
ケットエレベータの旋回角速度を制御するバケットエレ
ベータ旋回角速度制御部とを含む制御装置を備え、前記
ブーム旋回速度制御部は、前記掘削部の現在位置と単位
時間毎の掘削部位置と掘削部の長さとから掘削面積を算
出し、掘削能力とばら物の比重と掘削深さより決まる掘
削規定速度と前記掘削面積とにより前記バケットエレベ
ータの絶対旋回角速度を算出し、前記バケットエレベー
タの斜行角度、前記ブームの起伏角度及び旋回角度、前
記ブームの長さ、及び前記絶対旋回角速度とから前記ブ
ームの旋回速度を算出して指令値を出力するものであ
り、前記走行速度制御部は、前記バケットエレベータの
斜行角度と前記ブームの旋回角度及び旋回速度と前記ブ
ームの長さとにもとづいてフィードフォワード制御を行
うと共に、前記バケットエレベータ中心の斜行目標位置
に対して現在位置をフィードバックして前記走行フレー
ムの走行速度の指令値を出力するものであり、前記バケ
ットエレベータ旋回角速度制御部は、前記ブームの旋回
速度と前記絶対旋回角速度とにもとづいてフィードフォ
ワード制御を行うと共に、前記掘削部先端の目標値に対
して現在位置をフィードバックして前記バケットエレベ
ータの旋回角速度を指令値として出力するものであるこ
とを特徴とする連続式アンローダの制御装置が得られ
る。
【0014】
【実施例】図1、図2を参照して、本発明による掘削制
御方法について説明する。この掘削制御方法は、図6に
示す連続式アンローダに適用され、特にホールド10−
1の側壁に近い領域の掘削に適している。ここでは、バ
ケットエレベータ14が図1の位置AからB、Bから
C、CからD、DからE、EからF、FからG、Gから
Hの経路で位置Aに戻る軌跡を示しているが、各経路の
動作はAからB、BからCの動作で代表されるので、こ
れについてのみ説明する。
【0015】掘削部15は、ホールド10−1の隣り合
う2つのコーナの中間位置、すなわちホールド10−1
のコーナから最も離れた位置では、ホールド10−1の
側壁に対して直角に延在するように掘削部15の旋回角
度、すなわちバケットエレベータ14の旋回角度が制御
される。この時、バケットエレベータ14の中心はホー
ルド10−1の側壁あるいはハッチ10−2の口縁部か
ら最も離れた位置にある。しかも、掘削部15は、その
移動に際して常に先端部がホールド10−1の側壁との
間に一定間隔を維持するように掘削部15の旋回角度及
びブーム13の旋回角度、すなわち旋回フレーム12の
旋回角度や走行位置が制御される。
【0016】言い換えれば、バケットエレベータ14の
中心がホールド10−1の側壁あるいはハッチ10−2
の口縁部から最も離れた状態にある位置Aから、ホール
ド10−1のコーナに向かう時には、バケットエレベー
タ14の中心がハッチ10−2のコーナに向かうように
バケットエレベータ14を斜行角度θで斜行させる。そ
して、この斜行に際しては、掘削部15の旋回角度γ
は、位置Aにおいて0°とすると、ハッチ10−2のコ
ーナへの途中の位置A1ではγ1 、ハッチ10−2のコ
ーナに達した位置Bではγ2 というように斜行距離に応
じて変化する。このような制御は、ホールド10−1の
コーナが船舶の形状によってどのような位置にあろうと
も同じであり、バケットエレベータ14は常にハッチ1
0−2のコーナに向かうようにされる。これは、バケッ
トエレベータ14がハッチ10−2のコーナに位置して
いれば、掘削部15の旋回角度γを適宜設定することで
掘削部15の先端をホールド10−1のコーナに向ける
ことができるからである。
【0017】次に、バケットエレベータ14の中心がハ
ッチ10−2のコーナにある位置Bから離れて位置Cの
方向に向かう時には、バケットエレベータ14の中心が
ホールド10−1の側壁あるいはハッチ10−2の口縁
部から最も離れ、しかも掘削部15がホールド10−1
の側壁に直角となる位置Cに向かうようにバケットエレ
ベータ16を斜行角度θ1 で斜行させる。そして、この
斜行に際しても掘削部15の旋回角度γは斜行距離に応
じて変化する。
【0018】以下、上記と同様の動作を繰り返すこと
で、バケットエレベータ14及び掘削部15は図1に示
す軌跡をたどってホールド10−1内を同一平面上で一
周する。このように、掘削部15を旋回させつつ、バケ
ットエレベータ14を斜行させる掘削制御によれば、重
複掘削が無くなる上に、掘削部15の先端部とバケット
エレベータ14寄りの後端部との移動速度の差が小さく
なるので、単位時間当たりの掘削量の変化が少なく、掘
削効率が良くなる。
【0019】なお、バケットエレベータ14がホールド
10−1の側壁に沿って移動する距離が長い場合には、
掘削部15がホールド10−1の側壁に直角の状態で平
行移動する領域が存在することになる。
【0020】本発明では上述した制御に加えて、ばら物
の定量掘削のための制御をも行うようにしており、これ
らの制御を実現するための原理及び制御装置の構成につ
いて図3、図4を参照して説明する。図3は掘削部15
が単位時間Δtだけ移動した場合の掘削面積Sを斜線部
で示している。すなわち、単位時間Δtの間に、掘削部
15の後端部、すなわちバケットエレベータ14の中心
は位置aから位置a′に、掘削部15の先端部は位置b
から位置b′へ移動する。
【0021】ここで、定量のばら物を掘削するために
は、掘削深さDを一定とすると、掘削面積Sがわかれば
良い。そして、掘削長さLは掘削部15の長さに等しく
一定であるから、掘削部15の移動距離(先端部と後端
部)がわかれば良い。アンローダの掘削能力Wは、W=
K×D×L×掘削移動速度(但し、Kは定数でばら物の
比重)で表わされる。ここで、掘削移動速度は掘削部1
5の旋回速度Vにほぼ等しい。そして、掘削部15の旋
回速度Vは、 V=S/(L・Δt) で表わされ、掘削面積Sは図3の斜線部の面積を台形近
似で算出することにより得られる。
【0022】図4を参照して、アンローダの制御装置の
うち、本発明の制御に必要な構成要素としては、旋回フ
レーム12の駆動部を制御してブーム13の旋回速度を
制御するブーム旋回速度制御部30と、走行フレーム1
1の駆動部を制御して走行フレーム11の走行速度を制
御する走行速度制御部40と、バケットエレベータ14
の駆動部を制御してバケットエレベータ14の旋回角速
度(すなわち、掘削部15の旋回角速度)を制御するバ
ケットエレベータ旋回角速度制御部50とがある。
【0023】ブーム旋回速度制御部30は、絶対旋回角
速度演算部31、ブーム旋回速度演算部32、スケール
変換部33、リミッタ34、D/A変換器35から成
る。絶対旋回角速度演算部31は、現在の掘削部15の
位置とあらかじめ定められている掘削部規定速度目標値
と単位時間Δtの設定値とを受け、はじめに現在の掘削
部位置と単位時間Δt後の掘削部位置とあらかじめ知ら
れている掘削長さLとから掘削面積Sを算出する。次
に、掘削能力Wとあらかじめ知られているばら物の比重
及び掘削深さDによって決まる掘削規定速度と掘削面積
Sよりバケットエレベータ14の絶対旋回角速度dβ
ref /dtを算出して、ブーム旋回速度演算部32に出
力する。なお、掘削部15の位置は、走行フレーム11
の走行位置データ、旋回フレーム12の旋回位置デー
タ、ブーム13の起伏位置データ、バケットエレベータ
14の旋回位置データ、及びそれらの機械寸法、掘削部
15の機械寸法を利用して算出され、掘削部規定速度目
標値及び単位時間Δtは図示しない設定部で設定され
る。
【0024】ブーム旋回速度演算部32は、算出された
絶対旋回角速度dβref /dtを受ける他、掘削部15
の先端位置、斜行角度θ、ブーム13の起伏角度δ及び
旋回角度α、あらかじめ知られているブーム13の長さ
Lを示す情報を受け、これらの情報からブーム13の旋
回速度を算出する。すなわち、はじめに下記の数式1に
基づいてバケットエレベータ14の絶対旋回角速度dβ
ref /dtより生ずるバケットエレベータ14中心の走
行速度dx/dtを現在のバケットエレベータ14の旋
回絶対角β、掘削部15先端の走行成分を零とする条件
で算出する。
【0025】
【数1】 なお、上記数式1において、x1 は掘削部15の幅の1
/2の機械寸法で、y1は掘削部15の先端位置からバ
ケットエレベータ14の中心位置までの機械寸法である
(図2参照)。
【0026】次に、以下の数式2に基づいてブーム13
の旋回速度dα1 /dtより生ずるバケットエレベータ
14中心の走行速度dx/dtを現在のブーム13の旋
回速度dα1 /dtと斜行角度θより算出する。ここ
で、LB1 は、ブーム長に関する機械寸法である。
【0027】
【数2】 更に、数式1、2におけるバケットエレベータ14中心
の走行速度dx/dtは等しいので数式3により走行速
度dx/dtを消去し、バケットエレベータ14の絶対
旋回角速度dβref /dtで必要なブーム13の旋回速
度dα1 /dtを算出する。算出されたブーム13の旋
回速度dα1 /dtは、スケール変換部33、リミッタ
34、D/A変換器35を通してブーム13の旋回速度
指令値として旋回フレーム12の駆動部に送られる。
【0028】
【数3】 次に、走行速度制御部40は、フィードフォワード制御
部41、減算部42、定数K1を乗算する定数乗算部4
3、加算部44、スケール変換部45、リミッタ46、
D/A変換器47から成る。フィードフォワード制御部
41は、ブーム旋回速度指令値にもとづくブーム13の
旋回速度dα1 /dt、ブーム長L、掘削部15先端の
横行位置y、ブーム13の旋回角度α1 、及びバケット
エレベータ14の斜行角度θに基づいて以下の数式4に
より走行フレーム11の走行速度dz/dtを算出す
る。
【0029】
【数4】 一方、減算部42には、バケットエレベータ14中心の
斜行目標位置(例えば、図5であれば位置B)に対して
中心位置センサからのバケットエレベータ16中心の走
行位置(現在位置)がフィードバックされる。これらの
差は定数乗算部43で定数K1が乗算され、加算部44
においてフィードフォワード制御部41の演算結果と加
算される。加算結果は、スケール変換部45、リミッタ
46、D/A変換器47を経由して走行フレーム11の
駆動部に走行速度指令値として出力される。
【0030】バケットエレベータ旋回角速度制御部50
は、フィードフォワード制御部51、減算部52、定数
乗算部53、加算部54、スケール変換部55、リミッ
タ56、D/A変換器57から成る。フィードフォワー
ド制御部51は、ブーム旋回速度指令値にもとづくブー
ム13の旋回速度dα1 /dtとバケットエレベータ1
4の絶対旋回角速度dβref /dtとを受けて以下の数
式5による演算を行ってバケットエレベータ14の旋回
角速度dβ/dtを算出する。
【0031】
【数5】 一方、減算部52には、掘削部15の先端目標位置に対
して位置センサからの掘削部15先端の現在位置がフィ
ードバックされる。これらの差は定数乗算部53で定数
K2が乗算され、加算部54においてフィードフォワー
ド制御部51の演算結果と加算される。加算結果は、ス
ケール変換部55、リミッタ56、D/A変換器57を
経由してバケットエレベータ14の駆動部にバケットエ
レベータ14の旋回角速度指令値として出力される。
【0032】ここで、斜行角度θの決定について図5を
参照して説明する。アンローダと船舶10、特にホール
ド10−1とハッチ10−2との相対位置関係はあらか
じめ知られている。はじめに、バケットエレベータ14
の中心を位置Aに移動させ、掘削部15はホールド10
−1の側壁に直角になるようにする。次に、あらかじめ
知られている上記の相対位置関係からハッチ10−2の
コーナの位置Bを算出し、位置AとBとの位置関係から
斜行角度θが算出される。図5中、α1は走行レールに
対するブーム13の旋回角度、βはブーム13に対する
バケットエレベータ14の旋回角度、βref はバケット
エレベータ14の絶対旋回角度である。また、ブーム1
3の起伏角度及び旋回角度は、そこに設けられた起伏角
度センサ及び旋回角度センサで検出される。更に、バケ
ットエレベータ14にはその中心の位置を検出するため
の中心位置センサが設けられ、走行フレーム11には、
走行に伴う位置を検出するための走行位置センサが設け
られている。
【0033】ブーム旋回速度制御部30、走行速度制御
部40、バケットエレベータ旋回角速度制御部50の関
係について言えば、以下の通りである。ブーム旋回速度
制御部30は、掘削面積より算出したバケットエレベー
タ14の絶対旋回角速度と斜行角度θとを加味したブー
ム13の旋回速度指令値を主指令として出力する。この
主指令をもとに、走行速度制御部40は、バケットエレ
ベータ14の中心が斜行するように走行フレーム11の
走行速度指令値を従指令として出力する。バケットエレ
ベータ旋回角速度制御部50においても、主指令をもと
に、掘削部15先端がホールド10−1の側壁に沿って
直線的に移動するようにバケットエレベータ旋回角速度
指令値を従指令として出力する。
【0034】以上の制御動作により、バケットエレベー
タ14の中心を図1に示す如く、ホールドの側壁から最
も離れた位置からホールドのコーナへ移動させると同時
に、掘削部15の先端側をバケットエレベータ14の中
心位置より先行させて掘削部15をホールドの側壁に傾
斜させつつ移動させる。そして、掘削部15を隣接する
他のコーナへ移動させる際は、前記と逆の動作をさせて
移動する。
【0035】前記動作においては、バケットエレベータ
14の中心の移動軌跡は重複および交叉することはない
ので、重複掘削を極力少なくし単位時間当たりの掘削量
を算出して効率良く定量のばら物掘削を行うことができ
る。
【0036】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば重複掘削が少なく、ホールド内の隅まで効率良くばら
物掘削を行うことができる。また、ばら物の定量掘削を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による掘削部及びバケットエレベータの
ホールド内での移動軌跡を示した図である。
【図2】図1にもとづいて掘削部及びバケットエレベー
タがホールドのあるコーナへ接近し、その後離れる時の
移動軌跡を示した図である。
【図3】掘削部による掘削面積について説明するための
図である。
【図4】本発明の制御装置のうち本発明に係る制御動作
を実現するために必要な構成を示したブロック図であ
る。
【図5】本発明において、走行フレーム、ブーム、船舶
のホールド及びハッチ、掘削部、バケットエレベータの
位置関係を説明するための平面図である。
【図6】本発明が適用される連続式アンローダの概略構
成を示した図である。
【図7】従来の掘削制御方法を説明するための図で、図
(a)は掘削部の移動軌跡を示した図、図(b)は掘削
部の移動位置に対する掘削能力を表した図である。
【符号の説明】
10:船舶、 11:走行フレーム、 12:旋回
フレーム、13:ブーム、 14:バケットエレベー
タ、 15:掘削部、16:エレベータケーシング、
17:油圧シリンダ機構、19:アーム、 2
0:バランスウェイト、 21:ばら物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前川 哲朗 愛媛県新居浜市惣開町5番2号 住友重機 械工業株式会社新居浜製造所内 (72)発明者 伊藤 義和 愛媛県新居浜市惣開町5番2号 住友重機 械工業株式会社新居浜製造所内 (72)発明者 細見 和夫 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 石川 知己 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 石川 裕昭 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 兼田 経博 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 大神 正通 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 井田 傑 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 藤田 昌男 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 林岡 卓己 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川鉄物流株式会社水島支社内 (72)発明者 小田上 徹 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川鉄物流株式会社水島支社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行フレームに旋回フレームを介して起
    伏可能にブームを設け、該ブームの先端に旋回自在なバ
    ケットエレベータを設け、このバケットエレベータを船
    体のハッチを通してホールド内に垂直に挿入し、このバ
    ケットエレベータ下端に設けられた掘削部を移動させて
    ホールド内のばら物を掻取る連続式アンローダの掘削制
    御方法において、 前記バケットエレベータは、前記ホールドの側壁に沿っ
    て前記ホールドのコーナに向けて掻取りを行う時は、前
    記ホールドのコーナから離れた位置では前記掘削部が前
    記側壁に直角に延在して前記バケットエレベータ中心
    (以下、BE中心と呼ぶ)が前記ホールドの側壁から最
    も離れ、前記走行フレームを走行及び前記ブームを旋回
    させることで前記ホールドのコーナに近づくにつれて前
    記バケットエレベータを斜行させて前記BE中心を前記
    ハッチのコーナに接近させると共に前記バケットエレベ
    ータを旋回させることで前記掘削部の先端が前記側壁に
    沿いつつ前記ホールドのコーナに向かうようにし、 前記ホールドの側壁に隣接した他の側壁に沿って前記ホ
    ールドのコーナから離れる方向に掻取りを行う時には、
    前記走行フレームを走行及び前記ブームを旋回させるこ
    とで前記バケットエレベータを前記ハッチのコーナから
    離れる方向に斜行させて前記BE中心を前記他の側壁か
    ら離すと共に前記バケットエレベータを旋回させること
    で前記掘削部の先端が前記他の側壁に沿いつつ移動する
    ようにし、かつ前記ホールドのコーナから離れた位置で
    は前記掘削部が前記側壁に直角に延在するようにしたこ
    とを特徴とする連続式アンローダの掘削制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の掘削制御方法において、
    前記ブームの旋回速度制御を、前記掘削部による掘削面
    積と、掘削規定速度より算出したバケットエレベータ絶
    対旋回角速度を加味して行うことを特徴とする連続式ア
    ンローダの掘削制御方法。
  3. 【請求項3】 走行フレームに旋回フレームを介して起
    伏可能にブームを設け、該ブームの先端に旋回自在なバ
    ケットエレベータを設け、このバケットエレベータを船
    体のハッチを通してホールド内に垂直に挿入し、このバ
    ケットエレベータ下端に設けられた掘削部を移動させて
    ホールド内のばら物を掘削して船外に搬出する連続式ア
    ンローダにおいて、 前記ブームの旋回速度を制御するブーム旋回速度制御部
    と、前記走行フレームの走行速度を制御する走行速度制
    御部と、前記バケットエレベータの旋回角速度を制御す
    るバケットエレベータ旋回角速度制御部とを含む制御装
    置を備え、 前記ブーム旋回速度制御部は、前記掘削部の現在位置と
    単位時間毎の掘削部位置と掘削部の長さとから掘削面積
    を算出し、掘削能力とばら物の比重と掘削深さより決ま
    る掘削規定速度と前記掘削面積とにより前記バケットエ
    レベータの絶対旋回角速度を算出し、前記バケットエレ
    ベータの斜行角度、前記ブームの起伏角度及び旋回角
    度、前記ブームの長さ、及び前記絶対旋回角速度とから
    前記ブームの旋回速度を算出して指令値を出力するもの
    であり、 前記走行速度制御部は、前記バケットエレベータの斜行
    角度と前記ブームの旋回角度及び旋回速度と前記ブーム
    の長さとに基いてフィードフォワード制御を行うと共
    に、前記バケットエレベータ中心の斜行目標位置に対し
    て現在位置をフィードバックして前記走行フレームの走
    行速度の指令値を出力するものであり、 前記バケットエレベータ旋回角速度制御部は、前記ブー
    ムの旋回速度と前記絶対旋回角速度とにもとづいてフィ
    ードフォワード制御を行うと共に、前記掘削部先端の目
    標値に対して現在位置をフィードバックして前記バケッ
    トエレベータの旋回角速度を指令値として出力するもの
    であることを特徴とする連続式アンローダの制御装置。
JP7144795A 1995-03-29 1995-03-29 連続式アンローダの掘削制御方法及び制御装置 Pending JPH08258995A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101431039B1 (ko) * 2013-06-20 2014-08-20 주식회사 포스코 연속식 하역기의 제어장치 및 제어방법
WO2023166947A1 (ja) * 2022-03-02 2023-09-07 住友重機械搬送システム株式会社 荷下ろし装置、荷下ろし装置の制御方法、荷下ろし装置の制御プログラム、制御システム

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