JPH08258695A - ブレーキ装置 - Google Patents

ブレーキ装置

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Publication number
JPH08258695A
JPH08258695A JP6129495A JP6129495A JPH08258695A JP H08258695 A JPH08258695 A JP H08258695A JP 6129495 A JP6129495 A JP 6129495A JP 6129495 A JP6129495 A JP 6129495A JP H08258695 A JPH08258695 A JP H08258695A
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JP
Japan
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positive displacement
displacement pump
pump
brake device
plunger
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JP6129495A
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English (en)
Inventor
Hidenori Kakizaki
英紀 柿崎
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Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 応答性に優れ、しかも装置を小型化すること
もできるブレーキ装置を提供すること。 【構成】 車輪と共に回転する回転軸2によって駆動さ
れる容積型ポンプ3と、作動油貯蔵部4の作動油5を前
記容積型ポンプ3の吸込口6に導く給油管路7と前記容
積型ポンプ3から吐出される作動油を前記作動油貯蔵部
4に戻す戻油管路8とを備えた循環路9と、前記循環路
9に装備されて電磁弁10による流路切替によって前記
容積型ポンプ3の吐出側にかかる圧力を調整して前記容
積型ポンプ3に作用する負荷を制御する圧力調整手段1
1とを具備した構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のブレーキ装置に
関するもので、詳しくは、小型化と応答性の改善のため
に新規に開発されたブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トラック、バス等の大型車両において
は、主ブレーキである摩擦ブレーキ装置の他に、補助的
なブレーキ装置を装着したものが知られている。前記補
助的ブレーキ装置は、例えば降坂時における高速からの
減速時等に制動トルクを発生させ、摩擦ブレーキ装置の
温度上昇によるフェードを防止し、車両の安全性及び摩
擦材の耐久性を向上させるもので、この補助的ブレーキ
装置としては、流体式リターダ装置がよく知られてい
る。
【0003】ところで、従来の流体式リターダ装置は、
例えば、特開平5−262211号公報にも開示されて
いるように、クラッチ装置を介してプロペラシャフト等
の車輪と共に回転する回転軸に接続可能なロータと、該
ロータに対向する位置で車体側に固定されたステータと
の間に作動液体を充満させておき、クラッチ装置により
回転軸に接続固定したロータによって作動液体を撹拌
し、作動液体の摩擦損失及びステータへの衝突損失によ
って所定の制動トルクを得る構成とされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のよう
に、従来の流体式リターダ装置は、ロータをクラッチ装
置を介して回転軸に接続固定する構成上、クラッチ装置
の作動の遅れで応答性が低下すると云う問題が生じた。
【0005】また、一定の制動性能を確保するには、作
動液体の衝突損失によって制動トルクを生ぜしめるステ
ータの径を相当に大きくすることが必要になり、それに
伴い多量の作動液体を使用することになって、作動液体
の冷却用のクーラーユニットや作動液体を循環させるた
めのポンプ等を大型化する必要が生じ、前述のクラッチ
装置の装備と相俟って、装置が大型化すると云うもんだ
いも生じていた。
【0006】そこで、本発明の目的は上記課題を解消す
ることにあり、応答性に優れ、しかも装置を小型化する
こともできるブレーキ装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、車
輪と共に回転する回転軸によって駆動される容積型ポン
プと、作動油貯蔵部の作動油を前記容積型ポンプの吸込
口に導く給油管路と前記容積型ポンプから吐出される作
動油を前記作動油貯蔵部に戻す戻油管路とを備えた循環
路と、前記循環路に装備されて切替え手段による流路切
替によって前記容積型ポンプの吐出側にかかる圧力を調
整して前記容積型ポンプに作用する負荷を制御する圧力
調整手段とを具備した構成をなしていることを特徴とす
るブレーキ装置により達成される。
【0008】また、上記のブレーキ装置において、前記
容積型ポンプを、車輪と共に回転する回転軸に装備され
た偏心カムによりプランジャの駆動がなされるプランジ
ャポンプとした構成によっても、上記目的を達成するこ
とができるものである。
【0009】また、上記のブレーキ装置において、前記
圧力調整手段は、前記戻油管路に装備されて容積型ポン
プの吐出側の圧力を調整可能なリリーフバルブと、該リ
リーフバルブをバイパスするバイパス流路を形成する常
開型の電磁弁とを具備した構成としても上記目的を達成
することができるものである。
【0010】また、上記のブレーキ装置において、前記
圧力調整手段は、前記給油管路に接続されて電磁弁によ
る切り替えにより容積型ポンプに作動油を供給する加給
装置と、前記戻油管路上に装備される流量制御弁と、前
記戻油管路上で前記流量制御弁と容積型ポンプとの間に
装備されて吐出側における圧力調整を担う高圧アキュム
レータとを備えた構成としても上記目的を達成すること
ができるものである。
【0011】さらに、上記のブレーキ装置において、容
積型ポンプとしては、車輪と共に回転する回転軸に装備
された偏心カムによりプランジャの駆動がなされるプラ
ンジャポンプを使用す、かつ、加給装置からの作動油の
供給によって初めてプランジャが偏心カムに当接した状
態になる構成としても上記目的を達成することができる
ものである。
【0012】
【作用】本発明の上記構成によれば、容積型ポンプを駆
動する回転軸には、容積型ポンプの吐出側にかかる負荷
の大きさに応じて制動トルクが作用することになる。こ
こに、容積型ポンプの吐出側にかかる負荷は、圧力調整
手段における電磁弁の流路切替動作によって、瞬時に高
負荷状態または低負荷状態に切り替えることができ、低
負荷状態における負荷の大きさは、例えば、電磁弁にお
ける流路径を十分に大きくしておくことで、極めて小さ
くすることができる。即ち、回転軸に作用させる制動ト
ルクは、電磁弁の流路切替動作だけで、回転軸の回転を
低下させる高負荷状態と回転軸の回転にほとんど影響を
及ぼさない低負荷状態とに瞬時に切り替えることがで
き、優れた応答性を得ることができる。
【0013】また、容積型ポンプや該容積型ポンプの吐
出側の負荷を電磁弁により切替設定する圧力調整手段
は、従来の流体式リターダ装置と比較すると、構造が簡
単で、かつ、小型にでき、しかも、循環させる作動油量
も少なくて済むため、作動油貯蔵部も小さくすることが
でき、ブレーキ装置全体として、大幅に装置を小型化す
ることが可能になる。
【0014】また、容積型ポンプとしては、公知の種々
のものを利用することができるが、容積型ポンプとし
て、車輪と共に回転する回転軸に装備された偏心カムに
よりプランジャの駆動がなされるプランジャポンプを使
用した構成とした場合には、制動トルクを作用させるべ
き回転軸との取り合いをカップリング等を必要としない
極めて単純な構成にして、これによって、装置の小型化
をより徹底することができる。
【0015】また、前記圧力調整手段を、前記戻油管路
に装備されて容積型ポンプの吐出側の圧力を調整可能な
リリーフバルブと、該リリーフバルブをバイパスするバ
イパス流路を形成する常開型の電磁弁とを具備した構成
とした場合には、電磁弁によりバイパス流路を開くこと
によって容積型ポンプの吐出側にほとんど負荷がかから
ない低負荷状態を得ると共に、バイパス流路を閉じるこ
とによって、容積型ポンプの吐出側にリリーフバルブに
よって設定した圧力負荷をかける高負荷状態を得ること
ができ、リリーフバルブにおけるリーク圧を調整するこ
とにより、回転軸に作用させる制動トルクを調整するこ
とができ、車両の走行特性や車種の違いによって発生さ
せる制動トルクを変更する場合にも容易に対応できるよ
うになる。
【0016】また、前記圧力調整手段を、前記給油管路
に接続されて電磁弁による切り替えにより容積型ポンプ
に作動油を供給する加給装置と、前記戻油管路上に装備
される流量制御弁と、前記戻油管路上で前記流量制御弁
と容積型ポンプとの間に装備されて吐出側における圧力
調整を担う高圧アキュムレータとを備えた構成として
も、同様に、ブレーキ装置の小型化と応答性の向上を達
成することができ、さらに、容積型ポンプとしては、車
輪と共に回転する回転軸に装備された偏心カムによりプ
ランジャの駆動がなされるプランジャポンプを使用し、
かつ、該プランジャポンプは加給装置からの作動油の供
給によって初めてプランジャが偏心カムに当接した状態
になる構成とした場合には、ブレーキ装置を使用しない
時には、プランジャを偏心カムから離脱した状態に保て
るため、走行時に回転軸に余分な抵抗が作用せず、ブレ
ーキ装置の装備によって車両の燃費が低下することを防
止することができる。
【0017】
【実施例】図1は、本発明に係るブレーキ装置の一実施
例を示したものである。この一実施例のブレーキ装置1
は、車輪と共に回転する回転軸であるドライブシャフト
2によって駆動される容積型ポンプ3と、作動油貯蔵部
である油タンク4の作動油5を容積型ポンプ3の吸込口
6に導く給油管路7と前記容積型ポンプ3から吐出され
る作動油5を前記油タンク4に戻す戻油管路8とを備え
た循環路9と、前記循環路9に装備されて電磁弁10に
よる流路切替によって前記容積型ポンプ3の吐出側にか
かる圧力を調整して容積型ポンプ3に作用する負荷を制
御する圧力調整手段11とを具備した構成をなしてい
る。
【0018】ここに、前記容積型ポンプ3は、ドライブ
シャフト2に装備された偏心カム13によりプランジャ
14の駆動がなされるプランジャポンプである。そし
て、前記偏心カム13は、ドライブシャフト2に一体に
形成されたもので、該偏心カム13の外郭形状は、プラ
ンジャ14に往復動を付与できる形状であれば任意であ
る。なお、前記プランジャ14は、ポンプケース内に内
蔵の付勢部材15の付勢力によって、前記偏心カム13
に常時当接した状態に保たれ、その結果、容積型ポンプ
3は常時稼働状態に維持され、作動油5が循環路9中を
循環させられる。
【0019】また、前記圧力調整手段11は、前記戻油
管路8に装備されて容積型ポンプ3の吐出側の圧力を調
整可能なリリーフバルブ16と、該リリーフバルブ16
をバイパスするバイパス流路17を形成する常開型の前
記電磁弁10とを具備した構成とされている。前記電磁
弁10は、バイパス流路17を開閉する2位置切替弁
で、図示のように、バイパス流路17を開いた状態の時
には、容積型ポンプ3からバイパス流路17を経て油タ
ンク4に作動油5を戻す循環路9を形成し、バイパス流
路17を閉じた状態の時には、容積型ポンプ3からリリ
ーフバルブ16を経て油タンク4に作動油5を戻す循環
路9を形成する。前記油タンク4は、一定量の作動油5
を貯蔵すると共に、リリーフバルブ16を経て昇温した
作動油5を冷却するための放熱フィン18を備えてい
る。
【0020】以上の一実施例のブレーキ装置1では、容
積型ポンプ3は、車両の走行中は、前記偏心カム13の
回転によって常時稼働状態におかれ、作動油5は循環路
9を循環させられる。その場合に、容積型ポンプ3の吐
出側にかかる負荷は、電磁弁10の流路切替動作によっ
て、前記リリーフバルブ16を通る高負荷状態またはリ
リーフバルブ16をバイパスする低負荷状態に瞬時に切
り替えることができ、低負荷状態における負荷の大きさ
は、例えば、電磁弁10を介したバイパス流路17の流
路径を十分に大きくしておくことで、極めて小さくする
ことができる。従って、ドライブシャフト2に作用させ
る制動トルクは、クラッチ装置を使用せず、電磁弁10
の流路切替動作だけで、ドライブシャフト2の回転を低
下させる高負荷状態とドライブシャフト2の回転にほと
んど影響を及ぼさない低負荷状態とに瞬時に切り替える
ことができ、優れた応答性を得ることができる。
【0021】また、リリーフバルブ16におけるリーク
圧を調整することにより、ドライブシャフト2に作用さ
せる制動トルクを調整することができ、車両の走行特性
や車種の違いによって発生させる制動トルクを変更する
場合にも容易に対応させることができる。さらに、従来
の流体式リターダ装置と比較して、構成部品が少なく構
造が簡単で、かつ、小型にでき、しかも、循環させる作
動油量も少なくて済むため、作動油貯蔵部である油タン
ク4を小さくすることができると同時に該一実施例の如
く作動油5の冷却のためのクーラー装置を特別に装備せ
ずとも、油タンク4に装備した放熱フィン18だけで必
要な冷却性能を確保することが可能になり、ブレーキ装
置1全体として、大幅に装置を小型化することも可能に
なる。
【0022】しかも、容積型ポンプ3として、ドライブ
シャフト2に装備された偏心カム13によりプランジャ
14の駆動がなされるプランジャポンプを使用したた
め、制動トルクを作用させるべきドライブシャフト2と
容積型ポンプ3との間の取り合いにカップリング等を必
要としない極めて単純な構成にすることができ、このこ
とによっても、装置の小型化をより徹底することができ
る。
【0023】図2は、本発明に係るブレーキ装置の他の
実施例を示したものである。この他の実施例のブレーキ
装置20は、車輪と共に回転する回転軸であるドライブ
シャフト2によって駆動されるプランジャポンプ21
と、加給装置22に貯蔵された作動油23を前記プラン
ジャポンプ21の吸込口24に導くための給油管路25
と前記プランジャポンプ21から吐出される作動油を前
記加給装置22に戻す戻油管路26とを備えた循環路2
7と、前記循環路27に装備されて電磁弁29による流
路切替によって前記加給装置22の動作を制御する圧力
調整手段30とを具備した構成をなしている。
【0024】ここに、前記圧力調整手段30は、前記プ
ランジャポンプ21の吐出側にかかる圧力を調整するこ
とでドライブシャフト2に作用する制動トルクをコント
ロールするもので、前記給油管路25に接続されて電磁
弁29による切り替えによりプランジャポンプ21に作
動油を供給する前述の加給装置22と、前記戻油管路2
6上に装備される流量制御弁31と、前記戻油管路26
上で前記流量制御弁31とプランジャポンプ21との間
に装備されてプランジャポンプ21の吐出側における圧
力調整を担う高圧アキュムレータ32とを備えた構成を
なしている。
【0025】また、前記プランジャポンプ21は、ドラ
イブシャフト2に装備された偏心カム13によりプラン
ジャ34の駆動がなされるものであるが、作動油23が
前記加給装置22からポンプ室36に供給されることに
よって初めて前記プランジャ34が偏心カム13に当接
した状態になるように、前記プランジャ34がポンプケ
ース内に内蔵の付勢手段(スプリング)37によって偏
心カム13からりかんする方向に付勢されている。
【0026】前記加給装置22は、循環路27に循環さ
せる作動油23を貯蔵する作動油貯蔵部としての機能を
持つと共に、内蔵のピストン38の変位によって貯蔵し
ている作動油23をプランジャポンプ21のポンプ室3
6に圧送し、作動油の循環状態を作る。前記電磁弁29
は、エアまたは油圧等の圧力源39の圧力によって、前
記加給装置22内のピストン38の変位を制御する2位
置切替弁である。通常は、圧力源39の圧力がピストン
38に作用することを阻止しているが、制動が必要な時
には、図3に示すように、位置を切り替えて圧力源39
の圧力をピストン38に作用させる。
【0027】前記ピストン38は、圧力源39の圧力が
加えられると、図3に示すように、内蔵のスプリング4
0の付勢力に抗して変位して、貯蔵している作動油23
をプランジャポンプ21のポンプ室36に圧送する。作
動油23が加給装置22からポンプ室36に圧送される
と、プランジャポンプ21のプランジャ34は付勢手段
37に抗して偏心カム13側に移動して偏心カム13に
当接した状態になり、偏心カム13の回転に応じて往復
動して、作動油23を循環路27に循環させる。
【0028】前記循環路27を循環する作動油23は戻
油管路26に装備されている流量制御弁31によって流
れを制限されることでプランジャポンプ21に負荷を与
え、ドライブシャフト2に制動トルクを生ぜしめる。こ
の場合に、流量制御弁31による流れの制限で余分な分
は、一時的に高圧アキュムレータ32に貯留されて、プ
ランジャポンプ21に作用する負荷の変動が抑えられ
る。
【0029】そして、電磁弁29が加給装置22のピス
トン38に作用している圧力源39からの圧力を解放す
ると、加給装置22のピストン38はスプリング40の
付勢力によって初期状態に戻って、ポンプ室36への作
動油23の圧送を止め、これによって、プランジャポン
プ21のプランジャ34は、偏心カム13から離間し
て、プランジャポンプ21は稼働停止となり、また、高
圧アキュムレータ32は、内蔵のピストン42に作用す
るスプリング43の付勢力によって、貯留していた作動
油を加給装置22に戻し、循環路27に作動油23が循
環しない初期状態(非稼働状態)に戻る。
【0030】この他の実施例として示したブレーキ装置
20においても、前述の一実施例の場合と同様に、装置
の小型化と応答性の向上を達成することができる。そし
て、ブレーキ装置を使用しない時には、プランジャ34
が偏心カム13から離脱した状態に保てるため、走行時
にドライブシャフト2に余分な抵抗が作用せず、ブレー
キ装置20の装備によって車両の燃費が低下することを
防止することもできる。
【0031】なお、加給装置22におけるピストン38
の変位は、電磁弁29によって圧力源39の圧力を作用
させて制御するようにしたが、図4に示すように、モー
タ45で進退制御するようにしてもよい。
【0032】また、前述の一実施例では、装備する容積
型ポンプ3は単一であったが、複数個の容積型ポンプ3
を直列に、あるいは並列に装備するようにしてもよい。
また、上記の各実施例は、いずれも、容積型ポンプとし
てプランジャポンプを使用したが、ギヤポンプなど、そ
の他の容積型ポンプを利用することも考えられる。
【0033】
【発明の効果】本発明のブレーキ装置によれば、車輪と
共に回転する回転軸で容積型ポンプを駆動させ、前記容
積型ポンプに作用する負荷を電磁弁によって変えること
で、回転軸に制動トルクを作用させる構成のため、制動
トルクは、電磁弁の流路切替動作だけで、瞬時に回転軸
に作用させることができ、優れた応答性を得ることがで
きる。しかも、容積型ポンプや該容積型ポンプの吐出側
の負荷を電磁弁により切替設定する圧力調整手段は、従
来の流体式リターダ装置と比較すると、構造が簡単で、
かつ、小型にでき、しかも、循環させる作動油量も少な
くて済むため、作動油貯蔵部も小さくすることができ、
ブレーキ装置全体として、大幅に装置を小型化すること
が可能になる。また、容積型ポンプとしては、公知の種
々のものを利用することができるが、容積型ポンプとし
て、車輪と共に回転する回転軸に装備された偏心カムに
よりプランジャの駆動がなされるプランジャポンプを使
用した構成とした場合には、制動トルクを作用させるべ
き回転軸との取り合いをカップリング等を必要としない
極めて単純な構成にして、これによって、装置の小型化
をより徹底することができる。また、前記圧力調整手段
を、前記戻油管路に装備されて容積型ポンプの吐出側の
圧力を調整可能なリリーフバルブと、該リリーフバルブ
をバイパスするバイパス流路を形成する常開型の電磁弁
とを具備した構成とした場合には、電磁弁によりバイパ
ス流路を開くことによって容積型ポンプの吐出側にほと
んど負荷がかからない低負荷状態を得ると共に、バイパ
ス流路を閉じることによって、容積型ポンプの吐出側に
リリーフバルブによって設定した圧力負荷をかける高負
荷状態を得ることができ、リリーフバルブにおけるリー
ク圧を調整することにより、回転軸に作用させる制動ト
ルクを調整することができ、車両の走行特性や車種の違
いによって発生させる制動トルクを変更する場合にも容
易に対応できるようになる。また、前記圧力調整手段
を、前記給油管路に接続されて電磁弁による切り替えに
より容積型ポンプに作動油を供給する加給装置と、前記
戻油管路上に装備される流量制御弁と、前記戻油管路上
で前記流量制御弁と容積型ポンプとの間に装備されて吐
出側における圧力調整を担う高圧アキュムレータとを備
えた構成としても、同様に、ブレーキ装置の小型化と応
答性の向上を達成することができ、さらに、容積型ポン
プとしては、車輪と共に回転する回転軸に装備された偏
心カムによりプランジャの駆動がなされるプランジャポ
ンプを使用し、かつ、該プランジャポンプは加給装置か
らの作動油の供給によって初めてプランジャが偏心カム
に当接した状態になる構成とした場合には、ブレーキ装
置を使用しない時には、プランジャを偏心カムから離脱
した状態に保てるため、走行時に回転軸に余分な抵抗が
作用せず、ブレーキ装置の装備によって車両の燃費が低
下することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブレーキ装置の一実施例の概略構
成図である。
【図2】本発明に係るブレーキ装置の他の実施例の概略
構成図である。
【図3】本発明の他の実施例の稼働状態の説明図であ
る。
【図4】本発明に使用する加給装置の他の例の説明図で
ある。
【符号の説明】
1,20 ブレーキ装置 2 ドライブシャフト 3,21 容積型ポンプ 4 油タンク 5,23 作動油 6,24 吸込口 7,23 給油管路 8,26 戻油管路 9,27 循環路 10,29 電磁弁 11,30 圧力調整手段 13 偏心カム 14,34 プランジャ 15 付勢部材 16 リリーフバルブ 17 バイパス流路 18 放熱フィン 31 流量制御弁 32 高圧アキュムレータ 36 ポンプ室 37 付勢手段 38 ピストン 39 圧力源 40,43 スプリング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪と共に回転する回転軸によって駆動
    される容積型ポンプと、作動油貯蔵部の作動油を前記容
    積型ポンプの吸込口に導く給油管路と前記容積型ポンプ
    から吐出される作動油を前記作動油貯蔵部に戻す戻油管
    路とを備えた循環路と、前記循環路に装備されて切替え
    手段による流路切替によって前記容積型ポンプの吐出側
    にかかる圧力を調整して前記容積型ポンプに作用する負
    荷を制御する圧力調整手段とを具備した構成をなしてい
    ることを特徴とするブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記容積型ポンプは、車輪と共に回転す
    る回転軸に装備された偏心カムによりプランジャの駆動
    がなされるプランジャポンプであることを特徴とする請
    求項1に記載のブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記圧力調整手段は、前記戻油管路に装
    備されて容積型ポンプの吐出側の圧力を調整可能なリリ
    ーフバルブと、該リリーフバルブをバイパスするバイパ
    ス流路を形成する常開型の電磁弁とを具備した構成とさ
    れていることを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載のブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 前記圧力調整手段は、前記給油管路に接
    続されて電磁弁による切り替えにより容積型ポンプに作
    動油を供給する加給装置と、前記戻油管路上に装備され
    る流量制御弁と、前記戻油管路上で前記流量制御弁と容
    積型ポンプとの間に装備されて吐出側における圧力調整
    を担う高圧アキュムレータとを備えた構成をなしている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブレ
    ーキ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のブレーキ装置におい
    て、容積型ポンプとしては、車輪と共に回転する回転軸
    に装備された偏心カムによりプランジャの駆動がなされ
    るプランジャポンプが使用され、 かつ、加給装置からの作動油の供給によって初めてプラ
    ンジャが偏心カムに当接した状態になることを特徴とす
    るブレーキ装置。
JP6129495A 1995-03-20 1995-03-20 ブレーキ装置 Pending JPH08258695A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6129495A JPH08258695A (ja) 1995-03-20 1995-03-20 ブレーキ装置

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JP6129495A JPH08258695A (ja) 1995-03-20 1995-03-20 ブレーキ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108916265A (zh) * 2018-07-25 2018-11-30 深圳市科益展自动化有限公司 一种油压抱闸环及其设计方法
CN112026723A (zh) * 2020-10-09 2020-12-04 李勇 一种车辆刹车辅助机构

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