JPH08257572A - 中和剤および中和処理方法 - Google Patents

中和剤および中和処理方法

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JPH08257572A
JPH08257572A JP7064578A JP6457895A JPH08257572A JP H08257572 A JPH08257572 A JP H08257572A JP 7064578 A JP7064578 A JP 7064578A JP 6457895 A JP6457895 A JP 6457895A JP H08257572 A JPH08257572 A JP H08257572A
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JP
Japan
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neutralization reaction
neutralizing agent
tank
treated water
slaked lime
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JP7064578A
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English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Yamaguchi
光義 山口
Shigeru Asano
茂 浅野
Hiroo Takano
浩夫 高野
Hiroshi Hosokawa
宏 細川
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UEDA SEKKAI SEIZO KK
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UEDA SEKKAI SEIZO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中和反応を効率良く、しかも安定した状態で
行うことができるとともに、処理液が濁ったり、中和剤
が流出したりすることなく、容易に中和反応を行うこと
ができる中和剤および中和処理方法を提供する。 【構成】 中和反応槽11の底部には中和剤としての消
石灰の造粒物13が沈められる。攪拌装置14は、中和
反応槽11内の処理液を攪拌して中和反応を促進させ
る。酸性廃水槽16は酸性廃水17が満たされ、配管1
8を介して廃水17が中和反応槽11内に供給される。
処理水槽20は、中和反応槽11からオーバーフローし
た処理水21が配管22を介して受入れられる。pH測
定装置23の測定電極25は処理水槽20内に浸漬され
て処理水21のpHを測定し、自動記録計24はpHの
変化を自動的に記録する。そして、中和された処理水2
1が処理水槽20からオーバーフローされ、排出管27
を介して排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば工場の酸性廃
水や焼却炉からの酸性排ガスを水に吸収させた被処理液
を中和処理するための中和剤および中和処理方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の酸性廃水を中和処理する
中和剤としては、粉末状の消石灰〔水酸化カルシウム、
Ca(OH)2 〕が知られている。そして、中和処理槽
内に酸性廃水を注入するとともに、粉末状の消石灰をス
ラリー状にし、そのスラリーを廃水の酸性度や流量に応
じて中和処理槽内に供給する。そして、それらを攪拌
し、廃水中の酸性成分を消石灰と反応させて中和し、中
和された処理水を処理槽から排出していた。また、粉末
状の消石灰を直接廃水に添加する方法が採用される場合
がある。
【0003】また、別の中和剤として、水酸化ナトリウ
ム水溶液が知られており、その水溶液を廃水の酸性度に
応じて所定量供給し中和反応を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の中和
剤では、その量が少ないと廃水中の酸性成分を中和する
ことができず、多いと廃水が濁ったり、スラリーを供給
する配管が詰まったり、さらには排出口より消石灰の流
出が生じるという問題があった。また、消石灰の供給量
にばらつきが生じやすく、処理水のpH変動が大きくな
るという問題があった。しかも、粉末状の消石灰を直接
廃水に添加する場合には、粉末状の消石灰が水になじみ
にくいため、中和反応が不安定になるという欠点があっ
た。
【0005】加えて、粉末状の消石灰をスラリーにし、
廃水の酸性度や流量に応じて中和処理槽に投入できるよ
うにするための装置が必要であることから、処理装置が
過大となるという問題があった。さらに、粉末状の消石
灰を取り扱う場合には、粉塵が発生しやすく、防塵対策
が必要であるという問題もあった。
【0006】一方、後者の中和剤である水酸化ナトリウ
ムは、アルカリ性が非常に強いことから、処理水のpH
変動が大きく、安定した中和反応を行うのが難しいとい
う問題があった。しかも、水酸化ナトリウムは劇物であ
り、その取扱いには特別な配慮が必要になるという問題
があった。
【0007】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、中和反応を効率良く、しかも安定した状態
で行うことができる中和剤および中和処理方法を提供す
ることにある。
【0008】また、他の目的とするところは、廃水が濁
ったり、中和剤が流出したりすることなく、しかも容易
な操作で中和反応を行うことができる中和剤および中和
処理方法を提供することにある。
【0009】さらに、他の目的とするところは、中和剤
を投入するための過大な装置を必要とせず、防塵対策の
必要のない中和剤および中和処理方法を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成する
ために、請求項1に記載の中和剤の発明では、酸性の被
処理液または被処理ガスを中和反応により処理する中和
剤であって、消石灰を主成分とし、造粒化されたもので
ある。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、さらに反応制御剤を含有するもので
ある。請求項3に記載の中和処理方法の発明では、中和
反応槽内に、消石灰を主成分とし、造粒化された中和剤
を配置し、酸性の被処理液を中和反応槽内に導入して所
定時間中和剤と接触させた後、排出するものである。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明においては、中和剤が消
石灰を主成分とする造粒化されたものであることから、
例えば反応槽に所定量の中和剤を配置し、そこへ被処理
液または被処理ガスを供給して中和処理すればよい。こ
のため、中和反応を効率良く、しかも急激なpH変動を
少なくして安定した状態で中和反応を行うことができ
る。
【0013】また、中和剤が粒状物であるため、水中に
分散したり、浮遊したりすることがなく、廃水が濁った
り、中和剤が流出したりするのを防止することができ
る。また、請求項2に記載の発明では、中和剤に反応制
御剤が含有されていることから、中和反応の速度を容易
に調整することができる。
【0014】加えて、請求項3に記載の発明では、中和
反応槽内に、消石灰を主成分とする造粒化された中和剤
が配置される。そして、酸性の被処理液が中和反応槽内
に導入されて所定時間中和剤と接触される。その後、処
理液が中和反応槽から排出される。従って、中和反応を
容易な操作で、効率良く、しかも安定した状態で行うこ
とができる。その上、予め中和剤のスラリーを調製する
ための過大な装置を必要とせず、造粒物であるため防塵
対策の必要もない。
【0015】
【実施例】以下に、この発明を具体化した第1実施例を
図1および図2に基づいて説明する。
【0016】図1に示すように、中和反応槽11は箱状
に形成され、内部に所定量の水12が満たされている。
中和剤としての消石灰の造粒物13は、中和反応槽11
内の底部に沈められている。この実施例では中和剤とし
て、4〜5mmの消石灰の造粒物を、約3時間の反応に足
る分用いた。この造粒物13は、常法に従い攪拌造粒機
を使用し、消石灰の粉末に少量の水を加えて混合した
後、乾燥させることにより所定の粒子径を有するものが
得られる。このようにして得られる造粒物13は、ほぼ
球形をなし、流動性が良く、粉塵が発生しないため、取
扱いが容易である。
【0017】この消石灰の造粒物13の粒子径は、処理
液を濁らせることなく、中和反応を効率良く行うため
に、0.5〜30mmの範囲内であることが望ましく、2
〜6mmの範囲内であることがさらに望ましい。この範囲
内で粒子径を小さくしてその表面積を大きくすれば、中
和反応の速度を速くすることができ、逆に粒子径を大き
くしてその表面積を小さくすれば、中和反応の速度を遅
らせることができる。
【0018】また、中和反応槽11内の水12は、80
0mlとした。攪拌装置14は、攪拌羽根15を備え、所
定の回転速度で回転して中和反応槽11内の処理液を攪
拌して中和反応を促進させる。攪拌羽根15の回転速度
は、この実施例では500rpmである。
【0019】酸性廃水槽16は酸性廃水17が満たさ
れ、配管18に設けられたバルブ19を開くことによ
り、所定流量の廃水17が中和反応槽11内に供給され
る。この実施例では、廃水17としてpH1.5の塩酸
(HCl)水溶液3リットルを用いた。
【0020】処理水槽20は、中和反応槽11で中和処
理され、オーバーフローした処理水21が配管22を介
して受入れられる。pH測定装置23は、自動記録計2
4と測定電極25が接続線26で接続されて構成され
る。測定電極25は処理水槽20内に浸漬されて処理水
21のpHを測定し、自動記録計24はpHの変化を自
動的に記録する。そして、一定のpHを有する中和状態
の処理水21が処理水槽20からオーバーフローされ、
排出管27を介して排出される。
【0021】さて、攪拌装置14により攪拌羽根15を
回転させながら、1時間に1リットルの割合で酸性廃水
槽16から中和反応槽11へ酸性廃水17を供給した。
そして、処理水槽20において、測定電極25により処
理水21のpHを測定した。その結果を図2に示した
〔図中、曲線(a)〕。なお、比較のために、水酸化ナ
トリウム水溶液を滴下して中和反応を行った場合〔図
中、曲線(b)〕と、消石灰の粉末を供給して中和反応
を行った場合〔図中、曲線(c)〕とについて示した。
【0022】その結果、この実施例の場合には、排出可
能なpH範囲、すなわちpH5.8〜8.6の中性領域
内におけるpH曲線の傾斜が緩やかで、その中性領域内
にある時間が長い。従って、この中性領域内に維持する
ためのpH調整が容易である。これに対し、水酸化ナト
リウム水溶液や消石灰の粉末を使用した場合には、pH
曲線の傾斜が急で、中性領域内にある時間が短い。従っ
て、その中性領域内に維持するためのpH調整が困難で
ある。しかも、水酸化ナトリウムは劇物で、取扱いに充
分な注意を要する。また、消石灰の粉末は処理液が濁る
とともに、取扱時に粉が舞い上がるため防塵設備が必要
になる。
【0023】以上のように、この実施例では、中和剤と
して消石灰の造粒物13を用い、この造粒物13に被処
理液を接触させることにより、被処理液の酸性度に応じ
て造粒物13が溶解して中和反応にあずかることから、
中和反応を効率良く、しかも安定した状態で行うことが
できる。この場合、廃水17が濁ったり、中和剤13が
流出したりするおそれもない。
【0024】しかも、所定量の消石灰の造粒物13を中
和反応槽11に簡単に投入でき、造粒物13をその底部
に沈めておくだけでよいことから、中和を簡単な操作で
行うことができる。加えて、中和剤をスラリー化して投
入するための過大な装置を必要とせず、また粉末を使用
しないので、防塵対策の必要もない。従って、装置のメ
ンテナンスも容易である。
【0025】次に、この発明を具体化した第2実施例に
ついて、図3および図4に基づいて説明する。中和反応
槽11は箱状をなし、内部に酸性廃水17が満たされて
いる。この実施例では、廃水17としてpH1.5の塩
酸水溶液1リットルを用いた。中和剤としての消石灰の
造粒物13は、中和反応槽11内の底部に沈められてい
る。この実施例では、3種類の粒子径(3〜4mm、4〜
5mm、5〜6mm)を有するものをそれぞれ44g用い
た。攪拌装置14は、攪拌羽根15を備え、所定の回転
速度で回転して中和反応槽11内の酸性廃水17を攪拌
して中和反応を促進させる。pH測定装置23は、自動
記録計24と測定電極25が接続線26で接続されて構
成され、測定電極25が中和反応槽11内に浸漬され
る。そして、測定電極25は処理水21のpHを測定
し、自動記録計24がpHの変化を記録する。
【0026】さて、中和反応槽11内へ酸性廃水17を
1リットル満たした後、攪拌装置14により攪拌羽根1
5を回転させながらバッチ式に中和反応を行う。同時
に、中和反応槽11において、測定電極25により酸性
廃水17のpHを測定した。そして、酸性廃水17のp
Hと経過時間との関係を図4に示した(図中曲線
(d)、(e)、(f))。
【0027】なお、比較のために、消石灰の粉末を供給
して中和反応を行った場合(図中曲線(g))、消石灰
の粒子に反応制御剤としての水酸化ナトリウム水溶液
(1%)を混合したものを用いて中和反応を行った場合
(図中(h))、消石灰の粒子に反応制御剤としての炭
酸カルシウムを50%配合したものを用いて中和反応を
行った場合(図中(i))、炭酸カルシウムの粉末を用
いて中和反応を行った場合(図中(j))について示し
た。
【0028】このグラフに示したように、中和剤として
消石灰の造粒物13を使用した場合、中和反応が徐々に
進行して滑らかな中和曲線が得られる。そして、9〜1
6分ほどで中和領域に達する。このとき、造粒物13の
粒子径が小さいほど中和反応は速く、短時間で中和領域
に達する。
【0029】これに対し、消石灰の粉末を用いた場合、
中和反応は極めて速いため、処理水のpHを中和領域に
維持するための調整が困難である。その上、廃液が濁る
とともに、取扱時に粉が舞い上がるため防塵設備を必要
とする。消石灰の粒子に炭酸カルシウムや水酸化ナトリ
ウムなどの反応制御剤を配合した場合、消石灰の粒子の
みの場合に比べて中和反応を遅延させることができる。
これは、消石灰の粒子が緻密になり、水に溶けにくくな
るためと考えられる。
【0030】この反応制御剤は、水酸化ナトリウムの場
合、アルカリ性が強いため中和剤中0〜5重量%、炭酸
カルシウムの場合アルカリ性が弱いため0〜50重量%
の範囲内で含有させるのが望ましい。さらに、炭酸カル
シウムの粉末のみを用いた場合、中和反応は極めて遅
く、処理水は中性領域にまで達しない。
【0031】次に、この発明を工場廃水の連続的な中和
処理に具体化した第3実施例について、図5に基づいて
説明する。箱状の容器28は区画壁29により中和反応
槽11と処理水槽20に区画形成されている。中和剤と
しての消石灰の造粒物13は、中和反応槽11の底部に
沈められている。攪拌装置14は攪拌羽根15を備え、
中和反応槽11内の廃水17を所定の回転速度で回転さ
せ、中和反応を促進させる。
【0032】供給配管18はその先端が中和反応槽11
の上方に開口され、酸性廃水17を中和反応槽11内に
一定の供給速度で供給される。配管22は区画壁29に
設けられ、中和反応槽11の廃水がオーバーフローされ
て処理水槽20に供給される。排出管27は処理水槽2
0に設けられ、処理水21が処理水槽20からオーバー
フローされて排出される。
【0033】さて、この実施例では、酸性廃水17のp
Hが3〜4で、供給量を約2m3 /hrとした。また、中
和剤としては、粒子径が3〜6mmの消石灰を約10kg投
入した。そして、3日間連続して中和反応を行った。そ
の結果、処理水槽20より排出された処理水21のpH
は6〜8の間で推移した。
【0034】次に、この発明を焼却炉の廃ガスを吸収さ
せた水の連続的な中和処理に具体化した第4実施例につ
いて、図6に基づいて説明する。ガス吸収槽30は密閉
され、内部に水が溜められるとともに、供給ガス管31
の先端が水中に挿入され、焼却炉からの塩酸ガスが水に
吸収される。水中に吹き込まれた塩酸ガスは、図示しな
い攪拌装置により横方向へ渦巻き状に回転されて水中へ
効率良く吸収される。中和反応槽11はガス吸収槽30
の側壁内面に固着され、中和剤としての消石灰造粒物1
3が中和反応槽11の底部に沈められる。通液孔32は
中和反応槽11の底部に設けられ、廃水がこの通液孔3
2から中和反応槽11内に供給される。
【0035】攪拌装置14は攪拌羽根15を備え、中和
反応槽11内の廃水を所定の回転速度で回転させ、中和
反応を促進させる。排出管27は中和反応槽11の上部
に設けられ、処理後の処理水が外部へ排出される。この
中和反応槽11で中和処理された処理水の一部がオーバ
ーフローしてガス吸収槽30内へ循環される。排気管3
3はガス吸収槽30の上壁に設けられ、ガス吸収槽30
内の水に吸収されなかったガスを外部へ排気する。
【0036】さて、この実施例では、ポリ塩化ビニル等
の廃プラスチックを焼却炉で焼却させたときに発生する
塩化水素ガスを供給ガス管31を介して水に吸収させ、
その水を中和した。供給ガス量は500m3 /hr、塩化
水素ガス濃度5000ppm であった。また、消石灰の造
粒物の粒子径は4〜10mm、中和反応槽11内への投入
量は約20kgとした。この中和剤の量は、約4kg/hrで
消費されるため、約5時間分の量に相当する。その結
果、中和反応期間中処理水のpHは6〜8で推移した。
【0037】なお、この発明は、次のように変更して具
体化することも可能である。 (a)中和剤として、消石灰の造粒物を反応制御剤の溶
液に浸漬して、造粒物の表面に反応制御剤を被覆形成し
たものを使用すること。 (b)反応管内に消石灰の造粒物を配置して、被処理ガ
スとしての酸性ガスをその反応管内に流通させ、造粒物
との接触により中和処理すること。 (c)酸性の被処理液として、硫酸や硝酸などを含む工
場廃水を用いること。また、被処理ガスとして、亜硫酸
ガスや硫酸ガスなどを含む大気汚染の原因となるガスを
用いること。
【0038】さらに、前記実施例より把握される技術的
思想について、以下に記載する。 (1)前記造粒物の粒子径が0.5〜30mmである請求
項1に記載の中和剤。このように構成すれば、処理液を
濁らせることなく、中和反応を効率良く行うことができ
る。 (2)前記反応制御剤は、炭酸カルシウム、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウムまたはド
ロマイト〔CaMg(CO3 2 〕である請求項2に記
載の中和剤。この構成によって、中和反応を遅くした
り、速くしたりする中和反応の制御を効果的に行うこと
ができる。 (3)中和反応槽内に、消石灰を主成分とし、造粒化さ
れた中和剤を所定時間の反応に足る分だけ配置し、酸性
の被処理液を中和反応槽内に連続的に導入して中和剤と
接触させた後、処理液を連続的に排出する中和処理方
法。この方法によれば、廃水を効率良く、しかも安定し
た状態で、連続的に処理することができる。
【0039】
【発明の効果】 この発明は、以上のように構成されて
いるため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の
発明によれば、中和反応を効率良く、しかも安定した状
態で行うことができる。また、廃水が濁ったり、中和剤
が流出したりすることなく、しかも容易な操作で中和反
応を行うことができる。加えて、中和剤を投入するため
の過大な装置を必要とせず、防塵対策の必要もない。
【0040】また、請求項2に記載の発明によれば、中
和反応の速度を容易に調整することができる。加えて、
請求項3に記載の発明によれば、中和反応を効率良く、
しかも安定した状態で行うことができるとともに、予め
中和剤のスラリーを調製するための過大な装置を必要と
せず、造粒物であるため防塵対策の必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例における中和反応装置を示す概略
断面図。
【図2】 処理液のpHと経過時間との関係を示すグラ
フ。
【図3】 第2実施例における中和反応装置を示す概略
断面図。
【図4】 処理液のpHと経過時間との関係を示すグラ
フ。
【図5】 第3実施例における中和反応装置を示す概略
断面図。
【図6】 第4実施例における中和反応装置を示す概略
断面図。
【符号の説明】
11…中和反応槽、13…中和剤としての消石灰の造粒
物、17…被処理液としての酸性廃水。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/40 B01J 8/02 Z 53/77 B01D 53/34 118A B01J 8/02 (72)発明者 細川 宏 岐阜県大垣市赤坂町3751番地 上田石灰製 造 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸性の被処理液または被処理ガスを中和
    反応により処理する中和剤であって、消石灰を主成分と
    し、造粒化された中和剤。
  2. 【請求項2】 さらに反応制御剤を含有する請求項1に
    記載の中和剤。
  3. 【請求項3】 中和反応槽内に、消石灰を主成分とし、
    造粒化された中和剤を配置し、酸性の被処理液を中和反
    応槽内に導入して所定時間中和剤と接触させた後、排出
    する中和処理方法。
JP7064578A 1995-03-23 1995-03-23 中和剤および中和処理方法 Pending JPH08257572A (ja)

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Cited By (4)

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