JPH0825681A - サーマル記録装置 - Google Patents
サーマル記録装置Info
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- JPH0825681A JPH0825681A JP15777194A JP15777194A JPH0825681A JP H0825681 A JPH0825681 A JP H0825681A JP 15777194 A JP15777194 A JP 15777194A JP 15777194 A JP15777194 A JP 15777194A JP H0825681 A JPH0825681 A JP H0825681A
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- voltage
- thermal head
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- thermal
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電池を電源としてサーマルヘッドを駆動して
記録を行なうサーマル記録装置において、高速記録およ
び均一な濃度での記録が可能であるとともに、電池の容
量を有効に利用できる構成を提供する。 【構成】 電池1の出力する電池電圧が昇圧回路11に
より昇圧されてサーマルヘッド10の駆動電圧が可変に
設定される。電池電圧が所定電圧より高いか否かがコン
パレータ8により検知され、その検知結果に応じてCP
U9が昇圧回路11を制御してサーマルヘッド10の駆
動電圧を制御するとともに通電時間を制御し、電池電圧
の低下に応じて駆動電圧を低くし通電時間を長くする。
こうして電池電圧の低下時に電池に対する負荷を軽減で
きるとともに、記録濃度を均一に維持できる。また、電
池電圧が高い場合の駆動電圧を高めに設定すれば、通電
時間を短くして記録スピードを高速化できる。
記録を行なうサーマル記録装置において、高速記録およ
び均一な濃度での記録が可能であるとともに、電池の容
量を有効に利用できる構成を提供する。 【構成】 電池1の出力する電池電圧が昇圧回路11に
より昇圧されてサーマルヘッド10の駆動電圧が可変に
設定される。電池電圧が所定電圧より高いか否かがコン
パレータ8により検知され、その検知結果に応じてCP
U9が昇圧回路11を制御してサーマルヘッド10の駆
動電圧を制御するとともに通電時間を制御し、電池電圧
の低下に応じて駆動電圧を低くし通電時間を長くする。
こうして電池電圧の低下時に電池に対する負荷を軽減で
きるとともに、記録濃度を均一に維持できる。また、電
池電圧が高い場合の駆動電圧を高めに設定すれば、通電
時間を短くして記録スピードを高速化できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサーマルヘッドにより記
録を行なうサーマル記録装置に関し、特に電池を電源と
してサーマルヘッドを駆動して記録を行なうサーマル記
録装置に関するものである。
録を行なうサーマル記録装置に関し、特に電池を電源と
してサーマルヘッドを駆動して記録を行なうサーマル記
録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、サーマルヘッド、例えば主走査の
1ライン分のドット数に対応した数の発熱抵抗体を1列
に配列したサーマルラインヘッドにより記録を行なうサ
ーマル記録装置において、電池を電源として駆動される
装置の場合、記録スピードを上げるためと記録濃度むら
をなくすため、電池の出力電圧(以下、電池電圧とい
う)をある一定の所定値まで昇圧回路によって昇圧し、
その出力によりサーマルヘッドの駆動を行っていた。そ
の際、駆動電圧が一定であるため、サーマルヘッドの駆
動時の1回の通電時間、すなわちサーマルヘッドの発熱
抵抗体の1回の通電時間(以下、単に通電時間という)
も一定にしていた。
1ライン分のドット数に対応した数の発熱抵抗体を1列
に配列したサーマルラインヘッドにより記録を行なうサ
ーマル記録装置において、電池を電源として駆動される
装置の場合、記録スピードを上げるためと記録濃度むら
をなくすため、電池の出力電圧(以下、電池電圧とい
う)をある一定の所定値まで昇圧回路によって昇圧し、
その出力によりサーマルヘッドの駆動を行っていた。そ
の際、駆動電圧が一定であるため、サーマルヘッドの駆
動時の1回の通電時間、すなわちサーマルヘッドの発熱
抵抗体の1回の通電時間(以下、単に通電時間という)
も一定にしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では昇圧回路が常にある一定の所定電圧を出力する
ため、電池電圧が低下すると、その低下分を補うため電
池からより多くの電流を流さなければならなかった。そ
して電池からの電流が増加すると、昇圧効率が悪化する
ばかりでなく、電池の内部インピーダンスによる電圧低
下を引き起こし、ますます多くの電流を流さなければな
らないという悪循環になっていた。
来例では昇圧回路が常にある一定の所定電圧を出力する
ため、電池電圧が低下すると、その低下分を補うため電
池からより多くの電流を流さなければならなかった。そ
して電池からの電流が増加すると、昇圧効率が悪化する
ばかりでなく、電池の内部インピーダンスによる電圧低
下を引き起こし、ますます多くの電流を流さなければな
らないという悪循環になっていた。
【0004】又、電池容量がなくなった時に行うローバ
ッテリ処理(電池の充電ないし交換を促す警報の出力
等)は、電池電圧の検知によって行っているため、前記
電圧低下により、まだ容量が残っているにもかかわらず
ローバッテリ処理を行う恐れがあった。
ッテリ処理(電池の充電ないし交換を促す警報の出力
等)は、電池電圧の検知によって行っているため、前記
電圧低下により、まだ容量が残っているにもかかわらず
ローバッテリ処理を行う恐れがあった。
【0005】そこで本発明の課題は、この種のサーマル
記録装置において、高速記録および均一な濃度での記録
が可能であるとともに、電源の電池の容量を有効に利用
することができる構成を提供することにある。
記録装置において、高速記録および均一な濃度での記録
が可能であるとともに、電源の電池の容量を有効に利用
することができる構成を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明によれば、電池を電源としてサーマルヘッド
を駆動して記録を行なうサーマル記録装置において、前
記電池の出力電圧を検知する検知手段と、前記電池の出
力電圧を変圧して前記サーマルヘッドの駆動電圧を可変
に設定する駆動電圧調節手段と、前記検知手段の検知結
果に応じて前記駆動電圧調節手段を制御して前記サーマ
ルヘッドの駆動電圧を制御するとともに、前記サーマル
ヘッドの駆動時の1回の通電時間を制御する制御手段と
を有し、前記制御手段は、前記電池の出力電圧の低下に
応じて前記サーマルヘッドの駆動電圧を低くし通電時間
を長くするように制御を行なう構成を採用した。
め、本発明によれば、電池を電源としてサーマルヘッド
を駆動して記録を行なうサーマル記録装置において、前
記電池の出力電圧を検知する検知手段と、前記電池の出
力電圧を変圧して前記サーマルヘッドの駆動電圧を可変
に設定する駆動電圧調節手段と、前記検知手段の検知結
果に応じて前記駆動電圧調節手段を制御して前記サーマ
ルヘッドの駆動電圧を制御するとともに、前記サーマル
ヘッドの駆動時の1回の通電時間を制御する制御手段と
を有し、前記制御手段は、前記電池の出力電圧の低下に
応じて前記サーマルヘッドの駆動電圧を低くし通電時間
を長くするように制御を行なう構成を採用した。
【0007】
【作用】このような構成によれば、電池の出力電圧が低
下すると、サーマルヘッドの駆動電圧が低くされるの
で、電池に対する負荷が軽減され、電池の出力電圧の低
下を遅らせることができる。また、駆動電圧が低くされ
ても通電時間が長くされるので、記録濃度が薄くなるこ
とはない。
下すると、サーマルヘッドの駆動電圧が低くされるの
で、電池に対する負荷が軽減され、電池の出力電圧の低
下を遅らせることができる。また、駆動電圧が低くされ
ても通電時間が長くされるので、記録濃度が薄くなるこ
とはない。
【0008】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明す
る。
る。
【0009】図1は、本発明によるサーマル記録装置の
実施例の要部として、電源の電池の出力電圧に応じてサ
ーマルヘッドに印加する駆動電圧および通電時間を制御
する制御系の構成を示している。
実施例の要部として、電源の電池の出力電圧に応じてサ
ーマルヘッドに印加する駆動電圧および通電時間を制御
する制御系の構成を示している。
【0010】同図において、1は電源であるところの電
池であり、例えば2次電池であるニッカド電池5本組で
満充電時の電池電圧が7Vのものとする。
池であり、例えば2次電池であるニッカド電池5本組で
満充電時の電池電圧が7Vのものとする。
【0011】また、11は昇圧回路であって、電池1の
出力する電池電圧(昇圧回路11の入力電圧Vi)を昇
圧してサーマルヘッド10に駆動電力を供給するもの
で、昇圧を可変に行なってサーマルヘッド10に印加す
る駆動電圧を可変に設定、例えば11Vまたは12Vに
設定できる駆動電圧調節手段である。昇圧回路11は2
〜7の部材から構成され、2は昇圧を行なうためのコイ
ル、3は平滑用コンデンサ、4はスイッチング素子(ト
ランジスタ)、5はスイッチングダイオード、6は平滑
用コンデンサ、7はスイッチングレギュレーションコン
トローラ(例テキサスインスツルメントTL1451、
以下SRコントローラと略す)である。
出力する電池電圧(昇圧回路11の入力電圧Vi)を昇
圧してサーマルヘッド10に駆動電力を供給するもの
で、昇圧を可変に行なってサーマルヘッド10に印加す
る駆動電圧を可変に設定、例えば11Vまたは12Vに
設定できる駆動電圧調節手段である。昇圧回路11は2
〜7の部材から構成され、2は昇圧を行なうためのコイ
ル、3は平滑用コンデンサ、4はスイッチング素子(ト
ランジスタ)、5はスイッチングダイオード、6は平滑
用コンデンサ、7はスイッチングレギュレーションコン
トローラ(例テキサスインスツルメントTL1451、
以下SRコントローラと略す)である。
【0012】SRコントローラ7は端子P2と端子P3
に入力される電圧を内部で比較し、端子P2の電圧が端
子P3の電圧より低い時のみ端子P1からオン,オフ信
号を出力する。このオン,オフ信号により、スイッチン
グ素子4がオン,オフすることでコイル2に蓄えられた
エネルギーで昇圧がなされる。
に入力される電圧を内部で比較し、端子P2の電圧が端
子P3の電圧より低い時のみ端子P1からオン,オフ信
号を出力する。このオン,オフ信号により、スイッチン
グ素子4がオン,オフすることでコイル2に蓄えられた
エネルギーで昇圧がなされる。
【0013】一方、8は電池電圧を検知する検知手段と
してのコンパレータであり、抵抗R6,R7によって電
池電圧を分圧した電圧と、不図示のツェナーダイオード
等を介して得られる基準電圧VREF1とを比較し、基
準電圧VREF1よりも抵抗R6,R7によって分圧さ
れた電圧が高くなった時のみローレベル信号をCPU9
へ出力する。
してのコンパレータであり、抵抗R6,R7によって電
池電圧を分圧した電圧と、不図示のツェナーダイオード
等を介して得られる基準電圧VREF1とを比較し、基
準電圧VREF1よりも抵抗R6,R7によって分圧さ
れた電圧が高くなった時のみローレベル信号をCPU9
へ出力する。
【0014】R8はプルアップ用抵抗であり、抵抗R
6,R7によって分圧された電圧が基準電圧VREF1
より低い時、コンパレータ8からCPU9への入力信号
をハイレベルとするためのものである。
6,R7によって分圧された電圧が基準電圧VREF1
より低い時、コンパレータ8からCPU9への入力信号
をハイレベルとするためのものである。
【0015】CPU9は電池電圧の検知結果に応じてサ
ーマルヘッド10の駆動電圧及び通電時間を制御する制
御手段である。具体的には、CPU9はマイクロプロセ
ッサ等からなり、コンパレータ8の出力信号を導く信号
線L3のローレベル,ハイレベルによって、信号線L1
を介しサーマルヘッド10の通電時間を制御するととも
に、信号線L2を介しSRコントローラ7を制御し、昇
圧回路11の出力電圧Vo、すなわちサーマルヘッド1
0に供給される駆動電圧を制御する。
ーマルヘッド10の駆動電圧及び通電時間を制御する制
御手段である。具体的には、CPU9はマイクロプロセ
ッサ等からなり、コンパレータ8の出力信号を導く信号
線L3のローレベル,ハイレベルによって、信号線L1
を介しサーマルヘッド10の通電時間を制御するととも
に、信号線L2を介しSRコントローラ7を制御し、昇
圧回路11の出力電圧Vo、すなわちサーマルヘッド1
0に供給される駆動電圧を制御する。
【0016】信号線L1はサーマルヘッド10に付設さ
れたトランジスタTr2のベースに接続されている。サ
ーマルヘッド10は、主走査の1ライン分のドット数に
対応した数の発熱抵抗体R0を1列に配列したサーマル
ラインヘッドであり、信号線L1の信号によってトラン
ジスタTr2がオンすると発熱抵抗体R0に通電され、
記録を行うことができる。すなわち、トランジスタTr
2のオン,オフによりサーマルヘッド10の発熱抵抗体
R0の通電時間が制御される。
れたトランジスタTr2のベースに接続されている。サ
ーマルヘッド10は、主走査の1ライン分のドット数に
対応した数の発熱抵抗体R0を1列に配列したサーマル
ラインヘッドであり、信号線L1の信号によってトラン
ジスタTr2がオンすると発熱抵抗体R0に通電され、
記録を行うことができる。すなわち、トランジスタTr
2のオン,オフによりサーマルヘッド10の発熱抵抗体
R0の通電時間が制御される。
【0017】信号線L2はトランジスタTr1に接続さ
れており、信号線L2の信号によってトランジスタTr
1がオン,オフすることでSRコントローラ7の端子P
3に入力される電圧が基準電圧VREF1を抵抗R3,
R4,R5で分圧した電圧、または抵抗R3,R4で分
圧した電圧に変化させられる。
れており、信号線L2の信号によってトランジスタTr
1がオン,オフすることでSRコントローラ7の端子P
3に入力される電圧が基準電圧VREF1を抵抗R3,
R4,R5で分圧した電圧、または抵抗R3,R4で分
圧した電圧に変化させられる。
【0018】次に、上記構成による動作を説明する。
【0019】本実施例では電池電圧が所定の検知電圧よ
り高いか否かによりサーマルヘッド10の駆動電圧(昇
圧回路11の出力電圧Vo)及び通電時間を変化させ
る。ここで一例として電池電圧の検知電圧は5.5Vと
し、それになるように抵抗R6,R7の抵抗値を設定す
る。又、昇圧回路11の出力電圧Voは、電池電圧が
5.5Vより高い場合Vo=12Vを出力し、電池電圧
が5.5V以下の場合Vo=11Vを出力するように
し、そうなるように抵抗R3,R4,R5の抵抗値を設
定しておく。
り高いか否かによりサーマルヘッド10の駆動電圧(昇
圧回路11の出力電圧Vo)及び通電時間を変化させ
る。ここで一例として電池電圧の検知電圧は5.5Vと
し、それになるように抵抗R6,R7の抵抗値を設定す
る。又、昇圧回路11の出力電圧Voは、電池電圧が
5.5Vより高い場合Vo=12Vを出力し、電池電圧
が5.5V以下の場合Vo=11Vを出力するように
し、そうなるように抵抗R3,R4,R5の抵抗値を設
定しておく。
【0020】また、CPU9はコンパレータ8による電
池電圧の検知結果を示す信号線L3の信号レベルに応じ
て図2のフローチャートに示すような制御を行なうもの
とする。すなわち、CPU9は1単位の記録のスタート
にあたって先ず信号線L3の信号レベルがローレベルか
否かを判定し(ステップS1)、ローレベルであれば信
号線L2に出力する信号をローレベルとし(S2)、さ
らに信号線L1の信号レベルを1msハイレベルにする
(S3)。また、信号線L3の信号レベルがローレベル
でなければ、信号線L2の信号をハイレベルとし(S
4)、さらに信号線L1の信号レベルを1.2msハイ
レベルにする(S5)。これにより、実際の動作は以下
のように行なわれる。
池電圧の検知結果を示す信号線L3の信号レベルに応じ
て図2のフローチャートに示すような制御を行なうもの
とする。すなわち、CPU9は1単位の記録のスタート
にあたって先ず信号線L3の信号レベルがローレベルか
否かを判定し(ステップS1)、ローレベルであれば信
号線L2に出力する信号をローレベルとし(S2)、さ
らに信号線L1の信号レベルを1msハイレベルにする
(S3)。また、信号線L3の信号レベルがローレベル
でなければ、信号線L2の信号をハイレベルとし(S
4)、さらに信号線L1の信号レベルを1.2msハイ
レベルにする(S5)。これにより、実際の動作は以下
のように行なわれる。
【0021】(1)電池電圧が5.5Vより高い場合 コンパレータ8はローレベル信号を出力する。これを受
けてCPU9はステップS1の判定によりステップS2
に進み、信号線L2に出力する信号をローレベルにし、
さらにステップS3で信号線L1の信号レベルを1ms
ハイレベルにする。信号線L2の信号がローレベルにさ
れることによりトランジスタTr1がオフとなり、基準
電圧VREF1を抵抗R3,R4で分圧した電圧がSR
コントローラ7の端子P3に印加される。これにより昇
圧回路11の出力電圧Voは12Vにされる。そして、
信号線L1の信号レベルが1msハイレベルにされるこ
とにより、トランジスタTr2が1msオンし、出力電
圧Voの12Vがサーマルヘッド10の発熱抵抗体R0
に1ms印加される。こうしてサーマルヘッド10は駆
動電圧12V、通電時間1msで駆動される。
けてCPU9はステップS1の判定によりステップS2
に進み、信号線L2に出力する信号をローレベルにし、
さらにステップS3で信号線L1の信号レベルを1ms
ハイレベルにする。信号線L2の信号がローレベルにさ
れることによりトランジスタTr1がオフとなり、基準
電圧VREF1を抵抗R3,R4で分圧した電圧がSR
コントローラ7の端子P3に印加される。これにより昇
圧回路11の出力電圧Voは12Vにされる。そして、
信号線L1の信号レベルが1msハイレベルにされるこ
とにより、トランジスタTr2が1msオンし、出力電
圧Voの12Vがサーマルヘッド10の発熱抵抗体R0
に1ms印加される。こうしてサーマルヘッド10は駆
動電圧12V、通電時間1msで駆動される。
【0022】(2)記録の続行により電池電圧が低下し
5.5V以下となった場合 コンパレータ8は、プルアップ抵抗R8を介してハイレ
ベル信号を出力する。これを受けてCPU9はステップ
S1の判定によりステップS4に進み、信号線L2の信
号をハイレベルにし、さらにステップS5で信号線L1
の信号を1.2msハイレベルにする。信号線L2の信
号がハイレベルにされることによりトランジスタTr1
がオンし、SRコントローラ7の端子P3に印加される
電圧は基準電圧VREF1を抵抗R3,R4,R5で分
圧した低い電圧となる。これにより昇圧回路11の出力
電圧Voは11Vとなる。そして、信号線L1の信号レ
ベルが1.2msハイレベルにされることにより、トラ
ンジスタTr2が1.2msオンし、出力電圧Voの1
1Vがサーマルヘッド10の発熱抵抗体R0に1.2m
s印加される。こうしてサーマルヘッド10は駆動電圧
11V、通電時間1.2msで駆動される。
5.5V以下となった場合 コンパレータ8は、プルアップ抵抗R8を介してハイレ
ベル信号を出力する。これを受けてCPU9はステップ
S1の判定によりステップS4に進み、信号線L2の信
号をハイレベルにし、さらにステップS5で信号線L1
の信号を1.2msハイレベルにする。信号線L2の信
号がハイレベルにされることによりトランジスタTr1
がオンし、SRコントローラ7の端子P3に印加される
電圧は基準電圧VREF1を抵抗R3,R4,R5で分
圧した低い電圧となる。これにより昇圧回路11の出力
電圧Voは11Vとなる。そして、信号線L1の信号レ
ベルが1.2msハイレベルにされることにより、トラ
ンジスタTr2が1.2msオンし、出力電圧Voの1
1Vがサーマルヘッド10の発熱抵抗体R0に1.2m
s印加される。こうしてサーマルヘッド10は駆動電圧
11V、通電時間1.2msで駆動される。
【0023】以上のようにして電池電圧の低下に応じて
駆動電圧を低くし、通電時間を長くすることにより、電
源の電池の容量を有効に使用できる。その様子を図3に
示してある。
駆動電圧を低くし、通電時間を長くすることにより、電
源の電池の容量を有効に使用できる。その様子を図3に
示してある。
【0024】図3は、実施例と従来例のサーマル記録装
置において電源の電池の満充電状態から連続記録を行わ
せた場合の電池電圧の放電カーブを示している。なお、
従来例の装置は、サーマルヘッドの駆動電圧と通電時間
が一定で12V,1msであり、その他の条件は実施例
の装置と同じである。
置において電源の電池の満充電状態から連続記録を行わ
せた場合の電池電圧の放電カーブを示している。なお、
従来例の装置は、サーマルヘッドの駆動電圧と通電時間
が一定で12V,1msであり、その他の条件は実施例
の装置と同じである。
【0025】図3において、点線は従来例の放電カーブ
であり、実線は実施例の放電カーブである。実施例の装
置では、上述のように検知電圧を5.5Vで設定したた
め、電池電圧が5.5Vを切った時点から電池の負荷が
軽くなり、放電カーブの傾斜が従来例より緩くなり、記
録時間が従来例より伸びていることがわかる。
であり、実線は実施例の放電カーブである。実施例の装
置では、上述のように検知電圧を5.5Vで設定したた
め、電池電圧が5.5Vを切った時点から電池の負荷が
軽くなり、放電カーブの傾斜が従来例より緩くなり、記
録時間が従来例より伸びていることがわかる。
【0026】また、実施例と従来例の装置について昇圧
回路の入出力電流Ii,Io及び入出力電圧Vi,Vo
の比較結果を下記の表1に示す。
回路の入出力電流Ii,Io及び入出力電圧Vi,Vo
の比較結果を下記の表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】この表1によれば、入力電圧Vi(電池電
圧)が7Vから5Vに低下したとき、入力電流Iiは従
来例では5Aから7.2Aに上昇するのに対し、実施例
では5Aのままであり、入力電力は従来例が36Wであ
るのに対し、実施例では25Wに軽減されていることが
わかる。
圧)が7Vから5Vに低下したとき、入力電流Iiは従
来例では5Aから7.2Aに上昇するのに対し、実施例
では5Aのままであり、入力電力は従来例が36Wであ
るのに対し、実施例では25Wに軽減されていることが
わかる。
【0029】このように、本実施例では電池電圧の低下
時にサーマルヘッド10の駆動電圧を下げるため、昇圧
回路11の入力電流Iiが少なくて済み、電池1に対す
る負荷が軽減される。従って、電池電圧の低下を遅らせ
ることができ、電池容量がまだ残っている状態でローバ
ッテリ処理が実行されることがなく、電池容量を有効に
利用することができる。
時にサーマルヘッド10の駆動電圧を下げるため、昇圧
回路11の入力電流Iiが少なくて済み、電池1に対す
る負荷が軽減される。従って、電池電圧の低下を遅らせ
ることができ、電池容量がまだ残っている状態でローバ
ッテリ処理が実行されることがなく、電池容量を有効に
利用することができる。
【0030】なお、電池電圧が低下した場合、駆動電圧
を下げるが通電時間を長くするので、記録濃度が薄くな
ることはなく、均一な濃度で高品位に記録を行なうこと
ができる。
を下げるが通電時間を長くするので、記録濃度が薄くな
ることはなく、均一な濃度で高品位に記録を行なうこと
ができる。
【0031】また、電池1が満充電状態に近い状態で電
池電圧が比較的高い場合、サーマルヘッド10の駆動電
圧(昇圧回路11の出力電圧)Voを高めに設定してお
くことでヘッド10への通電時間を短くすることが可能
となり、記録スピードを高速化することができる。
池電圧が比較的高い場合、サーマルヘッド10の駆動電
圧(昇圧回路11の出力電圧)Voを高めに設定してお
くことでヘッド10への通電時間を短くすることが可能
となり、記録スピードを高速化することができる。
【0032】なお、上記実施例では、検知電圧を5.5
Vの1レベルだけしか設定せず、それに基づいた電池電
圧の検知結果に応じてサーマルヘッドの駆動電圧と通電
時間を2種類にしか制御しなかったが、検知電圧を複数
レベル設定し、それに基づいた電池電圧の検知結果に応
じて駆動電圧と通電時間を3種類以上に細かく制御する
ようにしてもよい。その場合は、コンパレータ8を複数
用いて複数レベルの検知電圧に基づいた電池電圧の検知
を行なうとともに、信号線L2,トランジスタTr1,
抵抗R5を複数組設け、CPU9の制御によりSRコン
トローラ7の端子P3に印加する電圧を3段階以上に設
定できるようにし、さらに通電時間を制御するための信
号線L1の信号をハイレベルにする時間も3段階以上に
設定する。
Vの1レベルだけしか設定せず、それに基づいた電池電
圧の検知結果に応じてサーマルヘッドの駆動電圧と通電
時間を2種類にしか制御しなかったが、検知電圧を複数
レベル設定し、それに基づいた電池電圧の検知結果に応
じて駆動電圧と通電時間を3種類以上に細かく制御する
ようにしてもよい。その場合は、コンパレータ8を複数
用いて複数レベルの検知電圧に基づいた電池電圧の検知
を行なうとともに、信号線L2,トランジスタTr1,
抵抗R5を複数組設け、CPU9の制御によりSRコン
トローラ7の端子P3に印加する電圧を3段階以上に設
定できるようにし、さらに通電時間を制御するための信
号線L1の信号をハイレベルにする時間も3段階以上に
設定する。
【0033】また、上記実施例では、電池電圧を昇圧し
てサーマルヘッドへ駆動電力を供給したが、降圧して駆
動電力を供給する場合も考えられ、その場合も電池電圧
の検知結果に応じたサーマルヘッドの駆動電圧と通電時
間の制御を同様に行なって同様の効果を期待できる。
てサーマルヘッドへ駆動電力を供給したが、降圧して駆
動電力を供給する場合も考えられ、その場合も電池電圧
の検知結果に応じたサーマルヘッドの駆動電圧と通電時
間の制御を同様に行なって同様の効果を期待できる。
【0034】また、上記のようなサーマルヘッドの駆動
電圧と通電時間の制御に関わる構成は、サーマルライン
ヘッドにより記録を行なう装置に限らず、副走査方向に
所定ドット数の発熱抵抗体を配列したサーマルヘッドを
主走査方向に沿って往復移動させて記録を行なう装置な
ど他のサーマル記録装置にも同様に適用できることは勿
論である。
電圧と通電時間の制御に関わる構成は、サーマルライン
ヘッドにより記録を行なう装置に限らず、副走査方向に
所定ドット数の発熱抵抗体を配列したサーマルヘッドを
主走査方向に沿って往復移動させて記録を行なう装置な
ど他のサーマル記録装置にも同様に適用できることは勿
論である。
【0035】また、上記構成において、電源の電池はニ
ッカド電池に限らず、1次電池でもよいことは勿論であ
る。
ッカド電池に限らず、1次電池でもよいことは勿論であ
る。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、電池を電源としてサーマルヘッドを駆動して
記録を行なうサーマル記録装置において、電池電圧の低
下に応じてサーマルヘッドの駆動電圧が低くされるの
で、電池電圧の低下時に電池に対する負荷が軽減され、
電池電圧の低下を遅らせることができ、電池容量が残っ
ている段階でローバッテリ処理が実行されることがな
く、電池容量を有効に利用することができる。また、電
池電圧の低下に応じてサーマルヘッドの駆動電圧は低く
されるが通電時間は長くされるので、記録濃度が薄くな
ることがなく、均一な濃度で高品位に記録を行なうこと
ができる。また、電池電圧が高い場合のサーマルヘッド
の駆動電圧を高めに設定しておくことで、その場合の通
電時間を短くすることができ、記録スピードの高速化が
図れる。
によれば、電池を電源としてサーマルヘッドを駆動して
記録を行なうサーマル記録装置において、電池電圧の低
下に応じてサーマルヘッドの駆動電圧が低くされるの
で、電池電圧の低下時に電池に対する負荷が軽減され、
電池電圧の低下を遅らせることができ、電池容量が残っ
ている段階でローバッテリ処理が実行されることがな
く、電池容量を有効に利用することができる。また、電
池電圧の低下に応じてサーマルヘッドの駆動電圧は低く
されるが通電時間は長くされるので、記録濃度が薄くな
ることがなく、均一な濃度で高品位に記録を行なうこと
ができる。また、電池電圧が高い場合のサーマルヘッド
の駆動電圧を高めに設定しておくことで、その場合の通
電時間を短くすることができ、記録スピードの高速化が
図れる。
【図1】本発明の実施例のサーマル記録装置において電
池電圧に応じてサーマルヘッドの駆動電圧、通電時間を
制御する制御系の構成を示す回路図である。
池電圧に応じてサーマルヘッドの駆動電圧、通電時間を
制御する制御系の構成を示す回路図である。
【図2】図1中のCPUの制御手順を示すフローチャー
ト図である。
ト図である。
【図3】実施例と従来例の装置において連続記録を行な
った場合の電池電圧の放電カーブを示す線図である。
った場合の電池電圧の放電カーブを示す線図である。
1 電源の電池(ニッカド電池) 2 昇圧用コイル 3 平滑用コンデンサ 4 スイッチング素子 5 スイッチングダイオード 6 平滑用コンデンサ 7 スイッチングレギュレーションコントローラ 8 電池電圧検知用のコンパレータ 9 CPU 10 サーマルヘッド 11 昇圧回路 R0 発熱抵抗体 R1〜R7 分圧用抵抗 R8 プルアップ用抵抗 Tr1 基準電圧変更用のトランジスタ Tr2 サーマルヘッド通電制御用のトランジスタ L1〜L3 信号線
Claims (3)
- 【請求項1】 電池を電源としてサーマルヘッドを駆動
して記録を行なうサーマル記録装置において、 前記電池の出力電圧を検知する検知手段と、 前記電池の出力電圧を変圧して前記サーマルヘッドの駆
動電圧を可変に設定する駆動電圧調節手段と、 前記検知手段の検知結果に応じて前記駆動電圧調節手段
を制御して前記サーマルヘッドの駆動電圧を制御すると
ともに、前記サーマルヘッドの駆動時の1回の通電時間
を制御する制御手段とを有し、 前記制御手段は、前記電池の出力電圧の低下に応じて前
記サーマルヘッドの駆動電圧を低くし通電時間を長くす
るように制御を行なうことを特徴とするサーマル記録装
置。 - 【請求項2】 前記駆動電圧調節手段は、前記電池の出
力電圧を可変に昇圧して前記サーマルヘッドへ印加する
昇圧回路からなることを特徴とする請求項1に記載のサ
ーマル記録装置。 - 【請求項3】 前記検知手段は、前記電池の出力電圧が
所定電圧より高いか否かを検知するコンパレータからな
ることを特徴とする請求項1に記載のサーマル記録装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15777194A JPH0825681A (ja) | 1994-07-11 | 1994-07-11 | サーマル記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15777194A JPH0825681A (ja) | 1994-07-11 | 1994-07-11 | サーマル記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0825681A true JPH0825681A (ja) | 1996-01-30 |
Family
ID=15656948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15777194A Pending JPH0825681A (ja) | 1994-07-11 | 1994-07-11 | サーマル記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0825681A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016128230A (ja) * | 2015-01-09 | 2016-07-14 | 東芝テック株式会社 | 印字装置およびプログラム |
CN109849526A (zh) * | 2018-12-29 | 2019-06-07 | 厦门汉印电子技术有限公司 | 热敏打印头加热电压控制电路及打印设备 |
-
1994
- 1994-07-11 JP JP15777194A patent/JPH0825681A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016128230A (ja) * | 2015-01-09 | 2016-07-14 | 東芝テック株式会社 | 印字装置およびプログラム |
CN109849526A (zh) * | 2018-12-29 | 2019-06-07 | 厦门汉印电子技术有限公司 | 热敏打印头加热电压控制电路及打印设备 |
CN109849526B (zh) * | 2018-12-29 | 2021-06-11 | 厦门汉印电子技术有限公司 | 热敏打印头加热电压控制电路及打印设备 |
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