JPH08256131A - 音声パケット補間装置 - Google Patents

音声パケット補間装置

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JPH08256131A
JPH08256131A JP5699595A JP5699595A JPH08256131A JP H08256131 A JPH08256131 A JP H08256131A JP 5699595 A JP5699595 A JP 5699595A JP 5699595 A JP5699595 A JP 5699595A JP H08256131 A JPH08256131 A JP H08256131A
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憲司 谷口
Tomoaki Takeuchi
与哲 竹内
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリアルディジタル伝送において、音声パ
ケットの欠落を検出し、その補間を可能とすることがで
きる音声パケット補間装置を提供すること。 【構成】 音声パケットを一時記憶保持するバッファ
メモリ1と、音声パケットからデータブロックナンバー
を検出し、それに基づき欠落した音声パケットを検出す
るデータブロックナンバー検出回路3と、データブロッ
クナンバーを検出した音声パケットの1つ前の音声パケ
ットを出力する遅延回路10と、その出力された音声パ
ケットにより前記欠落した音声パケットの補間データを
生成する補間データ生成回路8と、欠落した音声パケッ
トを検出した場合に前記補間データを出力する置換挿入
回路9とにより構成される音声パケット補間装置は、音
声パケットの欠落が発生した場合、その補間を行うこと
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、テレビ、VT
R、又は、カメラ等のシリアルディジタルインターフェ
ースを有するディジタル機器で用いられる、音声パケッ
ト補間装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、映像信号又は音声信号の伝送・記
録において、従来のアナログ方式の機器に代わり、画質
又は音質劣化の少ないディジタル方式の機器が普及しは
じめている。特に、スタジオ機器においては、映像信号
と音声信号とを一本の伝送路で伝送する方式として、SM
PTE 259M規格が制定されている。これは、シリアルディ
ジタルインターフェイスの規格である。
【0003】そこで、音声ディジタル信号をシリアルデ
ィジタル信号として伝送するための従来技術について説
明する。SMPTEのS17.100には、SMPTE 259M規格に準拠し
たシリアルディジタル映像信号の補助データ領域に、音
声ディジタルデータ又は付加データを多重するための規
格が記載されている。すなわち、この規格は、主信号で
ある映像信号のブランキング期間に音声ディジタル信号
を伝送しようとするものである。音声形式については、
AES3−1991 (ANSI S4.40-1991)の規定が準用
される。音声ディジタル信号をシリアルディジタル信号
として伝送するこの規格は、制御パケット、音声パケッ
ト、そして、付加パケットの3つのパケットを使用す
る。
【0004】図3に前記3種類のパケットのデータフォ
ーマットを示す。図3(a)は、制御パケットのデータ
フォーマットを示す図である。即ち、制御パケットは1
0ビットのワード列からなり、コンポジットシステムで
は17ワード固定、そして、コンポーネントシステムで
は19ワード固定である。ANCデータフラグ(AD
F)は、コンポジットシステムでは1ワード(3FCh)、
コンポーネントシステムでは3ワード(000h, 3FFh, 3F
Fh)である。データID(DID)は、制御パケット
が、音声グループ1、2、3又は4のどの音声グループ
に属するかを示す。データブロックナンバー(DBN)
は、常に、200h固定である。データカウント(DC)
は、常に20ch(12ワード)固定である。AFT1−2
は、ch1とch2に対する音声フレーム番号を表す。
AFT3−4は、ch3とch4に対する音声フレーム
番号を表す。RATEは、各音声chペアのサンプリン
グ周波数などを規定する。ACTは、アクティブなch
を示す。DELA0〜DELA2又はDELB0〜DE
LB2は、映像信号に対する相対的な音声の遅延量を音
声のサンプリング間隔の倍数で表現したものである。C
Sは、制御パケットの誤り検出符号である。
【0005】制御パケットは、各フィールドの最初に1
回必ず伝送される。この制御パケットにより、サンプリ
ング周波数、映像信号との同期・非同期、映像信号に対
する遅延、音声信号の有無、そして、音声フレーム番号
が示される。もし、この制御パケットが受信されない場
合は、音声データはサンプリング周波数48kHzで映
像信号と同期しているものと判断される。なお、サンプ
リング周波数は、音声パケットの伝送速度により、3
2、44.1又は48kHzのいずれかに設定される。
【0006】図3(b)は、音声パケットのデータフォ
ーマットを示す図である。即ち、音声パケットは10ビ
ットのワード列からなり、ワード数は可変である。AN
Cデータフラグ(ADF)は、コンポジットシステムで
は1ワード(3FCh)であり、そして、コンポーネントシ
ステムでは3ワード(000h, 3FFh, 3FFh)である。デー
タID(DID)は、音声パケットが、音声グループ
1、2、3又は4のどの音声グループに属するかを示
す。データブロックナンバー(DBN)は、音声グルー
プの音声ディジタルデータのMSB側20ビットを音声
パケットに小分けする際に、同じ音声グループに属する
音声パケットに対して付された連続番号であり、1から
255の範囲で周期的に変化する数値が割り当てられ
る。データカウント(DC)は、ユーザーデータのワー
ド数を表すものである。ユーザーデータとは、3ワード
からなるサブフレームAD1またはAD2のことであ
り、ユーザーデータの最大ワード数は255である。サ
ブフレームAD1又はAD2には、MSB側20ビット
の音声ディジタルデータに関するデータが割り当てられ
る。CSは、音声パケットの誤り検出符号が割り当てら
れる。
【0007】ここで、サブフレームAD1又はAD2の
30ビットのビットアドレスの内容を図4(a)に示
す。すなわち、ブロックシンク(Z)は、サブフレーム
が新しいチャンネルステータスブロックの始まりである
かどうかを示すためのものである。チャンネルステータ
スブロックの始まりである場合はZ=1となり、そうで
ない場合はZ=0となる。ch1とch2は、音声ch
1〜4を識別するためのものである。aud0〜19
は、2の補数で線形に表現された20ビットの音声ディ
ジタルデータである。バリディティビット(V)は、音
声サンプルの有効性を示すものであり、サブフレームの
音声ディジタルデータがアナログ音声信号への変換に適
する場合はV=1となり、そうでない場合はV=0とな
る。ユーザービット(U)は、ユーザーによって規定さ
れたユーザーデータを伝送するためのビットである。チ
ャンネルステータスビット(C)は、音声チャンネルに
関連した情報を伝送するためのものであり、192ビッ
ト分のチャンネルステータスビットにより1ブロックが
構成される。このブロックの開始点となるサブフレーム
のブロックシンクは、前述の如くZ=1となる。パリテ
ィビット(P)は、1列目、2列目及び3列目のb9を
除いたサブフレームの26ビットに対する偶数パリティ
である。
【0008】図3(c)は、付加パケットのデータフォ
ーマットを示す図である。即ち、付加パケットは、10
ビットのワード列からなり、ワード数は可変である。A
NCデータフラグ(ADF)は、コンポジットシステム
では1ワード(3FCh)、コンポーネントシステムでは3
ワード(000h, 3FFh, 3FFh)である。データID(DI
D)は、付加パケットが音声グループ1、2、3又は4
のどの音声グループに属するかを示す。データブロック
ナンバー(DBN)は、音声グループの音声ディジタル
データのLSB側4ビットを付加パケットに小分けする
際に、同じ音声グループに属する付加パケットに対して
付された連続番号であり、1から255の範囲で周期的
に変化する数値が割り当てられる。データカウント(D
C)は、AUX列のワード数を表す。1ワード10ビッ
トからなるAUXには、LSB側4ビットの音声ディジ
タルデータに関するデータが割り当てられる。CSは、
付加パケットの誤り検出符号である。
【0009】ここで、AUXの10ビットのビットアド
レスの内容を図4(b)に示す。即ち、x0〜X3に
は、前記サブフレームAD1のLSB側4ビットが割り
当てれれる。X0にそのLSBが入る。y0〜y3に
は、前記サブフレームAD2のLSB側4ビットが割り
当てられる。y0にそのLSBが入る。Pは、b0〜b
7に対する偶数パリティである。
【0010】上述したこの規格に完全に準拠した装置
は、2種類のモードで動作する。すなわち、24ビット
の音声を伝送する24ビットモードと20ビットの音声
を伝送する20ビットモードである。24ビットモード
において、そのMSB側20ビット分のデータは音声パ
ケットにより伝送され、そして、その残りの4ビット分
は付加パケットにより伝送される。そこで、AESフォ
ーマットに再構成する回路を簡単にする為には、同一の
ブランキング期間内に音声パケットと付加パケットを伝
送しなければならない。そして、なおかつ、その音声パ
ケットと付加パケットは隣接して伝送される必要があ
る。このモードの場合、24ビット精度の音声を4ch
〜12ch伝送できる。これに対して、20ビットモー
ドでは、音声パケットにより20ビット全て伝送できる
ため、付加パケットは使用されない。このモードの場
合、20ビットの精度の音声を4ch〜16ch伝送で
きる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法では、伝送路上での誤りの発生により、
音声パケットが欠落した場合、可変長のパケットの長さ
を受信側で推定することができないために、その欠落し
た音声パケットの補間を行うことはできない。そのた
め、音声信号情報等の欠落が起こり、大きなノイズが発
生するという課題があった。
【0012】そこで本発明は、このような課題を考慮
し、シリアルディジタルインターフェースを有するディ
ジタル機器におけるノイズ発生を防止することができる
音声パケット補間装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、音
声データとその他の情報に関するデータとを有し、所定
ビットのワードの数が常に固定である音声パケットのデ
ータを一時記憶保持する記憶手段と、所定の順序に基づ
いて、前記記憶手段から読み出された音声パケットのデ
ータから、音声パケットに付される連続番号であるデー
タブロックナンバーを検出するデータブロックナンバー
検出手段と、前記データブロックナンバーに基づき、欠
落した音声パケットを検出する欠落音声パケット検出手
段と、前記欠落音声パケット検出手段の検出結果に基づ
き、欠落していた場合は、前記記憶手段から読み出し可
能である音声パケットのデータを用いて、前記欠落した
音声パケットに対応する補間データを生成する補間デー
タ生成手段と、前記欠落音声パケット検出手段の検出結
果に基づき、欠落していた場合は、前記欠落した音声パ
ケットに相当する順番に基づいて前記補間データを出力
し、欠落していなかった場合は、前記音声パケットのデ
ータを出力する補間データ挿入手段とを備えたことを特
徴とする音声パケット補間装置である。
【0014】請求項2の本発明は、音声データとその他
の情報に関するデータとを有し、所定ビットのワードの
数が常に固定である音声パケットのデータを一時記憶保
持する記憶手段と、先入れ先出しの順序に基づいて、前
記記憶手段から読み出された音声パケットのデータか
ら、互いに独立している映像信号のデータと音声パケッ
トのデータとの間で周波数及び位相の同期を取るため
に、映像信号を基準にした音声パケットのデータの位置
を保持しているクロック位相情報を検出するクロック位
相情報検出手段と、前記音声パケットに含まれるデータ
の音声信号に対するサンプリング周波数を検出するサン
プリング周波数検出手段と、前記記憶手段から読み出し
可能である音声パケットのデータに含まれるクロック位
相情報と前記サンプリング周波数とを用いて、前記読み
出された音声パケットに対するデータのクロック位相情
報の推定値を生成する推定値生成手段と、前記推定値と
前記クロック位相情報検出手段により検出されたクロッ
ク位相情報とに基づき、欠落した音声パケットを検出す
る欠落音声パケット検出手段と、前記欠落音声パケット
検出手段の検出結果に基づき、欠落していた場合は、前
記記憶手段から読み出し可能である音声パケットのデー
タを用いて、前記欠落した音声パケットに対応する補間
データを生成する補間データ生成手段と、前記欠落音声
パケット検出手段の検出結果に基づき、欠落していた場
合は、前記欠落した音声パケットに相当する順番に基づ
いて前記補間データを出力し、欠落していなかった場合
は、前記音声パケットのデータを出力する補間データ挿
入手段とを備えたことを特徴とする音声パケット補間装
置である。
【0015】請求項3の本発明は、音声データとその他
の情報に関するデータとを有し、所定ビットのワードの
数が常に固定である音声パケットのデータを一時記憶保
持する記憶手段と、所定の順序に基づいて、前記記憶手
段から読み出された音声パケットのデータから、音声パ
ケットに付される連続番号であるデータブロックナンバ
ーを検出するデータブロックナンバー検出手段と、前記
データブロックナンバーに基づいて、欠落した音声パケ
ットを検出する第1欠落音声パケット検出手段と、先入
れ先出しの順序に基づいて、前記記憶手段から読み出さ
れた音声パケットのデータから、互いに独立している映
像信号のデータと音声パケットのデータとの間で周波数
及び位相の同期を取るために、映像信号を基準にした音
声パケットのデータの位置を保持しているクロック位相
情報を検出するクロック位相情報検出手段と、前記音声
パケットに含まれるデータの音声信号に対するサンプリ
ング周波数を検出するサンプリング周波数検出手段と、
前記記憶手段から読み出し可能である音声パケットのデ
ータに含まれるクロック位相情報と前記サンプリング周
波数とを用いて、前記読み出された音声パケットに対す
るデータのクロック位相情報の推定値を生成する推定値
生成手段と、前記推定値と前記クロック位相情報検出手
段により検出されたクロック位相情報とに基づき、欠落
した音声パケットを検出する第2欠落音声パケット検出
手段と、前記第1欠落音声パケット検出手段および前記
第2欠落音声パケット検出手段の検出結果に基づき、欠
落していた場合は、前記記憶手段から読み出し可能であ
る音声パケットのデータを用いて、前記欠落した音声パ
ケットに対応する補間データを生成する補間データ生成
手段と、前記第1欠落音声パケット検出手段及び前記第
2欠落音声パケット検出手段の検出結果に基づき、欠落
していた場合は、前記欠落した音声パケットに相当する
順番に基づいて前記補間データを出力し、欠落していな
かった場合は、前記音声パケットのデータを出力する補
間データ挿入手段とを備えたことを特徴とする音声パケ
ット補間装置である。
【0016】請求項4の本発明は、前記補間データ生成
手段は、前記音声パケットのデータに含まれる音声デー
タを用いて、前記欠落した音声パケットのデータに含ま
れる音声データに対応する補間データを生成することを
特徴とする請求項1、2又は3記載の音声パケット補間
装置である。
【0017】請求項5の本発明は、前記補間データ生成
手段は、前記音声パケットのデータに含まれるクロック
位相情報のデータを用いて、前記欠落した音声パケット
のデータに含まれるクロック位相情報のデータに対応す
る補間データを生成することを特徴とする請求項1、2
又は3記載の音声パケット補間装置である。
【0018】請求項6の本発明は、前記サンプリング周
波数検出手段は、音声パケットの音声信号に対するサン
プリング周波数のデータを含んだ制御パケットを用い
て、音声信号のサンプリング周波数を検出することを特
徴とする請求項2又は3記載の音声パケット補間装置で
ある。
【0019】請求項7の本発明は、前記サンプリング周
波数検出手段は、前記記憶手段から読み出し可能な音声
パケットのクロック位相情報を用いて、音声信号のサン
プリング周波数を検出することを特徴とする請求項2又
は3記載の音声パケット補間装置である。
【0020】
【作用】請求項1の本発明では、記憶手段は、音声デー
タとその他の情報に関するデータとを有し、所定ビット
のワードの数が常に固定である音声パケットのデータを
一時記憶保持する。データブロックナンバー検出手段
は、所定の順序に基づき、前記記憶手段から読み出され
た音声パケットのデータから、音声パケットに付される
連続番号であるデータブロックナンバーを検出する。欠
落音声パケット検出手段は、前記データブロックナンバ
ーに基づき、欠落した音声パケットを検出する。補間デ
ータ生成手段は、前記欠落音声パケット検出手段の検出
結果に基づいて、欠落していた場合は、前記記憶手段か
ら読み出し可能である音声パケットのデータを用いて、
前記欠落した音声パケットに対応する補間データを生成
する。補間データ挿入手段は、前記欠落音声パケット検
出手段の検出結果に基づき、欠落していた場合は、前記
欠落した音声パケットに相当する順番に基づいて前記補
間データを出力し、欠落していなかった場合は、前記音
声パケットのデータを出力する。
【0021】請求項2の本発明では、記憶手段は、音声
データとその他の情報に関するデータとを有し、所定ビ
ットのワードの数が常に固定である音声パケットのデー
タを一時記憶保持する。クロック位相情報検出手段は、
先入れ先出しの順序に基づいて、前記記憶手段から読み
出された音声パケットのデータから、互いに独立してい
る映像信号のデータと音声パケットのデータとの間で周
波数および位相の同期を取るために、映像信号を基準に
した音声パケットのデータの位置を保持しているクロッ
ク位相情報を検出する。サンプリング周波数検出手段
は、前記音声パケットに含まれるデータの音声信号に対
するサンプリング周波数を検出する。推定値生成手段
は、前記記憶手段から読み出し可能である音声パケット
のデータに含まれるクロック位相情報と前記サンプリン
グ周波数とを用いて、前記読み出された音声パケットに
対するデータのクロック位相情報の推定値を生成する。
欠落音声パケット検出手段は、前記推定値と前記クロッ
ク位相情報検出手段により検出されたクロック位相情報
とに基づき、欠落した音声パケットを検出する。補間デ
ータ生成手段は、前記欠落音声パケット検出手段の検出
結果に基づき、欠落していた場合は、前記記憶手段から
読み出し可能である音声パケットのデータを用いて、前
記欠落した音声パケットに対応する補間データを生成す
る。補間データ挿入手段は、前記欠落音声パケット検出
手段の検出結果に基づき、欠落していた場合は、前記欠
落した音声パケットに相当する順番に基づいて前記補間
データを出力し、欠落していなかった場合は、前記音声
パケットのデータを出力する。
【0022】請求項3の本発明では、記憶手段は、音声
データとその他の情報に関するデータとを有し、所定ビ
ットのワードの数が常に固定である音声パケットのデー
タを一時記憶保持する。データブロックナンバー検出手
段は、所定の順序に基づき、前記記憶手段から読み出さ
れた音声パケットのデータから、音声パケットに付され
る連続番号であるデータブロックナンバーを検出する。
第1欠落音声パケット検出手段は、前記データブロック
ナンバーに基づき、欠落した音声パケットを検出する。
クロック位相情報検出手段は、先入れ先出しの順序に基
づいて、前記記憶手段から読み出された音声パケットの
データから、互いに独立している映像信号のデータと音
声パケットのデータとの間で周波数及び位相の同期を取
る為に、映像信号を基準にした音声パケットのデータの
位置を保持しているクロック位相情報を検出する。サン
プリング周波数検出手段は、前記音声パケットに含まれ
るデータの音声信号に対するサンプリング周波数を検出
する。推定値生成手段は、前記記憶手段から読み出し可
能である音声パケットのデータに含まれるクロック位相
情報と前記サンプリング周波数とを用いて、前記読み出
された音声パケットに対するデータのクロック位相情報
の推定値を生成する。第2欠落音声パケット検出手段
は、前記推定値と前記クロック位相情報検出手段によっ
て検出されたクロック位相情報とに基づき、欠落した音
声パケットを検出する。補間データ生成手段は、前記第
1欠落音声パケット検出手段及び前記第2欠落音声パケ
ット検出手段の検出結果に基づき、欠落していた場合
は、前記記憶手段から読み出し可能である音声パケット
のデータを用いて、前記欠落した音声パケットに対応す
る補間データを生成する。補間データ挿入手段とは、前
記第1欠落音声パケット検出手段及び前記第2欠落音声
パケット検出手段の検出結果に基づき、欠落していた場
合は、前記欠落した音声パケットに相当する順番に基づ
いて前記補間データを出力し、欠落していなかった場合
は、前記音声パケットのデータを出力する。
【0023】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面を参照
しつつ詳述する。
【0024】図1は、本発明の音声パケット補間装置に
係る一実施例の構成図である。本実施例の説明を行う前
に、本実施例の装置が対応するシリアルディジタル信号
の伝送方式の仕様について説明する。その伝送方式は、
映像ディジタル信号と音声ディジタル信号をシリアルデ
ィジタル信号として伝送するためのものである。映像デ
ィジタル信号は、主信号として処理され、そして、音声
ディジタル信号は、その映像信号とは独立した補助信号
として処理される。音声形式については、AES3−1
991(ANSI S4.40-1991) の規定が準用される。本実
施例の装置は、この補助信号である音声ディジタル信号
に関するものである。本伝送方式は、制御パケットと音
声パケットの2つのパケットを使用する。
【0025】図5は、本伝送方式の制御パケットと音声
パケットのデータフォーマットを示す図である。図5
(a)にその制御パケットのデータフォーマット示す。
制御パケットは、簡単のため、図3(a)に示す従来例
のコンポーネントシステム時の制御パケットと同じ仕様
とする。したがって、制御パケットは、10ビットのワ
ード列からなり、ワード数は常に19ワード固定であ
る。なお、本実施例の制御パケットは、図3(a)に示
す従来例のコンポーネントシステム時の制御パケットと
同じ仕様としたが、必ずしもこれに限らず、少なくと
も、音声パケットの音声データに対するサンプリング周
波数に関するワードを含んだ制御パケットであれば良
い。
【0026】図5(b)に本伝送方式の音声パケットの
データフォーマットを示す。即ち、音声パケットは10
ビットのワード列からなり、常に、ワード数は21固定
である。ANCデータフラグ(ADF)は、3つのワー
ド(000h, 3FFh, 3FFh)からなる。データID(DI
D)は、音声パケットが、音声グループ1、2、3また
は4のどの音声グループに属するかを示す。データブロ
ックナンバー(DBN)は、音声グループの音声ディジ
タルデータを音声パケットに小分けする際に、同じ音声
グループに属する音声パケットに対して付された連続番
号であって、1から255の範囲で周期的に変化する数
値が割り当てられる。データカウント(DC)は、ユー
ザーデータのワード数を表すものである。ユーザーデー
タとは、3ワードからなるサブフレーム(AD1、AD
2、AD3又はAD4)、又は、クロック位相情報(P
I)のことである。サブフレーム(AD1、AD2、A
D3又はAD4)には、音声ディジタルデータに関する
データが割り当てられる。音声ディジタルデータのクロ
ック位相情報(PI)は、音声パケットとは別に独立し
ている映像信号と周波数及び位相の同期を取る為のもの
であり、その映像信号を基準にして設定されるクロック
位相情報のことである。チェックサム(CS)は、音声
パケットの誤り検出符号が割り当てられる。ここで、本
実施例の装置が対応するシリアルディジタル信号の伝送
方式の仕様に対する必要条件は、音声パケットが、デー
タブロックナンバー(DBN)、クロック位相情報(P
I)及びチェックサム(CS)を含んでいることであ
る。
【0027】次に、本実施例の構成を図1を用いて説明
する。即ち、バッファメモリ1は、音声パケットを一時
記憶保持するためのものである。CS誤り検出回路2
は、音声パケットのチェックサム(CS)により、誤り
のある音声パケットを検出するものである。データブロ
ックナンバー検出回路3は、音声パケットのデータから
データブロックナンバー(DBN)を検出するものであ
る。クロック位相情報検出回路4は、音声パケットのデ
ータからクロック位相情報(PI)を検出するものであ
る。サンプリング周波数検出回路5は、制御パケットの
RATEから音声パケットに含まれる音声ディジタルデ
ータのサンプリング周波数を検出するものである。推定
値生成回路6は、バッファメモリ1から読み出される音
声パケットに対するクロック位相情報の推定値を生成す
るものである。制御回路7は、補間制御を行うものであ
る。補間データ生成回路8は、補間を必要とする音声パ
ケットに対応する音声パケットの補間データを生成する
ものである。置換挿入回路9は、制御回路7の制御によ
り、バッファメモリ1から入力する音声パケットか、又
は、補間データ生成回路8から入力する補間データのど
ちらか一方を出力するものである。遅延回路10は、置
換挿入回路9から入力された音声パケットを1音声パケ
ット分遅延するものである。
【0028】次に、本実施例の動作について説明する。
【0029】制御パケットは、各フィールドにつき1
回、フィールドの最初にサンプリング周波数検出回路5
に入力される。サンプリング周波数検出回路5は、その
制御パケットのRATEからサンプリング周波数の値を
検出し、推定値生成回路6に出力する。推定値生成回路
6は、次のサンプリング周波数の値が入力されるまで、
そのサンプリング周波数を記憶保持する。
【0030】本実施例の装置に入力される音声パケット
は、まず、バッファメモリ1に入力され、そこで一時的
に記憶保持される。バッファメモリ1は、複数個の音声
パケットを記憶保持しており、その入出力順序は先入れ
先出しによる。ところで、何らかの原因により、音声パ
ケットがバッファメモリ1に入力されないで、伝送の途
中で欠落してしまう場合がある。以後、この欠落した音
声パケットのことを欠落音声パケットという。
【0031】バッファメモリ1は、制御回路7の制御信
号に従って、CS誤り検出回路2、データブロックナン
バー検出回路3及びクロック位相情報検出回路4に、バ
ッファメモリ1に一番最初に入力された音声パケットの
データを出力する。
【0032】CS誤り検出回路2は、バッファメモリ1
から出力された音声パケットのデータが入力されると、
チェックサム(CS)を用いて、その音声パケットの誤
り検出を行う。誤りが検出された場合、その音声パケッ
トに対する補間が必要であるため、CS誤り検出回路2
は、制御回路7に誤り発生の信号を出力する。
【0033】データブロックナンバー検出回路3は、バ
ッファメモリ1から出力された音声パケットのデータが
入力されると、データブロックナンバー(DBN)を検
出する。その検出と平行して、データブロックナンバー
検出回路3は、遅延回路10から入力される前記音声パ
ケットの1つ前の音声パケットのデータブロックナンバ
ー(DBN)の検出も行う。データブロックナンバー検
出回路3は、前記2つのデータブロックナンバー(DB
N)に基づいて、欠落音声パケットの検出を行い、検出
された場合、その旨を通知する欠落信号を制御回路7に
出力する。
【0034】ここで、データブロックナンバー(DB
N)は、同一音声グループの音声ディジタルデータを音
声パケットに小分けする際に、同じ音声グループに属す
る音声パケットに対して付された連続番号であり、1か
ら255の範囲で周期的に変化する数値である。音声パ
ケットは、データブロックナンバー(DBN)が付与さ
れた順番に従い送信される。そこで、例えば、遅延回路
10からデータブロックナンバー検出回路3に入力され
た音声パケットのDBNが5である場合、バッファメモ
リ1からデータブロックナンバー検出回路3に入力され
る音声パケットのDBNは、エラーが発生しなければ6
である。もし、この場合、バッファメモリ1からデータ
ブロックナンバー検出回路3に入力される音声パケット
のDBNが7であるとすれば、DBNが6である音声パ
ケットが欠落していることが検出される。この様に、デ
ータブロックナンバー(DBN)を用いることにより、
欠落音声パケットの検出が可能となる。
【0035】クロック位相情報検出回路4は、バッファ
メモリ1から出力された音声パケットのデータが入力さ
れると、そのデータからクロック位相情報(PI)を検
出して、制御回路7に出力する。
【0036】そのクロック位相情報(PI)を出力する
為の処理と平行して、推定値生成回路6は、遅延回路1
0から入力される音声パケットのクロック位相情報(P
I)の検出を行う。
【0037】ここで、クロック位相情報(PI)は、主
信号である映像信号の1フィールド分(ブランキング期
間含む)を一種の座標に見立て、映像信号のクロック周
波数を用いて、その座標上のどの位置に音声信号が存在
するかを表すものである。そこで、説明のために、音声
パケットは固定長ではないが、SMPTE 259Mのコンポーネ
ントシステムの場合を例にして、主信号である映像信号
のクロック周波数Tが27MHzであり、補助信号であ
る音声信号のサンプリング周波数が48kHzであると
すると、連続して伝送される2つの音声パケットの間隔
は、このクロック位相情報(PI)の値で表すと、{映
像信号のクロック周波数T/音声信号のサンプリング周
波数}により、562又は563となる。また、この場
合のクロック位相情報(PI)の範囲は0から1715
になる。そこで、もし遅延回路10から推定値生成回路
6に入力される音声パケットのクロック位相情報(P
I)の値が100であるとすれば、バッファメモリ1か
らクロック位相情報検出回路4に入力される音声パケッ
トのクロック位相情報(PI)の値は、662又は66
3のどちらかであると推定される。
【0038】上述の如く、推定値生成回路6は、遅延回
路10から入力した音声パケットのクロック位相情報
(PI)と記憶保持しているサンプリング周波数に基づ
き、バッファメモリ1からクロック位相情報検出回路4
に入力される音声パケットのデータのクロック位相情報
(PI)に対応するクロック位相情報の推定値を生成す
る。そして、推定値生成回路6は、制御回路7と補間デ
ータ生成回路8に、その生成した推定値を出力する。
【0039】なお、クロック位相情報検出回路4が検出
したクロック位相情報(PI)と推定値生成回路6が生
成した推定値とを比較した場合において、両者の差が大
きい場合、音声パケットが欠落したか、又は、そのクロ
ック位相情報(PI)に誤りが発生したかのいずれかの
不具合が発生したと考えられる。そして、その両者の差
が、ほぼ1つの音声パケット分の差であった場合、1つ
の音声パケットが欠落したと推定することができる。し
たがって、推定値生成回路6は、欠落音声パケット検出
とクロック位相情報(PI)誤り検出の両方の検出機能
を有する。
【0040】制御回路7は、CS誤り検出回路2、デー
タブロックナンバー検出回路3、そして、クロック位相
情報検出回路4及び推定値生成回路6から入力される信
号に基づき、補間の制御を行う。
【0041】制御回路7は、CS誤り検出回路2から入
力した誤り発生信号により、補間要求を受信した場合、
バッファメモリ1から置換挿入回路9に音声パケットを
出力させる。この出力の時点で、制御回路7は、バッフ
ァメモリ1にその音声パケットのデータを消去させる。
そして、制御回路7は、補間データ生成回路8を制御
し、バッファメモリ1から出力された前記音声パケット
に対応する補間データを生成させて、置換挿入回路9に
出力させる。補間データ生成回路8は、制御回路7の制
御に従い、遅延回路10から入力された音声パケットを
用いて、バッファメモリ1から出力された音声パケット
に対応する補間データの生成を行う。置換挿入回路9
は、制御回路7の制御に従って、バッファメモリ1から
入力した音声パケットは出力せずに、補間データ生成回
路8から入力した補間データを出力する。
【0042】制御回路7は、データブロックナンバー検
出回路3から入力した欠落信号により、欠落音声パケッ
トの検出の通知を受信した場合、及び/又は、クロック
位相情報検出回路4から入力したクロック位相情報(P
I)及び推定値生成回路6から入力した推定値により、
欠落音声パケットを検出した場合、その検出のもとにな
ったバッファメモリ1で記憶保持されている音声パケッ
トの出力を1音声パケット分遅らせる。その間に、制御
回路7は、補間データ生成回路8を制御し、前記欠落音
声パケットに対応する補間データを生成させて、置換挿
入回路9に出力させる。補間データ生成回路8は、制御
回路7の制御に従い、遅延回路10から入力した音声パ
ケットを用いて、前記欠落音声パケットに対応する補間
データの生成を行う。置換挿入回路9は、制御回路7の
制御に従って、補間データ生成回路8で生成された補間
データを出力する。
【0043】その補間データ出力の後、バッファメモリ
1からの出力を1音声パケット分遅らされた音声パケッ
トに対し、CS誤り検出回路2による補間要求がない場
合、制御回路7は、その音声パケットをバッファメモリ
1から置換挿入回路9に出力させる。この出力時点で、
制御回路7は、バッファメモリ1にその音声パケットの
データを消去させる。そして、制御回路7は、置換挿入
回路9から遅延回路10にその音声パケットを出力させ
る。前記補間データ出力の後、バッファメモリ1からの
出力を1音声パケット分遅らされた音声パケットに対
し、CS誤り検出回路2による補間要求がある場合、制
御回路7は、その音声パケットをバッファメモリ1から
置換挿入回路9に出力させる。この出力の時点で、制御
回路7は、バッファメモリ1にその音声パケットのデー
タを消去させる。そして、制御回路7は、補間データ生
成回路8を制御し、バッファメモリ1から出力された音
声パケットに対応する補間データを生成させて、置換挿
入回路9に出力させる。補間データ生成回路8は、制御
回路7の制御に従い、遅延回路10から入力した音声パ
ケットを用いて、バッファメモリ1から出力された音声
パケットに対応する補間データの生成を行う。置換挿入
回路9は、制御回路7の制御に従って、バッファメモリ
1から入力した音声パケットは出力せずに、補間データ
生成回路8から入力した補間データを出力する。
【0044】制御回路7は、CS誤り検出回路2、デー
タブロックナンバー検出回路3、そして、クロック位相
情報検出回路4及び推定値生成回路6から入力される信
号に基づき、音声パケットの補間は不要であるとする場
合、バッファメモリ1から置換挿入回路9に音声パケッ
トを出力させる。この出力の時点で、制御回路7は、バ
ッファメモリ1にその音声パケットのデータを消去させ
る。そして、制御回路7は、置換挿入回路9から遅延回
路10にその音声パケットを出力させる。
【0045】なお、本実施例では、補間データ生成回路
8は、補間すべき音声パケットに対応する補間データの
生成を行うとしたが、これをより限定して、補間すべき
音声パケットの音声データに対応する補間データを生成
するものとしても良い。あるいは、補間すべき音声パケ
ットのクロック位相情報(PI)に対応する補間データ
を生成するものとしても良い。
【0046】また、本実施例では、制御パケットのRA
TEを用いてサンプリング周波数を検出したが、必ずし
もこれに限らず、音声パケットのクロック位相情報(P
I)を用いて、音声のサンプリング周波数を(562又
は563ならば48kHzのように)推定してもよい。
この方法の場合、サンプリング周波数検出回路5が、制
御パケットではなく、遅延回路10又はバッファメモリ
1から音声パケットを入力する構成にして、その音声パ
ケットのクロック位相情報(PI)を用いて、サンプリ
ング周波数を推定するようにしても良い。
【0047】また、本実施例では、データブロックナン
バー検出回路3が、データブロックナンバー検出手段と
請求項1の欠落音声パケット検出手段若しくは第1欠落
音声パケット検出手段とを備えているものとしたが、必
ずしもこの構成に限らず、データブロックナンバー検出
回路3がデータブロックナンバー検出手段を備え、制御
回路7が請求項1の欠落音声パケット検出手段若しくは
第1欠落音声パケット検出手段を備えているとしてもよ
い。ただし、この場合、遅延回路10からデータブロッ
クナンバー検出回路3に入力されている信号線は、デー
タブロックナンバー検出回路3ではなく、制御回路7に
入力される必要がある。
【0048】また、本実施例は、欠落音声パケット検出
のため、データブロックナンバー検出回路3が、遅延回
路10から1つ前の音声パケットを読み込む構成とした
が、必ずしもこの構成に限らず、データブロックナンバ
ー検出回路3(請求項1の欠落音声パケット検出手段又
は第1欠落音声パケット検出手段)が、最新のデータブ
ロックナンバー(DBN)に更新し、そして、それを記
憶する手段を備えている構成としても良い。この場合、
遅延回路10からデータブロックナンバー検出回路3に
入力されている信号線は不要である。
【0049】また、本実施例では、記憶手段をバッファ
メモリ1と遅延回路10の2つのブロックに分離し、処
理中の音声パケット以後の音声パケットの読み出しはバ
ッファメモリ1からとし、処理中の音声パケットより1
つ前の音声パケットの読み出しは遅延回路10からとし
たが、必ずしもこの構成に限らず、図2の如く、遅延回
路は遅延メモリとしてバッファメモリ1に含まれるもと
し、前記いずれの場合もバッファメモリ1から音声パケ
ットを読み出すものとしても良い。ただしこの場合、先
入れ先出しの順序で読み出された音声パケットを、読み
出しの後でも参照することが出来るようにするため、先
入れ先出しの順序は維持した上で、バッファメモリ1に
記憶されている音声パケットに対する消去のタイミング
を遅延することが必要となる。
【0050】また、本実施例では、補間のために参照さ
れる音声パケットを、処理中の音声パケットより1つ前
の音声パケットに限定したが、図2の構成では、必ずし
もこれに限らず、処理中の音声パケットより前の複数の
音声パケット及び/又は処理中の音声パケット以後の複
数の音声パケットを補間のために参照するものとしても
良い。
【0051】また、本実施例では、本実施例の装置が対
応するシリアルディジタル信号の伝送方式の音声パケッ
トは、データブロックナンバー(DBN)、クロック位
相情報(PI)及びチェックサム(CS)を含むパケッ
トであるとしたが、必ずしもこれに限らず、クロック位
相情報(PI)またはデータブロックナンバー(DB
N)及びチェックサム(CS)を含むパケットであると
してもよい。要するに、本発明の装置が対応するシリア
ルディジタル伝送方式の音声パケットは、固定長である
か又は可変長であっても伝送時の取り決めにより固定長
として扱われ、そして、クロック位相情報(PI)及び
/又はデータブロックナンバー(DBN)のワードを含
んだパケットであればよい。
【0052】従って、データブロックナンバー(DB
N)及び/又はクロック位相情報(PI)を含んだ固定
長の音声パケットに限らず、SMPTE 259Mのシリアルディ
ジタル信号の伝送方式であっても、サブフレームのワー
ド数を固定にすることで、その音声パケットを固定にす
れば、データブロックナンバー(DBN)を用いた欠落
音声パケットの補間が可能となる。更に、そのユーザー
データに、図5(b)の如く、固定長のクロック位相情
報(PI)を付加すれば、データブロックナンバー(D
BN)及びクロック位相情報(PI)を用いた欠落音声
パケットの補間が可能となる。
【0053】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
では、音声パケットの誤り又は欠落が発生した場合、補
間データによりその音声パケットの置換又は挿入を行う
ことが可能であり、音声パケットの誤り又は欠落が発生
しても、補正されたノイズのない良好な音楽信号を再生
することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の音声パケット補間装置にかか
る一実施例の構成図である。
【図2】図2は、本発明の音声パケット補間装置にかか
る別の実施例の構成図である。
【図3】図3は、従来のシリアルディジタル信号の伝送
方式におけるパケットのデータフォーマットを示す図で
あり、(a)は制御パケット、(b)は音声パケット、
そして、(c)は付加パケットのデータフォーマットを
示す図である。
【図4】図4(a)は、図3(b)の音声パケットのサ
ブフレームAD1又はAD2の30ビットのビットアド
レスの内容を示す図であり、図4(b)は、図3(c)
の付加パケットのAUXの10ビットのビットアドレス
の内容を示す図である。
【図5】図5は、本実施例の装置が対応するシリアルデ
ィジタル信号の伝送方式におけるパケットのデータフォ
ーマットを示す図であり、(a)は制御パケット、そし
て、(b)は音声パケットのデータフォーマットを示す
図である。
【符号の説明】
1 バッファメモリ…記憶手段 2 CS誤り検出回路 3 データブロックナンバー検出回路…データブロッ
クナンバー検出手段、請求項1の欠落音声パケット検出
手段、第1欠落音声パケット検出手段 4 クロック位相情報検出回路…クロック位相情報検
出手段 5 サンプリング周波数検出回路…サンプリング周波
数検出手段 6 推定値生成回路…推定値生成手段 7 制御回路…請求項2の欠落パケット検出手段、第
2欠落音声パケット検出手段 8 補間データ生成回路…補間データ生成手段 9 置換挿入回路…補間データ挿入手段 10 遅延回路…記憶手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声データとその他の情報に関するデー
    タとを有し、所定ビットのワードの数が常に固定である
    音声パケットのデータを一時記憶保持する記憶手段と、 所定の順序に基づいて、前記記憶手段から読み出された
    音声パケットのデータから、音声パケットに付される連
    続番号であるデータブロックナンバーを検出するデータ
    ブロックナンバー検出手段と、 前記データブロックナンバーに基づき、欠落した音声パ
    ケットを検出する欠落音声パケット検出手段と、 前記欠落音声パケット検出手段の検出結果に基づき、欠
    落していた場合は、前記記憶手段から読み出し可能であ
    る音声パケットのデータを用いて、前記欠落した音声パ
    ケットに対応する補間データを生成する補間データ生成
    手段と、 前記欠落音声パケット検出手段の検出結果に基づき、欠
    落していた場合は、前記欠落した音声パケットに相当す
    る順番に基づいて前記補間データを出力し、欠落してい
    なかった場合は、前記音声パケットのデータを出力する
    補間データ挿入手段とを備えたことを特徴とする音声パ
    ケット補間装置。
  2. 【請求項2】 音声データとその他の情報に関するデー
    タとを有し、所定ビットのワードの数が常に固定である
    音声パケットのデータを一時記憶保持する記憶手段と、 先入れ先出しの順序に基づいて、前記記憶手段から読み
    出された音声パケットのデータから、互いに独立してい
    る映像信号のデータと音声パケットのデータとの間で周
    波数及び位相の同期を取るために、映像信号を基準にし
    た音声パケットのデータの位置を保持しているクロック
    位相情報を検出するクロック位相情報検出手段と、 前記音声パケットに含まれるデータの音声信号に対する
    サンプリング周波数を検出するサンプリング周波数検出
    手段と、 前記記憶手段から読み出し可能である音声パケットのデ
    ータに含まれるクロック位相情報と前記サンプリング周
    波数とを用いて、前記読み出された音声パケットに対す
    るデータのクロック位相情報の推定値を生成する推定値
    生成手段と、 前記推定値と前記クロック位相情報検出手段により検出
    されたクロック位相情報とに基づき、欠落した音声パケ
    ットを検出する欠落音声パケット検出手段と、 前記欠落音声パケット検出手段の検出結果に基づき、欠
    落していた場合は、前記記憶手段から読み出し可能であ
    る音声パケットのデータを用いて、前記欠落した音声パ
    ケットに対応する補間データを生成する補間データ生成
    手段と、 前記欠落音声パケット検出手段の検出結果に基づき、欠
    落していた場合は、前記欠落した音声パケットに相当す
    る順番に基づいて前記補間データを出力し、欠落してい
    なかった場合は、前記音声パケットのデータを出力する
    補間データ挿入手段とを備えたことを特徴とする音声パ
    ケット補間装置。
  3. 【請求項3】 音声データとその他の情報に関するデー
    タとを有し、所定ビットのワードの数が常に固定である
    音声パケットのデータを一時記憶保持する記憶手段と、 所定の順序に基づいて、前記記憶手段から読み出された
    音声パケットのデータから、音声パケットに付される連
    続番号であるデータブロックナンバーを検出するデータ
    ブロックナンバー検出手段と、 前記データブロックナンバーに基づき、欠落した音声パ
    ケットを検出する第1欠落音声パケット検出手段と、 先入れ先出しの順序に基づいて、前記記憶手段から読み
    出された音声パケットのデータから、互いに独立してい
    る映像信号のデータと音声パケットのデータとの間で周
    波数及び位相の同期を取るために、映像信号を基準にし
    た音声パケットのデータの位置を保持しているクロック
    位相情報を検出するクロック位相情報検出手段と、 前記音声パケットに含まれるデータの音声信号に対する
    サンプリング周波数を検出するサンプリング周波数検出
    手段と、 前記記憶手段から読み出し可能である音声パケットのデ
    ータに含まれるクロック位相情報と前記サンプリング周
    波数とを用いて、前記読み出された音声パケットに対す
    るデータのクロック位相情報の推定値を生成する推定値
    生成手段と、 前記推定値と前記クロック位相情報検出手段により検出
    されたクロック位相情報とに基づき、欠落した音声パケ
    ットを検出する第2欠落音声パケット検出手段と、 前記第1欠落音声パケット検出手段及び前記第2欠落音
    声パケット検出手段の検出結果に基づき、欠落していた
    場合は、前記記憶手段から読み出し可能である音声パケ
    ットのデータを用いて、前記欠落した音声パケットに対
    応する補間データを生成する補間データ生成手段と、 前記第1欠落音声パケット検出手段及び前記第2欠落音
    声パケット検出手段の検出結果に基づき、欠落していた
    場合は、前記欠落した音声パケットに相当する順番に基
    づいて前記補間データを出力し、欠落していなかった場
    合は、前記音声パケットのデータを出力する補間データ
    挿入手段とを備えたことを特徴とする音声パケット補間
    装置。
  4. 【請求項4】 前記補間データ生成手段は、前記音声パ
    ケットのデータに含まれる音声データを用いて、前記欠
    落した音声パケットのデータに含まれる音声データに対
    応する補間データを生成することを特徴とする請求項
    1、2又は3記載の音声パケット補間装置。
  5. 【請求項5】 前記補間データ生成手段は、前記音声パ
    ケットのデータに含まれるクロック位相情報のデータを
    用いて、前記欠落した音声パケットのデータに含まれる
    クロック位相情報のデータに対応する補間データを生成
    することを特徴とする請求項1、2又は3記載の音声パ
    ケット補間装置。
  6. 【請求項6】 前記サンプリング周波数検出手段は、音
    声パケットの音声信号に対するサンプリング周波数のデ
    ータを含んだ制御パケットを用いて、音声信号のサンプ
    リング周波数を検出することを特徴とする請求項2又は
    3記載の音声パケット補間装置。
  7. 【請求項7】 前記サンプリング周波数検出手段は、前
    記記憶手段から読み出し可能な音声パケットのクロック
    位相情報を用いて、音声信号のサンプリング周波数を検
    出することを特徴とする請求項2又は3記載の音声パケ
    ット補間装置。
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