JPH08255789A - 処理装置及び処理方法 - Google Patents

処理装置及び処理方法

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JPH08255789A
JPH08255789A JP7083207A JP8320795A JPH08255789A JP H08255789 A JPH08255789 A JP H08255789A JP 7083207 A JP7083207 A JP 7083207A JP 8320795 A JP8320795 A JP 8320795A JP H08255789 A JPH08255789 A JP H08255789A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理液のミストによる基板及び処理容器の汚
染を防止して歩留まりの向上を図り、また、蓋体の開放
を容易にしてスループットの向上を図る。 【構成】 基板Gを吸着保持するスピンチャック10の
上部及び外周部を回転カップ12にて包囲し、この回転
カップ12の開口部12aに蓋体16を開閉可能に被着
する。スピンチャック10の下方近傍位置にはスピンチ
ャック10と共に昇降可能な取付部材34を取付け、こ
の取付部材34にN2ガス供給ノズル36を取付ける。
これにより、レジスト液供給ノズル50から基板G上に
滴下されたレジスト液Bを、スピンチャック10及び回
転カップ12の回転により拡散し、レジスト膜を整えた
後、N2ガス供給ノズル36から回転カップ12内に供
給されるN2ガスによって飛散したレジスト液のミスト
を排除することができる。また、回転カップ12内の減
圧状態を解除して蓋体16の開放を容易にすることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばレジスト膜の
ような溶剤による液状塗布膜を、LCD基板等の基板上
やこの上に形成された層の上に形成するための処理装置
及び処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体技術の分野では、LCD
基板の上に形成された半導体層、絶縁体層、電極層を選
択的に所定のパターンにエッチングする場合に、半導体
ウエハの場合と同様にパターン部のマスキングとして層
の表面にレジスト膜を形成することが行われている。
【0003】例えば、レジスト膜の形成方法として、角
形のLCD基板(以下に基板という)を、処理容器内に
配設される載置台上に載置固定した状態で、処理容器の
開口部を蓋体で閉止して、処理容器と載置台を回転さ
せ、例えば、この基板上面の中心部に溶剤と感光性樹脂
とからなるレジスト液を滴下し、そのレジスト液を基板
の回転力と遠心力とにより基板中心部から周縁部に向け
て放射状に拡散させて塗布する処理方法が知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の処理方法においては、レジスト液が基板の中心
位置から周縁部に向けて拡散していく過程において、レ
ジスト液中の溶剤が蒸発し、また、基板は、中心位置よ
りも外周部で周速がはるかに増加するので、レジスト液
の飛散する量が多い。そのため、飛散したレジスト液が
基板の角部裏面等や処理容器に付着して、基板及び処理
容器を汚染するばかりか、その後乾燥してパーティクル
の発生原因となり、歩留まりの低下を招くという問題が
あった。また、回転処理により処理容器内が負圧となる
ため、処理後に蓋体の開放に大きな力を要するので、蓋
体の開放に慎重にならざるを得ず、そのためスループッ
トの低下を招くという問題もあった。
【0005】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、処理工程で発生する処理液のミストによる基板及び
処理容器の汚染を防止して、歩留まりの向上を図り、ま
た、蓋体の開放を容易にしてスループットの向上を図れ
るようにした処理装置及び処理方法を提供することを目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の処理装置は、基板の一面を上に向
けて支持し、かつ、基板の一面に垂直な軸を中心として
基板を回転させると共に、垂直方向に移動可能な保持手
段と、 上記基板を包囲するカップ状をなし、かつ、そ
の底部側部に排気孔を有して保持手段と共に回転する処
理容器と、 上記処理容器の開口部を閉止し、処理容器
と共に回転する蓋体と、 上記処理容器内に出没可能な
不活性ガス供給手段と、 上記基板に塗布液を供給する
塗布液供給手段と、を具備することを特徴とするもので
ある(請求項1)。
【0007】また、この発明の第2の処理装置は、基板
の一面を上に向けて支持し、かつ、基板の一面に垂直な
軸を中心として基板を回転させると共に、垂直方向に移
動可能な保持手段と、 上記基板を包囲するカップ状を
なし、かつ、その底部側部に排気孔を有して保持手段と
共に回転する処理容器と、 上記処理容器の開口部を閉
止し、処理容器と共に回転する蓋体と、 上記処理容器
内に出没可能な不活性ガス供給手段と、 上記処理容器
内に出没可能な容器洗浄手段と、 上記基板に塗布液を
供給する塗布液供給手段と、を具備することを特徴とす
るものである(請求項2)。
【0008】この発明の処理装置において、上記不活性
ガス供給手段と容器洗浄手段とを、保持手段に垂直方向
のみ連動可能な取付部材に取付ける方が好ましい(請求
項3)。
【0009】また、上記不活性が供給手段は、処理容器
内に出没可能なものであれば、その形態は任意であって
も差し支えないが、好ましくは不活性ガス供給手段を、
中空円環状本体の外周面に適宜間隔をおいて多数の小孔
を設けた環状ノズルにて形成する方がよい(請求項
4)。
【0010】また、上記容器洗浄手段を、処理容器の底
面に向って洗浄液を噴射する底面洗浄ノズル体と、処理
容器の内側面に向って洗浄液を噴射する側面洗浄ノズル
体と、処理容器と蓋体の当接部及び蓋体の下面に向って
洗浄液を噴射する蓋体洗浄ノズル体とで構成する方が好
ましい(請求項5)。
【0011】一方、この発明の第1の処理方法は、処理
容器内に収容される基板を、処理容器と共に回転させる
と共に、基板一面上に処理液を供給して、塗布膜を形成
する方法を前提とし、上記基板に、処理液を供給し、回
転させて、基板の一面に拡散させる工程と、 上記処理
容器に蓋体を閉止して、基板を処理容器内に封入する工
程と、 上記蓋体が閉止された処理容器及び基板を回転
させて、塗布膜の膜厚を整える工程と、 回転が停止さ
れた上記処理容器内に不活性ガスを供給する工程と、を
有することを特徴とするものである(請求項6)。
【0012】また、この発明の第2の処理方法は、上記
第1の処理方法と同様に、処理容器内に収容される基板
を、処理容器と共に回転させると共に、基板一面上に処
理液を供給して、塗布膜を形成する方法を前提とし、上
記基板に、処理液を供給し、回転させて、基板の一面に
拡散させる工程と、 上記処理容器に蓋体を閉止して、
基板を処理容器内に封入する工程と、 上記蓋体が閉止
された処理容器及び基板を回転させて、塗布膜の膜厚を
整える工程と、 回転が停止された上記処理容器内に不
活性ガスを供給する工程と、 上記蓋体を開放し、上記
処理容器から基板を搬出する工程と、 必要に応じて上
記処理容器に蓋体を閉止した状態で、処理容器の底面、
内側面かつ処理容器と蓋体の当接部及び蓋体の下面に洗
浄液を噴射する工程と、を有することを特徴とするもの
である(請求項7)。
【0013】この発明の処理方法において、処理容器内
に不活性ガスを供給する場合、不活性ガスを中心側から
放射状に供給する方が好ましい(請求項8)。不活性ガ
スとしては、例えば窒素(N2)ガスあるいはアルゴン
(Ar)ガス等を使用することができる。
【0014】
【作用】上記技術的手段によるこの発明によれば、基板
の一面上に処理液を供給し、回転させて、基板の一面に
拡散させ、そして、処理容器に蓋体を閉止して、基板を
処理容器内に封入した後、蓋体が閉止された処理容器及
び基板を回転させて、塗布膜の膜厚を整える。その後、
処理容器内に不活性ガスを供給することにより、処理容
器内に飛散する処理液のミストを排除すると共に、処理
容器内の減圧を解除することができる。これにより、処
理中に発生する処理液のミストの基板及び処理容器への
付着を抑制することができる。また、処理容器内の減圧
を解除することで、蓋体の開放を容易にすることができ
る。
【0015】また、必要に応じて例えば定期的に蓋体を
閉止した状態で処理容器内に洗浄液を噴射することによ
り、処理容器の底面、側面、処理容器と蓋体の当接部及
び蓋体の下面に付着した処理液やパーティクル等を洗浄
除去することができる。
【0016】
【実施例】以下にこの発明の実施例を添付図面に基いて
詳細に説明する。ここでは、この発明の処理装置及び処
理方法をLCD(液晶表示)基板(ガラス基板)のレジ
スト膜の形成装置及び形成方法に適用した場合について
説明する。
【0017】上記塗布膜形成装置は、図1に示すよう
に、被処理体である角形状の基板、例えばLCD基板G
(以下に基板という)を水平状態に真空によって吸着保
持する保持手段例えばスピンチャック10と、このスピ
ンチャック10の上部及び外周部を包囲する処理室11
を有する上方部が開口したカップ状の処理容器12(以
下に回転カップという)と、回転カップ12の開口部1
2aに閉止可能に被着(着脱)される蓋体16と、この
蓋体16の下方に水平状に垂設され基板Gの外周縁より
外方へ突出する平板状の整流板13と、処理容器12の
外周側を包囲する上方が開口したカップ状の固定容器1
4(以下にドレンカップという)と、このドレンカップ
14の開口部に閉止可能に被着(着脱)される固定蓋体
15と、蓋体16と固定蓋体15を閉止位置と待機位置
に移動する蓋体移動手段であるロボットアーム20と、
スピンチャック10と回転カップ12を回転する手段で
ある駆動モータ21と、上記スピンチャック10の上方
位置に移動可能に構成される処理液の溶剤(溶媒)Aの
供給ノズル40(溶剤供給手段)と処理液例えばレジス
ト液Bの供給ノズル50(処理液供給手段)とを近接さ
せて一体に取り付けた噴頭60と、この噴頭60を把持
して噴頭待機位置と基板上方位置間で移動させる移動手
段であるノズル移動機構70とを有する。
【0018】この場合、ノズル40,50からの溶剤供
給路及びレジスト液供給路のそれぞれには、中を流れる
溶剤A及びレジスト液Bを予め設定された温度(例えば
23℃)に設定するための温度調整液Cを循環供給する
温度調整機構61が設けられている。また、上記スピン
チャック10の下方近傍位置にはスピンチャック10と
の間にベアリング34aを介してスピンチャック10と
共に昇降可能な取付部材34が取り付けられており、こ
の取付部材34に、回転カップ12の洗浄ノズル35
(容器洗浄手段)と、不活性ガス例えば窒素(N2)ガ
スの供給ノズル36(不活性ガス供給手段)が取り付け
られている。
【0019】上記スピンチャック10は例えばポリエー
テル・エーテル・ケトン(PEEK)製の耐熱性合成樹
脂性部材にて形成され、予め設定されたプログラムに基
いて駆動し、回転速度を可変できる駆動モータ21の駆
動によって回転される回転軸22を介して水平方向に回
転(自転)可能になっており、また回転軸22に連結さ
れる昇降シリンダ23の駆動によって上下方向に移動し
得るようになっている。この場合、回転軸22は、固定
カラー24の内周面にベアリング25aを介して回転可
能に装着される回転内筒26aの内周面に嵌着されるス
プライン軸受27に摺動可能に連結されている。スプラ
イン軸受27には従動プーリ28aが装着されており、
従動プーリ28aには駆動モータ21の駆動軸21aに
装着された駆動プーリ21bとの間にベルト29aが掛
け渡されている。したがって、駆動モータ21の駆動に
よってベルト29aを介して回転軸22が回転してスピ
ンチャック10が回転される。また、回転軸22の下部
側は図示しない筒体内に配設されており、筒体内におい
て回転軸22はバキュームシール部30を介して昇降シ
リンダ23に連結され、昇降シリンダ23の駆動によっ
て回転軸22が上下方向に移動し得るように構成されて
いる。なお、上記スピンチャック10は、図2の想像線
に示すように、支持腕部10aを延設し、その先端部に
係止ピン10bを突設し、この各係止ピン10bで基板
Gの各角部分を係止するように構成することもできる。
【0020】上記回転カップ12は例えばステンレス鋼
製部材にて形成され、上記固定カラー24の外周面にベ
アリング25bを介して装着される回転外筒26bの上
端部に固定される連結筒31を介して取付けられてお
り、回転カップ12の底部12bとスピンチャック10
の下面との間にはシール用のOリング32が介在されて
スピンチャック10が下降してOリング32と当接した
状態で気密が保持されるようになっている。また、回転
外筒26bに装着される従動プーリ28bと上記駆動モ
ータ21に装着される駆動プーリ21bに掛け渡される
ベルト29bによって駆動モータ21からの駆動が回転
カップ12に伝達されて回転カップ12が回転されるよ
うに構成されている。この場合、従動プーリ28bの直
径は上記回転軸22に装着された従動プーリ28aの直
径と同一に形成され、同一の駆動モータ21にベルト2
9a,29bが掛け渡されているので、回転カップ12
とスピンチャック10は同一回転する。なお、固定カラ
ー24と回転内筒26a及び回転外筒26bとの対向面
にはラビリンスシール部33が形成されて回転処理時に
下部の駆動系から回転カップ12内にごみが進入するの
を防止している(図3参照)。
【0021】また、回転カップ12は、側壁12cの内
面が上側に向って縮径されたテーパ面12eを形成して
なり、下部周辺部すなわち側壁12cの下部側の周方向
の適宜位置には排気孔12dが穿設されている。
【0022】回転カップ12の開口12aを閉止する蓋
体16の周辺下面には、回転カップ12との金属同士の
接触を避けるために例えばデルリン(商品名)製の当接
リング16aが固着されており、また、蓋体16の中央
部にはベアリング16bを介して上記ロボットアーム2
0にて支持される支持円柱19が取り付けられ、支持円
柱16の中央に空気導入口16cが設けられている。
【0023】このように蓋体16に空気導入口16cを
設け、回転カップ12に排気孔12dを設けることによ
り、回転カップ12の回転に伴って処理室11内が負圧
となって空気導入口16cから回転カップ12内に空気
が流れ、この空気が整流板13によって回転カップ12
の内側壁に沿って排気孔12dから排出されるので、レ
ジスト液のミストが基板Gに再付着するのを防止するこ
とができ、かつ、回転カップ12の回転時に処理室11
内が過剰な負圧になるのを防止することができる。
【0024】なお、上記空気導入口16cは支持円柱1
9に直接設けてもよく、あるいは支持円柱19に穿設さ
れた貫通孔内に貫挿されるパイプ部材にて形成すること
もできる。特に、空気導入口16cをパイプ部材にて形
成する場合には、使用する溶剤Aあるいはレジスト液B
の種類、乾燥性,粘性等の性状によってパイプ部材の孔
径を選択して使用することができる点で好ましい。
【0025】一方、上記ドレンカップ14の底部の外周
側には複数の排液口14aが同心円上に設けられ、この
排液口14aの内周側の適宜箇所(例えば周方向の4箇
所)には図示しない排気装置に接続する排気口14bが
設けられている。この場合、排液口14aは基板G及び
回転カップ12の回転方向(例えば時計方向)の接線方
向に開口されている。このように排液口14aを基板G
及び回転カップ12の回転方向の接線方向に設けた理由
は、基板G及び回転カップ12の回転に伴って飛散され
るレジスト液のミストを速やかに外部に排出するように
したためである。
【0026】また、固定蓋体15は支持円柱19に支持
されるステンレス鋼製部材にて形成されており、この固
定蓋体15の外周下面には、ドレンカップ14との金属
同士の接触を避けるためにデルリン(商品名)製のリン
グ状の当接部材15aが固着されている。また、固定蓋
体15の中心側の同心円上には複数の空気供給孔15b
が設けられている。
【0027】このように、固定蓋体15の中心側の同心
円上に複数の空気供給孔15aを設け、ドレンカップ1
4の底部に排気口14bを設けることにより、回転カッ
プ12の回転時に空気供給孔15aからドレンカップ1
4内に流れた空気が回転カップ12の外側壁に沿って流
れ、回転処理時に処理室11内で遠心力により飛散し排
気孔12dを通ってドレンカップ14内に流れ込んだミ
ストが回転カップ12の上部側へ舞い上がるのを防止し
て、排気口14bから外部に排出することができる。
【0028】上記蓋体16は回転処理時には回転カップ
12の開口部12aに固定されて一体に回転される必要
がある。そこで、図4に示すように当接リング16aの
下面に嵌合凹所17bを設け、この嵌合凹所17bを回
転カップ12の上部に突出する固定ピン17aに嵌合さ
せて蓋体16を回転カップ12に固定している。この場
合、固定ピン17aの頂部を球面状に形成することによ
り、嵌合凹所17bとの接触によって発生するごみを少
なくしている。なお、固定ピン17aは必ずしも回転カ
ップ側に突出する必要はなく、蓋体側に固定ピン17a
を突出させ、回転カップ側に嵌合凹所17bを設けても
よい。また、嵌合凹所17b内を図示しない吸引手段に
接続させて固定ピン17aと嵌合凹所17bとの接触に
よって発生するごみを外部に排出させるようにしてもよ
い。
【0029】上記蓋体16を開閉する場合には、図1に
想像線で示すように、蓋体16の上面に突設された膨隆
頭部18の下にロボットアーム20を挿入し、膨隆頭部
18に設けられた係止溝18aにロボットアーム20か
ら突出する係止ピン20aを係合させた後、ロボットア
ーム20を上下動させることによって行うことができ
る。なお、蓋体16を開放するときの膨隆頭部18の係
止溝18aとロボットアーム20の係止ピン20aとの
位置合せ、及び蓋体16を閉じるときの固定ピン17a
と嵌合凹所17bの位置合せは、サーボモータ等にて形
成される駆動モータ21の回転角を制御することによっ
て行うことができる。
【0030】上記実施例では、蓋体16と回転カップ1
2との固定を固定ピン17aと嵌合凹所17bの嵌合に
より行う場合について説明したが、必ずしもこのような
構造とする必要はなく、別途押圧機構を用いて蓋体16
を回転カップ12に固定すれば、蓋体16の開放時のご
みの発生や回転処理時の蓋体16のガタツキ等を防止す
ることができる。なお、上記固定蓋体15は蓋体16を
回転自在に支持する支持円柱19に固定されているの
で、蓋体16の開閉移動に伴って上下移動してドレンカ
ップ14の開口部を開閉することができる。
【0031】また、上記N2ガス供給ノズル36は、図
5に示すように、ドーナツ状の中空円環状のパイプにて
形成されるノズル本体36aと、このノズル本体36a
の外周面に適宜間隔をおいて穿設される多数の小孔36
bとからなる環状ノズルにて形成されている。このよう
に構成されるN2ガス供給ノズル36は、上記スピンチ
ャツク10と共に昇降する取付部材34に取り付けら
れ、固定カラー24を貫通するN2ガス供給チューブ3
6cを介して図示しないN2ガス供給源に接続されてい
る。そして、回転処理後のスピンチャック10の上昇と
共に上昇して回転カップ12の処理室11内に位置(露
呈)した際に、N2ガス供給源から供給されるN2ガスを
処理室11内に放射状に噴射して、処理室11内をN2
パージすると共に、処理室11内の負圧(減圧)状態を
解除して、以後の蓋体16の開放を容易に行えるように
してある。
【0032】また、上記N2ガス供給ノズル36と共に
取付部材34に取り付けられる洗浄ノズル35は、図3
及び図6に示すように、回転カップ12の底面に向って
傾斜する底面洗浄ノズル体35aと、回転カップ12の
内側面に向って水平状に突出する側面洗浄ノズル体35
bと、蓋体16の下面に向って傾斜する蓋体洗浄ノズル
体35cとで構成されている。これら、ノズル体35a
〜35cは、固定カラー24を貫通する洗浄液供給チュ
ーブ36dを介して図示しない洗浄液供給源に接続され
ている。この洗浄ノズル35によって回転カップ12の
洗浄を行う場合には、図6に示すように、まず、回転処
理後にスピンチャック10の上昇と共に上昇して各ノズ
ル体35a〜35cを回転カップ12の処理室11内に
位置(露呈)させ、次に、洗浄液供給源から供給される
洗浄液を各ノズル体35a〜35cから回転する回転カ
ップ12の底面、内側面及び蓋体16の下面(具体的に
は、蓋体16と回転カップ12の当接部及びその付近の
蓋体下面)に向って噴射させて、回転カップ12及び蓋
体16に付着するレジスト液やパーティクル等を洗浄し
除去することができる。この洗浄処理は所定枚数の基板
Gの処理を行った後、定期的に行えばよい。
【0033】一方、上記溶剤供給ノズル40は溶剤供給
路である溶剤供給チューブ41と開閉バルブ42を介し
て溶剤タンク43に接続されており、溶剤タンク43内
に供給される窒素(N2 )ガスの加圧を制御することに
よって溶剤タンク43内の溶剤Aが基板G上に所定時間
中所定量の溶剤Aの供給が可能となっている。
【0034】レジスト液供給ノズル50は、レジスト液
供給路であるレジスト液供給チューブ51を介してレジ
スト液Bを収容するレジスト液タンク52(処理液供給
源)に連通されている。このチューブ51には、サック
バックバルブ53、エアーオペレーションバルブ54、
レジスト液B中の気泡を分離除去するための気泡除去機
構55、フィルタ56及びベローズポンプ57が順次設
けられている。このベローズポンプ57は、駆動部によ
り制御された状態で伸縮可能となっており、所定量のレ
ジスト液Bをレジスト液供給ノズル50を介して基板G
の中心部に供給例えば滴下可能となっている。従来のレ
ジスト液Bの供給量より少量のレジスト液Bの供給量制
御を可能としている。この駆動部は、一端がベローズポ
ンプの一端に吸着されたねじと、このねじに螺合される
ナットとからなるボールねじ58と、このナットを回転
させることによりねじを直線動させるステッピングモー
タ59とにより構成されている。レジスト液供給ノズル
50の口径は、具体的には、500×600mmの基板
用の場合には、内径がφ0.5〜φ5mm、好ましくは
φ3mmに設定されている。このように、ノズルの径を
基板の寸法に応じて設定することにより、なるべく少量
のレジスト液Bをなるべく長い時間をかけて供給できる
ようになっている。供給時間が短いと膜厚の均一性が良
くなく、また長すぎるとレジスト液が基板の周縁部まで
いかなくなる。ここでなるべく少量とは、上記ノズルの
口径そしてレジスト液供給圧力に依存する。
【0035】上記のように構成されるレジスト液供給系
において、レジスト液の吐出時間はベローズポンプ57
のステッピングモータ59の駆動時間によって制御(制
御精度:±2msec)されるようになっている。ま
た、レジスト液の吐出量はベローズポンプ57の駆動動
作、例えば駆動時間並びに駆動速度と、レジスト液供給
路を開閉するためのエアーオペレーションバルブ54の
開閉動作(ON−OFF動作)によって設定されるよう
になっている。上記ベローズポンプ57の駆動時間の設
定及びエアーオペレーションバルブ54のON−OFF
動作は、予め設定されたプログラムに基いてコンピュー
タの作用で自動的に制御される。
【0036】レジスト液Bの吐出時間の制御はレジスト
液供給ノズル50に設けた可変オリフィス(図示せず)
の開閉動作によって行うことも可能である。また、ベロ
ーズポンプ57を用いずにレジスト液タンク52へのN
2 ガスの加圧によってレジスト液Bの供給を行うことも
可能であり、この場合のレジスト液Bの吐出時間制御は
2 ガスの加圧量の調整によって行うことができる。
【0037】上記レジスト液供給系に設けられたサック
バックバルブ53は、レジスト液供給ノズル50からの
レジスト液吐出後、レジスト液供給ノズル50先端内壁
部に表面張力によって残留しているレジスト液Bをレジ
スト液供給ノズル50内に引き戻すためのバルブであ
り、これにより、残留レジスト液の固化を阻止するため
のものである。この場合、少量のレジスト液Bを吐出す
るレジスト液供給ノズル50において、通常通りサック
バックバルブ53の負圧作用によってレジスト液Bをレ
ジスト液供給ノズル50内に引き戻すと、ノズル50先
端付近の空気も一緒にノズル50内に巻き込まれてしま
い、ノズル50先端に付着したレジスト液Bの残滓がノ
ズル50内に入り、ノズル50の目詰まりを起こすばか
りか、乾燥したレジストがパーティクルとなり基板Gが
汚染されると共に、歩留まりの低下をきたすという虞れ
がある。
【0038】この問題を解決するために、図7(a)に
示すように、レジスト液供給ノズル50のノズル孔50
aに比較して、開口部近くの部分の肉厚50bを厚くし
ている。すなわち、このノズル50は、筒状の先端部
と、この筒状の先端部に続く、逆円錐台形部とを有す
る。代わって、図7(b)に示すように、レジスト液供
給ノズル50の筒状の先端部又は開口部に外フランジ5
0cを設けることにより、サックバックの際にノズル5
0先端付近の空気の巻き込みを防止することができる。
また、図7(c)に示すように、レジスト液供給ノズル
50の垂直に延びた円筒状の先端に横S字状に延びた細
径の屈曲部50dを形成し、この屈曲部50dの中央付
近までサックバックを行うことにより、同様にノズル先
端部の空気の巻き込みを防止することができる。
【0039】上記温度調整機構61(温度調整手段)
は、図8に示すように、溶剤供給チューブ41及びレジ
スト供給チューブ51の外周をそれぞれ包囲するように
設けられる温度調整液供給路62と、この温度調整液供
給路62の両側の端部に両端がそれぞれ接続された循環
路63と、循環路63のそれぞれに設けられた循環ポン
プ64と、循環路63の途中に接続された温度調整液C
(例えば恒温水)を一定温度に維持するサーモモジュー
ル65とにより構成されている。このように構成された
温度調整機構61により、溶剤供給チューブ41内を流
れる溶剤Aとレジスト供給チューブ51内を流れるレジ
スト液Bを所定温度(例えば、約23℃)に維持するこ
とができる。
【0040】図8上では、溶剤供給ノズル40と溶剤供
給チューブ41とが、また、レジスト液供給ノズル50
とレジスト液供給チューブ51とが、それぞれ一体に形
成されているが、図9を参照して以下に詳述するよう
に、別体として形成することも好ましい。
【0041】上記噴頭60は例えばステンレス鋼あるい
はアルミニウム合金製部材にて形成されている。この噴
頭60の上面には迂回通路60bの一部をなすU字状の
孔がそれぞれ形成され、この孔の底部には噴頭60の下
面まで延出した垂直貫通孔60cが形成されている。各
貫通孔60cは、下方に向かうに従って大径となる傾斜
中部60dと、大径の下部60eとを有し、この下部6
0eの内周面には雌ねじが形成されている。このような
構成の噴頭60に、ノズル40,50を装着する場合に
は、貫通孔60c中に、円筒状のノズル40,50をそ
れぞれ上部並びに下部が延出するように貫挿し、ノズル
40,50が貫通可能な垂直貫通孔を有するほぼ円錐形
の合成樹脂でできたシール部材66を傾斜中部60dに
詰め、ノズル40,50が貫通可能な垂直貫通孔を有す
る取付けねじ部材67をねじ付け下部5c中に捩入する
ことにより、シール部材66を中部60dの傾斜内周面
に押圧させている。このようにして、ノズル40,50
は噴頭60に液密に装着されている。この場合、中間部
5bの上面とシール部材66との上面との間に図示のよ
うにOリング68を介在させることにより、迂回通路1
5とノズル40,50との間の水密維持を更に確実にす
ることができる。
【0042】上記噴頭60は、水平方向(X,Y方向)
の回転及び垂直方向(Z方向)に移動可能な移動アーム
71の先端に装着されている。移動アーム71は、図2
に示すように、ドレンカップ14の外側方に配設され、
図示しないステッピングモータ等の駆動手段によって溶
剤供給ノズル40及びレジスト液供給ノズル50をそれ
ぞれ基板Gの中心部上方の作動位置とノズル待機部72
上方の待機位置との間に選択的に移動されるようになっ
ている。すなわち、待機位置から溶剤供給ノズル40が
基板Gの中心位置へ移動され、所定時間経過後、次にレ
ジスト液供給ノズル50が基板Gの中心位置へ移動され
た後、両ノズル40,50は待機部72へ移動されるよ
うになっている。上記噴頭60すなわち溶剤供給ノズル
40及びレジスト液供給ノズル50の移動機構は必しも
上述の回転する移動アーム71による必要はなく、例え
ばリニア式のスキャン機構を用いてもよい。
【0043】次に、上記のように構成される塗布膜形成
装置によるレジスト膜の形成手順を、図10のフローチ
ャートを参照して説明する。
【0044】まず、回転カップ12の蓋体16及びドレ
ンカップ14の固定蓋体15を開放し、そして、基板G
を、図示しない搬送アームによって静止したスピンチャ
ック10上に移動させ、基板Gを真空吸着によってスピ
ンチャック10が保持し基板Gを支持する。次に、スピ
ンチャック10の回転駆動により基板Gを処理時の定常
回転より低速に回転(回転数:例えば200〜800r
pm,加速度:300〜500rpm/sec)させる
と共に、回転カップ12を同じ速度で回転させる。この
回転中に、移動機構70の移動アーム71が待機位置7
2から回転して基板Gの中心部上方に移動させられた噴
頭60の溶剤供給ノズル40から基板表面に処理液の溶
剤Aとして例えばエチルセロソルブアセテート(EC
A)を例えば20秒(sec)間で例えば26.7cc
供給例えば滴下する(ステップ[A])。また、基板G
を回転させずに静止した状態で溶剤Aを滴下し、その後
回転してもよい。このようにして溶剤Aを20sec間
供給した後、スピンチャック10及び回転カップ12の
回転数を上記低速回転数による回転状態で溶剤Aの供給
を停止する(ステツプ[B])。このとき、溶剤Aは基
板Gの全面に拡散され塗布される。
【0045】次に、スピンチャック10を、高速回転
(第1の回転数:500から1500rpm程度の範囲
例えば1000rpm,加速度:300〜600rpm
/sec)させると同時に、基板表面上の溶剤膜上の中
心部上方に移動されたレジスト液供給ノズル50aから
処理液例えばレジスト液Bを例えば5sec間供給例え
ば8cc滴下する(ステップ[C])。このときの溶剤
Aが乾燥する時期は、予め実験により求めることができ
る。例えば、基板Gの表面を目視し、光の干渉縞が見え
ている間は乾燥しておらず、乾燥したら干渉縞が見えな
くなるので、その時期を知ることができる。この場合5
sec間の供給時期には、上記したベローズポンプ57
の駆動時間を制御でき、レジスト液の供給量を正確にか
つ微妙に制御できるように構成されている。このように
してレジスト液Bを5sec供給(滴下)した後、レジ
スト液Bの供給を停止すると同時に、スピンチャック1
0及び回転カップ12の回転を停止する(ステップ
[D])。この状態では、レジスト液Bは基板Gの角部
Gaを残した略同心円内に塗布される。このとき、レジ
スト液Bを基板Gの角部Gaを含む全域に供給すると、
レジスト液Bの無駄が生じるばかりでなく、レジスト液
Bのミストが飛散して回転カップ12及び基板Gの裏面
に付着する虞れが生じるという問題がある。したがっ
て、レジスト液Bの量は、所定の膜厚で基板Gの全域に
供給される必要最小限の量に設定されることが望まし
い。
【0046】次に、レジスト液Bの供給を停止し、レジ
スト液供給ノズル50を待機位置に移動した後、ロボッ
トアーム20によって固定蓋体15及び蓋体16をドレ
ンカップ14及び回転カップ12の上方開口部12aに
閉止し、回転カップ12内に基板Gを封入する(ステッ
プ[E])。
【0047】このようにしてドレンカップ14の開口部
を固定蓋体15で閉止すると共に、回転カップ12の開
口部12aを蓋体16で閉止し密閉した状態で、スピン
チャック10及び回転カップ12を例えば15sec
間、上記第1の回転数より高速に回転(第2の回転数:
1000〜3000rpm程度の範囲例えば1400r
pm,加速度:500rpm/sec)させると、レジ
スト液Bは基板Gの全面に行き渡りレジスト膜の膜厚が
整えられる(ステップ[F])。この時のレジスト液B
の吐出量と時間でレジスト膜の膜厚が決定する。なお、
この状態では溶剤A及びレジスト膜は乾燥されていない
ウエットな状態である。
【0048】また、上記膜厚形成工程中において、スピ
ンチャック10及び回転カップ12の回転に伴う負圧及
び排気口14b側で常時排気されることによって、空気
導入16cから処理室11内に空気が流れ、その空気が
整流板13によって回転カップ12の内側壁側に案内さ
れ、内側壁に沿って排気孔12dから排出されるので、
処理室11内に飛散されたレジスト液のミストは基板G
に再付着することなく、また回転カップ12の開口部と
蓋体16との当接部へのミストの付着を防止すべく外部
へ排出される。また、固定蓋体15に設けられた空気供
給孔15aからドレンカップ14内にも空気が流れ、そ
の空気は回転カップ12の外側壁に沿って排気口14b
から排出されるので、回転カップ12の処理室11内か
ら排出されたミストの上方への舞い上がりを防止し、ド
レンカップ14の内側壁へのミストの付着を防止するこ
とができる。
【0049】塗布処理が終了した後、スピンチャック1
0及び回転カップ12の回転を低速例えば500rpm
で回転して基板Gの姿勢を制御しながらスピンチャツク
10を僅かに上昇させてN2ガス供給ノズル36を処理
室11内に露呈させる(ステップ[G],図6参照)。
そして、N2ガス供給ノズル36の小孔36bから処理
室11内に放射状にN2ガスを噴射させて処理室11内
をN2ガスで置換すると共に、処理室11内の負圧(減
圧)状態を解除する(ステップ[H])。その後、スピ
ンチャック10及び回転カップ12の回転を停止した
後、ロボットアーム20によって蓋体16を待機位置に
移動させて、図示しない搬送アームによって基板Gを取
出して、塗布作業を完了する(ステップ[I])。
【0050】また、必要に応じて例えば定期的にあるい
は所定枚数の基板Gを塗布処理したとき、基板Gを搬出
した後、回転カップ12の開口部12aを蓋体16で閉
止し(ステップ[J])、この状態で、スピンチャック
10を上昇させて洗浄ノズル35の各ノズル体35a〜
35cを処理室11内に露呈させ(ステップ[K])、
そして、回転カップ12を回転させながら各ノズル体3
5a〜35cから回転カップ12の底部12b,側壁部
12c,蓋体16の下面及び蓋体16と回転カップ12
の当接部に洗浄液を噴射して回転カップ12を洗浄する
(ステップ[L])。これにより、回転カップ12の底
部12b,側壁部12c,蓋体16の下面及び蓋体16
と回転カップ12の当接部に付着したレジスト液等を除
去することができるので、回転カップ12の汚れによる
以後の処理の基板Gへの汚染を防止することができる。
【0051】上記のように構成されるこの発明に係る塗
布膜形成装置はLCD基板Gのレジスト塗布装置として
単独で使用される他、後述するLCD基板Gのレジスト
塗布・現像処理システムに組み込んで使用することがで
きる。以下に、上記実施例の塗布膜形成装置を組み込ん
だレジスト塗布・現像処理システムの構造について説明
する。
【0052】上記レジスト塗布・現像処理システムは、
図11に示すように、基板Gを搬入・搬出するローダ部
90と、基板Gの第1処理部91と、中継部93を介し
て第1処理部91に連設される第2処理部92とで主に
構成されている。なお、第2処理部92には受渡し部9
4を介してレジスト膜に所定の微細パターンを露光する
ための露光装置95が連設可能になっている。
【0053】上記ローダ部90は、未処理の基板Gを収
容するカセット96と、処理済みの基板Gを収容するカ
セット97を載置するカセット載置台98と、このカセ
ット載置台98上のカセット96,97との間で基板G
の搬出入を行うべく水平(X,Y)方向と垂直(Z)方
向の移動及び回転(θ)可能な基板搬出入ピンセット9
9とで構成されている。
【0054】上記第1処理部91は、X,Y、Z方向の
移動及びθ回転可能なメインアーム80の搬送路102
の一方の側に、基板Gをブラシ洗浄するブラシ洗浄装置
120と、基板Gを高圧ジェット水で洗浄するジェット
水洗浄装置130と、基板Gの表面を疎水化処理するア
ドヒージョン処理装置105と、基板Gを所定温度に冷
却する冷却処理装置106とを配置し、搬送路102の
他方の側に、この発明の塗布膜形成装置である塗布処理
装置107及び塗布膜除去装置108を配置してなる。
【0055】一方、上記第2処理部92は、第1処理部
91と同様に、X,Y、Z方向の移動及びθ回転可能な
メインアーム80aを有し、このメインアーム80aの
搬送路102aの一方の側に、レジスト液塗布の前後で
基板Gを加熱してプリベーク又はポストベークを行う加
熱処理装置109を配置し、搬送路102aの他方の側
に、現像装置110を配置している。
【0056】また、上記中継部93は、基板Gを支持す
る支持ピン93aを立設する受渡し台93bを有する箱
体93cの底面にキャスタ93dを具備した構造とする
ことにより、必要に応じてこの中継部93を第1処理部
91及び第2処理部92から引出して、第1処理部91
又は第2処理部92内に作業員が入って補修や点検等を
容易に行うことができる。
【0057】なお、上記受渡し部94には、基板Gを一
時待機させるためのカセット111と、このカセット1
11との間で基板Gの出入れを行う搬送用ピンセット1
12と、基板Gの受渡し台113が設けられている。
【0058】上記のように構成される塗布・現像処理シ
ステムにおいて、カセット96内に収容された未処理の
基板Gはローダ部90の搬出入ピンセット99によって
取出された後、第1処理部91のメインアーム80に受
け渡され、そして、ブラシ洗浄装置120内に搬送され
る。このブラシ洗浄装置120内にてブラシ洗浄された
基板Gは引続いてジェット水洗浄装置130内にて高圧
ジェット水により洗浄される。この後、基板Gは、アド
ヒージョン処理装置105にて疎水化処理が施され、冷
却処理装置106にて冷却された後、この発明に係る塗
布膜形成装置107にて、上述した手順によりフォトレ
ジストすなわち感光膜が塗布形成され、引続いて塗布膜
除去装置108によって基板Gの辺部の不要なレジスト
膜が除去される。したがって、この後、基板Gを搬出す
る際には縁部のレジスト膜は除去されているので、メイ
ンアーム80にレジストが付着することもない。そし
て、このフォトレジストが加熱処理装置109にて加熱
されてベーキング処理が施された後、露光装置95にて
所定のパターンが露光される。そして、露光後の基板G
は現像装置110内へ搬送され、現像液により現像され
た後にリンス液により現像液を洗い流し、現像処理を完
了する。
【0059】現像処理された処理済みの基板Gはローダ
部90のカセット97内に収容された後に、搬出されて
次の処理工程に向けて移送される。
【0060】なお、上記実施例においては、溶剤供給ノ
ズル40を噴頭60にレジスト液供給ノズル50と一体
的に備えた構成について説明したが、これに限定される
ものではなく、リンス液供給ノズルを有する噴頭と一体
的に設けて溶剤を供給してもよい。あるいは、例えばレ
ジスト液供給ノズル50の外周にこれと同軸的に溶剤供
給ノズル40を配置するなど適宜変更することができ
る。
【0061】なお、上記実施例では、回転カップ12の
蓋体16をロボットアーム20で移動させて開放し、溶
剤Aの供給ノズル40,レジスト液Bの供給ノズル50
などを、移動機構70で基板Gの中心部上方に移動し
て、溶剤A,レジスト液Bを滴下する構成について説明
したが、回転カップ12の開口部12aを蓋体16で閉
止した状態で滴下するように構成してもよい。例えば、
図12に示すように、蓋体16の膨隆頭部18部分を中
空状に形成し、また、この上端部を蓋18Aで閉止可能
に構成する。そして、蓋18Aを開け、移動機構70に
より上記ノズルを膨隆頭部18の中空上方すなわち基板
Gの中心部上方に移動させ、溶剤A,レジスト液Bを滴
下するようにしてもよい。また、図13に示すように、
膨隆頭部18の内側にノズル取付部材18Bをベアリン
グ18Cなどにより、蓋体16が回転可能に取付ける。
そして、回転カップ12の開口部12aを蓋体16で閉
止した状態で、ノズル取付部材18Bに取着したノズル
40,50から溶剤A,レジスト液Bを基板Gの中心部
に滴下するように構成してもよい。
【0062】上記したように、蓋体16で開口部12a
を閉止した状態で溶剤A,レジスト液Bを滴下すること
により、移動機構70による移動式に比べて処理スルー
プットの短縮化、密閉状態下での溶剤Aの滴下から塗布
処理終了までの処理プロセスを実現することが可能とな
る。例えば、溶剤Aの供給後、レジスト液Bを供給しな
がら回転カップ12を回転し、次にレジスト液Bの供給
を停止して、回転カップ12を回転するというようなプ
ロセスも実現できる。
【0063】上記実施例では、この発明に係る処理装置
をLCD基板のレジスト塗布装置に適用した場合につい
て説明したが、LCD基板以外の半導体ウエハやCD等
の被処理体の塗布膜形成装置にも適用でき、レジスト以
外のポリイミド系処理液(PIQ)やガラス剤を含有す
る処理液(SOG)等にも適用できることは勿論であ
る。
【0064】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、基板の一面上に処理液を供給し、回転させて、基板
の一面に拡散させ、そして、処理容器に蓋体を閉止し
て、基板を処理容器内に封入した後、蓋体が閉止された
処理容器及び基板を回転させて、塗布膜の膜厚を整えた
後、処理容器内に不活性ガスを供給することにより、処
理容器内に飛散する処理液のミストを排除すると共に、
処理容器内の減圧を解除することができる。したがっ
て、処理中に発生する処理液のミストの基板及び処理容
器への付着を抑制することができ、基板の汚染防止及び
歩留まりの向上を図ることができる。また、処理容器内
に不活性ガスを供給することにより、処理容器内の減圧
を解除して蓋体の開放を容易にすることができるので、
スループットの向上を図ることができる。
【0065】また、必要に応じて例えば定期的に蓋体を
閉止した状態で処理容器内に洗浄液を噴射することによ
り、処理容器の底面、側面、処理容器と蓋体の当接部及
び蓋体の下面に付着した処理液やパーティクル等を洗浄
除去することができるので、更に歩留まりの向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係わる塗布膜の形成方法
を実施するための処理装置の概略図である。
【図2】図1に示す処理装置の概略平面図である。
【図3】処理装置の要部拡大断面図である。
【図4】この発明における処理容器と蓋体を示す一部断
面斜視図である。
【図5】この発明における不活性ガス供給ノズルの概略
斜視図である。
【図6】この発明における不活性ガス供給ノズル及び洗
浄ノズルの使用状態を示す断面図である。
【図7】この発明におけるレジスト液供給ノズルの先端
部のそれぞれ異なる変形例を示す断面図である。
【図8】処理装置に使用されている噴頭を拡大して示す
斜視図である。
【図9】噴頭の断面図である。
【図10】処理装置を使用してレジスト膜を形成する工
程及びその後工程を説明するためのフローチャトであ
る。
【図11】処理装置が適用されたレジスト塗布・現像シ
ステムの全体を概略的に示す斜視図である。
【図12】処理液の滴下方法の他の一例を示す説明図で
ある。
【図13】処理液の滴下方法の更に他の一例を示す構成
図である。
【符号の説明】
10 スピンチャック(保持手段) 12 回転カップ(処理容器) 16 蓋体 34 取付部材 35 容器洗浄ノズル(容器洗浄手段) 35a 下面洗浄ノズル体 35b 側面洗浄ノズル体 35c 蓋体洗浄ノズル体 36 N2ガス供給ノズル(不活性ガス供給手段) 36a 円環状本体 36b 小孔 40 溶剤供給ノズル(溶剤供給手段) 50 レジスト液供給ノズル(処理液供給手段) 70 移動機構(溶剤・処理液供給手段の移動手段) G LCD基板(基板) A 溶剤 B レジスト液(処理液)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大森 伝 熊本県菊池郡菊陽町津久礼2655番地 東京 エレクトロン九州株式会社熊本事業所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の一面を上に向けて支持し、かつ、
    基板の一面に垂直な軸を中心として基板を回転させると
    共に、垂直方向に移動可能な保持手段と、 上記基板を包囲するカップ状をなし、かつ、その底部側
    部に排気孔を有して保持手段と共に回転する処理容器
    と、 上記処理容器の開口部を閉止し、処理容器と共に回転す
    る蓋体と、 上記処理容器内に出没可能な不活性ガス供給手段と、 上記基板に塗布液を供給する塗布液供給手段と、を具備
    することを特徴とする処理装置。
  2. 【請求項2】 基板の一面を上に向けて支持し、かつ、
    基板の一面に垂直な軸を中心として基板を回転させると
    共に、垂直方向に移動可能な保持手段と、 上記基板を包囲するカップ状をなし、かつ、その底部側
    部に排気孔を有して保持手段と共に回転する処理容器
    と、 上記処理容器の開口部を閉止し、処理容器と共に回転す
    る蓋体と、 上記処理容器内に出没可能な不活性ガス供給手段と、 上記処理容器内に出没可能な容器洗浄手段と、 上記基板に塗布液を供給する塗布液供給手段と、を具備
    することを特徴とする処理装置。
  3. 【請求項3】 不活性ガス供給手段と容器洗浄手段と
    を、保持手段に垂直方向のみ連動可能な取付部材に取付
    けたことを特徴とする請求項1又は2記載の処理装置。
  4. 【請求項4】 不活性ガス供給手段を、中空円環状本体
    の外周面に適宜間隔をおいて多数の小孔を設けた環状ノ
    ズルにて形成したことを特徴とする請求項1又は2記載
    の処理装置。
  5. 【請求項5】 容器洗浄手段を、処理容器の底面に向っ
    て洗浄液を噴射する底面洗浄ノズル体と、処理容器の内
    側面に向って洗浄液を噴射する側面洗浄ノズル体と、処
    理容器と蓋体の当接部及び蓋体の下面に向って洗浄液を
    噴射する蓋体洗浄ノズル体とで構成したことを特徴とす
    る請求項2記載の処理装置。
  6. 【請求項6】 処理容器内に収容される基板を、処理容
    器と共に回転させると共に、基板一面上に処理液を供給
    して、塗布膜を形成する方法において、 上記基板に、処理液を供給し、回転させて、基板の一面
    に拡散させる工程と、 上記処理容器に蓋体を閉止して、基板を処理容器内に封
    入する工程と、 上記蓋体が閉止された処理容器及び基板を回転させて、
    塗布膜の膜厚を整える工程と、 回転が停止された上記処理容器内に不活性ガスを供給す
    る工程と、を有することを特徴とする処理方法。
  7. 【請求項7】 処理容器内に収容される基板を、処理容
    器と共に回転させると共に、基板一面上に処理液を供給
    して、塗布膜を形成する方法において、 上記基板に、処理液を供給し、回転させて、基板の一面
    に拡散させる工程と、 上記処理容器に蓋体を閉止して、基板を処理容器内に封
    入する工程と、 上記蓋体が閉止された処理容器及び基板を回転させて、
    塗布膜の膜厚を整える工程と、 回転が停止された上記処理容器内に不活性ガスを供給す
    る工程と、 上記蓋体を開放し、上記処理容器から基板を搬出する工
    程と、 必要に応じて上記処理容器に蓋体を閉止した状態で、処
    理容器の底面、内側面かつ処理容器と蓋体の当接部及び
    蓋体の下面に洗浄液を噴射する工程と、を有することを
    特徴とする処理方法。
  8. 【請求項8】 不活性ガスを中心側から放射状に供給す
    ることを特徴とする請求項6又は7記載の処理方法。
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