JPH08255618A - 固体電解質型燃料電池 - Google Patents

固体電解質型燃料電池

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JPH08255618A
JPH08255618A JP7083491A JP8349195A JPH08255618A JP H08255618 A JPH08255618 A JP H08255618A JP 7083491 A JP7083491 A JP 7083491A JP 8349195 A JP8349195 A JP 8349195A JP H08255618 A JPH08255618 A JP H08255618A
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JP
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cell
fuel
gas
fuel cell
cylindrical
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JP7083491A
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Inventor
Hiroyuki Nakajima
弘之 中島
Kimiyasu Tachibana
公康 立花
Masanobu Aizawa
正信 相沢
Masahiro Kuroishi
正宏 黒石
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Toto Ltd
Kyushu Electric Power Co Inc
Original Assignee
Toto Ltd
Kyushu Electric Power Co Inc
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/24Grouping of fuel cells, e.g. stacking of fuel cells
    • H01M8/241Grouping of fuel cells, e.g. stacking of fuel cells with solid or matrix-supported electrolytes
    • H01M8/2425High-temperature cells with solid electrolytes
    • H01M8/243Grouping of unit cells of tubular or cylindrical configuration
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
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    • H01M8/241Grouping of fuel cells, e.g. stacking of fuel cells with solid or matrix-supported electrolytes
    • H01M8/2425High-temperature cells with solid electrolytes
    • H01M8/2435High-temperature cells with solid electrolytes with monolithic core structure, e.g. honeycombs
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

(57)【要約】 【目的】 円筒形セルの集積された発電室内へのガス供
給を均一化することにより発電性能を向上させた固体電
解質型燃料電池を提供する。 【構成】 本発明の固体電解質型燃料電池1は、円筒形
セル集合体3と、セル7の外周部の流路にガスを供給す
るガス(燃料)供給室20と、を備えている。このガス
供給室20に、セラミックハニカム21やセラミック連
続多孔体23からなるガス整流体が設置されていること
を特徴とする。ガス整流体は、ガスをガス供給室内に均
一に分散・整流して円筒形セル7におくる役割を果た
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒形セル型の固体電
解質型燃料電池に関する。特には、円筒形セルの集積さ
れた発電室内へのガス供給を均一化することにより発電
性能を向上させた固体電解質型燃料電池に関する。さら
に、天然ガスを直接に燃料として用いることのできる固
体電解質型燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来知られている代表的な円筒
形セル型の固体電解質型燃料電池1’の構造を示す図で
ある。(A)は側面断面図、(B)は平面断面図であ
る。この燃料電池1’の中枢部分である円筒形セル集合
体3は、ケーシング13内の発電室2内に納められてお
り、細長い円筒状(寸法例、直径13mm×発電有効長5
00mm)の多数の円筒形セル7から構成されている。円
筒形セル7は、上端開放・下端閉(有底筒状)のセラミ
ックチューブである。円筒形セル7の断面は多層円筒状
をしており、空気電極、固体電解質層、燃料電極等の各
層(図示されず)が積層されている。セル7は、そのボ
トム19において、セラミック台41上に置かれてい
る。セラミック台41は、ケーシング13の底板25上
に置かれている。
【0003】円筒形セル7の各層の肉厚は数μm 〜1.
5mmであり、それぞれ必要な機能(導電性、通気性、固
体電解質、電気化学触媒性等)を有する酸化物を主成分
とするセラミックス材で形成されている。この円筒形セ
ル7の内面に酸化剤(空気や酸素リッチガス等、以下空
気と言う)を流し、外面にH2、CO、CH4 などの燃料ガス
を流すと、このセル内でO2-イオンが移動して電気化学
的反応が起こり、空気電極と燃料電極との間に電位差が
生じ発電が行われる。なお、円筒形セル7の内外関係は
逆であってもよい。
【0004】円筒形セル7内には、空気を通すための細
長い空気導入管5が通っている。空気導入管5は、燃料
電池1’上部の空気分配器(図示されず)から下に出て
セル7内に入り、その下端はセル7の底近くにまで達し
ている。この空気導入管5の下端から、空気が円筒形セ
ル7の底に供給される。セル底に供給された空気は、上
述の発電反応に寄与しつつチューブ内を上方に向い、セ
ル7上端部からセル7外に出て排気燃焼室(図示され
ず)に至る。この排気燃焼室においては、後述する燃料
ガス排気と空気排気とが混合され、排気中の未反応の酸
素と燃料が燃焼(一般的な燃焼)する。
【0005】円筒形セル7の外面には、燃料電池1’下
部の燃料供給室20から上方に向けて、燃料ガスが供給
される。なお燃料ガスは燃料供給管27から燃料供給室
20内に入る。燃料ガスは、上述の発電反応に寄与しつ
つセル7外を上方に向い、未反応部分の燃料ガスと、セ
ル部での電気化学的燃焼反応生成物(CO2 、H2O 等)
は、上述の排気燃焼室に入る。排気燃焼室で燃焼した後
の排ガスの顕熱は、燃料電池に供給される空気及び燃料
ガスの予熱に用いられたり、あるいは、通常の蒸気ボイ
ラー・タービンを用いる発電システムに送られて発電に
利用される。
【0006】次に、図9の燃料電池1’における円筒形
セル7の電気的接続関係について説明する。図9(B)
に示されているように、図の左右方向に4列に並んでい
る円筒形セル7は、互いに電気的に直列に接続されてい
る。すなわち、右側の円筒形セルのインターコネクター
15が、その左側の円筒形セルの外面(外面電極、この
場合燃料電極)に、Niフェルト17を介して接続されて
いる。通常の燃料電池にあっては、円筒形セル1本にお
ける発電電圧は約1ボルトなので、多数の円筒形セルを
直列に接続して所要の電圧を得る。円筒形セル集合体3
の最外列の外側には、集電板9、9′が、Niフェルト
11、11’を介して、円筒形セル7に接続されてい
る。この集電板9から、セル集合体1で発電された電力
を外部へ取り出す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図9のような従来の固
体電解質型燃料電池にあっては、発電室20内における
各セル7への燃料供給が不均一となる問題があった。す
なわち、中央部のセル7に優先的に燃料が流れ、周辺部
(ケーシング13寄り)のセル7に十分な燃料が供給さ
れないのである。そのため、周辺部のセルの発電性能が
十分に出ず、その結果燃料電池全体の出力も低くなって
いた。
【0008】この問題を定量的に把握するため、次のよ
うな実験を行った。 使用燃料電池 : 図9に示されている3×4列
のセルを有するもの。 空気局材質 : LaSrMnO3 インターコネクタ材質: LaCaCrO3 電解質 : Y2O3安定化ZrO2(YSZ) 燃料供給材質 : Ni+YSZ
【0009】ガス供給温度: 10000 C 酸化剤 : 空気、供給量10リットル/分・セル 燃料 : 加湿水素、供給量0.6リットル/分
・セル 燃料利用率80% 電流密度 : 0.3A/cm2 なおここで燃料利用率とは、取り出す電流に必要な燃料
の量の理論値(f1 )と実際に流した燃料の量(f2
を用いて次式で定義した。 燃料利用率=(f1 /f2 )×100(%)
【0010】このような条件で燃料電池を運転しながら
以下を測定した。 各セルの発電電圧: 図9(B)に模式的に示されてい
るV1 〜V4 各セルの温度: 同じくT1 〜T4 なお、各値の添字1、4は周辺部のセルにおける値であ
ることを表し、添字2、3は中央部のセルにおける値で
あることを表す。
【0011】図8は、上述の従来の燃料電池における各
セルの発電電圧及び温度測定データを表すグラフであ
る。左の電圧を示すグラフも、右のセル温度を示すグラ
フも、いずれも中高・両端下りのグラフになっている。
これは、周辺部のセルにおける電気化学的反応が、中央
部のセルにおけるそれよりも不活発であることを示して
いる。その原因が上述の燃料の不均一供給にあるのであ
る。
【0012】本発明は、円筒形セルの集積された発電室
内へのガス供給を均一化することにより発電性能を向上
させた固体電解質型燃料電池を提供することを目的とす
る。さらに、天然ガスを直接に燃料として用いることの
できる固体電解質型燃料電池を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の固体電解質型燃料電池は、多層中空円筒状
に積層された空気電極、固体電解質層及び燃料電極と、
空気電極又は燃料電極のうちの内面側の電極(内面電
極)に電気的に接続されており円筒外面に表出するイン
ターコネクターと、 からなる複数の円筒形セルが、セ
ル外面の電極(外面電極)と隣のセルのインターコネク
ターとが電気的に接続された状態で、 また、円筒形
セルの中空部及び外周部が、各々、空気(酸化剤)又は
気体燃料(両者をガスという)の流路を形成するよう
に、 隣り合って配列された円筒形セル集合体と、こ
の円筒形セル集合体のセル外周部の流路にガスを供給す
るガス供給室と、を備え;上記ガス供給室に、ハニカム
又は連続多孔体からなるガス整流体が設置されているこ
とを特徴とする。
【0014】
【作用】ガス供給室からは、円筒形セル外周部に空気又
は燃料ガスが供給される。このとき、ガス供給室内のハ
ニカム又は連続多孔体からなるガス整流体は、ガスをガ
ス供給室内に均一に分散・整流して円筒形セルにおくる
役割を果たす。
【0015】本発明の固体電解質型燃料電池にあって
は、固体電解質型燃料電池が円筒形セルの外面に燃料を
流すタイプ(外燃型)の固体電解質型燃料電池であっ
て、ハニカム又は連続多孔体に、燃料改質用の触媒が担
持されていることとしてよい。
【0016】ハニカムや連続多孔体は、比表面積が広く
多孔質である等、触媒担体に適している。また、天然ガ
スを固体電解質型燃料電池の燃料に直接用いると、炭化
水素(メタン等)の熱分解のために、発電室内の非酸化
性雰囲気の部位に炭素の析出が生じ、絶縁不良等のトラ
ブルが起こる。そのため、従来は、天然ガスを発電室外
で水蒸気を加えて改質して、炭化水素を水素と一酸化炭
素に分解してから発電室に入れていた。
【0017】上記態様の本発明の固体電解質型燃料電池
にあっては、燃料供給室(ガス供給室)内に設置された
ガス整流体を燃料が通過する際に、燃料の改質を行うよ
うにすることができる。したがって、燃料電池に直接天
然ガスを入れることができるようになり、発電システム
全体がコンパクトになる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の一実施例に係る円筒形セル
型の固体電解質型燃料電池の発電室内を示す側面断面図
である。図9の従来の燃料電池と同様の部位は同じ符号
で示めされている。
【0019】図1の燃料電池1の特徴は、発電室2下部
の燃料供給室20内に、セラミックハニカム21とセラ
ミック連続多孔体23とが設置されていることである。
すなわち、燃料供給室20内の下側には、ケーシング底
板25上に、セラミック連続多孔体23が置かれてい
る。セラミック連続多孔体23は、その左右及び奥行寸
法が、燃料供給室(ガス供給室)20の内側寸法より少
々小さい程度で、両者間のスキマは、微少である。
【0020】セラミック連続多孔体23の上面には、セ
ラミックハニカム21が、厚さが一定の層をなすように
設置されている。ハニカム21の穴の方向は上下方向と
なっている。ハニカム21の左右、奥行寸法、及び、ハ
ニカム21と燃料供給室20の壁面とのスキマについて
は、上述のセラミック連続多孔体23の場合と同様であ
る。なお、ハニカム21と連続多孔体23の上下関係は
逆であってもよい。
【0021】図1の燃料電池を用いて、以下の条件で発
電実験を行った。発電実験A セル寸法、セル各部材質: 前述の従来例と同じ ガス供給温度、酸化剤・燃料の種類・流量、電流密度:
前述の従来例と同じ セラミック連続多孔体: アルミナ質、気孔率41%、
厚さ100mm セラミックハニカム: コージエライト、穴寸法1.2
mm,厚さ30mm 燃料 : 加湿水素、供給量0.6リットル/分・セ
ル、利用率80%
【0022】図4は、図1に示されている本発明の一実
施例に係る固体電解質型燃料電池(ガス整流体有、触媒
無)を、加湿水素を燃料として運転した場合における各
セルの発電電圧及び温度を示すグラフである。発電電圧
及び温度の測定位置は図9(B)に示されている従来例
の場合と同じである。
【0023】図4においては、電圧、温度とも、中央部
のセルと周辺部のセルでほとんど差はなく、燃料ガスが
各セルに均一に供給されていることが示されている。こ
れらの結果より、セル下部に連続空孔を有する多孔体、
ハニカムなどを用いることで燃料ガスをセルに均一に流
すことが可能となり、高性能な燃料電池を作成可能とな
ることが明らかになった。
【0024】次に、図1の燃料電池に天然ガスを流して
発電実験を行った。実験条件は、以下の燃料関係を除い
て発電実験Aの場合と同じである。発電実験B 燃料: 天然ガス(主成分メタン)、流量0.2リット
ル/分・セル、 改質用水蒸気スチームカーボン比: 3.0 なお、ここでスチームカーボン比とは、天然ガス(主成
分メタン)の量に対して、添加した水蒸気の量の比のこ
とである。
【0025】図5は、図1に示されている本発明の一実
施例に係る固体電解質型燃料電池(ガス整流体有、触媒
無)を、天然ガス(メタン)を燃料として運転した場合
における各セルの発電電圧及び温度を示すグラフであ
る。このグラフを見ると、発電電圧及び温度ともに、加
湿水素を用いた場合と較べて、全体的にやや低いことが
分る。しかし、ガス整流体を有する燃料電池において
は、天然ガスを用いる直接発電の発電性能は比較的高い
ことも判明した。しかしながら、発電後の観察から、特
にセラミック多孔体およびその周辺部に著しいカーボン
の析出が観察され、発電システムとしては耐久性に問題
があることがわかった。
【0026】次に、燃料改質触媒をガス整流体に担持さ
せる本発明の態様の実施例を説明する。まず、セラミッ
クハニカムにNi系の燃料改質触媒を担持させる場合を
説明する。
【0027】以下条件にて、セラミックハニカムにスラ
リーコート法にてNi系の触媒を担持させた。スラリー
の作成条件は下記のとおり。 Ni粉あるいはNiO粉末 : 10〜50wt% 溶剤(エチルアルコール) : 100wt% 溶剤(トルエン) : 30wt% バインダ(エチルセルロース): 4.0wt%
【0028】上記条件にて作成したスラリーをハニカム
担体にコーティングして、800〜14000 Cの範囲
で焼成する。コート法は、一般にディッピング(浸漬)
法が用いられる。焼成温度の範囲は、用いる原料粉の粒
径に依り、調節されるが、一般には1100〜1300
0 Cが望ましい。なお、ここで用いるハニカムの材質
は、特に指定されるものではないが、アルミナ、コージ
ェライトが一般的である。
【0029】発電実験C 上述のようにしてNi系の触媒を担持させたセラミック
ハニカムを有する燃料電池を用いて、天然ガスを燃料と
して発電実験を行った。その他の発電実験の諸元は、発
電実験Bの場合と同じである。
【0030】図6は、本発明の一実施例に係るNi系触
媒を担持させたセラミックハニカムを有する固体電解質
型燃料電池を、天然ガス(メタン)を燃料として運転し
た場合における各セルの発電電圧及び温度を示すグラフ
である。このグラフを見ると、発電実験Bの値と比較し
て、発電電圧及び温度ともに上昇しており、発電実験A
(加湿水素燃料)の値に相当する高い値となっている。
また、各セルにおける値も均一である。
【0031】さらに、発電実験後の発電室内を観察した
際には、セル及びその周辺部にカーボン折出の兆候は見
られなかった。このことから、燃料供給室内にNi系の
触媒を担持させたセラミックハニカムを設置することに
より、天然ガスを直接燃料として用いることのできる固
体電解質型燃料電池を得ることができることが明らかに
なった。
【0032】次に、Ruを含む燃料改質触媒を担持させ
る場合を説明する。図2は、本発明の一実施例に係る、
Ruを含むセラミック触媒ボールを有する固体電解質型
燃料電池の燃料供給室周辺を示す側面断面図である。
【0033】図2の燃料電池においては、図1の燃料電
池のセラミック連続多孔体23のある位置に、セラミッ
ク触媒ボール31が設置されている。触媒ボール31
は、Ruを1〜3%含有したアルミナ粉末を、例えばミ
キサーなどを用いて造粒し、1〜5mmの大きさ(直
径)とした後に、焼成したものである。触媒ボール31
は、セラミック多孔体(あるいは細い目のハニカム)製
の箱33に入れられている。触媒ボール31の層の上に
は、セラミックハニカム21が置かれている。このセラ
ミックハニカム21の替わりにセラミック連続多孔体を
置いてもよい。
【0034】発電実験D 上述のようにしてRuを含む触媒を担持させた触媒ボー
ルを有する燃料電池を用いて、天然ガスを燃料として発
電実験を行った。その他の発電実験の諸元は、発電実験
B、Cの場合と同じである。
【0035】図7は、本発明の一実施例に係る、Ruを
含む触媒を担持させた触媒ボールを有する固体電解質型
燃料電池を、天然ガス(メタン)を燃料として運転した
場合における各セルの発電電圧及び温度を示すグラフで
ある。このグラフを見ると、Ni系触媒の発電実験Cよ
りも発電性能がやや高く、全体的に発電性能が良好なこ
とが分る。また、発電実験Cの場合と同様に発電室内に
カーボン折出の兆候は見られなかった。
【0036】次に、本発明の他の実施例に係る固体電解
質型燃料電池を説明する。図3は、ガス整流体としてセ
ラミックハニカムのみを有する本発明の一実施例の固体
電解質型燃料電池の燃料供給室周辺部を示す側面断面図
である。
【0037】図3の燃料電池の燃料供給室20は、上方
に向かって広がるような台形となっている。つまり、燃
料供給室20の壁はテーパーのついたテーパーボトム3
5となっている。そして、燃料供給室20の最上部に、
厚板状のセラミックハニカム21が設置されている。こ
うなっている理由は、燃料供給口27から燃料供給室2
0に入った燃料ガスが、図の左右方向に均一に広がるよ
うにするためである。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の固体電解質型燃料電池は以下の効果を発揮する。 ガス供給室(燃料供給室)にハニカム又は連続多孔
体からなるガス整流体が設置されているので、発電室内
の各円筒形セルに、均等にガスを供給することができ
る。そのため、発電室周辺部の円筒形セルの発電性能を
向上させることができ、燃料電池全体の発電性能(出
力)を向上させることができる。
【0039】 ガス整流体に燃料改質触媒を担持させ
た場合には、燃料電池に直接天然ガスと改質用水蒸気を
送り込んで発電することができる。そのため、コンパク
トで高出力の固体電解質型燃料電池システムを提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る円筒形セル型の固体電
解質型燃料電池の発電室部を示す側面断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る、Ruを含むセラミッ
ク触媒ボールを有する固体電解質型燃料電池の燃料供給
室周辺を示す側面断面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る、ガス整流体としてセ
ラミックハニカムのみを有する固体電解質型燃料電池の
燃料供給室周辺部を示す側面断面図である。
【図4】図1に示されている本発明の一実施例に係る固
体電解質型燃料電池(ガス整流体有、触媒無)を加湿水
素燃料で運転した場合における各セルの発電電圧及び温
度を示すグラフである。
【図5】図1に示されている本発明の一実施例に係る固
体電解質型燃料電池(ガス整流体有、触媒無)を、天然
ガス(メタン)を燃料として運転した場合における各セ
ルの発電電圧及び温度を示すグラフである。
【図6】本発明の一実施例に係る、Ni系触媒を担持さ
せたセラミックハニカムを有する固体電解質型燃料電池
を、天然ガス(メタン)を燃料として運転した場合にお
ける各セルの発電電圧及び温度を示すグラフである。
【図7】本発明の一実施例に係る、Ruを含む触媒を担
持させた触媒ボールを有する固体電解質型燃料電池を、
天然ガス(メタン)を燃料として運転した場合における
各セルの発電電圧及び温度を示すグラフである。
【図8】従来の燃料電池における各セルの発電圧及び温
度測定データを表すグラフである。
【図9】従来知られている代表的な円筒セル型の固体電
解質型燃料電池の構造を示す図である。
【符号の簡単な説明】
1 燃料電池 2 発電室 3 円筒形セル集合体 5 空気導入菅 7 円筒形セル 9 集電板 11 Niフェルト 13 ケーシン
グ 15 インターコネクタ 17 Niフェ
ルト 19 セルボトム 20 燃料供給
室 21 セラミックハニカム 23 セラミッ
ク連続多孔体 25 ケージング底板 27 燃料供給
管 31 セラミック触媒ボール 33 多孔体製
箱 35 テーパーボトム 41 セラミッ
ク台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立花 公康 福岡市南区塩原2丁目1番47号 九州電力 株式会社総合研究所内 (72)発明者 相沢 正信 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 黒石 正宏 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多層中空円筒状に積層された空気電極、
    固体電解質層及び燃料電極と、 空気電極又は燃料電極
    のうちの内面側の電極(内面電極)に電気的に接続され
    ており円筒外面に表出するインターコネクターと、 か
    らなる複数の円筒形セルが、 セル外面の電極(外面
    電極)と隣のセルのインターコネクターとが電気的に接
    続された状態で、 また、円筒形セルの中空部及び外
    周部が、各々、空気(酸化剤)又は気体燃料(両者をガ
    スという)の流路を形成するように、 隣り合って配
    列された円筒形セル集合体と、 この円筒形セル集合体のセル外周部の流路にガスを供給
    するガス供給室と、 を備え;上記ガス供給室に、ハニカム又は連続多孔体か
    らなるガス整流体が設置されていることを特徴とする固
    体電解質型燃料電池。
  2. 【請求項2】 上記固体電解質型燃料電池が円筒形セル
    の外面に燃料を流すタイプ(外燃型)の固体電解質型燃
    料電池であって、 上記ハニカム又は連続多孔体に、燃料改質用の触媒が担
    持されている請求項1記載の固体電解質型燃料電池。
  3. 【請求項3】 上記ガス整流体がセラミックハニカムで
    あり、該セラミックハニカムの表面にNiを含む燃料改
    質触媒が担持されている請求項1記載の固体電解質型燃
    料電池。
  4. 【請求項4】 上記ガス整流体がセラミック粒体であ
    り、該セラミック粒体にRuを含む燃料改質触媒が担持
    されている請求項1記載の固体電解質型燃料電池。
JP7083491A 1995-03-16 1995-03-16 固体電解質型燃料電池 Pending JPH08255618A (ja)

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JP7083491A JPH08255618A (ja) 1995-03-16 1995-03-16 固体電解質型燃料電池

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