JPH08255594A - メタルハライドランプ - Google Patents
メタルハライドランプInfo
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- JPH08255594A JPH08255594A JP8597695A JP8597695A JPH08255594A JP H08255594 A JPH08255594 A JP H08255594A JP 8597695 A JP8597695 A JP 8597695A JP 8597695 A JP8597695 A JP 8597695A JP H08255594 A JPH08255594 A JP H08255594A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal halide
- discharge space
- metal
- sealing
- halide lamp
- Prior art date
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- Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 光の立ち上がり制御を加えるメタルハライド
ランプにおいて、長期点灯，点滅してもクラック・リー
クが生じないようにする。 【構成】 石英製の発光管１の封止部２，３に埋設さ
れ、かつ先端部が発光管１内の放電空間４に突出してい
る電極７，８と、この電極７，８周囲の封止部２，３と
の隙間を通って、前記封止部２，３内のモリブデン箔
５，６における前記発光管１端側の先端５aまで到達し
た放電空間４内の金属ヨウ化物がランプ始動後20秒以内
に溶融蒸発しない位置に、前記モリブデン箔５，６を埋
設する。
ランプにおいて、長期点灯，点滅してもクラック・リー
クが生じないようにする。 【構成】 石英製の発光管１の封止部２，３に埋設さ
れ、かつ先端部が発光管１内の放電空間４に突出してい
る電極７，８と、この電極７，８周囲の封止部２，３と
の隙間を通って、前記封止部２，３内のモリブデン箔
５，６における前記発光管１端側の先端５aまで到達し
た放電空間４内の金属ヨウ化物がランプ始動後20秒以内
に溶融蒸発しない位置に、前記モリブデン箔５，６を埋
設する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、反射器内で使用される
メタルハライドランプに関する。
メタルハライドランプに関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、小型メタルハライドランプを自動
車前照灯に用いる検討がなされており、放電アークが直
線に近くなるような形状の発光管が提案されている(特
開昭59− 111244号公報参照)。この種のメタルハライド
ランプは、アークの形状を厳しく制御する以外に、点灯
後、瞬時に光量を立ち上げる必要があることから、点灯
直後に安定点灯時より大きい電力を投入することがなさ
れている。
車前照灯に用いる検討がなされており、放電アークが直
線に近くなるような形状の発光管が提案されている(特
開昭59− 111244号公報参照)。この種のメタルハライド
ランプは、アークの形状を厳しく制御する以外に、点灯
後、瞬時に光量を立ち上げる必要があることから、点灯
直後に安定点灯時より大きい電力を投入することがなさ
れている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記メタルハライドラ
ンプでは、点灯後、金属ヨウ化物や水銀が十分に蒸発す
るまで、安定点灯時より高い電流がランプに流れ、電極
が安定時より高温になる。このとき、電極およびモリブ
デン箔は高温の電極先端からの伝導熱により加熱され、
石英製の封止部内に侵入した金属ヨウ化物は急激な溶融
蒸発を起こす。このような、溶融蒸発が、封止部内に埋
設されている電極部で起こった場合、この部分には金属
ヨウ化物の溶融蒸発による体積の急激な増加を吸収でき
るだけの空間が存在しているため、当該部分の封止部を
クラックさせることはない。前記空間は、石英製の封止
部とタングステン製の電極との膨張率が異なり、しか
も、タングステン製の電極が塑性変形を起こさないこと
から必然的に発生するものである。
ンプでは、点灯後、金属ヨウ化物や水銀が十分に蒸発す
るまで、安定点灯時より高い電流がランプに流れ、電極
が安定時より高温になる。このとき、電極およびモリブ
デン箔は高温の電極先端からの伝導熱により加熱され、
石英製の封止部内に侵入した金属ヨウ化物は急激な溶融
蒸発を起こす。このような、溶融蒸発が、封止部内に埋
設されている電極部で起こった場合、この部分には金属
ヨウ化物の溶融蒸発による体積の急激な増加を吸収でき
るだけの空間が存在しているため、当該部分の封止部を
クラックさせることはない。前記空間は、石英製の封止
部とタングステン製の電極との膨張率が異なり、しか
も、タングステン製の電極が塑性変形を起こさないこと
から必然的に発生するものである。
【０００４】しかし、モリブデン箔における発光管端側
の先端、すなわち、モリブデン箔のカット面およびそれ
に接する電解研磨されているモリブデン箔のエッジ先端
には、金属ヨウ化物の溶融蒸発による体積の急激な増加
を吸収するだけの空間が存在しないので、ランプ点滅に
よる金属ヨウ化物の溶融蒸発の体積膨張にて、その部分
の封止部のクラックを起こすことになる。さらに、始動
時に安定時より大きな電力を供給して光の立ち上がりを
制御する場合は、モリブデン箔の温度はより高くなる。
の先端、すなわち、モリブデン箔のカット面およびそれ
に接する電解研磨されているモリブデン箔のエッジ先端
には、金属ヨウ化物の溶融蒸発による体積の急激な増加
を吸収するだけの空間が存在しないので、ランプ点滅に
よる金属ヨウ化物の溶融蒸発の体積膨張にて、その部分
の封止部のクラックを起こすことになる。さらに、始動
時に安定時より大きな電力を供給して光の立ち上がりを
制御する場合は、モリブデン箔の温度はより高くなる。
【０００５】このため、この種のメタルハライドランプ
は、従来のメタルハライドランプより少ない点滅回数で
封止部のクラック・リークを生じてしまうという問題が
あった。
は、従来のメタルハライドランプより少ない点滅回数で
封止部のクラック・リークを生じてしまうという問題が
あった。
【０００６】本発明の目的は、光の立ち上がり制御を加
えるメタルハライドランプにおいて、長期点灯，点滅し
てもクラック・リークが生じないメタルハライドランプ
を提供することにある。
えるメタルハライドランプにおいて、長期点灯，点滅し
てもクラック・リークが生じないメタルハライドランプ
を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、放電空間の内部に一対の電極を設け、そ
れぞれの電極に接続された金属箔を封着した封止部を有
する石英製の発光管内に、金属ハロゲン化物および水
銀，希ガスを封入してなり、しかも、発光強度および発
光色を安定時の発光強度および発光色にできるだけ速く
到達させるために、始動直後に安定時より大きな電力を
投入して点灯させるメタルハライドランプにおいて、石
英製の前記封止部に埋設されている前記電極と封止部と
の隙間を通って、前記金属箔における前記発光管端側の
先端まで到達した前記金属ハロゲン化物がランプ始動後
20秒以内に溶融蒸発しない位置に、前記金属箔を埋設し
たことを特徴とする。
め、本発明は、放電空間の内部に一対の電極を設け、そ
れぞれの電極に接続された金属箔を封着した封止部を有
する石英製の発光管内に、金属ハロゲン化物および水
銀，希ガスを封入してなり、しかも、発光強度および発
光色を安定時の発光強度および発光色にできるだけ速く
到達させるために、始動直後に安定時より大きな電力を
投入して点灯させるメタルハライドランプにおいて、石
英製の前記封止部に埋設されている前記電極と封止部と
の隙間を通って、前記金属箔における前記発光管端側の
先端まで到達した前記金属ハロゲン化物がランプ始動後
20秒以内に溶融蒸発しない位置に、前記金属箔を埋設し
たことを特徴とする。
【０００８】また前記封止部内において、前記金属箔に
おける前記放電空間側の先端から放電空間端までの距離
を４mm以上にしたことを特徴とする。
おける前記放電空間側の先端から放電空間端までの距離
を４mm以上にしたことを特徴とする。
【０００９】また前記金属箔における前記放電空間側の
先端から放電空間端までの距離を６mm以下にしたことを
特徴とする。
先端から放電空間端までの距離を６mm以下にしたことを
特徴とする。
【００１０】
【作用】前記構成の本発明に係るメタルハライドランプ
では、封止部における金属ハロゲン化(ヨウ化)物が蒸発
しない位置に金属(モリブデン)箔を埋設し、例えばモリ
ブデン箔における放電空間側の先端から放電空間端まで
の距離を４mm以上、６mm以下にしたことで、従来のよう
な金属ハロゲン化(ヨウ化)物の蒸発による体積膨張によ
る問題が発生せず、長期の点灯，点滅の繰り返しに対し
て、封止部のクラック・リークに至らず、安定した発光
がなされる。
では、封止部における金属ハロゲン化(ヨウ化)物が蒸発
しない位置に金属(モリブデン)箔を埋設し、例えばモリ
ブデン箔における放電空間側の先端から放電空間端まで
の距離を４mm以上、６mm以下にしたことで、従来のよう
な金属ハロゲン化(ヨウ化)物の蒸発による体積膨張によ
る問題が発生せず、長期の点灯，点滅の繰り返しに対し
て、封止部のクラック・リークに至らず、安定した発光
がなされる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【００１２】図１は本発明に係るメタルハライドランプ
の一実施例の断面図であり、石英ガラスからなる発光管
１は、両端部に封止部２，３を、また中央部に放電空間
４を有しており、この放電空間４内には、水銀，Ｘeガ
ス，ヨウ化スカンジウム，ヨウ化ナトリウム，ヨウ化ト
リウムが封入されている。前記両封止部２，３には、そ
れぞれモリブデン箔５，６が埋設され、前記放電空間４
に相対向して設けられた電極７，８と接続している。
の一実施例の断面図であり、石英ガラスからなる発光管
１は、両端部に封止部２，３を、また中央部に放電空間
４を有しており、この放電空間４内には、水銀，Ｘeガ
ス，ヨウ化スカンジウム，ヨウ化ナトリウム，ヨウ化ト
リウムが封入されている。前記両封止部２，３には、そ
れぞれモリブデン箔５，６が埋設され、前記放電空間４
に相対向して設けられた電極７，８と接続している。
【００１３】一般に、メタルハライドランプの封止部
２，３のクラックは、封止部２，３内のモリブデン箔
５，６まで侵入した金属ヨウ化物がランプ点灯直後に急
激に溶融蒸発し、その膨張にともなう圧力により発生す
ると考えられている。これは、ランプ点灯直後の電極
７，８の温度が急激に上昇して、その伝導熱によりモリ
ブデン箔５，６の温度が上昇するためである。
２，３のクラックは、封止部２，３内のモリブデン箔
５，６まで侵入した金属ヨウ化物がランプ点灯直後に急
激に溶融蒸発し、その膨張にともなう圧力により発生す
ると考えられている。これは、ランプ点灯直後の電極
７，８の温度が急激に上昇して、その伝導熱によりモリ
ブデン箔５，６の温度が上昇するためである。
【００１４】本発明に係るメタルハライドランプのよう
に、安定時より高電力を加え、光の立ち上がりを速くす
るような制御を加える場合は、さらに高い電極先端温度
となり、それだけ封止部２，３のクラックが発生する確
率は高くなる。
に、安定時より高電力を加え、光の立ち上がりを速くす
るような制御を加える場合は、さらに高い電極先端温度
となり、それだけ封止部２，３のクラックが発生する確
率は高くなる。
【００１５】ランプ始動時の電極７，８を観察すると、
点灯後20秒間は放電空間４内の電極７，８が赤熱した状
態であるが、その間、封止部２，３内の電極７，８は赤
熱されておらず、明らかに封止部２，３との接触面を通
って熱が電極７，８から奪われている。そして、封止部
２，３の熱容量は電極７，８の熱容量が無視できるほど
大きく、また電極７，８との温度差が非常に大きいた
め、封止部２，３内の電極７，８における発光管１端側
の先端５aからモリブデン箔５，６までの温度勾配は、
電極７，８と封止部２，３との接触面積に依存し、封止
部２，３の熱容量に対する依存性は少ない。この場合、
電極７，８の径は長さに比べて非常に小さいので接触面
積は封止部２，３内の電極７，８の長さに依存する。す
なわち、立ち上がり時のモリブデン箔５，６の温度は封
止部２，３内の電極長によって変化し、この長さが長い
ほどモリブデン箔５，６の温度は低くなる。そのため、
モリブデン箔５，６まで侵入した金属ヨウ化物の溶融蒸
発による圧力も変化し、結果として封入部２，３のクラ
ック・リークに至るまでの点滅繰り返し回数も変化する
と予想できる。
点灯後20秒間は放電空間４内の電極７，８が赤熱した状
態であるが、その間、封止部２，３内の電極７，８は赤
熱されておらず、明らかに封止部２，３との接触面を通
って熱が電極７，８から奪われている。そして、封止部
２，３の熱容量は電極７，８の熱容量が無視できるほど
大きく、また電極７，８との温度差が非常に大きいた
め、封止部２，３内の電極７，８における発光管１端側
の先端５aからモリブデン箔５，６までの温度勾配は、
電極７，８と封止部２，３との接触面積に依存し、封止
部２，３の熱容量に対する依存性は少ない。この場合、
電極７，８の径は長さに比べて非常に小さいので接触面
積は封止部２，３内の電極７，８の長さに依存する。す
なわち、立ち上がり時のモリブデン箔５，６の温度は封
止部２，３内の電極長によって変化し、この長さが長い
ほどモリブデン箔５，６の温度は低くなる。そのため、
モリブデン箔５，６まで侵入した金属ヨウ化物の溶融蒸
発による圧力も変化し、結果として封入部２，３のクラ
ック・リークに至るまでの点滅繰り返し回数も変化する
と予想できる。
【００１６】そこで、本発明では、図示したように、封
止部２，３内のモリブデン箔５，６における放電空間４
側の先端５bと、放電空間４の端部間の距離Ｌに着目
し、その距離Ｌを規制することで前記封止部２，３のク
ラック・リークを防ぐことを可能にした。
止部２，３内のモリブデン箔５，６における放電空間４
側の先端５bと、放電空間４の端部間の距離Ｌに着目
し、その距離Ｌを規制することで前記封止部２，３のク
ラック・リークを防ぐことを可能にした。
【００１７】以下、各種テストによる結果を説明する。
【００１８】すなわち、前記距離Ｌを変化させたメタル
ハライドランプを作成し、立ち上がり時、封止部２，３
内のモリブデン箔５，６の先端におけるヨウ化物の溶融
状態、および寿命テストを行った。この場合、光立ち上
がりを速くするためには、点灯後に75Ｗから徐々に35Ｗ
まで投入電力を変化させる制御を加えている。この結果
を表１に示す。
ハライドランプを作成し、立ち上がり時、封止部２，３
内のモリブデン箔５，６の先端におけるヨウ化物の溶融
状態、および寿命テストを行った。この場合、光立ち上
がりを速くするためには、点灯後に75Ｗから徐々に35Ｗ
まで投入電力を変化させる制御を加えている。この結果
を表１に示す。
【００１９】なお、発光管１内径の最大部分は3.0mm、
封止部２，３の最大部分の厚さと幅はそれぞれ2.0mm，
4.3mm、モリブデン箔５，６の幅と厚さはそれぞれ1.5m
m，20μmである。
封止部２，３の最大部分の厚さと幅はそれぞれ2.0mm，
4.3mm、モリブデン箔５，６の幅と厚さはそれぞれ1.5m
m，20μmである。
【００２０】
【表１】
【００２１】点灯モードは９分45秒点灯、15秒消灯を５
サイクル、その後、10分消灯を繰り返したものであり、
リーク不点時間は、この点灯モードにおいて５本のラン
プが封止部２，３のクラックによりリークに至るまでの
総点灯時間の平均で表した。また、ヨウ化物の溶融時間
は、モリブデン箔５，６の先端に侵入した金属ヨウ化物
の状態を目視で調べ、始動時にヨウ化物が溶融し始めた
時間を示した。表１中に前記時間を示していないもの
は、安定点灯に達して封止部２，３が高温になってから
溶融したもの、および安定時においても溶融しなかった
ことを示す。
サイクル、その後、10分消灯を繰り返したものであり、
リーク不点時間は、この点灯モードにおいて５本のラン
プが封止部２，３のクラックによりリークに至るまでの
総点灯時間の平均で表した。また、ヨウ化物の溶融時間
は、モリブデン箔５，６の先端に侵入した金属ヨウ化物
の状態を目視で調べ、始動時にヨウ化物が溶融し始めた
時間を示した。表１中に前記時間を示していないもの
は、安定点灯に達して封止部２，３が高温になってから
溶融したもの、および安定時においても溶融しなかった
ことを示す。
【００２２】表１によれば、2000時間以上の点灯を目標
とした場合、前記距離Ｌは、作成上のばらつきを考慮し
て、４mm以上にする必要があり、さらに、2000時間の点
灯に対応させれば、ランプ始動から約20秒にてヨウ化物
の溶融が生じるので、石英製の封止部２，３に埋設され
ている電極７，８と封止部２，３との隙間を通って、モ
リブデン箔５，６における発光管１端側の先端５aまで
到達した金属ヨウ化物がランプ始動後20秒以内に溶融蒸
発しない位置に、前記モリブデン箔５，６を埋設すると
よいことも分かる。
とした場合、前記距離Ｌは、作成上のばらつきを考慮し
て、４mm以上にする必要があり、さらに、2000時間の点
灯に対応させれば、ランプ始動から約20秒にてヨウ化物
の溶融が生じるので、石英製の封止部２，３に埋設され
ている電極７，８と封止部２，３との隙間を通って、モ
リブデン箔５，６における発光管１端側の先端５aまで
到達した金属ヨウ化物がランプ始動後20秒以内に溶融蒸
発しない位置に、前記モリブデン箔５，６を埋設すると
よいことも分かる。
【００２３】次に、発光管１内径の最大部分を3.0mm、
封止部２，３の最大部分の厚さおよび幅をそれぞれ2.5m
m，4.5mmとした発光管１を作成し、前記と同様なテスト
を行った。その結果を表２に示した。
封止部２，３の最大部分の厚さおよび幅をそれぞれ2.5m
m，4.5mmとした発光管１を作成し、前記と同様なテスト
を行った。その結果を表２に示した。
【００２４】
【表２】
【００２５】表２によれば、前記距離Ｌは表１の場合と
同様に４mm以上にする必要があり、しかも前記金属ヨウ
化物がランプ始動後20秒以内に溶融蒸発しない位置に、
前記モリブデン箔５，６を埋設するとよいことが分る。
同様に４mm以上にする必要があり、しかも前記金属ヨウ
化物がランプ始動後20秒以内に溶融蒸発しない位置に、
前記モリブデン箔５，６を埋設するとよいことが分る。
【００２６】さらに、発光管１の内径の最大部分を3.0m
m、封止部２，３の最大部分の厚さと幅をそれぞれ1.8m
m，4.0mmとした発光管１を作成し、前記と同様なテスト
を行った。その結果を表３に示した。
m、封止部２，３の最大部分の厚さと幅をそれぞれ1.8m
m，4.0mmとした発光管１を作成し、前記と同様なテスト
を行った。その結果を表３に示した。
【００２７】
【表３】
【００２８】テストの結果、前記距離Ｌは表１の場合と
同様に４mm以上にする必要があり、しかも前記金属ヨウ
化物がランプ始動後20秒以内に溶融蒸発しない位置に、
前記モリブデン箔５，６を埋設するとよいことが分かっ
た。
同様に４mm以上にする必要があり、しかも前記金属ヨウ
化物がランプ始動後20秒以内に溶融蒸発しない位置に、
前記モリブデン箔５，６を埋設するとよいことが分かっ
た。
【００２９】なお、同じ発光管１を使用し、金属ヨウ化
物をヨウ化ジスプロシウム，ヨウ化タリウム，ヨウ化セ
シウムを封入した場合においても同様な結果を得ること
ができた。本実施例では、前記距離Ｌが６mmを超える場
合を示さなかったが、この場合、封止方法の問題で電極
７，８を長くすると、溶融された封止部２，３の石英を
圧潰封止するとき溶融石英の流れ方によって電極７，８
が封止部２，３の中心からはずれるという問題が発生す
る。したがって、本発明では、前記問題の発生を避ける
ため、前記距離Ｌを６mm以下と限定した。
物をヨウ化ジスプロシウム，ヨウ化タリウム，ヨウ化セ
シウムを封入した場合においても同様な結果を得ること
ができた。本実施例では、前記距離Ｌが６mmを超える場
合を示さなかったが、この場合、封止方法の問題で電極
７，８を長くすると、溶融された封止部２，３の石英を
圧潰封止するとき溶融石英の流れ方によって電極７，８
が封止部２，３の中心からはずれるという問題が発生す
る。したがって、本発明では、前記問題の発生を避ける
ため、前記距離Ｌを６mm以下と限定した。
【００３０】次に、放電空間４の最大部分を3.5mm、封
止部２，３の最大部分の厚さと幅をそれぞれ3.0mm，5.0
mmとした図１の発光管１と同様な形状の発光管１を作成
し、安定点灯時に50Ｗ、立ち上がり制御として点灯後に
100Ｗから50Ｗまで変化させる制御を加え、点灯テスト
を表１と同様なモードで行った。その結果を表４に示し
た。
止部２，３の最大部分の厚さと幅をそれぞれ3.0mm，5.0
mmとした図１の発光管１と同様な形状の発光管１を作成
し、安定点灯時に50Ｗ、立ち上がり制御として点灯後に
100Ｗから50Ｗまで変化させる制御を加え、点灯テスト
を表１と同様なモードで行った。その結果を表４に示し
た。
【００３１】
【表４】
【００３２】表４のように、上述した35Ｗの場合と同様
に前記距離Ｌは表１の場合と同様に４mm以上にする必要
があり、しかも前記金属ヨウ化物がランプ始動後20秒以
内に溶融蒸発しない位置に、前記モリブデン箔５，６を
埋設するとよいことが分かった。すなわち、クラック・
リークが発生する点灯時間は前記距離Ｌに依存し、封止
部の形状による封止部熱容量や印加する電力には依存し
ないことが分かる。
に前記距離Ｌは表１の場合と同様に４mm以上にする必要
があり、しかも前記金属ヨウ化物がランプ始動後20秒以
内に溶融蒸発しない位置に、前記モリブデン箔５，６を
埋設するとよいことが分かった。すなわち、クラック・
リークが発生する点灯時間は前記距離Ｌに依存し、封止
部の形状による封止部熱容量や印加する電力には依存し
ないことが分かる。
【００３３】なお、本実施例以外の封止部２，３の形状
は、発光管１の作成上問題があるため実施していない。
すなわち、封止部２，３の肉厚や幅が異なった発光管
１、および印加電力を変化させても同様な効果が得られ
ることは容易に類推できる。
は、発光管１の作成上問題があるため実施していない。
すなわち、封止部２，３の肉厚や幅が異なった発光管
１、および印加電力を変化させても同様な効果が得られ
ることは容易に類推できる。
【００３４】以上のように、本実施例は、点灯後の光の
立ち上がり制御を加えるメタルハライドランプの発光管
において、前記距離Ｌを４mm以上、６mm以下とすること
によって、長期の点灯，点滅を行ってもクラック・リー
クが生じない優れた特性を具備したものになる。
立ち上がり制御を加えるメタルハライドランプの発光管
において、前記距離Ｌを４mm以上、６mm以下とすること
によって、長期の点灯，点滅を行ってもクラック・リー
クが生じない優れた特性を具備したものになる。
【００３５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のメタルハ
ライドランプは、各請求項記載の構成によれば、封止部
における金属ハロゲン化(ヨウ化)物が蒸発しない位置に
金属(モリブデン)箔を埋設したことで、従来のような金
属ハロゲン化(ヨウ化)物の蒸発による体積膨張に基づく
問題が発生せず、長期の点灯，点滅の繰り返しに対し
て、封止部のクラック・リークに至らず、発光が安定す
る。
ライドランプは、各請求項記載の構成によれば、封止部
における金属ハロゲン化(ヨウ化)物が蒸発しない位置に
金属(モリブデン)箔を埋設したことで、従来のような金
属ハロゲン化(ヨウ化)物の蒸発による体積膨張に基づく
問題が発生せず、長期の点灯，点滅の繰り返しに対し
て、封止部のクラック・リークに至らず、発光が安定す
る。
【図１】本発明に係るメタルハライドランプの一実施例
の断面図である。
の断面図である。
１…発光管、 ２，３…封止部、 ４…放電空間、
５，６…モリブデン箔、７，８…電極。
５，６…モリブデン箔、７，８…電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 隆 大阪府高槻市幸町１番１号 松下電子工業 株式会社内
Claims (3)
- 【請求項１】 放電空間の内部に一対の電極を設け、そ
れぞれの電極に接続された金属箔を封着した封止部を有
する石英製の発光管内に、金属ハロゲン化物および水
銀，希ガスを封入してなり、しかも、発光強度および発
光色を安定時の発光強度および発光色にできるだけ速く
到達させるために、始動直後に安定時より大きな電力を
投入して点灯させるメタルハライドランプにおいて、石
英製の前記封止部に埋設されている前記電極と封止部と
の隙間を通って、前記金属箔における前記発光管端側の
先端まで到達した前記金属ハロゲン化物がランプ始動後
20秒以内に溶融蒸発しない位置に、前記金属箔を埋設し
たことを特徴とするメタルハライドランプ。 - 【請求項２】 前記封止部内において、前記金属箔にお
ける前記放電空間側の先端から放電空間端までの距離を
４mm以上にしたことを特徴とする請求項１記載のメタル
ハライドランプ。 - 【請求項３】 前記金属箔における前記放電空間側の先
端から放電空間端までの距離を６mm以下にしたことを特
徴とする請求項２記載のメタルハライドランプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8597695A JPH08255594A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | メタルハライドランプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8597695A JPH08255594A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | メタルハライドランプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08255594A true JPH08255594A (ja) | 1996-10-01 |
Family
ID=13873752
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8597695A Pending JPH08255594A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | メタルハライドランプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08255594A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100352918B1 (ko) * | 1998-05-25 | 2002-09-16 | 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 | 램프와 램프의 제조방법 |
| US6476555B1 (en) | 1999-03-16 | 2002-11-05 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Long-life metal halide lamp |
| US6777389B1 (en) | 1998-11-19 | 2004-08-17 | Connective Tissue Imagineering Llc | Cosmetic or dermatological use of 7-hydroxylated steroids in combination with elastin derived peptides |
| DE10159580B4 (de) * | 2000-12-05 | 2010-01-07 | Koito Mfg. Co., Ltd. | Bogenentladungsröhre und Verfahren zu deren Herstellung |
-
1995
- 1995-03-20 JP JP8597695A patent/JPH08255594A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100352918B1 (ko) * | 1998-05-25 | 2002-09-16 | 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 | 램프와 램프의 제조방법 |
| US6777389B1 (en) | 1998-11-19 | 2004-08-17 | Connective Tissue Imagineering Llc | Cosmetic or dermatological use of 7-hydroxylated steroids in combination with elastin derived peptides |
| US6476555B1 (en) | 1999-03-16 | 2002-11-05 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Long-life metal halide lamp |
| DE10159580B4 (de) * | 2000-12-05 | 2010-01-07 | Koito Mfg. Co., Ltd. | Bogenentladungsröhre und Verfahren zu deren Herstellung |
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