JPH08254362A - 空気調和機の制御装置 - Google Patents

空気調和機の制御装置

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JPH08254362A
JPH08254362A JP7057616A JP5761695A JPH08254362A JP H08254362 A JPH08254362 A JP H08254362A JP 7057616 A JP7057616 A JP 7057616A JP 5761695 A JP5761695 A JP 5761695A JP H08254362 A JPH08254362 A JP H08254362A
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heating
refrigerant
heat exchanger
air conditioner
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Yoshihiro Chuma
善裕 中馬
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靖則 塚原
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】室内ユニットや配管に液冷媒が溜りこんでも、
冷凍サイクル低圧側の圧力異常低下による異常運転を未
然かつ有効的に防止し、圧縮機を保護する。 【構成】空調機は圧縮機14、四方弁15、室内熱交換
器、膨張機構、室外熱交換器等を順次接続し冷凍サイク
ル10を構成する。このサイクル10を用いて圧縮機1
4の運転制御手段55と、暖房運転時圧縮機14を運転
して室外熱交換機の除霜を行なう除霜運転手段70とを
設ける。さらに圧縮機14の運転停止時、圧縮機の再起
動を設定時間停止させる再起動遅延手段71と、圧縮機
の吸込冷媒圧力が設定以下になつたとき、圧縮機の運転
を停止させるように低圧圧力検出手段33とを作動さ
せ、一方除霜終了後の暖房開始時、圧縮機起動から所定
時間内に圧力検出手段33が作動したとき、圧縮機を停
止させ、かつ次の再起動までの所要時間を再起動保護手
段72により手段71の設定時間より長くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷暖房運転可能なヒート
ポンプ式冷凍サイクルを備えた空気調和機に係り、特に
高落差をもって設置されるスプリット型空気調和機の制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近高層ビルや高層マンションの出現に
より、スプリット型空気調和機の室外ユニットと室内ユ
ニットとを高落差をもって配置する場合がある。この空
気調和機1は、図6に示すように、室外ユニット2が屋
上に、室内ユニット3が屋内に設置され、両ユニット
2,3は冷媒配管であるガス配管4と液配管5で接続さ
れ、ヒートポンプ式冷凍サイクル6が構成される。
【0003】高層ビルや高層マンションに設置されるス
プリット型空気調和機においては、屋上に配置される室
外ユニット2と屋内の室内ユニット3が数10m、例え
ば50m程度の高低差をもって設置されるものがある。
この空気調和機1で室内の冷暖房・除湿等の空気調和を
行なう場合、暖房運転時には、着霜による室外熱交換器
の機能低下を防止るするため、着霜状態に応じて定期的
に除霜運転が行なわれる。従来のスプリット型空気調和
機では、平地や高落差の区別なく、冷凍サイクル6内で
同様な圧力管理を行なっている。
【0004】除霜運転は四方弁を切り替えることにより
反転して行なわれ、この反転除霜運転により室外熱交換
器に付着された霜が取り外され、着霜による室外熱交換
器の機能低下を防止し、その熱交換機能を回復させ、熱
交換機能の維持を図っているる 除霜運転が終了すると暖房運転が再び開始されるが、ス
プリット型空気調和機において室外ユニット2と室内ユ
ニット3との間に高落差があると、ヒートポンプ式冷凍
サイクル6の低圧側、すなわち圧縮機の吸込側の冷媒が
不足し、その冷媒圧力が異常に低下し、所定時間、例え
ば2分間負圧となる現象がある。
【0005】高落差があるスプリット型空気調和機1に
おいては、除霜運転中ガス配管4や室内ユニット3に液
冷媒が溜り込むため、室外ユニット2側の室外熱交換器
や液配管5には冷媒が不足し、冷媒が非常に少ない状態
となる。
【0006】室外ユニット2に冷媒が少ない状態で除霜
運転が終了し、通常通りの停止時間で暖房運転を開始し
ても、室外ユニット2の室外熱交換器や液配管5に残っ
ている冷媒が少ないために、圧縮機に吸い込まれる冷媒
量が不足し、冷凍サイクル6の低圧側の冷媒圧力が異常
に低下する。
【0007】ヒートポンプ式冷凍サイクル6の低圧側冷
媒圧力は、低圧スイッチで検出され、この低圧スイッチ
が冷媒圧力の異常低下を検出して作動したとき、圧縮機
の運転を一定時間、例えば2分20秒間停止させ、一定
時間経過後に圧縮機を再び起動させたり、また、圧縮機
の吐出側をその吸込側に接続するバイパス回路を有する
空気調和機ではバイパス回路の二方弁を開いて圧縮機の
吐出冷媒を圧縮機の吸込側に案内し、冷凍サイクル6の
低圧側の冷媒圧力を上昇させる制御を行なっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】室外ユニット2に冷媒
が不足している状態で通常通りの停止時間で圧縮機を再
起動させても、圧縮機の再起動時に冷凍サイクル6の低
圧側冷媒圧力が異常に低下して低圧スイッチが再び作動
し、圧縮機の運転を停止させてしまう。
【0009】また、バイパス回路を備えた空気調和機に
おいても、室外ユニット2に冷媒が不足している状態で
バイパス回路の二方弁を開放し、圧縮機の吐出側をその
吸込側に接続しても冷凍サイクル6の低圧側の冷媒圧力
が上昇せず、負圧状態に保たれる。
【0010】従来のスプリット型空気調和機では、室外
ユニット2の冷媒が不足している状態で、除霜運転終了
後に暖房運転が開始され、圧縮機が起動されても、低圧
スイッチの動作が繰り返される。このため、空気調和機
は最後に冷凍サイクル低圧側の冷媒圧力が異常低下し、
この異常低下による運転停止を引き起こし、圧縮機の保
護が図れないおそれがあった。
【0011】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、室内ユニットや接続配管に液冷媒が溜り込んで
も、冷凍サイクル低圧側の冷媒圧力の異常低下による異
常運転停止を未然にかつ有効的に防止し、圧縮機の保護
を図るようにした空気調和機の制御装置を提供すること
を目的とする。
【0012】本発明の他の目的は、冷凍サイクルの低圧
側の冷媒圧力が高落差配管に起因して異常に低下するの
を有効的に防止して圧縮機の保護および配管の保護を図
ることができる空気調和機の制御装置を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る空気調和機
の制御装置は、上述した課題を解決するために、請求項
1に記載したように、圧縮機,四方弁,室内熱交換器,
膨張機構,室外熱交換器等から構成される冷凍サイクル
と,圧縮機の運転を制御する運転制御手段と,暖房運転
時、圧縮機を運転して室外熱交換器の除霜を行なう除霜
運転手段と,圧縮機の運転停止時に圧縮機の再起動を設
定時間停止させる再起動遅延手段と,圧縮機の吸込側に
配置され、冷媒圧力が設定値以下になったとき、圧縮機
の運転を停止させるように作動する低圧側圧力検出手段
と,除霜運転終了後の暖房運転開始時、圧縮機起動から
所定時間以内に低圧側圧力検出手段が作動したとき、圧
縮機の運転停止をさせ、かつ次の圧縮機再起動までの所
要時間を、再起動遅延手段の設定時間より長く設定した
再起動保護手段とを備えたものである。
【0014】また、上述した課題を解決するために、本
発明に係る空気調和機の制御装置は、請求項2に記載し
たように、室内熱交換器を収容した室内ユニットに加熱
装置を備え、低圧側圧力検出手段が作動したとき、上記
加熱装置を所定時間加熱させる加熱制御手段を備えた
り;さらに、請求項3に記載したように、圧縮機,四方
弁および室外熱交換器を収容した室外ユニットに圧縮機
ケースを加熱するケース加熱装置を備え、低圧側圧力検
出手段が作動したとき、ケース加熱装置での加熱を停止
した状態で室内ユニットの加熱装置を所定時間運転させ
る加熱制御手段を備えたものである。
【0015】さらに、上述した課題を解決するために、
本発明に係る空気調和機の制御装置は、請求項4に記載
したように、除霜運転終了後の暖房運転開始時、圧縮機
起動から所定時間以内に低圧側圧力検出手段が作動した
とき、圧縮機の運転をそのまま所定時間経過するまで継
続させ、その後も低圧側圧力検出手段が作動していた場
合、再起動保護手段を動作させる保護用制御手段を備え
たものである。
【0016】さらにまた、上述した課題を解決するため
に、本発明に係る空気調和機の制御装置は、請求項5に
記載したように、暖房運転時に除霜運転時間をカウント
するタイマ手段を備え、除霜運転終了後の暖房運転開始
時、カウントした除霜運転時間が所定値より長い場合、
再起動保護手段を動作させる保護用制御手段を備えたも
のである。
【0017】また、上述した課題を解決するために、本
発明に係る空気調和機の制御装置は、請求項6に記載し
たように、室内ユニットに加熱装置を備え、除霜運転終
了後の暖房運転開始時までの圧縮機停止時間に、加熱装
置を加熱させる室内加熱制御手段を備えたものである。
【0018】
【作用】本発明に係る空気調和機の制御装置において
は、圧縮機の吸込側で冷媒圧力が設定値以下になったと
き、低圧側圧力検出手段で圧縮機の運転を停止させるよ
うに作動させる一方、除霜運転終了後の暖房運転開始時
に、圧縮機起動から一定時間以内に低圧側圧力検出手段
が作動した場合、再起動保護手段により、再起動遅延手
段の設定時間より長い所要時間圧縮機の再起動を防止し
たので、圧縮機が再起動されるまでの所要時間の間に、
室内ユニットや接続配管(ガス配管)に溜っている冷媒
を室内ユニットと室外ユニットとの温度差を利用して温
度の低い室外ユニット側に高落差があっても移動させる
ことができる。
【0019】また、空気調和機の制御装置においては、
低圧側圧力検出手段が作動したとき、室内ユニットの加
熱装置を室内加熱制御手段により所定時間加熱させて室
内ユニット側の冷媒を加熱し、室内ユニット側の冷媒を
室外ユニット側に積極的に移動させ、冷媒の移動をスム
ーズに行なうことができる。
【0020】さらに、加熱制御手段は低圧側圧力検出手
段が作動したとき、ケース加熱装置での加熱を停止させ
た状態で室内ユニットの加熱装置を所定時間運転させる
ことができる。
【0021】さらにまた、除霜運転終了後の暖房運転開
始時に、圧縮機起動から所定時間以内に低圧側圧力検出
手段が作動したとき、所定時間経過するまで圧縮機の運
転を継続させ、その後も低圧側圧力検出手段が作動して
いた場合に保護用制御手段により再起動保護手段を動作
させ、圧縮機の次の起動まで所要時間停止させることが
できる。
【0022】一方、除霜運転終了後の暖房運転開始時、
タイマ手段でカウントした除霜運転時間が所定値より長
い場合、保護用制御手段により再起動保護手段を動作さ
せ、圧縮機の運転を次の起動まで所要時間、例えば5分
程度停止させることができる。
【0023】他方、この空気調和機の制御装置において
は、除霜運転終了後の暖房運転開始時までの圧縮機停止
期間に、加熱制御手段により、室内ユニットを加熱さ
せ、室内ユニットと室外ユニットとの温度差を大きくし
て、冷媒の移動を容易にし、室内ユニットや接続配管
(ガス配管)側の冷媒を室外ユニット側に積極的に移動
させることができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明に係る空気調和機の制御装置の
一実施例について添付図面を参照して説明する。
【0025】図1は、高層ビルや高層マンション等のよ
うに高低差のある場所に設置されるスプリット型空気調
和機のヒートポンプ式冷凍サイクル10を示す。この空
気調和機は例えば屋上に室外ユニット11が、屋内に室
内ユニット12がそれぞれ設置され、両ユニット11,
12間に大きな高低差、例えば50m程度の高落差をも
って配置される。
【0026】ヒートポンプ式冷凍サイクル10は、圧縮
機14,四方弁15,室内熱交換器16,膨張機構1
7,室外熱交換器18を順次接続し、四方弁15からア
キュムレータ19を経て圧縮機14へ戻る閉じた冷媒循
環回路を構成している。冷凍サイクル10は室外ユニッ
ト11と室内ユニット12とを接続配管である2本の冷
媒配管(ガス配管と液配管)20,21でパットクドバ
ルブ22を介して接続したものである。
【0027】室内ユニット12には室内熱交換器16と
この室内熱交換器16を加熱する加熱装置としての電気
ヒータ24が備えられる一方、モータ駆動の室内送風機
25が室内熱交換器16に対向して設けられ、この室内
送風機25の作動により室内に温風あるいは冷却風を吹
き出すようになっている。
【0028】一方、室外ユニット11には圧縮機14,
四方弁15および室外熱交換器18等が収容される。室
外ユニット11にも室外熱交換器18に対向してモータ
駆動の室外送風機26が設置され、この室外送風機26
の作動により室外熱交換器18で熱交換するようになっ
ている。
【0029】また、室外ユニット11に備えられる膨張
機構17は逆止弁27とキャピラリチューブ28を組み
合せた冷房用膨張機構29と、暖房用膨張弁30とを並
列接続して構成され、冷房運転時と暖房運転時で使い分
けがなされる。なお、膨張機構17は可逆式膨張弁を用
いて共通化させてもよい。
【0030】さらに、圧縮機14の圧縮機ケース14a
にはケース加熱装置としてのケースヒータ32が備えら
れ、このケースヒータ32に通電することにより、圧縮
機ケース14aを加熱し、内部の冷媒を加熱して温める
ようになっている。また、冷凍サイクル10の低圧側で
ある圧縮機14の吸込側に冷媒圧力を検出する低圧側圧
力検出手段としての圧力センサである低圧スイッチ33
が設けられる。この低圧スイッチ33は冷媒圧力が異常
低下し、設定値以下となったとき作動し、その作動信号
を出力している。
【0031】図2は、本発明に係るスプリット型空気調
和機の制御関係を簡略的に示す制御ブロック図である。
【0032】この空気調和機には室内ユニット12にリ
モートコントローラ35が備えられ、このリモートコン
トローラ35で空気調和機の運転・停止や冷暖房の運転
切換,温度設定,風量設定等を行なうようになってお
り、リモートコントローラ35からのコントロール出力
信号は室内制御基板36に備えられたマイコン等のコン
トローラとしての室内CPU37に入力される。この室
内CPU37には温度センサ41や湿度センサ42によ
り室内温度や湿度の検出信号が、また、室内熱交換器1
6の温度を測定する温度センサ43により熱交換器温度
の検出信号がそれぞれ入力される。
【0033】また、室内CPU37は圧縮機再起動遅延
機能,室内ファン起動補償機能,コールドドラフト防止
機能,温度や湿度の演算機能,タイマ機能,室外ユニッ
ト運転指令発生機能等の諸機能回路が組み込まれてお
り、この室内CPU37は室外ユニット11の室外制御
基板44に備えられた室外CPU45との間で、シリア
ル信号送受信部47,48を介して運転指令や運転情報
のやりとりが行なわれる。
【0034】室外CPU45はインバータ出力周波数制
御機能,圧縮機再起動遅延機能,除霜運転機能,温度・
圧力の演算機能等の諸機能回路が組み込まれる一方、こ
の室外CPU45に室外熱交換器18の温度すなわち除
霜温度を検出する温度センサ49や圧縮機14の吐出温
度を検出する温度センサ50、圧縮機吸込側の冷媒圧力
を検出する低圧側圧力検出手段としての低圧スイッチ3
3から検出信号がそれぞれ入力されて、温度・圧力が演
算される。
【0035】また、室外CPU45からベースドライブ
回路51に出力信号を送り、このベースドライブ回路5
1によりインバータ制御回路52を制御し、圧縮機14
の運転を制御している。インバータ制御回路52は交流
電流を一旦直流化させるコンバータ部53とコンバータ
部53からの電流を入力して周波数変換し、圧縮機14
の運転周波数を出力するインバータ部54とを備えてい
る。
【0036】しかして、室内CPU37,室外CPU4
5,ベースドライブ回路51およびインバータ制御回路
52により圧縮機14の運転を制御する運転制御手段5
5が構成される。
【0037】また、室外CPU45はリレードライバ5
7に出力信号を出力しており、この出力信号を入力して
リレードライバ57は室外送風機26用はパワーリレー
58,四方弁15用パワーリレー59,ケース加熱装置
としてのケースヒータ32用パワーリレー60等をそれ
ぞれ駆動させるようになっている。
【0038】一方、室内CPU37もリレードライバ6
2に出力信号を出力して、室内送風機用パワーリレー6
3,室内ユニット12の加熱装置としての電気ヒータ2
4用パワーリレー64を駆動させるようになっている。
また、室内CPU37はリレードライバ65を介して圧
縮機駆動用電流をパワーリレー66でON−OFF制御
させるようになっている。
【0039】また、各リレードライバ57,62,65
に代えてパワーカプラドライバを用い、さらに、各パワ
ーリレー58〜60,63,64,66に代えてパワー
カプラをそれぞれ用いてもよい。
【0040】さらに、この空気調和機には、暖房運転時
に圧縮機を運転させて室外熱交換器18の除霜を行なう
除霜運転手段70と、圧縮機14の運転停止時に圧縮機
14の再起動を設定時間、例えば2分間停止させる再起
動遅延手段71と、除霜運転終了後の暖房運転開始時
に、圧縮機14の起動から所定時間例えば5分間以内に
低圧側圧力検出手段の低圧スイッチ33が作動したと
き、圧縮機14の運転を停止させ、かつ次の圧縮機14
の起動まで所要時間、例えば数分間、運転停止状態を保
持する再起動保護手段72とを有する。再起動保護手段
72による圧縮機14の運転停止時間は、再起動遅延手
段71による運転停止時間(設定時間)より長く、室外
ユニット11と室内ユニット12との高落差を考慮して
所要時間、例えば50m程度の落差の場合数分間、一例
として5分に設定される。
【0041】除霜運転手段70は室外熱交換器18の温
度を検出する温度センサ49,室外CPU45,四方弁
15を切換駆動させるリレードライバ57やパワーリレ
ー59,室内CPU37および室内送風機25を駆動停
止させるリレードライバ62やパワーリレー63等によ
り構成される。
【0042】また、再起動遅延手段71は、室内CPU
37や室外CPU45に備えられた圧縮機再起動遅延機
能を有する機能回路により構成され、圧縮機14の運転
制御手段55と協働して圧縮機14が一旦運転停止した
場合、例えば2分間〜3分間の所定時間(設定時間)運
転停止状態に保持され、圧縮機再起動が設定時間だけ遅
延せしめられる。
【0043】さらに、再起動保護手段72は、室内CP
U37に備えられたタイマ機能や室外CPU45に備え
られた圧力演算機能を有する機能回路を組み合せて構成
され、低圧側圧力検出手段50や圧縮機14の運転制御
手段55と協働するようになっている。
【0044】さらにまた、空気調和機は、低圧側圧力検
出手段である低圧スイッチ33が作動したとき、室内ユ
ニット12の加熱装置としての電気ヒータ24を所定時
間加熱させる加熱制御手段74と、再起動保護手段71
を動作可能な保護用制御手段75とを備える。
【0045】加熱制御手段74は、室内CPU37や電
気ヒータ24の通電を駆動制御するリレードライバ62
やパワーリレー64等を組み合せて構成され、低圧側圧
力検出手段33や圧縮機14の運転制御手段55と協働
して作動せしめられる。室内加熱手段74は低圧スイッ
チ50が作動せしめられたとき、電気ヒータ24に所定
時間通電させてヒータ加熱を行なったり、また、このと
きケース加熱装置であるケースヒータ32での加熱を停
止させるようになっている。さらに、室内加熱手段74
は、除霜運転終了後の暖房運転開始時までの圧縮機停止
期間に、電気ヒータ24への通電を行なって積極的にヒ
ータ加熱を行なうようになっている。このヒータ加熱に
より、室内ユニット12と室外ユニット11との冷媒に
大きな温度差を付与することができる。
【0046】また、再起動保護手段72を動作可能な保
護用制御手段75は、室内CPU37や室外CPU45
を組み合せて構成され、低圧側圧力検出手段33や圧縮
機14の運転制御手段55と協働し、再起動保護手段7
2を圧縮機14の再起動遅延手段71に優先させて作動
させるようになっている。
【0047】この保護用制御手段75は、除霜運転後の
暖房運転開始時に、圧縮機起動から所定時間、例えば5
分間以内に低圧スイッチ33が作動した場合、そのまま
所定時間だけ圧縮機14の運転を継続させ、所定時間経
過後にも低圧スイッチ33が作動していた場合、再起動
保護手段72を動作させ、所要時間、例えば数分間運転
停止状態に保ち、所要時間経過後に圧縮機14を再び起
動させている。
【0048】また、室外CPU45に除霜運転時間をカ
ウントするタイマ手段76を備え、このタイマ手段76
を保護用制御手段75と連係させてもよい。タイマ手段
76は室外CPU45に備えても、あるいは独立して設
置してもよい。
【0049】そして、この保護用制御手段75により、
除霜運転終了後の暖房運転開始時に、タイマ手段76で
カウントした除霜運転時間が所定値より長い場合、再起
動保護手段72を動作させて、圧縮機14の運転を所要
時間、例えば数分間停止させ、所要時間の運転停止後に
圧縮機14を再起動させるようになっている。
【0050】次に、空気調和機の冷暖房運転について説
明する。
【0051】ヒートポンプ式冷凍サイクル10では冷暖
房運転はリモートコントローラ35の操作により、四方
弁15を切り換えることにより行なわれる。
【0052】四方弁15を冷房運転側にセットした図1
に示す状態で、圧縮機14を運転させると、実線矢印A
で示すように、冷房運転が開始される。
【0053】また、暖房運転は、四方弁15を暖房側に
切り換えることにより行なわれる。四方弁15を暖房側
に切り換えて圧縮機14を運転させると、圧縮機14か
らの高温高圧の吐出冷媒は、破線矢印Bで示すように流
れ、室内熱交換器16で室内空気と熱交換し、温風を室
内送風機25の作動により室内へ吹き出し、暖房が行な
われる。
【0054】室内を暖房することにより冷却された冷媒
は膨張弁30を経て室外熱交換器18に送られて蒸発
し、四方弁15からアキュムレータ19を経て圧縮機1
4に還流される。
【0055】暖房運転を継続すると、室外熱交換器18
に霜が付着することがあり、この着霜が成長すると、熱
交換機能が損われるので、定期的に、あるいは室外熱交
換器18の着霜状態に応じて除霜運転が自動的に行なわ
れる。この除霜運転は、暖房運転のまま四方弁16を冷
房運転側に切り換える反転除霜により行なわれる。除霜
運転時には、室内送風機25は作動させず、室内熱交換
器25での熱交換は行なわれない。
【0056】この除霜運転により、圧縮機14からの高
温・高圧の吐出冷媒を鎖線Cで示すように、室外熱交換
器18に直接案内することにより、室外熱交換器18に
付着した霜を取り除き、室外熱交換器18の熱交換機能
を回復させる。
【0057】なお、除霜運転は反転除霜の代りに圧縮機
14からの吐出冷媒を室外熱交換器18に直接案内する
除霜回路を設けて行なってもよい。
【0058】室外熱交換器18に付着した霜が除去され
ると除霜運転は終了し、圧縮機14の運転がある所定時
間、例えば2分間停止した後、暖房運転が再び開始され
る。
【0059】ところで、スプリット型空気調和機におい
て、室外ユニット11が上方に、室内ユニット12が下
方に高落差をもって設置された場合、除霜運転中に、ヘ
ッド差の存在により、室内ユニット12やガス配管側の
冷媒配管20に冷媒が溜り込むことが生じる。
【0060】室内ユニット12や冷媒配管20に冷媒が
溜り込んだ状態で除霜運転を終了させ、暖房運転を再び
開始させると、圧縮機14は再起動遅延手段71により
所定時間、例えば2分間程度停止して暖房運転が遅延し
て開始される。暖房運転を開始させると、室外ユニット
11や室外熱交換器18の冷凍サイクル10の低圧側、
すなわち圧縮機14の吸込側の冷媒が極端に不足する場
合が発生し、この冷媒不足状態で暖房運転を開始させる
と、圧縮機14の吸込側の冷媒が不足しているため、圧
縮機14の起動直後から1分から2分程度のある時間、
冷凍サイクル10の低圧側の冷媒圧力が異常に低下し、
負圧になる場合が生じる。
【0061】冷凍サイクル10の低圧側の冷媒圧力は低
圧側圧力検出手段としての低圧スイッチ33で検出さ
れ、低圧側冷媒圧力が異常に低下し、所定値を下廻る
と、低圧スイッチ33が作動して圧縮機14の運転が停
止せしめられる。
【0062】すなわち、除霜運転終了後の暖房運転開始
時、圧縮機起動から所定時間、例えば5分以内に低圧ス
イッチ33が作動すると、再起動保護手段72が作動し
て圧縮機14の運転が停止せしめられる一方、この再起
動保護手段72により圧縮機14を運転停止状態に所要
時間、例えば5分間再起動遅延手段71に優先して維持
され、所要時間経過後に次の圧縮機14の再起動が行な
われる。
【0063】このとき圧縮機14が運転停止される時間
は、再起動遅延手段71の設定時間より長く設定されて
いる。再起動保護手段72により所要時間、例えば5分
間圧縮機14の運転を停止させることにより、室内ユニ
ット12や冷媒配管20に溜っている冷媒は、室内ユニ
ット12と室外ユニット11との温度差により、温度の
低い室外ユニット11側に移動しせめられる。この場
合、暖房運転であるので、室外ユニット11側の温度が
低く、冷媒は室内ユニット12から温度の低い室外ユニ
ット11に向って移動する。
【0064】圧縮機運転停止時間が例えば5分間あれ
ば、50m程度の高落差があっても冷媒は室外ユニット
11側に移動することを実験的に確認することができ
た。この冷媒移動に関する新しい知見に基づいて、圧縮
機14の再起動時に冷凍サイクル10の低圧側の冷媒圧
力を検知して数分間圧縮機14の運転を停止させると、
次の圧縮機14との起動時には、冷凍サイクル10の低
圧側まで冷媒が廻り込み、冷媒圧力が異常に低下するこ
とがない。したがって、圧縮機14の次の起動が円滑か
つスムーズに行なわれる。このとき、低圧スイッチ33
が作動することがないので、圧縮機14の運転が異常停
止することもなく、圧縮機14や冷媒配管20を圧力的
に保護することができる。
【0065】しかして、除霜運転終了後における暖房運
転開始は、図3に示すフローチャートに示すように行な
われ、暖房運転が再び開始された後、低圧側圧力検出手
段である低圧スイッチ33が前回作動してからある所定
時間、例えば30分以内に、冷凍サイクル10の低圧側
の冷媒圧力が異常に低下する状態で繰り返され、低圧ス
イッチ33が作動する回数が、所定回数、例えば4回に
達すると、空気調和機の故障であると判断して、圧縮機
14の運転を異常停止させ、機器の故障を有効的にかつ
未然に防止することができる。
【0066】除霜運転終了後、暖房運転開始時に、低圧
スイッチ50が作動した場合、室内ユニット12側から
室外ユニット11側への冷媒移動を効率よく、積極的に
行なうために、室内加熱制御手段74を作動させて室内
ユニット12の加熱装置である電気ヒータ24に所定時
間通電させてヒータ加熱し、室内ユニット12と室外ユ
ニット11との温度差をより大きくとり、冷媒移動をス
ムーズに行なうようにさせることもできる。その際、室
内加熱制御手段74により室外ユニット11側のケース
加熱装置であるケースヒータ32への通電を中止し、室
外ユニット11側への冷媒移動をより円滑かつスムーズ
に行なうようにしてもよい。
【0067】また、室内ユニット12の電気ヒータ24
に通電することにより、圧縮機14の運転が停止してい
る間にも温風が吹き出されるので、不快感を与えること
がない。
【0068】さらに、除霜運転終了後で暖房運転開始時
に、室内ユニット12やガス側配管の冷媒配管20の冷
媒の溜まり込みで低圧スイッチ50が動作するのは、暖
房運転開始後、所定時間例えば5分以内である。このた
め、暖房運転に切り換わってから5分間は低圧スイッチ
33が作動しても圧縮機14の運転を継続させたり、ま
た、5分間は低圧スイッチ33を作動させず、あるいは
スイッチ動作を検出しない制御を行なって圧縮機14の
運転を継続させてもよい。これにより、低圧スイッチ3
3は圧縮機14起動時の圧力異常を検出しないので、圧
縮機14の運転を異常停止させることがない。
【0069】図4および図5は本発明に係る空気調和機
の制御装置の他の実施例を示すものである。
【0070】この実施例に示された空気調和機は室内ユ
ニット12と室外ユニット14とが高落差配管である冷
媒配管20,21によりパックドバルブ22を介して接
続されるとともに、室外ユニット11には、冷凍サイク
ル10の低圧側、具体的には四方弁15の下流側に低圧
側圧力検出手段である圧力センサとしての低圧スイッチ
33を設け、さらに、室外ユニット11に除霜運転時間
をカウントする電気系統としてのタイマ手段78を設
け、膨張機構17には絞り装置として可逆式膨張弁を備
えたものである。
【0071】符号79は室内ユニット12側において冷
媒量を調整するキャピラリチューブである。他の構成は
図1および図2に示すものと実質的に異ならないので同
一符号を付して説明を省略する。
【0072】この空気調和機においても、冷暖房運転は
図1に示す空気調和機と同様に行なわれる。
【0073】また、暖房運転中に定期的に、あるいは室
外熱交換器18の着霜状態に応じて除霜運転が行なわれ
るが、この除霜運転の運転時間はタイマ手段78により
管理される。
【0074】そして、除霜運転が終了すると、暖房運転
が開始されるが、この暖房運転は、除霜運転時間に応じ
て図5の動作フローチャートに示すように制御される。
なお、toは室外熱交換器18の熱交換能力に応じて設
定される除霜運転時間である。
【0075】この空気調和機において、暖房運転中に除
霜運転が開始されると、この除霜運転時間は、図2に示
す制御ブロック図で示すように、室外熱交換器18の温
度を検出する温度センサ49や室外CPU45の温度・
圧力演算機能の回路で除霜運転時間が演算処理されて管
理される。これにより、室内ユニット12の室内熱交換
器16やガス側配管としての冷媒配管20に滞留する冷
媒量を把握することができる。
【0076】除霜運転時に、室内ユニット12に滞留し
た冷媒は、室内熱交換器16の周囲に配設された電気ヒ
ータ24に通電することにより加熱され、ガス冷媒とな
って室外ユニット11側に還流される。
【0077】このため、除霜運転終了後に暖房運転が開
始されるが、暖房運転が再開されるまで圧縮機14の運
転停止中に、室内ユニット12の電気ヒータ24への通
電によるヒータ加熱により、室内ユニット12側の冷媒
は室外ユニット11側に戻される。このため、暖房運転
開始時に、冷凍サイクル10の低圧側、すなわち圧縮機
14の吸込側の冷媒量が不足し、圧縮機14の吸込側の
冷媒圧力が異常低下するのを有効的に防止でき、圧縮機
14の再起動を円滑かつスムーズに行なうことができ
る。
【0078】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明に係る空気
調和機の制御装置においては、圧縮機の吸込側で冷媒圧
力が設定値以下になったとき、低圧側圧力検出手段で圧
縮機の運転を停止させるように作動させる一方、除霜運
転終了後の暖房運転開始時に、圧縮機起動から所定時間
以内に低圧側圧力検出手段が作動した場合、再起動保護
手段により、再起動遅延手段の設定時間より長い所要時
間圧縮機の再起動を防止したので、圧縮機が再起動され
るまでの所要時間の間に、室内ユニットや接続配管(ガ
ス配管)に溜っている冷媒を室内ユニットと室外ユニッ
トとの温度差を利用して温度の低い室外ユニット側に高
落差があっても移動させることができる。したがって、
再起動保護手段の作動により、所要時間経過すると、冷
凍サイクルの低圧側にも冷媒が回り込み、室外ユニット
や室外熱交換器の冷媒不足による冷媒圧力の異常低下を
有効的に防止でき、低圧側圧力検出手段が再び作動する
のを防止できる。このため、圧縮機は次の起動時に冷凍
サイクル低圧側、圧縮機吸込側の冷媒圧力が異常に低下
することがなく、圧縮機の再起動が円滑かつスムーズに
行なわれ、圧縮機の保護ならびに配管の保護を図ること
ができる。
【0079】また、空気調和機の制御装置においては、
低圧側圧力検出手段が作動したとき、室内ユニットの加
熱装置を室内加熱制御手段により所定時間加熱させたの
で、室内ユニット側の冷媒を加熱し、室内ユニット側の
冷媒を室外ユニット側に積極的に移動させ、冷媒の移動
をし易くしたので、圧縮機の次の起動時に圧縮機吸込側
の冷媒不足を解消でき、圧縮機の次の起動を円滑かつス
ムーズに行なうことができ、圧縮機の保護が図れる。さ
らに、室内ユニットの加熱装置を加熱させることによ
り、圧縮機の運転停止時にも、温風が室内に吹き出さ
れ、冷風の吹出による不快感を防止できる。
【0080】さらに、室内加熱制御手段は低圧側圧力検
出手段が作動したとき、ケース加熱装置での加熱を停止
させた状態で室内ユニットの加熱装置を所定時間運転さ
せるので、室内ユニットから室外ユニットへの冷媒の移
動を円滑に行ない、圧縮機の次の起動時に圧縮機吸込側
の冷媒不足を解消でき、圧縮機の次の起動をより一層円
滑かつスムーズに行ない、圧縮機の保護を図ることがで
きる。
【0081】さらにまた、除霜運転終了後の暖房運転開
始時に、圧縮機起動から所定時間以内に低圧側圧力検出
手段が作動したとき、所定時間経過するまで圧縮機の運
転を継続させ、その後も低圧側圧力検出手段が作動して
いた場合に保護用制御手段により再起動保護手段を動作
させ、圧縮機の次の起動まで所要時間停止させて圧縮機
や配管の保護を図り、また、次の起動まで所要時間経過
する間に冷凍サイクル低圧側、すなわち圧縮機吸込側の
冷媒不足を解消し、圧縮機の次の起動を円滑かつスムー
ズに行なうことができる。
【0082】一方、除霜運転終了後の暖房運転開始時、
タイマ手段でカウントした除霜運転時間が所定値より長
い場合、保護用制御手段により再起動保護手段を動作さ
せ、圧縮機の運転を次の起動まで所要時間、例えば5分
程度停止させたので、その間に冷凍サイクル低圧側の冷
媒不足を解消し、圧縮機の次の起動時に円滑かつスムー
ズに起動させることができる。
【0083】他方、この空気調和機の制御装置において
は、除霜運転終了後の暖房運転開始時までの圧縮機停止
期間に、室内加熱制御手段により、室内ユニットを加熱
させたので、室内ユニットと室外ユニットとの温度差を
大きくして、冷媒の移動を容易にし、室内ユニットや接
続配管(ガス配管)側の冷媒を室外ユニット側に積極的
に移動させたので、圧縮機の再起動時に圧縮機吸込側の
冷媒不足を解消でき、圧縮機の次の起動を円滑かつスム
ーズに行ない、圧縮機や配管の保護を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気調和機の制御装置の一実施例
を示す冷凍サイクル図。
【図2】本発明に係る空気調和機の制御装置の一実施例
を示す制御ブロック図。
【図3】上記空気調和機を用いて除霜運転終了後の暖房
運転開始の運転フローを示すフローチャート。
【図4】本発明に係る空気調和機の制御装置の他の実施
例を示す冷凍サイクル図。
【図5】図4に示された空気調和機を用いて除霜運転終
了後の暖房運転開始時の運転フローを示すフローチャー
ト。
【図6】従来のスプリット型空気調和機を示す原理図。
【符号の説明】
10 冷凍サイクル 11 室外ユニット 12 室内ユニット 14 圧縮機 15 四方弁 16 室内熱交換器 17 膨張機構 18 室外熱交換器 19 アキュムレータ 20,21 冷媒配管 24 電気ヒータ(加熱装置) 25 室内送風機 26 室外送風機 28 キャピラリチューブ 30 膨張弁 32 ケースヒータ(ケース加熱装置) 33 低圧スイッチ(低圧側圧力検出手段,圧力セン
サ) 35 リモートコントローラ 36 室内制御基板 37 室内CPU 41,43 温度センサ 44 室外制御基板 45 室外CPU 49 温度センサ 51 ベースドライブ回路 52 インバータ制御回路 53 コンバータ部 54 インバータ部 55 運転制御手段 57 リレードライバ 58,59,60 パワーリレー 62 リレードライバ 63,64 パワーリレー 70 除霜運転手段 17 再起動運転手段 72 再起動保護手段 74 加熱制御手段 75 保護用制御手段 76 タイマ手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機,四方弁,室内熱交換器,膨張機
    構,室外熱交換器等から構成される冷凍サイクルと,圧
    縮機の運転を制御する運転制御手段と,暖房運転時、圧
    縮機を運転して室外熱交換器の除霜を行なう除霜運転手
    段と,圧縮機の運転停止時に圧縮機の再起動を設定時間
    停止させる再起動遅延手段と,圧縮機の吸込側に配置さ
    れ、冷媒圧力が設定値以下になったとき、圧縮機の運転
    を停止させるように作動する低圧側圧力検出手段と,除
    霜運転終了後の暖房運転開始時、圧縮機起動から所定時
    間以内に低圧側圧力検出手段が作動したとき、圧縮機の
    運転停止をさせ、かつ次の圧縮機再起動までの所要時間
    を、再起動遅延手段の設定時間より長く設定した再起動
    保護手段とを備えたことを特徴とする空気調和機の制御
    装置。
  2. 【請求項2】 室内熱交換器を収容した室内ユニットに
    加熱装置を備え、低圧側圧力検出手段が作動したとき、
    上記加熱装置を所定時間加熱させる加熱制御手段を備え
    た請求項1に記載の空気調和機の制御装置。
  3. 【請求項3】 圧縮機,四方弁および室外熱交換器を収
    容した室外ユニットに圧縮機ケースを加熱するケース加
    熱装置を備え、低圧側圧力検出手段が作動したとき、ケ
    ース加熱装置での加熱を停止した状態で室内ユニットの
    加熱装置を所定時間運転させる加熱制御手段を備えた請
    求項2に記載の空気調和機の制御装置。
  4. 【請求項4】 除霜運転終了後の暖房運転開始時、圧縮
    機起動から所定時間以内に低圧側圧力検出手段が作動し
    たとき、圧縮機の運転をそのまま所定時間経過するまで
    継続させ、その後も低圧側圧力検出手段が作動していた
    場合、再起動保護手段を動作させる保護用制御手段を備
    えた請求項1に記載の空気調和機の制御装置。
  5. 【請求項5】 暖房運転時に除霜運転時間をカウントす
    るタイマ手段を備え、除霜運転終了後の暖房運転開始
    時、カウントした除霜運転時間が所定値より長い場合、
    再起動保護手段を動作させる保護用制御手段を備えた請
    求項1に記載の空気調和機の制御装置。
  6. 【請求項6】 室内熱交換器を収容した室内ユニットに
    加熱装置を備え、除霜運転終了後の暖房運転開始時まで
    の圧縮機停止時間に、加熱装置を加熱させる加熱制御手
    段を備えた請求項1に記載の空気調和機の制御装置。
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