JPH08254262A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JPH08254262A
JPH08254262A JP179396A JP179396A JPH08254262A JP H08254262 A JPH08254262 A JP H08254262A JP 179396 A JP179396 A JP 179396A JP 179396 A JP179396 A JP 179396A JP H08254262 A JPH08254262 A JP H08254262A
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克俊 臼杵
Kenjiro Fujita
憲次郎 藤田
Katsuhiro Hatta
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動変速機の個体差による油圧特性のばらつ
きや作動油温の高低等に起因するシフトレスポンスの悪
化やシフトショックを防止した自動変速機の変速制御装
置を提供する。 【解決手段】 TCUは、N−Dシフト後に学習補正条
件が成立していた場合、がた詰め終了後に変速が開始さ
れるまでの第2工程に要した時間T2の値が所定の上限
側判定閾値T2Aより大きいか否かを判定し、この判定が
Yesであれば、今回の油温−回転数領域における学習補
正時間Tf1ijに所定の補正ゲインΔTf1を加えてがた詰
め時間を増加させる。一方、この判定がNoであれば、
TCUは、T2の値が所定の下限側判定閾値T2Bより小
さいか否かを判定し、この判定がYesであれば、学習補
正時間Tf1ijから補正ゲインΔTf1を減じてがた詰め時
間を減少させる。そして、両方の判定が共にNoであれ
ば学習補正時間Tf1ijの更新は行わずにサブルーチンを
終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に用いられ
る自動変速機の変速制御装置に係り、詳しくは作動油温
の高低等に起因するシフトレスポンスの悪化やシフトシ
ョックを防止する技術に関する。
【0002】
【関連する技術】自動車用の自動変速機では、一般にプ
ラネタリギヤによる変速機構が用いられており、油圧式
の湿式多板クラッチや油圧式のバンドブレーキ等の油圧
摩擦係合要素によりサンギヤやプラネタリキャリヤ等の
係合あるいは解放を行って所望の変速段を得るようにし
ている。
【0003】通常、自動変速機の油圧摩擦係合要素はエ
ンジンのクランクシャフトと共に回転する油圧ポンプが
発生するライン圧を駆動源としており、電子制御式のも
のでは、その駆動制御を油圧制御手段である電磁式油圧
制御弁(以下、電磁弁と記す)により行っている。すな
わち、TCU(トランスミッションコントロールユニッ
ト)が電磁弁をデューティ制御することにより、供給す
るライン圧を所定の割合で減少させ、油圧クラッチや油
圧ブレーキを係合あるいは解放する。そして、変速は、
作動する油圧クラッチや油圧ブレーキの切り換え、つま
り、一方の油圧摩擦係合要素を解放しながら他方の油圧
摩擦係合要素を係合させることにより行う。例えば、2
速段から3速段にシフトアップさせる場合には、2速段
を確立させる油圧クラッチ(以下、解放側クラッチと記
す)の係合を解除すると共に、3速段を確立させる油圧
クラッチ(以下、結合側クラッチと記す)を係合させ
る。この油圧クラッチの掴み換え操作により、エンジン
トルクの伝達経路が切り換えられ、シフトアップが完了
する。
【0004】ところで、油圧式多板クラッチでは、交互
に重ねられたドライブプレートとドリブンプレートとを
クラッチピストン(油圧ピストン)により圧着させて係
合を行う。また、係合を解除する場合には、クラッチピ
ストンを係合時とは逆方向に移動させ、両プレートを離
隔させる。この際、各プレートが作動油(ATF)に侵
漬されていることもあり、引きずりの無い完全な解除を
行うには、各プレート間の間隙を大きくする必要があ
る。そのため、結合側クラッチのクラッチピストンの移
動速度が低過ぎると、係合に時間が掛かってシフトレス
ポンスが悪化する問題があった。また、逆にクラッチピ
ストンの移動速度が高過ぎると、油圧クラッチが急激に
係合して大きなシフトショックが発生する問題があっ
た。
【0005】そこで、油圧クラッチが係合する直前まで
を無効ストロークとし、電磁弁を全開することにより供
給油量を多くしてクラッチピストンを比較的高速で移動
させる、いわゆる、がた詰めを行った後、フィードバッ
クにより徐々に係合を深めてゆく制御が従来より行われ
ている。このような制御を行う際には、適正な供給油量
を得るため、ライン圧に応じてがた詰め時間を決定する
必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した油
圧ポンプはエンジンのクランクシャフトと共に回転して
おり、エンジン回転速度が低いアイドル運転時等には、
一般に発生するライン圧が規定値より低くなる。また、
自動変速機の個体差により、図16に示したように、油
圧特性自体にもばらつきが生じる。尚、同図中に実線で
示したものが油圧特性の中央値であり、破線および一点
鎖線で示したものが個体差による偏向値である。このた
め、特にスロットルを完全に戻した状態からの変速、例
えば、NレンジからのDレンジあるいはRレンジへのシ
フト、コーストダウンシフトやパワーオフアップシフト
等では、エンジン回転速度によっては、ライン圧が異な
りシフトレスポンスが悪化する虞があった。
【0007】一方、周知のように、ATFは、冷間始動
直後等で温度が低い場合には粘度が高くなり、高速走行
直後等で温度が高い場合には粘度が低くなる。したがっ
て、暖機が進むにつれて変速機内の各摺動部のクリアラ
ンスが増大することも相俟って、ATFの温度により変
速機内でのその洩れ量が増減し、図17に示したよう
に、ライン圧が変化することになる。尚、同図中に実線
で示したものが暖機後のライン圧の中央値であり、破線
および一点鎖線で示したものが油温の高低による偏向値
である。そのため、がた詰め時間を一定にした場合、A
TFの温度によるライン圧の変化に対応できず、高温時
にはがた詰めが十分に行われず、クラッチの結合開始が
遅れることによりシフトレスポンスが悪化したり、低温
時にはがた詰めにより係合が進行してしまい、フィード
バックが殆ど行えずにシフトショックが発生する虞があ
った。
【0008】本発明は、上記状況に鑑みてなされたもの
で、自動変速機の個体差による油圧特性のばらつきや作
動油温の高低等に起因するシフトレスポンスの悪化やシ
フトショックを防止した自動変速機の変速制御装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、この目的を達成
するために、本発明の請求項1では、内燃機関と駆動輪
との間に介装される自動変速機の変速制御装置におい
て、上記自動変速機の、所定の変速段を達成する係合用
摩擦要素に供給される油圧を制御する油圧制御手段と、
上記自動変速機の油温を検出する油温検出手段と、上記
内燃機関または上記油圧を発生する油圧ポンプの回転速
度を検出する回転速度検出手段と、上記油温検出手段と
上記回転速度検出手段とによる検出結果に応じて、複数
の分割された学習領域の一つを選択し、上記油圧制御手
段の駆動制御に関する制御パラメータを前記学習領域に
ついて学習補正する学習補正手段とを備えることを特徴
とするものを提案する。
【0010】また、本発明の請求項2では、請求項1の
変速制御装置において、上記制御パラメータは、上記係
合用摩擦要素のピストン無効ストロークを解消するため
の時間であることを特徴とするものを提案する。また、
本発明の請求項3では、請求項2の変速制御装置におい
て、上記学習補正手段は、上記ピストン無効ストローク
の解消時点から実変速開始時点までの時間に基づいて、
上記ピストン無効ストロークを学習補正することを特徴
とするものを提案する。
【0011】また、本発明の請求項4では、請求項3の
変速制御装置において、上記変速制御装置は、上記自動
変速機の入力回転速度を検出する自動変速機入力回転速
度検出手段を備え、上記自動変速機の入力回転速度の変
化量が所定値以上となったとき上記実変速開始時点に達
したと判断することを特徴とするものを提案する。ま
た、本発明の請求項5では、請求項1の変速制御装置に
おいて、上記学習補正手段は、少なくとも上記回転速度
が低回転領域にあるとき、上記学習補正を行うことを特
徴とするものを提案する。
【0012】また、本発明の請求項6では、請求項1の
変速制御装置において、上記学習補正手段は、上記自動
変速機の変速段を中立位置から走行位置へ切り換えるシ
フトの場合に、上記学習補正を行うことを特徴とするも
のを提案する。また、本発明の請求項7では、請求項1
の変速制御装置において、上記学習補正手段は、車両が
停止する前でのダウンシフトの場合に、上記学習補正を
行うことを特徴とするものを提案する。
【0013】また、本発明の請求項8では、請求項1の
変速制御装置において、上記油圧制御手段は、上記係合
用摩擦要素へ全圧を供給することにより、上記係合用摩
擦要素のピストン無効ストロークを解消する無効ストロ
ーク解消手段と、上記ピストン無効ストロークの解消
後、所定油圧を上記係合用摩擦要素へ供給する所定油圧
供給手段とを含み、また、上記制御パラメータは上記所
定油圧であることを特徴とするものを提案する。
【0014】また、本発明の請求項9では、請求項8の
変速制御装置において、上記学習補正手段は、上記ピス
トン無効ストロークの解消時点から実変速開始時点まで
の時間に基づいて、上記学習補正を行うことを特徴とす
るものを提案する。また、本発明の請求項10では、請
求項1の変速制御装置において、上記制御パラメータ
は、上記自動変速機の変速段を中立位置から走行位置へ
切り換えるシフトに関連する制御パラメータであること
ことを特徴とするものを提案する。
【0015】また、本発明の請求項11では、請求項1
の変速制御装置において、上記制御パラメータは、車両
が停止する直前でのダウンシフトに関連する制御パラメ
ータであることを特徴とするものを提案する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
一実施例を詳細に説明する。図1には、本発明に係る変
速制御装置を適用した乗用車のパワートレーンの概略構
成を示してある。同図において、1は自動車用のガソリ
ンエンジン(以下、単にエンジンと記す)であり、その
後端には前進4段型の自動変速機2が接続され、この自
動変速機2を介して出力が図示しない駆動輪に伝達され
る。自動変速機2は、トルクコンバータ3,変速機本体
4,油圧コントローラ5から構成されている。変速機本
体4は複数組のプラネタリギヤの他、油圧クラッチや油
圧ブレーキ等の油圧摩擦係合要素を内蔵している。ま
た、油圧コントローラ5には、一体に形成された油圧回
路の他、油圧制御用の複数の電磁弁が収納されている。
エンジン1と自動変速機2とは、それぞれ図示しない入
出力装置,多数の制御プログラムを内蔵した記憶装置
(ROM,RAM,BURAM等),中央処理装置(C
PU),タイマカウンタ等を具えた、ECU(エンジン
コントロールユニット)6とTCU(トランスミッショ
ンコントロールユニット)7とにより駆動制御される。
【0017】ECU6の入力側には、エンジン回転速度
Ne や各気筒のクランク角度を検出するためのクランク
角センサ8,冷却水温TW を検出する水温センサ9,吸
気流量QA を検出するエアフローセンサ10,スロット
ル開度θTHを検出するスロットルセンサ11,スロット
ル弁の全閉状態を検出するアイドルスイッチ12等の
他、図示しない各種のセンサやスイッチ類が接続してい
る。一方、TCU7の入力側には、トルクコンバータ3
のタービンシャフトの回転数(入力軸回転数)NT を検
出するNT センサ13,車速Vに代えてトランスファド
ライブギヤ回転数NO を検出するNO センサ14,AT
Fの温度を検出する油温センサ15,イグニッションパ
ルスからエンジン回転速度Ne を検出するNe センサ1
6の他、インヒビタスイッチ等、種々のセンサやスイッ
チ類が接続されている。また、ECU6とTCU7とは
信号ケーブル17により接続されており、シリアル通信
により互いに情報を交換する。ECU6は、各種の入力
情報に基づいて、燃料噴射量や点火時期等、エンジン1
の総合的な制御を行う。また、TCU7も、入力情報に
基づき、油圧コントローラ5を介して変速機本体4内の
油圧摩擦係合要素を駆動し、自動変速機2の変速制御を
行う。
【0018】図2には、変速機本体4に内蔵された、D
レンジ確立用の結合側の油圧クラッチ20を断面により
示してある。この油圧クラッチ20は、内筒21と外筒
22とを有する底付二重円筒状のクラッチドラム23内
に、円盤状のクラッチピストン24の他、交互に重ねら
れた環状のドライブプレート25とドリブンプレート2
6とを、それぞれ軸方向に摺動自在に収納して構成され
ている。クラッチドラム23の内筒にはポート27が穿
設されており、このポート27からクラッチドラム23
内に高圧の作動油が供給されると、クラッチピストン2
4が図中で右側に往動する。その結果、クラッチピスト
ン24に押圧されてドライブプレート25とドリブンプ
レート26とが圧着し、動力の伝達が行われる。クラッ
チドラム23の内筒21とクラッチピストン24の内側
面との間には複数のクラッチスプリング28が介装され
ており、作動油の油圧が低下すると、このクラッチスプ
リング28に付勢されてクラッチピストン24が図中で
左側に復動する。
【0019】図3には、上記油圧クラッチ20の駆動油
圧回路を示してある。油圧ポンプ30は、エンジン1の
クランクシャフトと一体に回転し、油路31を介してオ
イルパン32内の作動油を吸引して油圧を発生する。油
圧ポンプ30は油路33を介して油圧制御弁である電磁
弁34の第1ポート35に接続しており、その吐出圧が
油路33内の図示しない調圧弁等により調圧されたライ
ン圧となり第1ポート35に供給される。また、電磁弁
34の第2ポート36は油路37を介して油圧クラッチ
20に接続しており、電磁弁34内の弁体38がリフト
することにより油圧クラッチ20にライン圧が供給され
る。
【0020】電磁弁34の弁体38はリターンスプリン
グ39により弁座40側に常時付勢されているが、TC
U7からの駆動電流により付勢されたソレノイド41に
吸引されてリフトする。尚、電磁弁34は、TCU7に
より所定の周波数(例えば、50Hz)でデューティ制御
される。電磁弁34には、第2ポート36に常時連通
し、かつ油路42を介してオイルパン32に接続する、
ドレーンポート43が設けられている。また、油路3
7,42にはそれぞれオリフィス44,45が設けられ
ているが、油路37側のオリフィス44の流路面積は油
路42側のオリフィス45の流路面積より大きく設定さ
れている。更に、油路37における油圧クラッチ20と
オリフィス44との間にはアキュムレータ46が設けら
れている。
【0021】以下、NレンジからDレンジへのシフト操
作が行われた場合を例に、結合側油圧摩擦係合要素のが
た詰めおよびその後の変速制御について説明する。さ
て、TCU7は、後述する制御プログラムに基づき、変
速指令出力から変速完了まで、電磁弁34を以下に述べ
るデューティ率で駆動する。この間のタービン回転数N
T と電磁弁34の駆動デューティ率Dとは、図4のグラ
フに示した関係となり、電磁弁34の駆動制御は次の4
つの工程から構成される。尚、図4のグラフにおいて、
横軸は時間である。
【0022】先ず、第1工程(時点aから時点bの間)
では、Dレンジへの変速指令が出力された時点で、クラ
ッチピストン24のがた詰め制御が直ちに開始される。
すなわち、がた詰め開始時点(時点a)からがた詰め終
了時点(時点b)の間の期間Tfに亘り、駆動デューテ
ィ率Dを100%として電磁弁34を全開させる。尚、
このがた詰め期間中は、未だ変速が開始されないので、
タービン回転数NT は一定で変化しない。
【0023】次に、第2工程(時点bから時点cの間)
では、駆動デューティ率Dを先ず係合初期デューティ率
DA に設定し、その値から所定の割合で増加させる。こ
の間に油圧クラッチ20の係合によりトルクの伝達が開
始されると、タービン回転数NT は低下し始め、所定の
回転数まで低下した時点cで変速が開始されたと見做
す。
【0024】次に、第3工程(時点cから時点dの間)
は、タービン回転数NT の変化率が目標タービン回転変
化率に一致するように、駆動デューティ率Dをフィード
バック制御する工程である。そして、タービン回転数N
T と変速終了回転数N0 との偏差が変速終了判定閾値Δ
NF 以下となると(時点d)、この工程が終了し、次の
第4工程が開始される。
【0025】そして、第4工程(時点dから時点eの
間)では、駆動デューティ率Dを一定に保って待機時間
TD の経過を待ち、その経過時点(時点e)でタービン
回転数NT が変速終了回転数N0 に完全に一致したと見
做し、この時点で駆動デューティ率Dを再び100%と
し、N−Dシフトを終了する。以下、上述した各制御工
程の手順と、がた詰め時間の学習補正とについて、図5
〜図12のフローチャートを参照して、詳細に説明す
る。
【0026】運転者がNレンジからDレンジへのシフト
操作を行うと、TCU7内ではシフト指令信号が出力さ
れ(図4の時点a)、図5〜図11のN−Dシフト制御
サブルーチンが実行される。そして、N−Dシフト制御
が開始されると、油圧クラッチ20の係合が終了するま
で、TCU7はこのサブルーチンを繰り返し実行するこ
とになる。
【0027】サブルーチンを開始すると、TCU7は、
先ず、図5のステップS1で上述した各種センサやEC
U6からの入力情報をRAMに読み込む。しかる後、ス
テップS3でプログラム制御変数ICが0であるか否か
(すなわち、第1工程における初回の処理であるか否
か)を判定する。このプログラム制御変数ICは初期値
が0に設定されているため、制御開始直後においては、
TCU7は、ステップS5に進んでN−Dシフト中フラ
グFNDを1にセットする。このフラグにより、TCU7
は、N−Dシフト中であることを認識すると共に、EC
U6にもその情報が伝達される。
【0028】次に、TCU7は、ステップS7で、油温
センサ15とNe センサ16とからの入力情報に基づ
き、現在の作動油温TATF とエンジン回転速度Ne とに
対応する油温−回転数領域を決定する。本実施例の場
合、油温−回転数領域において、作動油温TATF は5領
域に分割され、エンジン回転速度Ne は4領域に分割さ
れている。すなわち、作動油温TATF 側は、TATF ≦T
A1(本実施例では、30℃),TA1<TATF ≦TA2(本
実施例では、70℃),TA2<TATF ≦TA3(本実施例
では、80℃),TA3<TATF ≦TA4(本実施例では、
100℃),TA4<TAATFに分割され、エンジン回転速
度Ne 側は、Ne ≦N1 (本実施例では、650rpm
),N1 <Ne ≦N2 (本実施例では、750rpm
),N2 <Ne ≦N3 (本実施例では、850rpm
),N3 <Ne に分割されている。
【0029】油温−回転数領域を決定すると、TCU7
は、ステップS9で、図13の基本時間マップと図14
の補正時間マップと図15の初期デューティ率マップと
から、この油温−回転数領域にそれぞれ対応する基本が
た詰め時間Tfijと学習補正時間Tflijと初期デューテ
ィ率DAij とを検索する。基本時間マップと初期デュー
ティ率マップとは共にROMに格納されており、両マッ
プにおいて、基本がた詰め時間Tfijと初期デューティ
率DAij とは、実験結果等に基づき、作動油温TATF が
高く、エンジン回転速度Ne が低い領域で長く(大き
く)設定され、作動油温TATF が低く、エンジン回転速
度Ne が高い領域で短く(小さく)設定されている。
尚、基本時間マップおよび初期デューティ率マップ中の
各領域で、括弧内に記したものは、本実施例における具
体的な設定値である。一方、補正時間マップはBURA
Mに格納されており、第1の制御パラメータである学習
補正時間Tflijの値は、新車時やバッテリー脱着後には
全て0にセットされている。
【0030】次に、TCU7は、ステップS11で、基
本がた詰め時間Tfijと学習補正時間Tflijと初期デュ
ーティ率DAij とから、がた詰め時間Tf と係合初期デ
ューティ率DA とを下式により求める。 Tf =Tfij+Tflij DA =DAij 次に、TCU7は、図6のステップS13で第1工程用
タイマT1 のカウントを開始し、ステップS15でプロ
グラム制御変数ICに1を加算して1とする。しかる
後、TCU7は、ステップS17で駆動デューティ率D
を100%とした後、ステップS19で電磁弁34を駆
動してがた詰めを開始すると共に、ステップS21で現
時点でのエンジン回転速度Ne とタービン回転速度NT
との初期偏差ΔNETを算出してRAMに記憶して、スタ
ートに戻る。
【0031】スタートに戻ったTCU7は、ステップS
3の判定が今度はNoとなるため、図7のステップS2
3で、次にプログラム制御変数ICが1であるか否か
(すなわち、第1工程中の処理か否か)を判定する。そ
して、この判定はYesとなるため、TCU7は、ステッ
プS25で、第1工程用タイマT1 のカウントががた詰
め時間Tf 以上になったか否か、すなわち、第1工程が
終了したか否かを判定する。そして、この判定がNoで
ある間は、ステップS27で100%の駆動デューティ
率Dをがた詰めを続行し、Yesとなった時点で、ステッ
プS29で第1工程用タイマT1 をリセットすると共
に、ステップS31でプログラム制御変数ICに1を加
算して2として、スタートに戻る。
【0032】スタートに戻ったTCU7は、ステップS
23の判定が今度はNoとなるため、図8のステップS
33で、次にプログラム制御変数ICが2であるか否か
(すなわち、第2工程における初回の処理か否か)を判
定する。そして、この判定はYesとなるため、TCU7
は、ステップS35で第2工程用タイマT2 のカウント
を開始し、ステップS37でプログラム制御変数ICに
1を加算して3とする。しかる後、TCU7は、ステッ
プS39で駆動デューティ率Dを係合初期デューティ率
DA とし、ステップS41で電磁弁34を駆動してスタ
ートに戻る。
【0033】スタートに戻ったTCU7は、ステップS
33の判定が今度はNoとなるため、図9のステップS
43で、次にプログラム制御変数ICが3であるか否か
(すなわち、第2工程中の処理か否か)を判定する。そ
して、この判定はYesとなるため、TCU7は、ステッ
プS45で、駆動デューティ率Dに所定の増量分ΔDを
加算した後、ステップS47で、エンジン回転速度Ne
とタービン回転速度NT との偏差が初期偏差ΔNETと所
定の係合開始判定閾値ΔNB (本実施例では、50rpm
)との和に等しいか或いはこれよりも大きくなったか
否か、すなわち実変速が開始されたか否かを判定する。
そして、この判定がNoである間は、ステップS45で
駆動デューティ率Dを増加させながら、ステップS49
で電磁弁34を駆動して油圧クラッチ20のピストンス
トロークを促進してゆく。
【0034】油圧クラッチ20が係合し始め、実変速が
開始されてステップS47の判定がYesとなったら、T
CU7は、ステップS51でその時点の第2工程用タイ
マT2 の値を記憶する。尚、ここで記憶した値は、第2
の制御パラメータとして、後述するがた詰め時間学習補
正サブルーチンに用いられる。次に、TCU7は、ステ
ップS53で第2工程用タイマT2 の値を0にリセット
すると共に、ステップS55でプログラム制御変数IC
に1を加算して4として、スタートに戻る。
【0035】スタートに戻ったTCU7は、ステップS
43の判定が今度はNoとなるため、図10のステップ
S59で、次にプログラム制御変数ICが4であるか否
か(すなわち、第3工程中の処理か否か)を判定する。
そして、この判定はYesとなるため、TCU7は、ステ
ップS61で、タービン回転速度NT の変化率ΔNTが
所定の目標タービン回転変化率ΔNTOに一致するよう
に、駆動デューティ率Dをフィードバック制御により増
減する。次に、TCU7は、ステップS63でタービン
回転速度NT と変速終了回転数N0 との偏差が変速終了
判定閾値ΔNF (本実施例では、150rpm )以下とな
ったか否かを判定し、この判定がNoであれば、ステッ
プS65でフィードバック制御で得られた最後の駆動デ
ューティ率Dをもって電磁弁34を駆動し続ける。そし
て、タービン回転速度NT と変速終了回転数N0 との偏
差が変速終了判定閾値ΔNF 以下となり、ステップS6
3の判定がYesとなると、TCU7は、ステップS67
で第4工程用タイマT4 のカウントのカウントを開始
し、ステップS69でプログラム制御変数ICに1を加
算して5として、スタートに戻る。
【0036】スタートに戻ったTCU7は、ステップS
59の判定が今度はNoとなるため、図11のステップ
S71で、第4工程用タイマT4 の値が所定の待機時間
TD(本実施例では、0.2sec )以上となったか否か
を判定し、この判定がNoであれば、ステップS73で
駆動デューティ率Dを維持して電磁弁34を駆動し続け
る。
【0037】待機時間TD が経過してステップS71の
判定がYesになると、TCU7は、ステップS75,S
77,S79で、第4工程用タイマT4 ,プログラム制
御変数IC,N−Dシフト中フラグFNDをそれぞれ0に
リセットする。次に、TCU7は、ステップS81で、
がた詰め時間の学習補正条件が満たされているか否か、
すなわち、車速Vが0km/h(停車中)であること、スロ
ットル開度θTHが5%以下であること、エンジン回転速
度Ne が1200rpm 以下であること、作動油温TATF
が−7℃〜120℃の範囲にあること、アイドルスイッ
チ12がON状態にあることを確認する。しかる後、T
CU7は、ステップS83で駆動デューティ率Dを10
0%とし、ステップS85で電磁弁34を駆動してN−
Dシフト制御サブルーチンを終了する。
【0038】さて、N−Dシフト制御サブルーチンを終
了した時点で、TCU7は、がた詰め時間学習補正サブ
ルーチンを実行する。このサブルーチンを開始すると、
TCU7は、先ず、図12のステップS90で上述した
学習補正条件が成立しているか否かを判定し、この判定
がNoであれば今回の学習補正を中止する。また、ステ
ップS90の判定がYesであれば、TCU7は、ステッ
プS92でN−Dシフト制御サブルーチンで記憶した第
2工程用タイマT2 の値が所定の上限側判定閾値T2A
(本実施例では、320ms)以上であるか否かを判定
し、この判定がYesであれば、TCU7は、ステップS
94で、今回の油温−回転数領域における学習補正時間
Tflij(前述したように、初期値は0)に所定の補正ゲ
インΔTfl(本実施例では、16ms)を加える。一方、
ステップS92の判定がNoであれば、TCU7は、ス
テップS96で第2工程用タイマT2 の値が所定の下限
側判定閾値T2B(本実施例では、288ms)以下である
か否かを判定し、この判定がYesであれば、TCU7
は、ステップS98で、学習補正時間Tflijから補正ゲ
インΔTflを減ずる。そして、ステップS96の判定も
Noであれば、がた詰め時間は安定していると判定し、
学習補正時間Tflijの更新は行わずにサブルーチンを終
了する。
【0039】これにより、第2工程に要する時間(以
下、第2工程時間)T2 が長過ぎた(あるいは、短過ぎ
た)場合には、学習補正時間Tflijが延長(あるいは、
短縮)され、繰り返し学習補正が行われることにより、
各油温−回転数領域において第2工程時間T2 は上限側
判定閾値T2A〜下限側判定閾値T2Bの範囲に収斂するこ
とになる。その結果、運転状況の相違や変速機本体4等
の個体差等に拘わらず、N−Dシフトに要する時間が適
正化され、シフトレスポンスの悪化やシフトショックが
完全に防止されることになる。特に、パワーオフ状態と
なる低回転領域においては、がた詰めが十分になされる
ことになり、シフトフィーリングが大きく向上する。
【0040】尚、本実施例では第2工程時間T2 の値を
基にがた詰め時間Tf の学習を行っているが、これはが
た詰め時間Tf の大きさが第2工程時間T2 に直接反映
されるからである。すなわち、油圧クラッチ20の実質
的な無効ストローク時間は、変速指令(がた詰め開始)
から実変速開始までの時間(図4中の時点a〜時点cの
間)といえるから、がた詰め時間Tf が短ければ第2工
程時間T2 が長くなり、逆に、がた詰め時間Tf が長け
れば第2工程時間T2 が短くなる。更に、実変速開始か
ら実変速終了までの時間(図4中の時点c〜時点dの
間)に基づいてがた詰め時間Tf を学習補正することも
できるが、この場合にはフィードバック制御により変速
時間がばらつくため、オープンループ制御領域である第
2工程時間T2 に応じた学習の方がより正確な補正を行
える。
【0041】以上で具体的実施例の説明を終えるが、本
発明の態様はこの実施例に限るものではない。例えば、
上記実施例はN−Dシフトにおけるがた詰め時間の学習
補正に本発明を適用したものであるが、N−Rシフトを
始め、コーストダウンシフトやパワーオフアップシフト
等に適用してもよい。また、第2工程に要する時間等に
基づき、係合初期デューティ率の学習を行うようにして
もよい。更に、各種の判定閾値や設定値の他、制御の具
体的な手順についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲
で適宜変更可能である。
【0042】また、上記実施例ではデューティ駆動され
る電磁弁を使用したが、電流値で制御されるいわゆるリ
ニアソレノイド弁を用いてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
請求項1の変速制御装置によれば、内燃機関と駆動輪と
の間に介装される自動変速機の変速制御装置において、
上記自動変速機の、所定の変速段を達成する係合用摩擦
要素に供給される油圧を制御する油圧制御手段と、上記
自動変速機の油温を検出する油温検出手段と、上記内燃
機関または上記油圧を発生する油圧ポンプの回転速度を
検出する回転速度検出手段と、上記油温検出手段と上記
回転速度検出手段とによる検出結果に応じて、複数の分
割された学習領域の一つを選択し、上記油圧制御手段の
駆動制御に関する制御パラメータを前記学習領域につい
て学習補正する学習補正手段とを備えるので、係合用摩
擦要素への供給油圧を制御する油圧制御手段の駆動制御
に関する制御パラメータの値の学習補正を学習領域毎に
行える。従って、自動変速機の個体差、作動油温度の高
低、内燃機関または油圧ポンプの回転速度の高低に拘わ
らず、制御パラメータの値を適正化でき、これにより、
シフトレスポンスの悪化やシフトショックの発生を防止
できる。
【0044】また、請求項2の変速制御装置によれば、
請求項1の変速制御装置において、上記制御パラメータ
は、上記係合用摩擦要素のピストン無効ストロークを解
消するための時間であるので、作動油温度の高低やエン
ジンまたは油圧ポンプの回転速度の高低に拘わらず、ピ
ストン無効ストロークの解消に要する時間(がた詰め時
間)を適正化できる。
【0045】また、請求項3の変速制御装置によれば、
請求項2の変速制御装置において、上記学習補正手段
は、上記ピストン無効ストロークの解消時点から実変速
開始時点までの時間に基づいて、上記ピストン無効スト
ロークを学習補正するので、無効ストローク解消時点か
ら実変速開始時点までの時間が略一定になるように制御
パラメータ値の学習補正が行われるため、特に自動変速
機に個体差がある場合にも、係合用摩擦要素の係合開始
が遅れ過ぎたり早過ぎたりすることを防止でき、円滑な
シフトを実現できる。
【0046】また、請求項4の変速制御装置によれば、
請求項3の変速制御装置において、上記変速制御装置
は、上記自動変速機の入力回転速度を検出する自動変速
機入力回転速度検出手段を備え、上記自動変速機の入力
回転速度の変化量が所定値以上となったとき上記実変速
開始時点に達したと判断するので、実変速開始時点を的
確に判別でき、制御パラメータ値の学習補正をより好適
に行え、これによりシフトの円滑化が図られる。
【0047】また、請求項5の変速制御装置によれば、
請求項1の変速制御装置において、上記学習補正手段
は、少なくとも上記回転速度が低回転領域にあるとき、
上記学習補正を行うので、油圧ポンプ特性の変化が顕著
であるエンジンまたは油圧ポンプの低回転領域において
も制御パラメータ値を適正化できる。また、自動変速機
の個体差による油圧ポンプ特性は低回転領域で顕著に変
化するので、請求項5の変速制御装置によれば、自動変
速機の個体差に起因するシフトショックの発生およびシ
フトレスポンスの悪化を確実に防止できる。更に、パワ
ーオフ状態におけるシフトを円滑に行え、シフトショッ
クを防止できる。
【0048】また、請求項6の変速制御装置によれば、
請求項1の変速制御装置において、上記学習補正手段
は、上記自動変速機の変速段を中立位置から走行位置へ
切り換えるシフトの場合に、上記学習補正を行うので、
車両停止状態で行われるN−DシフトやN−Rシフトを
円滑に行え、シフトショックを防止できる。また、請求
項7の変速制御装置によれば、請求項1の変速制御装置
において、上記学習補正手段は、車両が停止する前での
ダウンシフトの場合に、上記学習補正を行うので、車両
停止直前でのダウンシフトを円滑に行え、シフトショッ
クを防止できる。
【0049】また、請求項8の変速制御装置によれば、
請求項1の変速制御装置において、上記油圧制御手段
は、上記係合用摩擦要素へ全圧を供給することにより、
上記係合用摩擦要素のピストン無効ストロークを解消す
る無効ストローク解消手段と、上記ピストン無効ストロ
ークの解消後、所定油圧を上記係合用摩擦要素へ供給す
る所定油圧供給手段とを含み、また、上記制御パラメー
タは上記所定油圧であるので、自動変速機の個体差、作
動油温度の高低、および、エンジンまたは油圧ポンプの
回転速度の高低に拘わらず、係合用摩擦要素の係合開始
時点での供給油圧を適正化できる。このため、自動変速
機の個体差、作動油温度の高低、および、エンジンまた
は油圧ポンプの回転速度の高低に起因するシフトショッ
クの発生およびシフトレスポンスの悪化を防止できる。
【0050】また、請求項9の変速制御装置によれば、
請求項8の変速制御装置において、上記学習補正手段
は、上記ピストン無効ストロークの解消時点から実変速
開始時点までの時間に基づいて、上記学習補正を行うの
で、無効ストローク解消時点から実変速開始時点までの
時間が略一定になるように制御パラメータ値の学習補正
が行われるため、特に自動変速機に個体差がある場合に
も、係合用摩擦要素の係合開始が遅れ過ぎたり早過ぎた
りすることを防止でき、円滑なシフトを実現できる。
【0051】また、請求項10の変速制御装置によれ
ば、請求項1の変速制御装置において、上記制御パラメ
ータは、上記自動変速機の変速段を中立位置から走行位
置へ切り換えるシフトに関連する制御パラメータである
ので、N−DシフトやN−Rシフトを円滑に行える。ま
た、請求項11の変速制御装置によれば、請求項1の変
速制御装置において、上記制御パラメータは、車両が停
止する直前でのダウンシフトに関連する制御パラメータ
であるので、車両停止直前でのダウンシフトを円滑に行
える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変速制御装置が適用されるパワー
トレーンの概略構成図である。
【図2】油圧クラッチを示した縦断面図である。
【図3】図2の油圧クラッチを操作する油圧回路を示し
たダイヤグラムである。
【図4】図2の油圧クラッチが係合する際における、タ
ービン回転数と電磁弁の駆動デューティ率の変化を示し
たグラフである。
【図5】N−Dシフト制御サブルーチンの手順を示した
フローチャートである。
【図6】N−Dシフト制御サブルーチンの手順を示した
フローチャートである。
【図7】N−Dシフト制御サブルーチンの手順を示した
フローチャートである。
【図8】N−Dシフト制御サブルーチンの手順を示した
フローチャートである。
【図9】N−Dシフト制御サブルーチンの手順を示した
フローチャートである。
【図10】N−Dシフト制御サブルーチンの手順を示し
たフローチャートである。
【図11】N−Dシフト制御サブルーチンの手順を示し
たフローチャートである。
【図12】がた詰め時間学習補正サブルーチンの手順を
示したフローチャートである。
【図13】N−Dシフト制御に用いられる基本時間マッ
プである。
【図14】N−Dシフト制御に用いられる補正時間マッ
プである。
【図15】N−Dシフト制御に用いられる初期デューテ
ィ率マップである。
【図16】自動変速機の個体差による油圧特性のばらつ
きを示したグラフである。
【図17】作動油温によるライン圧の変化を示したグラ
フである。
【符号の説明】
1 エンジン 2 変速機 5 油圧コントローラ 6 ECU 7 TCU 11 スロットルセンサ 13 NT センサ 14 NO センサ 15 油温センサ 16 Ne センサ 20 油圧クラッチ 24 クラッチピストン 30 油圧ポンプ 34 電磁弁

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関と駆動輪との間に介装される自
    動変速機の変速制御装置において、 上記自動変速機の、所定の変速段を達成する係合用摩擦
    要素に供給される油圧を制御する油圧制御手段と、 上記自動変速機の油温を検出する油温検出手段と、 上記内燃機関または上記油圧を発生する油圧ポンプの回
    転速度を検出する回転速度検出手段と、 上記油温検出手段と上記回転速度検出手段とによる検出
    結果に応じて、複数の分割された学習領域の一つを選択
    し、上記油圧制御手段の駆動制御に関する制御パラメー
    タを前記学習領域について学習補正する学習補正手段と
    を備えることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 上記制御パラメータは、上記係合用摩擦
    要素のピストン無効ストロークを解消するための時間で
    あることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の変
    速制御装置。
  3. 【請求項3】 上記学習補正手段は、上記ピストン無効
    ストロークの解消時点から実変速開始時点までの時間に
    基づいて、上記ピストン無効ストロークを学習補正する
    ことを特徴とする請求項2に記載の自動変速機の変速制
    御装置。
  4. 【請求項4】 上記変速制御装置は、上記自動変速機の
    入力回転速度を検出する自動変速機入力回転速度検出手
    段を備え、上記自動変速機の入力回転速度の変化量が所
    定値以上となったとき上記実変速開始時点に達したと判
    断することを特徴とする請求項3に記載の自動変速機の
    変速制御装置。
  5. 【請求項5】 上記学習補正手段は、少なくとも上記回
    転速度が低回転領域にあるとき、上記学習補正を行うこ
    とを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の変速制御
    装置。
  6. 【請求項6】 上記学習補正手段は、上記自動変速機の
    変速段を中立位置から走行位置へ切り換えるシフトの場
    合に、上記学習補正を行うことを特徴とする請求項1に
    記載の自動変速機の変速制御装置。
  7. 【請求項7】 上記学習補正手段は、車両が停止する前
    でのダウンシフトの場合に、上記学習補正を行うことを
    特徴とする請求項1に記載の自動変速機の変速制御装
    置。
  8. 【請求項8】 上記油圧制御手段は、上記係合用摩擦要
    素へ全圧を供給することにより、上記係合用摩擦要素の
    ピストン無効ストロークを解消する無効ストローク解消
    手段と、上記ピストン無効ストロークの解消後、所定油
    圧を上記係合用摩擦要素へ供給する所定油圧供給手段と
    を含み、また、上記制御パラメータは上記所定油圧であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の変速
    制御装置。
  9. 【請求項9】 上記学習補正手段は、上記ピストン無効
    ストロークの解消時点から実変速開始時点までの時間に
    基づいて、上記学習補正を行うことを特徴とする請求項
    8に記載の自動変速機の変速制御装置。
  10. 【請求項10】 上記制御パラメータは、上記自動変速
    機の変速段を中立位置から走行位置へ切り換えるシフト
    に関連する制御パラメータであることを特徴とする請求
    項1に記載の自動変速機の変速制御装置。
  11. 【請求項11】 上記制御パラメータは、車両が停止す
    る直前でのダウンシフトに関連する制御パラメータであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の変速
    制御装置。
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