JPH08253093A - 乗員拘束装置の制御装置 - Google Patents

乗員拘束装置の制御装置

Info

Publication number
JPH08253093A
JPH08253093A JP7057339A JP5733995A JPH08253093A JP H08253093 A JPH08253093 A JP H08253093A JP 7057339 A JP7057339 A JP 7057339A JP 5733995 A JP5733995 A JP 5733995A JP H08253093 A JPH08253093 A JP H08253093A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deceleration
value
occupant restraint
restraint system
vibration component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7057339A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Takatani
清二 高谷
Hiroaki Obayashi
博明 大林
Makoto Kimura
眞 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP7057339A priority Critical patent/JPH08253093A/ja
Publication of JPH08253093A publication Critical patent/JPH08253093A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成でパッド叩き時の安全率マージン
を減らさずに高速衝突時の作動タイミングを改善する。 【構成】 減速度G1の積分値V1と減速度G1の振動
成分の絶対値G2の積分値V2とを求め、積分値V2を
積分値V1以下に制限した値V2’と積分値V1との和
V2”が所定のしきい値THL2を越えたら乗員拘束装
置の作動を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は衝突時に乗員を拘束する
乗員拘束装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の衝突時にエアバッグやシートベル
トなどの乗員拘束装置を作動させる制御装置が知られて
いる(例えば、特開平4−503339号公報参照)。
この種の乗員拘束装置の制御装置では、衝突の際の急激
な減速を、衝突時からの車両の減速度を積分して初速か
らの速度変化量として算出し、この速度変化量がスレッ
ショルドレベルを越えたら乗員拘束装置を作動させてい
る。
【0003】ところで、車両が高速で衝突した場合には
車両の構造部分の圧壊によって振動分を多く含む減速度
が発生するが、車両の構造部分の圧壊に至らない軽微な
衝突の場合にはその減速度には大きな振動分が発生しな
いという特徴がある。このような高速衝突時の特徴を利
用して、減速度を積分した速度変化量に減速度の振動分
を加えることによって、高速衝突時にも乗員拘束装置の
作動タイミングが遅れないような改善がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ステアリン
グホイール内にエアバッグとその制御装置を装備した乗
員拘束装置では、衝突時以外にステアリングホイールの
パッドを強打された場合(以下、パッド叩きと呼ぶ)に
も大きな振動分を含む減速度が検出される。そのような
パッド叩き時にはエアバッグを作動させてはならないの
で、パッド叩き時の振動分が速度変化量に加算されても
エアバッグを作動させないために、スレッショルドレベ
ルに十分な安全率マージンを持たせる必要がある。しか
しながら、パッド叩きに対する安全率マージンを増やす
ためには、専用のアルゴリズムを追加したり、パッド叩
きがあっても振動分の大きい減速度が発生しないように
ステアリングホイールの形状や材質を変更するなど、乗
員拘束装置のコストが増加するという問題がある。
【0005】本発明の目的は、簡単な構成でパッド叩き
時の安全率マージンを減らさずに高速衝突時の作動タイ
ミングの改善を可能とする乗員拘束装置の制御装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、車両の減速度を検出する減速度
検出手段と、前記減速度検出手段により検出された減速
度を積分して積分値V1を出力する第1の積分手段と、
前記減速度検出手段により検出された減速度から振動成
分を抽出する振動成分抽出手段と、前記振動成分抽出手
段により抽出された振動成分の絶対値を積分して積分値
V2を出力する第2の積分手段と、積分値V2を積分値
V1以下に制限するリミット手段と、前記リミット手段
の出力と積分値V1との和が所定のしきい値を越えると
乗員拘束装置の作動を決定する作動決定手段とを備え
る。請求項2の乗員拘束装置の制御装置は、nを1以下
の任意の値とした時、前記リミット手段によって積分値
V2を{n×(積分値V1)}以下に制限するようにし
たものである。請求項3の乗員拘束装置の制御装置は、
前記作動決定手段によって積分値V1が所定のしきい値
を越えると乗員拘束装置の作動を決定するようにしたも
のである。請求項4の発明は、車両の減速度を検出する
減速度検出手段と、前記減速度検出手段により検出され
た減速度G1から振動成分を抽出する振動成分抽出手段
と、前記振動成分抽出手段により抽出された振動成分の
絶対値G2を減速度G1以下に制限するリミット手段
と、前記リミット手段の出力と減速度G1とを加算し、
その加算値からオフセットを減算する演算手段と、前記
演算手段の出力を積分して積分値V2を出力する積分手
段と、前記積分手段の積分値V2が所定のしきい値を越
えると乗員拘束装置の作動を決定する作動決定手段とを
備える。請求項5の乗員拘束装置の制御装置は、nを1
以下の任意の値とした時、前記リミット手段によって振
動成分の絶対値G2をn×(減速度G1)以下に制限す
るようにしたものである。請求項6の乗員拘束装置の制
御装置は、減速度G1を積分して積分値V1を出力する
減速度積分手段を備え、前記作動決定手段によって積分
値V1が所定のしきい値を越えると乗員拘束装置の作動
を決定するようにしたものである。
【0007】
【作用】請求項1の乗員拘束装置の制御装置では、減速
度の積分値V1と減速度の振動成分の絶対値の積分値V
2とを求め、積分値V2を積分値V1以下に制限した値
と積分値V1との和が所定のしきい値を越えたら乗員拘
束装置の作動を決定する。請求項2の乗員拘束装置の制
御装置では、nを1以下の任意の値とした時、積分値V
2を{n×(積分値V1)}以下に制限した値と積分値
V1との和が所定のしきい値を越えたら乗員拘束装置の
作動を決定する。請求項3の乗員拘束装置の制御装置で
は、減速度の積分値V1と減速度の振動成分の絶対値の
積分値V2とを求め、積分値V2を積分値V1以下に制
限した値と積分値V1との和が所定のしきい値を越える
か、または減速度の積分値V1が所定のしきい値を越え
たら乗員拘束装置の作動を作動を決定する。請求項4の
乗員拘束装置の制御装置では、減速度G1の振動成分の
絶対値G2を求め、その絶対値G2を減速度G1以下に
制限した値と減速度G1とを加算し、さらにその加算値
からオフセットを減算して積分し、積分値V2が所定の
しきい値を越えたら乗員拘束装置の作動を決定する。請
求項5の乗員拘束装置の制御装置では、nを1以下の任
意の値とした時、減速度G2を{n×(減速度G1)}
以下に制限した値と減速度G1とを加算し、さらにその
加算値からオフセットを減算して積分し、積分値V2が
所定のしきい値を越えたら乗員拘束装置の作動を決定す
る。請求項6の乗員拘束装置の制御装置では、減速度G
1の振動成分の絶対値G2を減速度G1以下に制限した
値と減速度G1とを加算し、さらにその加算値からオフ
セットを減算して積分し、積分値V2が所定のしきい値
を越えるか、または減速度G1を積分した積分値V1が
所定のしきい値を越えたら乗員拘束装置の作動を決定す
る。
【0008】
【実施例】図1は一実施例の構成を示すブロック図であ
る。この実施例のエアバッグとその制御装置は車両のス
テアリングホイール内に設けられ、衝突時に膨張展開し
て運転席乗員を保護する。減速度センサー1は、車両の
減速度gを検出して制御回路2へ出力する。制御回路2
は、マイクロコンピューター2aとA/D変換器2b、
ROM2c、RAM2dなどの周辺部品から構成され、
後述する制御プログラムを実行してエアバッグの作動を
制御する。駆動回路3は、制御回路2の作動指令にした
がって電源4からエアバッグモジュール5の電気着火装
置(以下、スクイブと呼ぶ)5aに通電し、エアバッグ
モジュール5の不図示の膨張展開装置(以下、インフレ
ータと呼ぶ)を作動させる。
【0009】なお、以下の実施例とその変形例では乗員
拘束装置として運転席乗員を保護するエアバッグを例に
上げて説明するが、助手席または後部座席の乗員を保護
するエアバッグやシートベルトなどの乗員拘束装置に対
しても本発明を応用することができる。
【0010】図2はマイクロコンピューター2aの制御
プログラムを示すフローチャート、図3はマイクロコン
ピューター2aの制御ブロック図である。これらの図に
より、一実施例の動作を説明する。制御回路2のマイク
ロコンピューター2aは、所定の周期で図2に示す制御
プログラムを実行する。ステップ1において、A/D変
換器2bにより減速度センサー1からの減速度信号をデ
ィジタル信号に変換し、減速度gを求める。ステップ2
で、ハイパスフィルターHPF1により減速度gに含ま
れるオフセットを除去し、続くステップ3で、ローパス
フィルターLPF1により減速度gに含まれる例えば3
00Hz以上の高周波成分を除去して減速度G1を算出
する。ステップ4で、ハイパスフィルターHPF2によ
り減速度G1に含まれる例えば5〜300Hzの振動成
分を抽出し、さらにステップ5で、絶対値演算器により
振動成分の絶対値G2を演算する。そしてステップ6
で、積分器2により振動成分の絶対値G2を積分し、振
動成分の積分値V2を算出する。またステップ7におい
て、積分器1により減速度gからオフセット分と高周波
成分を除去した減速度G1を積分し、減速度の積分値V
1を算出する。
【0011】ステップ8において、リミッタにより振動
成分の積分値V2を減速度積分値V1に応じて制限す
る。すなわち、振動成分の積分値V2がn倍の減速度積
分値V1よりも大きいか否かを判別し、V2>(n・V
1)であればステップ9へ進んで振動成分のリミット値
V2’に(n・V1)を設定し、V2≦(n・V1)で
あればステップ10へ進んで振動成分のリミット値V
2’に振動成分の積分値V2をそのまま設定する。ここ
で、nは1以下の任意の値である。次にステップ11
で、加算器により振動成分のリミット値V2’と減速度
積分値V1とを加算し、加算値V2”を得る。ステップ
12で、コンパレータCMP2により加算値V2”がス
レッショルドレベルTHL2よりも大きいか否かを判別
し、V2”>THL2であればステップ13へ進んでエ
アバッグの作動指令を出力する。一方、V2”≦THL
2であればステップ14へ進み、コンパレータCMP1
により減速度積分値V1がスレッショルドレベルTHL
1よりも大きいか否かを判別する。V1>THL1であ
ればステップ13へ進んでエアバッグの作動指令を出力
する。なお、加算値V2”がスレッショルドレベルTH
L2以下で、且つ減速度積分値V1がスレッショルドレ
ベルTHL1以下の時は処理を終了する。
【0012】ここで、従来の制御装置と上記実施例との
制御結果を比較する。図4は従来の制御装置の高速衝突
における制御結果を示し、図5は従来の制御装置のパッ
ド叩きにおける制御結果を示し、図6は上記実施例のパ
ッド叩きにおける制御結果を示す。なお、これらの図に
おいて、領域は時間的に変化のないスレッショルドレ
ベルTHL1により決定されるエアバッグの作動領域で
あり、領域は時間的に変化するスレッショルドレベル
THL2により決定されるエアバッグの作動領域であ
る。従来の乗員拘束装置の制御装置では、図4に示すよ
うに、減速度の積分値V1に減速度の振動成分の積分値
V2を加算した値(V1+V2)がスレッショルドレベ
ルTHL2を越えると乗員拘束装置を作動させている。
図から明らかなように、減速度積分値V1がスレッショ
ルドレベルTHL2を越えるタイミングよりも早くなっ
ており、減速度の積分値V1に減速度の振動成分の積分
値V2を加算した値(V1+V2)に基づいて作動を決
定すると高速衝突における作動タイミングが改善され
る。
【0013】一方、図5に示すように、パッド叩き時の
減速度はかなり振動的であり、減速度の積分値V1が振
動的になり、振動成分の積分値V2が大きくなる。この
結果、減速度の積分値V1に減速度の振動成分の積分値
V2を加算した値(V1+V2)はスレッショルドレベ
ルTHL2に近づき、安全率マージンが少なくなってし
まう。
【0014】そこで、上述した実施例では減速度の振動
成分の積分値V2が減速度の積分値V1のn倍以下にな
るように制限し、その振動成分のリミット値V2’に減
速度の積分値V1を加算した値V2”(=V2’+V
1)に基づいて乗員拘束装置の作動を決定する。これに
より、図6に示すように、パッド叩き時に加算値V2”
とスレッショルドレベルTHL2との間に十分な安全率
マージンが確保され、簡単な構成でパッド叩き時の安全
率マージンを減らさずに高速衝突時の作動タイミングを
速くすることができる。
【0015】−上記実施例の変形例− 上記実施例では、振動成分の積分値を減速度の積分値で
制限した後に両者を加算し、その加算値に基づいて乗員
拘束装置の作動を決定するようにしたが、振動成分を積
分する前に所定値に制限するか、または減速度に応じて
振動成分を制限し、振動成分の制限値と減速度との加算
値からオフセットを減算した後に積分し、その積分値に
基づいて乗員拘束装置の作動を決定する上記実施例の変
形例を説明する。なお、この変形例の構成は図1に示す
構成と同様であり、説明を省略する。
【0016】図7はマイクロコンピューター2aの変形
例の制御プログラムを示すフローチャート、図8は変形
例のマイクロコンピューター2aの制御ブロック図であ
る。これらの図により、上記実施例の変形例の動作を説
明する。なお、図8において、上述した図3に示す構成
要素と同様な要素に対しては同一の名称を用いて説明す
る。制御回路2のマイクロコンピューター2aは、所定
の周期で図7に示す制御プログラムを実行する。ステッ
プ21において、A/D変換器2bにより減速度センサ
ー1からの減速度信号をディジタル信号に変換し、減速
度gを求める。ステップ22で、ハイパスフィルターH
PF1により減速度gに含まれるオフセットを除去し、
続くステップ23で、ローパスフィルターLPF1によ
り減速度gに含まれる例えば300Hz以上の高周波成
分を除去して減速度G1を算出する。ステップ24で、
ハイパスフィルターHPF2により減速度G1に含まれ
る例えば5〜300Hzの振動成分を抽出し、さらにス
テップ25で、絶対値演算器により振動成分の絶対値G
2を演算する。
【0017】ステップ26において、リミッタにより減
速度の振動成分G2を減速度G1に応じて制限する。す
なわち、減速度の振動成分G2が減速度G1のn倍以下
か否かを判別し、G2>(n・G1)であればステップ
27へ進んで振動成分のリミット値G2’に(n・G
1)を設定し、G2≦(n・G1)であればステップ2
8へ進んで振動成分のリミット値G2’に振動成分G2
をそのまま設定する。ここで、nは1以下の任意の値と
する。ステップ29で、加算器により振動成分のリミッ
ト値G2’と減速度G1とを加算し、加算値G2”を得
る。ステップ30で、減算器により加算値G2”からオ
フセットを減算し、続くステップ31で、積分器2によ
りオフセット減算後の加算値G2”を積分して積分値V
2を算出する。またステップ32において、積分器1に
より減速度gからオフセット分と高周波成分を除去した
減速度G1を積分し、減速度の積分値V1を算出する。
ステップ33で、コンパレータCMP2により加算値V
2がスレッショルドレベルTHL2よりも大きいか否か
を判別し、V2>THL2であればステップ34へ進ん
でエアバッグの作動指令を出力する。一方、V2≦TH
L2であればステップ35へ進み、コンパレータCMP
1により減速度の積分値V1がスレッショルドレベルT
HL1よりも大きいか否かを判別する。V1>THL1
であれば、ステップ34へ進んでエアバッグの作動指令
を出力する。なお、加算値V2がスレッショルドレベル
THL2以下で、且つ減速度積分値V1がスレッショル
ドレベルTHL1以下の時は処理を終了する。
【0018】次に、従来の制御装置と上記変形例との制
御結果を比較する。図9は従来の制御装置のパッド叩き
における制御結果を示し、図10は上記変形例のパッド
叩きにおける制御結果を示す。パッド叩き時には減速度
gがかなり振動的になるので、図9(a)に太線で示す
ように、減速度gからオフセット分と高周波成分を除去
した減速度G1も振動的になる。なお、図中の細線は減
速度の振動成分であるハイパスフィルターHPF2の出
力を示し、破線はHPF2の出力の絶対値をとった減速
度G2を示す。従来の乗員拘束装置の制御装置では、振
動成分を減速度に応じてリミットしないので、減速度G
1とその振動成分G2との加算値(G1+G2)とその
加算値からオフセットを減算した値(G1+G2−オフ
セット)は図9(b)に示すようになる。さらに、(G
1+G2−オフセット)の積分値は図9(c)に示すよ
うになり、従来の制御装置ではこの積分値に基づいて乗
員拘束装置の作動、非作動を判断している。この図から
明らかなように、従来の制御装置ではパッド叩き時に
(G1+G2−オフセット)の積分値がスレッショルド
レベルTHL2に近づき、安全率マージンが少なくなっ
てしまう。
【0019】一方、上述した実施例の変形例では、減速
度の振動成分の絶対値G2を減速度G1に応じてリミッ
トするので、振動成分のリミット値G2’は図10
(a)に極太線で示すように小さくなる。さらに、この
振動成分のリミット値G2’と減速度G1との加算値
(G1+G2’)と、その加算値からオフセットを減算
した値(G1+G2’−オフセット)は図10(b)に
示すようになり、オフセット減算値(G1+G2’−オ
フセット)の積分値V2は図10(c)に示すように小
さくなる。これにより、パッド叩き時に減速度の振動成
分の積分値V2とスレッショルドレベルTHL2との間
に十分な安全率マージンが確保され、簡単な構成でパッ
ド叩き時の安全率マージンを減らさずに高速衝突時の作
動タイミングを速くすることができる。
【0020】なお、上記実施例の変形例では減速度の振
動成分を減速度に応じて制限したが、減速度の振動成分
を所定値に制限するようにしてもよい。
【0021】以上の実施例の構成において、減速度セン
サー1が減速度検出手段を、制御回路2が第1の積分手
段、第2の積分手段、振動成分抽出手段、リミット手
段、作動決定手段、演算手段、積分手段および減速度積
分手段をそれぞれ構成する。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、減速度の積分値V1と減速度の振動成分の絶対値
の積分値V2とを求め、積分値V2を積分値V1以下に
制限した値と積分値V1との和が所定のしきい値を越え
たら乗員拘束装置の作動を決定するようにしたので、簡
単な構成でパッド叩き時の安全率マージンを減らさずに
高速衝突時の作動タイミングを改善することができる。
請求項2の乗員拘束装置の制御装置では、nを1以下の
任意の値とした時、積分値V2を{n×(積分値V
1)}以下に制限した値と積分値V1との和が所定のし
きい値を越えたら乗員拘束装置の作動を決定するように
したので、nの値を調整することにより安全率マージン
を最適な値に設定できる。請求項3の乗員拘束装置の制
御装置では、減速度の積分値V1と減速度の振動成分の
絶対値の積分値V2とを求め、積分値V2を積分値V1
以下に制限した値と積分値V1との和が所定のしきい値
を越えるか、または減速度の積分値V1が所定のしきい
値を越えたら乗員拘束装置の作動を作動を決定するよう
にしたので、簡単な構成でパッド叩き時の安全率マージ
ンを減らさずに高速衝突時の作動タイミングを改善する
ことができる上に、高速衝突以外の衝突時にも乗員拘束
装置を適切に作動させることができる。請求項4の乗員
拘束装置の制御装置では、減速度G1の振動成分の絶対
値G2を求め、その絶対値G2を減速度G1以下に制限
した値と減速度G1とを加算し、さらにその加算値から
オフセットを減算して積分し、積分値V2が所定のしき
い値を越えたら乗員拘束装置の作動を決定するようにし
たので、簡単な構成でパッド叩き時の安全率マージンを
減らさずに高速衝突時の作動タイミングを改善すること
ができる。請求項5の乗員拘束装置の制御装置では、n
を1以下の任意の値とした時、減速度G2を{n×(減
速度G1)}以下に制限した値と減速度G1とを加算
し、さらにその加算値からオフセットを減算して積分
し、積分値V2が所定のしきい値を越えたら乗員拘束装
置の作動を決定するようにしたので、nの値を調整する
ことにより安全率マージンを最適な値に設定できる。請
求項6の乗員拘束装置の制御装置では、減速度G1の振
動成分の絶対値G2を減速度G1以下に制限した値と減
速度G1とを加算し、さらにその加算値からオフセット
を減算して積分し、積分値V2が所定のしきい値を越え
るか、または減速度G1を積分した積分値V1が所定の
しきい値を越えたら乗員拘束装置の作動を決定するよう
にしたので、簡単な構成でパッド叩き時の安全率マージ
ンを減らさずに高速衝突時の作動タイミングを改善する
ことができる上に、高速衝突以外の衝突時にも乗員拘束
装置を適切に作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の構成を示すブロック図。
【図2】マイクロコンピューターの制御プログラムを示
すフローチャート。
【図3】マイクロコンピューターの制御ブロック図。
【図4】従来の乗員拘束装置の制御装置の高速衝突にお
ける制御結果を示す図。
【図5】従来の乗員拘束装置の制御装置のパッド叩きに
おける制御結果を示す図。
【図6】一実施例のパッド叩きにおける制御結果を示す
図。
【図7】マイクロコンピューターの制御プログラムの変
形例を示すフローチャート。
【図8】変形例のマイクロコンピューターの制御ブロッ
ク図。
【図9】従来の乗員拘束装置のパッド叩きにおける制御
結果を示す図。
【図10】実施例の変形例のパッド叩きにおける制御結
果を示す図。
【符号の説明】
1 減速度センサー 2 制御回路 2a マイクロコンピューター 2b A/D変換器 2c ROM 2d RAM 3 駆動回路 4 電源 5 エアバッグモジュール 5a スクイブ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の減速度を検出する減速度検出手段
    と、 前記減速度検出手段により検出された減速度を積分して
    積分値V1を出力する第1の積分手段と、 前記減速度検出手段により検出された減速度から振動成
    分を抽出する振動成分抽出手段と、 前記振動成分抽出手段により抽出された振動成分の絶対
    値を積分して積分値V2を出力する第2の積分手段と、 積分値V2を積分値V1以下に制限するリミット手段
    と、 前記リミット手段の出力と積分値V1との和が所定のし
    きい値を越えると乗員拘束装置の作動を決定する作動決
    定手段とを備えることを特徴とする乗員拘束装置の制御
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の乗員拘束装置の制御装
    置において、 nを1以下の任意の値とした時、前記リミット手段は積
    分値V2を{n×(積分値V1)}以下に制限すること
    を特徴とする乗員拘束装置の制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の乗員拘
    束装置の制御装置において、 前記作動決定手段は積分値V1が所定のしきい値を越え
    ると乗員拘束装置の作動を決定することを特徴とする乗
    員拘束装置の制御装置。
  4. 【請求項4】 車両の減速度を検出する減速度検出手段
    と、 前記減速度検出手段により検出された減速度G1から振
    動成分を抽出する振動成分抽出手段と、 前記振動成分抽出手段により抽出された振動成分の絶対
    値G2を減速度G1以下に制限するリミット手段と、 前記リミット手段の出力と減速度G1とを加算し、その
    加算値からオフセットを減算する演算手段と、 前記演算手段の出力を積分して積分値V2を出力する積
    分手段と、 前記積分手段の積分値V2が所定のしきい値を越えると
    乗員拘束装置の作動を決定する作動決定手段とを備える
    ことを特徴とする乗員拘束装置の制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の乗員拘束装置の制御装
    置において、 nを1以下の任意の値とした時、前記リミット手段は振
    動成分の絶対値G2を{n×(減速度G1)}以下に制
    限することを特徴とする乗員拘束装置の制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載の乗員拘
    束装置の制御装置において、 減速度G1を積分して積分値V1を出力する減速度積分
    手段を備え、 前記作動決定手段は積分値V1が所定のしきい値を越え
    ると乗員拘束装置の作動を決定することを特徴とする乗
    員拘束装置の制御装置。
JP7057339A 1995-03-16 1995-03-16 乗員拘束装置の制御装置 Pending JPH08253093A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7057339A JPH08253093A (ja) 1995-03-16 1995-03-16 乗員拘束装置の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7057339A JPH08253093A (ja) 1995-03-16 1995-03-16 乗員拘束装置の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08253093A true JPH08253093A (ja) 1996-10-01

Family

ID=13052820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7057339A Pending JPH08253093A (ja) 1995-03-16 1995-03-16 乗員拘束装置の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08253093A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009214690A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Keihin Corp 車両用側面衝突判定装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009214690A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Keihin Corp 車両用側面衝突判定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2543839B2 (ja) 衝突センサ
US7299118B2 (en) Vehicle occupant protection apparatus
US5445413A (en) Method for releasing an airbag in a motor vehicle
JPH08119060A (ja) 乗員拘束装置
EP1651475A1 (en) Activation control apparatus for occupant protection apparatus
JPH0999803A (ja) 乗員保護装置の起動制御装置
JP2875040B2 (ja) 車両安全装置の制御システム
JP2002019570A (ja) 車両の衝突判定方法及び衝突判定装置
JPH08253093A (ja) 乗員拘束装置の制御装置
JPH1067295A (ja) 車両の乗員保護装置
JP3141701B2 (ja) エアバッグ制御装置
JP3482435B2 (ja) エアバッグ展開制御装置
GB2293477A (en) Air bag controller
JPH0560777A (ja) 衝突検知方法
JP2545012B2 (ja) 車両用乗員保護装置
JP2759736B2 (ja) 車両用安全装置の点火制御装置
JP4602038B2 (ja) 車両用衝突判定装置
JP3141704B2 (ja) エアバッグ制御装置
JP2806172B2 (ja) 乗員拘束装置の制御装置
JP4098295B2 (ja) 車両用衝突判定装置
JPH08521B2 (ja) 車両用乗員保護装置
JPH0885414A (ja) エアバッグ制御装置
JP4190926B2 (ja) 乗員保護装置
JPH08282433A (ja) 乗員保護装置の制御装置
JPH0986335A (ja) 乗員拘束装置の制御装置