JPH08252662A - 鋳造装置におけるスライドコア作動用シリンダの冷却方法およびスライドコア作動用シリンダへの流体供給機構 - Google Patents

鋳造装置におけるスライドコア作動用シリンダの冷却方法およびスライドコア作動用シリンダへの流体供給機構

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JPH08252662A
JPH08252662A JP5695695A JP5695695A JPH08252662A JP H08252662 A JPH08252662 A JP H08252662A JP 5695695 A JP5695695 A JP 5695695A JP 5695695 A JP5695695 A JP 5695695A JP H08252662 A JPH08252662 A JP H08252662A
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JP
Japan
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cooling
slide core
cylinder
operating cylinder
core operating
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JP5695695A
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Saburo Sato
三郎 佐藤
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スライドコア作動用シリンダの機能を低下さ
せることがなく、また、安全で設備稼働率も低下させる
ことのない鋳造装置におけるスライドコア作動用シリン
ダ冷却方法を提供する。 【構成】 鋳造金型の一部を形成するスライドコアを進
退移動させるためのスライドコア作動用シリンダ1の冷
却方法において、前記スライドコア作動用シリンダ1の
シリンダ室6に供給してピストン5を摺動させるための
水溶性オイルを、前記スライドコア作動用シリンダのピ
ストンロッド2を冷却するための冷却用流体として流通
させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鋳造装置においてス
ライドコアを進退移動させるためのスライドコア作動用
シリンダの冷却方法およびスライドコア作動用シリンダ
に作動用の圧力流体や冷却用流体を供給する流体供給機
構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金型鋳造成形においては、製品を形つく
るキャビティを複数の分割型のコア(金型)から形成
し、前記コアのうち移動自在なコア(スライドコア)を
求心方向にスライドさせて型締めを行い、キャビティ内
に溶湯を供給して固化させ、前記コアを放射方向にスラ
イドさせて型開きを行い、固化した鋳造製品を取り出す
ようにしている。
【0003】前記スライドコアは、鋳造装置に設けられ
たスライドコア作動用シリンダにより進退移動される
が、この種のスライドコア作動用シリンダにおいては、
キャビティ内の溶湯の熱がスライドコアからピストンロ
ッドを伝わってスライドコア作動用シリンダ本体を熱変
形させないようにするために、ピストンロッドの途中部
位を冷却用流体に晒してピストンロッドからスライドコ
ア作動用シリンダ本体に熱が伝わらないようにしてい
る。また、スライドコア作動用シリンダの作動は、安全
のために発火性の低い水溶性オイルを用いるのが一般的
である。一方、ピストンロッドの冷却用流体は、通常は
冷却水が使用されていて、圧力流体の供給源とは別に設
けられた供給源から供給されている。
【0004】ところで、ピストンロッドと作動用シリン
ダ本体との間には、ピストンロッドが熱収縮してもスム
ースに摺動できるようにするために、僅かながら隙間を
有しているのが一般的である。そのため、常時流通して
いる冷却水が前記隙間を通ってシリンダ室内に浸入し、
水溶性オイルに混入してしまうということがあった。水
溶性オイルはその性質上、鉱油に乳化剤を混ぜて水で希
釈したものであるが、上記した状態を長期間放置してお
くと、気泡が発生したり、潤滑性が低下したり、あるい
は作動用シリンダ本体やピストンロッドの金属部分を腐
食させたりして、スライドコア作動用シリンダの機能を
低下させることになる。また、鋳造装置に冷却水を供給
するための配管は錆や水垢の堆積などにより漏水が生じ
やすく、配水管から漏れだした冷却水が溶湯に接触して
水蒸気爆発を起こす危険性があった。そこで、配水管を
できるだけキャビティから遠ざけて配設したり、漏水を
未然に防止するために定期的に前記配管を点検したり交
換したりする必要があった。そのため、保守,点検や交
換等を行う作業者の作業負担が大きいうえ設備稼働率の
低下やコスト上昇の一因ともなっいる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記の問題
点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
スライドコア作動用シリンダの機能を低下させることが
なく、また、安全で設備稼働率も低下させることのない
鋳造装置におけるスライドコア作動用シリンダの冷却方
法および流体の供給機構を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願発明者は冷却用流体とスライドコア作動用シリ
ンダを作動させるための圧力流体とを同一のものにすれ
ばよいことに着眼し、冷却用流体を冷却水から水溶性オ
イルに変更することとした。また、共通の水溶性オイル
を使用することにより、水溶性オイルの供給源を共通化
させ、流体供給機構の簡素化を図った。具体的には、本
発明のスライドコア作動用シリンダの冷却方法は、鋳造
金型の一部を形成するスライドコアを進退移動させるた
めのスライドコア作動用シリンダの冷却方法において、
前記スライドコア作動用シリンダのシリンダ室に供給し
てピストンを作動させるための水溶性オイルを、前記ス
ライドコア作動用シリンダのピストンロッドを冷却する
ための冷却用流体として流通させるようにしたことを特
徴とする。また、本発明の流体供給機構は、スライドコ
ア作動用シリンダに作動用の圧力流体またはシリンダ冷
却用の冷却用流体を供給する流体供給機構であって、水
溶性オイルを貯蔵するタンクと、このタンクから前記ス
ライドコア作動用シリンダのシリンダ室に圧力流体とし
ての水溶性オイルを供給して前記スライドコア作動用シ
リンダを作動させる圧力流体配管と、前記水溶性オイル
の圧送手段と、前記タンクから前記スライドコア作動用
シリンダに冷却用流体としての水溶性オイルを供給して
前記スライドコア作動用シリンダを冷却し、スライドコ
ア作動用シリンダの冷却に使われた前記水溶性オイルを
前記タンクに戻す冷却用流体配管と、前記水溶性オイル
の供給手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明のスライドコア作動用シリンダ冷却方法
によれば、スライドコア作動用シリンダの作動もピスト
ンロッドの冷却も同一の流体、すなわち、水溶性オイル
で行うこととしたので、スライドコア作動用シリンダを
作動させる圧力流体に冷却用流体が混入しても、圧力流
体の性質を何ら変化させることがなく、従って、長期間
放置していても圧力流体と冷却用流体の混合によりスラ
イドコア作動用シリンダの機能が低下するということが
ない。
【0008】また、水溶性オイルは金属管を腐食させに
くく水垢も堆積することがないので、冷却用流体配管か
らの漏れも生じにくい。さらに、万一、冷却用流体配管
から冷却用流体が漏出して溶湯に接触したとしても、水
溶性オイルは水蒸気爆発を起こしにくく、急激に燃焼す
ることもないので、安全である。また、本発明の流体の
供給機構によれば、冷却用流体である水溶性オイルと作
動用の圧力流体である水溶性オイルとが同一のものであ
るから、圧力流体用の配管と冷却用流体の配管を共通の
タンクに集約させることができ、各流体の供給機構が簡
素になるほか、設備の小型化,省スペース化,低廉化に
役立ち、コストダウンに貢献することができる。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例を図面に従って説明する。
図1は本発明の一実施例にかかりスライドコアSを進退
移動させるためのスライドコア作動用シリンダの断面図
および冷却用流体および圧力流体の配管系統を簡単に表
したものである。スライドコア作動用シリンダ1のシリ
ンダ本体4は、両端を固定部材8a,8bにより図示し
ない鋳造装置の基体に固定されている。シリンダ本体4
内にはシリンダ室6が形成され、このシリンダ室6に摺
動自在にピストン5が嵌入されている。ピストン5を摺
動させるための圧力流体は、貯蔵するタンク11から圧
力流体配管10a,10bを経て、シリンダ室6の前端
側または後端側の開口部からシリンダ室6内に供給され
る。
【0010】ピストン5から前方側に延びるピストンロ
ッド2は、シリンダ本体4を挿通してシリンダ本体4か
ら突出し、先端部でスライドコアSに連結されている。
符号7は、シリンダ本体4内でピストンロッド2を摺動
自在に支持するためのブッシュやOリング等の支持部材
で、シリンダ本体4の前部に形成された冷却室3とシリ
ンダ室6とを遮断している。シリンダ本体4の前部に形
成された冷却室3は、ピストンロッド2の周囲を冷却で
きるようにピストンロッド2と同心状に形成され、その
一側と他側には冷却用流体配管12a,12bが接続さ
れている。一方の冷却用流体配管12aは冷却用流体の
供給用で、他方の冷却用流体配管12bは冷却用流体の
排出用である。
【0011】ピストンロッド2を部分的に冷却してスラ
イドコアSの熱がシリンダ本体4に伝達しないように防
止するための冷却用流体と、ピストンロッド2を摺動さ
せるための圧力流体とは、共に同じ性質を有する水溶性
オイルである。水溶性オイルには、エマルジョン形,ソ
リューブ形,ソリュージョン形などがあるが、上記した
中では冷却性と安定性,防錆性に優れるソリュージョン
形が好適である。勿論、スライドコア作動用シリンダ1
の機能との関係や価格,扱いやすさ等を考慮して他の種
類のものを使用することもできる。
【0012】このように、冷却用流体および圧力流体と
して同じ性質の水溶性オイルを使用することにより、両
流体の配管系統を一か所に集約することができる。すな
わち、図示するように、冷却用流体配管12a,12b
と圧力流体配管10a,10bを共通のタンク11に接
続することが可能になる。圧力流体としての水溶性オイ
ルは、このタンク11から図示しないギアポンプ等の圧
送手段に送られ、そこから一方の圧力流体配管10a
(または10b)に分配されてピストン5を摺動させ
る。シリンダ室6内の圧力流体は、他方の圧力流体配管
10b(または10a)からタンク11に戻される。
【0013】また、冷却用流体としての水溶性オイル
は、タンク11から水溶性オイルの供給手段としての図
示しないポンプによって吸い上げられ、冷却用流体配管
12aから冷却室3に供給され、冷却室3内でピストン
ロッド2から熱を奪って冷却用流体配管12bからタン
ク11に戻される。従来は、冷却用流体として冷却水を
使用していたため、冷却用流体の供給機構は圧力流体の
供給機構とは別個に設けなければならず、そのための独
立した設備や配管スペースが必要であったが、冷却用流
体を圧力流体と同じ性質にするだけで、このような設備
やスペースが不要となり、大幅なコストダウンを図るこ
とができるという特徴がある。
【0014】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、極め
て簡単かつ安価な手段を講じるだけで以下のような多大
な効果を得ることができる。 冷却用流体が圧力流体に混入しても、スライドコア
作動用シリンダの機能を低下させることがないので、安
定した品質の製品を提供することができるようになる。
また、冷却用流体と溶湯との接触による水蒸気爆発や発
火等の危険性が極めて低いので、作業の安全性を高める
ことができる。 水溶性オイルは防錆性に優れ、また、配管内に垢も
溜まりにくいので、圧力流体配管や冷却用流体配管の寿
命が長くなり、点検,修理,交換等の作業が減少して作
業負担の軽減と設備コストの低減に役立つ。 圧力流体配管と冷却用流体配管を一か所に集約させ
ることができるので、圧力流体や冷却用流体の供給機構
が簡素なものになり、別個独立した設備や配管スペース
等が不要になって、設備コストの低減を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかりスライドコアを進退
移動させるためのスライドコア作動用シリンダの断面図
および冷却用流体および圧力流体の配管系統を簡単に表
したものである。
【符号の説明】
1 スライドコア作動用シリンダ 2 ピストンロッド 3 冷却室 4 シリンダ本体 5 ピストン 6 シリンダ室 7 支持部材 8a,8b 固定部材 10a,10b 圧力流体配管 11 タンク 12a,12b 冷却用流体配管 S スライドコア

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造金型の一部を形成するスライドコア
    を進退移動させるためのスライドコア作動用シリンダの
    冷却方法において、 前記スライドコア作動用シリンダのシリンダ室に供給し
    てピストンを作動させるための水溶性オイルを、前記ス
    ライドコア作動用シリンダのピストンロッドを冷却する
    ための冷却用流体として流通させるようにしたこと、 を特徴とする鋳造装置におけるスライドコア作動用シリ
    ンダの冷却方法。
  2. 【請求項2】 スライドコア作動用シリンダに作動用の
    圧力流体またはシリンダ冷却用の冷却用流体を供給する
    流体供給機構であって、 水溶性オイルを貯蔵するタンクと、このタンクから前記
    スライドコア作動用シリンダのシリンダ室に圧力流体と
    しての水溶性オイルを供給して前記スライドコア作動用
    シリンダを作動させる圧力流体配管と、前記水溶性オイ
    ルの圧送手段と、前記タンクから前記スライドコア作動
    用シリンダに冷却用流体としての水溶性オイルを供給し
    て前記スライドコア作動用シリンダを冷却し、スライド
    コア作動用シリンダの冷却に使われた前記水溶性オイル
    を前記タンクに戻す冷却用流体配管と、前記水溶性オイ
    ルの供給手段と、 を備えることを特徴とする鋳造装置におけるスライドコ
    ア作動用シリンダへの流体供給機構。
JP5695695A 1995-03-16 1995-03-16 鋳造装置におけるスライドコア作動用シリンダの冷却方法およびスライドコア作動用シリンダへの流体供給機構 Pending JPH08252662A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008272782A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Honda Motor Co Ltd ダイカスト金型

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008272782A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Honda Motor Co Ltd ダイカスト金型

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Date Code Title Description
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Effective date: 20040225

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