JPH08252417A - 樹脂製エアクリーナ - Google Patents

樹脂製エアクリーナ

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JPH08252417A
JPH08252417A JP7060856A JP6085695A JPH08252417A JP H08252417 A JPH08252417 A JP H08252417A JP 7060856 A JP7060856 A JP 7060856A JP 6085695 A JP6085695 A JP 6085695A JP H08252417 A JPH08252417 A JP H08252417A
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air cleaner
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安成 荒井
Takeshi Mitsunari
健 三成
Yukihisa Horimuki
幸久 堀向
Koji Kume
浩司 久米
Koji Kojima
浩嗣 小島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、センターボルト方式を用いずに、シ
ール性を向上させるとともに、円筒状エレメントの濾材
の内周側の濾過機能を有効に活用でき、かつコンパクト
化および軽量化や、コストの低減を図ることのできる樹
脂製エアクリーナを提供する。 【構成】本発明は、第1樹脂製ハウジング3aと、第2
樹脂製ハウジング3bと、筒状エレメント2と、前記第
1、第2樹脂製ハウジング3a、3bを締結する締結部
5と、よりなる樹脂製エアクリーナにおいて、エア導出
管36に対向する側の筒状エレメント2の端部23ある
いはエア導出管36の内周面Sのいずれか一方に固設し
たシ−ル材4を有し、第1、第2樹脂製ハウジング3
a、3bを締結部5により締結した時に、シ−ル材4を
固設していない側に当接させ、内周面Sと筒状エレメン
ト2とをシ−ルすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種のエンジンに供給
されるエアを濾過して浄化する樹脂製エアクリーナに関
する。
【0002】
【従来の技術】
(1)従来、樹脂製ケース(ハウジング)の収容室に収
容される筒状エレメントを、センターボルトとウィング
ナットとによる大きな締め付け力で、ガスケット(シー
ル材)とともに、樹脂製ケースあるいは樹脂製キャップ
にー体的に固定保持する、いわゆるセンターボルト方式
の樹脂製エアクリーナが知られている。
【0003】この構成によると、樹脂製ケースあるいは
樹脂製キャップは、材質的に経時変化し易いばかりでな
く、センターボルトとウィングナットとによる大きな締
め付け力が絶えず作用しているため、経時変化した場合
の変化率が高く、永久歪みを発生させ変形し易い。そし
て前記変形時には、センターボルトとウィングナットに
よる締結力が低下し、ガスケット(以下、シール材と称
す)とエレメントとの間に隙間が形成され、ガスケット
によるシール効果を損ない、ダスト漏れを発生させる恐
れがある。
【0004】そこで、センターボルト方式による前記不
具合を回避するために、例えば (2)実開平1ー176738号公報には、円筒状の樹
脂製ボデ(ハウジング)の上下にそれぞれ連結された樹
脂製上蓋板および下蓋板に形成され、筒状エレメントの
中心孔内に延出させた状態に配置されるエレメント取り
付け用筒状突出部の外周壁と、円筒状エレメントの軸心
線方向の両端側の内周面との間に介置され、当接部に平
行なシール面を形成しシール作用をなす断面略縦長四角
形の環状パッキング(以下、シール材と称す)を2個用
いた、いわゆる内筒シール方式のシール構造が提案され
ている。 (3)また特公平2ー501201号公表公報には、筒
型のエアクリーナハウジングの周壁の上方中央に外部に
向かって突出するエア導出管と同軸上に設けられエア導
出管より筒状エレメントの中心孔内に延出させた状態に
配置される環状突出部に、円筒状エレメントの上端側に
形成された環状(リング状)の厚い弾性部材(以下、シ
ール材と称す)の中央孔を挿入し、かつ前記環状突出部
の外周面に前記弾性部材の内周面を当接してシールさせ
る、いわゆる内筒シール方式のシール構造が提案されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記実開平1ー176
738号公報および特公平2ー501201号公表公報
の内筒シール方式のシール構造によると、センターボル
トおよびウィングナット等の締結部を設けずにすむた
め、それらによる前記影響を受けることを回避でき、か
つ前記センターボルト方式のような大きな強度を必要と
しないため、樹脂製ハウジングの厚さを薄くすることが
でき、樹脂製エアクリーナ全体を軽量化できる。
【0006】しかしながら、前記いずれの場合も、筒状
エレメントの中心孔内でその内周壁にシール材を当接さ
せる内筒シール方式のシール構造であるため、 (1)シール材により所定のシール効果を得るために
は、そのシール面を筒状エレメントの軸心線に沿う方向
(筒状エレメントの中心孔内)で巾広にする必要があ
り、必然的に厚みが増す。
【0007】このため、シ−ル材の材料量が増加するこ
とおよびその分、成形サイクルが長くなることなどによ
り、コストの低減に支障を来す。 (2)シール材が前記筒状エレメントの内周壁面に当接
し、実質的な濾材の濾過面積が減少し、濾過機能が効率
良く利用されない。このためシール材が筒状エレメント
の内周壁面に当接するシール構造であっても、濾材の濾
過面積を目的の値に維持するためには、前記筒状エレメ
ントが大型化する。 (3)従って、前記内筒シール方式のシール構造の樹脂
製エアクリーナは、なおコンパクト化および軽量化や、
コストの低減を図る余地が残されている。。
【0008】本発明は、前記事情に鑑みなされたもの
で、センターボルト方式を用いずに、シール性を向上さ
せるとともに、円筒状エレメントの濾材の内周側の濾過
機能を有効に活用でき、かつコンパクト化および軽量化
や、コストの低減を図ることのできる樹脂製エアクリー
ナを提供することを目的とする
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明、樹脂製
エアクリーナは、エア導入管を有する第1樹脂製ハウジ
ングおよびエア導出管を有する第2樹脂製ハウジングと
の組合わせ、あるいは第1樹脂製ハウジングおよびエア
導入管とエア導出管とを有する第2樹脂製ハウジングと
の組合わせと、前記第1、第2樹脂製ハウジングの内部
に収容される筒状エレメントと、前記第1、第2樹脂製
ハウジングを締結する締結部と、よりなる樹脂製エアク
リーナにおいて、前記エア導出管に対向する側の前記筒
状エレメントの端部あるいは前記エア導出管の内壁のい
ずれか一方に固設したシ−ル材を有し、前記第1、第2
樹脂製ハウジングを前記締結部により締結した時に、前
記シ−ル材を固設していない側に当接させ、前記内壁と
前記筒状エレメントとをシ−ルすることを特徴とする。
【0010】請求項2の発明、樹脂製エアクリーナは、
エア導入管を有する第1樹脂製ハウジングおよびエア導
出管を有する第2樹脂製ハウジングとの組合わせ、ある
いは第1樹脂製ハウジングおよびエア導入管とエア導出
管とを有する第2樹脂製ハウジングとの組合わせと、前
記第1、第2樹脂製ハウジングの内部に収容される筒状
エレメントと、前記第1、第2樹脂製ハウジングを締結
する締結部と、よりなる樹脂製エアクリーナにおいて、
前記エア導出管に対向する側の前記筒状エレメントの端
部あるいは前記エア導出管に接続する内壁に形成した凹
部のいずれか一方に固設したシ−ル材を有し、前記第
1、第2樹脂製ハウジングを前記締結部により締結した
時に、前記シ−ル材を固設していない側に当接させると
ともに、前記シ−ル材を前記筒状エレメントの軸心線に
沿う方向に作用する締め付け力により撓わませ、前記凹
部の内面に対し、前記軸心線に沿う方向および前記軸心
線に対し垂直な放射方向とに当接してシールすることを
特徴とする。
【0011】
【作用および効果】
(1)請求項1の樹脂製エアクリーナによれば、第2樹
脂製ハウジングのエア導出管に対向する側の筒状エレメ
ントの端部あるいはエア導出管の内壁のいずれか一方に
固設したシ−ル材を介在した状態で、第1、第2樹脂製
ハウジングの内部に筒状エレメントを収容し、かつ第
1、第2樹脂製ハウジングを締結部により締結する。
【0012】すると、シ−ル材は、前記シ−ル材を固設
していない側に当接し、かつエア導出管の内壁と筒状エ
レメントの端部とを確実にシ−ルする。このように、請
求項1の樹脂製エアクリーナでは、センターボルト方式
を用いず、しかもシ−ル材を筒状エレメントの内周面に
当接することがないため、筒状濾材の内周側の濾過機能
を有効に活用でき、かつ濾過機能を高めることができ
る。
【0013】従って、請求項1の樹脂製エアクリーナ
は、前記濾過機能を高めることができる分、前記従来の
内筒シール方式のシール構造のものと比べ、筒状エレメ
ント、第1、第2樹脂製ハウジングなどおよび全体をコ
ンパクト化および軽量化や、コストの低減を図ることが
できる。 (2)請求項2の樹脂製エアクリーナによれば、第2樹
脂製ハウジングのエア導出管に対向する側の筒状エレメ
ントの端部あるいはエア導出管の内壁に形成した凹部の
いずれか一方に固設したシ−ル材を介在した状態で、第
1、第2樹脂製ハウジングの内部に筒状エレメントを収
容し、かつ第1、第2樹脂製ハウジングを締結部により
締結する。
【0014】すると、シ−ル材は、前記シ−ル材を固設
していない側に当接し、かつ筒状エレメントの軸心線に
沿う方向に作用する締め付け力により撓わんで、エア導
出管の内壁に形成した凹部の内面に対し、前記軸心線に
沿う方向および前記軸心線に対し垂直な放射方向とに当
接し、前記凹部の内面と筒状エレメントの端部とを確実
にシールする。
【0015】請求項2の樹脂製エアクリーナでは、前記
請求項1の樹脂製エアクリーナと同様前記従来の内筒シ
ール方式のシール構造のものと比べ、筒状濾材の内周側
の濾過機能を有効に活用でき、かつ濾過機能を高めるこ
とができ、筒状エレメント、第1、第2樹脂製ハウジン
グなどおよび全体をコンパクト化および軽量化や、コス
トの低減を図ることができる効果が得られる他、シ−ル
材を、エア導出管の内壁に形成した凹部の内面に対し前
記2方向でシ−ル機能を発揮できるため、請求項1の樹
脂製エアクリーナの場合よりも、さらにシール性を向上
させることができる。
【0016】
【実施例】
(実施例1)本発明の樹脂製エアクリーナの実施例1を
図1、図2に基づいて説明する。実施例1の樹脂製エア
クリーナ1は、図1に示されるように円筒状エレメント
2と、互いに連結され円筒状エレメント2を内部に収容
保持する下方ハウジング(第1樹脂製ハウジングに対応
する。以下、同様。)3aおよび上方ハウジング(第2
樹脂製ハウジングに対応する。以下、同様。)3bと、
上方ハウジング3bと円筒状エレメント2との間に設置
されるシール材4と、下方ハウジング3aと上方ハウジ
ング3bとを着脱自在に連結する連結部5とよりなる。
【0017】円筒状エレメント2は、中心孔Oおよび中
心孔Oの周囲に断面菊花型のひだ(図示せず)をもつ筒
状の濾材20と、濾材20の外周側および内周側に図略
の多数の孔をもつ外周側筒状補強板21および内周側筒
状補強板22と、濾材20に対して軸心線P方向の環状
端面のー方および他方に設けられた金属製のリング状端
部補強板23および樹脂製の端部弾性補強板24とより
なる。
【0018】端部弾性補強板24は、樹脂材として軟質
状ウレタンを用い、樹脂成形機により濾材20の他端
(環状端面の他方)に一体的にインサート成形されたも
ので弾性を備え、かつ後で述べる下方ハウジング3aの
底部31内面に対向する位置にリング状の弾性緩衝部2
40が形成されている。この円筒状エレメント2は、後
で述べる下方ハウジング3a(図1参照)のエア導入管
32と、上方ハウジング3bのエア導出管36との間の
収容室3cに収容され、前記エア導入管32より導入し
た浄化前のエアを濾材20の外周側より内周側に通過、
濾過した浄化エアを中心孔Oよりエア導出管36に導出
させるものである。
【0019】下方ハウジング3aは、樹脂でー体成形さ
れた有底筒状体よりなり、周壁部30と、軸心線P方向
で周壁部30のー端側および他端側に形成された底部3
1および開口33をもつ。周壁部30には、底部31と
開口33とのほぼ中間位置の側面に、軸心線P方向と直
交する方向に開口するエア導入口320およびエア導入
口320に連通するエア導入管32がー体的に形成さ
れ、また周壁部30の開口33側に、後で述べる連結部
5が設けられている。
【0020】前記底部31内周面側(収容室3c内)に
は、円筒状エレメント2の下端に形成された端部弾性補
強板24のリング状の弾性緩衝部240を載置する底部
リブ311と、端部弾性補強板24の外周端241に当
接し円筒状エレメント2を半径方向に固定保持する側部
リブ312が形成されている。上方ハウジング3bは、
樹脂でー体成形されたもので、下方ハウジング3aの開
口33位置の周壁部30に締結される周壁部34と、下
方ハウジング3aの底部31に対向する天井壁部35
と、天井壁部35の中央に開口するエア導出口360お
よびエア導出口360に連通し途中で垂直に屈曲した形
状のエア導出管36とをもつ。
【0021】エア導出管36は、前記エア導出口360
に連通する内径109mmの垂直管部分361とその上
方で水平方向に屈曲した内径10mmの水平管部分36
2とよりなる。また、前記周壁部34には、後で述べる
連結部5の揺動先端係止部510を着脱自在に係合する
引っ掛け突起部52が設けられている。前記下方ハウジ
ング3aおよび上方ハウジング3bは、互いに組み合わ
され内部に円筒状エレメント2を収容する収容室3cを
形成する。
【0022】シール材4は、長さ15mm、厚み10m
mの筒状のもので、上方ハウジング3bのエア導出管3
6の垂直管部分361に装着される前の外径が109m
mに設定されている。このシール材4は、図2に示され
るように軸心線P方向の下端面41を、円筒状エレメン
ト2のリング状端部補強板23の上面230の一部に図
略の接着剤により接着され固定されている。このためシ
ール材4は、円筒状エレメント2の内壁面220に当接
させる必要がない。
【0023】連結部5は、図1に示されるように前記下
方ハウジング3aの周壁部30の開口33側に、一端側
が支軸50に軸支され他端側が揺動する係止具51と、
前記上方ハウジング3bの周壁部34に設けられ、前記
係止具51の他端側の揺動先端係止部510を着脱自在
に係合する引っ掛け突起部52とよりなる。この連結部
5は、下方ハウジング3aの周壁部30および上方ハウ
ジング3bの周壁部34に、その周方向のほぼ等間隔に
所定数設置することができる。
【0024】前記のように構成された実施例1のエアク
リーナ1の組付け手順を説明する。まず、円筒状エレメ
ント2が上方ハウジング3bに装着される。この場合、
図2に示すように、円筒状エレメント2のリング状端部
補強板23の上面230の一部に固定されているシール
材4を、上方ハウジング3bの垂直管部分361に、矢
印Y1方向に挿入する。
【0025】そして、リング状端部補強板23の上面2
30でシール材4が固定されていない領域部分が、上方
ハウジング3bの天井壁部35に当接する位置まで挿入
され装着を完了する。シール材4は、前記挿入される過
程で、その外周面43を垂直管部分361の内周面Sに
接触しながら、内周面40側に押圧されつつ弾性変形
し、その弾性反力で挿入後、垂直管部分361の内周面
Sに密着するため、良好なシール効果を得ることができ
る。
【0026】前記のように上方ハウジング3bの垂直管
部分361にシール材4が装着された後、引き続き円筒
状エレメント2の下端側に、下方ハウジング3aの開口
33を対向させた状態で矢印Y1方向に挿通し、前記開
口33位置の周壁部30を上方ハウジング3bの周壁部
34に装着する。このとき、円筒状エレメント2は、端
部弾性補強板24のリング状の弾性緩衝部240を、下
方ハウジング3aの内底部31に一体的に形成された底
部リブ311に載置され、かつ前記弾性緩衝部240の
外周端241を下方ハウジング3aの側部リブ312に
当接した状態となる。
【0027】この状態で下方ハウジング3aに揺動自在
に設けられている連結部5の係止具51(図1参照)
を、上方ハウジング3bに設けられている引っ掛け突起
部52に向かって、揺動させ、かつその揺動先端係止部
510を引っ掛け突起部52に係合させることによっ
て、下方ハウジング3aと、上方ハウジング3bとが締
結されて連結する。
【0028】このようにして円筒状エレメント2は、リ
ング状端部補強板23の上面230に当接する上方ハウ
ジング3bの天井壁部35と、端部弾性補強板24のリ
ング状の弾性緩衝部240を載置する下方ハウジング3
aの底部リブ311とにより軸心P方向に固定保持さ
れ、かつ端部弾性補強板24の外周端241に当接する
前記側部リブリブ312に半径方向に固定保持され定位
置に安定保持される。
【0029】前記のように組付けられた実施例1の樹脂
製エアクリーナ1によると、シール材4は、円筒状エレ
メント2のリング状端部補強板23の上面230に下端
面41を固定保持させた状態で前記エア導入管36の垂
直管部分361の内周面Sに当接させ、かつ密着させて
シールする構成としたものである。このため、シール材
4による良好なシール効果を得ることができる他、以下
に示す種々の効果を得ることができる。
【0030】すなわち、実施例1の樹脂製エアクリーナ
1による他の効果として、 (1)シール材4は、円筒状エレメント2の中心孔O内
(リング状端部補強板23と端部弾性補強板24との
間)で、内周側筒状補強板22をシールせずに済むた
め、この分、筒状の濾材20によるエアの濾過面積を有
効に活用できる。そしてシール材4により前記内周側筒
状補強板22をシールしないことによる他の効果として
シール材4の厚みを薄く、かつ容量を小さなものとする
ことができ、成形材料を低減できるとともに製造時に成
形サイクルを短縮することができ、コスト低減に役立
つ。 (2)従来のように、シール材4を固定保持するための
保持部を、上方ハウジング3bと一体的で円筒状エレメ
ント2の収容室3c内に延出する位置に形成せず、かつ
前記中心孔O内に配設するシール構成を用いないですむ
ため、下方ハウジング3aおよび上方ハウジング3bに
より形成される収容室3cの容積を小さくでき、樹脂製
エアクリーナ1全体をコンパクト化できる。例えば、組
付け後、得られた樹脂製エアクリーナ1の高さを、従来
のもの(上方ハウジング3bと一体的で円筒状エレメン
ト2の収容室3c内に延出する位置に形成した場合)と
比べ約10mm程度、小型化することができる。 (3)円筒状エレメント2のリング状端部補強板23
は、中心孔O内の内周側筒状補強板22側に延長しない
ですむため、例えばリング状端部補強板23を内周側筒
状補強板22側に延長したものと比べほほ40%小さく
することができる。 (4)従ってセンターボルト方式を用いずに、シール性
を向上させるとともに、円筒状エレメント2の濾材20
の内周側の濾過機能を有効に活用でき、かつコンパクト
化および軽量化や、コストの低減を図ることができる。
【0031】なお、前記実施例1の変形例として、実施
例1の場合とは逆に樹脂製エアクリーナ1の組付けに先
立ち、予めエア導出管36の垂直管部分361の内周面
Sに、図略の接着剤によりシール材4の外周面43を接
着して固定保持し、組付け時に円筒状エレメント2のリ
ング状端部補強板23上にシール材4の下端面41を当
接させることによりシール効果を得るようにすることも
できる。
【0032】(実施例2)実施例2の樹脂製エアクリー
ナ1Aを図3に基づいて説明する。実施例2の樹脂製エ
アクリーナ1Aは、円筒状エレメント2Aおよび筒状の
シール材4Aを用いたこと以外は、前記実施例1の樹脂
製エアクリーナ1と同じ構成である。なお、同じ構成部
分は、実施例1の場合と同じ符号を付与するとともに、
その説明を略す。
【0033】円筒状エレメント2Aは、上方ハウジング
3bのエア導出管36の垂直管部分361に向かって、
リング状端部補強板23の前方側に約15mm突出する
延長部221を形成した内周側筒状補強板22aをも
つ。シール材4Aは、長さ10mm、厚み8mmで、上
方ハウジング3bのエア導出管36の垂直管部分361
に装着される前の外径が109mmに設定されている。
シール材4Aは、下端面41をリング状端部補強板23
の上面230より約5mm離した位置で、内周面40
を、前記内周側筒状補強板22aの延長部221の外周
面222に図略の接着剤により接着して固定保持され
る。
【0034】そしてシール材4Aは、樹脂製エアクリー
ナ1Aの組付け時に、円筒状エレメント2Aとともに、
上方ハウジング3bのエア導出管36の垂直管部分36
1に挿入される。すると、シール材4Aは、その外周面
43を垂直管部分361の内周面Sに当接し、かつ密着
するため、シール効果を得ることができる。実施例2の
樹脂製エアクリーナ1Aによると、実施例1の場合とほ
ぼ同じ作用効果を得ることができる。
【0035】さらに、金属製である内周側筒状補強板2
2aの延長部221の熱膨張率は、樹脂製である垂直管
部分361の熱膨張率に較べ大きい。このため、延長部
221は、エンジン運転時の熱雰囲気(100℃前後あ
るいはそれ以上の温度にもなる)によって加熱されたと
き、垂直管部分361の場合よりも大きく外方向(径拡
大方向)に熱膨張し、垂直管部分361の内周面Sとの
間隔を縮小する。この結果、シール材4Aの外周面43
と、垂直管部分361の内周面Sとのシール性をより強
く確保できる効果が得られる。
【0036】なお、前記実施例2の変形例として、実施
例2の場合とは逆に樹脂製エアクリーナ1の組付けに先
立ち、予めエア導出管36の垂直管部分361の内周面
Sに、図略の接着剤によりシール材4Aの外周面43を
接着して固定保持し、組付け時に内周側筒状補強板22
aの延長部221の外周面222にシール材4の内周面
40を当接させることによりシール効果を得るようにす
ることもできる。
【0037】(実施例3)実施例3の樹脂製エアクリー
ナ1Bを図4に基づいて説明する。実施例3の樹脂製エ
アクリーナ1Bは、予め一体的に連結された円筒状エレ
メント2Bとシール材4Bを用いたこと以外は、前記実
施例1の樹脂製エアクリーナ1と同じ構成である。な
お、同じ構成部分は、実施例1の場合と同じ符号を付与
するとともに、その説明を略す。
【0038】円筒状エレメント2Bは、上方ハウジング
3bのエア導出管36の垂直管部分361に向かって、
突出する断面略T字形の保持部231を形成したリング
状端部補強板23bをもつ。シール材4Bは、長さ15
mm、厚み10mmで、上方ハウジング3bのエア導出
管36の垂直管部分361に装着される前の外径が10
9mmに設定されている。シール材4Bは、成形時にそ
の厚み方向のほぼ中央部に前記リング状端部補強板23
bの保持部231がインサートされる。
【0039】またシール材4Bは、インサートされたリ
ング状端部補強板23bの保持部231を芯材として固
定保持されるため、実施例1のシール材4Aの場合のよ
うに、円筒状エレメント2のリング状端部補強板23上
に下端面41を接着剤により接着する必要がない。そし
てシール材4Bは、樹脂製エアクリーナ1Bの組付け時
に、円筒状エレメント2Bとともに、上方ハウジング3
bのエア導出管36の垂直管部分361に挿入される。
すると、シール材4Bは、その外周面43を垂直管部分
361の内周面Sに当接するため、シール効果を得るこ
とができる。
【0040】実施例3の樹脂製エアクリーナ1Bによる
と、実施例1の場合とほぼ同じ作用効果を得ることがで
きる他、シール材4Bには、リング状端部補強板23b
の保持部231が芯材としてインサートされて固定保持
されるため、補強されて剛性を増しており、前記シール
効果を長期間、保持できる。さらに、金属製であるリン
グ状端部補強板23bの保持部231の熱膨張率は、樹
脂製である垂直管部分361の熱膨張率に較べ大きい。
このため、保持部231は、エンジン運転時の熱雰囲気
(100℃前後あるいはそれ以上の温度にもなる)によ
って加熱されたとき、垂直管部分361の場合よりも大
きく外方向(径拡大方向)に熱膨張し、垂直管部分36
1の内周面Sとの間隔を縮小する。この結果、シール材
4Bの外周面43と、垂直管部分361の内周面Sとの
シール性をより強く確保できる効果が得られる。
【0041】(実施例4)実施例4の樹脂製エアクリー
ナ1Cを図5に基づいて説明する。実施例4の樹脂製エ
アクリーナ1Cは、エア導出管36cの垂直管部分36
1cに位置決めリブ362を形成した上方ハウジング3
bと、予め一体的に連結された円筒状エレメント2C
と、シール材4Cを用いたこと以外は、前記実施例1の
樹脂製エアクリーナ1と同じ構成である。なお、同じ構
成部分は、実施例1の場合と同じ符号を付与するととも
に、その説明を略す。
【0042】上方ハウジング3bは、前記垂直管部分3
61cにその内周面Sより中心部に向かって突出させた
板状三角形の位置決めリブ362が形成されている。こ
の位置決めリブ362は、上方ハウジング3bの成形時
に、垂直管部分361cの内周にぼぼ等間隔に4個が一
体成形される。また、位置決めリブ362は、上方ハウ
ジング3bと別々に成形した後、接着剤により垂直管部
分361cの内周面Sに接着することもできる。
【0043】円筒状エレメント2Cは、上方ハウジング
3bのエア導出管36の垂直管部分361に向かって、
リング状端部補強板23の前方側に突出する断面略逆L
字形の延長部221cを形成した内周側筒状補強板22
cをもつ。シール材4Cは、長さ15mm、厚み10m
mで、上方ハウジング3bのエア導出管36の垂直管部
分361に装着される前の外径が109mmに設定され
ている。シール材4Cは、成形時にその厚み方向のほぼ
中央部に前記内周側筒状補強板22cの延長部221c
がインサートされる。
【0044】実施例4の樹脂製エアクリーナ1Cによる
と、実施例1の場合とほぼ同じ作用効果を得ることがで
きる他、シール材4Cの垂直管部分361cへの挿入時
に、垂直管部分361cに位置決めリブ362が形成さ
れているため、この位置決めリブ362にシール材4C
の上端面42が当接した時点でストッパとして作用し、
かつ正規の位置まで確実に挿入したことが確認できる。
またシール材4Cには、内周側筒状補強板22cの延長
部221cが芯材としてインサートされて固定保持され
るため、補強されて剛性を増しており、前記シール効果
を長期間、保持できる。
【0045】またシール材4Cは、インサートされた内
周側筒状補強板22cの延長部221cによって固定保
持されるため、実施例1のシール材4の場合のように、
円筒状エレメント2のリング状端部補強板23上に下端
面41を接着剤により接着する必要がない。さらに、金
属製である内周側筒状補強板22cの延長部221cの
熱膨張率は、樹脂製である垂直管部分361cの熱膨張
率に較べ大きい。このため、延長部221cは、エンジ
ン運転時の熱雰囲気(100℃前後あるいはそれ以上の
温度にもなる)によって加熱されたとき、垂直管部分3
61cの場合よりも大きく外方向(径拡大方向)に熱膨
張し、垂直管部分361cの内周面Sとの間隔を縮小す
る。この結果、シール材4Cの外周面43と、垂直管部
分361cの内周面Sとのシール性をより強く確保でき
る効果が得られる。
【0046】(実施例5)実施例5の樹脂製エアクリー
ナ1Dを図6に基づいて説明する。実施例5の樹脂製エ
アクリーナ1Dは、エア導出管36dの垂直管部分36
1dのエア導出口360d側に、垂直管部分361dの
端部に連結された水平壁部分362をもつ径大垂直管部
分363を形成したこと以外は、実施例4の樹脂製エア
クリーナ1Cと同じ構成である。なお、同じ構成部分
は、実施例4の場合と同じ符号を付与するとともに、そ
の説明を略す。
【0047】実施例5の樹脂製エアクリーナ1Dによる
と、シール材4Dの垂直管部分361dの径大垂直管部
分363への挿入時に、その水平壁部分362にシール
材4Dの上端面42が当接した時点でストッパとして作
用し、かつ正規の位置まで確実に挿入したことが確認で
きる。またシール材4Dは、その外周面43を径大垂直
管部分363の内周面S1に当接させるとともに、上端
面42を水平壁部分362に当接させるため、2つの領
域でシール効果を得ることができる。
【0048】従って、実施例5の樹脂製エアクリーナ1
Dの場合には、実施例1および実施例4の場合とほぼ同
じ作用効果を得ることができること以外に、よりシール
効果を向上させ得る。さらに、金属製である内周側筒状
補強板22cの延長部221cの熱膨張率は、樹脂製で
ある径大垂直管部分363の熱膨張率に較べ大きい。こ
のため、延長部221cは、エンジン運転時の熱雰囲気
(100℃前後あるいはそれ以上の温度にもなる)によ
って加熱されたとき、径大垂直管部分363の場合より
も大きく外方向(径拡大方向)に熱膨張し、径大垂直管
部分363の内周面S1との間隔を縮小する。この結
果、シール材4Dの外周面43と、径大垂直管部分36
3の内周面S1とのシール性をより強く確保できる効果
が得られる。
【0049】(実施例6)実施例6の樹脂製エアクリー
ナ1Eを図7に基づいて説明する。実施例6の樹脂製エ
アクリーナ1Eは、エア導出管36eの垂直管部分36
1eのエア導出口360e側に、垂直管部分361eの
端部より約5mm上方に連結され、かつ外周側に水平に
突出する水平壁部分362eをもつ径大垂直管部分36
3eおよびこれらよりなるリング状溝形状の凹部364
を形成した上方ハウジング3eと、前記凹部364に挿
入されるシール材4Eを用いたこと以外は、実施例1の
樹脂製エアクリーナ1と同じ構成である。なお、同じ構
成部分は、実施例1の場合と同じ符号を付与するととも
に、その説明を略す。
【0050】シール材4Eは、長さ15mm、厚み10
mmで、上方ハウジング3eのエア導出管36eの垂直
管部分361eに装着される前の外径が96mmに設定
されている。このシール材4Eは、下端面41を、円筒
状エレメント2のリング状端部補強板23に対し、その
上面230で外周側筒状補強板21と内周側筒状補強板
22とのほぼ中間位置に図略の接着剤により接着され固
定されている。
【0051】実施例6の樹脂製エアクリーナ1Eによる
と、円筒状エレメント2を上方ハウジング3eに装着す
る場合、シール材4Eを、上方ハウジング3eの凹部3
65に挿入する。この挿入時に、その水平壁部分362
eにシール材4Eの上端面42が当接した時点でストッ
パとして作用し、かつ正規の位置まで確実に挿入したこ
とが確認できる。
【0052】すると、シール材4Eは、上方ハウジング
3eと、円筒状エレメント2Eのリング状端部補強板2
3の上面230とで挟持され、かつ押圧される。このた
め、シール材4Eは、軸心線P(図1参照)に沿う方向
に作用する締め付け力により上方ハウジング3eの凹部
364で撓わみ、凹部364の内面S2に対し、前記軸
心線Pに沿う方向および軸心線Pに対し垂直な放射方向
とに当接し、かつ密着してシールする。このようにして
シール材4Eは、凹部364の内面S2のほぼ全領域に
当接する。
【0053】すなわち、シール材4Eは、下端面41を
円筒状エレメント2のリング状端部補強板23の上面2
30に接着剤により接着され固定された状態で、その外
周面43、内周面40、上端面42を、それぞれ径大垂
直管部分363eの内周側、垂直管部分361eの外周
側、水平壁部分362eの3つの領域に当接し、かつ3
つの領域でシール効果を得ることができる。
【0054】そして引き続き前記実施例1の場合と同
様、図1を参照して示す上方ハウジング3bと下方ハウ
ジング3aとの間に、シール材4Eと円筒状エレメント
2Eとを介置した状態で、連結部5の係止具51を引っ
掛け突起部52に係合させることによって、下方ハウジ
ング3aと上方ハウジング3bとを締結し、かつ連結す
る。
【0055】従って、実施例6の樹脂製エアクリーナ1
Eの場合には、実施例1の場合とほぼ同じ作用効果を得
ることができること以外に、さらにシール効果を向上さ
せ得る。また前記実施例6の変形例として、実施例6の
場合とは逆に樹脂製エアクリーナ1Eの組付けに先立
ち、予めシール材4Eをその上端面42側より、上方ハ
ウジング3eの凹部365に図略の接着剤により接着し
固設した後、円筒状エレメント2のリング状端部補強板
23の上面230を、シール材4Eの下端面41に当接
させるようにしても、実施例6の場合とほぼ同じ作用効
果を得ることができる。
【0056】(実施例7)実施例7の樹脂製エアクリー
ナ1Fを図8に基づいて説明する。実施例7の樹脂製エ
アクリーナ1Fは、実施例1(図2参照)における円筒
状エレメント2およびシール材4を用いる代わりに、互
いに一体的に形成された円筒状エレメント2Fおよびシ
ール材部分4Fを用いたこと以外は、実施例1と同じ構
成である。なお、同じ構成部分は、実施例1の場合と同
じ符号を付与するとともに、その説明を略す。
【0057】円筒状エレメント2Aは、上方ハウジング
3bのエア導出管36の垂直管部分361に向かって、
外周側筒状補強板21の上端より前方側に約15mm突
出する延長部221fを形成した内周側筒状補強板部分
22fを用いるとともに、外周側筒状補強板21、濾材
20、内周側筒状補強板部分22fの各環状端面のー方
に、これらとともにインサート成形することによって、
互いに一体的に成形された樹脂製のリング状端部弾性部
分23fと樹脂製のシール材部分4Fとよりなる断面略
L字形のリング状体として同時に設けたものである。
【0058】リング状端部弾性部分23fは、厚み5m
mである。シール材4Fは、長さ15mm、厚み10m
mで、上方ハウジング3のエア導出管36の垂直管部分
361に装着される前の外径が109mmに設定されて
いる。なお、前記リング状端部弾性部分23fは、実施
例1の金属製のリング状端部補強板23の代わりに用い
た場合を示したが、これに限定されるものではなく、例
えば、図略の金属製のリング状端部補強板にシール材部
分4Fと一体的に成形された樹脂層により被覆すること
もできる。
【0059】実施例7の樹脂製エアクリーナ1Fによる
と、円筒状エレメント2fを上方ハウジング3に装着す
る場合、シール材部分4Fを、エア導出管36の垂直管
部分361に挿入する。すると、シール材部分4Fは、
その外周面43を垂直管部分361の内周面Sに接触し
ながら、円筒状エレメント2fのリング状端部弾性部分
23fが、上方ハウジング3bの天井壁部35に当接す
る位置まで挿入され装着を完了する。
【0060】従って、実施例7の樹脂製エアクリーナ1
Fは、シール材部分4Fの外周面43が垂直管部分36
1の内周面Sに当接し、円筒状エレメント2fのリング
状端部弾性部分23fが上方ハウジング3の天井壁部3
5に当接し、かつそれぞれ2つの領域でシール効果を得
ることができる。またシール材部分4Fには、円筒状エ
レメント2fの内周側筒状補強板部分22fの延長部2
21fがインサートされ、リング状端部弾性部分23f
には、濾材20、外周側筒状補強板21の環状端面のー
方がインサートされているため、補強されて剛性を増し
ており、前記シール効果を長期間、保持できる。
【0061】また、シール材部分4Fは、リング状端部
弾性部分23fと一体的に形成されたものであるため、
図1、2に示される実施例1のシール材4の場合のよう
に、円筒状エレメント2のリング状端部補強板23上に
下端面41を接着剤により接着する必要がない。さら
に、金属製である内周側筒状補強板部分22fの延長部
221fの熱膨張率は、樹脂製である垂直管部分361
の熱膨張率に較べ大きい。このため、延長部221f
は、エンジン運転時の熱雰囲気(100℃前後あるいは
それ以上の温度にもなる)によって加熱されたとき、垂
直管部分361の場合よりも大きく外方向(径拡大方
向)に熱膨張し、垂直管部分361の内周面Sとの間隔
を縮小する。この結果、シール材部分4Fと、垂直管部
分361の内周面Sとのシール性をより強く確保できる
効果が得られる。
【0062】なお、前記実施例1〜実施例6では、円筒
状エレメント2、2B、2Cに金属製の各リング状端部
補強板23、23bを用いた場合を示したが、これに限
定されるものではなく、例えば、それぞれを樹脂製のも
のとすることや、実施例1、実施例3〜実施例6におけ
る金属製の各リング状端部補強板23、23bをシール
材4、4B、4C、4Eと互いに一体的に成形された樹
脂製のものとすること、および実施例1、実施例3〜実
施例6における金属製の各リング状端部補強板23、2
3bを、シール材4、4Bに一体的に成形された樹脂層
により被覆することもできる。
【0063】前記いずれの場合にも、シール効果を向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の樹脂製エアクリーナを示す断面図。
【図2】図1における要部を拡大して示す拡大部分断面
図。
【図3】実施例2の樹脂製エアクリーナにおける要部を
拡大して示す拡大部分断面図。
【図4】実施例3の樹脂製エアクリーナにおける要部を
拡大して示す拡大部分断面図。
【図5】実施例4の樹脂製エアクリーナにおける要部を
拡大して示す拡大部分断面図。
【図6】実施例5の樹脂製エアクリーナにおける要部を
拡大して示す拡大部分断面図。
【図7】実施例6の樹脂製エアクリーナにおける要部を
拡大して示す拡大部分断面図。
【図8】実施例7の樹脂製エアクリーナにおける要部を
拡大して示す拡大部分断面図。
【符号の説明】
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F…樹脂製エア
クリーナ 2…円筒状エレメント 3a…下方ハウジング 3b、3d、3e…上方ハ
ウジング 4、4A、4B、4C、4E…筒状のシール材 4F…
筒状のシール材部分 5…締結部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀向 幸久 愛知県刈谷市豊田町1丁目1番地 豊田紡 織株式会社内 (72)発明者 久米 浩司 愛知県刈谷市豊田町1丁目1番地 豊田紡 織株式会社内 (72)発明者 小島 浩嗣 愛知県刈谷市豊田町1丁目1番地 豊田紡 織株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エア導入管を有する第1樹脂製ハウジング
    およびエア導出管を有する第2樹脂製ハウジングとの組
    合わせ、あるいは第1樹脂製ハウジングおよびエア導入
    管とエア導出管とを有する第2樹脂製ハウジングとの組
    合わせと、前記第1、第2樹脂製ハウジングの内部に収
    容される筒状エレメントと、前記第1、第2樹脂製ハウ
    ジングを締結する締結部と、よりなる樹脂製エアクリー
    ナにおいて、 前記エア導出管に対向する側の前記筒状エレメントの端
    部あるいは前記エア導出管の内壁のいずれか一方に固設
    したシ−ル材を有し、 前記第1、第2樹脂製ハウジングを前記締結部により締
    結した時に、前記シ−ル材を固設していない側に当接さ
    せ、前記内壁と前記筒状エレメントとをシ−ルすること
    を特徴とする樹脂製エアクリーナ。
  2. 【請求項2】エア導入管を有する第1樹脂製ハウジング
    およびエア導出管を有する第2樹脂製ハウジングとの組
    合わせ、あるいは第1樹脂製ハウジングおよびエア導入
    管とエア導出管とを有する第2樹脂製ハウジングとの組
    合わせと、前記第1、第2樹脂製ハウジングの内部に収
    容される筒状エレメントと、前記第1、第2樹脂製ハウ
    ジングを締結する締結部と、よりなる樹脂製エアクリー
    ナにおいて、 前記エア導出管に対向する側の前記筒状エレメントの端
    部あるいは前記エア導出管に接続する内壁に形成した凹
    部のいずれか一方に固設したシ−ル材を有し、 前記第1、第2樹脂製ハウジングを前記締結部により締
    結した時に、前記シ−ル材を固設していない側に当接さ
    せるとともに、前記シ−ル材を前記筒状エレメントの軸
    心線に沿う方向に作用する締め付け力により撓わませ、
    前記凹部の内面に対し、前記軸心線に沿う方向および前
    記軸心線に対し垂直な放射方向とに当接してシールする
    ことを特徴とする樹脂製エアクリーナ。
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