JPH08251683A - スピーカシステム - Google Patents

スピーカシステム

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JPH08251683A
JPH08251683A JP8335195A JP8335195A JPH08251683A JP H08251683 A JPH08251683 A JP H08251683A JP 8335195 A JP8335195 A JP 8335195A JP 8335195 A JP8335195 A JP 8335195A JP H08251683 A JPH08251683 A JP H08251683A
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woofer
baffle
speaker system
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shaped
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Kiyotaka Miyashita
清孝 宮下
Akira Hara
晃 原
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Foster Electric Co Ltd
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Foster Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量にして音質の良好なスピーカシステムを
提供すること。 【構成】 前面バッフルとウーファ2との間にバスレフ
ポート8用の隙間を形成し、かつこの隙間の少なくとも
2ケ所以上に弾性体9を設けるとともに、前記ウーファ
2の磁気回路とハニカム構造体からなるリヤバッフル5
との間にハニカム積層板6を設け、かつリヤバッフル5
側から前記ハニカム積層板6、磁気回路側へスピーカ固
定ネジ7を螺設して、前記ウーファ2を固定したことを
特徴とするスピーカシステム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスピーカシステム、詳し
くは重量のあるウーファの如きスピーカの支持固定にか
かり、全体としての重量を軽量にして音質の良好なスピ
ーカシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ウーファの磁気回路の振動を防止
しつつそれを支持固定する方法については種々の提案が
行われている。図3はその一例を示すもので、ウーファ
16の磁気回路12の後部にパイプまたは棒状の補強材
13を設けて裏板14に支持固定する構造が用いられて
いる。また、図4に示すように、ウーファ16の磁気回
路12を置台兼固定台15によって固定する構造もあ
る。上記のこれらの構造によれば、支持部材そのものの
重さも加わり、全体としてスピーカシステムの重量の増
加を避けることはできず、また、強度も十分でないた
め、かえって特定の共振が強調されて十分な効果が出て
いない欠点を伴っている。また、重量の増加を防止する
ため、スピーカキャビネットをハニカム材を用いて構成
したものとして、例えば実公昭60−17993号公報
が提案されているが、この構造においては、スピーカキ
ャビネットの軽量化を図ることができるが、ウーファの
磁気回路の振動防止については何も解決されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の欠点を
解決するために提案されたもので、その目的は、ウーフ
ァの如きスピーカを軽量なハニカム積層板等で強固に支
持固定し、軽量で、また音質の良好なスピーカシステム
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、前面バッフルとウーファ2との間にバス
レスポート8用の隙間を形成し、かつこの隙間の少なく
とも2ケ所以上に弾性体9を設けるとともに、前記ウー
ファ2の磁気回路とハニカム構造体からなるリヤバッフ
ル5との間にハニカム積層板6を設け、かつリヤバッフ
ル5側から前記ハニカム積層板6、磁気回路側へスピー
カ固定ネジ7を螺設して、前記ウーファ2を固定した構
成としている。上記、バスレフポート8は、ウーファ2
の前面外周部の背面から後方に向かって延び、かつ後端
が外側に向かってL字状に折曲されたフランジ状のL字
曲げ部2aと、これと離間対向して前面バッフルの開口
部外周側に後方に向かって設けられたリング部材11と
によって形成されている。または、バスレフポート8
は、前面バッフルの開口部の背面から後方に向かって延
び、かつ後端がウーファ2側に向かってL字状に折曲さ
れたフランジ状のL字曲げ部と、これと離間対向してウ
ーファ2の前面外周部の背面側に後方に向かって設けら
れたリング部材とによって形成されている。または、バ
スレフポート8は、前面バッフルの開口部の外周の縁の
背面部分やウーファ2の前面外周部の一部をフランジ状
に形成し、背面側に延びる直線部8aと外周側に延びる
垂直部8bとのL字状の隙間からなっている。
【0005】
【作用】本発明ではウーファ2の磁気回路とリヤバッフ
ル5との間に、軽量であって強固なアルミ製のハニカム
構造体を複数枚サンドイッチ状に積層してなるハニカム
積層板6を用い、ウーファ2を固定するようにしてい
る。また、リヤバッフル5も軽量であって十分な強度を
有するハニカム構造体としているため、重量の増加を少
なくしている。そして、リヤバッフル5の外側からハニ
カム積層板6を貫通し、磁気回路のヨーク4側へスピー
カ固定ネジ7を螺設し、ウーファ2を強固に固定するよ
うにしている。したがって、ウーファ2の取付作業が楽
であり、かつウーファ2を強固に固定しているため、特
定の共振が強調されることがない。また、ウーファの全
周と前面バッフルとの間にバスレフポート8として隙間
を設け、この隙間の少なくとも2ケ所以上に設けた弾性
体で両者を半固定することにより、バッフルの共振を低
下させ、全体として良好な音質を得ることができる。さ
らに振動板周辺にリング状のバスレフポート8を配置す
ることで、振動板から放射される音波との合成がなめら
かとなるため、従来の丸孔式ポートのように1ケ所の孔
から出ている不自然な強調された低音感が改善されるこ
とも特徴である。このバスレフポート8としては、後端
にL字曲げ部を有するリング状の部材や、リング部材と
によって形成し、ポートの有効長を長くして所望の特性
を得るようにし、かつL字曲げ部によりスピーカ背面か
らの中高音域の音洩れを防止するようにしている。ある
いは、図2に示すように、構成を簡素化してコスト高を
招くことがないようにしいている。
【0006】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。図1
は本発明のスピーカシステムの構成を示すもので、図に
おいて、1は箱形のスピーカキャビネット、2はウーフ
ァ、3は同ウーファの磁気回路を構成するマグネット、
4はヨーク、5はリヤバッフルで、軽量で強固なアルミ
製のハニカム構造体にて形成されている。6はアルミハ
ニカム構造体をサンドイッチ状に積層してなるハニカム
積層板で、ヨーク4とリアバッフル5との間に設け、例
えば2本のスピーカ固定ネジ7によって締め付け固定す
るものである。
【0007】このスピーカ固定ネジ7は、リヤバッフル
5の外側からハニカム積層板6を貫通してウーファ2の
磁気回路のヨーク4に形成したネジ穴に螺設されるもの
である。
【0008】スピーカシステムの組立てにあたっては、
キャビネット1の前面バッフルにツイータ10を取付け
る。また、リヤバッフル5にハニカム積層板6を介して
ウーファ2を取付け、これをキャビネット1内に収納さ
せるなどすれば良い。このように、本発明ではウーファ
2の組込み性にも優れている。
【0009】8は低音を増強する機能を有するバスレフ
ポートで、ウーファ2の前部とキャビネット1の前面バ
ッフルとの間にリング状に隙間を設けて形成され、この
隙間の少なくとも2カ所以上に弾性体9を充填し、両者
を半固定して補強し、かつ前面バッフルの共振を低下さ
せるようにしている。
【0010】なお、この例においてバスレフポート8
は、図1に示すように、前面外周部の背面から後方に向
かって延び、かつ後端が外側に向かってL字状に折曲さ
れたフランジ状のL字曲げ部2aと、これと離間対向し
て前面バッフルの開口部の外周部に設けたリング部材1
1とによって形成されている。また、これとは逆に、外
側のリング部材11を長くし、かつ後端を内側に直角に
屈曲してL字曲げ部を形成し、ウーファ2の前面外周部
の背面側から後方に向かって延びる部材の形状をリング
状の単純形状としても良い。このように構成し、L字曲
げ部2aを長くとることで、バスレフポート8の有効長
を長く出来るので、バスレフポート8の共振周波数のコ
ントロール巾が広くなり、優れた低音性能を得ることが
できる。また、スピーカ背面からの中高音域の音洩れを
軽減できる。
【0011】また、弾性体9はL字曲げ部2aとリング
部材11の後端の隙間部分に少なくとも2以上設けられ
ている。設ける位置は上下1ケ所もしくは左右1ケ所ま
たは適間隔で3ケ所以上等である。この弾性体9の材質
としては、ポリノルボルネン(商品名ノーソレックス)
を用いると、ゴム強度30〜70ポイントでtanδが
大きいため、少量でも振動吸収効果が高く、ゴム復元力
も高いので、長期にわたって安定した特性が得られ好ま
しい。勿論、他の代替品であってもよい。
【0012】図2はバスレフポート8の他の例である。
この例では、前面バッフルの開口部の外周の縁の背面部
分やウーファ2の前面外周部の一部をフランジ状に形成
し、背面側に延びる直線部8aと外周側に延びる垂直部
8bとによりL字状の隙間からなるバスレフポート8を
形成し、垂直部8bの少なくとも2ケ所以上に弾性体9
を設けている。この場合、リング部材11が不要とな
り、その分のコスト高を防止できる。
【0013】叙上のように本発明においては、ウーファ
2を固定するために、いわゆるハニカム構造体の板を重
ね合わせてなるハニカム積層板6を介し、これをスピー
カ固定ネジ7によってリヤバッフル5側から固定してあ
るため、従来の支持固定方法に比べて支持固定部分の重
量を軽減し、かつ十分な強度を得ることができる。
【0014】表1にハニカム構造体と他の材料との強度
比較を示す。 なお、上記ハニカム構造体の板は ハニカム材 : A5052P,30Pセルサイズ6.
35mm スキン材 : A5052P 0.8mm の組合せで構成し、この単位巾当りの曲げ剛性は2.6
6×105 Kgcm2 /cmで一定である。
【0015】以上のように、本発明においては、重量を
大巾に増加させることなく、強固な支持固定ができ、図
3および図4に示した構成のものと比較して非常に有利
である。本発明のスピーカシステムはハイファイ用、P
A用等に広く利用することが可能である。
【0016】
【発明の効果】本発明は、ウーファ2を軽量であって十
分な強度を有するハニカム積層板6を介し、同じくハニ
カム構造体からなるリヤバッフル5にスピーカ固定ネジ
7を用いて堅固に固定したため、重量増大を招くことな
く、かつ特定の共振が極めて少ない、という効果があ
る。また、これと相俟って前面バッフルとウーファ2の
前部との間にリング状のバスレフポート8を形成し、そ
こに弾性体9を介在させてあるため、前面バッフルの共
振を低下させてあるので、音質の劣化を防止し得、かつ
バスレフポート8はL字曲げ部を有するほぼリング状の
部材からなり、このL字曲げ部によりバスレフポートの
有効長を長くでき、所望の低音性能を得ることができ
る。加えて、L字曲げ部によってスピーカ背面よりの中
高音域の音洩れを防止できる効果がある。また、バスレ
フポートは、バッフルの開口部の外周の縁の背面部分や
ウーファ2の前面外周部の一部を直接フランジ状に形成
し、背面側に延びる直線部8aと外周側に延びる垂直部
8bとのL字状の隙間にて形成すると、リング部材が不
要となり、その分コスト高を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスピーカシステムの断面図である。
【図2】バスレフポートの他の実施例を示す。
【図3】従来例を示す
【図4】従来例を示す。
【符号の説明】
1 スピーカキャビネット 2 ウーファ 3 マグネット 4 ヨーク 5 リヤバッフル 6 ハニカム積層板 7 スピーカ用固定ネジ 8 バスレフポート 9 弾性体 10 ツイータ 11 リング部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面バッフルとウーファ2との間にバス
    レフポート8用の隙間を形成し、かつこの隙間の少なく
    とも2ケ所以上に弾性体9を設けるとともに、前記ウー
    ファ2の磁気回路とハニカム構造体からなるリヤバッフ
    ル5との間にハニカム積層板6を設け、かつリヤバッフ
    ル5側から前記ハニカム積層板6、磁気回路側へスピー
    カ固定ネジ7を螺設して、前記ウーファ2を固定したこ
    とを特徴とするスピーカシステム。
  2. 【請求項2】 バスレフポート8は、ウーファ2の前面
    外周部の背面から後方に向かって延び、かつ後端が外側
    に向かってL字状に折曲されたフランジ状のL字曲げ部
    2aと、これと離間対向して前面バッフルの開口部外周
    側に後方に向かって設けられたリング部材11とによっ
    て形成された請求項1記載のスピーカシステム。
  3. 【請求項3】 バスレフポート8は、前面バッフルの開
    口部の背面から後方に向かって延び、かつ後端がウーフ
    ァ2側に向かってL字状に折曲されたフランジ状のL字
    曲げ部と、これと離間対向してウーファ2の前面外周部
    の背面側に後方に向かって設けられたリング部材とによ
    って形成された請求項1記載のスピーカシステム。
  4. 【請求項4】 バスレフポート8は、前面バッフルの開
    口部の外周の縁の背面部分やウーファ2の前面外周部の
    一部をフランジ状に形成し、背面側に延びる直線部8a
    と外周側に延びる垂直部8bとのL字状の隙間からなる
    請求項1記載のスピーカシステム。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999026450A1 (fr) * 1997-11-19 1999-05-27 Sakuji Fukuda Systeme de haut-parleur
EP1120992A3 (en) * 2000-01-28 2003-01-22 Fujitsu Ten Limited Speaker system

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