JPH08251576A - 画像表示方法および装置 - Google Patents

画像表示方法および装置

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JPH08251576A
JPH08251576A JP7051063A JP5106395A JPH08251576A JP H08251576 A JPH08251576 A JP H08251576A JP 7051063 A JP7051063 A JP 7051063A JP 5106395 A JP5106395 A JP 5106395A JP H08251576 A JPH08251576 A JP H08251576A
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Application number
JP7051063A
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English (en)
Inventor
Shigeru Saotome
滋 早乙女
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 2つの画像中の特定の関心領域を作業性良く
比較観察することを可能にし、そしてそれらの関心領域
についての比較判断を誤らせることのない画像表示方法
を得る。 【構成】 画像データDに基づいて被写体の画像を画像
表示手段31に表示させ、上記被写体と同種の被写体に関
する参照画像を示す参照画像データDr を画像記憶手段
32に記憶しておき、画像表示手段31に表示されている被
写体画像内の任意の領域を領域指定手段(中央処理ユニ
ット30およびマウス35)によって指定し、読出手段33が
読み出した参照画像データDr に基づいて、領域指定手
段により指定された領域と対応する領域に関する参照画
像を、画像表示手段31において、上記被写体画像内でか
つ上記指定された領域の近傍に部分表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像表示方法に関し、さ
らに詳細には、相異なる2つの画像の特定部分を同時表
示するようにした画像表示方法に関するものである。
【0002】また本発明は、上述のように相異なる2つ
の画像の特定部分を同時表示する機能を備えた画像表示
装置に関するものである。
【0003】
【従来の技術】近時、例えば特開平1−107739号
公報等に示されているように、放射線画像やCT画像等
の医用画像を、CRT表示装置等の画像表示装置に表示
して、診断や研究のために供することが広く行なわれて
いる。
【0004】ところで、このような医用画像による診
断、研究においては、患者の関心部位が正常であるか否
かを調べる、あるいは患部の治癒状態を調べる等のため
に、患者のある部位を撮影した画像を、その部位の正常
例や異常例を示す画像と比較したり、その患者を過去に
撮影した画像と比較することが多い。
【0005】このように2つの画像を比較観察する場
合、医用画像がX線写真フィルムのような記録媒体に出
力されたものであれば、両記録媒体を手に取って適当に
湾曲させる等により、2つの画像内の小さな特定部分ど
うしを互いに近付けて比較観察することも容易である。
【0006】それに対して、医用画像をCRT表示装置
等の画像表示装置に表示する場合において2画像を比較
観察するには、上記特開平1−107739号公報にも
示されているように、(1)2台の画像表示装置のそれ
ぞれに1画像ずつ表示する、(2)1台の画像表示装置
の表示画面を2分割して、各分割領域にそれぞれ1画像
をまるごと表示する、(3)1台の画像表示装置におい
て2画像を切換え表示する、等の手法が考えられてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記(1)の場
合、医師等の観察者は、2台の画像表示装置を見るため
に顔の向きを交互に変えたり、最悪の場合は互いに遠く
離れている2台の画像表示装置間を歩き回る必要があ
り、作業性が非常に悪いものとなる。それに加えてこの
場合は、2つの画像がかなり離れて存在するために、両
画像を同時に比較することができず、誤った判断を下す
おそれもある。
【0008】また(2)の場合も、医師等の観察者は顔
の向きを交互に変えたり、目の向きを大きく変える必要
があり、作業性が悪いものとなっている。つまり、1つ
の表示画面に2画像が並べて表示されていても、各画像
中の患部等の関心領域が互いに近接して表示されるとは
限らず、むしろこれらの関心領域は各画像中で中央に近
い部分に存在して、互いに離れるのが一般的であるか
ら、それらを比較観察しようとすると顔や目の向きを変
える必要が生じる。
【0009】(3)の場合は、上述のように顔や目の向
きを変えなくても済むことが多いが、同時に2つの画像
を観察することはできないので、比較は記憶に頼って行
なわなければならず、誤った判断を下すおそれがある。
【0010】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、2つの画像中の特定の関心領域を作業性良く比
較観察することを可能にし、そしてそれらの関心領域に
ついての比較判断を誤らせることのない画像表示方法を
提供することを目的とするものである。
【0011】また本発明は、そのような画像表示方法を
実施することができる画像表示装置を提供することを目
的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による画像表示方
法は、請求項1に記載の通り、画像データに基づいて被
写体の画像を画像表示手段に表示し、上記被写体と同種
の被写体に関する参照画像を示す参照画像データを画像
記憶手段に記憶し、この画像記憶手段から読出手段によ
って参照画像データを読み出し、上記画像表示手段に表
示されている被写体画像内の任意の領域を領域指定手段
によって指定し、上記読出手段が読み出した参照画像デ
ータに基づいて、上記領域指定手段により指定された領
域と対応する領域に関する参照画像を、上記画像表示手
段において、上記被写体画像内でかつ上記指定された領
域の近傍に部分表示することを特徴とするものである。
【0013】なお、この画像表示方法が医用画像の比較
観察に適用される場合、画像記憶手段には、請求項2に
記載の通り、被写体である患者の過去の画像のデータを
記憶しておき、あるいは請求項3に記載の通り、患者の
撮影部位と同じ部位の正常例を示す画像のデータを記憶
しておき、あるいは請求項4に記載の通り、患者の撮影
部位と同じ部位の異常例を示す画像のデータを記憶して
おくのが望ましい。
【0014】さらに請求項5に記載の通り、上記画像記
憶手段には複数の参照画像についての参照画像データを
記憶しておき、読出手段により、これら複数の参照画像
から1つを選択して参照画像データの読み出しを行なう
のが好ましい。
【0015】一方本発明による画像表示装置は、請求項
6に記載の通り、画像データに基づいて被写体の画像を
表示する画像表示手段と、上記被写体と同種の被写体に
関する参照画像を示す参照画像データを記憶する画像記
憶手段と、この画像記憶手段から参照画像データを読み
出す読出手段と、上記画像表示手段に表示されている被
写体画像内の任意の領域を指定する領域指定手段と、上
記読出手段が読み出した参照画像データに基づいて、上
記領域指定手段により指定された領域と対応する領域に
関する参照画像を、上記画像表示手段において、上記被
写体画像内でかつ前記指定された領域の近傍に部分表示
させる画像合成手段とからなることを特徴とするもので
ある。
【0016】なお上記構成の画像表示装置においては、
請求項7に記載の通り、領域指定手段が指定領域を連続
的に変え得るように形成されるとともに、画像合成手段
が、上記指定領域の連続的変化に伴って、部分表示する
参照画像の領域を連続的に変え得るように形成されるの
が望ましい。またその場合は請求項8に記載の通り、画
像合成手段が、画像表示手段上における部分表示位置
を、上記指定領域の連続的変化に伴って連続的に変え得
るように形成されるとさらに好ましい。
【0017】一方上記画像合成手段は、請求項9に記載
の通り、領域指定手段により指定された領域に隣接させ
て、参照画像を部分表示させるように形成されるのが望
ましい。
【0018】そして上記画像合成手段は、領域指定手段
により指定された領域と対応する領域の参照画像を部分
表示するために、より具体的には請求項10に記載の通
り、例えば領域指定手段により指定された領域を示す座
標を求め、この座標と共通の座標で示される参照画像の
部分を表示するように構成される。
【0019】またこの画像合成手段は、領域指定手段に
より指定された領域と対応する領域の参照画像を部分表
示するために、請求項11に記載の通り、領域指定手段
により指定された領域をパターン認識によって認識し、
この認識した部分とパターンマッチングする参照画像の
部分を表示するように構成されてもよい。
【0020】他方、上記領域指定手段は請求項12に記
載の通り、画像表示手段上に表示されるポインタを外部
操作によって動かし、このポインタが静止しているとき
に領域指定操作がなされると、該ポインタの周囲の所定
大きさの領域を指定する操作部を含むものであるのが望
ましい。その場合、上記操作部としては、請求項13に
記載の通り、マウスを好適に用いることができる。
【0021】
【作用および発明の効果】上記構成の画像表示装置にお
いては、被写体画像を表示している画像表示手段上で、
領域指定手段により指定された領域(これは、診断等の
上で関心が持たれている関心領域である)の近傍に、そ
の領域と対応する領域に関する参照画像が部分表示され
る。すなわち、表示画像が医用画像の場合を例にとる
と、上記領域指定手段により例えば肺野下部を領域とし
て指定すれば、肺野下部に関する参照画像(これは上述
のように同一患者の患者の過去の画像や、正常例画像あ
るいは異常例画像等とされる)が、観察中の肺野下部と
相近接して部分表示されるようになる。
【0022】このようにして、関心領域と、それに対応
する領域についての参照画像とを相近接させて共通の画
像表示手段上に表示できれば、医師等の観察者は、勿論
2台の画像表示手段間を歩き回るような必要もなく、そ
して顔の向きを変えたり、目の向きを大きく変えたりす
る必要もなく、極めて作業性良く関心領域と参照画像と
を比較観察することができる。
【0023】また上記関心領域と参照画像とは、共通の
画像表示手段上に同時表示されるから、1つずつ切換え
表示する場合のように、一方の画像部分を観察している
とき他方の画像部分が消えてしまうことはなく、よっ
て、これら2つの画像部分を正しく比較できるようにな
る。
【0024】なお、本発明による画像表示方法が医用画
像の比較観察に適用される場合、請求項2に記載のよう
に画像記憶手段に、被写体である患者の過去の画像のデ
ータを記憶しておけば、参照画像として関心領域の過去
の画像が表示されるので、それと現在の関心領域とを比
較観察することにより、病状の進行状態やあるいは患部
の治癒状態等が容易に判断され得るようになる。
【0025】また、本発明による画像表示方法が医用画
像の比較観察に適用される場合、請求項3に記載のよう
に画像記憶手段に、被写体である患者の撮影部位と同じ
部位の正常例を示す画像のデータを記憶しておけば、参
照画像として関心領域の正常例画像が表示されるので、
それと関心領域とを比較観察することにより、この関心
領域が正常であるか否かが容易に判断され得るようにな
る。
【0026】さらに、本発明による画像表示方法が医用
画像の比較観察に適用される場合、請求項4に記載のよ
うに画像記憶手段に、被写体である患者の撮影部位と同
じ部位の異常例を示す画像のデータを記憶しておけば、
参照画像として関心領域の異常例画像が表示されるの
で、それと関心領域とを比較観察することにより、この
関心領域が異常であるか否かが容易に判断され得るよう
になる。
【0027】そして、請求項5に記載のように、上記画
像記憶手段に複数の参照画像についての参照画像データ
を記憶しておき、これら複数の参照画像から1つを選択
して参照画像データの読み出しを行なうようにすると、
例えば上述の正常例画像、異常例画像、さらには患者の
過去の画像(必要によっては撮影時点の異なる複数画
像)等の中の1つを、参照画像として選択的に表示する
ことができる。そのようになっていれば、診断目的等に
応じて最適の参照画像を選んで表示させることができ、
医療診断あるいは研究の上で非常に便利となる。
【0028】なお上記構成を有する本発明の画像表示装
置において、請求項7に記載のように、領域指定手段が
指定領域を連続的に変え得るように形成されるととも
に、画像合成手段が、上記指定領域の連続的変化に伴っ
て、部分表示する参照画像の領域を連続的に変え得るよ
うに形成されている場合、指定領域すなわち関心領域を
少しずつ変えて行くと、それに連動して参照画像の表示
部分が変化する。つまり、上記医用画像の場合を例にと
ると、指定領域を肺野上部から徐々に下方に動かして行
くと、参照画像の表示領域も肺野上部から徐々に下方に
降りて行くので、被写体画像と参照画像の広範な部分を
極めて能率良く、かつ迅速に比較観察できるようにな
る。
【0029】またその場合、請求項8に記載のように画
像合成手段が、画像表示手段上における部分表示位置
を、上記指定領域の連続的変化に伴って連続的に変え得
るように形成されていると、指定領域を動かすのにつれ
て参照画像の部分表示位置もそれに追随して移動するよ
うになる。つまり、上記医用画像の場合を例にとると、
指定領域を肺野上部から徐々に下方に動かして行くと、
画像表示手段上の参照画像表示位置も徐々に下方に降り
て行く。そこで、関心領域が変わっても、参照画像は常
に関心領域の近傍に表示されることになり、それらの比
較観察を極めて作業性良く行なうことができる。
【0030】一方、請求項9に記載のように上記画像合
成手段が、領域指定手段により指定された領域に隣接さ
せて、参照画像を部分表示させるように形成されている
と、関心領域と参照画像とが非常に近接して表示される
ので、それらの比較観察を特に作業性良く行なうことが
できる。
【0031】他方、上記領域指定手段が請求項12に記
載のように、画像表示手段上に表示されるポインタを外
部操作によって動かし、このポインタが静止していると
きに領域指定操作がなされると、該ポインタの周囲の所
定大きさの領域を指定する操作部を含むものである場
合、そして特にこの操作部が請求項13に記載のように
マウスである場合は、領域指定を非常に操作性良く行な
えるようになる。
【0032】なお本発明は、画像記憶手段に記憶させる
参照画像データ次第で種々の画像の比較観察に対応可能
であって、上に述べた医用画像の比較観察のみならず、
その他例えば工業材料を撮影した画像や、地球観測画像
等の比較観察にも効果的なものである。
【0033】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を
詳細に説明する。図1は本発明の一実施例による画像表
示装置を示すものである。
【0034】この画像表示装置は、中央処理ユニット
(以下、CPUと称する)30と、画像データに基づいて
被写体の画像を表示する画像表示手段であるCRT表示
装置31と、画像データを記憶する画像記憶手段である光
ディスク32と、この光ディスク32に画像データを書き込
み、またそこから画像データを読み出す光ディスク装置
33と、画像処理ユニット(以下、ALUと称する)34
と、マウス35と、メモリ36と、キーボード37と、以上の
各要素を接続するバスライン38とを備えている。
【0035】この画像表示装置は、一例として医用画像
の一つである放射線画像を表示するものであり、被写体
の放射線画像を示すデジタル画像データDは、放射線画
像情報読取装置40からインターフェイス41を介してバス
ライン38に入力されるようになっている。ここで図2を
参照して、まずこの放射線画像情報読取装置40について
説明する。
【0036】例えばX線等の放射線が人体等の被写体を
介して照射されることによりこの被写体の透過放射線画
像情報を蓄積記録した蓄積性蛍光体シート10は、エンド
レスベルト等のシート搬送手段11により、副走査のため
に矢印Y方向に搬送される。半導体レーザ等の励起光源
12から射出された励起光(読取光)としてのレーザビー
ム13は、高速回転する回転多面鏡14によって反射偏向さ
れ、通常f・θレンズからなる走査レンズ18によって集
束され、ミラー19で反射して蓄積性蛍光体シート10上を
上記副走査方向Yと略直角な矢印X方向に主走査する。
【0037】こうしてレーザビーム13が照射されたシー
ト10の箇所からは、蓄積記録されている放射線画像情報
に応じた光量の輝尽発光光15が発散され、この輝尽発光
光15は集光体16によって集光され、光検出器としてのフ
ォトマルチプライヤー(光電子増倍管)17によって光電
的に検出される。
【0038】上記集光体16はアクリル板等の導光性材料
を成形して作られたものであり、直線状をなす入射端面
16aが蓄積性蛍光体シート10上のビーム走査線に沿って
延びるように配され、円環状に形成された出射端面16b
に上記フォトマルチプライヤー17の受光面が結合されて
いる。上記入射端面16aから集光体16内に入射した輝尽
発光光15は、該集光体16の内部を全反射を繰り返して進
み、出射端面16bから出射してフォトマルチプライヤー
17に受光され、前記放射線画像情報を担持する輝尽発光
光15の光量がこのフォトマルチプライヤー17によって検
出される。
【0039】フォトマルチプライヤー17のアナログ出力
信号(画像信号)Sは対数増幅器20によって増幅され、
A/D変換器21において所定の収録スケールファクター
でデジタル化される。以上のようにして、被写体の放射
線画像を担持するデジタルの画像データDが得られ、こ
のデジタル画像データDが図1に示すようにインターフ
ェイス41を介してバスライン38に入力される。
【0040】このデジタル画像データDは、図1に示す
画像処理ユニット(ALU)42において階調処理、周波
数強調処理等の画像処理を受けてからCRT表示装置31
に入力され、CRT表示装置31においてこの画像データ
Dが示す放射線画像が再生表示される。
【0041】なお、上記画像処理のための指令や、以下
に述べる参照画像表示のための指令は基本的にキーボー
ド37によって与えられ、それらの指令に基づくCRT表
示装置31、光ディスク装置33、ALU34および42等の作
動は、CPU30によって制御される。
【0042】図3は、以上のようにしてCRT表示装置
31に表示される放射線画像の一例として、被写体である
人体の肺野Lを撮影した胸部正面画像を示している。以
下この図3を参照して、参照画像を被写体画像内に部分
表示する点について説明する。前述した光ディスク32に
は、人体の正常な肺野を撮影した参照画像、各種疾患を
伴う異常な肺野を撮影した参照画像、前記蓄積性蛍光体
シート10を用いて胸部の撮影がなされた患者の過去の肺
野を撮影した参照画像、さらにはその他の部位および患
者に関する参照画像を担持する画像データが、参照画像
データとして記憶されている。
【0043】キーボード37によって参照画像表示の指令
がCPU30に入力されると、図3(A)に示すようにC
RT表示装置31の表示画面内に、マウスポインタPが表
示される。このマウスポインタPはマウス35によって上
下左右に移動する。そして診断、研究等の上で関心のあ
る部分にマウスポインタPを設定して、マウス35をクリ
ック操作するとそれが領域指定操作となり、図3(B)
に示すように、そのときマウスポインタPが存在する点
を中心とする所定大きさの正方形領域Qが指定領域とし
て設定される。
【0044】マウス35をこのように操作する前、あるい
は操作した後に、キーボード37によって参照画像選択の
指令がCPU30に入力される。つまり、上述のように光
ディスク32に画像データの形で記憶されている種々の参
照画像のうち、どの参照画像を部分表示のために適用す
るかが指令される。なお勿論ながら、この場合は、肺野
を撮影した参照画像が選択される。CPU30は、このよ
うにして選択された参照画像において、上記指定領域Q
と位置的に対応する領域(つまり指定領域Qが図示のよ
うに左肺野上部であれば、それと同じく左肺野上部領
域)に関する画像データを光ディスク32から読み出すよ
うに、光ディスク装置33の駆動を制御する。読み出され
た参照画像データDr は、ALU34に転送される。
【0045】なお、光ディスク32から上述のように領域
指定して参照画像データDr を読み出す他、とりあえず
該光ディスク32からは選択された参照画像全体について
の参照画像データを読み出し、それを一旦メモリ36に記
憶しておいて、そこから指定領域Qと対応する領域に関
する参照画像データDr だけを抽出するようにしても構
わない。
【0046】ALU34は、転送されて来た上記参照画像
データDr と放射線画像情報読取装置40からの画像デー
タDとを合成処理し、図3(B)に示すようにCRT表
示装置31の表示画面上で指定領域Qの横に隣接設定した
ウィンドウW内に、参照画像データDr による参照画像
Rを表示させる。
【0047】このようにして被写体画像S内において、
関心領域である指定領域Qと近接して参照画像Rが部分
表示されていると、医師等の観察者は、顔の向きを変え
たり、目の向きを大きく変えたりする必要もなく、極め
て作業性良く関心領域と参照画像Rとを比較観察するこ
とができる。
【0048】上記参照画像Rとして、蓄積性蛍光体シー
ト10を用いて胸部の撮影がなされた患者の過去の肺野を
撮影した画像が選択された場合は、それと指定領域Q内
の関心部分とを比較観察することにより、この関心部分
の病状の進行状態やあるいは治癒状態等が容易に判断さ
れ得るようになる。そして、撮影時点が異なる患者の過
去の画像が複数光ディスク32に格納されていれば、これ
ら過去の画像を順次参照画像Rとして選択することによ
り、病状の進行状態や治癒状態等を時間を追って調べる
ことも容易となる。
【0049】また、上記参照画像Rとして正常な肺野を
撮影した参照画像が選択された場合は、それと指定領域
Q内の関心部分とを比較観察することにより、この関心
部分が正常であるか否かが容易に判断され得るようにな
る。一方、上記参照画像Rとして異常な肺野を撮影した
参照画像が選択された場合は、それと指定領域Q内の関
心部分とを比較観察することにより、この関心部分が異
常であるか否かが容易に判断され得るようになる。
【0050】上述のような正常例画像、異常例画像、患
者の過去の画像のうち、何を参照画像Rとして選択する
かは、診断目的等に応じて適宜決定すればよい。
【0051】なお本実施例では、マウス35とCPU30と
で構成される領域指定手段が指定領域Qを連続的に変え
得るように形成されるとともに、ALU34とCPU30と
で構成される画像合成手段が、指定領域Qの連続的変化
に伴って、部分表示する参照画像Rの領域を連続的に変
え得るように形成されている。そこで図3(B)の状態
から、同図(C)に示すようにマウスポインタPを下方
に移動させて行くと、それにつれてウィンドウW内の画
像も、肺野Lの上部から徐々に下部を表示するように変
化する。このようになっていれば、被写体画像Sの広範
な部分を極めて能率良く、かつ迅速に、参照画像Rと比
較して観察できるようになる。
【0052】この場合、ウィンドウWの位置は固定とし
ておいてもよいが、本実施例では、ALU34とCPU30
とで構成される画像合成手段がウィンドウWの位置を、
指定領域Qの連続的変化に追随して移動させるように構
成されている。したがって、関心領域つまり指定領域Q
を移動させても、参照画像Rは常に指定領域Qに隣接し
て表示されることになり、それらの比較観察を極めて作
業性良く行なうことができる。
【0053】なお、指定領域Qが表示画面の向かって右
半分内にあるときはその左側にウィンドウWを設定し、
指定領域Qが表示画面の向かって左半分内にあるときは
その右側にウィンドウWを設定するように構成すれば、
被写体画像Sの端部近傍において指定領域Qを設定して
も参照画像Rが欠けることなく表示されるので、好まし
い。
【0054】また、上述のようにマウスポインタPの周
囲の所定部分を指定領域Qとして設定する他、例えばC
RT表示装置31の表示画面上で2点を指定し、それらの
点を向かい合う2つの頂点とする長方形を指定領域Qと
して設定するようなことも可能である。しかし、上記実
施例における指定領域設定方法は、極めて簡単な操作で
領域を指定できるので特に好ましい。
【0055】なおCPU30は、ウィンドウW内に部分表
示する参照画像Rの領域を、以下の処理によって決定す
る。まずCPU30は、マウス35がクリック操作されたと
きのマウスポインタPの位置を求める。この位置は、図
4の(A)に示すように被写体画像S上のx座標つまり
左右方向画素位置と、y座標つまり上下方向画素位置と
で規定される。その座標を(x1 ,y1 )とすると、C
PU30は、図4の(B)に示すように参照画像R内の座
標(x1 ,y1 )の点pを求め、この点pを中心とする
所定大きさの正方形領域qを、参照画像データDr を読
み出す範囲とする。こうすることによりウィンドウW内
には、指定領域Qと解剖学上ほぼ一致する領域に関する
参照画像Rが表示されることになる。
【0056】以上の方法は、被写体画像と参照画像の全
体サイズや撮影倍率が互いにほぼ一致している場合に有
効である。そうでない場合には、例えば画像合成手段
を、領域指定手段により指定された領域をパターン認識
によって認識し、この認識した部分とパターンマッチン
グする参照画像の部分を表示するように構成することに
より、被写体画像内の指定領域と参照画像の表示領域と
の位置的対応を取ることも可能である。さらには、まず
上記の座標に基づいて被写体画像内の指定領域と参照画
像の表示領域との位置的対応を取り、それら指定領域と
参照画像の表示領域との間で上記パターンマッチングの
手法を適用することにより、被写体画像内の指定領域と
参照画像の表示領域との位置的対応をより正確に取るこ
とも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による画像表示装置を示す概
略構成図
【図2】図1の画像表示装置に画像データを供給する放
射線画像情報読取装置を示す斜視図
【図3】図1の画像表示装置における2画像表示の様子
を示す概略図
【図4】図1の画像表示装置において、被写体画像内の
指定領域と参照画像の表示領域との位置的対応を取る方
法を説明する説明図
【符号の説明】
10 蓄積性蛍光体シート 11 シート搬送手段 12 励起光源 13 レーザビーム 14 回転多面鏡 15 輝尽発光光 16 集光体 17 フォトマルチプライヤー 20 対数増幅器 21 A/D変換器 30 中央処理ユニット 31 CRT表示装置 32 光ディスク 33 光ディスク装置 34、42 画像処理ユニット 35 マウス 36 メモリ 37 キーボード 39 バスライン 40 放射線画像情報読取装置 41 インターフェイス P マウスポイント Q 指定領域 R 参照画像 S 被写体画像 W ウィンドウ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データに基づいて被写体の画像を画
    像表示手段に表示し、 前記被写体と同種の被写体に関する参照画像を示す参照
    画像データを画像記憶手段に記憶し、 この画像記憶手段から読出手段によって参照画像データ
    を読み出し、 前記画像表示手段に表示されている被写体画像内の任意
    の領域を領域指定手段によって指定し、 前記読出手段が読み出した参照画像データに基づいて、
    前記領域指定手段により指定された領域と対応する領域
    に関する参照画像を、前記画像表示手段において、前記
    被写体画像内でかつ前記指定された領域の近傍に部分表
    示することを特徴とする画像表示方法。
  2. 【請求項2】 前記画像記憶手段に、被写体である患者
    の過去の画像のデータを、前記参照画像データとして記
    憶しておくことを特徴とする請求項1記載の画像表示方
    法。
  3. 【請求項3】 前記画像記憶手段に、被写体である患者
    の撮影部位と同じ部位の正常例を示す画像のデータを、
    前記参照画像データとして記憶しておくことを特徴とす
    る請求項1または2記載の画像表示方法。
  4. 【請求項4】 前記画像記憶手段に、被写体である患者
    の撮影部位と同じ部位の異常例を示す画像のデータを、
    前記参照画像データとして記憶しておくことを特徴とす
    る請求項1から3いずれか1項記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記画像記憶手段に、複数の参照画像に
    ついての参照画像データを記憶しておき、 前記読出手段により、これら複数の参照画像から1つを
    選択して参照画像データの読み出しを行なうことを特徴
    とする請求項1から4いずれか1項記載の画像表示装
    置。
  6. 【請求項6】 画像データに基づいて被写体の画像を表
    示する画像表示手段と、 前記被写体と同種の被写体に関する参照画像を示す参照
    画像データを記憶する画像記憶手段と、 この画像記憶手段から参照画像データを読み出す読出手
    段と、 前記画像表示手段に表示されている被写体画像内の任意
    の領域を指定する領域指定手段と、 前記読出手段が読み出した参照画像データに基づいて、
    前記領域指定手段により指定された領域と対応する領域
    に関する参照画像を、前記画像表示手段において、前記
    被写体画像内でかつ前記指定された領域の近傍に部分表
    示させる画像合成手段とを備えたことを特徴とする画像
    表示装置。
  7. 【請求項7】 前記領域指定手段が指定領域を連続的に
    変え得るように形成されるとともに、 前記画像合成手段が、前記指定領域の連続的変化に伴っ
    て、部分表示する参照画像の領域を連続的に変え得るよ
    うに形成されていることを特徴とする請求項6記載の画
    像表示装置。
  8. 【請求項8】 前記画像合成手段が、前記画像表示手段
    上における部分表示位置を、前記指定領域の連続的変化
    に伴って連続的に変え得るように形成されていることを
    特徴とする請求項7記載の画像表示装置。
  9. 【請求項9】 前記画像合成手段が、前記領域指定手段
    により指定された領域に隣接させて、前記参照画像を部
    分表示させるものであることを特徴とする請求項6から
    8いずれか1項記載の画像表示装置。
  10. 【請求項10】 前記画像合成手段が、前記領域指定手
    段により指定された領域を示す座標を求め、この座標と
    共通の座標で示される参照画像の部分を表示するもので
    あることを特徴とする請求項6から9いずれか1項記載
    の画像表示装置。
  11. 【請求項11】 前記画像合成手段が、前記領域指定手
    段により指定された領域をパターン認識によって認識
    し、この認識した部分とパターンマッチングする参照画
    像の部分を表示するものであることを特徴とする請求項
    6から9いずれか1項記載の画像表示装置。
  12. 【請求項12】 前記領域指定手段が、画像表示手段上
    に表示されるポインタを外部操作によって動かし、この
    ポインタが静止しているときに領域指定操作がなされる
    と、該ポインタの周囲の所定大きさの領域を指定する操
    作部を含むものであることを特徴とする請求項6から1
    1いずれか1項記載の画像表示装置。
  13. 【請求項13】 前記操作部がマウスであることを特徴
    とする請求項12記載の画像表示装置。
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