JPH08251324A - デジタル複写機の制御方法 - Google Patents

デジタル複写機の制御方法

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JPH08251324A
JPH08251324A JP7080872A JP8087295A JPH08251324A JP H08251324 A JPH08251324 A JP H08251324A JP 7080872 A JP7080872 A JP 7080872A JP 8087295 A JP8087295 A JP 8087295A JP H08251324 A JPH08251324 A JP H08251324A
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JP
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image
memory device
read
reading
semaphore
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Application number
JP7080872A
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English (en)
Inventor
Norifumi Ito
憲文 伊藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08251324A publication Critical patent/JPH08251324A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】各処理間での待ち時間を短縮し、複写処理能力
を向上させる。 【構成】転写開始基準位置までの給紙要求に対する給紙
開始を、一定の搬送可能な距離が確保できるとただちに
搬送を開始する(ステップS1)。読込要求に対するメ
モリ装置の書込開始を、読取範囲の画像を記憶するのに
必要な空き領域をメモリ装置に確保できるとただちに開
始する(ステップS2)。画像読出要求に対する読み出
し開始を、一定量以上の画像データがメモリ装置に書き
込まれるとただちにメモリ装置からの読出許可をし(ス
テップS4)、転写紙が所定の転写開始基準位置に到達
した後の搬送再開始を読出許可によりただちに実行し
(ステップS6)、それぞれの動作を分離独立する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はデジタル複写機の制御
方法、特にデジタル複写機の生産性の向上に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のアナログ複写機又はメモリ装置を
持たない複写機では、原稿の読み込み及び書き込みは同
時に行なわれ、また、紙サイズも途中で変更されること
はなかった。したがって、一連の動作は予め組み込まれ
たタイミング通り実行すれば良く、転写紙サイズ毎にタ
イミングテーブルを待って順番に作業されていた。
【0003】これに対して、デジタル複写機ではメモリ
装置で画像を回転したり、複写中に他のアプリケーショ
ンからの原稿を出力する差込動作を行なっているため、
リアルタイム・マルチタスク型の制御を行なっている。
以下にデジタル複写機の基本的構成について説明する。
【0004】デジタル複写機は、図4の構成図に示すよ
うにスキャナ部4とプリンタ部5及び給紙部6を有す
る。
【0005】スキャナ部4を大きく機能分けすると読取
光学系400と、原画像を画素に分解して読み取る画像
読取手段450と、基本画像処理手段460と、拡張画
像処理手段470及び直流電源装置480とを有する。
【0006】読取光学系400はプラテンガラス(以
下、プラテンという)401とシェ−ディング補正用白
板402と、個体識別用バ−コ−ド板403と、第1キ
ャリジ404と、第2キャリッジ405と、原稿照明ラ
ンプ406と、第1ミラ−407と、第2ミラ−408
と、第3ミラ−409及び結像レンズ410とを有す
る。画像読取手段450はカラ−撮像デバイスとアナロ
グ/デジタル変換器とセ−ディング補正回路とサンプリ
ング位置ずれ補償回路とを有する。カラ−撮像デバイス
は電荷結合素子(CCD)でカラ−撮像機能を備え、赤
フィルタで覆われたR撮像部と、緑フィルタで覆われた
G撮像部と、青フィルタで覆われたB撮像部とを有す
る。
【0007】読み取る原画10はプラテン401上に複
写面が下側になり、読取開始位置がプラテン401の左
端部の画像先端基準位置411になるように置かれる。
照明ランプ406と第1ミラ−407は第1キャリッジ
404に搭載され、第2ミラ−408と第3ミラ−40
9は第2キャリッジ405に搭載されている。そして原
画10を読み取るときは第1キャリッジ404は副走査
速度で走行し、第2キャリッジ405は副走査速度の1
/2で走行する。そして、原画10を読み取るとき、第
1キャリッジ404は通常キャリッジホ−ムポジション
センサ412の真上で静止して待機している。読取走査
指令又はデ−タ要求信号REQを受信すると第1キャリ
ッジ404ホ−ムポジションから右方向に走査を開始す
る。第1キャリッジ404がキャリッジホ−ムポジショ
ンセンサ412の検知範囲を外れると、この位置が走査
基準位置として記憶され、読取位置の校正基準点として
用いられる。校正基準点を第1キャリッジ404が通過
したのち、画像読取手段450の撮像デバイスは結像レ
ンズ410が投影する各色の画像を主走査線単位で読み
取る。この読み取られた画像はプリンタ部5で印刷され
る。
【0008】プリンタ部5は画像形成手段500と電源
装置501等を有する。画像形成装置500は、レ−ザ
ダイオ−ド511やfθレンズ512,回転多面鏡51
3やミラ−等を有するレ−ザ露光手段510と、感光体
ドラム520,中間転写ベルト521,1次転写コロト
ロン522,2次転写コロトロン523,帯電スコロト
ロン524,現像手段525,クリ−ナ526,搬送ベ
ルト527及び定着装置528が設けられている。中間
転写ベルト521には画像先端位置検知手段529が設
けられている。現像手段525にはシアン現像装置52
5Cとマゼンタ現像装置525Mとイエロ−現像装置5
25Y及び黒現像装置525Kとを有する。定着装置5
28には定着ロ−ル528Aと定着バックアップロ−ル
528Bを有し、定着装置528の後段には排出切替ロ
−ル530や排出ロ−ル531が設けられている。
【0009】給紙部6には両面複写兼用自動給紙カセッ
ト601と手挿し給紙トレイ602を有し、画像情報を
出力する転写紙は給紙ロ−ル603A,603Bから搬
送ロ−ラ対603Cやレジスタロ−ル対604を通って
送られる。レジスタロ−ル対604と給紙カセット61
0A,610B,610Cとの間には複数の搬送ロ−ル
対603が設けられている。
【0010】まず、上記のように構成されたデジタル複
写機で、カラ−画像をコピ−するときの動作を説明す
る。画像形成サイクルを開始すると、まず、感光体ドラ
ム520は反時計方向に回転し、中間転写ベルト521
は時計方向に回転する。この中間転写ベルト521の回
転に伴ってCトナ−像形成,Mトナ−像形成,Yトナ−
像形成,Kトナ−像形成が行われる。Cトナ−像を形成
するときは、まず帯電スコロトロン524はコロナ放電
によって感光体ドラム520を負電荷に一様に帯電す
る。続いてレ−ザ露光手段510はシアンを指定したC
信号に基づいてラスタ露光を行う。画像形成のための記
録信号は、通常のコピ−モ−ドのときはスキャナ部4か
ら送られ、知的画像処理を含む特殊なコピ−モ−ドやフ
ァクシミリモ−ド又はプリンタモ−ドのときはシステム
制御部1から送られる。ラスタ像が露光されると、一様
に帯電していた感光体ドラム520の露光された部分は
露光光量に比例して電荷が消失して静電潜像が形成され
る。現像装置525のシアン現像装置525C内のCト
ナ−はフェライトキャリアとの撹拌によって負極性に帯
電され、シアン現像ロ−ルは感光体ドラム520の金属
基体層に対して負の直流電位と交流とが重畳された電位
にバイアスされている。この結果、感光体ドラム520
の電荷が残っている部分にはトナ−が付着せず、電荷の
ない部分、すなわち露光された部分にCトナ−が吸着さ
れ、静電潜像と相似なC可視像が形成される。
【0011】このようにして感光体ドラム520上のト
ナ−像は反時計回りで回転し、1次転写コロトロン52
2と対向する位置に達すると、感光体ドラム520と接
して同期速度で駆動される中間転写ベルト521にコロ
ナ転写される。感光体ドラム520に残った若干の未転
写残留トナ−はクリ−ニング装置526で除去され、感
光体ドラム520が清掃される。
【0012】中間転写ベルト521は、特にプリンタモ
−ドで要求の多い長時間像坦持特性を維持させるため
に、比較的固有抵抗値の大きな材料を用いている。この
ように中間転写ベルト521を形成することにより、次
もマゼンタMトナ−の作像までに時間が例えば20分と
長くかかってもトナ−像を乱すことなく坦持することが
できる。
【0013】中間転写ベルト521にCトナ−像を転写
したのちM像形成に入る。M像形成ラスタ露光を行うに
先だって現像装置525を反時計回りに回転し、マゼン
タ現像装置524Mを感光体ドラム520と対向させ
る。次に、先に形成したC可視像の先頭位置を画像先端
位置検知手段529で検出し、コピ−モ−ドにおいては
スキャナ部4に対して所定時間後に記録M画像デ−タを
送るように指令する要求信号REQを再び発行する。こ
の要求信号に正確に同期してM信号が送られてくると、
上記C可視像形成の場合と同様に、M像露光,現像,1
次転写が行われ、中間転写ベルト521でC可視像にM
可視像が正しく重なるように色版合わせが行われる。同
様にして、中間転写ベルト521上のCM可視像にYト
ナ−像が重畳して形成され、CMY可視像にKトナ−像
が重畳して形成される。このようにして中間転写ベルト
521に形成されたフルカラ−画像は第2転写コロトロ
ン523の部分に回転移送される。
【0014】一方、画像形成が開始されるときに、転写
紙は給紙カセットのいずれかから給送されレジスタロ−
ル対604のニップで待機している。そして、2次転写
コロトロン523に中間転写ベルト521上のトナ−像
の先端がさしかかるときに、転写紙の先端がトナ−像先
端と一致するようにレジスタロ−ル対604が駆動され
転写紙とトナ−像のレジスト合わせが行われる。このよ
うにして転写紙が中間転写ベルト521上のトナ−像と
重ねられて正電位電源に接続された2次転写コロトロン
523を通過するときに、転写紙はコロナ放電電流によ
り正電荷で帯電し、トナ−像が転写される。この転写紙
に帯電した電荷は2次転写コロトロン523のわずか後
段に設けられた除電芯(不図示)の位置を通過するとき
に除電され、2次転写コロトロン523から剥離して搬
送ベルト527に移る。トナ−像を乗せた転写紙は搬送
ベルト527により定着装置528に送られる。定着装
置528では転写紙を加熱加圧してトナ−像を転写紙に
定着させる。このトナ−像を定着した転写紙が排出ロ−
ル対531で外部に排出される。また、両面コピ−のと
きには切替ロ−ル530で転写紙を反転操作してから両
面複写兼用自動給紙カセット601に導き、上記処理を
繰り返す。
【0015】なお、露光点52から画像形成を開始する
ためには転写紙は感光体ドラム51の露光点52から転
写位置53までの距離よりもレジストローラ62に近い
書込開始位置まで到達している必要がある。このため
に、給紙開始、メモリ装置1への書き込み及びメモリ装
置1からの画像データの読出タイミングを調整する必要
がある。そこで、メモリ装置1を使用せずに1枚の原稿
から2枚のコピーを連続でとる場合のタイミングについ
て説明する。
【0016】1枚目転写紙がスタートし、先端が書込開
始位置に到達したときスキャナ部4をスタートさせるこ
とにより感光体上に画像が形成される。転写紙先端はレ
ジストローラで一旦停止し、感光体上の画像先端と転写
紙先端が一致するタイミングで再スタートする。一般に
は、スキャナ部4の助走時間が最も短い待ち時間とな
る。スキャナ部4による画像読取終了と同時にスキャナ
部4をもとに戻すが、このための復帰時間が必要とな
る。
【0017】一方、2枚目の転写紙先端は、ジャムを検
知するために必要な間隔を空けて給紙されている。この
最小紙間隔はスキャナ部4の復帰時間より短いのが一般
的であり、2枚目の転写紙が書込開始位置に達しても、
スキャナ部4は2枚目の原稿読取が出来ない。従って、
転写紙はスキャナ部4が2枚目の読取開始できるまでの
時間、1枚目よりもレジストローラに早く到達し、結局
この時間分1枚目よりもレジスト停止時間が長くなって
しまう。
【0018】これに対して、画像データを記憶するメモ
リ装置1を有するデジタル複写機では機械的なスキャナ
部4の助走及び復帰のため無駄時間を、メモリ装置1を
使用することにより削減し1枚の原稿から複数枚コピー
をとる場合の生産性を向上している。
【0019】1枚目は上記タイミングで読み込まれる。
このとき画像形成と同時にメモリ装置1にも画像が記憶
され、2枚目の画像はメモリ装置1から読み出される。
従って、2枚目の転写紙が書込開始位置に到達した時点
で画像形成が可能になり、上記で必要であったスキャナ
部4の復帰時間による待ち時間と、スキャナ部4の助走
時間が不必要となり、結局レジストで停止する時間がほ
ぼなくなるためにリピートコピーが早くなる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
デジタル複写機ではメモリ装置で画像を回転したり、複
写中に他のアプリケーションからの原稿を出力する差込
動作を行なうため、転写紙のサイズ又は方向が一枚ずつ
違う可能性があった。メモリ使用の有無、又は、原稿及
び転写紙のサイズの違い等があると、原稿読取開始、メ
モリクリアといったタイミングが常に変化する。このた
め、ジャム処理等の制御が複雑であり、原稿入替え、メ
モリクリア等の処理は1つの原稿の処理がすべて終了し
た時点で行なっていた。
【0021】原稿入替え、メモリクリア等の処理を1つ
の原稿の処理がすべて終了した時点で行なうと、リピー
ト枚数が少ない場合においては、原稿間で無駄な待ち時
間が発生するためメモリ装置を使用しない場合との生産
性はほぼ同等になり生産性の向上が図れなかった。
【0022】さらに、同様な理由により、フレームメモ
リに複数枚の画像データが記憶できる場合でも、原稿間
での無駄時間は解消できなかった。
【0023】この発明はかかる短所を解消するためにな
されたものであり、原稿間での無駄な時間を省略し、生
産性を向上することを目的にする。
【0024】
【課題を解決するための手段】この発明に係るデジタル
複写機の制御方法は、転写開始基準位置までの給紙要求
に対する給紙開始を、前に他の転写紙がないか、又は、
前の転写紙との間に一定の搬送可能な距離が確保できた
場合はただちに搬送を開始し、距離を確保できなかった
場合は距離が確保できるまで待って搬送を開始し、読込
要求に対するメモリ装置の書込開始を、読取範囲の画像
を記憶するのに必要な空き領域をメモリ装置に確保でき
た場合はただちに開始し、確保できなかった場合は必要
な空き領域をメモリ装置に確保できるのを待って開始
し、画像読出要求に対する読み出し開始を、一定量以上
の画像データがメモリ装置に書き込まれるとただちにメ
モリ装置からの読出許可をし、転写紙が所定の転写開始
基準位置に到達した後の搬送再開始を読出許可によりた
だちに実行する。
【0025】さらに、メモリ装置が画像回転機能を有
し、且つ、転写紙のサイズと読み込んだ画像のサイズの
相違から画像の回転が必要な場合は、画像読出要求に対
する読み出し開始を、転写紙が所定の転写開始位置にあ
り、且つ、1頁分の画像をメモリ装置に書き込んだ後に
メモリ装置からの画像の読出許可をすると良い。
【0026】さらに、読込要求に対するメモリ装置の書
込開始を画像記憶領域をメモリ装置に複数確保して確保
した画像記憶領域に対して順に開始し、画像読出要求に
対する読み出し開始を転写紙との対応を付けながら読出
許可すると望ましい。
【0027】
【作用】この発明においては、転写開始基準位置までの
給紙要求に対する給紙開始を、前に他の転写紙がない
か、又は、前の転写紙との間に一定の搬送可能な距離が
確保できた場合はただちに搬送を開始し、距離を確保で
きなかった場合は距離が確保できるまで待って搬送を開
始する。読込要求に対するメモリ装置の書込開始を、読
取範囲の画像を記憶するのに必要な空き領域をメモリ装
置に確保できた場合はただちに開始し、確保できなかっ
た場合は必要な空き領域をメモリ装置に確保できるのを
待って開始する。画像読出要求に対する読み出し開始
を、一定量以上の画像データがメモリ装置に書き込まれ
るとただちにメモリ装置からの読出許可をし、転写紙が
所定の転写開始基準位置に到達した後の搬送再開始を読
出許可によりただちに実行し、それぞれの動作を分離独
立する。
【0028】さらに、メモリ装置が画像回転機能を有
し、且つ、転写紙のサイズと読み込んだ画像のサイズの
相違から画像の回転が必要な場合は、画像読出要求に対
する読み出し開始を、転写紙が所定の転写開始位置にあ
り、且つ、1頁分の画像をメモリ装置に書き込んだ後に
メモリ装置からの画像の読出許可をし、画像の回転が必
要な場合に画像データの読出許可を送らせる。
【0029】さらに、読込要求に対するメモリ装置の書
込開始を画像記憶領域をメモリ装置に複数確保して確保
した画像記憶領域に対して順に開始し、画像読出要求に
対する読み出し開始を転写紙との対応を付けながら読出
許可し、複数の画像データの読込動作と印刷動作をそれ
ぞれ独立して行なう。
【0030】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示すデジタル複
写機の構成図である。図に示すように、デジタル複写機
は、図1の構成図に示すようにメモリ装置1、給紙カセ
ット2、スキャナ部4、プリンタ部5及び給紙部6を有
する。スキャナ部4は読込開始位置まで進んだ原稿3を
読み込み、原稿3から読み込んだ画像データをメモリ装
置1に一旦記憶する。メモリ装置1に記憶された画像デ
ータはプリンタ部5の感光体ドラム520に書き込まれ
る。一方、給紙部6は転写紙を給紙カセット2から給紙
し、搬送パス61に沿って搬送する。給紙部6は転写紙
の先端がレジストローラ62に到達した時点で斜行補正
のために一旦搬送を停止し、画像先端との位置合わせを
行なった後に、再度転写紙の搬送を開始する。
【0031】上記構成のデジタル複写機において、読込
要求に対して、スキャナ部4からメモリ装置1の書込タ
イミングを制御する書込制御機能、給紙要求に対して転
送紙搬送及び現像タイミングを制御する搬送制御機能、
及び、画像読出要求に対してメモリ装置1から画像を読
み出すタイミングを制御する読出制御機能は、例えばI
TRONを用いてリアルタイム・マルチタスクで機能す
る。
【0032】ここで、デジタル複写機におけるタイミン
グの制御方法を説明する前に、ITRONを用いた環境
について説明する。
【0033】ITRONを用いた書込制御機能、搬送制
御機能及び読出制御機能の各タスクはタスク間の信号を
伝達するのに用いられる整数型の変数であるセマフォに
よって関連付けられる。以下の説明ではセマフォとして
紙先端制御用セマフォ(以下、「セマフォ1」とい
う。)、メモリ装置1への画像データ書込用セマフォ
(以下、「セマフォ2」という。)、メモリ装置1から
の画像データ読出制御用セマフォ(以下、「セマフォ
3」という。)及びレジストローラでの待合せ制御用セ
マフォ(以下、「セマフォ4」という。)を使用する。
各セマフォの制御には獲得と返却があり、それぞれ使用
できる資源の数が初期設定でき、資源がないときにその
セマフォを獲得しようとするタスクは待ち状態に入る。
【0034】上記デジタル複写機において、1枚ずつ異
なった原稿3を複写する場合の給紙開始、メモリ装置1
への書き込み及びメモリ装置1からの画像データの読出
タイミングの制御方法を図2のタイミングチャートを参
照して説明する。なお、図中セマフォ1、セマフォ2、
セマフォ3及びセマフォ4をそれぞれS1、S2、S3
及びS4と表わす。また、獲得状態をP、返却をV、待
ちをWと表わす。したがって、例えばセマフォ1の獲得
はS1Pとして表わす。
【0035】最初セマフォ1からセマフォ4は利用でき
る資源数が1に設定されている。1枚目の複写を開始す
ると(ステップS1)、搬送制御機能はセマフォ1を獲
得して転写紙の搬送を開始する。次ぎに、書込制御機能
はセマフォ3、セマフォ2及びセマフォ1の順に獲得し
ようとする。書込制御機能はセマフォ2とセマフォ3を
獲得するが、セマフォ1を獲得しようとした時点でセマ
フォ1が搬送制御機能に獲得されているため待ち状態に
入る。次ぎに読出制御機能がセマフォ3を獲得に行く
が、書込制御機能にセマフォ3に獲得されているため待
ち状態に入る。転送紙先端が書込開始位置62に到達す
ると(ステップS2)、搬送制御機能はセマフォ1の返
却を行なう。書込制御機能はセマフォ1を獲得して待ち
状態から開放されて実行状態となり、スキャナ部4は助
走を開始して読み込み動作を開始する。スキャナ部4が
読込開始位置41に到達した時点で(ステップS3)、
書込制御機能はセマフォ3を返却する。書込制御機能が
セマフォ3を返却すると、読出制御機能がセマフォ3を
獲得して待ち状態から開放されて実行状態となり、感光
体上に画像形成を開始し、同時にセマフォ4を獲得する
(ステップS4)。搬送制御機能は転写紙先端がレジス
トローラ62に到達した時点でセマフォ4を獲得に行く
が、読出制御機能がセマフォ4を獲得しているため待ち
状態に入る(ステップS5)。読出制御機能は画像が再
スタート位置52に到達したとき、セマフォ4を返却す
る(ステップS6)。読出制御機能が返却したセマフォ
4を搬送制御機能が獲得して実行状態となり、以降転写
紙が排紙されるまでの制御を実行する。このように、1
枚目の転写紙が書込開始位置62に来る前にスキャナ部
4の読み込みを開始し、画像をメモリ装置1に書き込む
のと同時にメモリ装置1から画像データを読み出しなが
ら画像形成することにより、スキャナ部4の助走時間分
を削減する。これにより、原稿3を1枚毎に交換する場
合でも最初のスキャナ部4の助走時間を削減できるた
め、コピー生産性が向上する。
【0036】2枚目の複写が可能となった時点で、2枚
目の複写に対しても同様の手順を実行するが、書込制御
機能がセマフォ2を獲得に行くと1枚目に対する書込制
御機能がセマフォ2を獲得しているため待ち状態に入る
(ステップS7)。1枚目の書込制御機能が原稿3のス
キャンを終了して、次ぎの読み込みが可能になった時点
でセマフォ2を返却すると、2枚目の書込制御機能がセ
マフォ2を獲得して実行状態となり、同一手順としてセ
マフォ1を獲得に行く。このとき、既にセマフォ1が返
却されているためセマフォ2を獲得して、待ち状態にな
らず実行状態となりスキャンを開始する(ステップS
8)。
【0037】次ぎに、メモリ装置1を使用して複数枚の
同一コピーをとるリピートコピーの場合について図3の
タイミングチャートを参照して説明する。
【0038】1枚目の複写を開始すると(ステップS1
1)、搬送制御機能はセマフォ1を獲得して転写紙の搬
送を開始する。次ぎに、書込制御機能はセマフォ3、セ
マフォ2及びセマフォ1の順に獲得しようとする。書込
制御機能はセマフォ2とセマフォ3を獲得するが、セマ
フォ1が搬送制御機能に獲得されているためセマフォ1
の待ち状態に入る。次ぎに、読出制御機能がセマフォ3
を獲得に行くが、書込制御機能にセマフォ3に獲得され
ているため待ち状態に入る。転送紙先端が書込開始位置
62に到達すると(ステップS12)、搬送制御機能は
セマフォ1の返却を行なう。書込制御機能はセマフォ1
を獲得して実行状態となり、スキャナ部4は助走を開始
して読み込み動作を開始する。スキャナ部4が読込開始
位置41に到達した時点で(ステップS13)、書込制
御機能はセマフォ3を返却する。書込制御機能はセマフ
ォ3を返却すると、読出制御機能がセマフォ3を獲得し
て実行状態となり、感光体上に画像形成を開始し、同時
にセマフォ4を獲得する(ステップS14)。搬送制御
機能は転写紙先端がレジストローラ62に到達した時点
でセマフォ4を獲得に行くが、読出制御機能がセマフォ
4を獲得しているため待ち状態に入る(ステップS1
5)。読出制御機能は画像が再スタート位置52に到達
したとき、セマフォ4を返却する(ステップS16)。
搬送制御機能は読出制御機能が返却したセマフォ4を獲
得して実行状態となり、転写紙が排紙されるまでの制御
を実行する。
【0039】2枚目以降の複写に対してはスキャナ部4
の読み込みを必要としないため、書込制御機能はセマフ
ォ2の獲得を行なわない。したがって、2枚目の複写が
可能となった時点で、2枚目の転写紙に対する搬送制御
機能はセマフォ1を獲得して転写紙の搬送を開始する。
次ぎに、2枚目の転写紙に対する書込制御機能はセマフ
ォ3及びセマフォ1の順に獲得しようとする。2枚目の
転写紙に対する書込制御機能はセマフォ3を獲得する
が、セマフォ1が搬送制御機能に獲得されているためセ
マフォ1の待ち状態に入る。次ぎに、2枚目の転写紙に
対する読出制御機能がセマフォ3を獲得に行くが、2枚
目の転写紙に対する書込制御機能にセマフォ3に獲得さ
れているため待ち状態に入る。2枚目の転送紙先端が書
込開始位置62に到達すると(ステップS17)、2枚
目の転写紙に対する搬送制御機能はセマフォ1の返却を
行なう。2枚目の転写紙に対する書込制御機能はセマフ
ォ1を獲得して実行状態となり、書込制御機能はセマフ
ォ3を返却する。書込制御機能がセマフォ3を返却する
と、読出制御機能がセマフォ3を獲得して実行状態とな
り、感光体上に画像形成を開始し、同時にセマフォ4を
獲得する(ステップS14)。このようにメモリ装置1
に一旦記憶した画像データを用い複数のコピーをとる場
合はスキャナ部4の助走期間などが短縮できるためにさ
らに生産性を向上することができる。
【0040】また、上記説明のように、1枚毎に異なっ
たサイズの原稿3を複写する場合にも、リピートコピー
する場合にも同様の手順で生産性を向上することが出来
る。
【0041】なお、メモリ装置1が画像回転機能を有
し、且つ、転写紙のサイズと読み込んだ画像のサイズの
相違から画像の回転が必要な場合は、転写紙が所定の転
写開始位置にあり、且つ、1頁分の画像をメモリ装置1
に書き込んだ後にセマフォ3の返却をすることにより、
画像の回転が必要な場合にメモリ装置1からの画像デー
タの読出許可を送らせる。これにより、画像を回転する
ことが必要な場合でも、正しく複写できる。
【0042】さらに、メモリ装置1に何頁分の画像記憶
領域がとれるかをセマフォ3の初期値に設定し、書込制
御機能は画像記憶領域をメモリ装置1にセマフォ3の初
期設定値を上限として複数確保し、スキャナ部4が読み
込んだ画像データを確保した画像記憶領域に順に書き込
み、読出制御機能は画像読出要求に対して転写紙との対
応を付けながら読出許可し、複数の画像データの読込動
作と印刷動作をそれぞれ独立して行なうようにしても良
い。これにより、書込制御機能とその他の制御を平行し
て行なうことができ、搬送制御機能に影響されて、読込
動作が送れることを防止できる。
【0043】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、転写開
始基準位置までの給紙要求に対する給紙開始を、前に他
の転写紙がないか、又は、前の転写紙との間に一定の搬
送可能な距離が確保できるとただちに搬送を開始し、読
込要求に対するメモリ装置の書込開始を、読取範囲の画
像を記憶するのに必要な空き領域をメモリ装置に確保で
きるとただちに開始し、画像読出要求に対する読み出し
開始を、一定量以上の画像データがメモリ装置に書き込
まれるとただちにメモリ装置からの読出許可をし、転写
紙が所定の転写開始基準位置に到達した後の搬送再開始
を読出許可によりただちに実行し、それぞれの動作を分
離独立するので、複数の原稿の処理を同じに行なうこと
ができ、生産性を向上できる。
【0044】なお、メモリ装置が画像回転機能を有し、
且つ、転写紙のサイズと読み込んだ画像のサイズの相違
から画像の回転が必要な場合は、画像読出要求に対する
読み出し開始を、転写紙が所定の転写開始位置にあり、
且つ、1頁分の画像をメモリ装置に書き込んだ後にメモ
リ装置からの画像の読出許可をし、画像の回転が必要な
場合に画像データの読出許可を送らせるので、画像を回
転することが必要な場合でも、正しく複写できる。
【0045】さらに、読込要求に対するメモリ装置の書
込開始を画像記憶領域をメモリ装置に複数確保して確保
した画像記憶領域に対して順に開始し、画像読出要求に
対する読み出し開始を転写紙との対応を付けながら読出
許可し、複数の画像データの読込動作と印刷動作をそれ
ぞれ独立して行なうので、書込制御機能とその他の制御
を平行して行なうことができ、搬送制御に影響されて、
読込動作が送れることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す構成図である。
【図2】異なった原稿を複写する場合の制御を表わすタ
イミングチャートである。
【図3】リピートコピーする場合の制御を表わすタイミ
ングチャートである。
【図4】デジタル複写機の構成図である。
【符号の説明】
1 メモリ装置 2 給紙カセット 4 スキャナ部 5 プリンタ部 6 給紙部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スキャナ部で読み取った画像を記憶する
    メモリ装置を有するデジタル複写機における、 読込要求に対してスキャナ部からメモリ装置の書込タイ
    ミングを制御する書込制御機能と、給紙要求に対して転
    送紙搬送及び現像タイミングを制御する搬送制御機能
    と、画像読出要求に対してメモリ装置から画像を読み出
    すタイミングを制御する読出制御機能を有するデジタル
    複写機の制御方法において、 転写開始基準位置までの給紙要求に対する給紙開始を、
    前に他の転写紙がないか、又は、前の転写紙との間に一
    定の搬送可能な距離が確保できた場合はただちに搬送を
    開始し、距離を確保できなかった場合は距離が確保でき
    るまで待って搬送を開始し、 読込要求に対するメモリ装置の書込開始を、読取範囲の
    画像を記憶するのに必要な空き領域をメモリ装置に確保
    できた場合はただちに開始し、確保できなかった場合は
    必要な空き領域をメモリ装置に確保できるのを待って開
    始し、 画像読出要求に対する読み出し開始を、一定量以上の画
    像データがメモリ装置に書き込まれるとただちにメモリ
    装置からの読出許可をし、 転写紙が所定の転写開始基準位置に到達した後の搬送再
    開始を読出許可によりただちに実行することを特徴とす
    るデジタル複写機の制御方法。
  2. 【請求項2】 メモリ装置が画像回転機能を有し、且
    つ、転写紙のサイズと読み込んだ画像のサイズの相違か
    ら画像の回転が必要な場合は、画像読出要求に対する読
    み出し開始を、転写紙が所定の転写開始位置にあり、且
    つ、1頁分の画像をメモリ装置に書き込んだ後にメモリ
    装置からの画像の読出許可をする請求項1記載のデジタ
    ル複写機の制御方法。
  3. 【請求項3】 読込要求に対するメモリ装置の書込開始
    を画像記憶領域をメモリ装置に複数確保して確保した画
    像記憶領域に対して順に開始し、画像読出要求に対する
    読み出し開始を転写紙との対応を付けながら読出許可す
    る請求項1記載のデジタル複写機の制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100454959C (zh) * 2004-09-10 2009-01-21 虹光精密工业(苏州)有限公司 具有快速寻边功能的扫描仪及其寻边方法
KR20160110135A (ko) * 2015-03-12 2016-09-21 캐논 가부시끼가이샤 인쇄 장치, 인쇄 장치의 제어 방법, 컴퓨터 프로그램, 및 기억 매체

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JP2016171462A (ja) * 2015-03-12 2016-09-23 キヤノン株式会社 印刷装置、印刷装置の制御方法、プログラム、及び記憶媒体

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