JPH08251133A - 帯域多重化装置および帯域多重化システム - Google Patents

帯域多重化装置および帯域多重化システム

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JPH08251133A
JPH08251133A JP7053920A JP5392095A JPH08251133A JP H08251133 A JPH08251133 A JP H08251133A JP 7053920 A JP7053920 A JP 7053920A JP 5392095 A JP5392095 A JP 5392095A JP H08251133 A JPH08251133 A JP H08251133A
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JP7053920A
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Masataka Ota
正孝 太田
Masami Oshita
政巳 大下
Satoru Inasawa
悟 稲沢
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回線の使用効率を向上させ、通信コストを削
減する帯域多重方式を提供すること。 【構成】 複数の入回線の帯域を一つの出回線上の帯域
に時分割多重する多重化装置において、入回線と出回線
を固定的に接続するのではなく、入回線の総帯域より少
ない帯域を持つ出回線を用意し、通信開始時に出回線か
ら通信に必要な分の帯域を確保し、入回線と接続する。
また、必要帯域が出回線から確保できない場合、ISD
Nに迂回することによって必要帯域を確保する。さらに
迂回路のISDNで確保した帯域も複数の呼びを多重化
することにより、回線の使用効率を更に向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の入回線の帯域を
一つの出回線に時分割多重する帯域多重装置および帯域
多重化システムに関し、特に、帯域の使用効率を向上さ
せ、通信コストを削減することが可能な帯域多重装置お
よび帯域多重化システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の時分割多重方式においては、例え
ば、日経データプロデータコム分野解説記事”ネットワ
ーク機能強化を図る時分割多重装置(資料番号DC2−
730−001〜004)”に記載されているように、
複数の入回線の帯域を1つの出回線上の帯域に1対1に
固定的に接続し時分割多重している。この場合、入回線
はその帯域が通信で使用中かどうかにかかわらず常に出
回線上の帯域に固定的に接続されていた。すなわち、出
回線は必ず入回線の帯域と等しい帯域を持つ必要があっ
た。そして、この帯域は最繁時の通信トラヒックを運ぶ
のに必要な量を予め用意しておく必要があった。すなわ
ち、帯域は必要とする最大の値で割り付ける必要があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の時分割多重
方式においては、上述したように、最繁時のトラヒック
量で、ある決められた接続品質基準を満足するのに必要
な帯域を固定的に割り付け、入回線と出回線を固定的に
接続しておかなければならなかった。この場合、最繁時
以外の時間帯では過剰の帯域を持つことになり、帯域の
使用効率が悪いという欠点を有している。本発明の目的
は、帯域の使用効率を向上させ通信コストを削減する帯
域多重方式を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の帯域多重化装置は、入回線からの通信開始
要求を検出する手段と、通信相手が存在する方路を選択
する手段と、入回線からの通信開始要求検出時に通信相
手が存在する方路上の回線に必要帯域を割り当てる手段
と、通信開始時点で出回線に必要帯域が割り当てられな
かった場合、ISDNに迂回回線を設定し必要帯域を確
保する手段を設けたことを特徴としている。また、本発
明の帯域多重化システムは、発信側帯域多重化装置,着
信側帯域多重化装置,および前記発信側帯域多重化装置
と着信側帯域多重化装置の間を中継する一つ以上の中継
帯域多重化装置から構成し、少なくとも前記中継帯域多
重化装置の各々は、前記発信側多重化装置で必要とする
帯域の確保の不可が発生した場合、その旨を当該中継多
重化装置より発信側に接続されている中継多重化装置ま
たは発信側多重化装置に通知する手段を有することを特
徴としている。また、前記通知を受けた中継多重化装置
または発信側帯域多重化装置は、入回線からの通信開始
要求を検出する手段と、通信相手が存在する方路を選択
する手段と、入回線からの通信開始要求検出時に通信相
手が存在する方路上の回線に必要帯域を割り当てる手段
と、通信開始時点で出回線に必要帯域が割り当てられな
かった場合、ISDNに迂回回線を設定し必要帯域を確
保する手段を有することを特徴としている。さらに詳細
には、隣接する帯域多重化装置間で制御信号の送受信を
行うことが可能な制御信号チャネルと、迂回路設定に先
だって、迂回路の発信側の多重化装置から着信側の多重
化装置に、ISDNの迂回路設定用発信回線の加入者番
号と設定した迂回路に付与する回線番号を、前記隣接す
る帯域多重化装置間の制御信号チャネルを用いて通知す
る手段と、ISDN上での迂回路設定のための呼設定信
号を発信側の多重化装置からISDNに対し送出しIS
DNに呼設定を行う手段と、着信側の多重化装置にIS
DNから迂回路設定のための着信があったとき、前記先
だって発信側の多重化装置から受けとった発信側多重化
装置のISDN加入者番号と着信呼の発側加入者番号と
を比較し、一致している場合、前記先だって受けとって
いた迂回路に付与する回線番号を着信側の多重化装置の
ISDN回線に付与し、一方では発信側の多重化装置の
ISDN回線にも同様に着信側で付与した回線番号と対
応するよう回線番号を付与し、かつ、付与した回線番号
と設定した迂回路内の帯域とを1対1に対応させる手段
と、ISDNに設定した迂回路に帯域多重化する手段を
設けたことを特徴としている。
【0005】
【作用】本発明の多重化装置および多重化システムは、
上記構成により、入回線と出回線を固定的に接続するの
ではなく、入回線の総帯域より少ない帯域を持つ出回線
を用意し、通信開始時に出回線から通信に必要な分の帯
域を確保し、入回線と接続する。また、必要帯域が出回
線から確保できない場合、ISDNに迂回することによ
って必要帯域を確保する。さらに迂回路のISDNで確
保した帯域も複数の呼を多重化することにより、回線の
使用効率が向上することになる。このように、本発明で
は、必要に応じて帯域を確保するようにしたため、最繁
時のトラヒック量をある接続品質を満たすための帯域を
専用線に予め固定的に確保しておく必要がなくなり、そ
のため帯域の使用効率が向上し、結果的に通信コストを
削減できる。
【0006】
【実施例】図1は本発明の帯域多重化システムの一実施
例の概略図である。まず、図1を用いて本発明の動作の
概要を説明する。図1において、109,110,11
1が本発明を実施するための多重化装置である。各々の
多重化装置には多重化の対象となる複数の入回線と出回
線が接続されている。図1の例では、多重化装置(10
9)には、多重化の対象となる入回線として、電話機
(104,105)からの音声呼等を扱うPBX(10
8)からの回線(125),データ端末(106,10
7)からの回線(126,127)が、また出回線とし
て多重化する方路上の専用線(112,113)が接続
されている。多重化装置(109)は入回線(125,
126,127)からの入力された帯域を専用線(11
2,113)に時分割多重して出力する。他の多重化装
置(110,111)も同様の構成を有している。ま
た、同図において、101は多重化装置(109,11
1)に接続され、本実施例において迂回路を形成するI
SDNを示している。
【0007】従来の時分割多重装置においては、上述し
たように、これらの入回線(125,126、127)
を出回線(112,113)に固定的に接続していた。
例えば、図1の多重化装置(109)を例にとると入回
線(125,126,127)は出回線である専用線
(112,113)内に必要帯域を割り当て固定的に接
続していた。本発明では、固定的に接続するのではな
く、多重化装置は通信開始要求を入回線から受取り通信
相手の存在する方路を決定し、その方路上の専用線から
必要帯域を確保し通信開始時点で接続するようにする。
そして、その専用線で必要帯域が確保できなかった場
合、迂回処理により他の方路上で帯域を確保する。例え
ば、図1において、多重化装置(109)が専用線(1
12)上の帯域を確保しようとして必要な帯域が確保で
きない場合には迂回路として次に専用線(113)上の
帯域を確保しようとする。専用線(113)上の帯域を
確保する場合には、さらに多重化装置(110)を介し
て多重化装置(111)へ接続する専用線(114)上
の帯域も確保しなければならない。専用線(113,1
14)のいづれか一方で帯域確保ができなかった場合
は、専用線(113,114)を介しての通信は不可能
であるため、ISDN(101)に迂回路を設定し帯域
を確保する。多重化装置(109)の場合、回線(10
2)によってISDN(101)に接続され、ISDN
のユーザネットワークプロトコルであるQ−931によ
り呼設定を行い迂回路(128)を設定し帯域を確保す
る。
【0008】次に、電話機からの音声呼を例に取り、専
用線上での必要帯域確保の実現方法を図2を用いて説明
する。電話機(201)が発信して電話機(206)と
接続する場合を例に取って説明する。電話機(201)
はPBX(202)に収容され、通常のPBX機能によ
り呼接続を行う。すなわち、電話機(201)のユーザ
がダイヤルした電話番号をPBX(202)が分析し、
着信電話機(今の場合206)が収容されているPBX
(205)行きの方路(208)を決定し、その中の一
つの回線(209)を選択する。この回線(209)は
音声圧縮装置(210)を経由し、圧縮された帯域で多
重化装置(203)内の回線設定装置(213)と接続
されている。さらに制御信号をPBX(202)との間
で送受信する信号制御装置(211)が多重化装置(2
03)内に回線対応に実装されており、この信号制御装
置(211)は、中央処理装置(216)によって制御
される。また、中央処理装置(216)には主記憶装置
(215)が接続されており、信号制御装置(211)
の制御や回線設定装置(213)制御のためのソフトウ
エアが格納されている。信号制御装置(211)で電話
機(201)からの発呼要求信号を受信すると中央処理
装置(216)はその中の着信電話番号を分析してルー
テイングすべき方路を求め、多重すべき回線(218)
を決定する。さらに、多重化装置(203)は発信要求
のあった回線(209)の番号からその回線の必要帯域
を判定し、多重化すべき回線(218)から必要な帯域
を回線(209)に対して割り当てる。
【0009】図2では、回線(218)に時分割多重さ
れる回線群(229)の中から一つの回線(230)を
捕捉することに相当する。この回線(230)で運ぶ情
報は、多重化部(214)で回線(218)に多重化さ
れ、さらに多重化装置(204)内の多重化部(22
0)で回線(231)に分離される。この後、中央処理
装置(216)は、回線(209)と回線(230)を
接続するパス(212)を予約する。また、多重化装置
(203,204)間では制御情報をやり取りするため
の制御チャネル(219)を設けるとともに、それぞれ
の多重化装置内に制御信号を送受信するための信号制御
装置(217,223)を実装する。中央処理装置(2
16)は信号制御装置(217)を用いて発信要求を隣
接の多重化装置(204)に伝える。図2では多重化装
置(204)が着信側となり、中央処理装置(225)
は信号制御装置(223)で受信した信号制御装置(2
17)からの発信要求信号から回線(231)で通信要
求があることを知り、さらに信号中の着信電話機(20
6)の電話番号より方路(226)を決定し、その中の
回線(227)を捕捉し、着信側のPBX(205)に
対し信号制御装置(232)を用い発信要求信号を送出
する。それとともに、回線(231,227)間のパス
を予約する。着信PBX(205)は通常の呼制御機能
により着信電話機(206)に着信する。着信電話機
(206)から応答信号を受信すると、それを発信側に
伝え、多重化装置内の回線設定装置にパス(212,2
22)を設定し、通話が開始される。以上本発明による
通信開始時点での要求に応じた帯域割付けの実施例を説
明したが、従来技術では、回線設定装置(213,22
1)は設けられず、その間(上記の例では回線(20
9)と回線(230)の間、さらには、回線(231)
と回線(227)の間)は固定的に接続されていた。
【0010】次に、上述した通信要求時点での帯域割り
当て手順を実現するためのプロトコルを図3を用いて詳
細に説明する。PBXと多重化装置間および多重化装置
間の信号方式は、私設網のNNIプロトコルであるTT
C標準(JT−Q931−a)を採用する。図3の30
1,302,303,304,305,306は図2の
201,202,203,204,205,206にそ
れぞれ対応している。以下順を追って説明する。発信電
話機(301)とPBX(302)とのインタフェース
はISDNユーザ網インタフェースQ−931に従い、
SETUP信号(307)が送出される。PBX(30
2)は、SETUP信号中の着信電話機(308)の電
話番号によりルーテイングを行い発信側多重化装置(3
03)にSETUP信号を送出する(308)。発信側
多重化装置(303)はこの信号(308)により帯域
割付けの要求であると認識し、図2の専用線(218)
上の帯域を確保する(309)。そして、TTC標準
(JT−Q931−a)の呼設定手順に従い、着信側多
重化装置(304)にSETUP信号を送出し(31
0)、専用線(218)上で帯域を確保したことを着信
側多重化装置(304)に伝える。この信号を受信した
着信側多重化装置(304)では、SETUP信号中の
着信電話番号を用いてルーテイングし、さらに、着信電
話機までSETUP信号を転送する(311,31
2)。なお、同図中、CALLPROCは受け付け確認
信号である。
【0011】この後、プロトコル(Q−931),(J
T−Q931−a)に従い、ALERT(314,31
5,316,317,318),CONN信号(32
3,322,321,320,319)を発信電話機
(301)まで転送する。CONN信号は着信電話機の
応答を意味し、これを受信した各PBX,多重化装置は
物理パス(図2の212、222)を設定し通話(32
4)が実現される。通話が終了すると、プロトコル(Q
−931),(JT−Q931−a)に従い、DISC
(Disconnect;329,328,327,326,3
25),REL(Release;330,331,333
2,333,334),RELC(Release Complet
e;335,336,337,338,339,34
0)の信号により回線および帯域の開放を行う(33
7)。
【0012】次に、発信側の多重化装置内の回路設定装
置(213)において回線群(229)に空きの回線が
なかった場合の処理について図8を用いて説明する。発
信側多重化装置の回路設定装置(801;図2の213
に相当)が専用線(812)上の帯域を確保できずにI
SDNに迂回路を設定する例について説明する。回路設
定装置(801)は入回線からの通信開始要求を受け取
ることにより、方路を決定し、回線群(824)から回
線を捕捉しようとする。この時、空きの回線が一つも無
ければ、回路設定装置(801)はISDN(823)
に迂回路(820)を設定する。回路設定装置(80
1)はISDN(823)とインタフェース装置(81
8,819)により基本インタフェースまたは一次群イ
ンタフェースで接続される。ISDNインタフェース上
の制御信号チャネル(Dチャネル)で制御信号を送受信
するための信号制御装置(822,821)により、通
常の呼設定手順(Q−931)により、迂回路(82
0)を設定する。さらに、ここで設定した迂回路に複数
の入回線を多重させるために、多重化部(805,80
7)とインタフェース装置(818、819)を接続
し、PBXからの回線(830)と多重化部(805)
の回線群(826)から捕捉した回線(803)を回路
設定装置(801)内のパス(825)によって接続す
る。同様に着信側多重化装置の回路設定装置(811)
では、該回線設定装置内のパス(828)を使って多重
化部(807)からの回線(809)とPBXからの回
線(827)を接続する。
【0013】次に、上述した通信開始時における多重化
装置(109)での帯域捕捉手順を図4を用いて説明す
る。まず、専用線内の帯域を捕捉する(ステップ40
1)。この結果、捕捉できれば(ステップ401;YE
S)、その帯域を用いて専用線回線に多重する(ステッ
プ404)。もし、専用線内の帯域が捕捉できなければ
(ステップ401;NO)、すでに設定した迂回回線内の
帯域を捕捉する(ステップ402)。この結果、捕捉で
きれば(ステップ402;YES)、この迂回回線に多重
する(ステップ405)。設定済みの迂回回線にも空き
の帯域がなければ(ステップ402;NO)、新たに迂回
回線を設定し(ステップ403)、該迂回回線に多重す
る(ステップ405)。
【0014】次に、専用線で必要帯域が確保できなかっ
た場合の迂回路の設定パターンについて、図5および図
6を用いて説明する。図5において、発信側のPBX
(501)から着信側のPBX(510)までの音声回
線の帯域を多重する例をとり説明する。図5において、
501は発信側のPBX、502は発信側の多重化装
置、504は中継多重化装置、508は着信側の多重化
装置、510は着信側のPBXである。図5は、発信側
の専用線(503)の帯域は捕捉できたが、中継多重化
装置(504)での専用線(505)の帯域が捕捉でき
なかった場合について示してある。図5では図4に示し
た手順で、中継多重化装置(504)と隣接の多重化装
置(508)間でISDN(509)に迂回路(50
6)を設定している。
【0015】図6は、中継多重化装置での専用線で帯域
が確保できなかった場合、発信側多重化装置に戻って、
発信側多重化装置から着信側多重化装置にISDNで迂
回路を設定する例である。同図において、601は発信
側のPBX、6Y02は発信側多重化装置、604は中
継多重化装置、607は着信側多重化装置、608は着
信側のPBXである。この例では、中継多重化装置(6
04)において専用線に帯域の確保ができなかった場
合、その旨を発信側多重化装置(602)まで伝え、該
発信側多重化装置(602)から着信側多重化装置(6
07)までエンドエンドの迂回路(606)をISDN
に設定する。以上のように迂回路設定パターンとして
は、図5に示したような隣接した多重化装置(中継多重
化装置を含む)間での迂回路設定と、図6に示すような
一旦発信側多重化装置まで戻った後、着側多重化装置ま
でエンドエンドの迂回路を設定する方法がある。
【0016】次に、図6のような中継多重化装置での帯
域確保失敗時における発信側多重化装置への通知法を図
7を用いて説明する。図7は、複数の中継多重化装置
(702,703)を用い、かつ2番目の中継多重化装
置(703)で専用線の帯域確保失敗が発生した場合に
ついての例である。帯域確保要求は通常の呼設定手順
(Q−931−a)と同様に行われる。すなわち、発信
側多重化装置からSETUP信号(705)を送出し、
中継多重化装置(702)では受け付け確認信号CAL
LPROC(706)を返送するとともに、受信したS
ETUP信号(705T)の情報をもとにルーテイング
し、SETUP信号を次の中継多重化装置(703)に
中継する(709)。次の中継多重化装置(703)で
は受け付け確認信号CALLPROC(710)を返送
するとともに、専用線内での必要帯域の確保を試みる。
専用線が塞がっており必要帯域が確保できなかった場合
(712)、通常の不完了呼と同様にREL信号(71
1)を発信側に送出する。ただし、REL信号(71
1)中に必要帯域が確保できなかったことを示す理由
(理由表示)とルーテイングに必要な着信電話機の電話
番号(着DN)を入れる。このREL信号(711)は
中継多重化装置(702)で中継され、発信側多重化装
置(701)にREL信号(707)として転送され
る。このREL信号(707)を受け取った発信側多重
化装置(701)はREL信号中の理由表示によりIS
DNに迂回路の設定が必要なことを知り、同じくREL
信号中の着信電話機の電話番号を使って、公衆ISDN
での迂回路設定を開始する(708)。
【0017】次に、2つの多重化装置間における公衆I
SDNに設定した迂回路への多重化方法について説明す
る。一般に任意の2つの多重化装置間での迂回が可能で
あるが、以下の説明では、発信側多重化装置と着信側多
重化装置間でISDNに迂回路を設定する場合を考え
る。図8はISDN上の迂回路に多重化するための構成
図である。図8に示すように、入回線は多重化部(80
5,807)を使ってISDN上に設定した迂回路(8
20)に多重される。ここで迂回路(820)は生成し
たり消滅したりするため、設定するたびに発信側の回線
(802,803,804)と着信側の回線(808,
809,810)を対応づけておく必要がある。この対
応付けにより、例えば発信側で迂回路内の回線(80
2)を捕捉したとすると、多重化装置間の制御信号チャ
ネルで送受信されるSETUP信号中にその回線番号を
チャネル識別子として指定することにより、着信側多重
化装置の回路設定装置(811)で回線(802)に対
応する回線(808)が捕捉されたことを認識できる。
このように迂回路を設定した後、迂回路内の帯域(80
2,803,804または808,809,810)制
御のための制御信号は、信号制御装置822および82
1によって専用線内に確保した制御信号用のチャネルを
用いて送受信される。また、図6に示したようなエンド
エンドの迂回路設定の場合は途中に制御信号を中継する
中継多重化装置(815)が入ることになる。この場
合、信号制御装置(813)で送出した信号を中継多重
化装置(815)の信号制御装置(816)で一旦受信
し、信号制御装置(817)に中継し、着信側の多重化
装置の信号制御装置(814)で受信する。
【0018】次に、以上の構成を前提にして両側の迂回
回線の対応づけの実現方法を図9を用いて説明する。図
9は、発信側帯域多重装置(901)と着信側帯域多重
装置(903)との間の専用線に設けられた信号制御チ
ャネル、すなわち信号制御装置(813,814)を用
いた信号シーケンスを示す。この場合の制御信号は中継
帯域多重装置(902)で中継される場合もある。この
とき、信号は信号制御装置(816,817)を用いて
中継される。また、ISDNとの制御信号のやり取り
は、発信側(ISDN)(904)と着信側(ISD
N)(905)の間のやり取りとして示してある。この
とき、帯域多重装置は信号制御装置(822,821)
を介してISDNと制御信号を送受信する。さらに、I
SDNとのインタフェースは国際標準(Q−931)に
従うとする。
【0019】図4におけるステップ402での判定結
果、迂回路の設定が必要と判断されると(ステップ40
2;NO)、図9の処理が起動される。最初に専用線内の
制御信号チャネルを使って本発明実施のため新たに定義
したLINK SETUP信号を信号制御装置(81
3)を用いて送出する(906)。この制御信号は着信
側多重化装置番号(着BMX番号;図11の1103参
照)を含んでおり、これにより目的とする多重化装置ま
で信号が転送される。この制御信号は、さらに、発信側
多重化装置番号(発BMX番号;図11の1102参
照),発信側のISDN回線の電話番号(DNi),新
たに設定する迂回路に付与する回線の最若番(Ai)を
含んでいる。この制御信号を信号制御装置(814)で
受け取った着信側多重化装置(903)では、信号中の
発信側多重化装置番号(発BMX番号)により、発信側
多重化装置を識別し、信号制御装置(814)を介して
ACKを返答し(907)、ISDN回線からの着信を
待つ。
【0020】発信側多重化装置(901)では信号制御
装置(813)でACKを受け取ると、発信側ISDN
回線(904)に対し信号制御装置(822)を用いて
SETUP信号を送出し(908)、迂回路の設定を開
始する。着信側多重化装置(903)はISDN回線か
ら信号制御装置(821)でSETUP信号を受信する
と、受け付け確認信号CALLPROC(910)を返
送するとともに、受信したSETUP信号中に格納され
ている発信側の電話番号と既にLINK SETUP信
号(906)で受け取った発信側の電話番号DNiとを
比較し、それらが一致している場合には、LINK S
ETUPで指示された迂回路設定に対応する着信である
と判断し、着信があったISDN回線(819)に対応
する多重化部(807)が持つ回線(808,809,
810)に対し、LINK SETUP信号(906)
で受け取った回線番号(Ai)からあらかじめ決められ
た順番で回線番号を付与する(911)。この後、着信
側多重化装置(903)は通常の呼設定手順に従って、
信号制御装置(821)によりALERT(912),
CONN(913)を発信側に送出する。発信側多重化
装置は、呼出し加入者の応答を意味する信号CONNを
信号制御装置(822)で受信すると発信側のISDN
回線と多重化部(805)を接続し(図8の820)、
迂回路の設定が完了する。以上が迂回路設定手順(92
4)である。
【0021】この後、専用線内の制御信号チャネルを使
い、新たに付与した回線番号Aiをチャネル識別子とし
て設定しSETUP信号(916)を信号制御装置(8
13)を用いて送出することにより、専用線内の帯域へ
の多重と同様な手順で専用線内の制御信号を使い、迂回
路に多重することができる(917)。さらに、迂回路
に多重している帯域が無くなったとき、DISC信号
(918)を信号制御装置を信号制御装置(822)に
より送出し迂回路の解放手順を起動し、最後に両側の多
重化部(805,807)を解放する(921,92
3)。
【0022】次に、迂回路を解放するか否かの判定方法
を図10のフローチャートを用いて説明する。迂回路上
の帯域は図9のSETUP信号(916)で捕捉される
が、この帯域を使用した通信が終了すると通常の呼解放
手順(924〜926)で細くされていた帯域が解放さ
れる。このとき図10の処理が起動される。迂回路上の
帯域が解放されると(ステップ1001)、当該迂回路
上の全ての帯域が空きになっているかどうか判定する
(ステップ1002)。この結果、全ての帯域が空きで
なければそのまま何もせずに終了する。もし、全ての帯
域が空きであれば、捕捉した迂回路を解放する(ステッ
プ1003)。これは通常の呼解放手順に従い実施され
る(図9の918〜922)。
【0023】図6で示したエンドエンドに設定した迂回
路での呼設定を専用線内の制御信号チャネルを用いて実
現するためには、図8に示したように制御信号を中継多
重化装置(図8の815)での中継が必要な場合があ
る。次に、この中継法を図11,12を用いて詳細に説
明する。前に述べたように多重化装置間のインタフェー
スはTTC標準(JT−Q931−a)に従うが、信号
の中継を実現するために(JT−Q931−a)メッセ
ージフォーマットに、図11に示すように、制御信号の
発信側多重化装置番号(1102)と着信側多重化装置
番号(1103)を追加したメッセージフォーマット
(1101)を用いる。そして、着信側多重化装置番号
(1103)により、図12に示す方法でルーテイング
を行い、目的とする多重化装置まで中継する。図12に
示すように、まず、多重化装置(図8の815)は、制
御信号を(JT−Q931−a)のレイヤ2であるLA
PD(Link Access Procedure onthe D-channel ;
1206)からの制御信号を待ち行列(1205)を介
して受信する。該多重化装置は自分自身の多重化装置番
号と受信した制御メッセージ内の着信側多重化装置番号
とを比較し(1202)、等しければ(ステップ120
2;YES)、自分宛のメッセージと判断し(120
3)、接続処理(1201)を起動する。一方、自分自
身の多重化装置番号と受信した制御メッセージ内の着信
側多重化装置番号とが等しくなければ(1204)、着
信側多重化装置行きの信号ルートを選択し、信号の中継
を行う。このルート選択は、例えばルート決定テーブル
を着信側多重化装置番号でインデックスし、送出すべき
LAPDの装置番号を求めることで容易に実現できる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、必要に応じて帯域を確
保し、また専用線内に帯域が確保できなかった場合、公
衆ISDNに迂回路を一時的に設定し帯域を確保するこ
とにより、専用線の使用効率が向上し、通信コストが削
減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための一構成例である。
【図2】通信要求時の必要帯域割り当てを説明するため
の構成図である。
【図3】帯域確保手順の説明図である。
【図4】隣接多重化装置における迂回路設定方法の説明
図である。
【図5】エンドエンドの多重化装置間での迂回路設定法
の説明図(その1)である。
【図6】エンドエンドの多重化装置間での迂回路設定法
の説明図(その2)である。
【図7】発信側多重化装置への専用線が塞がっている場
合の説明図である。
【図8】迂回路への多重化方式の構成図である。
【図9】迂回路への多重化方式の説明図である。
【図10】迂回路開放判定法の説明図である。
【図11】制御信号中継のためのメッセージフォーマッ
トの図である。
【図12】制御信号中継方式の説明図である。
【符号の説明】
101,509:ISDN、102,103:ISDN
への回線、104,105,116,117,120,
121,201,206:電話機、108,124,1
15,202,205,501,510:PBX、10
9,110,111,502,508,602,60
7:多重化装置、106,107,118,119,1
22,123:データ端末、112,113,114:
専用線、128,506:迂回路、504,604,8
15:中継多重化装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 3/58 101 9466−5K H04L 11/02 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続された複数の入回線の帯域を一つの
    出回線上に時分割多重する帯域多重化装置において、入
    回線からの通信開始要求を検出する手段と、通信相手が
    存在する方路を選択する手段と、入回線からの通信開始
    要求検出時に通信相手が存在する方路上の回線に必要帯
    域を割り当てる手段と、通信開始時点で出回線に必要帯
    域が割り当てられなかった場合、ISDNに迂回回線を
    設定し必要帯域を確保する手段を設けたことを特徴とす
    る帯域多重化装置
  2. 【請求項2】 発信側帯域多重化装置,着信側帯域多重
    化装置,および前記発信側帯域多重化装置と着信側帯域
    多重化装置の間を中継する一つ以上の中継帯域多重化装
    置から構成される帯域多重化システムにおいて、少なく
    とも前記中継帯域多重化装置の各々は、前記発信側多重
    化装置で必要とする帯域の確保の不可が発生した場合、
    その旨を当該中継多重化装置より発信側に接続されてい
    る中継多重化装置または発信側多重化装置に通知する手
    段を有することを特徴とする帯域多重化システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の帯域多重化システムにお
    いて、前記通知を受けた中継多重化装置または発信側帯
    域多重化装置は、入回線からの通信開始要求を検出する
    手段と、通信相手が存在する方路を選択する手段と、入
    回線からの通信開始要求検出時に通信相手が存在する方
    路上の回線に必要帯域を割り当てる手段と、通信開始時
    点で出回線に必要帯域が割り当てられなかった場合、I
    SDNに迂回回線を設定し必要帯域を確保する手段を有
    することを特徴とする帯域多重化システム。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の帯域多重化シス
    テムにおいて、隣接する帯域多重化装置間で制御信号の
    送受信を行うことが可能な制御信号チャネルと、迂回路
    設定に先だって、迂回路の発信側の多重化装置から着信
    側の多重化装置に、ISDNの迂回路設定用発信回線の
    加入者番号と設定した迂回路に付与する回線番号を、前
    記隣接する帯域多重化装置間の制御信号チャネルを用い
    て通知する手段と、ISDN上での迂回路設定のための
    呼設定信号を発信側の多重化装置からISDNに対し送
    出しISDNに呼設定を行う手段と、着信側の多重化装
    置にISDNから迂回路設定のための着信があったと
    き、前記先だって発信側の多重化装置から受けとった発
    信側多重化装置のISDN加入者番号と着信呼の発側加
    入者番号とを比較し、一致している場合、前記先だって
    受けとっていた迂回路に付与する回線番号を着信側の多
    重化装置のISDN回線に付与し、一方では発信側の多
    重化装置のISDN回線にも同様に着信側で付与した回
    線番号と対応するよう回線番号を付与し、かつ、付与し
    た回線番号と設定した迂回路内の帯域とを1対1に対応
    させる手段と、ISDNに設定した迂回路に帯域多重化
    する手段を設けたことを特徴とする帯域多重化システ
    ム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013051811A1 (ko) * 2011-10-06 2013-04-11 Kim Yongjin 호 처리 부가 서비스 제공 단말장치 및 그 동작 방법

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