JPH08250540A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH08250540A
JPH08250540A JP8195095A JP8195095A JPH08250540A JP H08250540 A JPH08250540 A JP H08250540A JP 8195095 A JP8195095 A JP 8195095A JP 8195095 A JP8195095 A JP 8195095A JP H08250540 A JPH08250540 A JP H08250540A
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JP
Japan
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semiconductor
bonding
light emitting
electrode pad
semiconductor layer
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JP8195095A
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Naoki Shibata
直樹 柴田
Makoto Asai
誠 浅井
Norikatsu Koide
典克 小出
Masami Yamada
正巳 山田
Junichi Umezaki
潤一 梅崎
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ワイヤボンディング時に結晶成長層へダメージ
を与えない構成の半導体光素子を提供すること。 【構成】窒素化合物系半導体の発光素子100 では、サフ
ァイヤ基板1が固い材料であることから、ワイヤボンデ
ィング時に半導体層にダメージを受けていたことが判明
した。この構成の発光素子100 においてはボンディング
の領域は不透明で発光とは関係ないため、電気的通電が
確保される構成であればよい。従って、ボンディング時
の圧着によって生じる下の半導体層へのダメージをなく
すためにワイヤボンディング用電極パッド10を厚くす
る。電極パッド10は金属であり、塑性変形して衝撃を緩
和させることから、下部の半導体層へのダメージを抑制
する。電極パッド10が厚い構造であるために、ボンディ
ング圧着時に、下の半導体層へのダメージが抑制され、
半導体装置として耐久性が向上した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、pn接合を少なくとも一
つ有して、片方の電極がこのpn接合の上に形成されてい
る発光素子、光検出素子等の半導体装置に関し、特に、
ワイヤボンディング用の電極パッドを半導体活性層の上
に有する半導体光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、主にワイヤボンディング用の電極
パッドを半導体活性層の上に有する半導体装置として発
光素子がある。以下、この発光素子を代表として説明を
進める。電極パッドを有する発光素子では、ボンディン
グが形成された側の面を機能面として利用する。つま
り、ボンディング用の電極パッドが発光面に形成されて
いる。図2に示す発光素子200は、そのような一例
で、ボンディングされる領域は半導体チップの発光層を
形成する面13の一部に領域を取って、電極パッド20
を形成し、そこに超音波ボンディング装置等を用いて図
示しないボンディングワイヤを接続させ、発光のための
電圧を印加する。この電極パッド20の材料は、ワイヤ
材料と同じ金(Au)やアルミ(Al)などの金属で形成され、
通常1μm程度の厚さがあれば十分である。
【0003】電極パッド20は、発光素子200をウエ
ハ状態で形成した後に、蒸着などによってチップの発光
面13の表面に透明電極12を形成し、その一区画に電
極パッド20を設けて、その部分にワイヤボンディング
を行う。そのボンディング工程は半導体チップにワイヤ
をガイドするキャピラリを押し付けて、超音波エネルギ
ーで圧着させる。ワイヤは接続部分の表面を一部変形さ
せて圧着するため、直接、半導体活性層に接続すること
はせず、そのため電極パッドを設けて、そこに圧着させ
る。発光面上に電極パッドを設けることから、この構成
では発光面を犠牲にしているが、電極領域を発光面以外
に設けるためには、チップ面積を広げる必要があり、そ
のための無駄の方が大きくなるため、このような手法が
採用されている。この電極パッドは金属材料であり、容
易にワイヤを圧着できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サファ
イヤ基板1を用いた場合、図2のような構造の半導体装
置においては、室温連続点灯試験や高温連続点灯試験な
どの耐久試験を実施すると、電極付近の半導体層で劣化
が生じて、製品としての品質を低下させている問題があ
った。
【0005】従って本発明の目的は、ワイヤボンディン
グ時に結晶成長層へダメージを与えない構成の半導体装
置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】サファイヤ基板1を用い
たこの構造の発光素子において、発明者らの研究で、ワ
イヤボンディング時にパッドの下の半導体層へ結晶破損
などが引き起こされてダメージを生じていることが判明
した。とりわけ窒素化合物半導体発光素子では基板に固
いサファイヤを用いているため、基板とパッドの間にあ
る半導体の結晶成長層および活性層にダメージが大きい
ことが推定された。従って上記の課題を解決するため本
発明の構成は、電極パッドを半導体活性層の上に有する
サファイア基板の半導体装置において、該電極パッドの
厚さがワイヤボンディング時の加工ダメージを前記半導
体活性層に与えない厚さとなっていることである。また
関連発明の構成は、前記パッドの厚さが、金属材料であ
り、2μm以上、8μm以下であることを特徴とする。
【0007】
【作用】特に窒素化合物系半導体発光素子では、基板に
固いサファイヤを用いることが多く、基板が固い材料で
あることから、ワイヤボンディング時に半導体層に受け
るダメージが大きく、又半導体活性層の上に形成するク
ラッド層が薄く形成されるようになったために、半導体
活性層がダメージを受けていたことが判明した。この構
成の発光素子においてはワイヤボンディングする領域は
電極パッドが不透明であって発光とは関係ないため、電
気的通電が確保される構成であればよい。従って、ボン
ディング時の圧着によって生じる下の半導体層へのダメ
ージをなくすためにワイヤボンディング用電極のパッド
を厚くする。電極パッドは金属であり、塑性変形して衝
撃を緩和させることから、下部の半導体層へのダメージ
を抑制する。
【0008】
【発明の効果】電極パッドが従来より厚い構造であるた
めに、ワイヤボンディング圧着時に、下の半導体層への
ダメージが抑制され、半導体装置として耐久性が向上し
た。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。 (構成)図1は、半導体装置の一つである半導体発光素
子100の表面側にワイヤボンディング用の電極パッド
(p電極10、n電極11)を有する半導体光素子の模
式的な見取り図である。主な構造は図2の従来とほぼ同
様である。そして発光素子100の上面が光取り出し面
となっている。そして発光素子100の半導体チップの
基板1はサファイヤで構成されている。
【0010】この電極パッド10、11は金属パッドか
ら成っており、図示しないワイヤが上部に圧着されて、
電気的接触が構成される。p電極パッド10の下部はち
ょうど半導体上面に設けられた透明電極12と電気的接
触があり、縦方向にpn接合が形成されて、下側のn層が
n電極パッド11と接続されている。
【0011】金属の電極パッド10は、半導体チップが
ウエハの状態の時に、マスクを用いた蒸着等で形成され
ている。蒸着によって、パッド部分は厚さが2μm以上
の厚さに形成される。蒸着以外の方法でも構わないが、
蒸着方法は厚い膜を形成することが容易である。なお、
パッド層10、11は全てが同じ金属である必要もな
く、従来のコンタクト形成技術で知られているバリア層
を設けるなど、必要に応じた材料構成としてよい。ま
た、電極パッド10の形状、半導体装置の形状等、図1
で示した構成に限らず、電極パッド10が半導体活性層
の上に形成されて、ボンディング時に半導体活性層にボ
ンディングの圧力がかかるものであれば、どのような形
状であっても同様である。
【0012】この2μm以上の厚さの電極パッド10に
おいて、ワイヤボンディング時に、電極パッド10の下
側の半導体層にダメージを与えることがほとんどないこ
とが確認された。この確認は耐久試験によって得られた
結果によっている。同一のワイヤボンディング条件でワ
イヤボンディングした結果、電極パッド10の厚さとし
て、従来程度の厚さの1.2 μmでは室温連続通電の寿命
が2万時間、より厚くした2 μmで4万時間、4 μmで
5万時間以上となった。従って、製品耐久の従来基準か
ら言えば、最低限の電極パッド厚さは2μm以上、より
望ましい厚さは4μm以上である。厚さの上限側は、特
に限定する必要は本来ないが、使用目的である光素子の
構成から、半導体チップ面積が狭いものに対して、必要
以上に厚いパッドを形成することは、かえって剥がれな
どを引き起こすことがあり、さらには光取り出しまたは
受光という目的の邪魔になることがあり、基板側の半導
体チップよりも厚くすることは非現実的であって、およ
そ8μmまでの形成に止めることが望ましい。
【0013】電極パッド10の材料は、半導体材料とワ
イヤとの電気的接触をとる金属材料であって、下の半導
体層に無影響なものならば何でも良いが、半導体層の上
面に設ける透明電極12の材料が金(Au)またはニッケル
(Ni)であること、およびワイヤ材料がおもに金(Au)かア
ルミ(Al)であることが多いので、ワイヤとのコンタクト
を確実にするため、電極パッド10の最上層は金(Au)ま
たはニッケル(Ni)またはアルミ(Al)が良い。
【0014】以上のように、従来、耐久性が保証されな
かったサファイヤ基板の半導体装置、とりわけ窒素化合
物系半導体発光素子における信頼性が、パッド部分のボ
ンディング形成時に発生するダメージにあることが明ら
かになったため、本発明においてその対策を実施するこ
とができ、サファイヤ基板で電極パッドを半導体活性層
の上に有する半導体装置で耐久性のあるものが提供でき
た。なお、ワイヤーの圧着は超音波を用いるものの他
に、熱圧着を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】表面側にワイヤボンディング電極を有する半導
体光素子(窒素化合物系半導体発光素子)の模式的な見
取り図。
【図2】従来構成の半導体光素子の模式的な見取り図。
【符号の説明】
100、200 半導体光素子(窒素化合物系半導体発
光素子) 10、20 p電極パッド 11、21 n電極パッド 12 透明電極 13 半導体活性層 1 サファイヤ基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小出 典克 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 山田 正巳 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 梅崎 潤一 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電極パッドを半導体活性層の上に有するサ
    ファイア基板の半導体装置において、 該電極パッドの厚さがワイヤボンディング時の加工ダメ
    ージを前記半導体活性層に与えない厚さであることを特
    徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記パッドの厚さが、金属材料であり、2
    μm以上、8μm以下であることを特徴とする請求項1
    に記載の半導体装置。
JP8195095A 1995-03-13 1995-03-13 半導体装置 Pending JPH08250540A (ja)

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